JPH02501288A - 原画基板上に染料を使用して形成された原画図形を他の基材上に転写する方法 - Google Patents

原画基板上に染料を使用して形成された原画図形を他の基材上に転写する方法

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JPH02501288A
JPH02501288A JP63507545A JP50754588A JPH02501288A JP H02501288 A JPH02501288 A JP H02501288A JP 63507545 A JP63507545 A JP 63507545A JP 50754588 A JP50754588 A JP 50754588A JP H02501288 A JPH02501288 A JP H02501288A
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるため要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 原画基板上に染料を使用して形成された原画図形を他の基材上に転写する方法 この発明は、染料を使用して原画基材面上に形成された原画を、他の基材、即ち 特に、95℃の温度まで洗浄可能な織布(織物)などの基材の表面に転写させる 方法に関する。この場合、模様原画基材の原画表面を被転写基材に接触させ、転 写用液体を使用すると共に圧力を加えることによって転写が行われるものである 。
織物印刷技術においては、まず、印刷しようとする黒白あるいは多色の模様を、 例えば紙または帯状の紙基材などの一次画像基材の表面に印刷して形成し、次に 、前記一次基材から原画像を最終基材、例えば特に織物材料に転写させることに よって完成するものである。この方法は、転写印刷法と称せられる。
この転写印刷法を行うには、湿式と乾式とがある。湿式転写法においては、予め 染料で処理された紙基材が樹脂に圧接される。転写は、高温加圧状態においてロ ールの表面上において行われ、適切な手段によって同時減速の下で行われる。乾 式転写法の場合は、紙基材に顔料色素と熱可塑性合成樹脂とが圧着され、転写は より高い温度において減速剤を使用することなく、加温ロール表面上において実 行することができる。
この際、特に問題は、織布を処理すべき温度が可成り高いことである。この様な 高温では、繊維物質の伸長を来たすので、染料の転写に際して可成りの位置合せ の困難が生じる。個々の色が一致せず、にじみを生じ易い、さらにこの方法は、 通常の印刷方法を順次に行って転写するためには全く適していない。
この場合、通常の印刷方法とは、凸版印刷法、平版印刷法およびオフセット印刷 法、凹版印刷法およびドクタ凹版印刷法、およびスクリーン印刷法である。凸版 印刷法の場合は、印像部分は盛上っているが、印版全体は平坦か、あるいは円筒 面状である。
平版印刷法においては、印像部分と印像以外の部分とが同一平面上にあり、化学 的処理により、印像部分を撥水性とすることによって行われる。印像部分は、ペ ースト状の印刷インクによって盛上げられ、印像以外の部分は、印刷インクが乗 らないように、油脂を排除する状態にしてもよい。印版は、平面(石版刷り)か 、または円筒面(オフセット印刷)である。インク塗布装置には、インク塗布前 に石版またはオフセット板を予め湿潤させる方法が行われる。
凹版印刷においては、印像部分を食刻またはグラビア法によって凹陥させる。流 動性のインクを塗布した印版を、例えばドクターブレード等の用具によって掃引 し、凹部内のみにインクを残留させる。印刷紙は、印刷ロールにより、印版に押 圧され、かくしてインクは、各凹部から紙へ移行される。
スクリーン印刷の場合は、印版自体はインクが通過できる材料(金属またはナイ ロンスクリーン)より成る原版である。
ペースト状の印刷インクは、手動またはスクリーン印刷機で、スクイージにより 、スクリーンのメツシュを通して印刷基材上に押圧される。湿式または乾式のい ずれの転写方法であっても、上記従来の印刷方法によって製作された印像の転写 に対しては適していない。
ドイツ連邦共和国公開特許第1771863号明細書には、従来の方法の1つが 開示されており、それは、例えばアート紙などの原画基村上に形成された画像を 、例えば木質、石質などの繊維材質から成る別の成像基材上に転写させる方法で ある。
この転写方法においては、吸湿性でない積層部材の形の中間基材を必要とし、そ の積層部材は、保持層、着脱自在の中間層、透明ラッカ一層および印刷によって 固化するゼラチン層とをこの順序に積層したものである。この方法の欠点は、特 に画像転写の積度が劣り、画質の悪い部分が存在することである。
さらに、中間基材を使用するために、きわめて複雑となる欠点がある。
つぎに、ドイツ連邦共和国公開特許第1771863号明細書には、前記の問題 点は、下記の方法によって除去されると説明されている。即ち、まず画像によっ て被覆された印刷インク層に、接着剤層を被着させ、つぎに、押圧によって付着 するゼラチンを塗布されたシートを、前記の印刷インク層の接着剤層のある面に 圧着させ、つぎに、前記シート状部材を引剥して、ゼラチン層を印刷インク層上 へ移転させる。このゼラチン層上へ、予め製作しである耐湿性の中間基材を圧着 させる。この中間基材は、積層構造で、感圧ゼラチン層の方向から見れば透明ラ ッカ一層と、このラッカ一層から容易に分離できる接着剤層、および補強材料な どの基材シートとから成るものである。
その後、一番始めのベース基材が、印刷インク層から除去され、中間基材および その表面上のインク層とが一緒に、新しい基材シート上に移行され、そのつぎに 、中間基材の基材部および接着剤層が、透明ラッカ一層から分離される。
このような複雑な製造工程では、大量生産で原画転写を多数の対象物に対して行 うには、いかなる点からも適しているとはいえない。この方法はきわめて高価で 面倒であり、多くの時間と、作業者の高度の技術と高価な中間基材とを必要とす るものである。
つぎに英国特許第423727号明細書には、画像を第1の表面から第2の表面 へ転写する方法が開示されている。この方法では、最終図形は、中間基材の表面 を軟化させる液体によって処理される。この中間基材は紙基材に、複雑な工程に よりて種々の化学薬品で処理して成るものである。さらに、原画の基材シートも 、それを溶解する他の化学薬品で処理されるので、原画基材が、中間基村上にあ る構図によって溶解される可能性がある。最後に原画は、中間基材から新しい基 材上に転写される。原始原画上に塗布された液体においては、原始原画が存在す る原画基材を溶解する1種の液体と、中間基材の表面を軟化させるための他の液 体とが必要である。この方法に関しても、前述の従来例におけると同様な欠点が 存在することは避けられない。
つぎにドイツ連邦共和国特許第2757630号明細書に開示された方法によれ ば、まず、通常の印刷インクを使用した印刷方法によって原画デザインが形成さ れ、これを可撓性の原画基材例えば印刷された紙から、特に皮革または木質その 他の新しい基材に転写させるものであり、その際、一種の液体を塗布することに よって、原画を原画基材から溶し去る方法である。
この方法では、完成基材は、特に中性、非アルカリ性、非イオン化性の界面活性 剤と油脂と、炭化水素を含有する溶剤より成る、インクを溶解する液体によって 湿潤される。さらに、原画基材は、原画のある面を、完成用基材の湿潤面に載置 して、圧接させる。最後に原画基材を完成基材から分離させる。
この方法はすでに可成りの長所があり、コピー用に使用されてはいるが、特に洗 浄性が悪く、また洗浄耐久性も低く、画質および鮮明度も劣るので、産業上の諸 要件が満足されない。また織物の印刷用としては、転写された原画デザインが、 洗浄工程毎に次第に腿色するという欠点がある。
本願発明の目的は、前記欠点を除去し、低コストで急速な方法により、特に織布 基材上に画像を転写して、それが耐久性に富んで保有されるようにすることを可 能ならしめることにある。
この目的を達成するために、原画図形は、耐洗浄性の染料、あるいは、転写に際 して耐洗浄性を良好ならしめる添加物を加えた染料によって形成されるのである 。
二種の方法はそれぞれに特有の利点がある。耐洗浄性染料としては、特に酸化性 染料が考慮される。この種の染料は通常硬化剤を使用せずに、一定の時間内にそ れ自体が硬化する。勿論硬化後においては、染料を溶解させる液体によっても溶 解されないので、原画基材からさらに他の基材へは転写されない。
それゆえ、酸化性染料に対しては、硬化を抑制する添加剤を使用してもよい。即 ちこの発明では、原画図案を酸化性染料によって製造し、これを直ちに転写する ことも、抑制剤によって定まる一定の時間内に他の基材上に転写することもでき る。例えば、4色印刷を行う場合には、まず黄色の板が原画基材上に印刷される 。
その表面が硬化したら、青色板を印刷し、その表面硬化後に赤色板を印刷し、最 後に黒色板で印刷する。この順序は単に一例であって、必要に応じて変更するこ とができる。かくして形成された図柄は、すぐに使用でき、例えばTシャツなど の図柄となる。転写用液体が塗布されると、染料の一旦硬化した表面が再び軟化 し、染料は繊維組織内に進入する。同時に転写用液体は、次の染料層の表面を軟 化させて、これも印刷される繊維組織に進入する。そのあとは、酸化性染料はそ のすべての面が空気にさらされて硬化し易い状態になフているので、硬化が可成 り速く終了する。
原画基材として紙が使用された場合も同様であり、酸化性染料は、表面からも、 また裏面からも硬化が進む、ただし、図柄が例えばフィルム上に形成された場合 は異なり、酸化性染料は裏面からは空気にさらされない。つまり、酸化性染料に よって形成された図形の保存性は、原画基材によりても左右される。
とくに、抑制剤を添加する場合に注意すべきことは、酸化性染料を使用する際、 成る種の経験が必要である。しかしこれは大した欠点ではなく、硬化剤を使用し ないでも耐洗浄性に富むという点で補なわれる。
しかし、酸化性染料の利点は、特に最も精度のよい転写が可能となることであり 、100%の位置合せ精度が得られる。この発明の方法を実行した場合は、従来 の方法における如き不良品は全く生じない。それによる原価低減は60から80 %に相当する。染料はwA維基材に強固に結合されるので、硬化後は高温、また は化学的に処理されても、どの様な形の図柄でも損なわれることがない。
この方法の他の重要な長所は、原画図形の転写が全く熱の供給なしに形成される ことであり、合成繊維でも使用できることである。合成繊維と同様に木綿布でも 形状が変化することがなく、図形が歪むということがない。原画の色は忠実に繊 維基材上に転写され、くり返し洗清してももとの色が維持される。
従来は、例えば100枚の新しい印刷基材を4色に仕上げるには、400回の印 刷工程を要したが、この発明の方法では、例えばスクリーン印刷法を使用すれば 、スクリーンを使用して100回の複写露光を行い、4印刷工程を経て図柄が完 成する。1種の図形の転写毎に、さらに各1印刷工程が必要である。都合104 回の印刷で足りる。即ち、従来法よりも296回少い印刷回数で済むから、大幅 の時間節約となることが明らかである。
適切に製作された図形と、その図形を形成した原画基材とを使用すること以外に は、特に要件はないので、この面からも原価低減が可能である。
原則として以下のことが強調される。即ち従来の方法では、例えば4色印刷を通 常の転写方法で織布材料面上に添着させることは不可能であった。即ち、原画図 形を特定の基材上に印刷することはできなかった。素地の伸長、位置合せの困難 、その他類似の問題があったので、4色印刷として形成された原図柄などの直接 転写の実現は妨げられた。それは、印刷するために、通常いわゆるカルセル(転 写木馬)と称する作業が必要だったからである。4色印刷では、このカルセルは 少くとも4個の作業ステージジンから成り、lステーション毎に各々1色ずつが 被印刷基材上に転写される。手動で操作されるカルセルの場合は、少くとも5人 の作業員が必要であり、自動動作カルセルならば少くとも2人の人員が節減され る。勿論、自動式カルセルの場合は、位置合せ精度は、手動の場合より低下する 。
これは、対応する作業ステーションを絶えずくり返して中心合せを行う必要を生 ずる。先行の作業ステーションから離脱する際に生じていた、わずかな基材の伸 長によって、次の作業ステーションにおける位置決め不良が生じる。その点を除 いても1手動または自動運転カルセルの稼動コストは、きわめて高く、さらに作 業員1人当りの固定費も高い。いずれにしても、このカルセル方式は、可成りの 高いスペース要件を伴うものである。
しかるに、この発明の方法では、酸化性染料のみならず、物理的染料も使用でき る。物理的染料は、酸化性染料とは異なり、染料を溶解する成る一種の液体によ って溶解される性質があり、それによって形成された図柄は、保存性が良い。こ れは特に、乾燥時間中に揮発する希釈剤が、物理的染料に添加しであるからであ る。なお、この発明の方法は、他のすべての染料の使用の場合にも適用できる。
つぎに、いずれの印刷方法によれば、所望の原画図形が形成できるかという問題 であるが、この発明においてはいずれも同等に適用できるのである。つまり図形 は、凸版、平版、凹版およびスクリーン印刷の何れの印刷方法によフても製造す ることができる。その個々の場合において適切な原価の解決方法を検討すること ができる。どの印刷機械でも、原画図形を製作することができるので、通常の染 料を使用する限り特に問題はない。酸化性染料、物理的染料の何れも、市販で容 易に入手できる。
さらに、通常、図柄は裏返しに印刷され、基材上に転写後に正しい位置になるよ うにする。この点では、前記ドイツ公開特許第2757630号による方法と基 本的な相違がある。この2757630号による方法では、転写が裏返しに行わ れるものである。それに開示された方法では、通常、原画図形に相当する写真コ ピーは正像の図柄であり、これが裏返しの状態で完成基材上に転写されるもので ある。
これに対し、この発明においては、前記公知例と全く反対で、原版自体が裏返し 像として形成されているので、転写によってTシャツその他の表面に正転像が再 現されるようになる。この様に転写像が正転像となるので、種々の文字も、適切 な基材上に容易に印刷することができる。以上に説明した方法によって転写され る印刷染料は、天然繊維と合成m雑の何れにも適し、画像の呈色鮮明度は完全に 維持される。基材は洗浄によフて縮少することがなく、被転写像の対洗浄耐久性 もきわめて良好である。
転写用の液体としては、例えば前記ドイツ国特許第2757630号に記載され ているような、有機溶剤より成る液体が使用される。これは市販品として入手容 易であり、完全に無毒である。脂肪酸エステルが好適であり、特に酢酸ブチルエ ステルが使用される。
さらにこの溶剤に油脂を添加してもよく、特にオレンジ油が適切であることが判 明しており、転写された図柄の色彩的忠実度を良好ならしめる効果がある。
さらに、洗浄活性物質として大豆レシチン濃縮物を添加すると、織物繊維および 原始図柄基材、即ち画像表面のすべての表面の界面張力を低下させるので、染料 のめわが良好となる。
場合によっては、転写用溶剤は不快な異臭を有するので、これを中和させるため に、溶剤にクエン酸が添加され、場合によっては、これがtogz%に達する可 能性がある。過剰に酸性化されると5表面のぬれ性を劣化させるおそれがあるの で、この酸性過剰を抑止するために、溶剤に食塩を添加して、中性化させる。
さらに顕著な効果としては、かしわ樹脂タンニン抽出体を溶剤に添加することに より、画質およびその耐久性の著しい改善が可能である。
最後に発明者らは、長期にわたる実験の結果、いわゆる窒化リチウムの添加によ り、転写用液体の完全な揮発後における画質の大幅な改善が成されることを発明 した。
成る特定の染料を使用して図柄を製作する場合、この方法を使用して、染料自体 または転写用溶剤に硬化剤を添加するものである。
そこでこの硬化剤が必要なのは、硬化材を使用しないと染料から成る図柄が、転 写用液体によって図柄基材から容易に溶かし去られるからであり、また基材上の 染料の耐久性が要求される場合には、硬化剤の添加が必要となる。つまり、原画 基村上にある染料は溶解性であるが、織物に転写されたあとでは、転写液体に硬 化剤が添加されていることによって不溶性となるのである。
その他の改良点としては、耐洗浄性の向上に関連して、原画基材自身の改良であ る。先にも暗示したが、原画基材に吸湿性のセルロース、即ち通常の紙が使用さ れていると、特に酸化性染料の場合に、その硬化が不十分である。また1紙の1 枚毎にも可成りの差異があって、所定の時間内に硬化させるために、どれ程の減 速剤を添加すべきかを見きわめるのはきわめて困難である。
そこでこの発明によれば、厚みの異なる少くとも2枚のシートから成る原画基材 が提案される。図柄を保持する側のシートは、図柄の色に対して出来るだけ非透 過性に形成されている方がよい。他方、転写液体に対しては、透過性であること を要する。その最適な材質は、クロモルクス紙という商品名で市販されている原 画基材がある。
このクロモルクス紙は、その片面が剥離可能な紙材で、この剥離面に、図柄染料 の浸透を防止するための閉鎖面が形成されている。クロモルクス紙を裏から見る と、透明紙のように見える。この裏側シートに転写用液体が塗布されると、この 液体は、裏側から剥離面側へ浸透し、図柄染料を溶かし出し、これが新しい基材 上へ移行される。
転写用液体の被着は、種々の方法があるが、これらの方法は、特に原画基材と完 成基材との両者によフて異なる。この種々の被着方法は、浸漬、噴霧あるいは塗 布が同等に考慮される0M産でない場合、即ち順次生産の場合は、塗布または噴 射によフて十分に塗潤させることができる。この塗布の場合は、原画および完成 基材に同時に圧力を加えて行う。ざらに海綿状の塗布器具が考えられ、塗布され る転写用液体を成る量ずつ分けて行われる。この様な分液が行われるのは、例え ば被着手段として、平面でない表面を有する材料が使用される場合である。例え ば孔のある表面では、転写用液体が粘性力によって孔に保持され、固い材料が原 画基材または完成基材上に置かれた際に始めて吸収されることになる。個々の場 合において、毛皮を通して転写すれば、転写用液体の移行を緩慢にすることがで きる。これによって供給される液体の量が節減され従フて原価低減に役立つ。
本願発明の範囲内においては、原画基材を完成基材上に重ねても、或いはその反 対でもよい。さらに、原画基材と完成基材とを重畳させた上で、両面から押圧し て圧着させるようにしてもよい、このような手法においては、特に限定されない 。
ごく最近の工業的な手法においては、転写用液体で湿潤されたロールを経由して 原画基材を搬送し、それに次いで完成基材を一緒に2個の圧接ロールの間隙へ送 入する方法が考えられる。この方法では、例えばエンドレス帯状の織布上に量産 的に印刷することができる。
このようにこの発明の方法は、添付の図面で簡単に示したとおりで、この図面は 、染料によって原画基村上に形成された図形を、他の基材、特に織布上に転写す るための方法を、ブロック図で示したものである。
第1の工程では、例えば4色印刷用の原画図形が、原画基村上に付与される。こ の図はロールを使用しない場合の印刷工程を示し、原画基材は、前記説明のもの を使用する。
この原画基材は、プレス機械を使用して、印刷される基材、即ち予め転写用液体 で湿潤された新しい基材と密着される。この転写用液体により、図柄の染料が一 旦溶解され、直ちに新しい基材に接着される。この接着は、加圧により促進され 、良好な状態となる。
プレスR械を開放した後、両方の基材は互いに分離され、図形は新しい基材上に 強固に被着される。
この発明においては、プレス機の種類は、いずれの形式でもよく、水圧、空気圧 、電磁石その他いずれの駆動方式のプレス機でも使用できる。流下装置内の染料 溶解用の液体で形成された図形を転写する場合に行われるような、手動による印 刷であフても、個々のプレス機で実行できる。印刷される基材の数量に応じて、 プレス機に対する要件が決めらねる。最大では、3動駆動の完全自動プレスまで が含まれる。さらにその長所は、転写される画像が多数の印刷回数を要する場合 でも、総合的に転写することができ、位置合せの困難も生じない。ごく限られた 範囲までの人手による制御を加えさえすれば、この位置合せの困難は回避される 。
原画基材も、染料溶解用の液体およびプレス機も、取扱い容易な材料および装置 である。従って移動式の印刷設備として、必要ならば家屋内に持って来て、備え 付けの対象物に印刷することも可能となる。適応するプレス機を使用しさえすれ ば、図案を、壁面、机、椅子その他の物品に対しても転写することが可能となる 。
以上の結果は、さらに下記のとおり要約できる。
従来の方法のいずれによっても、湿式、乾式および高温転写その他の方法に拘ら ず、原画図案を任意所望の基材上に転写することは不可能である。従来法によれ ば、いずれの印刷法も印刷機自体で行われるのみであり、これらの印刷機は高価 で、工場生産用の機械としてのみ使用できる。さらに、織布上に印刷機から直接 印刷された図柄は、その周囲線の明瞭度、位置精度および説明環あるいは色彩鮮 明度において満足すべきものではなかった。
これに対して、この発明によれば、第一に原画が、印刷物、写真、写真コピー、 文字の何れであっても、原画基材から直接に他の基材上に転写できる。これによ り、この方法によれば、個人でも、手工業者でも、また小企業でも大企業でも使 用することができるので、全く新しい経済基板が開けることになる。
ここで、図案を単色あるいは多色の何れの印刷で形成するかということは、全く 同等に評価できる。図形の周辺線の明瞭度、位置の正確度、および黒白図形の場 合の鮮明度は、いずれも原画図形の性質と変りなく再現される。
この発明の方法は加熱処理を伴わないので、印刷される基材の伸張がなく、印刷 の前後において全く同一の形が保たれる。
洗浄可能な基材上に形成された図柄は、耐洗浄性に富むので、天然繊維でも合成 繊維でもその区別なく同等に扱うことができる。完成図形を損傷しないような化 学的な洗浄においても、同様のことが言える。アイロン掛けも問題なく可能であ る。
特に著しい点は、低原価で、必要な床面積も作業人員も少くて済むことである。
個人的に、所望の図形を所望の単一の基材上に形成できると共に、いずれの印刷 機でも図柄を製造することができ、これをもとにして、少数または多数の完全図 形として複数個の基材上に形成させることが可能である。
国際調査報告 −m−++ + KT/DE8B100591国際調査報告

Claims (35)

    【特許請求の範囲】
  1. 1.原画基材上に染料を使用して形成された原画図形を、特に織布その他の95 ℃までの温度において洗浄可能な他の基材上に転写する方法であって、原画図形 を有する前記原画基材が、前記他の基材と接触する状態に置かれ、転写用液体に よって加圧により転写が行われる方法において、原画図形が耐洗浄性染料によっ て形成されるか、あるいは、転写の際に耐洗浄性を付与するところの添加物を混 入した染料によって形成されることを特徴とする方法。
  2. 2.原画図形が、酸化性染料より成ることを特徴とする請求項1記載の方法。
  3. 3.酸化性染料に、染料の硬化を遅滞させる添加物が混入されていることを特徴 とする請求項2記載の方法。
  4. 4.原画図形が、4色印刷で裏返しに形成され、互いに重畳する染料の各々は、 その直前に塗布された染料の表面が乾燥した直後に塗布されることを特徴とする 請求項2または3記載の方法。
  5. 5.原画基材が、物理的染料によって形成されることを特徴とする請求項1記載 の方法。
  6. 6.物理的染料が希釈剤で置換されることにより、その染料が、転写用液体によ って再び溶解されることを特徴とする請求項5記載の方法。
  7. 7.転写用液体に、染料に対する硬化剤が添加されることを特徴とする請求項1 から6までのいずれかに記載の方法。
  8. 8.転写用液体の大部分が、有機溶剤より成ることを特徴とする請求項1から7 までのいずれかに記載の方法。
  9. 9.有機溶剤が、一般式 ▲数式、化学式、表等があります▼ で表わされる脂肪酸エステルであり、式中、R1は、水素原子あるいは、1から 6までのC原子を含むアルキル基、あるいはヒドロキシルエチル基で、R2は、 1から6までのC原子を含むアルキル基、あるいは2から3までのC原子を含む ヒドロキシルアルキル基、および1または2の自由ヒドロキシル基であることを 特徴とする請求項8記載の方法。
  10. 10.有機溶剤が、酢酸ブチルエステルであることを特徴とする請求項8または 9記載の方法。
  11. 11.有機溶剤に、油脂が添加されることを特徴とする請求項8から10までの いずれかに記載の方法。
  12. 12.油脂がオレンジ油であり、甘味を有することを特徴とする請求項11記載 の方法。
  13. 13.有機溶剤1リットルに対し、3から4ミリリットルのオレンジ油が添加さ れることを特徴とする請求項12記載の方法。
  14. 14.有機溶剤に、界面活性剤として大豆レシチン濃縮体が添加され、特にその 量が1リットルの有機溶剤に対して3から5グラムであることを特徴とする請求 項8から13までのいずれかに記載の方法。
  15. 15.有機溶剤に、クエン酸が添加されることを特徴とする請求項8から14ま でのいずれかに記載の方法。
  16. 16.クエン酸の含有量が、重量百分率10%までの値であることを特徴とする 請求項15記載の方法。
  17. 17.有機溶剤に、塩類、特に食塩が添加されることを特徴とする請求項1から 16までのいずれかに記載の方法。
  18. 18.有機溶剤に、かしわ樹皮タンニン抽出体が添加されることを特徴とする請 求項1から16までのいずれかに記載の方法。
  19. 19.有機溶剤に、窒化リチウムが添加されることを特徴とする請求項8から1 8までのいずれかに記載の方法。
  20. 20.原画基材が、厚みの異なる少くとも2枚の薄層より成ることを特徴とする 請求項1から19までのいずれかに記載の方法。
  21. 21.一方の薄層が、原画基材に対して不透過性であることを特徴とする請求項 20記載の方法。
  22. 22.一方および他方の薄層が、転写用液体に対して不透過性であることを特徴 とする請求項21記載の方法。
  23. 23.一方の薄層がセルロースより成り、他方の薄層が主として合成樹脂より成 ることを特徴とする請求項20から22まてのいずれかに記載の方法。
  24. 24.原画基材が、クロモルクス紙より成ることを特徴とする請求項23記載の 方法。
  25. 25.転写用液体の被着を、原画基材と他方の基材との両者あるいはいずれか一 方を浸漬法によって行うことを特徴とする請求項1から24までのいずれかに記 載の方法。
  26. 26.転写用液体の被着を、噴霧法によって行うことを特徴とする請求項1から 24までのいずれかに記載の方法。
  27. 27.転写用液体の被着を、塗布法によって行うことを特徴とする請求項1から 24までのいずれかに記載の方法。
  28. 28.転写用液体の被着を、流下法による湿潤法によって行うことを特徴とする 請求項1から24までのいずれかに記載の方法。
  29. 29.転写用液体の被着を、海綿状の塗布手段によって行うことを特徴とする請 求項1から24までのいずれかに記載の方法。
  30. 30.転写用液体の被着を、平坦でない表面を有する強固な工具によって行うこ とを特徴とする請求項1から24までのいずれかに記載の方法。
  31. 31.転写用液体の被着を、獣皮を通して行うことを特徴とする請求項1から2 4までのいずれかに記載の方法。
  32. 32.原画基材が、他方の基材に載置され、あるいは他方の基材が、原画基材に 載置されることを特徴とする請求項1から31までの何れかに記載の方法。
  33. 33.圧接圧力が、人手によって印加されることを特徴とする請求項32記載の 方法。
  34. 34.原画基材が、水圧,空気圧,電磁力なとによって作動されるブレス機械、 特にブレスクッションによって印加されることを特徴とする請求項32記載の方 法。
  35. 35.原画基材が、少なくとも2個のロールによって印加され、原画基材および 他方の基材が一緒にロールの間に圧入されることを特徴とする請求項32記載の 方法。
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