JPH0247839Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 （技術分野） 本考案は複数の油圧配管や空気配管を一つのホ
ースの内部に収装してなる継手金具の改良に関す
る。

（技術的背景） 油圧建設機械等において、例えば、パイロツト
圧操作により油圧アクチユエータの切換弁を遠隔
操作するアクチユエータ及びその切換弁が多数あ
るときは、これらを連結するパイロツト油圧配管
をひとまとめに束ねて、ホースに収めて作業現場
等の、作業性や安全性を高めている。

ところが、ホースと油圧機器との接続は、内部
のパイロツト油圧配管の接続を損ねるとたいへん
なことになるので慎重に行わねばならないが、こ
のように多数の配管を内蔵したホースは捩じれる
と、接続部分の位置合わせが著しく困難となり、
脱着の操作性が悪かつた。

例えば、特開昭55−149488号公報にあるもの
は、ホースの端部に接続用のキヤツプナツトが回
転自在に付けられるが、ホース内の多数の配管の
端部はホースに固定された保持板に支持されてい
るため、接続の相手方との回転方向位置がずれる
と、ホースを捩じりながら位置合わせを行わねば
ならない。この場合、とくに内部の多数の油圧配
管を保護するために、剛性の高いホースを用いる
ときには、この捩じりながらの接続が非常に困難
となるだけでなく、仮に接続したとしても接続中
にホースに無理なテンシヨンや捩じりが作用しつ
づけるため、接続部分の破損やホースの跳ね上が
り等の事故を起こすおそれがある。

（考案の目的） 本考案はこれらの問題を解決し、ホースの脱着
作業性や作動時のホースの跳ね上がりなどを改善
するものである。

（考案の開示） 本考案は多数の配管を収装するホースの端部に
インサートを取付け、該インサートと口金との間
を回転自由に連結する。

口金は油圧機器に正しい位置で多数の配管が接
続するように、配管の挿込端部を固定する保持枠
を有する。

（実施例） 第１図、第２図に本考案の実施例を示す。

円筒状の口金１の内部には、多数の油圧配管２
ａ，２ｂ…の挿込端部３ａ，３ｂ…が保持枠４に
よつて所定の位置関係をもつて固定される。保持
枠４は口金１の内周に固設されるもので、その背
面には配管２ａ，２ｂ…を挿入支持するための補
助枠４ｂが、中央を貫通する支持ボルト４ｃによ
つて固定される。

口金１の後端には、円筒状のインサート７が抜
け止めピン８を介して挿入され、インサート７を
回転自在に結合している。

ピン８はＣピン状のもの、あるいは直線のピン
を上下２本平行に挿込んでもよい。

インサート７の後端にはホース９が一体的に結
合される。

このように構成したので、ホース９の内部に多
数の配管２ａ，２ｂ…が収装された状態で口金１
を脱着する場合、ホース９が多少捩じれたとして
も、インサート７と口金１との間で回転するた
め、口金１は内部の保持枠４に支持した配管２
ａ，２ｂ…の挿込端部３ａ，３ｂ…を正しい位置
で、容易に連結することができる。

この場合、内部の配管２ａ，２ｂ…はホース９
に比較して剛性が低いため、口金１と共に容易に
捩ることができ、したがつて接続にあたつてはホ
ース９に無理な捩り力を作用させることがなく、
相手方に対する口金１の脱着性が非常に良好とな
ると共に、ホース９の捩り等に起因するホース９
の跳ね上がり事故等の恐れを生じることもない。

また、このためホース９として十分に剛性の高
いものを用いて、油圧配管の保護機能を十分に向
上させることも可能となる。

（考案の効果） 以上のように本考案によれば、ホースの口金を
正しい位置に容易に接続でき、操作性がすこぶる
良好になると共に、ホースには無理なテンシヨン
が作用しないので、ホースの跳ね上がりなどが防
止できる。

【図面の簡単な説明】

第１図は本考案の実施例の断面図、第２図は正
面図である。 １……口金、２ａ，２ｂ……油圧配管、３ａ，
３ｂ……挿込端部、４……保持枠、６……切欠、
７……インサート、８……ピン、９……ホース。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 多数の配管を内部に収装するホースの端部にイ
   ンサートを取付け、このインサートを口金に回転
   自在に連結するとともに、口金の内部に上記配管
   の挿込端部を固定する保持枠を固設したことを特
   徴とするホース継手金具。