JPH0248225B2 - - Google Patents

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Publication number
JPH0248225B2
JPH0248225B2 JP61070017A JP7001786A JPH0248225B2 JP H0248225 B2 JPH0248225 B2 JP H0248225B2 JP 61070017 A JP61070017 A JP 61070017A JP 7001786 A JP7001786 A JP 7001786A JP H0248225 B2 JPH0248225 B2 JP H0248225B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
food
salt
water
temperature
permeable membrane
Prior art date
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Expired - Lifetime
Application number
JP61070017A
Other languages
English (en)
Other versions
JPS62228235A (ja
Inventor
Heihachiro Shimano
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
DENPA KOGYO KK
Original Assignee
DENPA KOGYO KK
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Publication date
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  • General Preparation And Processing Of Foods (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
〔産業上の利用分野〕 本発明は、食塩(NaCl)を含む食品の脱塩方
法、さらに詳しくは、食塩透過膜を用いて食品中
の食塩を除去する方法及びその装置に関する。 〔従来の技術〕 従来、食品中の食塩を除去し、減少せしめる方
法として、食品の製造工程や加工工程での食塩の
添加量を減らしたり、製造後、加工後に、冷水や
温湯等で食塩を抽出する方法が採用されてきた。 〔発明が解決しようとする問題点〕 しかし、食品製造工程で、食塩添加量を減じる
と、食品の種類によつては防腐効果味覚、外観等
の品質に大きな影響を与えたり、さらにはその食
品の製造自体が不可能になる場合がある。また、
製造後に、冷水や温水に浸漬して食塩を抽出する
方法にあつては、水と食品が直接接触することに
より外観や風味等の品質が劣化するという問題が
あり、さらに、しようゆ、うすくちソース等の流
体食品や、みそ、ケチヤツプ等の水溶性成分を含
む食品等には適用することができなかつた。 本発明はこのような問題点を解決することを目
的とするものである。 〔発明を解決するための手段) 本発明の脱塩方法は、食塩を含む食品を、食塩
を透過する過膜で形成された容器例えば管や袋
に収容し、これを20℃〜52℃の温水に一定時間浸
漬することにより、食品中の食塩を温水側へ移動
さるものである。また本発明に係る装置は水及
び、食品を収容した食塩透過膜容器の保持具を収
容する水槽の上部と下部に、対応する一対の電極
を供えこの電極の一方は電源に接続されており、
他方の電極は、水槽内の水温が20℃〜52℃に維持
されるようにコンデンサーを介して他方の電源に
接続されている。 〔作用〕 本発明の脱塩方法においては、食塩透過膜で構
成された容器(管や袋等)に入れられたしようゆ
やみそ等の食品が、水温20℃〜40℃の範囲に調整
された水に浸漬されることにより食塩が上記の透
過膜を通つて水側に移動することにより食品中の
食塩が除去される。 また本発明に係る装置は、水槽中に設けられた
電極から発熱体である水に電流が流され、ジユー
ル熱により、水の温度が上昇する。しかしコンデ
ンサーにより電力量が制限されるため一定の温度
以上に水温が上昇することはなく、所定の温度範
囲に維持される。 〔実施例〕 以下に、本発明の一実施例を、第1図に基づい
て説明する。 食塩15wt%を含むみそ1を入れて密封したセ
ロハン膜製チユーブ2を、水3を入れた水槽4内
の食品保持具5に載せ、電源6に接続された電極
7から発熱体である水に通電した。電極7の一方
はコンデンサー9を介して電源6に接続されてお
り水温は温度計8により測定される。 通電開始時30℃であつた水温は、1時間後には
43℃、そして2時間後には47℃となりその後、3
時間が経過するまで、46〜50℃に維持された。こ
のようにして、3時間浸漬した後、セロハン膜中
のみそを取り出しその食塩濃度を測定したとこ
ろ、食塩は4.4wt%であり、食塩除去率は70.7%
であつた。この実験の経過を表1に示す。
【表】 また浸漬時間を調整することによりさらに食塩
を除去することも可能であるが、脱塩率が70%を
こえると味覚が低下するので、脱塩率は70%程度
が望ましい。また水温については40℃以下では食
塩の水側への移動速度が低くまた52℃以上では、
食品中のタンパク質等の変質のため、味覚が低下
するので、40〜52℃の範囲が望ましい。 また15.3wt%の食塩を含むしようゆについても
同様の実験を行つたところ、約2時間で70%の食
塩の除去率が得られた。実験経過を表2に示す。
【表】 上記実施例では、食塩の透過膜として普通セロ
ハン(厚み21μm)、透湿度〜2000g/m224Hr(40
℃相対湿度90%)、酸素透過率10〜1000c.c./m2
24Hr(20℃相対湿度65%)を用いたが、上記諸性
質が近似する膜であれば使用可能である。 また電極材料は特に制約はないが食品から食塩
が水側に移動するので、塩素イオンに対して耐食
性のある材料が望ましい。また食品中に金属イオ
ンが微量混入した場合を考慮するとAgAuCが望
ましい。 また水温調節は、コンデンサーを用いて行う
が、外気温の変動(例えば冬期と夏期の気温の変
化)に応じコンデンサの容量や個数を切換えるこ
とにより、外部環境にかかわらず水温を所定の範
囲に維持することができる。 食品保持具5は上記実施例では水槽の内周に設
けたかご状の容器であるが水が自由に流通できる
ものであれば網や格子等その形状は問わない。ま
た食品保持具5の位置は水の対流がある位置であ
れば水槽のいずれの位置でもよい。さらにフツク
のようなもので食品をつるすことも可能である。 また、梅ぼしやたくあん等についても同様の操
作で食塩を除去できるが、その果皮、茎皮及び菜
皮等は食塩透過膜としての機能を果すので、セロ
ハン膜に封入することなく、直接水に浸すことに
より脱塩することも可能である。梅ぼしを直接温
水に浸漬した実験の結果を表3に示す。
〔発明の効果〕
本発明により、食塩を含有する食品を食塩透過
膜に入れ、脱塩装置の水槽に浸漬するだけで味
覚、外観等を損うことなく、容易に、かつ効率よ
く食塩を除去することが可能になる。
【図面の簡単な説明】
第1図は、本発明に係る脱塩装置の断面図、第
2図は、脱塩装置の食品保持具の斜視図である。 図において、1は食品、2は食塩透過膜、4は
水槽、5は食品保持具、6は電源、7は電極、8
は温度計、9はコンデンサーである。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 食塩を含む食品を、食塩透過膜で形成された
    容器に封入し、40℃〜55℃の温水に浸漬すること
    を特徴とする食品の脱塩方法。 2 上記の食塩を含む食品が、食塩を水溶状態で
    含む食品であることを特徴とする特許請求の範囲
    第1項記載の食品の脱塩方法。 3 上記の食塩透過膜が厚みが5〜50μm透湿度
    が500〜5000g/m224Hr(40℃相対湿度90%)の
    普通セロハンであることを特徴とする特許請求の
    範囲第1項記載の食品の脱塩方法。 4 水槽、食塩透過膜容器に封入した食品を水槽
    の水面下に保持する食品保持具、水槽の上部及び
    下部に設けられ一方は直接電源に接続され他方は
    水槽内の水の温度を22℃〜52℃に維持するための
    温度調節手段を介して電源に接続されている一対
    の電極を具備することを特徴とする食品の脱塩装
    置。
JP61070017A 1986-03-27 1986-03-27 食品の加速浸透脱塩方法及びその装置 Granted JPS62228235A (ja)

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JPS62228235A JPS62228235A (ja) 1987-10-07
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