JPH02501826A - リポソームでカプセル化したヘモグロビンの拡大規模製造方法 - Google Patents

リポソームでカプセル化したヘモグロビンの拡大規模製造方法

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JPH02501826A JP62505486A JP50548687A JPH02501826A JP H02501826 A JPH02501826 A JP H02501826A JP 62505486 A JP62505486 A JP 62505486A JP 50548687 A JP50548687 A JP 50548687A JP H02501826 A JPH02501826 A JP H02501826A
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるため要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 発明の名称 リポソームでカプセル化したヘモグロビンの拡大規模製造方法 発明の分野 本発明は血液代替物質及びその製造方法に関する。
より特別には本発明は、人の患者に輸液によって血液代替物として投与すること のできる新規な組成物に関する。
発明の背景 手術や他の緊急な医学的処置を受ける患者に投与するために血液供給に対する要 求が過去約30年来極めて急速に増大していることはよく知られており、またよ く記載されている事実である。この要求はしばしば供血者から得られる供給を超 過する。もし容易に入手できれば更により多量の血液が使用されるであろう。選 択的手術はしばしば血液不足のために延期される。器官の移植のような複雑な医 学技術がますます成功するようになってきて、より一般的になってきたので必要 な血液の量はますます増大する。種々の体外的技術は多量の血液を必要とするが 、これは殆どの場合に一時的に使用するためである。従って入手できる血液供給 を拡大する必要がある。この必要は、進歩した医療技術が実施されている地域に おいてのみならず、血液銀行のための費用のかかる設備が入手できないような世 界中の未開発地域においても存在する。
輸液のために全血を使用することは幾つかの公知の欠点を示す。抗原反応を防ぐ ために、受血者の血液は正確に血液型判定しなければならず、そして供血者から の相容性ある血液に適合させる必要があり、そのために過剰の貯蔵ユニットを必 要とし、且つ緊急の場合における貴重な時間の損失を招く、これはその障害を生 じた地点における救急車輛よりはむしろ病院においてしか輸血することができな い。通常、全血は赤血球のかなりの部分が浸透圧的に砕は易くなって非成育的に なってしまうまでに3週間を超えない期間にわたってのみ4℃において貯蔵する ことができる。凍結血球はグリセロールを除去するために洗浄しなければならず 、これは高経費を要して時間がかかり、そしてこのような血球も若干浸透圧的に 砕は易くなっている。輸血による疾病の感染の危険は非常に高く、最も顕著には 非A/非B型肝炎、寄生虫及びエイズである。
液体のみの置換を凌駕することのできる血液代替物は世界中の研究者によって約 15年前から活発に追求されており、そして日本においてはこの目的で、パーフ ロオロ化炭化水素が通常的に使用されつつある。酸素はこれらの化合物に非常に よく溶解するけれども大気で、多くの緊急事態の場合、中でも戦場の救急におい て適さない酸素テントを必要とする。これも他の複雑さのためにこの国において 臨床試験には不適であると宣言された。これらの欠点を除くためにヘモグロビン が示唆され、そして血液代替物として用いられた。
ヘモグロビン溶液の使用は全血の使用に較べて血液型の判定を行う必要がないと いう利点がある。従ってそのような溶液は緊急の場合に血液型判定及び血液の合 致の交錯した調査のための時間を費すことなく患者に与えることができるであろ う、血液型は遺伝子的に決定され、そしてそれは赤血球(RBC)の表面に存在 する特殊な抗原の結果である。血球内のヘモグロビンは細胞膜または間質から一 旦分離された後は血液型を示さない、その上にヘモグロビンは全血よりも極めて 容易に貯蔵できる物質であって且つ速やかには劣化しない、貯蔵血液は比較的短 期間の後に棄却しなければならない、ヘモグロビンは血液から分離して凍結させ ることができるのでこのものは極めて長期間にわたり貯蔵することができる。こ のように全血に代えてヘモグロビン溶液を使用することは重要な利点をもたらす と考えられ、そして全血供給量の不足の問題、特に特殊な血液型の血液の供給量 の不足の問題を緩和することになろう。
しかしながらヘモグロビンは腎臓によって速やかに尿の中に排出され、そして若 干のそれによる腎臓機能障害がすでに観測されている。この高い排出速度を補償 するために頻繁に大量のヘモグロビン溶液の輸液を用いた場合には患者に先在す る腎臓病の危険をもたらすであろうと考えられる。輸液によって溶液の形で投与 されたヘモグロビンの半分が消失するまでの時間として定義される循環半量時間 は猿において1時間から1.5時間程度でしかないということが報告されている 。
従ってこれまで、ヘモグロビンの適切な酸化を許容し、ヘモグロビンの腎臓排出 を防ぎ、そしてヘモグロビンの充分な循環半量時間を確実にするような、抗原を 有しないカプセル膜材の中に、間質を含まないヘモグロビンをカプセル化させる ための幾つかの努力がなされている。このような努力における従来の主な難点は 充分な酸素運搬能力を有する大規模動物実験のための充分な生成物を作ることが できないということであった。
現在の合成赤血球の概念は最初にT、M、S、Changがヘモグロビンをナイ ロン膜またはコロジオンの中にカプセル化した時、すなわち1964年から実際 に現われた[T。
M、S、Chang;5cience、L4iL524(1964)]。現在、 膜として用いられた架橋されたヘモグロビン[T、A、Daνis、J、J。
Asher及びH,W、Wallace;Appl、Biochem、Biot ech、、11+123(1984)、M、C,Levy、 P、Rambou rg、 J、Levy及びG。
Potron;J、Phars+aceut、Sci、+ :l1759(19 82)] 及びその他の重合物膜[M、 Arakawa 、、A、Kato及 びT、Kondo:API)IsBiocheee、Biotech、、1」、 143(1984)、 J、A、Hayward s D。
M、Levine、 L、Neufeld 、 S、R,Simon 、、D、 S、Johnston及びB、Chapman; FEBS Letters、 月37261(1985)及びHlNdong−Hkous+eS P、Lab rude、J、C,Hua+bert、B、Te1sseire茗びC,Vig neron; Annales 、Pharsaceut、Franc+ 、L !lL+247(1981)] も同様に検討が進められている。これまでヘモ グロビンの酸化はこれらの方法において、すべて見込みはあるものの複雑であっ た。もう一つの方法はその小胞の膜が内部の水性液よりもむしろ酸素運搬場所と しての役目をするような態様で、グロビン蛋白質の中ではなくてリポソームの膜 の中で鉄−ポルフィリン誘導体を用いることである[E、 Tsuchidas  H,N15hide 。
M、Yuasa及び5ekine;bull、chem、 Soc、Japan 、5C776(1984)]。
本文において参照文献として採用されるMiller等に与えられた米国特許第 4.133.874号公報は脂質の中にカプセル化されたヘモグロビン小胞を記 述している。
−具体例はレシチンex ovo、コレステロール及びホスファチジン酸をis :io:tのモル比で含んでいる。もう一つの具体例ではレシチンex ovo 、コレステロール及びホスファチジルセリンを9=7=1の比で含んでいる。こ のMiller等により記述された方法は規模拡大することができていない(雑 誌Business Week、■1985年6月号)、その上にその得られた ヘモグロビン“小胞”の大きさは0.1μから10μにわたっていて不均一であ り、従っ゛て正しい循環を著しく妨げる。加えてこのMiller等の方法によ り要求される激しい攪拌や超音波エネルギーはそのカプセル化されたヘモグロビ ンに若干の損傷を与える傾向を有する。更にまた旧11er等の“小胞”は明確 に定義された構造を持たず且つ多重層のものである。特許出願第508,692 号においてGaber等によりリポソームの中にカプセル化されたヘモグロビン について記述された方法は均一な小胞の粒度という利点を有するけれども、しか しながら膜状のフィルタを通して連続的に押し出すことにより依存するもので、 これはフィルタ1平方インチ当り約1dの最終生成物を与える。得られる最大の 押出し量はこの方法で1にのリポソームのバッチを作り出すのには不適当であり 、また同様に高いカプセル化効率をもたらすには不適当である。この方法も純度 について利点を有する合成燐脂質を用いたけれどもこれは過度に高価である。
米国特許第4.425.334号のHant等の方法はカプセル化だけに6段階 を含み、そして規模拡大が非常に困難であることを証明している[5cienc e、 230.1165(1985N。
上述した三つのすべての方法は異なった燐脂質を用いているけれども、マウスに ついて測定した循環半量時間はいずれの場合にも約4ないし5時間であり、血液 代替物として望ましいものよりも著しく小さい。
発明の目的 本発明の目的の一つは大または動物の患者に投与するための血液代替物または血 液増量剤を提供することである。
本発明のもう一つの目的は、ヘモグロビンに基づく、酸素運搬体でもあるような 代替物を提供することである。
本発明の別な目的の一つは、受血者の循環系の中で多くの時間にわたり循環する ことが可能であり、且つ適当な酸化特性を有するような血液代替物又は血液増量 剤を提供することである。
本発明の更にもう一つの目的は、直径が平均0.2 ミクロンのほぼ均一な大き さで、一般に単純なリピド2重膜を有し且つ滅菌可能であるような、ヘモグロビ ン内包のリポソーム小胞よりなる血液代替物または血液増量剤を提供することで ある。
本発明のなお別なもう一つの目的は、もとのヘモグロビンを改質するために化学 反応させることなく血液代替物または血液増量剤を作るための方法を提供するこ とである。
本発明の別なもう一つの目的は、滅菌生成物を少なくとも10 dl / ts  i n以上生ずることのできる無菌的方法によって血液代替物または血液増量 剤を提供することである。
本発明のもう一つの目的は、マウスについて測定して少な(とも15時間以上の 半量時間を有するような血液代替物または血液増量剤を提供することである。
本発明の更に別な目的は、容易に規模拡大することのできるような大型のバッチ 式または連続式のカプセル化システムよりなる血液代替物または血液増量剤の製 造方法を提供することである。
本発明のこれらの目的およびその他の諸口的はリポソームの狭い粒度分布を生じ 且つその大きいリポソームが約0.25ミクロンであるような、無菌的ヘモグロ ビンを少な(とも7−/+sin以上の速さでリポソームの中にカプセル化する 方法によって達成される。更に、そのリポソームにカプセル化されたヘモグロビ ンは少なくとも20容積%の酸素運搬能(充填されたリポソームについて測定し て)または大まかに最高値の赤血球のそれの半分を有し、且つマウスについて測 定して15−20時間の半量時間を有するものである。
この方法は大または牛の赤血球から無菌のヘモグロビンを分離し、クロロホルム の中で水素化大豆ホスファチジルコリン(HSPCと略記する:その近似的組成 はジステアロイルホスファチジルコリン85%、ジパルミトイルホスファチジル コリン15%である)、コレステロール、負に帯電したシミリストイルホスファ チジルグリセロール(DMPGと略記する)及びα−トコフェロールを混合して 5:4:1:0.2の比率の脂質の均一溶液を形成させ、クロロホルムを蒸発除 去して脂質の均一な膜を形成させ、上記無菌のヘモグロビンをこの脂質の均一膜 に加え、35°Cにおいて45分間温和に攪拌することによって上記脂質をヘモ グロビンの全体に分散させてヘモグロビンが内部にカプセル化された多重膜のリ ポソームを形成させ、この脂質とヘモグロビンとの温和な回転攪拌を4°Cにお いて10ないし16時間、(1夜)継続してカプセル化を増大させ、このリポソ ームとヘモグロビンとを2000ないし3000psi の圧力において滅菌さ れたマイクロフルイダイザT−を強制的に通過させてキャビテーション及び高い 剪断力を作り出し、それによって上記多重膜のリポソームを破壊してヘモグロビ ンの効率的取り入れと共に単一膜の大型リポソームを作り出し、このリポソーム とヘモグロビンとを上記マイクロフルイダイザを通してリポソームの均一な粒度 分布が達成されるまで再循環し、濾過によってカプセル化されなかったヘモグロ ビンを除去し、添加された塩水液による過浸透圧的ショックによってそのリポソ ームを一時的に収縮させ、そしてそのリポソームの中にカプセル化されたヘモグ ロビンを0.22ミクロンの滅菌フィルタを通して圧力濾過することにより滅菌 することよりなる。
図面の簡単な説明 本発明並びにそれに伴う多くの利点のより完全な評価は以下にあげる詳細な説明 を添付の図面の参照のもとによりよく理解した時に容易に得られるであろう。
第1図はH3PCの主成分であるジステアロイルホスファチジルコリンの分子構 造の図式図である。
第2図はホスホリピドミセルの断面の図式図である。
第3図はホスホリピドの2重層の断面の図式図である。
第4図は小型球系リポソームの断面の図式図である。
第5図はその水性組成物が50%以上であるような大型の単一膜小胞の断面の図 式図である。
第6図は多重膜小胞の断面の図式図である。
第7図はLEHの半分が循環から消失するのに要する時間、TI/□のグラフで あり、ホスホリピドの依存性を示す。
第8図はリポソームの中にカプセル化されたヘモグロビンの有機燐酸エステルの 不存在のもとでの酸素化の測定のグラフである。
第9図はヘモグロビンの50%酸素化に要する酸素分圧P、。(ヘモグロビンの 酸素親和性の標準指標)のホスフェート及び時間に対する依存性を示すグラフで ある。
ピリドキサルー5−ホスフェート(P5P)はヘモグロビンと一緒にリポソーム の中にカプセル化された時にそのP、。の値を維持するが、一方2,3−ジホス ホグリセレート(DPG) はこれを維持しない。
第10図は赤血球及びヘモグロビンをカプセル化したリポソームのそれぞれの走 査電子顕微鏡写真である。
第11図は充填された小胞の容積と内部のヘモグロビンの濃度との過浸透圧性塩 水の添加後の時間の関数としてのグラフである。リポソームは急速に収縮し、そ して再び膨張する前に圧力のもとに無菌的に濾過することができる。これらの最 終イオン濃度は血管内の注液に適している。
好ましい具体例の記述 種々の研究者によってヘモグロビンをカプセル化するために成功裏に用いられた 脂質の組成はすべて非常に類似しており、近似的に当量のコレステロール及びホ スファチジルコリンに例えばホスファチジン酸、ジセチルホスフエートまたはシ ミリストイルホスファチジルグリセロール(DMPG)のような負に荷電したリ ピドの5ないし10%を含む、以下に記述する理由によって、例えばジョーシア 州アトランタのAa+erican LecithinCo、から得ることので きる水素化された大豆ホスファチジルコリン()ISPC)と、コレステロール と、例えばアラバマ州バーミンガムのAvanti Po1ar Lipids から入手できるDMPGと、及びα−トコフェロールとの5:4:1:0.2の モル比の混合物をこ−に記述する調合物において用いるが、しかしながらHSP Cに変えて合成したジステアロイルホスファチジルコリン(DSPC)を用いる ことも同様な結果を与える。
この脂質のクロロホルム中に溶液を乾燥させて均一なフィルムを形成させ、そし て緩衝したヘモグロビン溶液(pH= 7.4)により水和させる。
このカプセル化の方法はF、01son 、 C,A、Hunt、 F、C。
Acta、 ■L9(1979)の方法から導かれたもので、これ(1986) 印刷中] の中に詳細に記述されている。a略を述べるならば、リピドの水和か ら生ずるリビド/水性多重膜小胞(MLV)の分散液を次第に孔径の小さくなる 幾つかの微細孔(Nuclepore)を通して低圧で押し出す(50−90/ psi) 、これが上記MLνの挾み込みと剪断とをもたらし、そして大型の単 −腹小胞(LUV)を形成する。この非常に効果的な方法は界面活性剤も、溶剤 も、またはソニケーションも含まないが、これらはすべてヘモグロビンの変質を もたらす傾向をもたらす[B、P、Gaber。
P、Yager 、 J、P、5heridan及びE、L、Chang;FE BS Letters。
■L285(1983,)]、 Lかしながらその表面積への依存性がそのバッ チの大きさを強く制限し、そしてフィルターを幾つも変えることがその無菌的製 造を不便なものにしている。この新しい方法は欠点を除けばちとの圧力押し出し 法と同じ利点を有している。マイクロフルイダイザがその分散液を2000−4 000ps i において相互反゛応室を通して押し出し、これがそれらMLV に高い剪断応力を与える。このものはLUVの均一な粒度分布に達するまで再循 環される。平均粒度はリピドの組成。
押し出し圧力及びその他の変数に依存する[E、Mayhew、R,Lazo% W、J、Vail、J、King及びA、M、GreenHBiohem、Bi ophys。
Acta、 ■L169(1984)参照1.マイクロフルイダイザを通して1 時間以下の時間で処理することのできる分散液の22が25%の取入れ率で血液 の2単位にほぼ匹敵する最終的なリポソーム懸濁液を提供するのに充分である。
そのバッチの大きさは例えばM−510型マイクロフルイダイザのような工業的 大きさのシステムを用いることによって大きく増大させることができる。カプセ ル化されなかったヘモグロビンの大部分はリポソームから遠心分離によって分離 されそして再循環させることができる。残部はダイアフィルトレージョンにより p)17.4の冷たい30dの燐酸塩緩衝液及び0.1 ミクロンのフィルタを 用いて切線方向流の濾過装置、例えばPe11icore(マサチューセッツ州 ベッドフォードのMilli−pore Corp)または小型の実験室規模の Minitanの中で除去される。大型バッチに対してはこの系において洗滌過 程の速度を改善するために数平方フィートのフィルタを使用することができる。
カプセル化されなかったヘモグロビンが25g%から約5■%に減少してしまっ た時に緩衝液をPH7,4の30dの燐酸ナトリウム、110dのNaCiL及 び31R1のKflに変えるか、または注液のために必要な時にはタレブス重炭 酸塩溶液[P、Jynge、D、J、Hearse及びM、V、Bainbri dge;J、Therac、Cardiovas。
Surg、、J7.698(197B)) を用いて血漿のイオン組成に合わせ る。
より特別には、リポソームの中にカプセル化されたヘモグロビンは先ず最初間質 を含まないヘモグロビンを分離することによって作られる。この得られたヘモグ ロビンは大起源のものであることができ (この場合にはこれは日数を経た赤血 球からのものであろう)、または生起源であることができる (この場合には新 鮮であろう)。更に、得られたヘモグロビンは無菌でなければならず、そしてリ ムルスの変形細胞溶解物試験によって近似的に発熱物質や内毒素がないものでな ければならない(発熱物質はラビットにおいて発熱を生じさせるすべてのものと 考えられる)。
こ−に記述する方法のもっとも良好なカプセル化効率を与えるようなヘモグロビ ンの初期濃度は20−25gm/%の間である。このヘモグロビンはpH7,4 に燐酸塩で緩衝されるけれどもこの段階においては追加的な塩類は含まれない。
同様に最初に必要なものは脂質の均一膜であってこれにヘモグロビンが加えられ る。この脂質の均一膜は先ず最初n5pc :コレステロール:負に荷電したG MPG :α−トコフェロールのモル比でそれぞれ5:4:l:0.2のクロロ ホルム溶液を調製することにより作られる。このHSPC(大部分がDSPC)  は2重膜形成性の主成分であってこれはDMPGに比して循環におけるTI/ □の上昇をもたらすものである。 HSPCは全脂質の約50%である。DMP Gはカプセル化を改善するのに必要であって全脂質の約10%である。全脂質の 約40%を構成するコレステロールはリポソームを安定にする(漏出性がな(且 つ互いに融合し難いこと)のに必要である。このものはまたその膜の流動性をも 修飾し、「溶融された」ときはより流動度を低くするけれども「固体状」のとき により流動性を高くする(すなわち溶融転位温度Tl1O上と下とで)。α−ト コフェロールは全脂質の約2%を構成し、そしてこれは抗酸化剤である。もし例 えハ500In1の丸底フラスコを混合に用いた場合にはクロロホルムは回転蒸 発機を用いて除去され、これによってこのフラスコの壁面に脂質の均一膜を残す 。残余のすべてのクロロホルムを除去するためにこのフラスコを次に一夜真空の もとに置<。
この壁面上で脂質の均一層が乾燥してしまった容器に前記無菌のヘモグロビンを 加える。例えば脂質の均一膜ヲ含む500 d、の丸底フラスコに200戚のヘ モグロビンをその脂質の分散液中濃度が100ミリモルとなるように加えること ができる。このようにヘモグロビンを加えた容器を次に30°Cと37°Cとの 間(好ましくは35゛C)においてその脂質のすべてが分散されるまで攪拌して インキュベーションする。その乾燥した脂質の層がヘモグロビン溶液によって水 和されるにつれて多重膜小胞(MLV)が形成される (第6図参照)。これは その個にの脂質が同一分子の上に親水性と疎水性との両方の部分が共存している ことを意味する両親和的性質によるものである。ジステアリルホスファチジルコ リンの上でそのホスファチジルコリンの頭部基は親水性であってその二つのステ アロイル鎖(炭素18個の飽和脂肪酸)は疎水性である。ヘモグロビン溶液を脂 質の均一膜に加えた時に疎水性尾部すなわちステアロイル鎖が互いに結合し、そ して他の脂質のステアロイル鎖とペアを組んで水を排除する。ホスファチジルコ リンの頭部基は水の方へ向って配向し、ミセルを形成する(第2図)かまたは脂 質2重膜の小片(第3図)を形成する。この脂質2重膜はリポソームを形成しく 第4図)これは単一の2重膜(第5図)を有するかまたは外側に多数の2重膜ま たは積層膜を有して内側に取り込まれた水性空間を有する多重膜(第6図)を有 することができる。荷電した脂質すなわちシミリストイルホスファチジルグリセ ロール(DMPG)を用いることによってその採り入れられる水性液の容積の上 昇が強く助けられる。
第1ないし6図を以下において更に詳細に説明する。
加えられたヘモグロビンを含む容器が30−37°Cにおいて温和に攪拌された あとで温度を約4℃まで低下させる。水和過程は10−14時間(1夜)継続し てカプセル化を増進させる(引続くすべての段階は2℃と6℃との間、好ましく は4°Cの温度において行われることを注意すべきである)。
その得られた今やほとんどがMLVよりなるリポソームでカプセル化されたヘモ グロビンと遊離の未だカプセル化されていないヘモグロビンとを含む混合物を次 にMLVを破壊して大きな単一膜の小胞(LUV)にし、同時にそれまでMLV の他の層であったものの中により多量のヘモグロビンをカプセル化させるために 2000ps iと3000ps i との間の圧力においてマイクロフルイダ イザを強制的に通過させる。リポソームの外側層はこのアイクロフルイダイザの 中で起る強力なエネルギーの作動によって取り除かれる。このマイクロフルイダ イザは5−7℃に維持された相互反応室を通して2000−4000psiにお いてその分散液を強制的に通過させ、この過程は大きな圧力低下を包含し、そし て従って高い剪断的流れをもたらす。この液体は細い矩形に区画されたその相互 反応室のマイクロチャンネルの中で二つの高速度ジェットに分割される。この液 体の流れはそれぞれ互いに180”の角度で衝突するように指向され、それによ ってキャビテーションが形成され、そしてそのエネルギーはMLVをLUVに変 えるために変換される。
典型的なバッチのためには空気入口圧力85psigに相当して約500d/m inの流量が用いられる。マイクロフルイダイザト110系の中の空気駆動ポン プは相互反応室のすぐ上流のところに約5000psi の圧力を作り出す。
このような条件において液体はそのマイクロチャンネルを通して呼称剪断率10 0.000/secにおいて10.000cm/secのジェット速度で流れる 。上述のように操作することによってその得られる粒子の大きさは平均して0. 2 ミクロンである。このマイクロフルイダイザの作動の原理についてのより詳 細な情報はCook等に与えられた米国特許第4,533,254号公報を参照 されたい。
この時点においてその混合物に残された問題はLtlVの外側と内側のヘモグロ ビンである。残余のカプセル化されていないヘモグロビンを除去するためにこの 混合物は例えばPe1licon Tm(Millitore Corp)型切 線方向流濾過装置を用いて0.1 ミクロンのフィルターを通過させる。 LL IVの外側のヘモグロビンが除去されるときにその液体は定容積ダイアフィルト レージョンによってpH7,0の燐酸塩緩衝液と置き換える。
この方法の全面を通じて無菌的技術が用いられ、そしてすべての材料は無菌のも のであるけれども、追加的安全性のために最終的な滅菌を次に実施してもよい。
これは過浸透圧的な緩衝された塩水溶液をリポソームでカプセル化されたヘモグ ロビンに添加した時に個々のリポソームに象、速な収縮が起ることによって行わ れる。次の2時間の間にそれらは例えばPe1licon T−装置を用いて0 .22ミクロンのフィルタを通過させることができるようになる (第11図) 、この最終的塩水溶液はイオン組成の生理学的相容性のために調節される。
第1ないし第6図を参照するならば第1図はジステアロイルホスファチジルコリ ンの化学式を示す、二つの炭化水素基すなわちアシル鎖が認められるがこれらが 疎水性尾部12を構成し、そしてホスファチジルコリン基16が親水性の基であ る。第2及び第3図は燐脂質ミセルの図式説明図であって燐脂質の2重膜が断面 で示されている。燐脂質分子は水の中で自然に上述したような構造を形成する。
第4図は大型の単一膜小胞(LtlV)の図式的な断面図であるが、これは実際 には0.5ミクロンから数10ミクロンまでの範囲の大きさとなり得る。第5図 は小型の単一膜小胞(StlV)を示すがこれは典型的には0.5 ミクロンよ りも小さい。第6図は多重膜の小胞(MLν)を示すがこれは通常0.8 ミク ロンよりも大きい。脂質の幾つかの層26がみられる。
規模拡大した方法を開発するだめの安価なホスファチジルコリンの供給源を探す 研究は卵及び大豆のレシチンの検討に導いた。卵レシチンはリポソームを形成す るための固体相から液体相への転移温度すなわち融点(Tm)の好都合な値を有 し、室温において非常に流動性が高いけれどもそのアシル鎖中の不飽和結合の酸 化と関連して比較的2、速なヘモグロビンの酸化をもたらす。強力な抗酸化剤で るα−トコフェロールの存在のもとにおいてさえゆっくりとではあるが一定の酸 化速度がみられる〔ニューヨークのAlan R,Li5s、Inc、より19 83年に出版されたR、B、Bolin 、 R,P、Geyer及びG、J。
Nemo &W集のC,A、Hunt及びR,R,Burnette著「血液代 替物質の研究における進歩」、及びC,A、Hunt、 R,R,Burnet te。
R,B、MacGregor 、 A、E、5trubbe 、 D、T、La u SN、Taylor及びHoKawada; 5ience、 且、116 5(1985) 参照]。
水素化された大豆レシチン(HSPC)の主要成分(85%)であるジステアロ イルホスファチジルコリン(DSPC)は高いTm (55℃)を有し、従って −・モグロビンのような熱に不安定な蛋白質のカプセル化には使用できないと考 えられた。しかしながら燐脂質でのアシル鎖の長ざの関数としてのリポソーム循 環の半量時間についての古い研究においてDSPC(炭素数18)はコレステロ ール1:1の割合で混合した時にDNPC(炭素数14)よりも数倍大きな循環 半量時間を与えている[J、5enior及びG、GregoriodisHL ife 5ciences、、(1,2123(1982)]。この望ましい性 質は本発明者等にDSPCをその高いTa+の値にも拘らず追跡することをもた らした。われわれはコレステロールをDSPCにドープすることがカロリメトリ ーによって測定したT+aの値を大きく広げることを見出した。 [1981年 アムステルダムのIE1sevier/北オランダより出版のC,G、に’ni ghtl集、S、 Mabrey−Gaudによる「リポソーム:物理的構造か ら治療学的応用まで」参照〕。好運にもDSTC/コレステロール/D?IPG /α−トコフェロール(5: 4 : 1 :0.02)の均質な脂質混合物を ヘモグロビンの濃厚溶液(20g /%)により35℃において水和することに よってヘモグロビンが効率的にカプセル化されることが証明された。HSPCは カプセル化効率及び循環半量時間の両方共DSPCと類似の結果を与工た。α− トコフェロールはコレステロールと類憤の性質を有するけれどもこのものは強力 な抗酸化剤であり、そしてヘモグロビンが貯蔵の間にメトヘモグロビンに酸化さ れるのを防ぐ役割をし、従ってこれは全脂質の2%の量で加えられる。
半量時間は投与量に依存するので、この半量時間の研究のためにマウスに血液容 積の25%に等しい一定の投与量を注入した。マウスはこのマルチユニット輸液 に該当する処置のあとで何等の2、性毒性の徴候を示さず生き延びた。第7図は TmOの時に観測されたLE)lの半分が循環系から消失するまでに要する時間 、すなわちその曲線からめられるTI/2で示される時間を示す、上方のグラフ においては4つの時点に適合させた一本の指数関数曲線(点線)が測定の誤差範 囲内にある(誤差範囲を示す棒線は各点においてn=11匹の動物についての標 準偏差を示す)、下側のグラフについては適合はより貧弱である。誤差範囲を示 す棒線は3個の測定値の範囲を示す、 LEHの吸収は網膜内皮系によったがこ れは単一の動的吸収プロセスを反映する理由が存在しない多成分系の一つである 。それにも拘らずこの)IsPcに基< LE)lについて少なくともその指数 曲線の適合から、15時間、そしてより該当すると思われる値として20時間の 最低LzzO値を評価することが可能である。この値はDMPCに基づ< LE Hでみられる4時間の最低時間あるいはC,A、Hunt、 R,R,Burn ette、 R,D。
MacGregor 、 A、E+5trubbe 、 D、T、Lau 、  N、Taylor及びH,Kawada;5cience、 RIQ、1167 5(1985)によって報告された卵PCに基づくリポソームで見出された5、 5時間の値に対して劇的な改善を示す。第8図はよく現われるS字型の、ヘモグ ロビンによる酸素結合曲線を示すが、これはそのヘモグロビンの高い協同性がカ プセル化の後にもそのまへに残っていることを示している。その中に挿入して載 せであるグラフは所謂Hil の曲線を示し、この曲線の傾斜nは協同的酸素結 合の一つの尺度であってこ〜で示されているLH)Iについての2.8の(直は 全血についてのそれと同じである。ヘモグロビンが50%飽和された時のP、。
で表わされるO2の分圧は例えば2.3−ジホスフオグリセレート(DPG)あ る0はピリドキサルー5−ホスフェート(p−5−p)のような種々の有機燐酸 エステルを一緒にカプセル化することによって上昇させることができ、それによ って酸素親和性を新鮮なRBCのそれよりも低下させる。第9図からみられるよ うにP−5−Pは貯蔵されたLBHの高いP、。の値を実際に何週間にもわたっ て維持し、これは貯蔵されたRBCで到達し得るものよりも相当に長く、RBC の場合には細胞内DPGはこれがリポソームの中に一緒にカプセル化された時に 存在すると思われるものよりも大きく次第に分解して行くことが知られている。
p−5−pの濃度の上昇はpsoO値を更にシフトさせることができ、その結果 重大により多量の0□の供給がもたらされる。このようなP、。のシフトはN1 colau等によって貧血動物の心拍出量を低下させるのに効果的であることが 示されている[C,N1colau、 B、P、Te1sseire、C,Ro pass、 M、0.Valleg及びR,A、Herigault:Bibl thcaHaemat、41.92(1985)] 。
LE)lへの02の結合の機構はこれがヘモグロビン溶液におけるよりも遅いけ れども赤血球のそれよりも相当に早いことが示されている。この速度は実際にリ ポソームの大きさに比例し、そして水性の内部層を通る拡散距離の関数である[ K、Vandegriff及びJ、01son;J、Biol。
che+s、 、■L12619 (1984) l 、第10図に走査電子顕 微鏡写真でRBCとLH)I との寸法の違いを示す。小円板状のRBCの平均 大きさは8×2ミクロンであるのに対して球状LEHのそれの平均値は0.2  ミクロンである。
以上の結果は本発明に従う技術手段が三つの大きな問題、すなわちDMPC及び 卵pcに比してより長い半量時間、卵pcに比してより長期間の棚ざらし寿命及 び大きく低下した費用の三つが解決されることを示している。
HSPCは合成したD?IPCまたはDSTCよりもオーダーで約3はども安価 である。更に、マイクロフルイダイザは0.2ミクロンのリポソームの安定な懸 濁液を作り出し、これはその充填されたLHHに対して少なくとも2o容積%以 上の最終酸素運搬能を有するヘモグロビンをカプセル化しているが、これはもと の押出し法のものと類似の値である。カプセル化されたヘモグロビンの濃度は脂 質:ヘモグロビンの比に依存し、そしてこれはいずれの方法を用いてもその前駆 溶液中の最初のヘモグロビン濃度の70%を超えない。しかしながらマイクロフ ルイダイザTmを用いれば前駆溶液の40容積%程度をカプセル化することがで き、これに対してもとの方法ではこれは10%である。
この0.2 ミクロンのリポソームによってもたらされる利点はそれらが滅菌用 の0.22ミクロンのフィルタを通過させることができるということである。上 に述べたようにこれは先ず最初そのリポソームを過浸透圧的ショックに曝すこと によって達成される。例えばある容積の燐酸塩で緩衝された塩水をその洗滌した LH)Iに加えて30ミリモルの燐酸ナトリウム、110 ミリモルのMaCl 及びpH7,4の最終濃度に達するようにする。これらのリポソームは水に対し て容易に透過性であって浸透圧的な収縮を受け、その際それらリポソームの容積 を著しく減少させる。これらリポソームの外部的に加えられたイオンに対する透 過性は極めて低く、そして所謂Donnanの平衡が再び確立されるまでに多数 の時間を要する(Donnan平衡とはリポソーム内部の大型の不透過性アニオ ンと、ヘモグロビンと及び有機燐酸エステルとが拡散可能な小型イオンの、電荷 のバランスのための不均等な分布を生じさせることを言う)、イオンが拡散進入 する時に水がそれに続く。平衡状態において浸透圧勾配とイオン性勾配との間に バランスが生じて膨張が停止する。LHHの懸濁液の充填容積で測定した収縮と 再膨張との時間的経過を第11図に示す。過浸透圧的ショックに続く2時間の間 は希薄なリポソーム懸濁液は0.22ミクロンのフィルターを通して加圧7遇す ることができる。第11図は充填された”セル”容積と内部のヘモグロビンの濃 度との変化を過浸透圧的ショックの後の時間の関数としてプロットして示す。
リポソームが水の拡散浸出につれて約25%まで急速に収縮し、そしてそれに従 ってヘモグロビンの濃度が上昇するのをみることができる。各イオンの再分布は 比較的遅い。濾過滅菌はこの収縮直後の期間の間において最も効果的である。
本発明の多数の追加的な変法及びイ―飾が以上の説明から可能であることは明ら かである。従って添付の特許請求の範囲の記述の範囲内で本発明は特に説明した 以外の態様で実施するであろうことが理解されるべきである。
F/6.3 25・・ FI6.5 F/θ、6 FIo、 7 カプセル化した後の日数(4°Cにて保存)FI6.9 補正書の翻訳文提出書 (特許法第184条の8) 平成1年2月28日 1、国際出願の表示 PCT/US87102152 2 発明の名称 リポソームでカプセル化したヘモグロビンの拡大規模製造方法3、特許出願人 4、代理人 〒107 5、補正書の提出年月日 1988年9月9日 6、添付書類の目録 (1)補正書の翻訳文 1通 浄書(内容に変更なし) 請求の範囲 1、 カプセル化されたヘモグロビンがマウスの生体における半量時間少なくと も15時間以上を有するようなを少なくとも10m/+minの速度で製造する 方法において、下記 イ)14を超える炭素数のアシル鎖を有する飽和したホスファチジルコリン、 口)コレステロール、 ハ)負に荷電した脂質、及び 二)α−トコフェロール を組合わせたものからリポソームを形成し、上記リポソームを間質の含まれない 無菌のヘモグロビンと組合わせてヘモグロビン/リポソームの混合物を形成し、 上記混合物を第1室中で加圧し、この混合物を上記第1室よりも低い圧力を有す る第2室中に互いに衝突するような流れを形成する少なくとも2つ以上のオリフ ィスを通して投射し、その際この衝突する各法れは上記第2室の中に含まれる混 合物中にキャビテーション及び攪拌を生じ、この混合物を平均粒度が約0.20 ミクロンになるまで再循環し、そして このカプセル化されたヘモグロビンを濾過してそのカプセル化されなかったヘモ グロビンを含む不純物を除去することにより無菌の生成物を作り出すことの各段 階よりなる、上記方法。
2、 上記各オリフィスが互いに180°の角度で配置されていてそれにより上 記液体が互いに直接衝突する、請求項1記載の方法。
3、 各オリフィスが矩形に画定されたマイクロチャンネルである、請求項2記 載の方法。
4、 上記混合物が第1室において2000psi と5000ps iとの間 の圧力に加圧される、請求項1記載の方法。
5、 リポソームの組成が5:4:1:0,2のモル比である、請求項1記載の 方法。
6、 上記リポソームが本質的に下記 イ)水素化された大豆ホスファチジルコリンとジステアロイルホスファチジルコ リンとからなる群より選ばれる化合物と、 口)コレステロールと、 ハ)シミリストイルホスファチジルグリセロールと、二)α−トコフェロールと からなる組合わせ物より形成される、請求項1記載の方法。
7、 狭い粒度分布を有し、そして最大リポソームが直径0.25ミクロンであ るようなリポソーム中、にカプセル化された無菌のヘモグロビンを少なくともI o1d/winの速度で製造する方法であって、その際上記リポソーム%以上の 酸素運搬能力、及びマウスで測定して少なく無菌のヘモグロビンを分離し、 クロロホルム中で、負に荷電した水素化大豆ホスファチジルコリンと、コレステ ロールと、シミリストイルホスファチジルグリセロールと、及びα−トコフェロ ールとを混合して脂質を形成し、 クロロホルムを除去し、 脂質の均一な膜を形成し、 上記無菌ヘモグロビンを上記脂質の均一膜に加え、20−40度の間においてそ のヘモグロビンの全体に上記脂質を分散させてリポソーム中にカプセル化された ヘモグロビンを形成し、 上記ヘモグロビンをリポソームと共に2−6度において10−14時間回転し、 インキュベーションしてカプセル化を増進させ、 このリポソームとヘモグロビンとを2000−3000psiの圧力においてマ イクロフルイダイザに強制的に通し、このヘモグロビンと脂質とを上記マイクロ フルイダイザを通して、単一膜のリポソーム中にカプセル化されたヘモグロビン の均一粒度分布に達するまで再循環させ、 カプセル化されなかった全てのヘモグロビンを、0.1ミクロンのフィルタを有 するペリコンm接線方向流濾過装置を用いて除去し、且つ同時にその除去された ヘモグロビンヲ定容積ダイアフィルトレージョンによりpH7,4の30ミリモ ル濃度の燐酸塩緩衝液と置き換え、燐酸塩で緩衝された塩溶液を加えて各塩イオ ンを血清との相容性のために均等化し且つ過浸透圧的ショックを作り出してリポ ソームを収縮させ、そしてこの浸透圧ショックをかけたリポソームを0.22ミ クロンのフィルタに通してそのリポソームでカプセル化されたヘモグロビン生成 物を滅菌することの各段階よりなる、上記方法。
径0.25ミクロンであるよううなりポソーム中にカプセル化された無菌のヘモ グロビンを少なくとも7aig/sinの速度で作る方法であって、その際上記 リポソームにカプセル化されたヘモグロビンが少なくとも3o容積%以上の酸素 運搬能力、及びマウスで測定して少なくとも15時間以上の半量時間を有する方 法において、間質を含まないヘモグロビンを分離して濃縮し、この間質を含まな いヘモグロビンを0.22ミクロンの滅菌用フィルタを通過させ、 クロロホルムの中で、水素化大豆ホスファチジルコリンと、コレステロールと、 負に荷電したシミリストイルホスファチジルグリセロールと、水素化された大豆 ホスファチジルコリンと、シミリストイルホスファジルグリセロールと、及びα −トコフェロールとを混合して脂質の溶液を形成し、 クロロホルムを除去し、 脂質の均一な膜を形成し、 上記無菌ヘモグロビンを上記均一乾燥脂質に加え、20−40度の間において上 記脂質を上記ヘモグロビン溶液で水和させてヘモグロビンを含む多重膜リポソー ムの分散液を形成し、 上記ヘモグロビンをリポソームと共に2−6度において10−14時間インキュ ベーションのもとに温和に攪拌してカプセル化の効率を上昇させ、 このリポソームとヘモグロビンとを1000 3000psiの圧力においてマ イクロフルイダイザmに強制的に通し、 このヘモグロビンと脂質とを上記マイクロフルイダイザを通して、単一膜のリポ ソーム中にカプセル化されたヘモグロビンの、平均0.2 ミクロンの均一な粒 度分布に達するまで再循環させ、 カプセル化されなかった全てのヘモグロビンを、0.1ミクロンのフィルタを有 するペリコンm接線方向流濾過装置を用いて除去し、且つ同時にその除去された ヘモグロビンを定容積ダイアフィルトレージョンによりpH7,4の30ミリモ ル濃度の燐酸塩緩衝液と置き換え、燐酸塩で緩衝された塩溶液を加えて各塩イオ ンを血清との相容性のだ、めに均等化し且つ過浸透圧的ショックを作りだしてリ ポソームを一時的に収縮させ、そして この浸透圧ショックをかけたリポソームを直ちに0.22ミクロンのフィルタに 通してそのリポソームでカプセル化されたヘモグロビン生成物を滅菌することの 各段階よりなる、上記方法。
9、 マウスで測定して少なくとも15時間のT+/z値を有する血液代替物に おいて、これが液状媒質と、輪郭の明確な球状構造及び0.15−0.4 ミク ロンの間の直径を有する小胞とからなり、その際上記小胞はヘモグロビンとこの ヘモグロビンをカプセル化する脂質膜とからなり、またその際上記膜は本質的に コレステロール約30−50モル%、14よりモ大きい炭素数のアシル鎖を有す る飽和ホスファチジルコリン約40−60モル%及び負に荷電した脂質膜2ない し10モル% の少なくとも一つ以上の脂質二重膜よりなる、上記血液代替物。
10.0ないし10モル%の、脂質可溶性抗酸化剤を含有する請求項9記載の血 液代替物。
11、上記脂質可溶性抗酸化剤として0ないし10%のα−トコフェロールを特 徴する請求項10記載の血液代替物。
12、40−100モル%の重合可能なジアセチレン性ホスファチジルコリンを 特徴する請求項11記載の血液代替物。
13、ホスファチジルコリンのシアル酸誘導体を含む、請求項12記載の血液代 替物。
14.ホスファチジルコリンが水素化された大豆ホスファチジルコリン又はジア セチレン性重合可能ホスファチジルコリン或はホスファチジルコリンのシアル酸 誘導体であり、そして負に荷電した脂質がホスファチジン酸、ジセチルホスフェ ート又はシミリストイル−。
ジパルミトイル−及びジステアロイルホスファチジルグリセロールの群から選ば れる、請求項10記載の血液代替物。
15、負に荷電した脂質がシミリストイルホスファチジルグリセロールである、 請求項10記載の血液代替物。
′16.液状媒質と、輪郭の明確な球状構造及び0.15−0.4ミクロンの間 の直径の小胞とからなり、その際上記小胞は間質を含まないヘモグロビンとこの ヘモグロビンをカプセル化する脂質二重膜とからなり、またその際上記二重膜は 本質的に モル比で5:4:1:0.2の、水素化された大豆ホスファチジルコリンと、コ レステロールと、シミリストイルホスファチジルグリセロールと、及びα−トコ フェロールと よりなる、上記血液代替物。
手 続 主甫 正 書 (自発) 1、事件の表示 PCT/US87102152 2 発明の名称 リポソームでカプセル化したヘモグロビンの拡大規模製造方法3、補正をする者 事件との関係 特許出願人 名称 −′−゛・“1 ・参−+−+L− 4、代理人 〒107 5、補正の対象 特許法第184条の5第1項の規定による書面の出願人鼻■妻寺の欄および添付 書類の目録の欄 手続補正書(自制 御、事件の表示 PCT/US 87102152 補正の内容 (1)補正書の翻訳文提出書の差出書をこの手続補正書に添付のものと差し替え る。
(2)補正書の翻訳文第1頁第1行のr (PCT 19条補正の翻訳文)」を 削除する。
(3)補正書の翻訳文の全文をこの手続補正書に添付する補正書の翻訳文の浄書 と差し替える。(内容に変更なし、)国際調査報告

Claims (12)

    【特許請求の範囲】
  1. 1.狭い粒度分布を有して最大リポソームが直径0.25ミクロンであるような リポソームの中に無菌のヘモグロビンを少なくとも10ml/minの速度で無 菌的にカプセル化する方法であって、その際上記リポソームにカプセル化された ヘモグロビンが少なくとも20容積%以上の酸素運搬能力、及びマウスで測定し て少なくとも15−20時間以上の半量時間を有する方法において、赤血球から 膜間質の夾雑小片を含まない無菌のヘモグロビンを分離し、 クロロホルムと、負に荷電したHSPCと、コレステロールと、DMPGと、及 びα−トコフェロールとを混合して均一な脂質の溶液を形成し、 真空のもとにクロロホルムを除去し、 脂質の均一な膜を形成し、 無菌の濃厚なヘモグロビンを上記脂質の均一膜に加え、 温和な回転的撹拌によって約32℃と38℃との間において0.5時間と2時間 との間の時間にわたりそのヘモグロビン溶液の全体に上記脂質を分散させてリポ ソームを形成し、 上記ヘモグロビンをリポソームと共に2℃と6℃との間の温度において10−1 6時間回転してインキュベーションしてカプセル化を増進させ、 ヘモグロビンをリポソームとともに少なくとも2つの部分に分け、 それらの各部分を充分なエネルギーとともに強制してキャビテーションを作り出 し、 上記分割段階と強制段階とを単一膜リポソーム中にカプセル化されたヘモグロビ ンの均一な粒度分布が達成されるまで継続し、 カプセル化されなかった全てのヘモグロビンを除去し、そして このリポソームにカプセル化されたヘモグロビンを滅菌すること の各段階よりなる、上記方法。
  2. 2.狭い粒度分布を有して最大リポソームが直径0.25ミクロンであるような リポソーム中にカプセル化された無菌のヘモグロビンを少なくとも7ml/mi nの速度で作る方法であって、その際上記リポソームにカプセル化されたヘモグ ロビンが少なくとも20容積%以上の酸素運搬能力、及びマウスで測定して少な くとも20時間以上の半量時間を有する方法において、無菌のヘモグロビンを分 離し、 クロロホルム中で、負に荷電したHSPCと、コレステロールと、DMPGと、 及びα−トコフェロールとを混合して脂質を形成し、 クロロホルムを除去し、 脂質の均一な膜を形成し、 上記無菌ヘモグロビンを上記脂質の均一膜に加え、20−40℃の間においてそ のヘモグロビン溶液の全体に上記脂質を分散させてリポソーム中にカプセル化さ れたヘモグロビンを形成し、 上記ヘモグロビンをリポソームと共に2−6℃において10−14時間回転し、 インキュベーションしてカプセル化を増進させ、 このリポソームとヘモグロビンとを2000−3000psiの圧力においてマ イクロフルイダイザに強制的に通し、このヘモグロビンと脂質とを上記マイクロ フルイダイザを通して、単一膜のリポソーム中にカプセル化されたへモグロビン の均一粒度分布に達するまで再循環させ、 カプセル化されなかった全てのヘモグロビンを、0.1ミクロンのフィルタを有 するペリコン式接線方向流ろ過装置を用いて除去し、且つ同時にその除去された ヘモグロビンを定容積ダイアフィルトレーションによりpH7.4の30ミリモ ル濃度の燐酸塩緩衝液と置き換え、燐酸塩で緩衝された塩溶液を加えて各塩イオ ンを血清との相容性のために均等化し且つ過浸透圧的ショックを作り出してリポ ソームを収縮させ、そしてこの浸透圧ショックをかけたリポソームを0.22ミ クロンのフィルタに通してそのリポソームでカプセル化されたヘモグロビン生成 物を滅菌することの各段階よりなる、上記方法。
  3. 3.マウスで測定して少なくとも15時間以上のT1/2値を有する血液代替物 において、これが液状媒質と、輪郭の明確な球状構造及び0.15−0.4ミク ロンの間の直径を有する小胞とからなり、その際上記小胞はヘモグロビンとこの ヘモグロビンをカプセル化する脂質膜とからなり、またその際上記膜は本質的に コレステロール約30−50モル%、14よりも大きい炭素数のアシル鎖を有す るホスファチジルコリン約40−60モル%及び負に荷電した脂質約2ないし1 0モル%の少なくとも一つ以上の脂質二重膜よりなる、上記血液代替物。
  4. 4.0ないし10モル%の、脂質可溶性抗酸化剤を含有する請求項3記載の血液 代替物。
  5. 5.上記脂質可溶性抗酸化剤として0ないし10%のα−トコフェロールを含有 する、請求項4記載の血液代替物。
  6. 6.40−100モル%の重合可能なジアセチレン性ホスファチジルコリンを含 有する、請求項5記載の血液代替物。
  7. 7.ホスファチジルコリンのシアル酸誘導体を含む、請求項6記載の血液代替物 。
  8. 8.ホスファチジルコリンが水素化された大豆ホスファチジルコリン又はジアセ チレン性重合可能ホスファチジルコリン或いはホスファチジルコリンのシアル酸 誘導体であり、そして負に荷電した脂質がホスファチジン酸,ジセチルホスフェ ート又はジミリストイル−,ジバルミトイル−又はジステアロイルホスファチジ ルグリセロールの群から選ばれる、請求項4記載の血液代替物。
  9. 9.負に荷電した脂質がジミリストイルホスファチジルグリセロールである、請 求項4記載の血液代替物。
  10. 10.液状媒質と、輪郭の明確な球状構造及び0.15−0.4ミクロンの間の 直径の小胞とからなり、その際上記小胞は間質を含まないヘモグロビンとこのヘ モグロビンをカプセル化する脂質二重膜とからなり、またその際上記二重膜は本 質的に モル比で5:4:1:0.2の、水素化された大豆ホスファチジルコリンと、コ レステロールと、ジミリストイルホスファチジルグリセロールと、及びα−トコ フェロールと よりなる、上記血液代替物。
  11. 11.狭い粒度分布を有して直径が0.1と1.0ミクロンとの間であるような リポソームの中に無菌のヘモグロビンを少なくとも10ml/minの速度で無 菌的にカプセル化する方法であって、その際上記リポソームにカプセル化された ヘモグロビンが少なくとも20容積%以上の酸素運搬能力、及びマウスで測定し て少なくとも15時間以上の半量時間を有する方法において、赤血球から膜間質 の夾雑小片を含まない無菌のヘモグロビンを分離し、 14個よりも多い炭素原子のアシル鎖を有するホスファチジルコリンと、コレス テロールと、負に荷電した脂質と、及び脂質に可溶性の抗酸化剤とを非極性有機 溶剤の中で混合して均一な脂質の溶液を形成し、真空でその溶剤を除去し、 脂質の均一な乾燥混合物を形成し、 無菌の濃厚なヘモグロビンを上記脂質の均一な乾燥浪合物腰に加え、 温和な回転的撹拌によって約20℃と38℃との間において0.5時間と2時間 との間の時間にわたりそのヘモグロビン溶液の全体に上記脂質を分散させてリポ ソームを形成し、 上記ヘモグロビンをリポソームと共に2℃と6℃との間の温度において10−1 6時間撹拌し、インキュベーションしてカプセル化を増進させ、 このリポソームとヘモグロビンの分散液とを1000ないし8000psiの高 い圧力において、2つ以上の液体流が互いに衝突してその流れの範囲内にキャビ テーションを作り出すように段階された装置を通して送液し、カプセル化されな かった全てのヘモグロビンを除去し、そして このリポソームにカプセル化されたヘモグロビンを滅菌すること の各段階よりなる、上記方法。
  12. 12.狭い粒度分布を有して最大リポソームが直径0.25ミクロンであるよう なリポソーム中にカプセル化された無菌のヘモグロビンを少なくとも7ml/m inの速度で作る方法であって、その際上記リポソームにカプセル化されたヘモ グロビンが少なくとも30容積%以上の酸素運搬能力、及びマウスで測定して少 なくとも15時間以上の半量時間を有する方法において、間質を含まないヘモグ ロビンを分離して濃縮し、この間質を含まないヘモグロビンを0.22ミクロン の滅菌用フィルタを通過させ、 クロロホルムの中で、HSPCと、コレステロールと、負に荷電したジミリスト イルホスファチジルグリセロールと、水素化された大豆ホスファチジルコリンと 、DMPGと、及びα−トコフェロールとを混合して脂質の溶液を形成し、 クロロホルムを除去し、 脂質の均一な膜を形成し、 上記無菌ヘモグロビンを上記均一乾燥脂質に加え、20−40℃の間において上 記脂質を上記ヘモグロビン溶液で水和させてヘモグロビンを含む多重膜リポソー ムの分散液を形成し、 上記ヘモグロビンをリポソームと共に2−6℃において10−14時間回転し、 インキュベーションしてカプセル化の効率を上昇させ、 このリポソームとヘモグロビンとを1000−3000psiの圧力においてマ イクロフルイダイザTmに強制的に通し、 このヘモグロビンと脂質とを上記マイクロフルイダイザを通して、単一膜のリポ ソーム中にカプセル化されたヘモグロビンの、平均0.2ミクロンの均一な粒度 分布に達するまで再循環させ、 カプセル化されなかった全てのヘモグロビンを、0.1ミクロンのフィルタを有 するペリコンTm式接線方向流ろ過装置を用いて除去し、且つ同時にその除去さ れたヘモグロビンを定容積ダイアフィルトレーションによりpH7.4の30ミ リモル濃度の燐酸塩緩衝液と置き換え、燐酸塩で緩衝された塩溶液を加えて各塩 イオンを血清との相容性のために均等化し且つ過浸透圧的ショックを作り出して リポソームを一時的に収縮させ、そして この浸透圧ショックをかけたリポソームを0.22ミクロンのフィルタに通して そのリポソームでカプセル化されたヘモグロビン生成物を滅菌することの各段階 よりなる、上記方法。
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