JPH02494Y2 - - Google Patents

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JPH02494Y2
JPH02494Y2 JP1984105271U JP10527184U JPH02494Y2 JP H02494 Y2 JPH02494 Y2 JP H02494Y2 JP 1984105271 U JP1984105271 U JP 1984105271U JP 10527184 U JP10527184 U JP 10527184U JP H02494 Y2 JPH02494 Y2 JP H02494Y2
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bearing
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heat
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【考案の詳細な説明】 [産業上の利用分野] この考案は、常温より遥かに低い低温雰囲気中
に晒されて回転軸を支持するころがり軸受構造に
係り、特に軸受の潤滑用グリースが許容限界温度
以下にならないようにヒータの熱が軸受を有効に
加熱保温できるようにした低温用ころがり軸受構
造に関する。
[従来の技術] 第2図は低温風洞の全体構成図を示し、1は機
内軸受、2は機外軸受で、機内軸受1は常温〜−
190℃に亘つて変化する低温ガスの流路内にある。
第3図に示す如く、機内軸受1は、風洞ダクト
3に固定した静翼4から延びたフランジ5端に設
けられて、静翼4の両側に動翼6,6を固定した
回転軸7を風洞中に軸支している。
かかる低温風洞の機内軸受1は、静翼に固定さ
れたボスに軸受ハウジングを直接設けてこれにこ
ろがり軸受を組み込むか、又は第4図に示す如
く、静翼4に固定されたボス8に軸受ハウジング
用フランジ5を連結し、この連結したフランジ5
にころがり軸受10を組み込むことにより構成し
ている。そして、静翼4、ボス8及び回転軸7の
一部は低温ガスの流路内にあるので、運転条件に
よつて常温から−190℃の温度になる。従つて、
ころがり軸受10は、静翼4からボス8、フラン
ジ5を通じて、又回転軸7を通じての熱伝導によ
つて冷却される一方、静翼4の前後の圧力差によ
つて生じる低温ガス流によつても冷却される。
ところが、ころがり軸受10は、一般に、潤滑
手段にグリースが使われており、グリースの許容
限界温度を超えた過冷却がなされると、潤滑機能
が損われる故、ころがり軸受10を上記許容限界
温度以下に下げないようにする必要がある。
そこで、従来は、第4図に示す如く、静翼4と
回転軸7間をカバー11,12で覆う一方、回転
軸7の軸廻りにカラー13,13とベークライト
製ラビリンスシール14,14とを設け、これら
により回転軸7廻りを低温ガス流からシールする
ことによつて過冷却を防止していた。また、ころ
がり軸受10を挟持固定している軸受カバー15
と軸受ハウジング用フランジ5とにヒータ16を
直接取り付け、フランジ5及び軸受カバー15の
熱伝導でころがり軸受10を加熱することによ
り、静翼4、ボス8及び軸7からの過冷却を防止
していた。
[考案が解決しようとする問題点] しかしながら、上記従来のものは、低温ガス流
による過冷却は有効に防止できるものの、ヒータ
16を軸受ハウジング用フランジ5に直接取り付
けてあるためボス8側に逃げる熱がかなりあり、
ころがり軸受10を加熱保温する効率が悪く、静
翼4、ボス8側からの過冷却を有効に防止するこ
とができなかつた。
なお、実開昭54−106442号公報の軸受装置にお
いては軸あるいは軸受取付部材を介してヒータ熱
が軸受に間接的に伝達されるため、軸または軸受
支持部材が熱容量の小さいものに限られる欠点が
あつた。
[考案の目的] この考案の目的は、ころがり軸受に対するヒー
タの加熱効率低下の問題点に鑑み、最も近いルー
トを通つてヒータの熱をころがり軸受に供給する
ことによつて、上記欠点を除去して、熱の放散を
抑え、もつてころがり軸受を有効に加熱保温し、
ころがり軸受の信頼性を可及的に向上させること
ができる低温用ころがり軸受構造を得ることであ
る。
[考案の概要] 上記目的に沿うこの考案の構成は、低温雰囲気
中に固定系からころがり軸受を介して回転軸を軸
支する軸受構造において、低温雰囲気に晒されて
上記固定系から延出されて先端部が上記軸受側を
軸支する固定系フランジと、熱伝導性の良好な材
料で形成されると共に上記軸受と軸受に近接する
上記固定系フランジとに一端部が直接接触し他端
部が上記固定系フランジとの間にその長手方向に
沿つて大きな断熱層を形成し、上記軸受を加熱保
温するためのヒータを支持する取付部材と、上記
ヒータを含む軸受を覆うように設けられた断熱材
層とを備えたことを特徴とする。これによりフラ
ンジから固定系に熱が放散することなくヒータの
熱をころがり軸受に伝えることができるように
し、ころがり軸受がグリースの許容限界温度以下
に低下しないようにしたものである。
[実施例] この考案に係る低温用ころがり軸受構造の好適
一実施例を第1図に基づいて説明すれば以下の通
りである。なお、本実施例では従来例で述べた低
温風洞の機内軸受のみを扱うが、本考案は一般的
な低温用回転機械の軸受にも共通する。
第1図に示す如く風洞ダクト3と溶接構造で一
体になつている固定系静翼4のボス8に、ボル
ト・ナツト9締めされた固定系フランジ20が連
結されている。この固定系フランジ20は、半径
断面略L字形をしており、その先端部にはこれに
切欠21を形成して、この切欠21に、回転軸7
に嵌められたころがり軸受10の外輪10aの一
側を係合するようになつている。当該フランジ2
0の材料は通常の金属材でもよいが、ステンレス
鋼等の熱伝導性の悪い材料を使うことが熱放散防
止上好ましい。
ころがり軸受10の外輪10aの他側には、こ
れと係合する切欠22を形成した半径断面略逆L
字形の取付部材23の一端部が直接接触すると共
にこの取付部材23の一端部はその一側部をころ
がり軸受10に近接する上記フランジ20の一側
に背中合わせにしてボルト等24によりフランジ
20に締め付けて、フランジ20と取付部材23
との各切込21,22内に上記軸受外輪10aを
挟持してある。このようなフランジ20と背中合
わせにして締め付けた取付部材23は、後述する
ヒータ16との接触面積を増大させるべく、その
一端をフランジ20の一側に沿つて径方向外方に
延出してある。そして、この延出部はフランジ2
0と非接触となるようにフランジ20から離間さ
せ、熱放散を防止するようになつている。すなわ
ち、取付部材23の他端部が固定系フランジ20
に沿つて長手方向に所定の間隙を隔てて延出さ
れ、その延出部と固定系フランジ20との間には
その間隙にヒータ熱が固定系フランジ20に移動
することを阻止するための断熱層Aが形成され
る。したがつて、取付部材23はフランジ20の
軸受外輪10a側に近接する部分のみが接触する
こととなる。当該取付部材23の材料は銅合金・
アルミ合金等の熱伝導性の良好な材料が選択され
る。
また、略逆L字形取付部材23の他側には、こ
れに全面接触した電熱器等のヒータ16が設けら
れ、取付部材23を介してヒータ16の熱を軸受
外輪10aに伝えこれを加熱保温するようになつ
ている。
一方、カバー11,12で覆われた静翼4と回
転軸7間には、ヒータ16およびころがり軸受1
0を覆うように断熱材25からなる断熱材層Bが
形成される。この断熱材層Bによりヒータ16の
熱が外へ逃げないようになつている。
さて、上記のような構成において、ガス流路内
の温度が低下すると、ヒータ16が作動してころ
がり軸受10の外輪10aを加熱しはじめる。こ
の場合において、ボス8・フランジ20が静翼4
からの熱伝導によつて大幅に冷却されているの
で、ころがり軸受10にヒータ16の熱を有効に
伝えるためには、フランジ20からボス8へヒー
タ16の熱が逃げるのをできるだけ阻止する必要
がある。
しかるところ、ヒータ16が熱伝導性の良好な
取付部材23と全面接触しているので、ヒータ1
6の熱が取付部材23に有効に伝わり、しかも取
付部材23は切欠22を介して軸受外輪10aに
係合接触しているとともにフランジ20に対して
はその軸受外輪10a側に近接する部分のみが接
触しているので、取付部材23に伝えられたヒー
タ16の熱は最も近いルートを通つて集中的に軸
受外輪10aに伝えられ、さらに取付部材23の
他端部側とフランジ20との間に断熱層Aが形成
されるためフランジ20からボス8を経由して逃
げる熱は僅かになる。特にフランジ20に熱伝導
性の悪い材料を使用すれば更に効果的である。
また、断熱材25が、カバー11,12で覆わ
れた静翼4と回転軸7間にヒータ16を含むころ
がり軸受10を覆うように充填されているので、
ヒータ16の熱が流路中へ逃げるのが防止でき
る。
このように、上記実施例によれば、従来の軸受
カバーを延出してこれにヒータ16を全面接触さ
せるとともにフランジ20に対しては一部接触に
止めるように構成したので、フランジ20からの
熱放散を最小限に抑え、ころがり軸受10を有効
に加熱保温して、これがグリースの許容限界温度
以下に下がるのを有効に防止することができる。
[考案の効果] 以上要するに本考案によれば次のような優れた
効果を発揮する。
(1) ヒータを設けた取付部材が、固定系フランジ
の軸受側に近接する部分のみに接触するように
したので、ほぼ全面部分に接触する従来のもの
に比して、フランジから固定系側に逃げる熱を
可及的に小さくすることができ、ころがり軸受
をヒータの熱で有効に加熱保温することができ
る。
(2) ヒータの熱が有効に使われるので、ヒータの
作動時間が短くなり、したがつて低温雰囲気を
形成するための冷媒の消費量が少なくて済み、
ランニングコストを低減化できる。
(3) ヒータによる加熱効率がよいので軸受温度コ
ントロールの追従性を向上することができる。
【図面の簡単な説明】
第1図はこの考案に係る低温用ころがり軸受構
造の好適一実施例を示す断面図、第2図はこの考
案及び従来のころがり軸受構造に共通したその適
用例を示す低温風洞の全体構成図、第3図は第2
図の要部拡大図、第4図は従来の低温用ころがり
軸受構造を示す断面図である。 図中、4は固定系の例示である静翼、7は回転
軸、10はころがり軸受、16はヒータ、20は
固定系フランジ、23は取付部材、24は締付ボ
ルトである。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 低温雰囲気中に固定系からころがり軸受を介し
    て回転軸を軸支する軸受構造において、低温雰囲
    気に晒されて上記固定系から延出されて先端部が
    上記軸受側を軸支する固定系フランジと、熱伝動
    性の良好な材料で成形されると共に上記軸受と軸
    受に近接する上記固定系フランジとに一端部が直
    接接触し他端部が上記固定系フランジとの間にそ
    の長手方向に沿つて大きな断熱層を形成し、上記
    軸受を加熱保温するためのヒータを支持する取付
    部材と、上記ヒータを含む軸受を覆うように設け
    られた断熱材層とを備えた低温用ころがり軸受構
    造。
JP10527184U 1984-07-13 1984-07-13 低温用ころがり軸受構造 Granted JPS6120921U (ja)

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JP10527184U JPS6120921U (ja) 1984-07-13 1984-07-13 低温用ころがり軸受構造

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JP10527184U JPS6120921U (ja) 1984-07-13 1984-07-13 低温用ころがり軸受構造

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Publication Number Publication Date
JPS6120921U JPS6120921U (ja) 1986-02-06
JPH02494Y2 true JPH02494Y2 (ja) 1990-01-09

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ID=30664606

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JP10527184U Granted JPS6120921U (ja) 1984-07-13 1984-07-13 低温用ころがり軸受構造

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Families Citing this family (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH076460Y2 (ja) * 1986-10-03 1995-02-15 株式会社イナックス 窓接続枠
JPH0651470U (ja) * 1992-12-21 1994-07-15 株式会社ノーリツ 浴室ユニットの窓構造
JP5343992B2 (ja) 2011-03-23 2013-11-13 株式会社豊田中央研究所 内燃機関の軸受構造

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Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS54106442U (ja) * 1978-01-13 1979-07-26

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JPS6120921U (ja) 1986-02-06

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