JPH025138Y2 - - Google Patents

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JPH025138Y2
JPH025138Y2 JP10314184U JP10314184U JPH025138Y2 JP H025138 Y2 JPH025138 Y2 JP H025138Y2 JP 10314184 U JP10314184 U JP 10314184U JP 10314184 U JP10314184 U JP 10314184U JP H025138 Y2 JPH025138 Y2 JP H025138Y2
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displacement
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Description

【考案の詳細な説明】 産業上の利用分野 本考案は、自動車用エンジンを弾性をもつて支
持するエンジンマウンテイング用の防振ゴム装置
に関する。
従来技術 従来のエンジンマウンテイング用防振ゴム装置
においては、エンジン側取付部材とボデー側取付
部材間に介装される弾性部材のばね特性が、第4
図の特性Aに示すように、圧縮荷重の増加ととも
に圧縮変位が単調に増加する特性になつている。
エンジンが設置されるとその自重Woにより弾性
部材がδ0まで圧縮されてたわみ、実車状態では、
弾性部材は荷重W0を中心に変動荷重W1ないし
W2を受けるので、そのたわみ量もδ0を中心にδ1
ないしδ2だけ変動する。
この弾性部材には、エンジンのアイドリング時
の振動伝達の低減やこもり音の低減のためには、
振動エネルギ吸収効果の大きい低いばね定数を有
することが望まれる。すなわち、W0を中心とす
る高周波微振巾の振動に対しては、防振ゴム装置
のばね定数が低いことが望まれる。
ところが従来の防振ゴム装置において、W0
傍の荷重域のばね定数を下げるためには非常に軟
かい弾性部材を使用する必要がある。すなわち、
第4図の曲線Bのような特性を有する弾性部材が
必要になる。しかし、このような特性の弾性部材
を使用すると、ばね定数を低くすることができる
反面エンジンの自重W0によるたわみしろδ0′が大
きくなり、エンジンのセツト位置のばらつきが大
きくなるという問題が生じる。また、通常の荷重
変動巾W1ないしW2よりも大きな荷重変動がかか
つた場合、たとえば車体がバウンドしてエンジン
の慣性力により周波数の低い大きな荷重が加わつ
た場合にも、特性Bに沿つてエンジンが変位され
るため、変位量(δ1′〜δ2′)が過大になつてエン
ジンと他の部位とが干渉を引き起こす原因になる
という問題が生じる。
また、従来の単にエンジン側部材とボデー側部
材との間に弾性部材を介装するだけの構造では、
車体がバウンドした場合のようにエンジン荷重が
慣性により通常と反対方向につまりマイナス方向
に作用したとき、その振動エネルギを効率よく減
衰させることが困難であるという問題もある。
考案の目的 本考案は、上記のような問題を解消あるいは軽
減するために、高周波微振動時には低ばね定数を
呈するとともに大きな荷重変動域に対しては高い
ばね定数を呈して変位を抑制可能な、かつエンジ
ン荷重方向およびその逆方向の両方向に効率よく
振動エネルギを吸収することが可能な防止ゴム装
置を提供することを目的とする。
なお、上記のような問題に対処するための防振
ゴム装置の構造が先に本出願人により提案されて
いる(実公昭57−41482号)が、本考案は別の構
造を提供するものであり、さらにばね定数特性設
定等に対しより自由度の高い構造を提供するもの
である。
考案の構成 上記の目的に沿う本考案のエンジンマウンテイ
ング用防振ゴム装置は、つぎのような構成から成
つている。すなわち、エンジン側に取付けられる
第1の枠体と、ボデー側に取付けられる第2の枠
体との間に介装された第1の弾性部材と、第2の
枠体のボデー側にボデーとは係合しない状態で設
けられた第2の弾性部材と、第1の枠体と第2の
枠体との間に介装され第1の弾性部材が一定量以
上圧縮されたときにのみ圧縮変形される第3の弾
性部材と、第1の枠体と第2の弾性部材間にわた
して設けられ第1の弾性部材および第2の弾性部
材を予め同時に圧縮する予圧手段と、から成つて
いる。
考案の作用 このように構成された装置においては、第1の
弾性部材はエンジン荷重方向に、第2の弾性部材
はその逆方向に予め圧縮されている。したがつ
て、エンジンを本装置に載荷したときにたとえば
第2の弾性部材が自然長まで復元されるように設
定すれば、その状態からの微振巾の振動に対して
は、エンジン荷重方向の変位に対しては第1の弾
性部材のばね定数のみが作用し、その逆方向の変
位に対しては第2の弾性部材のばね定数から第1
の弾性部材のばね定数を差し引いたばね定数が作
用し、上下両方向の振動変位に対して低ばね定数
を呈して両方向の振動エネルギが効率よく吸収さ
れる。
また、エンジン荷重方向の変動荷重が大になつ
て変位が大になると第3の弾性部材が働き、ばね
定数は第1の弾性部材に第3の弾性部材を加えた
大きなばね定数を呈するので、変位が抑制され
る。エンジン荷重と逆方向の変位に対しては、第
1の弾性部材が自然長に復元しさらに予圧縮と逆
方向の弾性変形が生じる程大きなマイナス方向変
動荷重がかかると、その方向に第1の弾性部材お
よび第2の弾性部材のばね定数が並列的に共に作
用することになり、装置のばね定数が大になつて
変位が抑制される。その結果、上下両方向に対し
ての大振巾振動時の過大変位が抑制される。
そして、これらの高周波微振巾の振動および低
周波大振巾の振動に対する装置のばね定数の変曲
点は、第1の弾性部材、第2の弾性部材、第3の
弾性部材のばね定数および第1の弾性部材、第2
の弾性部材の予圧縮量によつて自由に設定される
ので、エンジン荷重および予想される振動に対す
るばね定数の設定および装置設計の自由度が大巾
に向上する。
考案の効果 したがつて、本考案によれば、エンジン荷重、
エンジン周りスペース、車両の上下両方向振動に
応じて、高周波微振巾、低周波大振巾の振動に対
する最適なばね定数特性を設定することが可能と
なり、振動エネルギを良好に効率よく吸収すると
ともに過大変位を抑制して、乗心地の向上、エン
ジンと他の部位との干渉の防止をはかることがで
きるという効果が得られる。
実施例 以下に本考案のエンジンマウンテイング用防振
ゴム装置の望ましい実施例を図面を参照して説明
する。
第1図は本考案の第1実施例に係る装置を示し
ている。第1図の上側Cがエンジン側、下側Dが
車両のボデー側を示している。エンジン側Cに
は、断面コ字状又は円筒有底容器状の第1の枠体
1が取付けられる。ボデー側Dには、断面コ字状
又は円筒有底容器状で取付フランジ部2aを有す
る第2の枠体2が取付けられる。第2の枠体2
は、取付フランジ部2aに設けられた取付け穴2
bを挿通されるボルト(図示略)によつてボデー
側Dに取付けられる。
第1の枠体1と第2の枠体2の両側壁間には、
第1の弾性部材3が介装されている。第1の弾性
部材3は、たとえば耐久性の高いゴムから成つて
おり、第1の枠体1および第2の枠体2に接着等
により強固に端面が固定されている。
第2の枠体2のボデー側には、第2の弾性部材
4が設けられている。第2の弾性部材4は、第2
の枠体2に接着固定はされない状態で当接され、
ボデー側Dとは係合しない状態に設けられてい
る。
第1の枠体1と第2の枠体2間には、本実施例
では第1の枠体1の上壁下面に、第3の弾性部材
5が接着等により固定されて設けられている。第
3の弾性部材5の下端と第2の枠体2の上面との
間には隙間が設けられており、第1の弾性部材1
が一定量以上圧縮されて第1の枠体1と第2の枠
体2とが一定量以上接近したときにのみ、第3の
弾性部材5は第1の枠体1、第2の枠体2間で圧
縮されるようになつている。
第1の枠体1と第2の弾性部材4間には、その
間をわたした予圧手段としてのボルト6が設けら
れている。ボルト6は、第2の弾性部材4に挿通
され、第1の枠体1に螺合されている。そして、
ボルト頭部と第2の弾性部材4の下面との間はプ
レート7が介装され、ボルト6はプレート7を介
して第2の弾性部材4を圧縮可能になつている。
ボルト6の軸部周囲には、上下に延びる円筒状の
カラー8が設けられており、カラー8は、その両
端を第1の枠体1の下面とプレート7の上面とに
当接させることによつて、ボルト6の締付量を規
制する。
ボルト6は本装置では予め締めつけられてい
る。したがつて、ボルト6の締めつけによつて第
1の弾性部材3および第2の弾性部材4が圧縮さ
れるので、第1の弾性部材3および第2の弾性部
材4は予め所定量圧縮されている。この予圧縮量
はカラー8によつて所定値に規制されている。ま
た、この予圧縮量は、後述の如く、エンジン荷
重、振動状態、要求される装置のばね特性等に応
じて設定される。なお、予圧縮の状態およびエン
ジン載荷状態では、第3の弾性部材5と第2の枠
体2間の隙間は確保されている。
上記のように構成されたエンジンマウンテイン
グ用防止ゴム装置の作用について以下に説明す
る。
第1の弾性部材3のばね定数をK1、第2の弾
性部材4のばね定数をK2、第3の弾性部材5の
ばね定数をK3とする。
まず、第1の枠体1にエンジンが載荷される
と、エンジン荷重W0によつて第1の弾性部材3
は予圧縮と同じ方向にさらに圧縮され、第2の弾
性部材4は予圧縮の復元方向に変形する。そし
て、たとえば望ましい状態としてエンジンを搭載
した状態で第2の弾性部材4が自然長に復元する
ように予圧縮されていたとする。
すると、この状態では、エンジン荷重方向の変
動荷重すなわち第1図において下向きの変位を生
じさせる振動が生じた場合、第2の弾性部材4は
すでに自然長に復元しているのでもはや作用せ
ず、第1の弾性部材3のみが圧縮される。この第
1の弾性部材3のばね定数を低ばね定数に設定し
ておけば、エンジン自重W0近傍の下方向の微振
巾振動に対しては振動エネルギが効率よく吸収さ
れる。
上方向の変位を生じさせる振動に対しては、第
2の弾性部材4がボルト6、プレート7を介して
第2の枠体2との間で自然長から圧縮されるの
で、第2の弾性部材4のばね定数K2が効いてく
る。すなわち、このときのばね定数は、第1の弾
性部材3がエンジン変位に対して圧縮復元方向に
作用するので、K2−K1となる。K2を適切な値に
設定しておけば、K2−K1を適当な小さな値とす
ることができるので、エンジン自重W0近傍の上
方向の微振巾振動に対しても、振動エネルギは効
率よく吸収される。
つぎに、低周波大振巾の振動に対してである
が、まずエンジン荷重方向すなわち第1図の下向
きの変位を生じさせる振動について述べる。変動
荷重が大になり変位が大になると、やがて第3の
弾性部材5が第2の枠体2に当接する。それ以上
の大振巾に対しては、第3の弾性部材5が圧縮さ
れるので、その範囲においては第1の弾性部材3
と第3の弾性部材5が並列配置されたと同様の状
態になり、装置のばね定数はK1+K3になる。し
たがつて、大振巾領域についてはばね定数が大巾
に大とされて、過大変位が抑制される。
大振巾で上向きの振動については、ある範囲ま
では第2の弾性部材4が圧縮されることによつて
変位が抑制され、第1の弾性部材3が自然長に復
元した状態以上の大振巾になると、第2の弾性部
材4の圧縮とともに、第1の弾性部材3が引張り
方向に弾性変形されるので、その範囲においては
ばね定数はK1+K2になる。したがつて、このよ
うな上方向への大振巾が生じた場合にもばね定数
が高められて過大変位が抑えられる。
上述のような装置のばね特性を図に表わすと、
第2図に示すようになる。すなわち、エンジン自
重W0近傍の荷重変動に対しては、低ばね定数K1
およびK2−K1を呈し、エンジン荷重方向大振巾
に対しては高ばね定数K1+K3を呈して過大変位
が抑えられ、第1の弾性部材3が自然長以上引張
り側に働く大振巾に対しても高ばね定数K1+K2
を呈して過大変位が抑えられる。(なお、W1はエ
ンジンの慣性による上向きの荷重である。)そし
て、このばね定数特性は、K1,K2,K3の設定お
よび第1の弾性部材3と第2の弾性部材4の予圧
縮量によつて、その変曲点、立上り特性等が設定
されるので、エンジンの自重、予想される振動変
位等に対して自由に適切に設定され、望ましい逆
S字特性に設定される。
つぎに第3図は本考案の第2実施例を示す。
本実施例においては、第1の枠体10の下端に
フランジ部11が設けられ、第3の弾性部材12
がフランジ部11の下面に取付けられている。こ
のように構成しても、第1の弾性部材3が所定量
以上に圧縮されたときにのみ、第3の弾性部材1
2を働かせることができる。その他の構成、作用
は第1実施例に準じる。
以上説明したように、本実施例によれば、高周
波微振巾の振動に対しては効率よく振動エネルギ
を吸収し、大振巾の振動に対しては過大変位を適
切に抑えることができ、しかも上下両方向の変動
荷重に対して適切に吸収、抑制できるので、こも
り音の低減、乗心地の向上、エンジンの他の部位
との干渉防止等をはかることができる。
また、弾性部材を予圧縮することにより、ばね
定数特性の設定等の自由度を大巾に向上でき、エ
ンジン荷重、車両の予想される振動状態等に対し
て、最適な装置設計を行なうことができる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案の第1実施例に係るエンジンマ
ウンテイング用防振ゴム装置の縦断面図、第2図
は第1図の装置のばね定数の特性図、第3図は本
考案の第2実施例に係るエンジンマウンテイング
用防振ゴム装置の縦断面図、第4図は従来の防振
ゴム装置の荷重と変位の関係図、である。 1,10……第1の枠体、2……第2の枠体、
3……第1の弾性部材、4……第2の弾性部材、
5,12……第3の弾性部材、6……予圧手段と
してのボルト、7……プレート、8……カラー、
C……エンジン側、D……ボデー側。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. エンジン側に取付けられる第1の枠体と、ボデ
    ー側に取付けられる第2の枠体と、前記第1の枠
    体と第2の枠体との間に介装された第1の弾性部
    材と、前記第2の枠体のボデー側にボデーとは係
    合しない状態で設けられた第2の弾性部材と、前
    記第1の枠体と第2の枠体との間に介装され前記
    第1の弾性部材が一定量以上圧縮されたときにの
    み圧縮変形される第3の弾性部材と、前記第1の
    枠体と第2の弾性部材間にわたして設けられ第1
    の弾性部材および第2の弾性部材を予め同時に圧
    縮する予圧手段と、から成るエンジンマウンテイ
    ング用防振ゴム装置。
JP10314184U 1984-07-10 1984-07-10 エンジンマウンテイング用防振ゴム装置 Granted JPS6119154U (ja)

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JPS6119154U JPS6119154U (ja) 1986-02-04
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP3852288B2 (ja) * 2001-02-09 2006-11-29 東海ゴム工業株式会社 自動車用燃料電池の組付装置
JP2011007314A (ja) * 2009-06-29 2011-01-13 Toyo Tire & Rubber Co Ltd 防振装置

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