JPH025076Y2 - - Google Patents

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JPH025076Y2
JPH025076Y2 JP1046283U JP1046283U JPH025076Y2 JP H025076 Y2 JPH025076 Y2 JP H025076Y2 JP 1046283 U JP1046283 U JP 1046283U JP 1046283 U JP1046283 U JP 1046283U JP H025076 Y2 JPH025076 Y2 JP H025076Y2
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JP
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cooling water
engine
supply passage
water supply
passage
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JP1046283U
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Description

【考案の詳細な説明】 この考案は船体が水面より飛び上がつたとき、
エンジンの吸気通路に回転抑制用過剰燃料を供給
する小形舟艇のオーバラン防止装置に関するもの
である。
水面を高速で滑走する小形舟艇においては、船
体が水面より飛び上がることが多く、そのとき、
エンジンの負荷が低下してオーバランの状態とな
る。このようなオーバランの防止対策として、た
とえば特開昭55−60646号公報記載の装置を用い
ることができる。
上記公報記載のものでは、エンジンが一定以上
の回転数に達すると、エンジンに過剰に燃料を供
給して、エンジン出力を低下させることにより、
オーバランを防止するようになつている。
しかし、それにはエンジンの回転数を電気的に
検出する回転数検出回路、この回路からの信号に
もとづいて所定の回転数でON作動するスイツチ
機構、そしてこのスイツチ機構のON作動により
開成して過剰燃料のエンジンへの供給を許す電磁
弁などを必要とするため、構成が複雑になり、コ
スト高となる。また、このように電気的な信号を
用いる構成では、ノイズによつて誤動作を起こす
ことがある。
この考案は上記不都合を解消するためになされ
たもので、エンジンにより駆動される推進機で発
生する圧力水の一部を冷却水として上記エンジン
に供給する冷却水供給通路を備えた小形舟艇にお
いて、上記冷却水供給通路に接続されて上記冷却
水の高圧力を受けて作動し、エンジンの燃料供給
系から回転抑制用過剰燃料を吸入し、かつ、船体
が水面上に飛び上がることにより上記推進機が空
転してエンジンがオーバーランするとともに上記
冷却水供給通路への冷却水の供給が停止したと
き、冷却水供給通路内の冷却水の圧力低下により
復帰して、吸入した上記回転抑制用過剰燃料をエ
ンジンの吸気通路に吐出するポンプを備え、上記
ポンプは、ポンプ室内への上記回転抑制用過剰燃
料の流入のみを許す逆止弁からなる吸入弁と、ポ
ンプ室から吸気通路への回転抑制用過剰燃料の流
出のみを許す逆止弁からなる吐出弁と、冷却水供
給通路内の冷却水の高圧力を受けたとき上記ポン
プ室の容積が増大する方向へ移動する可動弁と、
冷却水供給通路内の冷却水の圧力低下により上記
可動弁をポンプ室の容積が減少する方向へ復帰さ
せるスプリングとを有した構成とすることによ
り、エンジンの冷却水供給通路を有効に利用し
て、構成の簡素化およびコストダウンを図りなが
ら、所期のオーバラン防止動作を適確におこなう
ことができる小形舟艇のオーバラン防止装置を提
供することを目的としている。
以下、この考案の実施例を図面にもとづいて説
明する。
第1図はこの考案の一実施例にかかる小形舟
艇、すなわち水上を滑走するいわめるジエツトス
キーの概略側面図である。この図において、1は
前部にハンドル2を設けた1人乗りの船体、3は
船体1に搭載されたエンジンであり、このエンジ
ン3の排気マニホールド4は、マフラ5、排気サ
イレンサ6を介して船体前部に配置された排気チ
ヤンバ7に接続されている。8は排気チヤンバ7
からの排気口部、9はエンジン3から排気マニホ
ールド4への冷却水排出通路、10は排気マニホ
ールド4からマフラ5への冷却水排出通路、11
は燃料タンクである。
また、12は推進機であり、その駆動軸13は
エンジン3の出力軸14から船体後方へ延出し、
かつ駆動軸13の後端に設けられたインペラ15
は船底後部の後方へ抜けた水路16中に配置さ
れ、また、水路16の後部インペラ15の回転に
より生じる水流を噴出して、大きな推進力を得る
ためのジエツトノズル17に形成されている。1
8はインペラ15の直後に配置された静翼、19
はジエツトノズル17の噴出部に設けられたステ
アリングノズル、20はエンジン3への冷却水供
給通路であり、この冷却水供給通路20の入口2
1はインペラ15の直後の高圧部に配置されてい
る。
第2図は第1図の平面図である。この図に示す
ように、上記冷却水供給通路20は分岐通路22
を有し、この分岐通路22の先端にはポンプ23
が配設されている。このポンプ23は往復式で、
第3図に示すように同軸の第1,第2シリンダ2
4,25と、各シリンダ24,25に嵌挿され、
かつロツド26により連結された第1ピストン2
7,第2ピストン(可動弁)28からなる制御体
29と、第1ピストン27に作用した復帰用のス
プリング30と、第2シリンダ25に設けられた
吸入弁31および吐出弁32とからなつている。
上記第1シリンダ24には第2図で述べた分岐通
路22が接続されている。また、第3図の吸入弁
31は燃料タンク11からエンジン3の気化器3
3に導設された燃料通路34(気化器への供給通
路、気化器からの戻し通路いづれでも可)の分岐
部35に接続され、また吐出弁32は吐出配管3
6により、エンジン3の吸気通路37に開口した
ノズル38に接続されている。39は吸気サイレ
ンサ、40はチヨーク弁、41はベンチユリ部、
42はスロツトル弁である。
上記構成において、エンジン停止時には、第3
図のように、ポンプ23の制御体29はスプリン
グ30により復帰した状態にある。
エンジン3が駆動すると、第1図のように、イ
ンペラ15の回転により発生する圧力水の一部が
冷却水供給通路20に流入して、エンジン冷却水
Aとしてエンジン3に供給される。そして、エン
ジン3を冷却した冷却水は第2図の冷却水排出通
路9→排気マニホールド4→冷却水排出通路10
→マフラ5へと流れ、エンジン3から排気マニホ
ールド4を通つてマフラ5へ流入して排気ガスと
ともに、さらに排気サイレンサ6→排気チヤンバ
7を経てその排気口部8から船外へ放出される。
また、第3図において、上記冷却水供給通路2
0中の冷却水Aが分岐通路22からポンプ23の
第1シリンダ室24aに流入して制御体29の第
1ピストン27に作用し、その冷却水圧力により
スプリング30に抗して制御体29を矢印B方向
へ駆動する。このとき、第4図のように制御体2
9の第2ピストン28が第2シリンダ室ポンプ室
25aの容積を増大させ、圧力を低下させる方向
に作用して、吐出弁32が閉成、吸入弁31が開
成することにより、燃料通路34を流れる燃料の
一部が回転抑制用過剰燃料Cとして吸入弁31を
通つて第2シリンダ室25aに吸入される。
第1図において、船体1が水面を普通に滑走し
ている場合には、冷却水供給通路20を正常に冷
却水Aが流れるので、ポンプ23は第4図のよう
に回転抑制用過剰燃料Cを吸入した状態を保持す
る。これに対し、船体1が水面上に飛び上がつた
ときは、インペラ15が空転して冷却水供給通路
20への冷却水Aの供給が止まり、第4図の状態
にある制御体29の第1ピストン27に作用する
冷却水圧力が低下し、その制御体29がスプリン
グ30の弾性復帰力により矢印D方向に押されて
復帰する。このとき、制御体29の第2ピストン
28が第2シリンダ室25aを加圧することによ
り、第3図のように吸入弁31が閉成、吐出弁3
2が開成して、第4図に示された第2シリンダ室
25aの回転抑制用過剰燃料Cが吐出弁32、吐
出配管36を通つてノズル38からエンジン3の
吸気通路37へ吐出され、第3図の状態に復帰す
る。これによりエンジン出力が低下し、オーバラ
ンが防止される。
その後、船体1が着水すれば、再び冷却水供給
通路20に冷却水が供給されることになり、第4
図のように第2シリンダ室25aに回転抑制用過
剰燃料Cが吸入され、次回のオーバラン防止に備
えるものである。
なお、第3図のように回転抑制用過剰燃料の吐
出位置、すなわちノズル38の吐出位置はスロツ
トル弁42の上流側に設定されているので、スロ
ツトル弁42の下流側の設定する場合にくらべ、
オーバランを操縦者が知つてスロツトル弁42を
アイドリングに復帰させたとき、吸気通路37の
負圧がスロツトル弁42で妨げられるので、直接
配管36に作用することがないから、オーバラン
がおさまつた後までも、配管36内の燃料が吸気
通路37内へ流れ続けることがなく、したがつて
アイドリングの安定化を図ることができる。
また、ポンプ23はピストン式としたが、その
形式は限定されるものではなく、たとえばダイヤ
フラム式としてもよい。
以上の説明から解るように、この考案の小形舟
艇のオーバラン防止装置はポンプの機能のみによ
り所定のオーバランを防止するようになつてお
り、しかもそのポンプはエンジンに供給する冷却
水により駆動するので、つまり既設のエンジン冷
却水供給通路を利用して駆動するので、構成が簡
素化され、コストダウンが可能になる。また、船
体が水面上に飛び上がつたときの冷却水供給通路
内の冷却水の圧力低下に即応して、回転抑制用過
剰燃料をエンジンの吸気通路に吐出供給すること
ができるので、所定のオーバラン防止動作を適正
なタイミングで確実、かつ安定的におこなうこと
ができ、電気的信号を用いない構成であるため、
ノイズによつて誤動作を起こすことがない。
【図面の簡単な説明】
第1図はこの考案の一実施例にかかる小形舟艇
の概略側面図、第2図は第1図の平面図、第3図
はオーバラン防止装置と吸気通路部の破断面、第
4図は第3図に対する動作図である。 3……エンジン、12……推進機、20……冷
却水供給通路、23……ポンプ、25a……ポン
プ室、28……可動弁、30……スプリング、3
2……吐出弁、37……吸気通路、A……冷却
水、c……回転抑制用過剰燃料。

Claims (1)

  1. 【実用新案登録請求の範囲】 エンジン3により駆動される推進機12で発生
    する圧力水の一部を冷却水Aとして上記エンジン
    3に供給する冷却水供給通路20を備えた小形舟
    艇において、 上記冷却水供給通路20に接続されて上記冷却
    水Aの高圧力を受けて作動し、エンジン3の燃料
    供給系34から回転抑制用過剰燃料を吸入し、か
    つ、船体2が水面上に飛び上がることにより上記
    推進機12が空転してエンジン3がオーバーラン
    するとともに上記冷却水供給通路20への冷却水
    Aの供給が停止したとき、冷却水供給通路20内
    の冷却水Aの圧力低下により復帰して、吸入した
    上記回転抑制用過剰燃料をエンジン3の吸気通路
    37に吐出するポンプ23を備え、 上記ポンプ23は、ポンプ室25a内への上記
    回転抑制用過剰燃料の流入のみを許す逆止弁から
    なる吸入弁31と、ポンプ室25aから吸気通路
    37への回転抑制用過剰燃料の流出のみを許す逆
    止弁からなる吐出弁32と、冷却水供給通路20
    内の冷却水Aの高圧力を受けたとき上記ポンプ室
    25aの容積が増大する方向へ移動する可動弁2
    8と、冷却水供給通路20内の冷却水Aの圧力低
    下により上記可動弁28をポンプ室25aの容積
    が減少する方向へ復帰させるスプリング30とを
    有してなる小形舟艇のオーバラン防止装置。
JP1046283U 1983-01-26 1983-01-26 小形舟艇のオ−バラン防止装置 Granted JPS59115833U (ja)

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JP1046283U JPS59115833U (ja) 1983-01-26 1983-01-26 小形舟艇のオ−バラン防止装置

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JP1046283U JPS59115833U (ja) 1983-01-26 1983-01-26 小形舟艇のオ−バラン防止装置

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JPS59115833U JPS59115833U (ja) 1984-08-04
JPH025076Y2 true JPH025076Y2 (ja) 1990-02-07

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JP1046283U Granted JPS59115833U (ja) 1983-01-26 1983-01-26 小形舟艇のオ−バラン防止装置

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Families Citing this family (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH061122B2 (ja) * 1984-06-06 1994-01-05 新日本製鐵株式会社 吸引式ラジアントチユ−ブバ−ナ−炉の最適燃焼制御方法
JP2535143B2 (ja) * 1985-08-07 1996-09-18 三信工業株式会社 小型船舶のエンジン
JPH0667755B2 (ja) * 1988-06-21 1994-08-31 本田技研工業株式会社 小型水上乗り物
JPH0662114B2 (ja) * 1992-11-26 1994-08-17 ヤマハ発動機株式会社 小型船舶
JP2774268B2 (ja) * 1996-08-23 1998-07-09 ヤマハ発動機株式会社 小型船舶

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JPS59115833U (ja) 1984-08-04

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