JPH0247610A - グレーティング結合器及びグレーティング結合器を用いた光ヘッド装置 - Google Patents

グレーティング結合器及びグレーティング結合器を用いた光ヘッド装置

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JPH0247610A
JPH0247610A JP63197905A JP19790588A JPH0247610A JP H0247610 A JPH0247610 A JP H0247610A JP 63197905 A JP63197905 A JP 63197905A JP 19790588 A JP19790588 A JP 19790588A JP H0247610 A JPH0247610 A JP H0247610A
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dielectric substrate
grating
grating coupler
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JP63197905A
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Takahiko Yoshida
隆彦 吉田
Hideo Onuki
大貫 秀男
Seiji Kishimoto
清治 岸本
Masanori Matsubara
松原 正則
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Hitachi Ltd
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Hitachi Ltd
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、光導波路中を導波されるコヒーレント光束を
光導波路外に出射させるグレーティング結合器、その製
造方法及びグレーティング結合器を用いた光ヘッド装置
に関する。
〔従来の技術〕
近年、各種の光デバイスを、光集積回路化する提案が活
発になされている。光集積回路は、プレーナ薄膜技術に
よる作成が可能であり、プロセスの単純化、生産性の向
上、小形軽量化が可能などの点において、従来の元デバ
イスに勝る特長を有している。
光集積回路においては、光の入出力にグレーティング結
合器を用いることが多い。従来、グレーティング結合器
としては、例えば、特開昭61−94245号公報に記
載のように、光導波路中の光束を、回折により直接に空
気中に出射する構成のものが提案されている。
第7図は、上記従来のグレーティング結合器の断面図で
あり、簡単のためグレーティング構造部の格子ピッチ(
以下、単にピンチと言う)は等間隔としである。同図中
、21は基板、22は光導波路、nはグレーティング構
造部、24は空気領域、25は光導波路22中の導波光
束、26−1は光導波路22から空気領域24中への1
次の回折による出射光束、27−1 、27−2は光導
波路22から基板21中への、それぞれ1次、2次の回
折による出射光束である。
第7図において、光導波路22の等側屈折率をN。
空気領域24の屈折率をnB a基板21の屈折率を1
3+グレ一テイング構造部詔のピッチを△、光導波路2
2からの空気領域24中へのn次回折による出射光の出
射角を≠)、光導波路22からの基板21中への1次回
折による出射光の出射角を岬、真空中(空気中において
も同じ)の光の波長をλとすると、光路長差が光の波長
λの整数倍となる条件から、N△−’a A trkr
 d”= nλ  ・・・・・曲(1)N△−n、△!
(fIf7”=nλ   ・曲・・・・(2)(n =
 1 、2 、3 、・・・)なる関係式が成立する。
光導波路22から、出射角−〇で空気領域列へ出射する
光束26−1を利用するような光集積回路を考えた場合
、グレーティング結合器におけるグレーティング構造部
詔のピッチ△は、式(1)から ′=1:π;イ ・・・・・・・・(31 となる。また、このとき、空気側、基板側に、高次回折
による出射光が EpI=血−11(N−旦)  ・・・・・・・・・(
4)n      fia      △ σ3ゝ=血“1±(N−旦)   ・・・・・・・・・
(5)n      1.     △ の出射角で生じる。
一方、第7図において、光導波路22中の導波光束25
の有する光パワーは、各出射光束ごとに分配されて光導
波路22から出射される。このとき、n次回折による空
気側出射光における、グレーティング構造部23がら空
気領域24への+X方向の伝送パワーP″)、1次回折
による基板側出射光における、光導波路22から基板2
1中への−X方向の伝送パワーP(転)は、それぞれ次
式で与えられる。
ここで、E、nはn次回折による出射光の電界成分、H
2n  はn次回折による出射光の磁界成分の複葉共役
量、Lはグレーティング構造部囚の、第7図に2ける2
方向の長さ、tgはグレーティング構造部詔の厚さ、t
fは光導波路22の厚さであり、几。〔〕は〔〕内の複
素数の実数部を示す。
このとき、第7図において、回折による出射光が、空気
側にna1次からrla2次まで、基板側にn31次か
らn12次まで存在するものとすると、光導波路22中
の導波光束25の有する元パワーの各出射光へのパワー
分配比は、空気側のn次回折による出射光のパワー分配
比を、(al基板側のn次回折によHす る出射光のパワー分配比をr(81とすると、次式のよ
う壷ζなる。
このとき、空気側の1次回折による出射光の出射効率が
2ζ基板側のn次回折による出射光の出射効率力31 
は、それぞれ次式によって与えられる。
六−rl;:J 1− exp (−2αL ) ) 
  −−−−−−−−・−a@η”’ −r” (1−
exp (−2αL))   −・・−−−−−−−・
−α珍ここで、Lはグレーティング構造部nの、第7図
における2方向の長さである。また、αは放射減衰係数
であり、第7図に示すグレーティング結合器における、
2方向の複素伝搬定数の虚数部として求められる。
上記の各計算式のうち、n次回折による出射光の電界成
分E、。、及び磁界成分H2nの計算については、たと
えば、アイ・イー・イー・イー・トランザクションズ・
オン・マイクロウェーブ・セオリー・アンド・テクニー
クス第エム・ティー・ティーお巻gi号(1975年)
第123頁から$ 133頁(I B B E  Tr
ans、Microwave Theory Tech
、 、 MTT−23,1(1975)pp、 123
−133)ニおけるニス・ティ・ペンダ(8,T、Pe
ng)はか2名による「セオリー・オブ・ピアリオデイ
ツク・ダイエレクトリック・ウエーブガイズ」(′″T
heoryof Periodic Dielectr
ic Waveguides”)と題する文献において
論じられている空間高調波展開法によって計算できる。
また、その他の計算については、たとえば「光集積回路
」(西原浩はか2名著。
株式会社オーム社1985年発行)などの文献を参照す
るとよい。
〔発明が解決しようとする課題〕
各種の光デバイスを、光集積回路化しようとする場合、
光導波路中の導波光束に対し、音響光学効果や電気光学
効果により光の偏向制御を行う必要がしばしば生じる。
この場合、基板材料としてLiNb0s(ニオブ酸リチ
ウム)を用い、光導波路としてTI(チタン)を基板表
面から1〜2μm程度の深さまで熱拡散し、そのTi拡
散領域の屈折率が基板本体の屈折率より大きい値と・な
るように構成した、いわゆるTi拡散LiNbO3光導
波路が用いられることが多い、このとき、光導波路中の
導波光束を空気中に出射させるために第7図に示したよ
うなグレーティング結合器を用いようとすると、そのグ
レーティング構造部nのピッチ△は、式(31から次の
ように求められる。
Ti拡散L i NbO,光導波路において、TB、モ
ードの単一モードでのみ光束5が導波されるように光導
波路22を作製すると、光導波路22の等側屈折率はN
=約221程度となる。また、導波光束25を半導体レ
ーザからの出射光とし、その波長をλ= 0J33μm
とする。さらに、出射角的)=15°の空気側1次回折
ζこよる出射光を利用するものとする。このとき、空気
の屈折率はna=1であるから、式(3)よりピッチは
△=約OA3μm程度となる。
また、このときグレーティング結合器からの回折による
他の出射光は、式(4)より空気側には存在せず、基板
21の屈折率をn、=22とすると、式(5)より基板
側には岬=7° 7sl =−約50°の2方向に存在
することがわかる。
さらに、空気側1次の回折による出射光について、前記
の空間高調波展開法により電界成分E、n1磁界成分H
,n、ならびに複素伝搬定数を計算し、パワー分配比、
出射効率を求めると、最終的に出射効率はおおむね30
%程度となる。この場合、光集積回路に上記のグレーテ
ィング結合器を採用すると、光集積回路全体としては光
路中正こ他の損失要因も徨々存在するために、光利用率
は前記のグレーティング結合器の出射効率よりさらに低
下し、10〜20チ程度の低い値しか得られないという
問題点がある。
また、前記のように、グレーティング構造部nのピッチ
が△=0.43μm程度に微細なものになると、作製プ
ロセスとして、量産性のよい公知のフォトリングラフィ
技術とドライエツチング技術の組み合せでは十分な解像
度が得られないため作製できず、電子線リングラフィ技
術などの量産性のよくない方法が必要となるという問題
点がある。
本発明の目的は、上記した従来技術の問題点を解決し、
出射効率が高く、量産性のよい方法にてそのグレーティ
ング構造部を作製できる導波路形光デバイス用のグレー
ティング結合器を提供することにある。
また、本発明の他の目的は、上記の如きグレーティング
結合器を製造する製造方法を提供すること番こある。
更にまた、本発明の別の目的は、上記の如きグレーティ
ング結合器を用いた光ヘッド装置を提供することにある
〔課題を解決するための手段〕
上記の目的を達成するために、本発明によるグレーティ
ング結合器においては、光導波路中を伝搬する光の真空
中における波長λと、空気の屈折率naと、光導波路の
等側屈折率N!こ対し、グレーティング構造部のピッチ
△の値が 2      ・・・・・・・・・・・・(2)△≧N
−r+、1 または 2      ・・・・・・・・・・・・0△≦N+n
l を満足するような構成とする。
あるいは、光導波路から空気中へ1次回折番こより出射
する光束が、誘電体基板表面にほぼ°平行な方向に出射
するように、または全く出射しないように、グレーティ
ング構造部のピッチ△の値を定めた構成とする。
さらに、誘電体基板と空気との界面を、相互に平行でな
い2平面にて構成し、光導波路からの出射光束が2平面
のうち一方の1平面で反射され、その後、他方の1平面
を透過して空気中屹出射するような構成とするか、ある
いは、誘電体基板と空気との界面とを、光導波路から誘
電体基板中への出射光束にほぼ垂直な平面にて構成し、
その平面から空気中に光が出射するような構成とする。
〔作用〕
上記の構成のグレーティング結合器では、前記の式(4
)かられかるように、光導波路中から空気中へ1次回折
により出射する光束は存在しない。そのため、光導波路
中から誘電体基板中へ1次回折により出射する光束に光
パワーが集まり、80チ程度の出射効率が得られる。し
たがって、この光束を光ヘッドなどの光集積回路に用い
ると、全体としての光利用率は40チ程度となり、前記
従来例の2倍以上となる。
また、グレーティング構造部のピッチ△は、光の波長を
λ=Of33μm1光導波路の等側屈折率をN=221
、空気の屈折率を08−1とすると、△≧約0.69μ
mまたは△≦約0.26μmとなり、△=1μm程度に
選べば、グレーティング構造部の作製プロセストシて、
エキシマレーザリングラフィ技術とドライエツチング技
術の組み合せなどの方法を用いればよく、量産性上有利
である。
〔実施例〕
以下、本発明の第一の実施例を第1図により説明する。
第1図は本発明の第一の実施例としてのグレーティング
結合器の断面図であり、1はLiNbO5(ニオブ酸リ
チウム)基板、2はTi (チタン)拡散LINbO,
光導波路である。この光導波路2は、鏡面研磨されたL
iNb0i基板1の表面に、Tiを高周波スパッタまた
は電子ビーム蒸着などの成膜方法により001〜0.0
5μm程度形成し、次に電気炉により水蒸気を含むAr
(アルゴン)ガス雰囲気中で1000℃程度の温度で2
〜4時間、ざらζこ水蒸気を含むO!(酸素)ガス雰囲
気中で1000℃程度の温度で1時間程度加熱して、T
Iを基板のLiNb01結晶中に拡散させることにより
形成できる。
3はグレーティング構造部で、光導波路2上にTa*O
s (五酸化タンタル)、Ti1t(二酸化チタン)な
どのグレーテイング層を高周波スパッタまたは化学気相
成長法などの底膜方法により0.05μm程度成膜した
のち、紫外線またはエキシマレーザによるフォトリング
ラフィ技術と、反応性イオンエツチングなどのドライエ
ツチング技術により、前記のグレーテイング層をエツチ
ングすることにより形成できる。
4は空気領域、5は光導波路2中の導波光束、6−1.
6−2.6−3は、光導波路2からLiNbO3基板l
中への、それぞれ1次、2次、3次の回折による出射光
束、7−2は先導波路2がら空気領域4への、2次の回
折による出射光束、8はLiNb0.基板1の底面、9
はLiNbO5基板の底面8と角度φをなす端面である
第1図において、光導波路2中の導波光束5は、グレー
ティング構造部3により回折され、LiNbO5基板1
中、及び空気領域4へ出射されて光束6−1.6−2.
6−3.7−2となる。
ここでグレーティング構造部3のピッチ△は、導波光束
5の真空中における波長λ、空気の屈折率rIa、光導
波路2の等側屈折率Nに対し、λ △≧N−n1 または λ △≦N+ na を満足するように定めればよい。たとえば、λ=OJ3
3μm 、  N = 221、na:=lのとき、△
≧0.69μmまたは△≦0.26μmとなる△を選べ
ばよい。このとき△=0.7μmとすれば、前記の式(
4)及び式(5)かられかるように、基板側には出射角
が俯1約四°、σ;1=−約1=−鴫)=−約邦°、空
気側には碑)=−約9°の合計4方向に出射光束が生じ
る。このとき、各出射光束iこついて前記の空間高調波
展開法により複素伝搬定数を計算し、パワー分配比、出
射効率を求めると、基板側1次、2次、3次の回折によ
る出射光の出射効率はそれぞれ約80チ、約3チ、約1
0優、空気側2次の回折による出射光の出射効率は約5
cs程度となり、基板側1次の出射効率が最も大きくな
る。
第1図において、これらの出射光のうち、基板側1次の
出射光は、L i NbO@基板の底面8に達すると全
反射される。これはLiNb0m基板の屈折率n、が2
2程度であるので、LiNb01基板側から空気中へ光
が進むときの全反射角が血−1±−I27°であり、前
記の基板側1次の出射光の出射角岬=約四°に比較して
小さいためである。LiNbO3基板の底面8で反射さ
れた光束は、さらにLiNbO5基板の底面8と角度ψ
をなす端面9がら空気中に出射される。この角度ψは、
端面9では全反射が生じない角度であればよいが、ψ=
θ(:)のとき最も透過率は大きくなる。
第2図は、本実施例においてグレーティング構造部3の
ピッチ△を変えたときの、各出射光束の出射効率を示す
特性図である。
第2図において、基板側1次の出射効率六)は、おおむ
ねピッチが△=02〜0.26μmで90%以上、△=
0.7〜1μmで80係以上となっているが、△=0.
3〜0.6μmでは70 %以下となっている。ここで
△=0.7〜1μmは、前記の λ △≧N−18°゛°゛°゛°°°(6)の条件に、また
△=0.2〜0.26/Amはλ △≦□      ・・・・・・・・・(2)N+ n
B の条件に対応している。
一方、空気側1次の出射効率六〇は、△=0.3〜0゜
6μmで20〜30 %程度あり、その分基板側1次の
出射効率η雫が低下している。また、基板側2次。
3次の出射効率ηに)  η(ヨ)は、おおむね△=0
.4μm以上で10チ程度以下と、十分小さい。したが
って、グレーティング構造部3のピッチ△は、式(6)
0の条件を満足する値に定め、基板側1次の出射光を利
用する構成とするのが実用上好ましい。
以上から明らかなように、本実施例において(瓜基板側
1次の出射光を利用することにより、80チ以上の出射
効率が得られるという効果がある。また、グレーティン
グ構造部3のピッチ△が、式(ロ)の範囲では、△=0
.2〜0.26μm程度が好ましいが、この場合、グレ
ーティング構造部3のピッチは前記の従来例と同様に微
細なものになり、作製プロセスとして、解像度の点から
、電子線リソグラフィ技術などの量産性のよくない方法
が必要である。
一方、グレーティング構造部3のピッチ△が、式α◆の
範囲では、△=0.7〜1μm程度が好ましいが、この
場合は、たとえばエキシマレーザリソグラフィ技術とド
ライエツチング技術の組み合せなどによる作製プロセス
を用いればよく、量産性上有利であるという効果がある
。エキシマレーザリソグラフィ技術は、近年さかんに研
究されており、近々実用化の見込みである。エキシマレ
ーザリソグラフィでは、マスク上のパターンを縮小投影
露光するので、従来の紫外線によるリソグラフィと同等
の量産性があり、さらに0.35μm程度のラインアン
ドスペースパターン(グレーティングのピッチとしては
0.7μm程度)を解偉できるので、本発明のグレーテ
ィング結合器を製作するのに非常に適している。
次に、本発明の他の実施例を第3図〜第4図により説明
する。
第3図、第4図は、それぞれ本発明の第二、第三の実施
例としてのグレーティング結合器の断面図であり、第1
図と同一部分には同一符号を付し、その説明を省略する
第3図において、10は光導波路2の表面と角度ψ′を
なす端面であり、基板側1次の回折による出射光6−1
は、光導波路2の表面と角度ψ′をなす端面10がら空
気中に出射される。この角度ψ′は、端面10で全反射
が生じない角度であればよいが、ψ/ = 677)の
とき、すなわち出射光6−1が端面10から垂直に出射
するとき、最も透過率は大きくなる。
第4図において、グレーティング構造部3は、光導波路
2に彫り込まれたような形に形成されている。このよう
なグレーティング構造部を作成するため1こは、第1図
に示した本発明の第一の実施例において説明したような
、TagO,、’rtot などのグレーテイング層を
設けず、紫外線またはエキシマレーザによるフォトリン
グラフィ技術と、反応性イオンエツチングなどのドライ
エツチング技術により、前記の光導波路2を直接エツチ
ングすることにより形成できる。
上記の第二の実施例、第三の実施例のいずれにおいても
、第一の実施例と同様の効果を得ることができる。
上記の各実施例においては、光導波路2はTI拡散Li
NbO3光導波路としたが、これをLiNbO3基板の
表面から、Li原子をH原子と置換して得られる、いわ
ゆるプロトン交換LiNb0.光導波路としてもよい。
このプロトン交換LiNbO3光導波路は、1iNbo
s基板を、たとえば安息香酸の240℃程度の温度の溶
融液中に1時間程度浸漬したのち、400℃程度の温度
で2時間程度大気中でアニールすることによって作製で
きる。
T1拡散LiNbO5光導波路も、プロトン交換LiN
b0゜光導波路も、強誘電体材料であるLiNbO5結
晶を原材料としているため、光導波路中の導波光束に対
し、音響光学効果や電気光学効果により光の偏向制御や
変調を行うことが可能である。
次に、本発明の第四の実施例として、グレーティング結
合器を用いた光ヘッド装置について第5図〜第6図によ
り説明する。
第5図、第6図は、それぞれ本発明の第四の実施例とし
ての光ヘッド装置を示す斜視図及び断面図であり、第1
図〜第4図と同一部分には同一符号を付し、その説明を
省略する。
第5図において、11は半導体レーザ、12は光導波路
形フレネルレンズ、13は音響光学偏向器、14はグレ
ーティング結合器からの出射光束、15は対物レンズ、
16は光情報記録媒体である。
また、第6図において、17はL i Nb01基板1
の端面で、光導波路2の表面と角度ψをなす。18は光
情報記録媒体からの戻り光、19は光検出器である。
第5図及び第6図をこおいて、半導体レーザ11からの
出射光は、光導波路2中を導波し、光導波路形フレネル
レンズ12によりほぼ平行な導波光束5となる。さらに
音響光学光偏向器13により導波方向を偏向され、グレ
ーティング結合器のグレーティング構造部3で回折され
る。第6図においては、基板側1次の出射光以外の回折
光は省略しである。
基板側1次の出射光6−1は、 LiNbO3基板の端
面17で反射されるが、第1図のグレーティング結合器
の場合とは異なり、全反射にはならない。端面17で反
射された光束は、光導波路2を透過し、出射光束14と
なり、対物レンズ15により光情報記録媒体16上に集
光される。光導波路2の表面における光の透過率は、ψ
= 4 、(s)としたとき最も大きくなる。また、グ
レーティング構造部3の長さLは、対物レンズ15の実
効的な口径dに対し、をほぼ満足するように定めてあり
、たとえばd=4.5HのときI、=5W程度である。
Lがこれより短いときは、出射光束14が対物レンズ1
5の開口部の一部にのみ入射するため、光情報記録媒体
16上の集光スポットが大きくなり、実用上問題がある
光情報記録媒体16により反射された光は、反射前の光
路を逆に進み、LiNb01基板の端面17に至る。
端面17では一部の光が再び空気中へ出射して戻り光1
8となり、光検出器19に入射する。ここでトラック誤
差信号をウォーブリング法またはサンプルサーボ方式な
どのプリウォーブリング法で得る場合は、全体光量を検
出して信号処理し、回折光法を用いる場合は2分割検出
器を用いて検出した後信号処理を行えばよい。また、フ
ォーカス誤差の検出は、LiNbO5基板の端面17を
透過する光量分布が、端面17への入射角によって変化
することを利用すればよい。
本実施例の光ヘッド装置は、前記の出射効率が高くかつ
量産性にすぐれたグレーティング結合器を用いているた
め、小形軽量で、光利用率が高く、量産性にすぐれたも
のとなる効果がある。また、光束径を拡大するための外
部レンズが不要であるという効果がある。
なお、第5図、第6図の光ヘッド装置の構成は、レーザ
ビームプリンタ用光ヘッド装置にも用いることができる
。この場合、第5図及び第6図において、光情報記録媒
体16を感光ドラムにおきかえ、光検出器19を除いた
構成となり、前記の光ヘッド装置の実施例と同様の効果
がある。
〔発明の効果〕
以上の説明から明らかなように、本発明によれば、80
チ程度の出射効率が得られると共に、グレーティング構
造部のピッチを0.7μm程度以上とすることが可能と
なる。したがって、グレーティング構造部を製作するに
あたって、エキシマレーザリングラフィ技術及びドライ
エツチング技術を組み合せて用いることができ、電子線
リングラフィによる製作プロセスの場合と比較して、量
産性の向上、コストの低減が可能になる効果がある。
また、本発明によるグレーティング結合器を用いた光ヘ
ッド装置においては、小形軽量で光利用率が高く、量産
性にすぐれたものとなる効果がある。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の第一の実施例としてのグレーティング
結合器の断面図、第2図は第1図におけるグレーティン
グ構造部のピッチを変えたときの、各出射光上の出射効
率を示す特性図、第3図は本発明の第二の実施例として
のグレーティング結合器の断面図、第4図は本発明の第
三の実施例としてのグレーティング結合器の断面図、第
5図は本発明の第四の実施例としてのグレーティング結
合器を用いた光ヘッド装置の斜視図、第6図は第5図の
光ヘッド装置の断面図、第7図は従来のグレーティング
結合器の断面図である。 1・・LiNbO5基板 2・・・Ti拡散LiNbO3光導波路3・・・グレー
ティング構造部 4・・・空気領域 8・・・LiNb01基板の底面 9 、10 、17・・・LiNbO5基板の端面15
・・対物レンズ 代理人 弁理士  小 川 勝 男 蟹1図 〒5図 粥2図 〒4図 τし一ナイングオ鼻遣郭のσン千ACJI町竿5図 iG図

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1、誘電体基板と、前記誘電体基板表面上または誘電体
    基板内に形成され、前記誘電体基板の屈折率より大きい
    屈折率を有する光導波路と、前記光導波路表面または光
    導波路内、または光導波路と前記誘電体基板との界面に
    形成されたグレーティング構造部と、より成るグレーテ
    ィング結合器において、前記光導波路中を伝搬する光束
    の真空中における波長λと、空気の屈折率n_aと、前
    記光導波路の等価屈折率Nに対し、前記グレーティング
    構造部における格子ピッチ∧の値が、 ∧≧λ/(N−n_a) または ∧≦λ/(N+n_a) を満足することを特徴とするグレーティング結合器。 2、誘電体基板と、前記誘電体基板表面上または誘電体
    基板内に形成され、前記誘電体基板の屈折率より大きい
    屈折率を有する光導波路と、前記光導波路表面または光
    導波路内、または光導波路と前記誘電体基板との界面に
    形成されたグレーティング構造部と、より成るグレーテ
    ィング結合器において、前記グレーティング構造部によ
    る回折により前記光導波路中から光導波路外へ出射する
    光束のうち、前記光導波路中から空気中へ1次回折によ
    り出射する光束が、前記誘電体基板の表面にほぼ平行な
    方向に出射するように、または全く出射しないように、
    前記グレーティング構造部における格子ピッチを定めた
    ことを特徴とするグレーティング結合器。 3、請求項1または請求項2に記載のグレーティング結
    合器において、前記誘電体基板と空気との界面を、相互
    に平行でない2平面にて構成し、前記グレーティング構
    造部による回折により前記光導波路中から前記誘電体基
    板中に出射された光束が、相互に平行でない前記2平面
    のうち、一方の1平面で反射され、その後、他方の1平
    面を透過して空気中に出射するようにしたことを特徴と
    するグレーティング結合器。 4、請求項1または請求項2に記載のグレーティング結
    合器において前記グレーティング構造部による回折によ
    り前記光導波路中から光導波路外へ出射する光束のうち
    、前記光導波路中から前記誘電体基板中へ1次回折によ
    り出射する光束の出射方向に対しほぼ垂直となるように
    、前記誘電体基板と空気との界面を構成し、該界面にお
    いて前記出射光束が全反射せず一部透過して、空気中に
    出射するようにしたことを特徴とするグレーティング結
    合器。 5、請求項1乃至請求項4のうちの任意の一つに記載の
    グレーティング結合器において、前記誘電体基板は、強
    誘電体基板から成ることを特徴とするグレーティング結
    合器。 6、前記光導波路を、前記誘電体基板の表面から金属原
    子を拡散させることにより形成することを特徴とする請
    求項1乃至請求項5のうちの任意の一つに記載のグレー
    ティング結合器の製造方法。 7、前記光導波路を、前記誘電体基板の表面から、前記
    誘電体基板の結晶を構成する原子を他の原子と置換する
    ことにより形成することを特徴とする請求項1乃至請求
    項5のうちの任意の一つに記載のグレーティング結合器
    の製造方法。 8、前記グレーティング構造部を、前記光導波路表面に
    周期的な溝をエッチングすることにより形成することを
    特徴とする請求項1乃至請求項5のうちの任意の一つに
    記載のグレーティング結合器の製造方法。 9、請求項1乃至請求項5のうちの任意の一つに記載の
    グレーティング結合器を用いた光ヘッド装置、または請
    求項6乃至請求項8のうちの任意の一つに記載の製造方
    法により製造されたグレーティング結合器を用いた光ヘ
    ッド装置において、前記グレーティング結合器からの出
    射光束を光情報記録媒体表面上に集光させる対物レンズ
    を備え、前記グレーティング結合器の前記グレーティン
    グ構造部による回折により前記光導波路中から光導波路
    外へ出射する光束のうち、前記光導波路中から前記誘電
    体基板中へ1次回折により出射する光束の、前記誘電体
    基板表面の法線に対してなす出射角θと、前記対物レン
    ズの実効的な口径dと、に対し、前記グレーティング構
    造部の格子ピッチ方向の長さLがほぼL≧d/cosθ を満足することを特徴とする光ヘッド装置。 10、請求項1乃至請求項5のうちの任意の一つに記載
    のグレーティング結合器、または請求項6乃至請求項8
    のうちの任意の一つに記載の製造方法により製造された
    グレーティング結合器を用いたことを特徴とするレーザ
    ビームプリンタ用光ヘッド装置。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006113527A (ja) * 2004-09-16 2006-04-27 Neoark Corp カー効果顕微鏡
JP2015011203A (ja) * 2013-06-28 2015-01-19 インターナショナル・ビジネス・マシーンズ・コーポレーションInternational Business Machines Corporation 光デバイス

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JP2006113527A (ja) * 2004-09-16 2006-04-27 Neoark Corp カー効果顕微鏡
JP2015011203A (ja) * 2013-06-28 2015-01-19 インターナショナル・ビジネス・マシーンズ・コーポレーションInternational Business Machines Corporation 光デバイス

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