JPH0249138Y2 - - Google Patents

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JPH0249138Y2
JPH0249138Y2 JP10991786U JP10991786U JPH0249138Y2 JP H0249138 Y2 JPH0249138 Y2 JP H0249138Y2 JP 10991786 U JP10991786 U JP 10991786U JP 10991786 U JP10991786 U JP 10991786U JP H0249138 Y2 JPH0249138 Y2 JP H0249138Y2
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chamber
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shaft
transmission
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Description

【考案の詳細な説明】 〈産業上の利用分野〉 本考案はステツプ廻りの居住空間を広く改善し
たトラクタ−に関する。
〈従来の技術〉 トラクタ−におけるステツプ廻りの居住空間を
広く確保し、オペレ−タ−の乗降を至便化する目
的のもとに、そのトラクタ−機体の中間部にフラ
ツトデツキ面を形作る技術手段としては、例えば
実公昭61−5307号が既に提案されている。
そして、これではそのトラクタ−機体の中間ケ
−スに、PTO伝動軸と走行伝動軸とが所謂2重
軸形態として貫通されているにとどまることか
ら、その中間ケ−スの上壁面をかなり低いフラツ
トデツキ面に仕上げることが可能な結果となつて
いる。
〈考案が解決しようとする問題点〉 しかし乍ら、上記公知考案の場合そのための構
成として、前部ミツシヨンケ−ス内では主軸の上
下位置に、走行中間軸とPTO中間軸とが架設さ
れた所謂3段の軸配列形態を採つており、他方後
部ミツシヨンケ−ス内でも、副変速分配軸の上下
位置に、副変速軸とPTO軸とが架設されたやは
り3段の軸配列形態を採つている。
その結果、フラツトデツキ面を相当低くできる
こととの言わば相対的に、前部ミツシヨンケ−ス
内と後部ミツシヨンケ−スが著しく背高くなり、
今仮りにトラクタ−機体の最低地上高さを一定と
すると、後部ミツシヨンケ−ス上に設置される運
転席の位置が極めて高くなつて、走行安定性など
の目的に背反する。
逆に、運転席の高さ位置を一定と仮定すると、
トラクタ−機体の最低地上高さが低くなり過ぎ、
その下腹部へモアーなどの作業機を装着する上
で、制約を受けることになる。
又、上記フラツトデツキ面を形作るにつき、
PTO伝動軸と走行伝動軸とを特殊な2重軸とし
て組立てる必要があり、その設計工作上も複雑化
すると共に、これ無くしては走行系統とPTO系
統につき、豊富な変速比を得ることができない。
更に、主軸がクランクシヤフトの回転軸線上に
位置している処、その上段に走行中間軸が列設さ
れており、しかもその中間軸上には走行主変速用
のギヤ群が嵌合されているため、これを収容した
前部ミツシヨンケ−スの上壁面と、中間ケ−スの
フラツトデツキ面との相互段差は著しく過大とな
り、又その変速ギヤ室の開口上面からは、主変速
操作レバ−もも導出されることとなつているの
で、その前部ミツシヨンケ−スの上壁面をも、オ
ペレ−タ−が無理なく足を載せ得る延長デツキ面
として機能させることは到底不可能であり、特に
小型トラクタ−用としては広い居住空間の確保
上、未だ制約を受けるものと言わねばならない。
〈問題点を解決するための手段〉 本考案はこのような諸問題を解決するために、
その構成上トラクタ−機体の前部に搭載されたエ
ンジンにおけるクランクシヤフトの回転軸線上
に、そのエンジンからの回転動力がクラツチを介
して断続的に受け入れられる入力メインシヤフト
と、その後部へ一体回転するように直結された動
力取出し(Power Take−Off,本明細書におい
てPTOと略称する。)用センタ−シヤフトとを配
設し、その両シヤフトの直下位置へ走行変速用カ
ウンターシヤフトを、平行な水平状態に列設して
成るトランスミツシヨン機構を備えたトラクタ−
において、 上記入力メインシヤフト上の主変速用ギヤ群
と、これと対応位置する走行変速用カウンタ−シ
ヤフト上の主変速用ギヤ群とにより、その相互の
選択噛合可能な主変速機構を形作つて、その主変
速機構をクラツチケ−スの後部に区成された主変
速ギヤ室内へ収容する一方、 PTO用センタ−シヤフト上の副変速用ギヤ群
と、これと対応位置する走行変速用カウンタ−シ
ヤフト上の副変速用ギヤ群とにより、その相互の
選択噛合可能な副変速機構を形作つて、その副変
速機構をトランスミツシヨンケ−スの後部に区成
された副変速ギヤ室内へ収容すると共に、 そのトランスミツシヨンケ−スにおける上記主
変速ギヤ室と副変速ギヤ室との前後相互間に区成
された中間予備室内には、PTO用センタ−シヤ
フトの中途部を、ギヤ類を一切具備しない形態の
ままとして臨ませることにより、その中間予備室
の上壁面を主変速ギヤ室と副変速ギヤ室の両上壁
面よりも、各々一定の段差分だけ低く陥没させ
て、その中間予備室の上壁面全体をフラツトデツ
キ面として形作り、 しかも、その中間予備室の上壁面と主変速ギヤ
室の上壁面との段差を、上記主変速機構を形作る
入力メインシヤフト上の最も大きな主変速用ギヤ
の半径寸法よりも小寸法に定めて、その主変速ギ
ヤ室の上壁面を上記フラツトデツキ面と実質上連
続する延長デツキ面に形成したことを特徴とする
ものである。
〈実施例〉 以下、図示の実施例に基いて本考案の具体的構
成を詳述すると、そのトラクタ−の全体的な伝動
系統と、本考案の抽出要部とを表わした第1〜5
図において、10はトラクタ−機体の前部に搭載
されたエンジン、11はクランクシヤフトであ
り、これと一体に回転するフライホイ−ル12
が、クラツチケ−スM1内に臨んでいる。そのク
ラツチケ−スM1は中間仕切壁13によつて、前
側のクラツチ室aと後側の主変速ギヤ室bとに2
分割されており、そのクラツチ室aに収容された
シングルクラツチ14によつてエンジン10の回
転動力がフライホイ−ル12から入力メインシヤ
フト15へ、断続的に伝達されるようになつてい
る。
そのメインシヤフト15は図から明白なよう
に、クランクシヤフト11の回転軸線上へ水平状
態に支架されており、その中途部がクラツチケ−
スM1の中間仕切壁13に、同じく後端部が該ケ
−スM1の後壁16に各々軸受けされている。1
7はそのメインシヤフト15の後部へ、結合スリ
−ブ18を介して一体回転するように直結された
PTO用センタ−シヤフトであつて、メインシヤ
フト15に比してかなり細く形成されている。そ
して、これはトランスミツシヨンケ−スM2を貫
通しつつ、そのケ−スM2に後続するフアイナル
トランスミツシヨンケ−スM3内に至るまで延長
されている。
19はそのフアイナルトランスミツシヨンケ−
スM3から機体外部の後方へ派出されたPTO軸
であり、その軸線上にスプライン嵌合されたハブ
ギヤ20,21群と、上記センタ−シヤフト17
の後端部上に固設されたギヤ22,23,24,
25群との相互によつて、選択噛合可能なPTO
変速機構Aが形作られているのである。そのハブ
ギヤ20,21群を前後方向へスライド操作する
ことにより、そのPTO変速比を切替えるように
なつていること言うまでもない。
上記トランスミツシヨンケ−スM2は中間仕切
壁26によつて前後に2分割されており、その仕
切壁26とクラツチケ−スM1の後壁16との相
互間には中間予備室cが、又そのトランスミツシ
ヨンケ−スM2の仕切壁26と後壁27との相互
間には副変速ギヤ室dが各々区画されている。そ
の場合、前側に位置する中間予備室cの方が、後
側の副変速ギヤ室dよりも前後方向に細長く形成
されている。
28は走行変速用カウンタ−シヤフトの総称で
あり、入力メインシヤフト15とPTO用センタ
−シヤフト17の直下位置において、その両シヤ
フト15,17と平行する状態のもとに前後方向
へ延在されている。しかも、これは上記主変速ギ
ヤ室b内に臨む長さの変速ギヤ軸29と、同じく
副変速ギヤ室d内に臨む長さのベベルピニオン軸
30と、その両軸29,30の前後相互間を繋ぐ
中間連結軸31との合計3本から、あたかも全体
的な1本軸を思わせる如く伝動可能に組み合わさ
れていると共に、その中間連結軸31がトランス
ミツシヨンケ−スM2の上記中間予備室c内に臨
む長さ関係状態として対応されている。
更に言えば、その中間予備室cは中間連結軸3
1を軸受けすべく、トランスミツシヨンケ−スM
2に設けられた支持壁32によつて一層細分され
ており、その支持壁32とクラツチケ−スM1の
後壁16との相互間に、前・後進変速ギヤ室eも
区成されている。上記ベベルピニオン軸30がフ
アイナルトランスミツシヨンケ−スM3内におい
て、デフアレンシヤルギヤ33を介して後輪へ伝
動するようになつていること勿論である。
Bは上記主変速ギヤ室b内に形作られた主変速
機構であつて、入力メインシヤフト15上に刻設
された主変速用ギヤ34,35,36,37群
と、これと常時噛合するよう変速ギヤ軸29上に
遊嵌された主変速用ギヤ38,39,40,41
群とから成り、その相互の噛合状態が切替スリ−
ブ42,43により選択されて、所定(合計4
段)の走行変速比を得られるようになつている。
その切替スリ−ブ42,43は変速ギヤ軸29と
一体回転可能であり、且つその軸線に沿う前後方
向へスライドし得ること言うまでもない。そのた
めのシフトフオ−クや操作レバ−は図示省略して
あるが、これらは主変速ギヤ室bから横方向へ導
出されており、その意味において該ギヤ室bを画
定するクラツチケ−スM1の開口上壁面が、カバ
−プレ−ト44によつて施蓋されることとなつて
いる。Rは上記メインシヤフト15上の主変速用
ギヤ34,35,36,37群のうち、その最も
大きなギヤ34の半径寸法を示唆している。
他方、45は上記副変速ギヤ室d内において、
そのPTO用センタ−シヤフト17の途上に遊嵌
された中空ギヤ軸であり、これに一体回転するよ
う固設された副変速用ギヤ46,47,48群
と、その直下に対応位置するベベルピニオン軸3
0上の副変速用ギヤ49,50,51群との相互
によつて、副変速機構Dが形作られている。
つまり、上記中間連結軸31の後端部に前後一
対の並列状態として刻設された前側ギヤ52が、
中空ギヤ軸45上の最も大きなギヤ46と噛合さ
れている一、ベベルピニオン軸30の後部上に
は、中空ギヤ軸45上の最も小さなギヤ48と噛
合するハブギヤ50が遊嵌されており、そのハブ
ギヤ50と中間連結軸31上の後側ギヤ53との
相互間にあつて、ベベルピニオン軸30上へスプ
ラインスリ−ブ54を介し一体回転するよう嵌合
配置されたスライドギヤ49を、上記ハブギヤ5
0と後側ギヤ53へ選択的に噛合させることによ
り、所要の走行用副変速比を得られるようになつ
ているのである。
そして、第2〜5図から明白な通り、トランス
ミツシヨンケ−スM2の上記中間予備室c内へ臨
むPTO用センタ−シヤフト17の途上位置には、
その軸周面から半径方向へ張り出すギヤ類が一切
装備されておらず、しかもそのセンタ−シヤフト
17は入力メインシヤフト15よりも細く形成さ
れており、これによつて中間予備室cの上壁面
が、その前後位置に隣り合うクラツチケ−スM1
の主変速ギヤ室bと、トランスミツシヨンケ−ス
M2の副変速ギヤ室dとを各々画定する両上壁面
よりも、一定の段差H1,H2分だけ何れも低く
なる全体的にフラツトなデツキ面55として凹入
形成されることとなつている。
56はその中間予備室cを規定するトランスミ
ツシヨンケ−スM2の横壁面へ、所要数のボルト
57などにより取付け固定された左右一対のステ
ツプであつて、向かい合う断面の倒立L字型を呈
しており、そのフラツトな上面が中間予備室cの
上壁面と同一高さに保持され、その全体として広
いフラツトデツキ面55を形作つている。
但し、両ステツプ56の上面は第4図の部分変
形例から示唆されるように、乗車時の安定さを助
ける意味において、中間予備室cの上壁面より
も、例えば約100mm以内の僅かな段差寸法(h)
分だけ低く取付け保持されることもあり、要する
にステツプ56の上面と中間予備室cの上壁面と
は、互いに実質上同一高さであれば良い。その上
記デツキ面55としては、ステツプ56との左右
関係上所謂フル・フラツト形態のみならず。セ
ミ・フラツト形態をも含む趣旨である。58はそ
のデツキ面55に敷設された弾性マツト、59は
副変速ギヤ室dの開口上壁面に設置されたカバ−
プレ−トである。
その場合、PTO用センタ−シヤフト17は上
記の通り入力メインシヤフト15と同一軸線上に
あり、しかもやはり上記したように主変速機構B
の操作レバ−が、その主変速ギヤ室bから横方向
に導出されていて、該ギヤ室bの開口上壁面はカ
バ−プレ−ト44により施蓋状態に保たれている
ため、その主変速ギヤ室bの上壁面と中間予備室
cの上壁面との上記段差H1は、これも入力メイ
ンシヤフト15上における最も大きな主変速用ギ
ヤ34の半径寸法Rより小寸法に設定することが
可能となり、その相関々係から上記主変速ギヤ室
bの上壁面がフラツトデツキ面55と実質上連続
する前方への延長デツキ面として機能し、そのカ
バ−プレ−ト44上にもオペレ−タ−が無理な姿
勢を強要されることなく、足を載せ得るように構
成されているのである。
即ち、本考案ではその構成上入力メインシヤフ
ト15と、その後部へ一体回転するように直結さ
れたPTO用センタ−シヤフト17とが、クラン
クシヤフト11の回転軸線上に位置しつつ、全体
としてあたかも1本軸の如く前後方向へ延在され
ており、その直下位置に走行変速用カウンタ−シ
ヤフト28が平行状態に列設されて、茲に所謂上
下2段の軸配列形態をなしている。
他方、このような軸配列形態との関係におい
て、その支持フレ−ム側の構成としてはクラツチ
ケ−スM1の後部に主変速ギヤ室bが区成されて
おり、又トランスミツシヨンケ−スM2には中間
仕切壁26によつて、中間予備室cと副変速ギヤ
室dとが画定されている。そして、その主変速ギ
ヤ室b並びに副変速ギヤ室dの内部には、各々主
変速機構Bと副変速機構Dとが収容されているに
反して、中間予備室c内の就中PTO用センタ−
シヤフト17上には、一切ギヤ類が設置されてい
ないのであり、これによりそのセンタ−シヤフト
17が細く形成されたことなどとも相俟つて、そ
の中間予備室cの上壁面を全体的なフラツトデツ
キ面55として陥没させ得るようになつている。
しかも、クラツチケ−スM1における主変速ギ
ヤ室bの上壁面との前後関係では、その陥没する
段差H1をメインシヤフト15上に固設された最
も大きな主変速用ギヤ34の半径寸法Rよりも小
寸法として、極力に浅い程度にとどめることによ
り、その主変速ギヤ室bの上壁面と、上記中間予
備室cのフラツトデツキ面55とを実質的に連続
させ、極力広い居住空間を確保し得るように定め
られているわけである。
従つて、これによれば上記した上下2段の軸配
列形態を改造する必要なく、その中間予備室c内
に臨む走行変速用カウンタ−シヤフト28上へ、
前・後進変速機構Eや増速機構Fも効果的に付加
設置することができることになり、それにも拘ら
ず上記フラツトデツキ面55によるステツプ廻り
の広い居住空間を保持できるので、特にトラクタ
−を小型化する場合に有益である。
〈考案の効果〉 以上のように、本考案のトラクタ−ではその構
成上、クランクシヤフト11の回転軸線上に、エ
ンジン10からの回転動力をクラツチ14によつ
て断続的に受け入れる入力メインシヤフト15と
その後部へ一体回転可能に直結するPTO用セン
タ−シヤフト17とが配設されると共に、その両
シヤフト15,17の直下位置に平行する水平状
態として、走行変速用カウンタ−シヤフト28が
列設された所謂上下2段の軸配列形態を採るトラ
ンスミツシヨン機構において、 そのトランスミツシヨンケ−スM2における主
変速機構Bの収容用主変速ギヤ室bと、副変速機
構Dの収容用副変速ギヤ室dとの前後相互間に中
間予備室cを区成すると共に、その中間予備室c
内には上記PTO用センタ−シヤフト17の中途
部を、ギヤ類一切具備しない形態のままとして臨
ませ、その中間予備室cの上壁面を主変速ギヤ室
b並びに副変速ギヤ室dの両上壁面よりも、各々
一定段差H1,H2分だけ低く凹入形成すること
により、その中間予備室cの上壁面全体をフラツ
トデツキ面55に仕上げてあるため、オペレ−タ
−のステツプ廻りを広い居住空間として確保で
き、機体に対する乗降も軽快に行なえるのであ
り、このような効果が上記した上下2段の軸配列
形態を改造・変化させることなく達成される点に
特徴を有する。
即ち、PTO用センタ−シヤフト17はエンジ
ン10におけるクランクシヤフト11の回転軸線
上にあり、しかもトランスミツシヨンケ−スM2
内の最上段に位置していると共に、これが該ミツ
シヨンケ−スM2の中間予備室c内へ臨む途上に
は、その軸周面から張り出すギヤ類が全然設置さ
れていないために、走行系統やPTO系統の軸配
列形態を一切特殊化する必要なく、その中間予備
室cの上壁面に全体としてフラツトなデツキ面5
5を凹入形成することができるわけであり、冒頭
に述べた従来技術の問題点が改善される。
又、そのPTO用センタ−シヤフト17と入力
メインシヤフト15は、クランクシヤフト11の
回転軸線と合致する同一軸線上にあり、しかも走
行変速用カウンタ−シヤフト28はその両シヤフ
ト15,17の下段に位置しているので、上記中
間予備室cの後側に隣り合う副変速ギヤ室dの上
壁面と、殊更前側に隣り合う主変速ギヤ室bの上
壁面を、上記陥没されたフラツトデツキ面55と
の段差少なく、そのデツキ面55の前方に実質上
連続する延長デツキ面として形作ることが容易と
なる。
つまり、本考案では中間予備室cの上壁面全体
から成るフラツトデツキ面55と、クラツチケ−
スM1の後部に区成された主変速ギヤ室bの上壁
面との段差H1が、その主変速ギヤ室b内に収容
された主変速機構Bを形作るべき、入力メインシ
ヤフト15上の最も大きな主変速用ギヤ34の半
径寸法Rよりも小寸法に設定されており、そのた
め主変速ギヤ室bの上壁面をも、オペレ−タ−が
無理がなく足を載せ得る延長デツキ面として機能
させることができるのであつて、上記中間予備室
cのフラツトデツキ面55と相俟ち、一層広い居
住空間を確保できることになり、特に小型トラク
タ−用として有効である。
更に、中間予備室cの上壁面に全体的なフラツ
トデツキ面55として確保しつつも、又主変速ギ
ヤ室bと副変速ギヤ室dを可及的に背低くコンパ
クト化し乍らも、その内部に豊富な変速比を各々
備えた主変速機構Bと副変速機構Dを設置できる
のであり、加えて下段に位置する走行変速用カウ
ンタ−シヤフト28が上記中間予備室c内へ臨む
途上には、前・後進変速機構Eや増速機構Fも支
障なく組み込むことができる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案に係るトラクタ−の全体的な伝
動系統を示す断面模式図、第2図はその要部を拡
大抽出した側断面図、第3図は第2図の−線
に沿う拡大断面図、第4図は第3図に対応する部
分変形例を示す断面図、第5図は第2図の−
線に沿う拡大断面図である。 10……エンジン、11……クランクシヤフ
ト、14……クラツチ、15……入力メインシヤ
フト、17……PTO用センタ−シヤフト、19
……PTO軸、28……走行変速用カウンタ−シ
ヤフト、34〜41……主変速用ギヤ、46〜5
1……副変速用ギヤ、55……フラツトデツキ
面、56……ステツプ、A……PTO変速機構、
B……主変速機構、D……副変速機構、E……
前・後進変速機構、F……増速機構、M1……ク
ラツチケ−ス、M2……トランスミツシヨンケ−
ス、M3……フアイナルトランスミツシヨンケ−
ス、H1,H2,h……段差、a……クラツチ
室、b……主変速ギヤ室、c……中間予備室、d
……副変速ギヤ室、e……前・後進変速ギヤ室。

Claims (1)

  1. 【実用新案登録請求の範囲】 トラクタ−機体の前部に搭載されたエンジン1
    0におけるクランクシヤフト11の回転軸線上
    に、そのエンジン10からの回転動力がクラツチ
    14を介して断続的に受け入れられる入力メイン
    シヤフト15と、その後部へ一体回転するように
    直結されたPTO用センタ−シヤフト17とを配
    設し、その両シヤフト15,17の直下位置へ走
    行変速用カウンタ−シヤフト28を、平行な水平
    状態に列設して成るトランスミツシヨン機構を備
    えたトラクタ−において、 上記入力メインシヤフト15上の主変速用ギヤ
    34,35,36,37群と、これと対応位置す
    る走行変速用カウンタ−シヤフト28上の主変速
    用ギヤ38,39,40,41群とにより、その
    相互の選択噛合可能な主変速機構Bを形作つて、
    その主変速機構Bをクラツチケ−スM1の後部に
    区成された主変速ギヤ室b内へ収容する一方、 PTO用センタ−シヤフト17上の副変速用ギ
    ヤ46,47,48群と、これと対応位置する走
    行変速用カウンタ−シヤフト28上の副変速用ギ
    ヤ49,50,51群とにより、その相互の選択
    噛合可能な副変速機構Dを形作つて、その副変速
    機構Dをトランスミツシヨンケ−スM2の後部に
    区成された副変速ギヤ室d内へ収容すると共に、 そのトランスミツシヨンケ−スM2における上
    記主変速ギヤ室bと副変速ギヤ室dとの前後相互
    間に区成された中間予備室c内には、PTO用セ
    ンタ−シヤフト17の中途部を、ギヤ類を一切具
    備しない形態のままとして臨ませることにより、
    その中間予備室cの上壁面を主変速ギヤ室bと副
    変速ギヤ室dの両上壁面よりも、各々一定の段差
    H1,H2分だけ低く陥没させて、その中間予備
    室cの上壁面全体をフラツトデツキ面55として
    形作り、 しかも、その中間予備室cの上壁面と主変速ギ
    ヤ室bの上壁面との段差H1を、上記主変速機構
    Bを形作る入力メインシヤフト15上の最も大き
    な主変速用ギヤ34の半径寸法Rよりも小寸法に
    定めて、その主変速ギヤ室bの上壁面を上記フラ
    ツトデツキ面55と実質上連続する延長デツキ面
    に形成したことを特徴とするトラクタ−。
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JP (1) JPH0249138Y2 (ja)

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JPS6315225U (ja) 1988-02-01

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