JPH0248267B2 - Denkikamisori - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 この発明は、内装した主電池と予備電池を選択
的に利用する切換スイツチ手段を備えた電気かみ
そりの改良に関する。

従来、かかる電気かみそりの電気切換え手段と
しては、例えば第５図に示すように、本体ケース
１の前面に設けたスライド式スイツチノブ３２を
オフ位置から上方に動かして主電池をモータに接
続し、下方に動かして予備電池をモータに接続す
る構造がとられていたのであるが、主電池を用い
る通常時において、該ノブ３２をオフ操作すると
きに勢いあまつて予備電池のオン位置にまで操作
してしまうことがある。このような誤操作を幾度
となく繰返しているうちに予備電池が浪費してし
まい、いざ主電池の充電時間を待つ時間がない緊
急時に予備電池を使用したい場合にはこれが用を
足さないという不都合が生じていた。

この発明は、かかる事実に着目して、予備電池
の使用をきわぞりユニツトの出退操作用ノブで選
択できるようにすることで通常時の誤操作をなく
するとともに、この予備電池使用時にはきわぞり
を不能にして予備電源機能を有効に発揮できるよ
うにしたものである。

以下、その詳細を図面に基づいて説明する。

図面はこの発明に係る電気かみそりを例示して
おり、これの本体ケース１には、モータ２、これ
の電源となる充電式電池による主電池３、および
乾電池による予備電池４が内蔵され、本体ケース
１の上端に上部ケース５が取付けられ、本体ケー
ス１の下部には主電池充電用のプラグ６が出退自
在に装備される。

上部ケース５にはモータ出力軸７によつて周知
手段で左右に振動駆動される振動子８が装備さ
れ、該振動子８の上部に内刃１０が取付けられ、
内刃１０が摺接する外刃１１がこのホルダー１２
を介して上部ケース５に着脱自在に嵌着される。

また本体ケース１の上端には、きわぞりユニツ
ト１３が枢軸２０まわりに回動して本体ケース１
に対し出退するよう装備され、その突出作用姿勢
においては、前記振動子８から連続した操作片１
４にきわぞりユニツト１３の可動刃１５の後端が
係合されるようになつている。そして、このきわ
ぞりユニツト１３は、本体ケース１の横外側面に
上下スライド自在に取付けた操作ノブ１６で出退
操作されるものであり、第４図に示すように、出
退操作用ノブ１６を押上げると中断アーム１７が
支軸１７ａまわりに揺動され、その先端にピン係
合させた上下動部材１８が下方に引降ろされ、こ
の部材１８によつてきわぞりユニツト１３が枢軸
２０まわりにケース外に突出する。

出退操作用ノブ１６は、本体ケース１側に固定
した係合ピン２１，２１に対し弾性変形でもつて
乗り越え係合可能なアーム２２を有して上下方向
に３段階に位置決め規制されるようになつてい
る。

本体ケース１の前面にはプツシユ式のスイツチ
ノブ２３が設けられるとともに、きわぞりユニツ
ト出退操作用ノブ１６には本体ケース側に固定し
た３個の接点２４，２５，２６に対する可動接点
２７が設けられ、主スイツチノブ２３でオンオフ
される主スイツチ２３ａとこれら可動接点２７お
よび固定接点２４，２５，２６とは第３図に示す
ようにモータ２、主電池３、充電回路３０、及び
予備電池４に接続される。

しかるときは、出退操作用ノブ１６が中断のき
わぞりユニツト第１退入操作位置と最上段の突出
操作位置とにあるときは固定接点２４，２６が可
動接点２７で接続されて、主電池３が使用可能と
なり、出退操作用ノブ１６を更に下方の最下段の
第２退入操作位置に移動させると、固定接点２
５，２６が接続されて予備電池４が使用可能とな
る。したがつて、主電池３が出力低下したときに
は、出退操作用ノブ１６を第２退入操作位置に押
下げたのち主スイツチノブ２３を押込むことで主
スイツチ２３ａがオンして、モータ２を予備電池
４で駆動することができるもであり、もつとも、
この場合はきわぞりユニツト１３は退入状態にあ
つて振動子８との係合状態が解かれるため、これ
の使用は不能である。

上記実施例では、予備電池４を用いてのモータ
２の駆動オンオフを主スイツチ２３ａで行つてい
るが、主スイツチ２３ａをモータ２と固定接点２
６間に代えて、主電池３と予備電池４の両プラス
極間に介装することにより、操作ノブ１６の最下
段への移動によつて直接モータ２を起動するよう
にして実施することもできる。

なお、上記実施例では主電池３として充電式電
池を、予備電池４としては乾電池をそれぞれ使用
するが、これと反対に主電池３に乾電池を、予備
電池４に充電式電池を使用するか、または、主・
予備電池３，４の両方共乾電池あるいは充電式電
池を使用するもよい。

また主スイツチ２３ａの操作形態はプツシユ式
以外に、スライド式、タツチボタン式等いずれの
形態であつてもよく、きわぞりユニツト１３の出
退形態も上記回動出退に代えて、スライド出退式
でもよいことは勿論である。さらにきわぞりユニ
ツト１３を出退操作するノブ１６の操作形態とし
てもスライド式以外に、回動式等も考えられる。

第１図中、符号３１はスイツチノブ２３のオフ
位置保持用のロツクノブを示す。

以上説明したように、この発明は、きわぞりユ
ニツト１３を出退操作するノブ１６を、きわぞり
ユニツト１３の突出および第１退入操作位置と異
なつた第２退入位置に移動させたときに予備電池
４による駆動を可能にしたもであるから、主スイ
ツチノブこれ自体で電池の使い分けを行なう形態
のように誤操作で予備電池４を使つてしまうこと
を防止できるに至つた。

また、一般にきわぞりユニツト１３はひげそり
用内刃１０の駆動機構に連動させるものであつ
て、ひげそり運転時にきわぞりユニツト１３を使
用姿勢としておくと、モータ負荷が大きくなつて
電力を多く必要とするが、この発明では、予備電
池４を使用するときは、きわぞりが使用できない
ようにしてあるから、この予備電池４を再三交換
することなく長時間に恒つて予備電源機能を保持
できる。

【図面の簡単な説明】

第１図は、この発明に係る電気かみそりの一実
施例を示す全体斜視図、第２図はかみそり上部の
縦断面図、第３図はスイツチ操作部の電気回路構
成図、第４図はきわぞりユニツト出退操作部の側
面図である。第５図は従来例の電気かみそりの正
面図である。 １……本体ケース、３……主電池、４……予備
電池、１３……きわぞりユニツト、１６……出退
操作用ノブ。

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. １ 各々が単独で内刃駆動の電源となる主電池３
   および予備電池４を本体ケース１に内蔵するとと
   もに、本体ケース１に出退自在で且つ突出時に主
   電池３で駆動されるきわぞりユニツト１３と、き
   わぞりユニツト１３の出退操作用ノブ１６とを備
   えた電気かみそりにおいて、出退操作用ノブ１６
   を、きわぞりユニツト１３の突出および第１退入
   操作位置と異なつた第２退入位置に操作可能に構
   成するとともに、その第２退入位置への操作によ
   つて予備電池４が内刃駆動の電源となるように構
   成してあることを特徴とする電気かみそり。