JPH02501898A - 穀類の脱穀 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるため要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 本発明は穀物粉、主に小麦粉の生産に関し、特に、穀物を粉砕して穀物粉として 製造する前にこれを脱穀する装置に関する。

背景技術 少なくとも現代の西洋技術では、通常、穀類植物の茎の頭部から穀物を除去した 後、これを連続的に流してローラー対を備えた１　トレイン（ｔｒａｉｎ　）　 ’を通過させて粉砕する。これらのローラーは、穀物粉砕機の上流端にある場合 は凹凸化あるいは粗面化された表面を備えしかもこれらの間に穀物の寸法に合っ た咬合をもたらすように軸受けされている。一方、これらのローラーは、その穀 物粉砕機の下流にある場合はさらに狭い咬合をもたらすように軸受けされしかも 実質的に滑らかな表面を備えている。

公知のローラー対を備えたトレインでは、穀物はそれを通過する際に部分的にし か脱穀されず、しかも各段階で部分的に粗砕されたり粉砕されたりすることは避 けられない。これらの段階の間、特に上流の段階の帯域で穀粒はもみがらと分離 される。即ち、振り落し工程にかけられるのである。この工程はファンやブロー の送風手段によって行なうことができるが、どちらの手段も穀物の外皮の細砕物 であるぬかを吹飛ばし、これを穀粒やもみがらの一部や未だ分離されていない他 の不要成分等から成る重い成分から除去することを目的とする。

上述の方法は１ブレークシステム“として知られているが、その欠点は、穀物粉 の製造にかなり多数のローラー（通常８乃至３６であるが、多くの場合３２より 多い）を使用しなければならない点にある。しかし、穀粒からぬかを全て除去す ることは実際には行ない得ないので、おそらく３２個のローラーを使用したとし てもさほど高いグレードの穀物粉は得られない。

このぬかはこまかく粉砕され過ぎているので内球で簡単には水酸化できないので ほとんど又は全く栄養価がなく、したがって、日常食に望まれる繊維質としては 何の役にも立たないことは明らかである。さらに深刻なことには、穀物粉中の残 存物には粉砕されたもみがらだけでなく不特定のごみやゾウムシ科甲虫やフクゾ ウ等の昆虫の小粒が含まれている。

１ブレークシステム“の上記ローリング段階間の吹き分は工程の効率を増大させ て粉砕粉の品質を増大させようとする試みが行なわれたが、穀物粉自体のかなり の部分も失われるので破滅的に不経済となることがわかった。

この意外な結末が総体的にもたらしたものは、多くの高級レストランのシェフは 当然高価になるにせよ手でひいた穀物粉を要求するという状況であった。

発明の開示 すなわち、本発明の目的は、穀類粉砕システムにおいて、（穀粒を砕（目的で行 なう）ローリングを開始する前に穀物の脱穀を実質的に完了し、それＫよってロ ーラー対の数を減少させることができると同時に現在市販されているものよりも 高品質の穀物粉を生産する手段を提供することにある。

したがって、本発明によれば、両面に同じ浅い窪みを多数備えたらせんスクリュ ーまたはウオーム手段用の円盤状（ｄｉｓｃｏｉｄ　）要素であって、窪みのそ れぞれは円盤状要素の周辺に隣接して開口端を備え且つ円盤状要素の中心穴に隣 接して閉塞端を備え、 中心穴は複数の円盤状要素を軸に取り付けた時にらせんスクリューまたはウオー ム手段を形成するような幾何形状を備え、 円盤状要素の一方の側面の窪みの位置は他方の側面の窪みの位置に対してずれる か又はオフセットするように配置されている、らせんスクリューまたはウオーム 装置用の円盤状要素が提供される。

理想的には、円盤状要素は一対の同一の半割要素から成り、各円盤状要素または 半割要素は鋼製の鋳物であって焼き入れされていることが好ましい。

円盤状要素はその両方の側面に実質的に放射状に配置されたリプの形態をとる一 部の脱穀要素を備え、そのリプ状の要素が浅い窪みの側壁を構成しているのが好 都合である。

本発明の第２の局面によれば、細長のフレームと、このフレームの上方部内でベ アリングに支承され水平に配置された駆動軸と、この軸の周りに取り付けられた 少なくとも１つのらせんスクリューまたはウオーム手段と、この少な（とも１つ のらせんスクリューまたはウオーム手段を囲む円筒形のメツシュのハウジングと 、上記フレームの下方部内でこのハウジングの下方に配置された複数のホクパー と、装置の下流端に配置されためか除去用の出口と、装置の上流端に配置された 穀物の入口と、上記軸を回転駆動させる手段とを備え、 上記らせんスクリューまたはウオーム装置全体又は各々は前述の円盤状要素の複 数から構成されている、穀物の脱穀装置が提供される。

好ましくは、上記ぬか除去用の出口と脱穀された穀粒排出用の出口の両方をゴム で裏打ちされたケーシング内に配置し、脱穀された穀粒が破損するのを防止する 。

本発明をさらに良く理解することができるように、本発明の好ましい具体例を一 例によって添付の図面を参照しつつ以下に説明する。

図面の簡単な説明 第１図は、本発明を採用した装置を一部破断して示す概略的側部立面図である。

第２図は、対応する正面端立面図である。

第３図は、対応する背面端立面図である。

第４図は、浅い窪み及びリプの各種形状を例示する複合図である。

第５図は、上記窪み及びリプのずれ又はオフセットを示すための部分的概略図で ある。

尚、全図中、同様の部分は同一の数字で参照する。

好ましい具　の　日 図面中、細長のフレーム１が示されており、水平方向に配置されてベアリングに 支承されて動く駆動軸２がフレーム１に支持されている。軸２は■−ベルト・プ ーリー等の伝達装置を介して電動モーター３から回転可能に駆動されている。モ ーター３はフレーム１の側部パネルに取り付けられており、■−ベルトが正しく 張られるように鉛直位置が調節されている。

後述のように、フレーム１の上方部４では軸２が運動する一方、下方部５には第 ２図に６で示すように複数のホッパーが存在する。

軸２にはそれと一緒に回転するように少な（とも１つ理想的には２つのタンデム 式になった螺旋状スクリューまたはウオーム手段が第１図に参照番号７及び８で 示すように取り付けられている。そして、当該少なくとも１つのスクリューまた はウオーム手段は円筒状の鋼製のメツシュのハウジング９で包囲されている。ス クリューまたはウオーム全体又は各々は螺旋状に前進する羽根を形成するように 軸２に沿って角度をつけて取り付けられた複数の円盤状要素から構成されていて もよい。各円盤状要素は一部の脱穀要素、即ち、円盤状要素の両側面に実質的に 放射状に設けられたリプ１２を備えている。これらのスクリューまたはウオーム については第４及び５図を参照して後で更に詳細に説明する。

装置の上流端には穀物の入口１０が設けられ℃おり、下流端には吸引下にぬかを 除去する出口１１が設けられている。

また、装置の下流端には脱穀された穀粒を排出するための出口１３が設けられて おり、これとぬか除去用の出口１１はどちらもケーシング１４の中に配置されて いる。

ケーシング１４は脱穀された穀粒が破壊するのを防止するためにゴムで裏打ちさ れている。

図示の具体例では４つのホッパー６．６Ａ、６Ｂ、６Ｃが一列に設けられており 、それぞれのホッパーの上端はフレームと同じ幅を有し、底部の出口１５，１５ Ａ。

１５Ｂ、、１５Ｃに向ってテーパーが付けられており、それぞれもみがら、もみ がら／ぬか、細かいぬか等のために設置されている。穀物の入口１０には補助の 空気人口１６が設けられており、この入口１６は重力にしたがって供給された穀 物を空気流の中に取り込むために設けられている。しかし、用途によっては、２ つのホラ／ぐ−を並列に設けることが好ましく、ホッパーを全て第２図に示すよ うに垂直排出形態を備えたものとすることもでき、また、第３図に示す脱穀され た穀粒の排出用出口１３と類似の角度のついた排出形態を備えたものとすること もできる。

ホッパーはアクセスパネル１７，１７Ａ乃至１７Ｃを備えることが理想的であり 、フレーム１の上方部も概略同様のアクセスパネル１８を備えることができる。

第４図は浅い窪み及びリプの各種の形状及び形態を示すための複合図である。

好ましくは、円盤状要素７，８は一対の同一の半割要素１９から構成される。各 半割要素１９の各側面には同一の浅い窪み２０が多数鋳造されている。各窪み２ ０は半割要素の周辺に隣接して開口端２１を有し、中心穴２３に隣接して閉塞端 ２２を有する。周辺には図示のように歯を付けてもよく、これらの歯は各種の輪 郭や寸法のものでもよい。

中心穴２３は、複数の半割要素を軸２に取り付けたときらせんスクリューまたは ウオーム手段が形成されるような幾何的形状を有している。半割要素はその最も 近接した地点において隣り合う完全円盤状要素の周辺が約１０日離れており、そ の周辺の相対する地点は約４０−５０■離れている。

各半割要素１９にはいわゆる脱穀要素の一部が設けられており、脱穀要素は理想 的には半割要素の面又は側面に鋳造され実質的に放射状に配置されたリプの形態 にされる。これらのリプは幾何学的には２４で示すような放射状のもの、２５で 示すような曲ったもの、２６で示すような湾曲したもの、２７で示すような波状 のものとしてもよい。最後の波状は、窪みの開口端に隣接したところで穀物の内 側への流れを形成するのに役立つ。どの場合も、これらのリプは浅い窪みの側壁 を形成する。この窪みは湾部２８や孔２９を備えることもできる。

半割要素１９の一方の側面の窪みは他方の側面の窪みに対してずれているかオフ セットされていることが重要である。概略の部分図である第５図はこの意味を例 示するためのものに過ぎず、現実品の断面を示すものではない。

ゝ一方の側面“の窪みが１他方の側面′の窪みに対してオフセットされているが 、ウオーム装置の完成品でそれぞれの１一方の側面′のそれぞれの窪みが全て重 なって対向している（　ｉｎ　ｒｅｇｉｓｔｅｒ　）必要はない。穀物が乱流に よって装置内に押し入れられると、隣接する円盤状要素が上記のように並列して いる結果として穀物に側方から側方へ向う動きが与えられる。そして、この結果 穀物の脱穀が促進される。

各半割要素１９は粗面化された表面を有する焼き入れされた鋼製の鋳物であるこ とが理想的であり、この表面によってもまた脱穀が促進される。

スクＩＪ、一手段を形成する円盤状要素は放射状のリプが設けられているものと して説明してきたが、この脱穀態や、適当な方法でテクスチャーを形成したり沈 み彫り模様を施した形態等の他の形態を採ることもできる。

さらに、各円盤状要素は４半分要素で構成することもでき、また、４分の３要素 だけから構成することさえもできる。

いろいろと可能性があるとしても、唯一の基準は、円筒状要素が穀物を脱穀する ことができるということだけである。

か（して、各種の脱穀要素を使用し及び／又はその角度、形状、数、寸法及び／ 又は間隔や表面の模様又はテクスチャーを変化させることで、広範な種類の穀類 、例えば小麦、大麦、オート麦、そば、さとうもろこし、きび、米及びその他の 穀類例えばヤエナリ、ボーグル（Ｂｏｒ−ｇｈｕｌ）、ヒョコマメ等の西洋穀類 やナツツ類等のその他の産物を脱穀することができる。

本発明の装置を使用することにより、穀物が湿り℃いるか乾燥しているかにかか わらず、穀類からその外皮を分離することができる。本発明の装置は穀粒なそれ ぞれ完全に１掃除“し、完全に脱穀され且つ塵の除かれた状態で穀粒を装置から 排出する。かくして、上述のように完全に脱穀された穀粒が製粉業者に提供され るならば、製粉業者は所Ｎ１掃除用′ローラーを全く使用しなくて済むであろう し、電力の使用量もかなり節約されるであろう。

一定時間の能力はおそらく１８トン／時間にすることができ、電力の必要条件も ６００乃至１０００　ｒｐｍ　％理想的には８００　ｒｐｍを出す１５キロワツ トの電動モーターによって容易に提供される。

従来の装置では使用可能な穀物粉の収率は７６％に達することも稀であり、残り はもみがら材を不純物として含んでいたが、本発明の装置では使用可能な穀物粉 の収率は９０％であり、これは経済的に極めて重要な大きな増加である。

特に大規模に実施する場合は、本発明の脱穀装置を２つ設置すること、すなわち 、第１の装置を通常の揺動ふるい装置の下流に設け、第２の装置を通常の通過待 ち容器の下流に設け、そこから粉砕ミルに落とすようにすることが有利であろう 。

上述のことから、当業者は、下記の請求項に記載の範囲及び精神から逸脱するこ となく本発明に多数の変更や改変を施し得ることがわかるであろう。

−ｖ−＋ｃ、、５− 補正書の翻訳文提出書 （特許法第１８４条の８） 平成１年７月２６日

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １．両面に同じ浅い窪みを多数備えたらせんスクリューまたはウォーム手段用の 円盤状要素であって、窪みのそれぞれは円盤状要素の周辺に隣接して開口端を備 え且つ円盤状要素の中心穴に隣接して閉塞端を備え、中心穴は複数の円盤状要素 を軸に取り付けた時にらせんスクリューまたはウォーム手段を形成するような幾 何形状を備え、 円盤状要素の一方の側面の窪みの位置は他方の側面の窪みの位置に対してずれる か又はオフセットするように配置されている らせんスクリューまたはウォーム装置用の円盤状要素。 ２．円盤状要素は一対の同一の半割要素からなる請求項１記載の円盤状要素。 ３、円盤状要素は鋼製の鋳物であって焼き入れされている請求項１または２記載 の円盤状要素。 ４．円盤状要素は一群の脱穀要素を備えている前記請求項の何れか１項記載の円 盤状要素。 ５．脱穀要素は円盤状要素の両方の側面に実質的に放射状に配置されたリブであ り、そのリブが浅い窪みの側壁を構成している請求項４記載の円盤状要素。 ６．細長のフレームと、このフレームの上方部内でベアリングに支承され水平に 配置された駆動軸と、この軸の周りに取り付けられた少なくとも１つのらせんス クリューまたはウォーム装置と、この少たくとも１つのらせんスクリューまたは ウォーム手段を囲む円筒形のメッシュのハウジングと、上記フレームの下方部内 でこのハウジングの下方に配置された複数のホツパーと、装置の下流に配置され たぬか除去用の出口と、装置の上流に配置された穀物の入口と、上記軸を回転駆 動させる手段とを備え、 上記らせんスクリューまたはウォーム装置全体又は各々は前記請求項の何れか１ 項に記載の円盤状要素の複数から構成されている穀類の脱穀装置。 ７．ぬか除去用の出口と脱穀された穀粒排出用の出口の両方がゴムで裏打ちされ たケーシング内に配置されており、脱穀された穀粒が破損するのを防止している 請求項６記載の装置。