JPH0251547A - 樹脂組成物 - Google Patents

樹脂組成物

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JPH0251547A
JPH0251547A JP20192588A JP20192588A JPH0251547A JP H0251547 A JPH0251547 A JP H0251547A JP 20192588 A JP20192588 A JP 20192588A JP 20192588 A JP20192588 A JP 20192588A JP H0251547 A JPH0251547 A JP H0251547A
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JP
Japan
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weight
unsaturated dicarboxylic
dicarboxylic acid
ethylene
unsaturated
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Application number
JP20192588A
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English (en)
Inventor
Katsuyoshi Abe
安部 勝好
Tetsuo Yasuda
保田 哲男
Tsutomu Aoyama
青山 力
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Resonac Holdings Corp
Original Assignee
Showa Denko KK
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  • Compositions Of Macromolecular Compounds (AREA)

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は耐薬品性、耐衝撃性および耐熱性にすぐれた樹
脂組成物に関する。さらにくわしくは、スチレン系多元
共重合体、ポリアミド樹脂および変性されたエチレン−
プロピレン共重合ゴムからなる樹脂組成物に関するもの
であり、耐薬品性、耐衝撃性および耐熱性にすぐれた樹
脂組成物を提供することである。
〔従来の技術〕
ポリアミド樹脂は、その物理的、化学的特性がすぐれて
いることにより、エンジニアリング プラスチックとし
て、自動車部品、電気機器部品、電子機器部品、機械部
品などに幅広く利用されている。しかしながら、ポリア
ミド樹脂は、耐衝撃性が充分ではないという欠点があっ
た。この点を改良するためにポリアミド樹脂にα、β−
不飽和カルボン酸類をグラフトさせることによって得ら
れる変性ポリオレフィンを配合させた組成物が提案され
(特開昭50−98442号、同52−151348号
、同55−9681号、同55−9962号、同55−
185922号、同57−8296号、同57−200
.948号など)、これらの組成物の一部は実用に供さ
れている。
〔発明が解決しようとする課m〕
しかしながら、これらの組成物は耐衝撃性に関しては改
良されているものの、耐熱性がよくないばかりでな(、
剛性についても低下するといった問題が生じ、しかも耐
水性については改良されていない。
以上のことから、本発明は耐衝撃性にすぐれているのみ
ならず、耐熱性が充分であり、かつすぐれた剛性を有し
、しかも吸水による物性の低下がない組成物を得ること
である。
〔課題を解決するための手段および作用〕本発明にした
がえば、これらの課題は、(A)  少なくともスチレ
ン系化合物、α、β−不飽和ジカルボン酸のイミド系化
合物ならびに不飽和カルボン酸および/または不飽和ジ
カルボン酸無水物とからなるスチレン系多元共重合体、 (B)  ポリアミド樹脂 ならびに (C)  α、β−不飽和カルボン酸および/または不
飽和ジカルボン酸無水物によって変性されたエチレン−
プロピレン共重合ゴム(以下「変性エチレン−プロピレ
ン系ゴム」と云う)からなる組成物であり、組成物中に
占めるポリアミド樹脂の組成割合は30〜80重量%で
あり、変性エチレン−プロピレン系ゴムおよびスチレン
系多元共重合体の合計量中に占めるスチレン系多元共重
合体の組成割合は30〜90重量%であり、該スチレン
系多元共重合体中の該不飽和カルボン酸および不飽和ジ
カルボン酸無水物の共重合割合はそれらの合計量として
0.1〜30重量%であり、かつイミド系化合物の共重
合割合は5.0〜60重量%であるが、スチレン系化合
物の共重合割合は少なくとも20重量%である樹脂組成
物、 によって解決することができる。以下、本発明を具体的
に説明する。
(A)  スチレン系多元共重合体 本発明において使われるスチレン系多元共重合・体の共
重合成分であるスチレン系化合物としては、スチレンま
たはその誘導体であり、誘導体としては、α−メチルス
チレン、0−メチルスチレン、m−メチルスチレン、p
−メチルスチレン、クロルスチレンおよびブロムスチレ
ンがあげられる。
また、α、β−不飽和ジカルボン酸のイミド系化合物と
しては、その−数式が(1)式で示されるものがあげら
れる。
(1)式において、R1,R2およびR3は同一でも異
種でもよく、水素原子、炭素数が多くとも12個の炭化
水素基である。
該イミド系化合物の代表例としては、マレイミド、N−
フェニルマレイミド、N−メチルフェニルマレイミド、
N−エチルフェニルマレイミド、N−シクロへキシルマ
レイミド、N−ラウリルマレイミド、N−p−クロロフ
ェニルマレイミドなどがあげられる。
さらに、α、β−不飽和カルボン酸としては炭素数が多
くとも30個(好ましくは、25個以下)のα、β−不
飽和モノカルボン酸および炭素数が多くとも30個(望
ましくは、25個以下)のa、β−不飽和ジカルボン酸
があげられる。好ましいα、β−不飽和カルボン酸の代
表例としては、アクリル酸、メタアクリル酸、マレイン
酸、フマル酸、イタコン酸などがあげられる。
また、α、β−不飽和ジカルボン酸無水物の好ましいも
のとしては前記の望ましいα、β−不飽和ジカルボン酸
の無水物があげられ、その代表例としでは、無水マレイ
ン酸、無水フマル酸、無水イタコン酸などがあげられる
該スチレン系多元共重合体は一般に行われている水性懸
濁重合、乳化重合、溶液重合および塊状重合のいずれの
方法によっても製造することができ、それらの重合方法
は一般によく知られているものである。
該スチレン系多元共重合体中の前記イミド系化合物の共
重合割合は5.0〜60重量%であり、5.0〜55重
量%が好ましく、特に5.0〜50重量%が好適である
。該多元共重合体中のイミド系化合物の共重合割合が5
.0重量96未満では、耐熱性が不足する。一方、80
重量%を超えると、成形性および機械的特性がよくない
。また、不飽和カルボン酸および不飽和ジカルボン酸無
水物の共重合割合はそれらの合計量として0.1〜30
重量%であり、0,1〜25重童%が望ましく、とりわ
け0.5〜20重量%が好適である。多元共重合体中の
α、β−不飽和カルボン酸およびα、β−不飽和ジカル
ボン酸無水物の共重合割合がそれらの合計量として0.
1重量%未満では、ポリアミド樹脂との相溶性がよくな
い。一方、30重量%を超えると、成形性が低下する。
なお、このスチレン系多元共重合体中のスチレン系化合
物の共重合割合は少なくとも2,0重量%であり、18
重量%以上が好ましく、特に15重量%以上が好適であ
る。このスチレン系多元共重合体中のスチレン系化合物
の共重合割合が20重量%未満では、成形性がよくない
本発明のスチレン系多元共重合体は前記のスチレン系化
合物、イミド系化合物ならびにα、β不飽和カルボン酸
および/または不飽和ジカルボン酸無水物からなる多元
共重合体でもよく、さらに不飽和ニトリル系化合物(た
とえば、アクリロニトリル、メタアクリロニトリル)お
よび(メタ)アクリル酸のエステル系化合物(たとえば
、アクリル酸メチル、メチルメタアクリレート)を共重
合成分として多くとも30重量%共重合したものを用い
てもよい。
α、β−不飽和カルボン酸および/または不飽和ジカル
ボン酸無水物を高い割合で含有するスチレン系共重合体
を製造し、該スチレン系多元共重合体α、β−不飽和カ
ルボン酸および/または不飽和ジカルボン酸無水物を含
まないスチレン系共重合体とを最終的に得られる組成物
を製造するさいに前記の割合になるように混合してもよ
い。
本発明のスチレン系多元共重合体のメルトインデックス
(JIS K7210にしたがい、温度が250℃、荷
重が5.0kgの条件で測定、以下rMI(1)Jと云
う〕は通常0.01〜100g/10分であり、0.0
5〜100g/ 10分が望ましく、とりわけ0,1〜
50g/10分のものが好適である。M 1 (1)が
0.OLg/10分未満のスチレン系多元共重合体を用
いると、成形性がよくない。一方、100g/10分を
超えたものを使うならば、得られる組成物の機械的強度
がよくない。
(B)  ポリアミド樹脂 また、本発明において用いられるポリアミド樹脂は、酸
アミド結合(−CONH−)を有する線状高分子化合物
であり、大別して二塩基酸とジアミンとを重縮合させる
ことによって得られるポリアミドおよび環状ラクタムや
アミノ酸を自己重縮合させることによって得られるポリ
アミドが知られている。前者の代表例としては、ヘキサ
メチレンとアジピン酸との重縮合物(ナイロン6−6)
、ヘキサメチレンジアミンとセバシン酸との重縮合物(
ナイロン6−10)、ヘキサメチレンジアミンとドデカ
ン酸との重縮合物(ナイロン612)、ヘキサメチレン
ジアミンとテレフタル酸との重縮合物(ナイロン6T)
、キシレンジアミンとアジピン酸との重縮合物(XD 
−6ナイロン)およびキシレンジアミンとセパチン酸と
の重縮合物(XD−10ナイロン)があげられる。また
、後者の代表例としては、カプロラクタムの自己重縮合
物(ナイロン6)、10−アミノウンデカン酸の自己重
縮合物(ナイロンIt)およびラウリンラクタムの自己
重縮合物(ナイロン12)があげられる。
さらに、これらを主として構成成分とする重縮合物およ
び混合ポリアミド樹脂の重合度は特に限定するものでは
ないが、一般には相対粘度(濃硫酸中、30℃で測定)
は1.0〜6.0であり、特に1.5〜5.5が好まし
い。これらのポリアミド樹脂は工業的に製造され、多方
面にわたって利用されているものであり、それらの製造
方法、種類、各種物性、成形方法などは、村橋俊介、小
田良平、井本稔編集“プラスチックハンドブック” (
朝食書店、昭和59年発行)、第521頁ないし第54
8頁などによってよく知られているものである。
(C)  変性エチレン−プロピレン系ゴムさらに、本
発明において使用される変性エチレン−プロピレン系ゴ
ムは後記のエチレン−プロピレン共重合ゴムにα、β−
不飽和カルボン酸およびα、β−不飽和ジカルボン酸無
水物の少なくとも一種によって変性させることによ、っ
て得ることができる。
該エチレン−プロピレン共重合ゴムは少なくともエチレ
ンとプロピレンとの共重合ゴムであり、たとえばチーグ
ラー・ナツタ触媒、なかでもオキシ三塩化バナジウム、
四塩化バナジウムのようなバナジウム化合物と有機アル
ミニウム化合物などからなる触媒を用い、重量でエチレ
ンが50%以上とプロピレンが50%以下(好ましくは
、エチレンが75〜95%とプロピレンが25〜5%)
共重合させることによって得られる。また、このエチレ
ンとプロピレンにさらに後記の第三成分を共重合させる
ことによって得られる多元共重合体も使用することがで
きる。
第三成分としては、1.4−ペンタジェン、1,5−へ
キサジエンおよび3.3−ジメチル1.5−ヘキサンジ
エンのごとき二個の二重結合を末端に含有する直鎖もし
くは分岐鎖のジオレフィン、 1,4ヘキサジエンおよ
び6−メチル−1,5−ヘプタジエンのごとき二重結合
を一つだけ末端に含む直鎖もしくは分岐鎖ジオレフィン
またはビシクロ(2,2,1)  −へブテン−2(ノ
ルボルネン)およびその誘導体(たとえば、エチリデン
ノルボルネン、メチレンノルボルネン、ビニルノルボル
ネン)のごとき環状ジエン炭化水素のような二重結合を
有するものがあげられる。
この第三成分を共重合させた多元共重合体の第三成分の
含量としては、通常ヨウ素価の値で5〜30である。
このエチレン系共重合体のムーニー粘度ML1+4(1
00℃)は、一般には10〜150であり、とりわけ2
5〜100のものが望ましい。
前記エチレン−プロピレン共重合ゴムを変性させるため
に使われるα、β−不飽和カルボン酸およびα、β−不
飽和ジカルボン酸無水物は前記のスチレン系多元共重合
体の共重合成分として示したα、β−不飽和モノカルボ
ン酸、α、β−不飽和ジカルボン酸およびα、β−不飽
和ジカルボン酸無水物と同種のものがあげられる。
この変性エチレン−プロピレン系ゴムはラジカル開始剤
の存在下で後記の製造方法で製造される。
ラジカル開始剤の1分半減期の分解温度は通常100℃
以上であり、105℃以上のものが好ましく、特に12
0℃以上のものが好適である。好適なラジカル開始剤の
代表例としては、ジクミルパーオキサイド、ベンゾイル
パーオキサイド、ジー第三級−ブチルパーオキサイド、
2.5−ジメチル2.5−ジ(第三級−ブチル−パーオ
キシ)ヘキサン、2.5−ジメチル−2,5−ジ(第三
級−ブチルパーオ七シ)ヘキサン−3、ラウロイルパー
オキサイド、第三級−ブチルパーオキシベンゾエートな
どの有機過酸化物があげられる。
該変性エチレン−プロピレン系ゴムを製造するにあたり
、100重量部のエチレン−プロピレン共重合ゴムに対
するα、β−不飽和カルボン酸および/またはα、β−
不飽和ジカルボン酸無水物ならびにラジカル開始剤の使
用割合は通常下記の通りである。
α、β−不飽和カルボン酸およびα、β−不飽和ジカル
ボン酸無水物は、それらの合計量として0.01〜5.
0重量部であり、0.05〜3.0重量部が好ましく、
特に0.1〜2.0重量部が好適である。
α、β−不飽和カルボン酸およびα、β−不飽和ジカル
ボン酸無水物の使用割合がそれらの合計量として0.0
1重量部未満では、得られる変性エチレン−プロピレン
系ゴムのポリアミド樹脂との相溶性が不充分となり、均
一な組成物を得ることが難しい。一方、5.0重量部を
超えるならば、該変性エチレンープロピレン系ゴムを製
造するさいに分解または架橋反応が併発する恐れがある
また、ラジカル開始剤では、0.001〜1.0重量部
であり、0.01〜1.0重量部が望ましく、とりわけ
0.01〜0.5重量部である。ラジカル開始剤の使用
割合が0.001重量部未満では、変性効果の発揮が乏
しく、変性を完全にするには長時間を要する。
一方、1.0重量部を超えるならば、過度の分解または
架橋反応を起こすために好ましくない。
本発明の変性エチレン−プロピレン系ゴムを製造するに
はこの種の変性オレフィン系重合体を製造する公知の手
段によって行なわれる。
代表的な製造方法としては、キシレン、トルエンなどの
芳香族炭化水素化合物、ヘキサン、ヘプタンなどの脂肪
族炭化水素化合物などの溶媒中で前記エチレン−プロピ
レン共重合ゴム、α、β−不飽和カルボン酸および/ま
たはα、β−不飽和ジカルボン酸無水物ならびにラジカ
ル開始剤を加熱混合させて製造する方法ならびにエチレ
ン−プロピレン共重合ゴム、α、β−不飽和カルボン酸
および/またはα、β−不飽和ジカルボン酸無水物なら
びにラジカル開始剤をあらかじめ本質的に架橋しない条
件で混合させ、得られる混合物をスクリュー式押出機、
バンバリーミキサ−、ニーダ−などの一般に合成樹脂の
分野において使われている混練機を使用して溶融混合さ
せることによる製造方法があげられるが、操作法、経済
性の点から後者の方法が好んで採用される。
後者の場合、変性の温度条件については、前記エチレン
−プロピレン共重合ゴムの劣化、α、β−不飽和カルボ
ン酸およびα、β−不飽和ジカルボン酸無水物の分解、
ラジカル開始剤の分解温度などを考慮して適宜選定され
るが、一般には100〜350℃であり、150〜32
0℃が望ましく、とりわけ150〜300℃が好適であ
る。
さらに、本発明のエチレン−プロピレン系ゴムを製造す
るにあたり、あらかじめα、β−不飽和カルボン酸およ
び不飽和ジカルボン酸無水物を高含量がグラフト(変性
)された変性エチレン−プロピレン系ゴムを製造し、本
発明の最終組成物中に前記の範囲内になるように変性し
ていないエチレン−プロピレン系共重合ゴムを配合して
もよい。
(D)組成割合 本発明の組成物中に占めるポリアミド樹脂の組成割合は
30〜80重量%であり、30〜75重量%が好ましく
、特に35〜70重量%が好適である。該組成物中に占
めるポリアミド樹脂の組成割合が30重量%未満では、
得られる組成物の耐薬品性がよくない。一方、80重量
%を超えると、得られる組成物の耐熱性、耐衝撃性、剛
性(曲げ弾性率)のバランスが悪<、シかも吸水性がよ
くない。
また、変性エチレン−プロピレン系ゴムおよびスチレン
系多元共重合体の合計量中に占めるスチレン系多元共重
合体の組成割合は30〜90重量%であり、35〜90
重量%が望ましく、とりわけ40〜90重量%が好適で
ある。変性エチレン−プロピレン系ゴムおよびスチレン
系多元共重合体の合計量中に占めるスチレン系多元共重
合体の組成割合が30重量%未満では、得られる組成物
の耐熱性および剛性が低い。一方、90重量%を超える
と、組成物の耐衝撃性がよくない。
(E)  樹脂組成物の製造、成形方法本発明の樹脂組
成物は前記のスチレン系多元共重合体、ポリアミド樹脂
および変性エチレン−プロピレン系ゴムを均一に配合さ
せることによって、目的を達成することができる。
その配合方法(混合方法)については特に制限はなく、
合成樹脂の分野において一般に行われている方法を適用
すればよい。混合方法としては、一般に行われているヘ
ンシェルミキサー、タンブラ−およびリボンブレンダー
のごとき混合機を使ってトライブレンドする方法ならび
にオーブンロール、押出混合機、ニーダ−およびバンバ
リーのごとき混合機を用いて溶融しながら混合させる方
法があげられる。これらの混合方法のうち、層均−な組
成物を得るにはこれらの混合方法を二種以上併用させれ
ばよい(たとえば、あらかじめトライブレンドさせた後
、その混合物を溶融混合させる)。なかでも、トライブ
レンドを併用する場合でも、溶融混練させる方法を一種
または二種以上を併用する場合でも、後記の成形方法に
よって成形物を製造するにあたり、ペレタイザーを使用
してペレットに製造して用いることが好ましい。
また、該組成物を製造するにあたり、これらの組成成分
のうち、二種あるいは一部を予備混合し、得られる混合
物と残りの組成成分を混合してもよい。
本発明の樹脂組成物を製造するにあたり、前記のスチレ
ン系多元共重合体、ポリアミド樹脂および変性エチレン
−プロピレン系ゴムならびにエチレン−プロピレン系共
重合ゴムの分野において広く利用されている熱、酸素お
よび光に対する安定剤、難燃化剤、充填剤、着色剤、滑
剤、可塑剤ならびに帯電防止剤のごとき添加剤を組成物
の使用目的に応じて本発明の組成物の特性を本質的にそ
こなわない範囲で添加してもよい。
以上の混合方法のうち、溶融混練する場合でも、後記の
成形方法によって成形する場合でも、使われる高分子物
質が溶融する温度で実施しなければならない。しかし、
高い温度で実施するならば、高分子物質が熱分解や劣化
を起こす。これらのことから一般には180〜350℃
(好ましくは、200〜320℃)で実施される。
本発明の組成物は合成樹脂の分野において一般に実施さ
れている射出成形法、押出成形法、圧縮成形法および中
空成形法のごとき成形方法を適用して所望の形状物に成
形させてもよい。また、押出成形機を用いてシート状に
成形させた後、このシートを真空成形法、圧空成形法な
どの二次加工方法によって所望の形状物に成形してもよ
い。
〔実施例および比較例〕
以下、実施例によって本発明をさらにくわしく説明する
なお、実施例および比較例において、アイゾツト衝撃強
度はASTM D25Bに準じ、23℃の温度において
ノツチ付きで測定した。また、曲げ弾性率はASTM 
0790に従い、23℃の温度において測定した。
さらに、吸水性試験は試験片を100℃の沸とう水中に
30分間浸漬した後の曲げ弾性率を測定した。
また、熱変形温度はASTM D648に従い、18.
6kg/C−の応力で測定した。
なお、実施例および比較例において、使用したスチレン
系多元共重合体、ポリアミド樹脂および変性エチレン−
プロピレン系ゴムの製造方法、種類および物性などを下
記に示す。
〔(A)スチレン系多元共重合体〕
スチレン系多元共重合体として、下記のようにして製造
したスチレン系多元共重合体を使った。
1ONのオートクレーブに6.000gの水、2.40
0gのスチレン(ST) 、680gのアクリロニトリ
ル(AN) 、800gのN−フェニルマレイミド(N
−PMI)および120gのメタアクリル酸(MAA)
を仕込み、さらに開始剤として8gのラウリルパーオキ
サイドおよび9.6gの第三級−ブチルパーオキシラウ
レート、連鎖移動剤として8gの第三級−ドデシルメル
カプタンならびに懸濁安定剤として、60gの第三リン
酸カルシウムおよび0.9gのドデシルベンゼンスルホ
ン酸ソーダを加えて80’Cの温度において撹拌しなが
ら2時間重合を行なった。ついで、重合系を120℃に
昇温させ、この温度において3時間重合を行なった後、
重合系を室温まで放冷させた。その結果、約3,500
gの淡黄色の粉末が得られた。得られた粉末を赤外吸収
スペクトル分析法(溶液法)で求めたところ、重量比で
S T : AN : N −PM I : MAA−
Go:17:20:3であった。得られた粉末(重合体
)の熱変形温度は115.0℃であり、かつM I (
1)は16.2g/10分であった。
なお、比較のために、前記共重合体(1)を製造するさ
いに用いたMAAの全量をANにかえたほかは、共重合
体(1)と同様の方法によって重合を行った。得られた
約3 、500gの粉末を共重合体(1)と同様に分析
したところ、TiLffi比でST : AN :N−
PMI−60:20:20であった。得られた粉末(重
合体)の熱変形温度は114゜2℃であり、がっM I
 (1)は17.8g/10分であった。
〔(B)ポリアミド樹脂〕
また、ポリアミド樹脂として、η (1)が2.6「 であるヘキサメチレンジアミンとアジピン酸と縮重合物
(ナイロン 6−6、以下rPA(a)Jと云う)およ
びη (1)が2,7であるポリ力ブロラr クタム(ナイロン 6、以下rPA(b)Jと云う)を
用いた。
〔(C)変性エチレン−プロピレン系ゴム〕さらに、変
性エチレン−プロピレン系ゴムとして、プロピレンの共
重合割合が26.5重量%であり、かつムーニー粘度(
ML1+4.100℃)が60であるエチレン−プロピ
レン共重合ゴム(以下rE P RJと云う)100重
量部、2.0重量部の無水マレイン酸および0.015
重量部の2.5−ジメチル−2,5−ジ(第三級−ブチ
ル−パーオキシ)へキサンをヘンシェルミキサーに仕込
み、5分間トライブレンドを行った。得られた混合物を
ソルベント式押出機(径 40mm)を用い、樹脂温度
が220〜240 ℃(7)温度範囲で混練し、変性エ
チレン−プロピレン共重合ゴム(以下「変性物(I)」
と云う)を製造した。得られた変性物(1)の無水マレ
イン酸の変性量は1.8重量%であった。
実施例1〜8.比較例1〜7 第1表にそれぞれの配合量が示されている各組成成分を
ヘンシェルミキサーに仕込み、5分間トライブレンドを
行った。得られた各混合物を270℃に設定された二軸
押出機(径 40mm)を使って混練しながらペレット
(組成物)を製造した。得られた各ペレットを80℃の
温度で48時間真空乾燥を行った後、270℃に設定さ
れた射出成形機を用いて射出成形を行い、測定用の試験
片を作成した。
各試験片の耐熱性試験および吸水性試験ならびにアイゾ
ツト衝撃強度および曲げ弾性率の測定を行った。それら
の結果を第2表に示す。
(以下余白) 第 表 〔発明の効果〕 本発明の樹脂組成物は下記のごとき効果を発揮する。
(1)  耐熱性がすぐれている。
(2)吸水による物性の低下が小さい。
(3)耐衝撃性がすぐれている。
(4)剛性(曲げ弾性率)が良好である。
本発明の樹脂組成物は以上のごとき効果を発揮するため
に多方面にわたって利用することができる。代表的な用
途を下記に示す。
(1)  フェンダ−、リアクターパネルなどの自動車
外板。
(2)オイルカバー、ラジェーターグリルなどの自動車
部品。
(3)  コネクター、トランスケースなどの機械、電
気部品。
l)kg−CIII/crn

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 (A)少なくともスチレン系化合物、α,β−不飽和ジ
    カルボン酸のイミド系化合物ならびに不飽和カルボン酸
    および/または不飽和ジカルボン酸無水物とからなるス
    チレン系多元共重合体、 (B)ポリアミド樹脂 ならびに (C)α,β−不飽和カルボン酸および/または不飽和
    ジカルボン酸無水物によって変性されたエチレン−プロ
    ピレン共重合ゴム からなる組成物であり、組成物中に占めるポリアミド樹
    脂の組成割合は30〜80重量%であり、変性されたエ
    チレン−プロピレン共重合ゴムおよびスチレン系多元共
    重合体の合計量中に占めるスチレン系多元共重合体の組
    成割合は30〜90重量%であり、該スチレン系多元共
    重合体中の該不飽和カルボン酸および不飽和ジカルボン
    酸無水物の共重合割合はそれらの合計量として0.1〜
    30重量%であり、かつイミド系化合物の共重合割合は
    5.0〜60重量%であるが、スチレン系化合物の共重
    合割合は少なくとも20重量%である樹脂組成物。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US5681899A (en) * 1995-07-17 1997-10-28 Exxon Chemical Patents Inc. Impact modifier for polyamides containing an elastomer and a halogenated isoolefin copolymer7
US6303691B1 (en) 1992-07-31 2001-10-16 Exxon Mobil Chemical Patents Inc. Impact modification of polyamides
EP1338212A2 (en) * 2002-02-26 2003-08-27 Kuraray Co., Ltd. Loop fastener member superior in durability

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