JPH0248188Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本考案は工作機械等に付設され、機械の動作を
操作指令する操作盤の支持構造に関するものであ
る。

〔従来の技術〕

第３図に示す如く、工作機械２の側面近傍には
操作盤１が付設される。操作盤１は主に手動によ
り操作され、工作機械２の主軸（図示せず）等の
移動部分の移動量を指定、表示し、これを数値制
御装置（図示せず）に入力指令すべく機能するも
のである。第４図に示す操作盤１も工作機械２に
付設されるものであるが、工作機械２の別置きに
配置されず、これに懸架されて配設されるもので
上記と同様な機能を有するものである。いづれに
せよ、従来の操作盤１は鉛直回動軸まわりに矢視
Ａの如く回動可能に支持され、かつこの回動軸に
沿つて矢視Ｂの如く上下動し得るように支持形成
されるものが採用されていた。すなわち作業者の
身長差に基く操作位置の相違に対して、対応し得
るような支持構造に形成されていた。しかしなが
ら、作業者は工作機械２の各部の動きを観察しな
がら操作盤１を操作し、その操作姿勢も多様にわ
たるものであるが、上記した移動範囲内では作業
者が最良な操作姿勢を保持し得ない欠点があつ
た。

〔考案が解決しようとする問題点〕

本考案は上記欠点を解決するもので、作業者が
最良の操作姿勢を保持し得る簡便な操作盤の支持
構造を提供することにある。

〔問題点を解決するための手段〕

本考案はこのために、操作盤を鉛直の回動軸ま
わりに回動可能に支持すると共に、該回動軸に直
交する軸まわり（Ｃ方向）に回動可能に支持し、
かつ上記回動軸方向に移動可能に支持形成してな
る操作盤の支持構造をその手段としたものであ
る。

〔実施例〕

以下、本考案の実施例を図面に基づき説明す
る。

第１図に示す如く操作盤１の本体３は水平面４
上に載置される支持台５に支持される。支持台５
の回動軸６は本体３を回動可能に支持する。従つ
て本体３は矢視Ａ方向に回動可能となる。また図
に明示していないが、本体３は回動軸６の軸線に
沿つて上下動可能に支持される。これにより本体
３は矢視Ｂの如く移動可能となる。

本体３の両側面には回動軸６と直交する回動軸
７が設けられる。一方、回動軸６側に支承される
コ字状形の支台８の両腕部は回動軸７に挿着さ
れ、本体３を回動軸７まわりに矢視Ｃの如く回動
可能に支持する。

以上の構造により操作盤１は同時に矢視Ａ、矢
視Ｃ方向に回動し得ると共に、矢視Ｂ方向にも移
動可能に支持される。

第１図に示した操作盤１は工作機械２の側面に
別置されたものであるが、第２図は工作機械２に
懸架支持された場合を示す。同一符号のものは同
一物又は同一機能の物を示す。この場合も上記と
同様に矢視Ａの回動、矢視Ｂの上下移動の他に、
操作盤１は回動軸７まわりに矢視Ｃの如く回動可
能に支持される。

上記構造により、作業者は自分の身長に合わせ
て操作盤１の上下位置を定めると共に、操作し易
く、かつ見易い位置に操作盤１の表面を自在に回
動調整することができる。これ等により最良の操
作姿勢が保持され、結果として長時間作業におけ
る疲労が軽減する効果が上げられる。

本実施例は支台８等により操作盤１を支持する
極めて簡単なもので、簡便、かつ安価に実施する
ことができる。

〔考案の効果〕

以上の説明によつて明らかな如く、本考案によ
れば作業者が常に最良の操作姿勢を保持し得ると
共に、簡便，安価に実施し得る効果が上げられ
る。

【図面の簡単な説明】

第１図，第２図は本考案一実施例の斜視図、第
３図，第４図は従来の操作盤の支持構造を示す斜
視図である。 主要部分の符号の説明、１……操作盤、２……
工作機械、３……本体、５……支持台、６，７…
…回動軸、８……支台。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 機械に付設され、この動作指示を行う操作盤の
   支持構造において、該操作盤を鉛直回動軸まわり
   に回動可能に支持すると共に、該回動軸と直交す
   る軸まわりに回動可能に支持し、かつ上記回動軸
   方向に移動可能に支持することを特徴とする操作
   盤の支持構造。