JPH0251665A - 密封装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 （産業上の利用分野） 本発明は特にほぼチューブ状のハウジングとスピンドル
との間に互いに軸方向に移動可能に且つ回転可能に配設
される隙間調整器に採用せしめられる密封装置に関する
。

（従来の技術） 各ブレーキ動作時にスピンドルとハウジングとが軸方向
及び回転方向の双方に相対移動可能な車両１１１隙間調
整器は当業者に周知である。この場合、スピンドルとハ
ウジングとの間の密封部は隙＋１０．１整器を取り付け
る小雨のＦ部の環境が極めて悪くなくとも高い摩耗を受
ける。

ハウジングに対する従来の代表的な密封構成としてはス
ピンドルと係合するｌまたは複数の内部密封リングが挙
げられる。これら密封リングはゴムリングより耐摩耗性
の高いプラスチック材料で形成される。

（発明が解決しようとする問題点） しかしながら、この密封部はある期間動作させるとその
密封性が悪（なり、汚染物が隙間調整器内に入り込み錆
びが生じて隙間調整器が故障する欠点があった。

従って本発明の目的はハウジングとスピンドルとが連続
的に相対移動する際に生じる摩耗を最小限に押さえ得る
密封装置を提供することにある。

（問題点を解決するための手段） 本発明によればヒ記目的は、カップ部材がスピンドルと
共に移動可能で、１つスピンドルと密封リングとを当接
させるように設けられ、カップ部材の内径はスピンドル
の径より大にされ、カップ部材はスピンドルに沿いハウ
ジングの自由端部を越えて延設されてなることを特徴と
する密封装置を提供することにより達成される。

（作用） 」−述のように構成された本発明の密封装置によれば、
ハウジングの端部を越えて延びるカップ部材が回転方向
に亘り、所定の長さを越えない範囲で軸方向にスピンド
ルと共に移動可能であるから、密封リングは摩耗を殆ど
受けない。

また密封部に対し遠位置にあるカップ部材の端部からハ
ウジング内への異物の侵入を防ＩＦ、するように、カッ
プ部材に内径がハウジングの内径より僅かに大の内部リ
ングがＭｌされ、内部リングにより保護機能のみならず
カップ部材をハウジング１−で案内する機能をも有する
。

この保護構成にもかかわらず、一部湿気若しくは水がカ
ップ部材内に侵入する。この湿気若しくは水がカップ部
材から容易に放出され得るようにするため、カップ部材
の壁部が内側へ傾斜して設けられる、即ちカップ部材の
径はスピンドルと当接する端部より自由端部に向うに応
じ大になる。

更に、カップ部材の内部リングにはカップ部材の内面と
の間に複数の穴が形成され、このため水が穴を介してカ
ップ部材から自由に放出され得る。

上述した如く、カップ部材内部においてハウジングに所
定の相対移動を行わせることが可能である。即ちハウジ
ングをカップ部材との市なりが小さくなる方向に大きく
移動するときカップ部材の相対移動を所定の範囲に収め
るため、ハウジングにカップ部材の内部リングと係止す
る円周棟部が具備される。またハウジングを軸方向に太
き（移動させる際り記の反対方向即ちカップ部材との市
なりが大となる方向である場合に所定の相対移動を行わ
せるようにカップ部材にハウジングの自由端部と係１卜
するような密封リング近傍に設けた内部当接部をカップ
部材に具備せしめることになる。

（実施例） 本発明の基礎的な事項の理解を促進するため第１図に車
両用の輪形隙間調整器の一般的な構成を示しており、ス
ピンドルｌが軸方向に前後に移動可能に且つ実質的にチ
ューブ状のハウジング２に対し相対回転可能に設けられ
る。また、チューブ状のハウジング２内にはこのハウジ
ング２に対し相対移動可能であり、ハウジング２内への
異物の侵入を防止する密封装置が配設される。即ちチュ
ーブ状ハウジング２の拡大端部内に内径がスピンドルｌ
の径より僅かに大のプラスチック材のインサート部゛材
３が配設され、１１つインサート部材３とチューブ状ハ
ウジング２との間に通常のＯりング４が両者を密封可能
になるように配設される。

インサート部材３に形成される好適な内部溝には１以」
；の（図示の場合、２個の）密封リング５が嵌ｉ７され
る。密封リング５はリング５に加わる応力に耐え得るよ
う、耐摩耗性のプラスチック材で作成されることが好ま
しい。各密封リング５にはこれを分割したり内部バネリ
ング６を具備させることにより所定のたわみ度を与える
ことになる。

しかしながらこの構成では各制御動作の都度相対移動さ
れるので、密封装置の使用寿命は短くなることが理解さ
れよう。

第２図に本発明による密封装置が示されており、この場
合、円筒状のスピンドル１は軸方向において前後に移動
可能に且つ実質的にチューブ状のハウジング７に対し相
対回転可能に設けられる。ハウジング７の自由端側には
円周棟部８と、スピンドルｌを回転自在にする反面緊着
に囲繞するハウジング端部９とが設けられる。

更に傾斜角の小さなほぼ円錐台状のカップ部材１０によ
り、ハウジング７の自由端側（即ち円周棟部８及びハウ
ジング部９）が囲繞される。またカップ部材１０の前端
部（即ち第２図の左端部）には密封リング！１が装着さ
れており、この密封リング１１はスピンドル１に当し得
るようなゴム製のＯリングであることが望ましい。カッ
プ部材１０の他端部（右端部）は左端部より幾分径が大
で且つ径が左端部から右端部に向かって次第に大になる
ように設けられている。カップ部材ＩＯの右端部には内
径がハウジング７の径より僅かに大きい内部リング１２
が形成される。内部リング１２はカップ部材１０の案内
機能を有する上、カップ部材１０内への異物の侵人防１
ト機能をも有している。Ｉｉつ内部リング１２にはその
円周方向に沿ってカップ部材１０の内面との間に複数の
穴１２°が形成される。これによりカップ部材！０に侵
入した水あるいは汚染物はこれらの穴＋２’　からカッ
プ部材１０の傾斜面に沿って放出され得る。

第２図に示す本発明になる密封装置は、密封リング１１
による密封部と、カップ部材１０と内部リング１２との
ラビリンス密封部と、円周棟部８とハウジング部９とに
よる密封部とから構成されることになる。

しかしていま、通常の動作時カップ部材１０は密封リン
グ１１及び゛スピンドル１に当接された状態でり、ｔつ
ハウジング７に対し軸方向及び回転方向に相対移動１す
能にしてスピンドル１に追従動作するので、密封リング
１１は実質的に摩耗しない。一方、スピンドルｌが軸方
向に大きく移動したときにのみ、ハウジング部９と内部
の当接部ｌＯ′　との当接、又はハウジング７の円周棟
部８とカップ部材１ｏの内部リング１２との当接を介し
カップ部材１０に力が伝達される。このような大きな軸
方向移動は頻繁に生ずるものではないので、密封リング
１１の寿命が大１［１に短縮されることはない。

尚本発明の密封装置は車両用隙間調整器に使用する場合
について説明したが、同様な問題を有する他の分野の装
置にも採用可能である。

（発明の効果） ］−述のように構成された本発明による密封装置におい
ては、摩耗を最小限に抑え得るから、耐用性を大巾に向
上することができる等々の顕著な効果を達成する。

【図面の簡単な説明】

第１図は従来の密封装置を有する隙間調整器の一部を断
面で示す側面図、第２図は本発明の密封装置を有する隙
間調整器の一部を断面で示す側面図である。 ｌ・・・ハウジング、３・・・インサート部材、４・・
・Ｏリング、５・・・密封リング、６・・・内部バネリ
ング、７・・・ハウジング、８・・・円周棟部、９・・
・ハウジング部、１０・・・カップ部材、１０“・・・
内部当接部、１１・・・密封リング、１２・・・内部リ
ング、１２゛・・・穴。 第　２　図

Claims (5)

【特許請求の範囲】
1. （１）チューブ状のハウジングとスピンドルとの間に互
   いに軸方向に移動可能に且つ回転可能に配設される隙間
   調整器に採用される密封装置において、カップ部材がス
   ピンドルと共に移動可能で、且つスピンドルと密封リン
   グとを当接させ、カップ部材の内径はスピンドルの径よ
   り大にされ、カップ部材はスピンドルに沿いハウジング
   の自由端部を越えて延設されてなることを特徴とする密
   封装置。
2. （２）カップ部材の一端部に内径がハウジングの内径よ
   り僅かに大きい内部リングが具備されてなる特許請求の
   範囲第１項記載の密封装置。
3. （３）カップ部材の径はスピンドルと当接する端部の径
   より自由端部の径の方が大に且つ自由端部に向うに応じ
   次第に大に設けられ、カップ部材の内部リングにおいて
   カップ部材の内面との間に複数の穴が形成されてなる特
   許請求の範囲第２項記載の密封装置。
4. （４）ハウジングにはカップ部材の内部リングと係止合
   する円周棟部が具備されてなる特許請求の範囲第１項〜
   第３項のいずれか１項記載の密封装置。
5. （５）カップ部材はハウジングの自由端部と係止する密
   封リング近傍に形成された内部当接部を有してなる特許
   請求の範囲第１項〜第４項のいずれか１項記載の密封装
   置。