JPH0253493B2 - - Google Patents
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- JPH0253493B2 JPH0253493B2 JP24368787A JP24368787A JPH0253493B2 JP H0253493 B2 JPH0253493 B2 JP H0253493B2 JP 24368787 A JP24368787 A JP 24368787A JP 24368787 A JP24368787 A JP 24368787A JP H0253493 B2 JPH0253493 B2 JP H0253493B2
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Landscapes
- Manufacture And Refinement Of Metals (AREA)
Description
【発明の詳細な説明】
［産業上の利用分野］
本発明は、自溶炉のベコによる操業低下を改善
するための操業方法に関する。
するための操業方法に関する。
［従来の技術］
銅精練用自溶炉は、第３図に示すように、リア
クシヨンシヤフト１、セツトラー２、アツプテー
ク３より主として構成されている。そして、スト
ツカー４中の乾燥銅精鉱は、フイダー５で送り出
され、精鉱バナー６において熱ガス７と均一に混
合され、溶融されながらリアクシヨンシヤフト１
に吹き込まれ、酸化に際して発生する反応熱の大
半を熱源として銅精鉱の溶解および酸化精錬を行
い、硫化銅および硫化鉄を主体とするマツト８
と、酸化鉄と珪酸塩を主体とすしたスラグ９を生
成する。そして、マツト８はPS転炉に移して酸
化し、銅を生成し、スラグ９は排出口より回収さ
れる。
クシヨンシヤフト１、セツトラー２、アツプテー
ク３より主として構成されている。そして、スト
ツカー４中の乾燥銅精鉱は、フイダー５で送り出
され、精鉱バナー６において熱ガス７と均一に混
合され、溶融されながらリアクシヨンシヤフト１
に吹き込まれ、酸化に際して発生する反応熱の大
半を熱源として銅精鉱の溶解および酸化精錬を行
い、硫化銅および硫化鉄を主体とするマツト８
と、酸化鉄と珪酸塩を主体とすしたスラグ９を生
成する。そして、マツト８はPS転炉に移して酸
化し、銅を生成し、スラグ９は排出口より回収さ
れる。
［発明が解決しようとする問題点］
従来の自溶炉では反応が急激に進み、酸化雰囲
気であるために精鉱中の鉄の過酸化が進み、マグ
ネタイト（Fe3O4）の生成が多くなる。マグネタ
イトはスラグの融点および粘度を上昇させ、銅の
物理的な混入を多くして、スラグ中の銅品位を高
くする問題がある。
気であるために精鉱中の鉄の過酸化が進み、マグ
ネタイト（Fe3O4）の生成が多くなる。マグネタ
イトはスラグの融点および粘度を上昇させ、銅の
物理的な混入を多くして、スラグ中の銅品位を高
くする問題がある。
又、操業中に炉壁が過熱すると、炉壁がアルカ
リ金属によつて侵食されるため、炉壁の保護を目
的として、炉壁外部より適宜水冷することが行な
われている。しかしそのために、セツトラー２か
らアツプテーク部３への出口部の温度が低下し、
その周辺にベコ１１が付着し、それが成長するこ
とによつて該部分は徐々に閉塞されてきて、炉操
業効率を阻害するようになる。そこで、従来は重
油バーナー１０によるベコの溶解を実施していた
が、溶解したベコは流れベコとなり、セツトラー
部２に流れ落ち、炉底の埋りやスラグ流れの妨害
や過剰流出等の問題を起している。特にベコ中に
含まれる銅や酸化銅がスラグ中に流れ込み、その
ままスルーホールにより流出することは不適当で
ある。又、重油の場合は過熱状態となり、排ガス
温度が高くなつて、アツプテーク部３に続く排ガ
ス熱回収用ボイラー１２内壁後方にダストが固着
し、ボイラーの熱交換率を低下させる問題もあ
る。
リ金属によつて侵食されるため、炉壁の保護を目
的として、炉壁外部より適宜水冷することが行な
われている。しかしそのために、セツトラー２か
らアツプテーク部３への出口部の温度が低下し、
その周辺にベコ１１が付着し、それが成長するこ
とによつて該部分は徐々に閉塞されてきて、炉操
業効率を阻害するようになる。そこで、従来は重
油バーナー１０によるベコの溶解を実施していた
が、溶解したベコは流れベコとなり、セツトラー
部２に流れ落ち、炉底の埋りやスラグ流れの妨害
や過剰流出等の問題を起している。特にベコ中に
含まれる銅や酸化銅がスラグ中に流れ込み、その
ままスルーホールにより流出することは不適当で
ある。又、重油の場合は過熱状態となり、排ガス
温度が高くなつて、アツプテーク部３に続く排ガ
ス熱回収用ボイラー１２内壁後方にダストが固着
し、ボイラーの熱交換率を低下させる問題もあ
る。
そこで、本発明では、石油吹込みに代るベコの
成長を防止して炉操業効率を向上する方法を提供
することを目的とするものである。
成長を防止して炉操業効率を向上する方法を提供
することを目的とするものである。
［問題点を解決するための手段］
本発明は、銅自溶炉のセツトラー出口部に付着
したベコの除去に当り、粗粒炭材を一定ガス圧の
下に、非酸化性雰囲気に保つた該セツトラー出口
部付近より吹き付け、ベコを還元溶解除去するこ
とを特徴とする自溶炉の操業方法である。
したベコの除去に当り、粗粒炭材を一定ガス圧の
下に、非酸化性雰囲気に保つた該セツトラー出口
部付近より吹き付け、ベコを還元溶解除去するこ
とを特徴とする自溶炉の操業方法である。
これを図面に基づいて説明すると、粗粒炭材は
窒素ガス等の非酸化性ガスを搬送ガスとして、第
１図、第２図に示すように、炉の側壁や天井部に
設けた複数の吹出口１３，１４から斜めにベコ１
１の発生部を狙うようにして炉内に送給される。
窒素ガス等の非酸化性ガスを搬送ガスとして、第
１図、第２図に示すように、炉の側壁や天井部に
設けた複数の吹出口１３，１４から斜めにベコ１
１の発生部を狙うようにして炉内に送給される。
粗粒炭材としては、例えば１mmφを越えるもの
63％、１mmφ以下のもの37％のように粗いコーク
スを要する。１mmφを越えるものが２％程度の細
い炭材であると、そのまま排ガス熱回収用ボイラ
ーの方へ飛んでいつてボイラー内で燃焼してしま
う。したがつて、本発明では組粒炭材を使用す
る。、ベコ１１の周辺は非酸化性雰囲気で高温で
あるため、炭材とベコとの固体の反応は迅速に進
行し、ベコを還元溶解する。組粒炭材はベコを還
元溶解することによつて、ベコ中の鉄および／又
は銅の酸化物を還元溶解する。粗粒炭材がベコを
溶解し易くする原理については次のように考えら
れる。炉内ベコの主成分はCuO、Fe3O4（m.
p.1594℃）であるが、CuOは炭素によつて直接還
元されてCuとなり、又、Fe3O4も還元され、 2Fe3O4(s)＋Ｃ(s)→6FeO(l)＋CO2↑（又はCO） となり、何れも溶解し易くなる。そして、FeOは
スラグ中に含まれるSiO2と反応し、 2FeO(l)＋SiO2→2FeO・SiO2(l) となりスラグ化するものと考えられる。
63％、１mmφ以下のもの37％のように粗いコーク
スを要する。１mmφを越えるものが２％程度の細
い炭材であると、そのまま排ガス熱回収用ボイラ
ーの方へ飛んでいつてボイラー内で燃焼してしま
う。したがつて、本発明では組粒炭材を使用す
る。、ベコ１１の周辺は非酸化性雰囲気で高温で
あるため、炭材とベコとの固体の反応は迅速に進
行し、ベコを還元溶解する。組粒炭材はベコを還
元溶解することによつて、ベコ中の鉄および／又
は銅の酸化物を還元溶解する。粗粒炭材がベコを
溶解し易くする原理については次のように考えら
れる。炉内ベコの主成分はCuO、Fe3O4（m.
p.1594℃）であるが、CuOは炭素によつて直接還
元されてCuとなり、又、Fe3O4も還元され、 2Fe3O4(s)＋Ｃ(s)→6FeO(l)＋CO2↑（又はCO） となり、何れも溶解し易くなる。そして、FeOは
スラグ中に含まれるSiO2と反応し、 2FeO(l)＋SiO2→2FeO・SiO2(l) となりスラグ化するものと考えられる。
したがつて、スラグ中のマグネタイトの量は相
対的に少くなり、前述のマグネタイトの弊害が除
去されて銅の歩留りが向上する。
対的に少くなり、前述のマグネタイトの弊害が除
去されて銅の歩留りが向上する。
又、粗製コークス吹き込み中は溶湯表面にコー
クス粒が浮んでいることが確認されたが、この溶
湯表面のコークス粒が溶融したベコを還元し、ス
ラグロスを低減する効果も確認されている。
クス粒が浮んでいることが確認されたが、この溶
湯表面のコークス粒が溶融したベコを還元し、ス
ラグロスを低減する効果も確認されている。
粗粒炭材の搬送ガスとしては、非酸化性ガス例
えば窒素ガスを用いる。その量は５〜７m3／分程
度がよい。又、粗粒炭材の吹込み量は１〜２Kg／
分程度がよい。
えば窒素ガスを用いる。その量は５〜７m3／分程
度がよい。又、粗粒炭材の吹込み量は１〜２Kg／
分程度がよい。
［実施例］
粗粒炭材として、＋１mmφ63％、−１mmφ37％の
粗粒コークスを使用し、これを炉の側壁のスラグ
ホール側に１個、反対側に２個さらに天井に１個
設けた吹込み口より交互に100Kg／時間の量でベ
コ形成部近傍に向けて吹き込んだ。その際、７
Kg／cm2のN2ガスによつて搬送した。これによつ
てベコは溶解除去された。この粗粒コークスの吹
込みによつて、スラグロスの極大値は出現しなか
つた。
粗粒コークスを使用し、これを炉の側壁のスラグ
ホール側に１個、反対側に２個さらに天井に１個
設けた吹込み口より交互に100Kg／時間の量でベ
コ形成部近傍に向けて吹き込んだ。その際、７
Kg／cm2のN2ガスによつて搬送した。これによつ
てベコは溶解除去された。この粗粒コークスの吹
込みによつて、スラグロスの極大値は出現しなか
つた。
［発明の効果］
本発明によれば、自溶炉におけるベコを有効に
溶解除去し、常に安定した条件下で炉を操業する
ことができるものである。
溶解除去し、常に安定した条件下で炉を操業する
ことができるものである。
第１図は本発明の実施例の説明図、第２図はそ
の上面図、第３図は従来の自溶炉の説明図であ
る。 １……リアクシヨンシヤフト、２……セツトラ
ー、３……アツプテーク、４……ストツカー、５
……フイダー、６……精鉱バーナー、７……熱ガ
ス、８……マツト、９……スラグ、１０……重油
バーナー、１１……ベコ、１２……排ガス熱回収
用ボイラー、１３，１４，１５……吹出口。
の上面図、第３図は従来の自溶炉の説明図であ
る。 １……リアクシヨンシヤフト、２……セツトラ
ー、３……アツプテーク、４……ストツカー、５
……フイダー、６……精鉱バーナー、７……熱ガ
ス、８……マツト、９……スラグ、１０……重油
バーナー、１１……ベコ、１２……排ガス熱回収
用ボイラー、１３，１４，１５……吹出口。
Claims (1)
- １ 銅自溶炉のセツトラー出口部に付着したベコ
の除去に当り、粗粒炭材を所定ガス圧の下に、非
酸化性雰囲気に保つた該セツトラー出口部付近よ
り吹き付け、ベコを還元溶解除去することを特徴
とする自溶炉の操業方法。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP24368787A JPS6487728A (en) | 1987-09-30 | 1987-09-30 | Operating method for flash smelting furnace |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP24368787A JPS6487728A (en) | 1987-09-30 | 1987-09-30 | Operating method for flash smelting furnace |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPS6487728A JPS6487728A (en) | 1989-03-31 |
| JPH0253493B2 true JPH0253493B2 (ja) | 1990-11-16 |
Family
ID=17107492
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP24368787A Granted JPS6487728A (en) | 1987-09-30 | 1987-09-30 | Operating method for flash smelting furnace |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPS6487728A (ja) |
Cited By (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2011174149A (ja) * | 2010-02-25 | 2011-09-08 | Mitsubishi Materials Corp | 非鉄製錬炉の操業方法及び投入装置 |
| JP2012211381A (ja) * | 2011-03-23 | 2012-11-01 | Jx Nippon Mining & Metals Corp | 鉄、錫含有銅処理炉の炉底堆積物の除去方法 |
Families Citing this family (4)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2682731B2 (ja) * | 1990-07-25 | 1997-11-26 | 住友金属鉱山株式会社 | 自熔炉の操業方法 |
| JP2712877B2 (ja) * | 1991-05-17 | 1998-02-16 | 住友金属鉱山株式会社 | 自熔製錬炉の操業方法 |
| JP2578821Y2 (ja) * | 1991-11-08 | 1998-08-20 | 住友金属鉱山株式会社 | 自熔製錬炉 |
| JP4090219B2 (ja) * | 2001-06-04 | 2008-05-28 | 日鉱金属株式会社 | 銅製錬炉への鉄含有物投入装置及びその使用方法 |
-
1987
- 1987-09-30 JP JP24368787A patent/JPS6487728A/ja active Granted
Cited By (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2011174149A (ja) * | 2010-02-25 | 2011-09-08 | Mitsubishi Materials Corp | 非鉄製錬炉の操業方法及び投入装置 |
| JP2012211381A (ja) * | 2011-03-23 | 2012-11-01 | Jx Nippon Mining & Metals Corp | 鉄、錫含有銅処理炉の炉底堆積物の除去方法 |
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPS6487728A (en) | 1989-03-31 |
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Legal Events
| Date | Code | Title | Description |
|---|---|---|---|
| LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |