JPH02503802A - 抗炎症因子、その単離方法、およびその使用 - Google Patents
抗炎症因子、その単離方法、およびその使用Info
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Abstract
(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるため要約のデータは記録されません。
Description
【発明の詳細な説明】
発明の名称:抗炎症因子、その単離方法、およびその使用本出願は、1982年
6月3日出願の米国出願第384.625号(現在、放棄)の一部継続出願であ
る1987年1月9日出願の米国出願第001,848号の一部継続出願であり
;そして、1983年10月27日出願の米国出願第546.162号、および
1983年1月1日出願の米国出願第576.001号(現在、放棄)のファイ
ルラッパー継続出願である1986年9月17日出願の米国出願第910,29
7号の分割8願である。
及■9宣屡
R咀史分!
本発明は、抗炎症因子(AP)、その実質的な純粋物の製造法、および炎症処置
におけるその使用に関する。
炎症とは、ドーランド医学辞典の定義によれば、「組織に傷害や破壊があったと
きにその傷害の原因と傷害組織の両方を破壊、希薄化または隔離するような局在
性の保護応答」である。これは、微小血管の穿孔、血液成分の間隙空間への漏出
、および炎症組織への白血球の遁走によって特徴付られる。巨視的には、これは
、しばしばよく見掛ける臨床徴候である紅斑、浮腫、圧痛(痛覚過敏症)、およ
び疼痛を伴う。この複雑な応答時には、ヒスタミン、5−ヒドロキシトリプタミ
ン、種々の走化因子、ブラジキニン、ロイコトリエン類、およびプロスタグラン
ジン類などのケミカルメディエータ−が局所的に遊離される。食作用細胞はその
領域に移動し、細胞のライソゾーム膜を破壊して細胞溶解酵素を放出させ得る。
これらの事象のすべてが炎症反応の一因となり得る。
リウマチ様関節炎に罹患した患者の炎症は、白血球を引き付ける走化因子を局所
的に放出させる抗体くリウマチ因子)および補体と抗原(γ−グロブリン)との
結合におそらくは関係している。白血球は、抗体−抗原および補体の複合体を食
菌し、さらにそれらのうイソシームに含まれた多(の酵素を放出させる。そして
、これらのライソゾーム酵素は軟骨および他の組織の損傷を誘発し、炎症程度を
増加させる。この過程においては、プロスタグランジン類も放出される。
炎症時に生成されると思われるプロスタグランジン類は、紅斑を誘発し、局所血
流を増大させる。プロスタグランジン類の2つの重要な血管作用−長期の血管拡
張作用、およびノルエピネフリンおよびアンジオテンシンなどの物質の血管収縮
作用に対抗するカーは、一般的には、炎症時の他のメディエータ−にはない。
炎症における幾つかのメディエータ−は、後毛細血管および集合線静脈の血管透
過性(漏出)を増大させる。さらに、白血球の炎症領域への遊走は炎症反応にお
いて重要な局面である。プロスタグランジンは走化性反応には直接関係していな
いようであるが、アラキドン酸のもう1つの代謝産物であるロイコトリエンは非
常に強力な走化性物質である。
抗炎症応答は、上述した炎症によって特徴付られるあらゆる応答である。炎症応
答が、種々の疾患および損傷を伴った身体的不快感、すなわち疼痛、および機能
低下の原因であることは、当業者には周知である。したがって、炎症応答を中和
させる作用を有する薬理学的物質を投与することは通例の医療処置である。これ
らの性質を備えた物質は抗炎症薬として分類される。抗炎症薬は、広範囲の障害
を処置するために使用され、この同一薬物が別の疾患の処置に使用されることは
多い。抗炎症薬による処置は疾患のためにではなく、徴候、すなわち炎症のため
に為されることが非常に多い。
抗炎症性の鎮痛および抗解熱薬は、化学的には関連性がないことの多い雑多な化
合物群であるが、それにも拘わらず、それらは特定の治療効果および副作用を共
有している。コルチコステロイド類は、抗炎症応答の処置に、最も広範に使用さ
れている化合物群である。
タンパク質分解酵素は、抗炎症作用を有すると主張されている他のクラスの化合
物群である。副腎皮質に直接的または間接的に作用してステロイドを産生、分泌
させるホルモンは他のクラスの抗炎症性化合物である。多数の非−ホルモン抗炎
症物質が記載されている。
これらの中で最も広く使用されているものは、サリチル酸塩類(サリチレート類
)である。アセチルサリチル酸、すなわちアスピリンは最も広範に処方されてい
る鎮痛性−解熱および抗炎症薬である。
ステロイド系および非−ステロイド系の抗炎症薬の例は、フィジシャンズ・デス
ク・リファレンス(Physician’ s Desk Reference
)、 1987(このような製剤のインデックスは207頁および208頁を参
照)に挙げられている。
天然および合成のフルチフステロイド剤は、血圧の上昇、塩および水の保持、な
らびに増大したカリウムおよびカルシウム排泄などの幾つかの重大な副作用を引
き起こす。さらに、フルチフステロイドは感染の徴候を隠し、感染性微生物を広
く伝播させる。これらのホルモンは妊婦への使用は安全でないと考えられ、また
長期のコルチコステロイド処置は、胃の過剰活性および/または消化性潰瘍を引
き起こす。これらの化合物による処置は、高用量のインスリンが必要となること
から糖尿病を悪化させる場合があり、さらに精神障害を引き起こす場合もある。
間接的に内生コルチコステロイドの産生を増大させるホルモン抗炎症薬は、有害
な副作用について前記と同じ可能性がある。
非−ホルモン抗炎症薬は、高用量では広い範囲の望ましくない副作用を伴った毒
性を示し得る合成生化学化合物である。たとえば、サリチレート類は、このよう
な化合物群による中毒の特徴である重篤な酸−塩基平衡障害の一因となる。サリ
チレート類は呼吸を直接的および間接的に刺激する。サリチレート類はその毒性
用量では中枢呼吸麻痺、および血管運動低下に伴う循環虚脱を引き起こす。サリ
チレート誘発性の胃出血はよく知られている。サリチレート類は肝傷害を生じさ
せ、全凝固時間を長引かせ得る。したがって、重篤な肝障害、低プロトロンビン
血症、ビタミンに欠乏症、または血友病の患者においては、サリチレート類によ
って血小板止血作用が阻害を受け、出血傾向が招来しかねないので、アスピリン
の使用は排除スべきである。サリチレート中毒は普通のことであり、毎年米国で
は、10,000症例以上の重篤なサリチレート中毒が確認されており、その幾
つかは致死性であり、多くは子供に起こっている。
グツドマン(Goodman and Gil+nan’ s)、 Tbe P
harmaco]ogical Ba5is 。
f Therapeutics、7版、 1985を参照。したがって、現在市
販されている抗炎症薬は非常に多いにも拘わらず、副作用および冑害な反応が排
除された、安全かつ有効な抗炎症性生成物が依然として求められている。
たとえばミルクから得られるような天然食品産物が抗炎症活性を有しているとし
たなら、それは、投与が簡単であり、容易に入手できる安全な治療用組成物とな
るであろう。
従来、種々の治療効果を有するミルクの調製が知られている。たとえば、ベック
(Beak)は、う蝕阻害効果を有するストレプトコッカス・ミニウタンス(S
treptococcus mutans)に対する抗体を含有するミルクを開
示している[米国特許第4,324,782号]。このミルクは、乳牛(COV
)をS、ミxウタンス抗原で2段階免疫して入手され、それから治療用ミルクを
得ている。
ストール(Stol le)らは、さ過免疫(hyperiov+une)状態
下に維持さ物の喫煙に伴う血管障害または肺不全の治療法を開示している[米国
特許第4.636,384号]。ベックは、抗炎症因子産生状態下に維持された
乳牛から採取したミルクの抗炎症性有効量を動物に投与することを特徴とする、
動物の炎症を治療する方法を開示している[米国特許第4,284.623号]
。バインバッハ(He 1nbach)は、米国特許第3.128.230号に
おいて、乳牛を抗原性混合物で接種することによって得られるグロブリンのα、
β、γ成分を含有するミルクを記載している。ベターマン(Peterson)
ら(米国特許第3゜376.198号)、ホルム(Ho1m)(米国出願(発行
済)番号第628゜987号)、ツナツバ(Tunnah)ら(英国特許第1,
211,876号)およびバイオケ? (Bioke+aa S、 A、 )(
英国特許第1,442,283号)にも、抗体−含有ミルクが記載されている。
しかし、これらの文献はいずれも、所望の治療効果を生み出す治療用ミルクの成
分または成分群の本体については同等開示していない。たとえば、ベックの米国
特許第4.284.623号では、治療手段に用いたミルク産物は、流動性全ミ
ルク、流動性の脂肪不含乳清、または全ミルク粉末のいずれかから構成されてい
る。これらのミルク産物はいずれも抗炎症特性を有しているが、実際に治療上の
有益性を提供している因子または因子群はいまだに単離も同定もされていない。
発明の要旨
本発明は、単離され、精製された抗炎症性のミルク産物が動物の抗炎症障害を処
置するのに非常に有用であるのではないか、という本発明者らの考察に基づくも
のである。
この点に関し、本発明者らは、過免疫したウシ(bovid)のミルク由来の抗
炎症因子(以下、ミルク抗炎症因子(MAIF)と呼ぶ)を単離し、部分的に精
製し、特性化した。
さらに研究を行い、このミルク産物が炎症における臨床上の徴候を防ぎ、あるい
は緩和することを証明した。したがって、本発明は、特定の多価抗原群に対して
前もって過免疫したミルク産生動物由来のミルクから単離精製された抗炎症因子
が抗炎症効果を生じる程に十分な投与計画および量で投与された場合に、該因子
は炎症状態に有効である、という発見に基づくものである。このような発見は、
多価抗原ワクチン自身はMAIFを含有していないことから、特に驚くべき事項
である。過免疫したウシのミルク由来の活性因子を単離することにより、MAI
Fは通常のウシミルクでは少量しか存在しないという意外な知見が得られた。通
常のウシミルク中のMATFの濃度は低すぎるので感知できる程の抗炎症特性を
ミルクに付与できないことから、このような発見が隠されていた。しかし、通常
ミルクのMA I Fは、本発明の単離方法によって濃縮することができ、次い
で炎症の処置に有効に使用することができる。
図面の簡単な説明
添付の図面に関して考える場合は以下の詳細な説明を参照することによって、本
発明のより完全な理解およびそれに伴う多くの利点が容易に得られ、それが良好
に理解できるようになるであろう:第1図、好ましい方法の工程2におけるDE
AE−セルロースのイオン交換クロマトグラフィーによるMAIFの単離。
第2図、好ましい方法の工程3におけるセファデックスG−10分子ふるいカラ
ムのDEAE−セルロースクロマトグラフィー(第1図)からのMAIFピーク
(2番目)の分画@好ましい態様の詳細な説明
本発明は、MAIFの単離および精製、ならびに抗炎症疾患の処置を目的として
該MAIFを動物に投与することからなる。
「ミルク抗炎症因子(MAIF)Jなる用語は、過免疫ミルクまたは通常乳牛ミ
ルクのいずれかから入手される因子を意味する。「実質的に純粋なMAIFJな
る用語は、本発明の目的では、高分子量の物質群(>10.000ダルトン)を
除去し、イオン交換クロマトグラフィーによって低分子量の負に帯電した種を単
離した後、HPLCクロマトグラフィーにおいて単一の主要な左右対称のピーク
として溶出される抗炎症因子を意味する。通常ミルクおよび過免疫ミルクの両者
から、本明細書に記載された方法により加工することによって、MA I Fを
得ることができる。
「過免疫ミルク(hyperimmune m1lk)Jなる用語は、本発明の
目的では、過免疫状態下に維持されたミルク産生動物から入手したミルクを意味
する(過免疫の詳細に関しては、以下により詳しく述べる)。
「乳清」なる用語は、本発明の目的では、クリームが除かれたミルクを意味する
。
「通常ミルク(normal m1lk)Jなる用語は、本発明の目的では、通
常の手段と酪農処理によってミルク産生動物から入手されたミルクを意味する。
「ミルク産生動物」なる用語は、本発明の目的では、商業的に適した量のミルク
を産する哺乳動物を意味し、好ましくは乳牛、ヒツジ、およびヤギがあり、さら
に好ましくはウシ属(ウシ)の乳用牛であり、特に好ましくは最も多い量でミル
クを産する乳牛種、たとえばホルスタインである。
「細菌抗原」なる用語は、本発明の目的では、熱殺菌した細菌細胞の凍結乾燥調
製物を意味する。
「マイクロカプセル剤」なる用語は、本発明の目的では、ミルク産生動物に投与
するための1つまたはそれ以上の細菌抗原がカプセル化されているポリマー性の
微小粒子を意味する。
「炎症」なる用語は、本発明の目的では、組織に傷害や破壊があったときにその
傷害の原因と傷害組織の両方を破壊、希薄化または隔離するような局在性の保護
応答を意味し、その急性型は、古典的な一連の疼痛、熱、発赤、膨潤および機能
喪失によって特徴付られ、そして増大した透過性および血流を伴った細動脈、毛
細血管および細静脈の膨張、血漿タンパク質などの体液の滲出、および炎症巣へ
の白血球の遊走などの一連の複雑な事象が、組織学的には関連している。
「処置」なる用語は、本発明の目的では、障害の徴候、および/または障害の病
因源を改善し、または完全に排除することを意味する。
「投与」なる用語は、本発明の目的では、経口、鼻腔内、腸管外(静脈内、筋肉
内、または皮下)、または直腸などから物質で患者を処置するあらゆる方法を意
味する。
「動物」なる用語は、本発明の目的では、炎症を受は易いあらゆる生き物を意味
し、ヒト、農場動物、家畜動物、または動物園の動物などが挙げられる。
本発明の単離精製したミルク産物によって処置することのできる炎症症状の例と
しては、急性および亜急性滑液嚢炎、急性の非特異的謎炎、全身性エリテマトー
デス、全身性皮膚筋炎、急性リウマチ性心臓炎、天庖癒、水泡性皮膚炎、ヘルペ
テホルミス(herpetefor■is)、重篤な紅斑、多形性剥脱性皮膚炎
、肝硬変、季節的宿根鼻炎(Seasonal perennial rhin
itis)、気管支喘息、異所性皮膚炎、血清病、角膜炎、オプサルミクス(o
pthalmicus)虹彩炎、広汎性ウレイチス(diffuse urei
tis)、コリジチス(choriditis)、視神経炎、交感性眼炎、症候
性サルコイド−シス、レフラー症候群、ベリリウム症、溶血性貧血、乳腺炎、乳
突炎、接触性皮膚炎、アレルギー性結膜炎、転置性関節炎、強直性を椎炎、急性
痛風関節炎、および帯状庖疹から選択される症状が挙げられる。さらに、本発明
の単離精製したミルク産物は、炎症を起こす可能性のある起炎物質に暴露されて
いる個体を処置するのに使用することができる。
本発明の基礎として一部分寄与する発見は、ウシなどのミルク産生動物を過免疫
という特別な状態に置いた場合に該動物が、ヒトおよび他の動物における炎症の
徴候を抑制するばかりか、受容動物の炎症原因の存在を予期して使用される予防
物質でもある非常に有益なMAIFを正常域を越えたレベルで含有しているミル
クを産生ずるということである。「正常域を越えたレベル(supranorm
al 1evels)Jなる用語は、過免疫されていない動物から得られたミル
ク中で見いだされるレベルよりも多いレベルを意味する。免疫感受性のみの誘導
は、ミルク中のMA I Fを正常域を越えたレベルで出現させるには十分でな
く、このことは、乳牛疾患に対する通常の免疫時および環境への通常の暴露時に
乳牛が種々の抗原に対して感作されたとしても、通常の乳牛ミルクは正常域を越
えたレベルでないことによって明らかである。ミルクが正常域を越えた所望のレ
ベルを示すのは、特定の過免疫状態にある時だけである。
このような特殊な状態にするには、初期免疫を投与した後、十分高用量の特定の
抗原群で定期的にブースターすればよい。ブースターの好ましい投与量は、ウシ
の一次免疫を起こすのに必要な投与量の50%と等量であるか、またはそれ以上
の投与量である。したがって、關値ブースター投与量というものが存在し、この
値以下では、乳牛は通常、免疫状態と呼ばれているような状態にある場合でさえ
、そのような性質がミルクに惹起されない。必要な過免疫状態にするためには、
初期の一連のブースター投与の後に、過免疫ミルクを試験することが必要である
。有益な因子がミルク中に存在していない場合は、その性質がミルクに現れるま
で高用量でさらにブースター投与する。
正常域を越えたレベルのMA I Fを含有する過免疫ミルクの製造方法は、1
987年7月2日出願の同時係属出願第069.139号、および1983年2
月1日出願の米国特許出願第576. O01号のファイルラッパー継続出願で
ある1986年9月17日出願の同時係属出願第910,297号に開示されて
いるくこれらを引用して本発明に包含させる)。要約すれば、正常域を越えたレ
ベルのMAIFを含有する過免疫ミルクの1つの製造方法は、以下の工程からな
ることを特徴としている:(1)抗原の選択、(2)ウシの一次免疫、(3)感
受性誘導を確認するための血清の試験、(4)適当な投与量のブースターによる
過免疫、そして要すれば(5)抗炎症特性についてのミルクの試験、(6)過免
疫ウシのミルク採取、そして(7)MAIFを単離するためのミルクの加工。
工程1:あらゆる抗原または抗原群の組合わせを使用することができる。その抗
原は、細菌、ウィルス、原生動物、真菌、細胞、またはミルク産生動物の免疫系
が反応する他のあらゆる物質が考えられる。この工程で重要な点は、抗原(群)
がミルク産生動物の免疫および過免疫状態を誘発するだけでなく、ミルク中に正
常域を越えたレベルのMA−IFを製造できなければならない点である。どの抗
原を使用しても正常域を越えたレベルのM、AIFを製造することができる。1
つの好ましいワクチンは、100ワクチン系列と称される多価細菌抗原群の混合
物であり、これについては以下の実施例IAで詳細に説明する。
工程2:抗原(群)は、感作を惹起させるあらゆる方法で投与することができる
。1つの方法では、熱−死滅細菌I X 10@から1×1.0”、好ましくは
10@から10I0、最も好ましくは2X10”から構成されるワクチンを筋肉
内注射によって投与する。しかし、静脈内注射、腹腔内注射、直腸坐剤、または
経口投与などの他の方法を使用することもできる。
工程3:ミルク産生動物が抗原に対して感受性になったか否かを決定することが
必要である。感受性を試験するための幾つかの方法は当業者に既知である[メソ
ッズ・イン・イムノロジー・アンド・イムノケミストリー(Il!ethods
in Immnology and Immunochemistry)+ウ
ィリアム(William、 C,A、 )、およびチェイス(Chase、
L M、 )、アカデミツク・プレス(Academic Press)、ニニ
ーヨーク、1−5巻(1975)]。
好ましい方法は、抗原として種々の細菌種からなる多価ワクチンを使用し、ワク
チンによるチャレンジの前および後にその動物の血清中の凝集性抗体の存在につ
いて試験することである。そのワクチンによって免疫した後のミルク抗体の出現
は、感受性を示すものであり、この時点で、工程4に進むことができる。
工程4:これは、感作された動物における過免疫状態の誘発および維持に関する
。このことは、感作させるために使用したものと同一の多価ワクチンによるブー
スター投与を一定の時間間隔で繰り返すことによって行われる。2i!間のブー
スター間隔が多価細菌抗原にとっては最適である。しかし、動物を、過免疫状態
から、その抗原に対する免疫寛容状態にまで移行させないようにすることが必要
である。
好ましい態様では、以下の実施例IBに説明するように調製したマイクロカプセ
ル化ワクチンを1回だけ投与することによってウシを過免疫状態にすることがで
きる。この過免疫の制御放出法の利点は、抗原に対する継続した暴露により、動
物が過免疫状態のままでいられることである。
他の態様では、別の免疫操作法、たとえばマイクロカプセル化抗原と液状抗原と
の同時投与、または−次免疫としての筋肉内注射、およびマイクロカプセル化手
段による経口投与または腸管外投与に基づくブースター投与などを組み合わせる
こともできる。−次および過免疫の多(の異なる組合わせが当業者により知られ
ている。
工程5:抗炎症活性のレベルについてミルクを試験する必要がある。これは、過
免疫ミルクまたはそれから誘導された産物のいずれかの炎症に対する作用を試験
するあらゆる研究法によって行うことができる。うy)の四肢に化学的に誘発さ
せた炎症が、抗炎症薬の標準的な検定法である。
工程6:これは、ミルクの採取および加工に関する。ミルクは通常の方法によっ
て採取すればよい。MA I Fを単離するためのミルクの加工について、以下
説明する。
MAIFを単離し、精製し、試験するための最も単純な方法は下記の工程からな
る:
1、過免疫ミルクを脱脂してスキムミルク(脱脂乳)を調製し、2、スキムミル
クからカゼインを除去して乳清を調製し、3、限外濾過によって約10,000
ダルトンよりも大きい分子量の巨大分子を乳清から除去し、
4、イオン交換樹脂カラムを使用して工程3の産物を分画し、約10.000ダ
ルトンよりも小さい分子量の負に帯電したMA I F種を単離し、
5、分子ふるいクロマトグラフィーによって負に帯電している工程40種を分別
し、そして
6、工程5のMAIFを生物学的に検定する。
7、ラットの足にカラゲナン溶液を注射して誘発させた浮騰によって、このミル
ク因子の抗炎症作用を試験する。このラット足試験は、抗炎症薬についての標準
的な動物試験である。ウィンターQinter。
C,A、 )、リスレイ(Risley、 G、 A、 )、ヌス(Nuss、
A、 1. )のプロシーディング・オプ・ナシヲナル・アカデミ−・オブ・
サイエンスU S A (Proe、 Natl、 Acad、 Sci、 、
Ll、 S、 A、 )、 3:544 (1967)、 r抗炎症薬検定の
ためのラット後脚のカラゲニン誘発性浮W(Carrageenin−1ndu
ced Edemain the 1lind Paw of the Rat
as an As5ay for Anti−infla+natory D
rugs>J。他の種々の試験も使用することができる。ウェットニック(le
tnick、 A、 S、 )およびサピン(Sabin、 C)のJal)、
J、 Phart 22ニア41 (1972)、 rラットにおけるアジ−
パント誘発性関節炎および実験アレルギー性脳を髄炎に対するクロニキシンおよ
びベサウレサソンの効果(丁he Effects of C1onix
in and Bethaurethasone on Adjuva
n煤|1
nduced Arthritis and Experimental Al
lergic Encephalo+l1yelitisin Rats)J。
しかし、上記のラット足試験は利用可能な最も簡単な直接試験であり、これはす
べての抗炎症薬について申し分ないことが示されている。本試験は、ベック(B
eck)の米国特許第4,284.623号に詳細に記載されており、そのラッ
ト足試験の記載に限り、引用によって本発明に包含される。簡単に説明すれば、
本試験は、少量のカラゲニンを成熟白ラットの足跡(footpad)に注射す
る。このことにより、炎症応答が誘発されることは知られている。
得られた膨潤の程度を測定することができる。AFを含有する試料を適当な経路
、好ましくは腹腔内注射によってラットに投与し、容量分析法または重量分析法
によって炎症過程の遮断または改善を測定する。
要約すれば、抗炎症因子は、過免疫したミルクから欠配の工程によって単離する
ことができる:ミルクを脱脂し、カゼインを除去し、10.000ダルトンより
も大きな巨大分子を除去し、そしてイオン交換および分子ふるいクロマトグラフ
ィーを続けて行う。抗炎症因子の適当な調製物の生物活性は、本明細書で説明す
るようなラットの用量−作用実験を行うことによって試験することができる。
本発明は、MA I Fが単離、精製することができ、そしてそれがヒトおよび
動物における種々の炎症過程を処置するのに有効である、という予想外の発見に
一部分基づくものである。好ましい態様では、MA I Fは、細菌抗原ワクチ
ンでミルク産生動物を過免疫することによって産生される。動物の過免疫に使用
されるワクチンは抗炎症活性を有していない。したがって、混合細菌抗原ワクチ
ンで免疫した動物から単離し、精製して得られた因子によって処置することが炎
症過程を改善し、または消去する上に有効であることは驚くべきことである。
このように本発明を一般的に説明してきたが、次ぎに特定の特徴的な実施例に言
及することによって本発明をさらに詳述するが、これらは説明のみを目的とする
ものであって、特に明記しない限り、本発明の限定を意図するものでない。
ミルクの調製
アメリカン・タイプ・カルチャー・コレクシ5ン(American Type
Culture Co11ection)から入手される以下の第1表に示す細
菌スペクトルを含有する細菌培養物を、培地15iffで再構成し、37℃で一
晩インキニベートした。良好な成長が得られたなら、細菌懸濁液の約半量をブロ
ス1リツトルに接種し、得られた接種物を37℃でインキュベートした。残った
懸濁液を滅菌グリコール管に移し、この培養物中で良好な成長が観察された後、
懸濁液を20分間遠心して培地を除去することによって細菌細胞を採取した。得
られた細菌ベレットを滅菌生理食塩水に再懸濁し、細菌試料を3回遠心して細胞
から培地を洗い流した。3回目の滅菌生理食塩水洗浄後、遠心して得られた細菌
ベレットを少量の2回蒸留水(double distilled water
)に再懸濁した。
得られた培地不含の細菌懸濁液をガラスフラスコ中、80℃の水浴中に一晩入れ
て加熱殺菌した。少量の加熱殺菌した細菌を使用し、このブロス培養物の生存率
を試験した。細菌をワクチンに使用するためには殺菌しなければならないので、
ブロスに加熱殺菌した細菌を接種し、37℃で5日間インキュベートし、増殖が
ないかを毎日チェックした。
加熱殺菌した細菌を凍結乾燥して乾燥させた。次いで、得られた乾燥細菌を滅菌
生理食塩水と混合したく濃度、2.2X10”細菌細胞/m(l生理食塩水。こ
れは660nmにおける光学密度値1,0である)。
第1表
S−100細菌の一覧
ダラム染色
名 称 培地 +or −ATCCNo。
1、スタフィロコッカス・アウレウス B旧 + 11631(S
taph、 aureus)
2、スタフィロコッカス・エビデルミゾイス BHI + 155(
Staph、 epidermidis)3、ストレプトフッカス・ピオゲネス
APT + 8671人、タイプ1 (Strep、 I
))’Ogenes、 A、 Type 1)4、ストレプトコッカス・ピオゲ
ネス APT + 10389^、タイプ3 (Strep
、 pyogenes、 A、 Type 3)5、ストレプトコッカス・ピオ
ゲネス APT + 12347A、タイプ5 (Stre
p、 pyogenes、 A、 Type 5)6゜ストレプトコッカス・ピ
オゲネス APT + 12349A、タイプ8 (Str
ep、 pyogenes+ A、 Type 8)7、ストレプトコッカス・
ピオゲネス APT + 11434A、タイプ12 (S
trep、 pyogenes、 A、 Type 12)8、ストレプトコッ
カス・ピオゲネス APT + 12972A、タイプ14
(Strep、 Pyogenes、 A、 Type 14)9、ストレプ
トコ、ツカス・ピオゲネス APT + 12357A、タ
イプ18 (Strep、 pyogenes、 A、 Type 18)10
、ストレプトコッカス・ピオゲネス APT + 1040
3A、タイプ22 (Strep、 pVOgenes、 A、 Type 2
2)11、アエロバクタ−・アエロバクタ Bil! −884
(Aerobacter aerogenes)12、ニジエリシア・フリ
BHI −26(Escherichia coli
)13、サルモ不う・ニンテリチジス BHI −13076
(Salmonella enteritidis)14、シュードモナス・ア
エルギノーザ Bl(+ −7700(Pseudomonas a
eruginosa)15、クレブシェラ・ニューモニエ BHI
−9590(Klebsiella pneumoniae)16、サルモ
ネラ・チフィムリウム BHI −13311(Salmon
ella typhi+murium)17、ヘモフィルス・チフィムリウム
Bl(! −9333(Hae+aophilus typhi
murium)18、ストレプトコッカス・ミチス APT
÷ 6249(Strep、 m1tis)
19、プロテウス・ブルガリス B111 − 13315
(Proteus vulgaris)20、シゲラ・ディセンテリエ
BHI −11835(Shigella dysenter
iae)21、 ティプロコノカス・ニューモニエ APT +
6303(Diplococcus pneua+oniae)22、プロ
ピオニバクター・アクネス ブロス + 11827アクチノマ
イセス(アナエローブ)
(Propionibacter acnes Actinomyces(an
aerobe))23、ストレプトコッカス・サンダイス APT
+ 10556(Strep、 sanguis)
24、ストレプトコッカス・サリバリウス APT + 1341
9(Strep、 sal 1varius)25、ストレプトコッカス・ミュ
ータンス B)I+ + 25175(Strep、 mu
tans)
26、ストレプトコッカス・アガラクチェ APT + 1381
3(Strep、 agalact 1ae)5x(l試料の多価液体ワクチン
を毎日、乳牛に注射した。この注射した畜生の抗体(IgG)力価のレベルを、
この多価抗原に対するウシ抗体に関して酵素結合免疫検定法を行うことによって
定期的に測定した。
実施例IB
加熱殺菌した細菌を上述のようにして調製した。得られた多価抗原試料(S−1
00)を通常の相分離方法によってマイクロカプセル化し、多価抗原を含有する
微小粒子製品を調製した。一般には、抗原を含有する成形マトリックスの材料は
、生体適合性の物質、好ましくは生体分解性または生体減退性(bioerod
able)の物質のポリマー、好ましくはポリ乳酸、ポリグリコール酸、乳酸お
よびグリコール酸のコポリマー(共重合体)、ポリカプトラクトン、コポリオキ
サレート類、コラーゲンなどのタンパク質、グリセロールの脂肪酸エステル、お
よびセルロースエステルのポリマーから形成される。
これらのポリマーは、当業界では周知であり、たとえば米国第3゜773.91
9号、米国第3,887,699号、米国第4.118゜470号、米国第4,
076.798号に記載されている(これを引用して本発明に包含させる)。使
用した重合マトリックス材料は生体分解性のラクチド−グリコリド・コポリマー
であった。
加熱殺菌した細菌抗原を、好ましくは、直径1−500ミクロン、好ましくは1
0−250ミクロンのミクロスフェアなどのマトリックス材料中にマイクロカプ
セル化する。このカプセル化の方法は常法であり、相分離法、界面反応、および
物理学的方法からなる。微小粒子から宿主体への細菌抗原の最適の放出率を得る
ためには、マトリックスの多くの組合わせ、および適合抗原の種々の濃度を使用
することができる。これらの組合わせは、過度の実験を行うことなく当業者なら
ば決定することができる。
本実施例の微小粒子は、直径が250ミクロンよりも小さかった。
次いで、22%多価抗原(16,5mg)を含有する微小粒予約750xgをビ
ヒクル(水中、1重量%Tween20および2重量%カルボキシメチルセルロ
ース)約3cc中に懸濁した。
比較的大きな牛集団の中から小さい畜生群を選択した。これらの中から5頭を無
作為に選択して対照とした。4頭の牛に多価抗原を含有する微小粒子を筋肉内注
射した。微小粒子試料は、2.OmRadのガンマ放射線によって滅菌した。接
種した乳牛、および対照乳牛から得た乳牛ミルクにおける抗体(IgG)力価レ
ベルを定期的に測定した。
実施例2
過免疫したミルクからのMAIF因子の単離工程1ニー(北乏m引製り
過免疫した乳牛由来の新鮮なミルク20リツトルをクリーム分離器[デラバル1
02型(DeLaval Model 102)]に供し、脂肪を除去した。
得られたスキムミルク16リツトルを中空ファイバー(ホロファイバー)シア濾
過/濃縮器[アミコン(Amicon) D L −10L ]によって限外濾
過し、高分子量(10,000ダルトン以上)種を除去した。この濃縮器は10
,000ダルトンの分子量を遮断する2つのカートリッジFアミコンH,P、。
−43]が備えられている。得られたスキムミルクをポンプ速度8oで計量器(
インレットおよびアウトレットの圧力それぞれ30psiおよび25psi)に
供した。
保存のため、およびさらに精製するために、1時間当たりに4す。
トルの流速でカー)IJッジから排出された濾液(<10,000ダルトン)1
2リツトルを凍結または凍結乾燥した。
工程2:盃ヱZ2洪又三ヱ上グ574ユ上記濾液中のミルク抗炎症因子、MAI
Fを陰イオン交換クロマトグラフィーカラムによってまず単離した。
この操作では、DEAE−セファロースCL−8Bゲル[ファルマシア(Pha
rmacia)コを5X10ciのガラスカラムに充填し、滅菌した2回蒸留水
(p H7,0)で平衡化させた。
濾液1リツトル(<10.0.00)をこのカラムに適用し、流速160 zQ
/時間で滅菌2回蒸留水(pH7,0)を用いて溶出した。
10mffのフラクションを採取し、280nmにおいてモニターするに当たり
ウビコード(Llvicord) 4700吸収計を用い、接続した記録器(フ
ァルマシアREC−4,82)によって光学密度を記録した。
MAIF以外の陽性および中性の電荷を有する物質はDEAE−セファロースゲ
ルに結合しない。これらは、素通りするピークとして溶出される(第1のピーク
)。陰電荷を有するMA I Fはゲルに保持される。
MAIFを遊離させるため、カラムを滅菌生理食塩水(pH7゜0)で段階的勾
配溶液で溶出した。典型的なプロフィルを第1図に示す。得られた個々のフラク
シヨンをバイオアッセイ(生物検定)することにより、2番目のピークにMA
I Fが含まれることが判明した。2番目のピークおよびそのシリルダ−(肩)
部分からなるフラグ25フ群をさらに精製するために使用した。回収試験によっ
て、この工程から乾燥粉末8.8gが得られたことが示される。
工程3ニゲル濾過クロマトグラフイ一
工程2から得られた2番目のピークはMA I Fおよび他の陰電荷分子を含有
しているので、さらに精製する工程が必要であった。さらに精製するためには、
ゲル濾過カラムを使用して分子量に基づき各種成分を分離するのが常法である。
この工程では、セファデックスG−10樹脂(ファルマシア)を2.5X80c
zガラスカラムに充填し、滅菌した2回蒸留水(pH7,0)で平衡化する。工
程2から得られた2番目のフラクション2gを滅菌2回蒸留水に再度溶解し、カ
ラム上に適用する。このカラムを1時間当たり流速30xQで溶出する。フラク
シヨン(3,3Xa>を採取し、254nmおよび280nmにおいてモニター
し[ファルvシフ Duo 0ptical Unit] 、接Vtした記録器
(ファルマシアREC−482)で光学密度を記録した。
通常は、第2図に示されるように、溶出プロフィルには3つのピークがあった。
第1および第2のピークがMAIF活性を含有していた。
この第1のピークは、活性MAIFを含有するG−10カラムにおいて形成され
る凝集体である。
第2のピークは、MA I Fの非凝集体を含有している。凝集体(ピーク1)
および非凝集体(ピーク2)の両者はラフトバイオアッセイにおいて生物学的に
活性である。
ミルク抗炎症因子の特性化
上述の方法によって調製された非凝集体のMAIFの分子量は1o、oooダル
トンよりも小さいことが判明した。これは、乳清からMA I Fを単離する第
1工程が>10,000ダルトンの分子雪掻を通過させない膜を使用した限外濾
過によるものであったことから推論されることであった。
MAIFは陰電荷を有している。これは、ミルク限外濾液をDEAEセルロース
イオン交換カラムに適用することに基づいて決定された。MAlFは水を用いた
場合、カラムから溶出されなかった。
溶出媒質を塩化ナトリウム(0,9%pH)に変更することにより、幾つかのピ
ークの溶出が得られた(第1図)。中性および陽性の電荷を有している種はこの
イオン交換樹脂に結合せず、陰電荷を有する種が塩濃度を高くすることによって
溶出される。10.000ダルトンよりも小さな分子量の透過物をDEAEカラ
ムに適用した場合、中性塩および糖類が水で溶出された(ピーク1、第1図)。
緩衝液を生理食塩水に変更したとき、3つの際立ったピークが溶出した(ピーク
2−4)。第2のピークおよびそのショルダーはう、トの検定においてMA I
F生物活性を含有していた。したがって、MAIFは陰電荷を有していると結
論される。
MAIFの他の化学的特性は、それが塩の除去工程時に凝集体になることである
。この特性は、<10,000ダルトンの分子量の透過物を2回蒸留水(dou
ble distilled water)で平衡化したセファデックスG−1
0カラムに通し、pH7の水で溶出した場合に現れる(第2図)。3つのピーク
がG−10カラムから溶出されたが、分子量が10.000ダルトンと同じ、ま
たはそれよりも大きいことを示す第1のピークがわずかな容量ながらも溶出され
た。10゜000ダルトンよりも大きな分子は限外濾過によって既に除去された
はずであったので、このことは予期していなかった。2番目のピークは抗炎症因
子について期待される位置で溶出した。第1および第2のピークは共に、ラット
足検定において抗炎症生物活性を示したが、第3のピークは活性を欠いていた。
意外なことに、第1″!6よび第2の両ピークは抗炎症生物活性を有しているこ
とが見tXだされた。G−10カラムの第1のピークから回収された物質(工程
3)を凍結乾燥し、G−100カラムに適用した:単一のピークがわずかな量で
溶出され、これは分子量が10,000ダルトンと同じ、またはそれよりも大き
いことを示していた。工程3のG−10カラムは、異なる分子量の種を分離する
と同時に、塩を除去する。したがって、結論されることは、G−10カラムの通
過時および塩の除去時に、抗炎症因子が大きな分子量の凝集体となることである
。凝集の程度は塩濃度によって種々異なる。
この凝集の性質は、抗炎症因子の存在に起因して抗炎症生物活性を有する広いス
ペクトルの種々の分子雪積が形成され得る可能性を示唆するものである。この性
質の発見は、最終産物の凝集程度に応じて広いスペクトルの種々の生化学的性質
を有するミルク抗炎症因子群を製造することができることを示唆している。たと
えば、加工時に分子量の分配を塩濃度によって制御し、比較的大きなまたは比較
的小さな分子量の凝集体を使用することによって、比較的長いまたは比較的短い
生物学的寿命を有する製剤を調製することができるであろう。本明細書に記載し
ているカラムクロマトグラフィー法によって、生物活性を有する最も小さな分子
雪積が得られる(すなわち、工程30G−10カラムからのピーク2)。この観
察も、凝集体を形成するための他の方法の使用を示唆するものである。たとえば
、水による希釈によって、凝集が誘発される。塩類、特にカルシウムと結合する
化学物質は、凝集体の形成を誘発することができる。
この発見がなされたことによって、凝集体を形成させ、MAIFを分離するため
の他の方法が当業者により明白となるであろう。
実施例3
生物学的活性検定
カラゲニンの溶液をラットの足1!(footpad)に注射することにより誘
発させた浮腫について、MAIFの抗炎症作用を試験した。MAIFの凍結乾燥
した試料を適当なビヒクルに溶解し、実験動物に腹腔内投与した。次いで、各後
脚足跡に1%生理食塩溶液0.11量中カラゲニンをラットに投与した。注射す
る前、および注射の2゜5時間後に、隙間ゲージを使用して足跡を計測した。得
られた結果を第2表および第3表に示す。
対照および過免疫ミルク由来の非−凝集型のMAIF(G−10カラムのピーク
2)により、投与量111gから0.25mgでラットの足の炎症が減少した(
第2表)。過免疫ミルクおよびレギュラーミルク(regular m1lk)
共に活性を示した。しかし、過免疫の物質のほうが高い活性であった。このこと
から、MAIFは、過免疫乳牛由来のミルクに比較的高い濃度で存在すると結論
された。
DEAEカラム由来の2番目のピークは、過免疫ミルクまたはレギュラーミルク
のいずれかから単離した場合も活性を示した。この活性は、比較すれば過免疫ミ
ルクにおいて実質的に高い(第3表)。
凝集型のMA I Fである、G−10カラムからの第1のピークはラット足試
験で活性を示した(第2表)。しかし、その凝集体は、同重量を基準とした非凝
集体と比較すれば、同程度には高い活性でない。
これらの試験から、MAIF因子は乳牛ミルク中に天然で存在していると結論さ
れる。乳牛を過免疫することにより、ミルク中のMATFll[が高くなる。M
AIFは、種々の方法によってミルクから分離することができる小さな負電荷の
分子である。このMAIF因子は、ミルク中では天然に存在していないが加工時
に形成される大きな分子量の凝集体になることができる。
第2表
ラット炎症の減少に対するミルク抗炎症因子(M A I F )の作用通常乳
牛ミルクからR製
第3表
ラットにおける炎症に対するミルクの半精製フラクシジンの比較(過免疫したレ
ギニラーミルクから調製)抗炎症因子の試料を化学的に分析した。MAIFは、
X線回折実験から決定されるように、結晶構造を示さない。MAI Fg製物は
、炭水化物組成と一致した元素分析値を示した。そのC,H,O比率は、酸化さ
れてカルボキシ基になる幾つかのカルビノール基を含有するポリマー性またはオ
リゴマー性物質に対応していた。塩素イオンよりも若干過剰のカルシウム当量は
一部、カルボン酸塩に由来するものと考えられる。残りはナトリウム塩またはカ
リウム塩であるかもしれない。しかし、融解する態様、というよりも非−融解の
態様は、塩一様のおよび/または高分子量の組成物であることを示していた。現
在の精製状態の物質は、明らかに種々の量のカルシウムと塩素との塩、おそらく
はCaC(1,を含有している。
いずれの調製物も、その組成中にペプチド成分が存在することを示唆する有意な
量で窒素を含有していない。同様に、このような窒素が存在しないことにより、
アミノ糖、および種々の複合脂質などの他の窒素含有物質をその主要な成分(群
)として存在する可能性を排除することができる。
熱分解の質量スペクトルにより、18炭素の脂肪酸の有意なトレースが示された
。このことは、NおよびPのトレースとも考え合わせ、本因子中に複合脂質が存
在することを示唆するものである。
赤外吸収スペクトル分析により、カルビノールおよびカルボキシレート基と一致
した吸収が見いだされた。紫外部、可視部、および蛍光分析では、赤外吸収によ
って示された以上の発色団は有意な量として示されなかった。
これらの化学試験は、カルボニル官能基(アルデヒドまたはケトン)がサブユニ
’y )連鎖に関与しているオリゴマー性炭水化物と矛盾がない。このオリゴマ
ー性炭水化物もカルボキシレートへの酸化側鎖を幾つか含有している。
MA I F調製物は実質的に(完全にではない)純粋である。
上記のように本発明を一般的に説明してきたが、本発明の思想または範囲に影響
を与えることなく、これらに多くの変化および改良を施すことができることは、
当業者にとっては容易に知れるところであろう。
穴7単序し凛 (丁九)亭fうtジ
に甲玄・/1 (千九1事卓1幻
国際調査報告
Claims (29)
- 1.(i)ミルク産生動物のミルクから脂肪を除去してスキムミルクを調製し、 (ii)該スキムミルクからカゼインを除去して乳清を調製し、(iii)約1 0,000ダルトンよりも大きな分子量の巨大分子を該乳清から除去し、 (iv)イオン交換クロマトグラフィーによって、前工程で得られた低分子量の 産物を分画し、 (v)分子ふるいクロマトグラフィーによって、前工程で得られた抗炎症因子を さらに精製し、そして (vi)該抗炎症因子を採取する、 ことを特徴とする方法によって調製される、実質的に純粋な形態にある抗炎症因 子。
- 2.該ミルク産生動物がウシである請求項1に記載の抗炎症因子。
- 3.該ミルク産生動物がヒツジである請求項1に記載の抗炎症因子。
- 4.該ミルク産生動物が過免疫状態にある請求項1に記載の抗炎症因子。
- 5.スタフィロコッカス・アウレウス、スタフィロコッカス・エピデルミディス 、ストレプトコッカス・ピオゲネスA.タイプ1、ストレプトコッカス・ピオゲ ネスA.タイプ3、ストレプトコッカス・ピオゲネスA.タイプ5、ストレプト コッカス・ピオゲネスA.タイプ8、ストレプトコッカス・ピオゲネスA.タイ プ12、ストレプトコッカス・ピオゲネスA.タイプ14、ストレプトコッカス ・ピオゲネスA.タイプ18、ストレプトコッカス・ピオゲネスA.タイプ22 、アエロバククー・アエロゲネス、エシェリシア・コリ、シュードモナス・アエ ルギノーザ、クレブシエラ・ニューモニエ、サルモネラ・チフィムリウム、ヘモ フィルス・インフルエンザ、ストレプトコッカス・ミチス、プロテウス・ブルガ リス、シゲラ・ディセンテリエ、ディプロコッカス・ニューモニエ、プロピオニ バクター・アクネス・アクチノマイセス(アナエロープ)、ストレプトコッカス ・ミュータンス、またはストレプトコッカス・アガラクチェ からなる細菌抗原群の多価混合物を投与することによって該過免疫状態を誘発さ せる請求項4に記載の抗炎症因子。
- 6.該多価細菌抗原を該動物に経口投与する請求項5に記載の抗炎症因子。
- 7.該多価ワクチンを陽管外投与する請求項5に記載の抗炎症因子。
- 8.分子量が約10,000ダルトンよりも大きな該巨大分子の除去を、約10 ,000ダルトンの分子を保持する分子ふるい膜に該乳清を通す限外濾過により 行う請求項1に記載の抗炎症因子。
- 9.分子量が約10,000ダルトンよりも大きな該巨大分子を分子ふるいクロ マトグラフィーによって除去する請求項1に記載の抗炎症因子。
- 10.該因子が相対分子量0から10,000ダルトンを有している請求項1に 記載の抗炎症因子。
- 11.(i)ミルク産生動物のミルクから脂肪を除去してスキムミルクを調製し 、 (ii)該スキムミルクからカゼインを除去して乳清を調製し、(iil)約1 0,000ダルトンよりも大きな分子量の巨大分子を該乳清から除去し、 (iv)イオン交換クロマトグラフィーによって、前工程で得られた低分子量の 産物を分画し、 (v)分子ふるいクロマトグラフィーによって、前工程で得られた抗炎症因子を さらに精製し、そして (v1)該抗炎症因子を採取する、 ことを特徴とする、実質的に純粋な形態にある抗炎症因子をミルクから単離する 方法。
- 12.該ミルク産生動物が過免疫状態にある請求項20に記載の方法。
- 13.スタフィロコッカス・アウレウス、スタフィロコッカス・エピデルミディ ス、ストレプトコッカス・ピオゲネスA.タイプ1、ストレプトコッカス・ピオ ゲネスA.タイプ3、ストレプトコッカス・ピオゲネスA.タイプ5、ストレプ トコッカス・ピオゲネスA.タイプ8、ストレプトコッカス・ピオゲネスA.タ イプ12、ストレプトコッカス・ピオゲネスA.タイプ14、ストレプトコッカ ス・ピオゲネスA.タイプ18、ストレプトコッカス・ピオゲネスA.タイプ2 2、アエロバククー・アエロゲネス、エシェリシア・コリ・シュードモナス・ア エルギノーザ、クレブシエラ・ニューモニエ、サルモネラ・チフィムリゥム、ヘ モフィルス・インフルエンザ、ストレプトコッカス・ミチス、プロテウス・ブル ガリス、シゲラ・ディセンテリエ、ディプロコッカス・ニューモニエ、プロピオ ニバクター・アクネス・アクチノマイセス(アナエロープ)、ストレプトコッカ ス・ミュータンス、またはストレプトコッカス・アガラクチェ からなる細菌抗原群の混合物を投与することによって該過免疫状態を誘発させる 請求項13に記載の方法。
- 14.該多価細菌抗原を該動物に経口投与する請求項12に記載の方法。
- 15.該多価ワクチンを腸管外投与する請求項12に記載の方法。
- 16.分子量が約10,000ダルトンよりも大きな該巨大分子の除去を、約1 0,000ダルトンよりも大きな分子を保持する分子ふるい膜を介する限外濾過 によって行うことを特徴とする請求項12に記載の方法。
- 17.約10,0000ダルトンよりも大きな該巨大分子を分子ふるいクロマト グラフィーにより除去する請求項12に記載の方法。
- 18.オリゴマー性炭水化物を含有する、ミルク由来の実質的に純粋な形態にあ る抗炎症因子。
- 19.該炭水化物のカルボニル官能基がサブユニット連鎖に関与している請求項 18に記載の抗炎症因子。
- 20.該炭水化物がカルボキレートイオンヘの酸化側鎖を含有する請求項18に 記載の抗炎症因子。
- 21.該炭水化物がカルシウムイオンと複合体化している請求項18に記載の抗 炎症因子。
- 22.該炭水化物が脂肪酸と複合体化している請求項18に記載の抗炎症因子。
- 23.該炭水化物が窒素化合物を伴う請求項18に記載の抗炎症因子。
- 24.該炭水化物がリン化合物を伴う請求項18に記載の抗炎症因子。
- 25.該炭水化物が複合脂質を伴う請求項18に記載の抗炎症因子。
- 26.該炭水化物がイオウ化合物を本質的に欠いている請求項18に記載の抗炎 症因子。
- 27.抗炎症作用に有効な量の請求項1に記載の抗炎症因子を動物に投与するこ とを特徴とする該動物の炎症を処置する方法。
- 28.抗炎症作用に有効な量の請求項18に記載の抗炎症因子を動物に投与する ことを特徴とする、該動物の炎症を処置する方法。
- 29.該炎症が、急性および亜急性滑液嚢炎、急性非特異的腱炎、全身性エリテ マトーデス、全身性皮膚筋炎、急性リウマチ性心臓炎、天疱瘡、水泡性皮膚炎、 ヘルベテホルミス、重篤な紅斑、多形性剥脱性皮膚炎、肝硬変、季節的宿根鼻炎 、気管支喘息、異所性皮膚炎、血清病、角膜炎、オプサルミクス虹彩炎、広汎性 ウレイチス、コリジチス、視神経炎、交感性眼炎、症候性サルコイドーシス、レ フラー症候群、ベリリウム症、溶血性貧血、および乳腺炎の中から選択される症 状によって引き起こされるものである請求項17に記載の方法。
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