JPH0251854A - 密閉型鉛蓄電池 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 産業上の利用分野 本発明は密閉型鉛蓄電池に関するもので、合成樹脂製電
槽の隔壁を介して隣接するセルを、隔壁に設けた透孔を
通して接続する密閉型鉛蓄電池の改良に関するものであ
る。

従来の技術 従来、この柿の密閉型鉛蓄電池は、第２図に示すように
合成樹脂製電槽の隔壁Ｉを介して隣り合う２個のセルの
うち、負極用接続体３には隔壁に設けた透孔２と対向す
る透孔を、正極用接続体４には隔壁の透孔２を貫通して
負極用接続体３に設けた透孔に嵌合する突起をそれぞれ
設け、この両接続体の嵌合部に対向してトーチを配置す
るとともに、ｌＹｊ紀嵌合部に対向して溶接案内部を設
けた加圧片と導電体を兼ねた加圧片とを両接続体の外側
面に位置させ、この両加圧片によって両方の接続体を隔
壁に面接触状態で加圧し、この加圧状態で両接続体の嵌
合部をｒｔ；ｊ記溶接案内部を介してプラズマ溶接する
ものであった。

発明が解決しようとする課題 上記のようなセル間接続構造をもった従来の蓄電池を定
電圧充電、いわゆるトリクル充電を行なったところ、第
３図に示ずようにｒ１極用接続体３表面に腐食生成物８
ができるとともに、隔壁とｔａ続体との微小間隙にも電
解液が入り込むことにより腐食生成物ができ２最悪の場
合、未溶接部Ａにまで腐食が進行してついには接続体が
分断することがあった。

密閉型鉛蓄電池をトリクル充電して使用する場合、ｆ′
１極側接続体には次のような機構で硫酸鉛を主成分とす
る腐食物が生成すると考えられる。

１〕【）　　十％０２　　→　ｐｂｏ　　　・・・・−
（＋）Ｐ　ｂ　Ｏ＋　Ｈｉ　Ｓ　ＯイーＰｂ５Ｏ４−ｔ
ｌｌａ　０叉はＰｂＯ＋１ＩｚＯ→　１）ｂ（Ｏｔｌ）
−・・・・・・　（３） １−リクル充電で発生した酸素と接触した鉛は酸化鉛［
（１）式］を経て硫酸と反応し、硫酸鉛となる［（２）
式］。

又、接続体部分では硫酸の供給が少ないために硫酸は消
費され中性域に近づくことから、（３）式に示すような
水酸化鉛の生成も考えられる。このようにして生成され
た腐食物は微小間隙にもはいり込み、いわゆる隙間腐食
としてクサビ状に接続体内部へと腐食を進行させ、つい
には接続体が分断してしまうこととなる。

本発明はこのような問題点を解決したもので、セル間接
続部への電解液の浸入を防止し、腐食に対する信頼性を
向上させると共に電池の長寿命化を図ることを目的とす
る。

課題を解決するための手段 上記目的を達成するために本発明は合成樹脂製電槽の隔
壁に設けた透孔な介して隣り合う２個のセルを接続する
密閉型鉛蓄電池において、加圧溶接される接続体と隔壁
とが斤いに対向する隔壁側の面に耐酸性を有する合成ゴ
ムを配置し、接続体側の面には熱硬化性接着剤層を設け
、隔壁と接続体とで合成ゴムを加圧し、＋ｉｉｉ記２個
の接続体を溶接して一体に固定して構成したものである
。

作　　用 本発明は上記のような構成を採ったので、加熱硬化した
接着剤層は接続体と密着して電解液のクリーブを１（Ｉ
ｆ　＋にし、また加圧された合成ゴムは接着剤層と合成
樹脂製電槽隔壁との間でバッキングの役割を果たし隔壁
と接続体との間の微小間隙への電解液の浸入を抑制して
腐食の進行を防＋Ｌ、、することができる。

実施例 以−ド、本発明の実施例について、第１図を参照して説
明する６　１は合成樹脂例えばポリプロピレン樹脂から
なる電槽の隔壁、２は隔壁Ｉに設けた接続用透孔、３は
鉛合金製負極用接続体で、本実施例ではＰｂ−３ｎ合金
製であり、透孔２と対向する凹部又は透孔をＨしている
。４は船台金製の正極用接続体で、透孔２を貫通し負極
用接続体３の四部叉は透孔と嵌合する突起５が設けられ
ている。６は隔壁ｌの負極用接続体３と対向する面に固
定した合成ゴムで、この合成ゴム６は隔壁１面にアセト
ンを溶剤として溶解したクロロスルフォン化ポリエチレ
ンを塗布した後、７０℃の恒温槽中に２時間入れて溶剤
を揮発させることにより付着されている。７はｆ１極相
接続体３の隔壁１側の表面に密行形成した接着剤層で、
例えば熱硬化性エポキシ系接着剤を含浸したポリエステ
ル不織布（例・１）東電］［製ボンデイック２５００Ｆ
）を配設し加熱してこれを硬化したものである。

ｒ、７いに隣り合った負極用接続体３と正極用接続体４
との凹部と突起５による嵌合部に対向してトーチを配置
するとともに、＋ｉｉＪ記嵌合部に対向して溶接案内部
を設けた加圧片と導電体を兼ねた加圧片とを両接続体３
，４の外側面に位置させ、この両加圧片によって両方の
接続体３．４および＋ｊｉｉ記合成ゴム６を隔壁に面接
触状態で加圧し、この加圧状態で両接続体３．４の嵌合
部を前記溶接案内部を介してプラズマ溶接する。

この時の発熱により接着剤層７は昇温硬化し接続体と接
着されて接続体表面における電解液のクリープを聞止す
る。本実施例では接着剤の？？−温硬化を溶接時の発熱
を利用して行なったが、熱風オーブン加熱、誘導加熱な
ど他の方法で硬化することも可能である。また、本実施
例では合成ゴムおよび接着剤層を電槽の隔壁と負極用接
続体との対白面に設けたが、隔壁と＋Ｅ極１）１接続体
との対向面に設けてもよい。

Ｌ記実施例によって形成した１２Ｖ、２４△ｈ／　２０
　ＩＩ　Ｒの晶電池と同形の従来品について、それぞれ
２０個を６０℃の環境丁で、２、：３■／セルの定電圧
充電を６ケ月間実施した場合の嵌合部の未溶接部へへの
電解液の侵入および腐食の発生状況を観察したところ、
発生個所の数は次の通りであった。

尚、電池１個当り５ケ所の接続部を何するので一゛ｕ池
２０個で１００ケ所の接続部がある。

Ａ部への液浸入の発生数　Ａ部での腐食発生数従来品　
　１００／ｌ　００　　　　６３／Ｉ　００本発明品　
　　１／＋００　　　　　０／ｌｏ。

１、記の通り、従来品では１００ケ所の接続体未溶接部
への全てについて液の浸入があり、そのうち６：３ケ所
では腐食が発生している。これに対し５本実施例では接
着剤層により電解液のクリーブを％ＩＩ　＋ｔ−したの
で、液の浸入は１ケ所みられるものの腐食の発生は全く
なかった。

発明の効果 ｌユ記のように本発明によれば、合成樹脂製電槽の隔壁
に設けた透孔な介して隣り合う２個のセルを接続する密
閉型鉛蓄電池において、隔壁と接続体とが対向する隔壁
側の面に耐酸性を有する合成ゴムを配置し、接続体側に
は熱硬化性接着剤層を配設して硬化させ、合成ゴムを加
圧して隣り合うセル接続体を溶接することにより、接続
体表面における電解液クリープ現象の阻ＩＬと接続体と
隔壁との間の微小間隙への電解液の浸入を抑制すること
ができ、この電解液浸入の抑制により、電解液の介在に
よって起こる腐食、例えば負極側に発生ずる硫酸鉛など
の生成を防止することができる。

その結果、電池としての接続部の信頼性が向Ｉｎし、電
池の長寿命化を図ることができる等の効果をイｉする。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明による密閉型鉛蓄電池の一実施例を小し
た要部断面図、第２図は従来例の要部断面図、第ご３図
は従来品のトリクル使用後のセル間接続部断面図である
。 ・・・電槽隔壁　　２・・・隔壁の透孔：３・・・Ｃ’
ｓ極用接続体　　４・・・正極用接続体６・・・合成ゴ
ム　　７・・・接首削層第１図 １：隔壁 出願人　　松ド電器産業株式会社 代理人　　弁理士　　人　島　−公

Claims (2)

【特許請求の範囲】
1. （１）合成樹脂製電槽の隔壁に設けた透孔を介して隣り
   合う２個のセルを接続する密閉型鉛蓄電池において、加
   圧溶接される接続体と隔壁とが互いに対向する隔壁側の
   面に耐酸性を有する合成ゴムを配置し、接続体側の面に
   は熱硬化性接着剤層を設け、隔壁と接続体とで合成ゴム
   を加圧し、前記２個の接続体を溶接して一体に固定した
   ことを特徴とする密閉型鉛蓄電池。
2. （２）隔壁と接続体との対向する隔壁側の面に設けた合
   成ゴムは溶剤に溶かしたクロロスルフォン化ポリエチレ
   ン等の合成ゴムを塗布し溶剤を揮発させて配設した請求
   項（１）記載の密閉型鉛蓄電池。