JPH0248941A - 有機複合鋼板の製造方法 - Google Patents

有機複合鋼板の製造方法

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JPH0248941A
JPH0248941A JP19973088A JP19973088A JPH0248941A JP H0248941 A JPH0248941 A JP H0248941A JP 19973088 A JP19973088 A JP 19973088A JP 19973088 A JP19973088 A JP 19973088A JP H0248941 A JPH0248941 A JP H0248941A
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JP
Japan
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corrosion resistance
film
particle size
steel plate
resin
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JP19973088A
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English (en)
Inventor
Toshio Odajima
小田島 壽男
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Nippon Steel Corp
Original Assignee
Nippon Steel Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 (a業上の利用分野) 本発明は、加工後耐食性、溶接性、加工性に優れた有機
複合鋼板の製造方法に関するものである。すなわち、本
発明は各種のめっき鋼板にクロメート処理を施し、更に
その上に特定の粒度の特殊な有機樹脂を塗布した有機複
合鋼板の製造方法に関するものである。
(従来の技術) 周知の如く電気亜鉛めっき鋼板や溶融めっき鋼板あるい
は各種合金めっき鋼板が自動車、家電、建材などに広く
使用されている。
こうした中で、近年、特に耐食性に優れた表面処理鋼板
に対する要求がますます強くなり、このような鋼板の需
要は今後ますます増加する傾向にある。
例えば、家電業界では省工程、省コストの観点から塗装
を省略できる採便用の可能な優れた耐食性を有する鋼板
に対する要求がある。また、自動車業界でも最近の環境
の変化、例えば、北米、北欧での冬の道路の凍結防止の
ために散布する岩塩による腐食、また、工業地帯でのS
O2ガスの発生による酸性雨による腐食など、車体は激
しい腐食環境にさらされ安全上の観点から優れた耐食性
を有する表面処理鋼板が強く要求されている。
これらの問題点を解決するため種々の検討がなされ、多
くの製品が開発されてきた。
これまで鋼板の耐食性を向上するために亜鉛めフきが行
われてきた。
亜鉛めっ超鋼板は、亜鉛の犠牲防食作用によフて鋼板の
腐食を防止するものであり、耐食性を得ようとすれば亜
鉛付着量を増加しなければならない。このため必要亜鉛
量のコストアップ、あるいは加工性、溶接性、生産性の
低下等いくつかの問題点がある。また、一般に亜鉛めっ
き鋼板の塗料密着性は悪い。
このような亜鉛めっき鋼板の特に耐食性を改善する方法
として、各種合金めっき鋼板が開発されてきた。これら
合金めっき鋼板として、例えばZn−Ni系、Zn−N
1−Go系、Zn−Ni−Cr系、Zn−Fe系、Zn
−Go系、Zn−Mn系等をあげることができる。これ
ら合金めっきにより、通常の亜鉛めっき鋼板に比べ裸の
耐食性は約3〜5倍向上することが認められる。しかし
、それでも長期問屋外に放置したり、水や塩水を噴霧す
ると白錆や赤錆が発生しやすいことが問題である。
耐食性を改善するためにめっきした後にクロメート処理
を施す方法もあり、かなり有効ではあるが、高温多湿化
や塩゛分含有雰囲気下では約100〜150時間で白錆
が発生する。
更に耐食性を改善するため、に、亜鉛系めっき鋼板のク
ロメート処理材に各種の樹脂を塗布した、いわゆる簡易
プレコート鋼板(以下、有機複合鋼板と呼ぶ)が開発さ
れ一部市販されている。
その−例を以下に列挙する。
特開昭58−210190号公報 特開昭58〜210192号公報 亜鉛系合金単層めっき又は2層めっき上にクロメート処
理を施しその上に導電性物質(Zn。
^f、Sn、Fe、Ni、co、Cr、Mr+)を含有
する樹脂塗料を塗布した溶接可能な塗装鋼板で、溶接性
、塗膜密着性及び耐食性の向上を目的としたもの。
特開昭58−224174号公報 亜鉛合金めっき鋼板の表面に塗布型クロメート処理を施
し、続いて水洗することなく複合有機シリケート樹脂溶
液で処理する高耐食性電気被N鋼板の製造法で、耐食性
の向上を目的としたもの。
特開昭59−116397号公報 鋼板の両面に第1層としてNi−Zn、Fe−Znの如
き高耐食性電気めっぎ層を有し、第2層として片面にF
e−Znの如き薄電気めっき層を、他面に導電性顔料を
含む樹脂又は膜厚065〜3.0μの樹脂膜を有する高
耐食性防錆鋼板で、外面側は耐食性、塗料密着性を付与
し、内面側はスポット溶接性、加工性を付与することを
目的としたもの。
特公昭61−36587号公報 電気亜鉛めっき鋼板の表面にクロメート皮膜を形成し、
その上にコロイダルシリカを含有する特殊樹脂水溶液を
塗布乾燥する電気亜鉛めっき鋼板の表面処理法で、耐指
紋性、塗料密着性、硬度、耐食性の向上を目的としたも
の。
特開昭60−149786号公報 上記特公昭61−36587号公報と軌を−にした処理
法で、ベースめっきを亜鉛系合金に限定し、且つ特公昭
61−36587号公報とは異なる樹脂を用いた表面処
理法であり、上記に対してより一層の耐食性と耐溶剤性
を付加したもの。
特開昭8(1−11!7545号公報 亜鉛系合金めっき層の上にクロメート処理を施し、その
上に硬質金属粉、硬質炭化粉の1 fl又は2種と、亜
鉛粉末を含む塗料を塗布した、高耐食性、溶接可能塗装
鋼板で耐食性および溶接性の向上を目的としたもの。
上記に例示のものは、いずれも有機複合鋼板と呼ばれる
もので、諸特性の向上が得られるものである。
(発明が解決しようとする課題) 前述した公知技術のうち特開昭58−210190号公
報、特開昭5a−ztorqz号公報、特開昭59−1
16397号公報、特開昭61−187545号公報は
いずれも皮膜の導電性を改善するため金属粉や顔料、硬
質炭化粉などを添加しているが、それによって溶接性は
確保されるものの、これら物質を入れることにより皮膜
は型カジリをおこし、ビルドアップして連続加工成形を
阻害するとともに加工後の耐食性を確保できない。
特開昭58−224174号公報、特公昭61−365
87号公報、特開昭60−149786号公報は複合有
機シリケート樹脂、カルボキシル化ポリエチレン樹脂あ
るいはそれにメラミン樹脂を添加したものを用いている
が、いずれも皮膜の導電性が不十分なため溶接が困難で
あり、また、皮膜の潤滑性が劣るためビルドアップして
連続加工成形を阻害し、かつ、加工後の耐食性も劣る。
従って、実質的にいずれも自動車の車体防錆鋼板などに
使用することは困難である。
以上述べたように従来の有機複合鋼板は優れた溶接性、
加工後耐食性、加工性(連続プレス性及びビード加工性
)を同時に兼ね備えたものとしては不充分であった。
これに対して本発明は自動車の車体防錆鋼板などに使用
することができる溶接性、加工後耐食性、加工性に優れ
た材種複合鋼板の製造方法を提供するものである。
(課題を解決するための手段) 本発明は有機複合鋼板を製造するにあたり、特定の粒度
範囲のエチレン/アクリル酸共重合体樹脂、ポリアクリ
ル酸及びその共重合体樹脂、ポリアクリル酸エステル及
びその共重合体樹脂、ポリメタクリル酸及びその共重合
体樹脂、ポリメタクリル酸エステル及びその共重合体樹
脂の水系有機樹脂分散体の1種または2種以上に、特定
の粒度の5i02.Cr2O3、Fe2O3゜Fe50
4.MgO,ZrO2,SnO2,/又zos、5b2
0sのコロイド(ゾル)の1種あるいは2 fi!以上
を特定割合含有せしめた水性液を、特定のクロム付着量
を有するめっき鋼板に塗布乾燥させることにより、クロ
メート被覆めっき鋼板に形成した有機皮膜の加工後耐食
性、加工性、溶接性を著しく向上せしめたものである。
上記特性は上記有機樹脂の粒径、添加する上記コロイド
(ゾル)の粒径及び添加量、めっき鋼板のクロム付着量
に左右され、本発明の優れた特性は有機樹脂の粒径を特
定の範囲に限定し、かつ、コロイド(ゾル)の粒径及び
添加量を特定の範囲に限定すると共にめっき鋼板のクロ
ム付着量を特定の範囲に限定してはじめて得られる。
本発明者等は詳細に検討した結果、上記有機樹脂及びコ
ロイド(ゾル)に次の条件がなければならないことをみ
いだした。
有機樹脂の粒径:10〜200 mP コロイド(ゾル)の粒径:  1 〜1 2mμ部) 上記条件を満足する水性液を、10〜15rng/m2
のクロム付着量を有するクロメート被覆めっき鋼板上に
塗布乾燥すると、平板耐食性、加工後耐食性、加工性、
溶接性、皮膜密着性にきわめて優れた皮膜が形成され、
優れた有機複合鋼板を製造できることを確認した。
本発明における優れた特性が得られるメカニズムについ
てはかならずしも明確ではないが、次のように考えられ
る。
すなわち、水系有機樹脂分散体とコロイド(ゾル)を共
存させた場合、樹脂の表面にコロイド(ゾル)が吸着す
るが、有機樹脂の粒径、コロイド(ゾル)の粒径、コロ
イド(ゾル)の添加量に応じて有機樹脂に吸着するコロ
イド(ゾル)の数(密度)及び形態が異なってくる。そ
れに応じて塗布乾燥後、形成された皮膜の特性は大幅に
異なる。樹脂粒径が大きくなると樹脂のトータル表面積
は小さくなり、単位面積あたりのコロイド(ゾル)の吸
着量(密度)は多くなるが、これは皮膜が形成された場
合、樹脂間の結合力を弱め、′加工時皮膜をもろくする
。また、コロイド(ゾル)の粒径が大きすぎても同じよ
うに形成された皮膜の樹脂間の結合力が弱められ、加工
にたえられなくなる。同じようにこれらの現象は有機皮
膜とクロメート皮膜との結合力をも弱め、加工時皮膜は
剥離しやすくなる。すなわち有機皮膜の密着性は低下す
る。このようにもろく、密着性の劣る皮膜は連続加工時
ビルドアップし、かつ、加工後の耐食性に大きな影響を
与え、耐食性は大幅に低下する。
また、クロメートの量が少ないと素材を十分に被覆でき
ず樹脂皮膜は強い結合力を確保できないめっき素地と接
触する部分があられれ、トータル的に樹脂皮膜の密着性
は低下する。クロメート量が過剰になるとクロメート自
身が凝集破壊をおこし、樹脂皮膜は剥離しやすくなる。
このようにクロメート量も樹脂密着性を確保するために
許容範囲がある。
一方、有機樹脂にコロイド(ゾル)を混合することによ
り皮膜の導電性を改善することができるが、有機樹脂の
粒径、コロイド(ゾル)の粒径及び添加量をコントロー
ルすることにより、有機樹脂に吸着するコロイド(ゾル
)はバランスのとれた状態となり、より電子8動の容易
な状態となり、導電性が大幅に向上するものと思われる
以下、本発明の有機複合鋼板について具体的に説明する
第1図、第2図、第3図、第4図、第5図はクロム付着
量が70 mg/m2となるようにクロメート処理した
Zn−Ni系合金めっき鋼板の上に、コロイダルシリカ
 (Sif−2)  の粒径 +5〜7+nμ工チレン
/アクリル酸共重合イ本樹脂 : コロイダルシリカ=
100+20 (固形分重量比) となるように固定し、エチレン/アクリル酸共重合体樹
脂の粒度をかえた水性液を乾燥後の皮膜が1.0g7m
”となるように塗布し、平板耐食性、加工後耐食性、皮
膜の体積電気抵抗率、溶接性(連続打点溶接性)、加工
性がどのように変化するかを示したものである。
第6図、第7図、第8図、第9図、第10図は同じくク
ロム付着量が70 mg/m”となるようにクロメート
処理したZn−Ni系合金めっき鋼板の上に、 エチレン/アクリル酸共重合イ本樹脂 : コロイダル
シリカ=100:20 (固形分重量比) となるように固定し、コロイダルシリカ(SiOz)の
粒度をかえた水性液を、乾燥後の皮膜が1.0ghrr
2となるように塗布し、平板耐食性、加工後耐食性、皮
膜の体積電気抵抗率、溶接性(連続打点溶接性)、加工
性がどのように変化するかを示したものである。
第11図、第12図、第13図、第14図。
第15図は同じくクロム付着量が70 mg/m2とな
るようにクロメート処理したZn−Ni系合金めっき鋼
板の上に、 コロイダルシリカ (5i(h)  の粒径 : 5〜
7vaμのものを用い、エチレン/アクリル酸共重合体
樹脂100重量部に対し、コロイダルシリカ(Sin2
)の配合割合をかえた水性液を乾燥後の皮膜が1.0g
/m、どなるように塗布し、平板耐食性、加工後耐食性
、皮膜の体積電気抵抗率、溶接性(連続打点溶接性)、
加工性がどのように変化するかを示したものである。
ここで平板耐食性はそのままの状態で、加工後耐食性は
試験片をプレス加工し、加工部の耐食性をみた。
耐食性はJIS−Z−2371規格に準拠した塩水噴露
試験により(食塩水濃度5%、槽内温度35℃、噴霧圧
力20 psi ) 5000時間後の発錆状況を調査
し、◎、O1△、X、XXの5段階で評価したものであ
り、◎が最良である。
◎:赤錆発生 0% O:赤錆発生 0〜1% △:赤錆発生 1〜10% ×:赤錆発生 10〜50% ×X:赤錆発生 50%以上 体積電気抵抗率はJIS−(ニー2103規格に準拠し
た体積電気抵抗試験にもとづいて測定した。
溶接性(連続打点溶接性)はナゲツト径が4mmφにな
るまでの連続打点で評価した。
◎: 5ooo点以上 0 : 4500〜5000点 △: 4000〜4500点 X : 3500〜4000点 X X : 3500点以下・ 加工性は500回の連続プレスを行い途中の皮膜のビル
ドアツプ性と型カジリ性を調査し、◎、O9△、X、X
Xの5段階で評価したものであり、■が最良である。
ブ一部発生、型カジリ一部発生 第1図から明らかなようにエチレン/アクリル酸共重合
体樹脂の粒度によって平板耐食性は変化し、粒度が10
〜200 mAできわめて優れた平板耐食性を示し10
mμ以下あるいは200呼以上になると平板耐食性は低
下する。
第2図から明らかなようにエチレン/アクリル酸共重合
体樹脂の粒度によって加工後の耐食性は変化し、粒度が
10〜200 mpできわめて優れた加工後耐食性を示
し1’Omp以下あるいは200mμ以上になると、を
激に加工後耐食性は低下する。
第3図から明らかなようにエチレン/アクリル酸共重合
体樹脂の粒度によって皮膜の電気抵抗率も変化し、10
〜200mμで電気抵抗率は減少し、10mμ以下ある
いは200mp以上になると電気抵抗率は増大する。
第4図から明らかなようにエチレン/アクリソ酸共重合
体樹脂の粒度によって皮膜の電気抵抗率が小さくなるこ
とから溶接性は向上し、皮膜が厚くなっても溶接性は十
分確保される。
第5図から明らかなようにエチレン/アクリル酸共重合
体樹脂の粒度によって皮膜の連続加工性(プレス性)は
変化し、10〜200 m>で加工性は良好で、10+
nμ以下あるいは200mμ以上になると加工性は大幅
に低下し、ビルドアップする。
次に第6図から明らかなようにコロイダルシリカの粒度
によって平板耐食性は変化し、粒度が1邸〜12mμで
優れた耐食性を示し、im、JL以下あるいは12mI
L以上になると耐食性は低下する傾向を示す。
第7図から明らかなようにコロイダルシリカの粒度によ
って加工後耐食性も変化し、粒度がimP〜12a+μ
で優れた耐食性を示し、1mμ以下あるいは1−2mμ
以上になると耐食性は大幅に低下する。
第8図から明らかなようにコロイダルシリカの粒度によ
って皮膜の電気抵抗率が大幅に変化し、粒度が細かくな
ると電気抵抗は大幅に低下する。特に粒度が12m′μ
以下になるときわめて小さな電気抵抗率を示す。
第9図から明らかなようにコロイダルシリカの粒度によ
って皮膜の電気抵抗率が大幅に小さくなることから溶接
性は著しく向上し、皮膜が厚くなっても溶接性は十分確
保される。
第10図から明らかなようにコロイダルシリカの粒度に
よって連続加工性(プレス性)は変化し、粒度が1mμ
〜12mμで加工性は良好で、1mP以下あるいは12
IIlp以上になると加工性は低下し、ビルドアップす
る。
次に第11図から明らかなようにコロイダルシリカの添
加量によって平板耐食性は変化し添加量が5部以下では
特に平板耐食性の向上は認められず、100部以上添加
しても平板耐食性はやや低下する。これはコロイダルシ
リカを100部以上添加すると有機皮膜が連続した皮膜
を形成しにくくなるためと思われる。
第12図から明らかなようにコロイダルシリカの添加量
によって加工後耐食性は変化し添加量5〜100部で優
れた加工後耐食性を示し、5部以下では特に加工後耐食
性の向上は認められず、100部以上添加しても加工後
耐食性は大幅に低下する。
第13図から明らかなようにコロイダルシリカの添加量
によって皮膜の電気抵抗率は変化し、添加量が5部以上
になると皮膜の電気抵抗率が大幅に小さくなり、100
部以上ではわずかに減少変化するにすぎない。
第14図から明らかなようにコロイダルシリカの添加量
によって皮膜の電気抵抗率が小さくなることから溶接性
は大幅に向上し、皮膜が厚くなっても溶接性は十分確保
される。
第15図から明らかなようにコロイダルシリカの添加量
によって加工性は大きく左右され、添加量が5〜100
部で優れた加工性を示すが、5部以下あるいは100部
以上ではビルドアップをおこす。
以上はめっき鋼板のクロム付着量が70a+g/ s2
の場合であるが、第16図は、Zn−Ni系合金めっき
鋼板の上にクロム付着量をかえ、樹脂の粒径が95〜1
05昨のエチレン/アクリル酸共重合体樹脂100部(
重量部)に5〜7吐のコロイダルシリカ20部(重量部
)混合した水性液を1 g/m” (固形分)塗布した
場合の皮膜の密着性を示す。
第16図から明らかなようにクロム付着量が10 mg
/m2以下あるいは150mg/m2以上では皮膜の密
着性がやや低下する傾向にある。
皮膜の密着性試験は上記の如く塗布した試験片を30分
沸騰し、その後2mmゴバン目に皮膜をカットしテープ
剥離し、剥離面積で評価した。
◎:剥離面積 0% ○:剥離面積 0〜1% △:剥離面積 1〜10% ×:剥離面積 10〜50% ×X:剥離面積 50%以上 更に、以上は樹脂としてエチレン/アクリル酸共重合体
樹脂を用いた結果を示したが、使用する樹脂はポリアク
リル酸及びその共重合体樹脂、ポリアクリル酸エステル
及びその共重合体樹脂、ポリメタクリル酸及びその共重
合体樹脂、ポリメタクリル酸エルテル及びその共重合体
樹脂の水系樹脂分散体であればいずれにおいてもコロイ
ド(ゾル)の粒度及び添加量によって形成された皮膜の
耐食性及び溶接性を大幅に改善でき、はぼ同様な結果が
得られる。
また、以上はコロイド(ゾル)としてコロイダルシリカ
(S10□)を用いた結果を示したが、コロイダルシリ
カ(Si(h)のかわりにCr、03゜Fe20s、F
e3O4,MgO,ZrO2,5nOt、^fi203
、5b20sのコロイド(ゾル)を用いてもまフたく同
様な結果が得られる。
以上のように本発明のlθ〜150mg/m’のクロム
付着量を有するめっき鋼板に、樹脂の粒径が10〜20
0 Bのエチレン/アクリル酸共重合体樹脂、ポリアク
リル酸及びその共重合体樹脂、ポリアクリル酸エステル
及びその共重合体樹脂、ポリメタクリル酸及びその共重
合体樹脂、ボッメタクリル酸エステル及びその共重合体
樹脂の水系有機樹脂分散体から選ばれた1種または2種
以上の水系有機樹脂分散体の固形分100重量部に対し
、IIIIPから12mgの粒径のSiO□。
Cr2O5,FetOs、Fe5Oa、MgO,ZrO
2,5n02. Al2O3゜5b20sのコロイド(
ゾル)の1矛重または2矛重以上を固形分で5〜100
重量部含有させた水性液を塗布乾燥することを特徴とす
る有機複合鋼板の製造方法によれば、形成された皮膜の
平板耐食性、加工後耐食性、溶接性、加工性、皮膜密着
性を大幅に向上させることができるものである。
(実施例) 以下実施例について述べる。
実施例1 めっき付着量が20 g/ra’のZn−Ni系合金め
っき鋼板(Ni−12,3%)にCr付着量が70 m
g/rn”となるようにクロメート処理し、樹脂の粒径
が90〜loomμのエチレン/アクリル酸共重合体樹
脂に粒径が5〜6mpのコロイダルシリカを、20mμ
の MgOゾルを、 となるように調整した水性液をその上に塗布し、乾燥し
て1.5g/m”となるように皮膜を形成した。
実施例2 めっき付着量が20g/m2のZn−N1−Go系合金
めつキ鋼板(Ni−12,3%、 Go−0,5%)に
Cr付着量が82 B/m’となるようにクロメート処
理し、50〜60訃のポリアクリル酸樹脂に粒径が1〜
3mμのFa、O,のゾルを、 となるように調整した水性液をその上に塗布し、乾燥し
て2.0g/m’となるように皮膜を形成した。
実施例3 めっき付着量が20g/a+2のZn−Fe系合金めっ
き鋼板にC「付着量が115mg/m’となるようにク
ロメート処理し、樹脂粒径が20〜30mμのポリアク
リル酸エステル共重合体樹脂に粒径が10〜ポリアクリ
ル酸工ステル共重合体樹脂: MgOゾル−100ニア
5 (重量部) となるように調整した水性液をその上に塗布し、乾燥し
て1.8g/m2となるように皮膜を形成した。
実施例4 めっき付着量が20g/m”のZn−Nt−Cr系合金
めっき鋼板(Niil、8%、Cr−1,2%)にC「
付着量が35+++g/m2どなるようにクロメート処
理し、樹脂の粒径が130〜140 mμのポリメタク
リル酸エステルに粒径が4〜6IQμのZrO2ゾルを
、ポリメタクリル 酸エステル:  ZrO2ゾル−1
00:35  (重量部)となるように調整した水性液
をその上に塗布し、乾燥して1.[Sg/m2 となる
ように皮膜を形成した。
実施例5 めっき付着量が20g/m’のZn−Mn系合金めっき
鋼板(Mn−38%)にCr付着量が75mg/m’と
なるようにクロメート処理し、樹脂の粒径が150〜1
60 mpのポリメタクリル酸エステル共重合体樹脂に
粒径が8〜9mμの5b20sゾルを、ポリメタクリル
 酸エステル共重合体樹脂 :  5b20B  ゾル
= 100:15 (重量部) となるように調整した水性液をその上に塗布し、乾燥し
て2.2g/+n2 となるように皮膜を形成した。
比較例1 めっき付着量が20g/m2のZn−Ni系合金めつき
鋼板(Ni−11,9%)を用いた。
比較例2 めっき付着量が20g/m2のZn−Ni系合金めっき
鋼板(Ni−11,9%)にC「付着量が35mg/m
2となるようにクロメ−ト処理した鋼板を用いた。
比較例3 めっき付着量が20g/m”のZn−N1系合金めっき
鋼板(Ni−11,9%)にCr付着量が83mg/i
2となるようにクロメート処理し、その上に樹脂粒径が
300〜350 rnμのメラミン樹脂を塗布し、乾燥
して1.8g/m”となるように皮膜を形成した。
比較例4 めっき付着量が20g/m”のZn−Ni系合金めっき
鋼板(Ni−11,9%)にCr付着量が88mg/m
”となるようにクロメート処理し、その上に樹脂粒径が
300〜350mμのメラミン樹脂に粒径が20〜25
mμのコロイダルシリカを、 メラミン樹脂 : コロイダルシリカ= 100:23
  (重量部)となるように調整した水性液をその上に
塗布し、乾燥して1.2g/m2 となるように皮膜を
形成した。
実施例1,2,3、4.5ならびに比較例1.2,3.
4で得られた表面処理鋼板について、各種試験を行った
結果を第1表に示す。
各種試験条件は次の通りである。
(a)耐食性 平板及びプレス加工材について耐食性試験を行った。プ
レス加工材は加工部について評価した。腐食試験はJI
S−Z−2321に準拠した塩水噴霧試験により200
0時間後の白錆発生事情)及び5000時間後の赤錆発
生率(零)を求めた。
(b)塗料密着性 塗料及び評価法は次の通りである。
塗料密着性はメラミン系(焼付条件280℃×60秒)
の焼付塗料を使用し、塗料密着性評価法はJIS−54
00により描画、ゴバン目エリクセン、衝撃、2丁折り
曲げの各試験を行い、これら総合評価によフて判定した
評価は◎、O9Δ、x、xxの5段階で行い、◎が最良
である。
◎:塗膜剥離面積 0% O:塗膜剥離面積 0〜1% △:塗膜剥離面積 1〜10% X:塗膜剥離面積 10〜50% ××=塗膜剥離面積 50%以上 (C)スポット溶接性 評価法は第4図、第8図、第14図に準じて実施した。
(d)体積電気抵抗率 JIS−C−2103規格に準拠した体積電気抵抗試験
にもとづいて測定した。
(e)皮膜密着性 クロスカット後7mmエリクセン押出しし、その後セロ
ハンテープ剥離した。また、ゼロ1曲げ試験後テープ剥
離し両者の総合評価で判定した。評価は (b)に準じ
て実施した。
(f)加工性 第5図、第10図、第15図に準じて実施した。
第 表 第1表から明らかなように本発明の各実施例は、平板耐
食性、加工後耐食性、塗料密着性、スポット溶接性、皮
膜密着性、加工性(連続プレス性)ともに各比較例に比
べてきわめて優れている。
(発明の効果) 、従来、きわめて優れた耐食性(平板耐食性及び加工後
耐食性)、溶接性、加工性を同時に十分満足する有機皮
膜を有する表面処理鋼板は存在しなかた。
これに対して本発明の10〜150mg/m’のクロム
付着量を有するクロメート被覆めっき鋼板に、10〜2
00mμの粒径のエチレン/アクリル酸共重合体樹脂、
ポリアクリル酸及びその共重合体樹脂、ポリアクリル酸
エステル及びその共重合体樹脂、ポリメタクリル酸及び
その共重合体樹脂、ポリメタクリル酸エステル及びその
共重合体樹脂の水系有機樹脂分散体の1種または2種以
上の水系有機樹脂分散体の固形分100重量部に対し、
1mμから12mpの粒径の5i02. Cr2O,。
Fe20s、Fe3O4,MgO,ZrO2,5n02
.ALO3、5b20Bのコロイド(ゾル)の1 fi
llまたは2種以上を固形分で5〜100重量部含有さ
せた組成の水性液を塗布、乾燥する有機複合鋼板の製造
方法によると、きわめて優れた加工後耐食性、溶接性、
加工性を有する有機皮膜を備えた、自動車の車体防錆鋼
板などに使用することができる有機複合鋼板が得られる
。また、その有機皮膜は塗料密着性にも優れているため
、その経済的効果は極めて大なるものである。
【図面の簡単な説明】
第1図、第2図、第3図、第4図、第5図はクロム付着
量が70mg/m’ となるようにクロメート処理した
Zn−Ni系合金めっき鋼板の上に、コロイダルシリカ
の粒径:5〜7 mμとなるように固定し、エチレン/
アクリル酸共重合体樹脂の粒度をかえた水性液を塗布乾
燥後の皮膜が1.0g7m2となるように塗布乾燥し、
平板耐食性、加工後耐食性、皮膜の体積電気抵抗率、溶
接性(連続打点溶接性)、加工性(連続プレス性)がど
のように変化するかを示したものである。 第6図、第7図、第8図、第9図、第10図は同じくク
ロム付着量が70 mg/m2となるようにクロメート
処理したZn−N i系合金めっき鋼板の上に、 エチレン/アクリル酸共重合体樹脂の粒度:95〜10
5 mμ となるように固定し、コロイダルシリカ(510□)の
粒度をかえた水性液を塗布乾燥後の皮膜が1.0g/l
112となるように塗布乾燥し、平板耐食性、加工後耐
食性、皮膜の体積電気抵抗率、溶接性(連続打点溶接性
)、加工性、(連続プレス性)がどのように変化するか
を示したものである。 第11図、第12図、第13図、第14図。 第15図は同じくクロム付着量が70 mg/m”とな
るようにクロメート処理したZn−Ni系合金めつき鋼
板の上に、 エチレン/アクリル酸共重合体樹脂の粒度:95〜10
5 mμ コロイダルシリカの粒径:5〜7mμ のものを用い、エチレン/アクリル酸共重合体樹脂とコ
ロイダルシリカ(SiO□)の配合割合をかえた水性液
を塗布乾燥し、平板耐食性、加工後耐食性、皮膜の体積
電気抵抗率、溶接性(連続打点溶接性)、加工性(連続
プレス性)がどのように変化するかを示したものである
。 第16図は2n−Ni系合金めっき鋼板の上にクロム付
着量をかえ、樹脂の粒径が95〜105 ff1JLの
エチレン/アクリル酸共重合体樹脂100部(重量部)
に5〜7mμのコロイダルシリカ20部(重量部)混合
した水性液を1 g/m” (固形分)塗布した場合の
皮膜の密着性を示したものである。 −2著値セ −! 省@セ ←碩 笠藝セ 呂l−lセ m−値 i−筐セ 石側セ 臣窺− ←2 ミH亡 □−イ 著頷セ 碩 著々置口 ←値 JA憐← ミHυ ←2 りHtz舶嘩セ

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 1 10〜150mg/m^2のクロム付着量を有する
    クロメート被覆めっき鋼板に、10〜200mμの粒径
    のエチレン/アクリル酸共重合体樹脂、ポリアクリル酸
    及びその共重合体樹脂、ポリアクリル酸エステル及びそ
    の共重合体樹脂、ポリメタクリル酸及びその共重合体樹
    脂、ポリメタクリル酸エステル及びその共重合体樹脂の
    水系有機樹脂分散体の1種または2種以上の水系有機樹
    脂分散体の固形分100重量部に対し、1mμから12
    mμの粒径のSiO_2、Cr_3O_3、Fe_2O
    _3、Fe_3O_4、MgO、ZrO_2、SnO_
    2、Al_2O_3、Sb_2O_5のコロイド(ゾル
    )の1種または2種以上を固形分で5〜100重量部含
    有させた組成の水性液を塗布、乾燥することを特徴とす
    る有機複合鋼板の製造方法。
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Citations (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS57185987A (en) * 1981-05-06 1982-11-16 Kawasaki Steel Corp Surface treatment of zinc electroplated steel plate
JPS5853069A (ja) * 1981-09-22 1983-03-29 Fujitsu Ltd 磁気デイスク装置
JPS63123472A (ja) * 1986-11-12 1988-05-27 Nippon Steel Corp 鋼板の表面処理法

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