JPH0253636A - 作業車の自動変速構造 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は自動変速構造に特徴を有する作業車に関する。

〔従来の技術〕

作業車の１つであるコンバインにおいては例えば特開昭
６０−１０５４２０号公報に開示されているように、エ
ンジンに掛かる負荷（エンジン回転数、脱穀装置の扱胴
回転数等）を検出して、この検出負荷が設定範囲内に維
持されるように走行用の変速装置を変速操作するような
自動変速手段を備えたものがある。

〔発明が解決しようとする課題〕

コンバインにおいては圃場に植付けられている穀稈群の
一辺に沿っての１回の刈取行程を終了すると、畦際で旋
回して次の刈取行程に入って行くような作業形態を採っ
ている。

そして、１回の刈取行程が終了した場合には植付殻稈の
刈取゛りは中断するが、刈取部から脱穀装置に至る各部
にはまだ刈取られた穀稈が残っているので、畦際での旋
回前半では刈取行程中と略変わらない脱穀負荷が生じて
いる。しかしながら、この残っている殻稈の脱穀処理が
終ってしまうと脱穀負荷、つまりエンジンに掛かる負荷
が急に小さいものとなる。従って、この負荷の低下によ
り、自動変速手段によって走行用の変速装置が高速側に
操作されて旋回中に増速することになってしまう。

ここで本発明は前述のような状況に着目してなされたも
のであり、自動変速手段を備えた作業車の旋回中での安
全性を向上させることを目的としている。

〔課題を解決するための手段〕

本発明の特徴は以上のような作業車の自動変速構造にお
いて、機体が旋回中であることを検出する旋回センサー
と、この旋回センサーの旋回状態検出中において自動変
速手段による高速側への変速操作を阻止する牽制手段を
備えてあることにあり、その作用及び効果は次のとおり
である。

〔作　用〕

前述のように構成すると旋回中において、エンジンに掛
かる負荷が設定範囲より小さくなったとしても増速操作
されることはなく、旋回中において地面から機体の走行
装置に作用する抵抗等により、エンジンに掛かる負荷が
設定範囲を越えれば減速操作されることになるのである
。

〔発明の効果〕

以上のように、エンジン負荷に基づく自動変速手段を備
えた作業車において旋回中ば増速操作を行わずに、減速
操作のみが行われるように構成することによって、旋回
中での安全性を向上させることができた。

〔実施例〕

以下、本発明の実施例であるコンバインについて図面に
基づいて説明する。

第１図に示すようにエンジン（１）からの動力はベルト
伝動機構（２）を介して静油圧式無段変速装置（３）（
以下、Ｈ３Ｔと称す）に伝達され、そしてミッションケ
ース（４）内のギヤ式の変速機構（図示せず）を介して
左右のクローラ走行装置（５Ｒ）、　（５Ｌ）　に伝達
されて行く。前記Ｈ３Ｔ（３）の斜板角度変更用の操作
Ｒ（３ａ）と、機体の操縦部に設けられた操作レバー（
６）とが連係機構（７）を介して連結連結されると共に
、操作レバー（６）の基部に固定されたギヤ（８）を介
して操作レバー°（６）を揺動操作するサーボモータ（
９）が備えられている。

これに対して、同図に示すようにエンジン（１）の出力
軸（１０）にはエンジン回転数を検出する負荷検出手段
（１１）としての回転数センサーが取り付けられている
。又、第３図に示すようにコンバインの刈取部（１２）
においては刈取った穀稈を脱穀装置（１３）に送る搬送
装置（１４）の始端に、旋回センサー〈１５）として殻
稈の存否を検出するリミットスイッチ式の株元センサー
が取り付けられており、この株元センサー（１５）と前
記回転数センサー（１１）からの信号が制御装置（１６
）に人力されている。

以上の構成により第２図及び第１図に示すように株元セ
ンサー（１５）が穀稈の存在を検出するＯＮ状態の場合
は通常の刈取行程中と判断できる。これにより、ステッ
プ（Ｓｌ）によるエンジン回転数（Ｎ）の検出に基づき
このエンジン回転数（Ｎ）が設定範囲を越えておれば低
負荷状態と判断できるので、ステップ（Ｓ２）からステ
ップ（Ｓ、）により、制御装置く１Ｇ）からサーボモー
タ（９）に操作信号が発せられてＨＳ　Ｔ　（３）が高
速側に操作されるのである。逆に、エンジン回転数（Ｎ
）が設定範囲を下回っておれば高負荷状態と判断できる
ので、ステップ（Ｓ２）からステップ（Ｓ３）によりＨ
Ｓ　Ｔ　（３）が低速側に操作されるのである。

そして、株元センサー（１５）が殻稈の存在を検出しな
いＯＦＦ状態となると、機体は１回の刈取行程が終了し
て次の刈取行程に移行すべく畦際で旋回する状態と判断
できる。従って、株元センサー（１５）のＯＦＦ状態に
おいてエンジン回転数（Ｎ）が設定範囲を上回っていて
もステップ（Ｓ５）によりＨＳ　Ｔ　（３）の高速側へ
の操作は行われないのである。又、切換スイッチ（２５
）は前述のようなエンジン回転数（Ｎ）　に基づく自動
変速状態と、操作レバー（６）による手動変速状態とに
切換えるスイッチである。

又、第４図及び第５図に示すように刈取部（１２）にお
けるバリカン型の刈取装置（１７）において、刈刃（１
８）連結用のナイフバー（１９）に固定されたナイフク
リップ（２０）の係合用切欠き（２０ａ）がテーパー面
に形成されている。これに対し、刈刃（１８）駆動用の
天秤アーム（２１）の先端に固定されたピン（２２）に
円錐状のローラー（２３）が上下摺動自在に取り付けら
れている。そして、このローラー（２３）がナイフクリ
ップ（２０）の係合用切欠き（２０ａ）　　に係入され
ると共に、スプリング（２４）によりローラー（２３）
が係入側に付勢されているのである。

〔別実施例〕

前述の実施例では刈取部（１２）において刈取殻稈の存
否を検出する株元センサー（１５）で旋回状態を検出し
たが、畦際での旋回は刈取部（１２）を上方に持ち上げ
て行うので、この刈取部（１２）の持ち上げ操作をリミ
ットスイッチ等により積出して旋回中であると判断して
もよい。

又、本実施例では旋回中での高速側への操作阻止を全て
電気的な信号処理で行っていたが、旋回中は操作レバー
（６）の高速側域にピンを突出させ、操作レバー（６）
の高速側への操作をピンにより接当阻止するようにして
もよい。

尚、特許請求の範囲の項に図面との対照を便利にする為
に符号を記すが、該記入により本発明は添付図面の構造
に限定されるものではない。

【図面の簡単な説明】

図面は本発明に係る作業車の自動変速構造の実施例を示
し、第１図は静油圧式無段変速装置、回転数センサー及
び操作レバーの連係状態を示す図、第２図は自動変速制
御の流れを示すフローチャート、第３図はコンバイン前
半部の側面図、第４図は刈取装置におけるナイフクリッ
プ及び天秤アーム付近の平面図、第５図は第４図におけ
る■−■方向からの断面矢視図である。

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. エンジン（１）に作用する負荷を検出する負荷検出手段
   （１１）と、検出負荷が設定範囲内に維持されるように
   走行用の変速装置（３）を変速操作する自動変速手段を
   備えてある作業車の自動変速構造であって、機体が旋回
   中であることを検出する旋回センサー（１５）と、この
   旋回センサー（１５）の旋回状態検出中において前記自
   動変速手段による高速側への変速操作を阻止する牽制手
   段を備えてある作業車の自動変速構造。