JPH0251864A - 空気電池 - Google Patents

空気電池

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JPH0251864A
JPH0251864A JP20121088A JP20121088A JPH0251864A JP H0251864 A JPH0251864 A JP H0251864A JP 20121088 A JP20121088 A JP 20121088A JP 20121088 A JP20121088 A JP 20121088A JP H0251864 A JPH0251864 A JP H0251864A
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岡村 興義
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若佐 正行
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本発明は、空気電池に関する。
[従来の技術] たとえば模型飛行機にモータを取付けた場合、このモー
タを駆動する電池としては小型軽量であることが必要で
ある。一般に、ニッケルφカドミウム電池が使用されて
いる。
ある模型ヘリコプタ−に単3型のニッケル・カドミウム
電池を7本(約t70g)使用すると、飛行時間が2分
程度である。
[発明が解決しようとする課題] 上記模型飛行機を農薬散布や測量、写真撮影等に実用化
するには、その飛行時間をさらに長くしたいという要望
がある。この場合、既存の電池では単位重量当りの出力
が小さく、多量に搭載できないので、飛行時間が短い。
また、模型ヘリコプタ−に限らず、大きな電力を要する
駆動電源としても上記と同様に、単位重量当りの電力が
少なく、従来よりも長時間、使用したいという要望を満
足することができないという問題がある。
未発明は、小型軽量で高出力の空気電池を提供すること
を目的とするものである。
[W1題を解決する手段] 本発明は、正極を複数に分割した構成、または正極に少
なくとも1つの透孔を設けた構成としたものである。
[作用] 本発明は、正極を複数に分割した構成、または正極に少
なくとも1つの透孔を設けた構成としたので、空気電池
が小型軽量で高出力である。
[実施例] 第1図(1)は、本発明の一実施例を示す縦断面図であ
る。
第1図(2)は、第1図(1)に示す空気電池■の半分
について、その各構成部材を左右方向に分離して示した
図である。
本発明の実施例である空気電池lは、グラスペーパー1
0と、正極20と、集電体30と、セパレータ40と、
負極50と、Kcl液6液上1える液溜め60とを有す
る。
グラスペーパー10は、正極20の合板であり、撥水処
理が施されている。
正極20は、石油系黒鉛粉末を主成分とする膜である。
第1図(2)に示すように、グラスペーパー10の負極
50側に正極20を密着させ、この正極20を複数に分
割しである。
集電体30は、ニッケル、銅等の金属で構成された20
0〜300メツシユの金網(空気液が素通りできるよう
に網にしである)であり、正極20と負極50との間に
設置され、正極20と密着している。
セパレータ40は、撥水処理を行なっていないグラスペ
ーパー等の吸水材等で構成され、集電体30と負極50
とを電気的に絶縁するとともに、Kcl液やNac l
液(電解液)61を毛細管現象によって浸透させ、正極
20と負極50とを湿らせるものである。なお、セパレ
ータ40としては、グラスペーパーの代りに紙ペーパー
を使用してもよい。
負極50は、マグネシュウム合金、または亜鉛合金、ま
たはアルミニュウム合金等で構成されている。これらの
合金はその1つによって負極50を構成してもよく、そ
のうちの複数の合金によって負極50を構成するように
してもよい。
ところで、正極20では次の反応が起こる。
1/202 ÷H20+ 2a−−+  20H−また
は。
02   +  1(20+  2e−+    02
8−   +  0H−02H−→ OH−÷1/20
2 一方、負極50ではMg合金を使用した場合、次の反応
が起こる。
Mg  +  2 0H−4MgO+  H2O+  
2aMg + 2 H2O→ Kg(OH)2÷H2↑
(副反応)上記の反応は、一般の電池と同様であり、空
気電池1に負荷を接続すると、負荷50に発生した電子
e−が負荷を経由して正極20に到達し、その正極20
において上記のように電子e−が消滅する。このように
して、電流が正極から負極50に流れる。
上記実施例において、正極20を複数に分割しであるの
で、正極20は、集電体30に接触する平面部21と、
角部22とを有する。そして、ある正極20の角部22
と隣りの正極20の角部22との間に空間がある。
ところで、一般に、ガスの透過量をQとし、ガスの透過
係数をPとし、ガスの圧力差をΔPとし、正極20の断
面積をAとし、正極20の膜圧を2とし、温度をtとす
ると、次の0式が成立する。
Q=P・(ΔP/l)・t−A  ・・・0式また、ガ
スの拡散係数をDとし、溶解度をSとすると、 P=D−5・・・■式 が成立する。
上記実施例において、正極20の平面部21における上
記拡散係数りよりも、角部22における上記拡散係数り
の方が大きいので、上記0式によって、拡散係数りが大
きい角部22におけるガス透過係数Pが大きくなる。し
たがって、■式によって、ガスの透過量Qは、平面部2
1よりも角部22における透過量が多くなる。角部22
において上記ガスの透過量が多いということは、角部2
2においてaI素の透過量が多いことである。
このために、正極20を1枚の平板で構成するよりも、
正極20を複数に分割した平板で構成した方が、酸素の
透過量が多くなり、したがって、起電(発電)に寄与す
る正極反応が加速され、起電量(発電量)が多くなる。
なお、正極20を複数に分割する代りに、正極20を1
枚の平板で構成し、それに少なくとも1つの透孔を設け
れば、上記と同様に5単位重量当りの発生電力が大きく
なる。
また、上記実施例において、正極20の負極50側に集
電体30を密着させであるので、負極50で発生した電
子が正極20を通過する必要が無い、このために、空気
電池1の内部電圧降下が少なくて済む、つまり、従来は
、空気電池の中央部に負極を設置し、その外側に正極を
設置し、正極の外側にニッケル等の金網を配置しこの金
網を集電体として使用している。この場合、正極の負極
側(正極の内側)で上記反応が発生するので、電子が集
電体から正極に移動し、その正極を通過し、上記電子が
正極を通過するときに0.1Ω程度の電気抵抗を有する
。そして、IOA程度の大電流を流すと、このときの電
圧降下が1vになる。
ところが、上記実施例においては、正極20の負極50
側に集電体30を密着させであるので、上記反応が発生
している部分(正極20の負極50側の部分)に集電体
30を設置してあり、負極50で発生した電子が正極2
0を通過せずに直接反応部分に到達する。したがって、
正極を通過することによって発生する内部電圧降下が少
なくなる。この構造は、大電流の場合に特に効果的であ
る。
第2図は、上記実施例において正極20の面積を変化し
た場合における出力密度を示す図である。
この測定条件は、電解質が20%Kclであり、膜圧が
180μmであり、温度が24℃である。第2図に示す
ように、正極面積が大きい場合における単位面積当りの
発生電力よりも、正極20の面積が適度に小さい場合の
方が単位面積当りの出力電力が大きくなる。第2図にお
いては、1つの正極20の大きさを3012程度にした
ときに、単位面積当りの出力電力が最も大きくなる。
第3図は、第1図(2)に示すように正極20を複数に
分割して製造する方法の説明図である。
まず、上記石油系黒鉛粉末に活性炭を約6:4の割合で
混合し、ポリテトラフルオルエチレン分散液を加えて混
合する。この混合物が正極20の基材である。なお、上
記活性炭は触媒として使用される。
一方、正極20の合板として使用するグラスペーパー1
0を撥水処理し、その上に型枠60を載せる。そして、
上記正極20の基材を流し込み、σ−ラで転圧する。
その後、スクレーパで、枠型60からはみ出した上記正
極基材を除去し、型枠60を取除き、約380℃で加熱
する。このようにすることによって、第1図(2)に示
すように、グラスペーパーIOに複数の正極20が接合
配置される。
なお、型枠60として多数の四角形の型を用いると、正
極が縞状に分割された構成になり、高出力の空気電池を
得ることができる。また、型枠60として、三角形、五
角形、丸形等、四角形以外の型を用いてもよい。
第4図は、上記実施例において、石油系黒鉛粉末中の活
性炭の量を変化した場合における出力密度(単位面積当
りの出力電力)の例を示す図表である。
第4図に示す試験条件は、温度が34℃、正極20の寸
法が50鳳Xlc層×180弘mであり、ポリテトラフ
ルオルエチレン分散液(14%)の添加量はそれの4倍
希釈4滴(0、2cc) 、水4滴(0、2cc) テ
あり、電解質溶液は5%Nac lである。
また、第4図中のAは1石油系黒鉛粉末Aを使用した場
合であり、Bは1石油系黒鉛粉末Bを使用した場合であ
り、B′は、上記石油系黒鉛粉末Bを触媒処理した場合
であり、A1は、上記石油系黒鉛粉末Aを20%Kcl
中でテストした場合である。
第4図に示すように、活性炭が30〜70%の場合に、
単位面積当りの出力電力が大きくなる。
活性炭の量は、好ましくは30〜50%で、より好まし
くは35〜45%である。
また、上記実施例を、自動車用バッテリーの性能が低下
したときの非常用電源、模型用の動力源、キャンプ、釣
り等のレジャー用として使用すれば、小型、軽量、高出
力の電池であり、便利である。また、通常は、正極20
、負極50等には電解液Kclを接触させず、使用開始
時に接触させる。このようにすれば、電池使用前に自然
放電等による電力低下が生じないので、保存性が非常に
良好になり、非常用の電源としても有用である。
上記実施例において、電解液としてKcl液を使用した
が、海水や他の食塩水等の電解液を使用するようにして
もよい。
第1図(2)に示すように正極20を複数に分割する代
りに、1つの平板状の正極に多数の透孔を有するもので
あってもよい。
第5図(1)は、本発明の他の実施例を示す図である。
第5図(2)は、第5図(1)に示す実施例の分解図で
ある。
なお、第1図(1)に示す部材と同一の部材については
、同一の符号を付しである。
第5図(1)に示す空気電池1aは、1枚の平板で構成
された正極20aを使用し、透孔51が複数、設けられ
た負極50aを使用している。また、負極50at−1
つだけ設置しである。
このように、透孔51を複数、設けであるので、発電の
ときに副反応として発生した水素が負極50aから離れ
易くなる。水素が負極50aから離れ易くなれば、反応
速度の低下を防止でき。
発生電力の低下を少なくすることができる。また、負極
50aが1つだけであるので、空気電池laの全体の重
量が軽くなる。
なお、この透孔51を大きくすることによって、負極5
0を櫛型にするようにしてもよい。
第6図は、上記2つの実施例と従来の小型電池とについ
て、放電曲線を示したものである。
この場合、負荷抵抗が1Ωであり、測定開始時の電圧を
約1.2Vとしである。したがって、出力電圧が1■で
あれば、そのときの出力電流はIAである。
第6図において、マンガン乾電池は、数分でlVよりも
低下し、Ni−Cd電池は、2cc分でIVよりも低下
する。一方、第1FgJに示す空気電池1は、電池全体
の重量が12gでありながら。
70分を経過して初めて1vよりも低くなり、第5図に
示す空94電池1aは、電池全体の重量が12gであり
ながら、50分程度経過後に、初めて1■よりも低くな
る。
第7図は、本発明の他の実施例を示す説明図である。
この例は、複数の空気電池1.1.・・・・・・に電解
液を同時に供給する例であり、槽72に複数の空気電池
1、■、・・・・・・を立て、Kcl液71を収容する
タンク70を逆にして立てたものである。このようにす
れば、タンク70内にKcl液71が残っている限り、
Kcl液71が常に空気電池1.1.・・・・・・に供
給される。したがって、電池を使用できる時間が長くな
る。なお、タンク70を2つ以上設置できるようにして
もよいし、空気電池1.1、・・・・・・を直列接続し
ても並列接続してもよい。
このように、上記実施例は、非常に軽量でありながら、
高電力を長時M発生することができる。
また、上記実施例は、そこに使用されているマグネシウ
ムは海水にも含まれているものであり無害であり、Ni
−Cd電池におけるカドミュウム等のような有害な物質
を含まない。
なお、第6図において、空気電池1.1aの電圧が次第
に低下し、ある時点で電圧が上昇する。
この電圧上昇は、そのときにKcl液61を補充したた
めに起こる現象である。Kcl液61は、電池を使用し
ているときに蒸発するものであり、その蒸発によって失
った分を補充すれば、電圧をある程度、回復することが
できる。
上記実施例は、複数の正極20を作る場合、第3図に示
す工程を実行すれば、その製造が容易であり、第6図に
示すように特性が安定し、しかも使用材料が安価である
ので、空気電池全体のコストが低い、また、第3図に示
すような工程を実行すれば品質のムラが少ない。
なお、上記実施例において石油系黒鉛粉末を正極として
使用した場合について説明しである。しかし、石油系黒
鉛粉末以外の原料黒鉛を正極として使用した場合にも、
その正極を複数に分割すれば、単位重量当りの発電電力
が増加する。また、石油系黒鉛粉末以外の原料黒鉛を正
極として使用した場合にも、負極と正極との間であって
、上記正極と接触して集電体を設置すれば、単位重量当
りの発電電力が増加する。
[発明の効果] 本発明によれば、小型軽量で高出力であるという効果が
ある。
【図面の簡単な説明】
第1図(1)は、本発明の一実施例を示す縦断面図であ
る。 第1図(2)は、上記実施例の構成部材を分解して示し
た図である。 第2図は、上記実施例における正極面積に対する出力密
度を示す図表である。 第3図は、上記実施例における正極20の製造方法の一
例の説明図である。 第4図は、上記実施例における石油系黒鉛粉末中の活性
炭の量に対する出力密度を示す図表である。 第5図(1)は、本発明の他の実施例を示す縦断面図で
ある。 第5図(2)は、第5図(1)に示す実施例の構成部材
を分解して示した図である。 第6図は、上記実施例における放電曲線を示す図である
。 第7図は、本発明の他の実施例を示す説明図である。 1.1a・・・空気電池、 10・・・グラスペーパー 20.20a・・・正極、 30・・・集電体。 40・・・セパレータ、 50.50a・・・負極、 61・・・Kcl液。 1:空ん電池 特許出願人  興亜石油株式会社 同代理人   用久保  新 第3図 第5図(1) 1C:空5J電池 第5図(2) 第6図 日1問 第7図

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)正極を複数に分割した構成、または正極に少なく
    とも1つの透孔を設けた構成としたことを特徴とする空
    気電池。
  2. (2)請求項(1)において、 上記正極は、撥水性を有する多孔質体に固定されている
    ことを特徴とする空気電池。
  3. (3)石油系黒鉛粉末に活性炭を加え、これにポリテト
    ラフルオルエチレン分散液を加えて混合し、型枠をガラ
    スペーパの正極台板の上に載せ、上記混合物を上記型枠
    に流し込み、スクレーパーで上記混合物を除去し、上記
    型枠を除いて加熱することによって、正極を製造するこ
    とを特徴とする空気電池の正極の製造方法。
  4. (4)請求項(3)において、 印刷方式によって、上記正極を製造することを特徴とす
    る空気電池の正極の製造方法。
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