JPH0247151A - 塗料用硬化性樹脂組成物 - Google Patents

塗料用硬化性樹脂組成物

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JPH0247151A
JPH0247151A JP63197239A JP19723988A JPH0247151A JP H0247151 A JPH0247151 A JP H0247151A JP 63197239 A JP63197239 A JP 63197239A JP 19723988 A JP19723988 A JP 19723988A JP H0247151 A JPH0247151 A JP H0247151A
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本発明は、上塗塗料用硬化性樹脂組成物に関し、更に詳
しくはε−カプロラクトン変性ビニル七ツマ−を共重合
したフルオロオレフィン共重合体と硬化剤をバインダー
成分とした、耐候性、機械的物性に優れる塗料用硬化性
樹脂組成物に関する。
[従来の技術およびその課題] 近年、市場ニーズの高度化に対応して自動車のウレタン
バンパーをはじめとする有機系弾性体や、建築外装仕上
げ用として用いられる弾性塗料に対しての要求が高度に
なってきており、従来の機械的物性、特に低温での可と
う性を重視するものから、更に加えて高度の耐候性が要
求されている。
しかしながら、従来用いられてきたアクリル樹脂、ポリ
エステル樹脂等に硬化剤を組合わじたものをバインダー
成分とする塗料では、要求される高度の耐候性は満足で
きない。
また、高度な耐候性を有する樹脂として、フルオロオレ
フィン共重合体が知られているが、従来のフルオロオレ
フィン共重合体では機械的物性、特に低温での可どう性
に乏しく上記の用途に用いられ1qるものではなかった
さらに、水酸基含有フルオロオレフィン共重合体にラク
トン化合物を付加する方法が提案されているが(特開昭
59−96177号公報)、この方法によれば確かに機
械的物性の優れたフルオロオレフィン共重合体は得られ
るが、ラクトン化合物を付加する際、比較的多量の触媒
を必要とする。この触媒は耐候性を低下させるため、フ
ルオロオレフィン共重合体の本来の耐候性が生かせない
ものであった。
[課題を解決するための手段] 本発明者らは、こうした実状に鑑みて鋭意研究した結果
、本発明に至った。
すなわち本発明は、 (a)フルオロオレフィン 15〜70重伍%(b)−
形成、 −CH2−CH2−CH2−CH2−0片11(ただし
、R1は水素原子またはメチル基、mは2以上の整数、
[)は0以上の整数で平均値0.5〜9を示す) で表されるビニル七ツマ−3〜60重罹%(C)これと
共重合可能な他のビニルモノマー82〜5重尾% からなる共重合体(I)と、水酸基と反応する官能基を
有する硬化剤(n)との混合物を主成分とすることを特
徴とする塗料用硬化性樹脂組成物である。
本発明においては、上記の式で表されるラクトン変性ビ
ニルモノマーを予め製造した後に、フルオロオレフィン
と共重合させることによって、従来の方法に比較して大
巾に少ない触媒の使用量でラクトン化合物の付加された
フルオロオレフィン共重合体を1qることかでき、口の
方法で製造される共重合体を用いた樹脂組成物は、高度
の耐候性を有する。
本発明に用いられるフルオロオレフィンとしては、フッ
化ビニル、フッ化ビニリデン、トリフルオロエチレン、
テトラフルオロエチレン、クロロトリフルオロエチレン
、プロモトリフルオロエチレン、ペンタフルオロプロピ
レン、ヘキサフルオロプロピレン、またはトリフルオロ
メチル・トリフルオロビニルエーテル、ペンタフルオロ
エチル・トリフルオロビニルエーテルもしくはヘプタフ
ルオロプロピル・トリフルオロビニルエーテルの如きパ
ーフルオロアルキル・パーフルオロビニルエーテル等が
ある。
その使用量は15〜70重量%であり、好ましくは20
〜60重量%である。使用量が20重団%未満だと耐候
性が低下し、60重四%を超えると溶剤への溶解性が低
下し、実用的ではない。
次に本発明で用いられる一般式[I]、〇 −Ct12−CH2−C112−Ct12−0片11・
・・[I] (ただし、R1は水素原子またはメチル基、mは2以上
の整数、nは0以上の整数で平均値0.5〜9を示す) で表されるビニル七ツマ−は、次のようにして製造され
る。
すなわち、2−ヒドロキシエチル(メタ)アリルエーテ
ル、3−ヒドロキシプロピル(メタ)アリルエーテル、
2−ヒドロキシプロピル(メタ)アリルエーテル、4−
ヒドロキシブチル(メタ)アリルエーテル、3−ヒドロ
キシブチル(メタ)アリルエーテル、2−ヒドロキシ−
2−メチルプロピル(メタ)アリルエーテル、5−ヒド
ロキシペンチル(メタ)アリルエーテル、6−ヒドロキ
シヘキシル(メタ)アリルエーテル等の水酸基を含有す
るアリルエーテル類に、ε−カプロラクトンを触媒の存
在下、開環付加反応させることによって得ることができ
る。
この際に用いられる触媒は、従来から使用されているも
のでよく、具体的には、テトラブチルチタネート、テト
ラプロピルチタネート、テトラエチルチタネート等の有
機チタン化合物;オクチル酸スズ、ジブチルスズオキシ
ド、ジブチルスズラウレート、ジブチルスズオフテート
等の有機スズ化合物;ハロゲン化第1スズ化合物、アセ
チルアセトンの亜鉛塩等がある。このうち好ましくは、
テトラプロピルチタネート、アセチルアセトンの亜鉛塩
であり、その使用量はカプロラクトンに対して1〜ao
oppm、好ましくは10〜150ppmである。
この際、反応系には重合禁止剤を用いることが好ましい
以上のようにして製造される上記−形成[I]で表され
るビニルモノマーにおける「1は平均値で0.5〜9の
範囲であり、好ましくは0.5〜7である。0.5より
小さいと機械的物性が低下し、9を超えると耐候性が低
下するのでいずれも好ましくない。該ビニルモノマーの
使用量は3〜60千量%でおり、好ましくは5〜50重
量%である。3重量%未満では機械的物性が低下し、6
0重間%を超えると耐候性が低下するのでいずれも好ま
しくない。
共重合可能なビニルモノマーとしては、メチルビニルエ
ーテル、エチルビニルエーテル、n−プロピルビニルエ
ーテル、・イソプロピルビニルエーテル、n−ブチルビ
ニルエーテル、インブチルビニルエーテル、tert−
ブチルビニルエーテル、n−ペンチルビニルエーテル、
n−ヘキシルビニルエーテル、n−オクチルビニルエー
テル、2−エチルヘキシルビニルエーテル、クロロメチ
ルビニルエーテル、クロロエチルビニルエーテル、ベン
ジルビニルエーテルまたはフェニルエチルビニルエーテ
ルの如きアルキルビニルエーテルもしくは置換アルキル
ヒ二ルエーテル類ニジクロペンチルビニルエーテル、シ
クロヘキシルビニルエーテルまたはメチルシクロヘキシ
ルビニルエーテルの如きシクロアルキルビニルエーテル
類;ビニル2,2−ジメチルプロパンエート、ビニル2
.2−ジメチルブタノエート、ビニル22−ジメチルペ
ンタノエート、どニル2,2−ジメチルヘキサノエート
、ビニル2,2−ジメチルブタノエート、ビニル2−エ
チル−2−メチルブタノエート、ビニル2−エチル−2
−メチルペンタノエート、ビニル3−クロロ−2,2−
ジメチルプロパノエート、酢酸ビニル、プロピオン酸ビ
ニル、醋酸ビニル、イソ醋酸ビニル、カプロン酸ビニル
、カプリル酸ビニル、カプリン酸ビニル、ラウリン酸ビ
ニル、C9の分岐脂肪族カルボン酸ビニル、C1oの分
岐脂肪族カルボン酸ビニル、C+tの分岐脂肪族カルボ
ン酸ビニル、またはステアリン酸ビニルなどの脂肪族カ
ルボン酸ビニル;シクロヘキサンカルボン酸ビニル、メ
チルシクロヘキサンカルボン酸ビニル、安息香酸ビニル
、p−tert−ブチル安息香酸ビニルの如き環状構造
を有するカルボン酸ビニルエステル類;メチル(メタ)
アクリレート、エチル(メタ)アクリレート、n−プロ
ピル(メタ)アクリレート、l5O−プロピル(メタ)
アクリレート、n−ブチル(メタ)アクリレート、1s
o−ブチル(メタ)アクリレート、tert−ブチル(
メタ)アクリレート、2−エチルヘキシル(メタ)アク
リレート、ラウリル(メタ)アクリレ−1〜、シクロヘ
キシル(メタ)アクリレート、ベンジル(メタ)アクリ
レート、ジブロモプロピル(メタ)アクリレートまたは
アルコキシアルキル(メタ)アクリレ−1への如きアク
リルモノマー類;2−ヒドロキシエチル(メタ)アクリ
レート、2−ヒドロキシプロピル(メタ)アクリレート
、3−ヒドロキシプロピル(メタ)アクリレート、2−
ヒドロキシブチル(メタ)アクリレート、3−ヒドロキ
シブチル(メタ)アクリレート、4−ヒドロキシブチル
(メタ)アクリレ−]・、]3−クロロー2−ヒドロキ
シプロピルメタ)アクリレート、ジー2−ヒドロキシエ
チルフマレート、モノ−2−ヒドロキシエヂルーモノブ
チルフマレート、またはポリプロピレングリコール必る
いはポリエチレングリコールのモノ(メタ)アクリレー
ト、プラクセルFH,FAモノマー(ダイセル化学(株
)製、カプロラクトン付加上ツマ−)の如きα、β−エ
チレン性不性用飽和カルボン酸ドロキシアルキルエステ
ル¥f+おるいはこれらとε−カプロラクトンとの付加
物などの水I!il含有モノマー類;2−ヒドロキシエ
チルビニルエーテル、3−ヒドロキシプロピルビニルエ
ーテル、2−ヒドロキシプロピルビニルエーテル、4−
ヒドロキシブチルビニルエーテル、3−ヒドロキシブチ
ルビニルエーテル、2−ヒトaキシ−2−メチルプロピ
ルビニルエーテル、5−ヒドロキシペンチルビニルエー
テル、6−ヒドロキシエチルビニルエーテル等の水酸基
を含有するビニルエーテル類;グリシジル(メタ)アク
リレート、(β−メチル)グリシジル(メタ)アクリレ
ート、(メタ)アリルグリシジルエーテルなどのエポキ
シ基含有モノマー類;フマル酸もしくはイタコン酸の如
き不飽和ジカルボン酸と1価アルコールとのジエステル
類:(メタ)アクリル酸、クロトン酸、マレイン酸、フ
マル酸、イタコン酸の如きカルボキシル基含有モノマー
煩;さらに2−ヒドロキシエチル(メタ)アクリレート
、2−ヒドロキシプロピル(メタ〉アクリレート、3−
ヒドロキシプロピル(メタ)アクリレート、2−ヒドロ
キシエチルビニルエーテル、3−ヒドロキシプロピルビ
ニルエーテル、2−ヒドロキシプロピルビニルエーテル
、4−ヒドロキシブチルビニルエーテルの如き水酸基含
有上ツマ−とマレイン酸、こはく酸、フタル酸、ヘキサ
ヒドロフタル酸の如きポリカルボン酸の無水物との付加
物などの酸基含有七ツマー類;スチレン、α−メチルス
チレン、p−tert−ブチルスチレン、ビニルi〜ル
エンなどの芳香族系ビニルモノマー類必るいは(メタ)
アクリロニトリル、塩化ビニル、塩化ビニリデンなどの
フルオロオレフィン以外のオレフィン類;ビニルトリメ
トキシシラン、ビニルトリエトキシシラン、ビニルトリ
プロポキシシラン、ビニルメチルジェトキシシラン、ビ
ニルトリス(β−メトキシエトキシ)シラン、アリルト
リメトキシシラン、トリメトキシシリルエチルビニルエ
ーテル、トリエトキシシリルエチルビニルエーテル、メ
チルジメトキシシリルエチルビニルエーテル、トリメト
キシシリルプロピルビニルエーテル、トリエトキシシリ
ルプロピルビニルエーテル、メチルジメトキシシリルプ
ロピルビニルエーテル、T−(メタ)アクリロイルオキ
シプロピルトリメトキシシラン、γ−(メタ)アクリロ
イルオキシプロピルトリエトキシシラン、もしくはγ−
(メタ)アクリロイルオキシプロピルメチルジメトキシ
シランなどの加水分解性シリル基を含有するビニルモノ
マー類がある。
前記の共重合可能なビニルモノマーは、共重合性、塗装
作業性、あるいは耐候性などの塗膜性能などの観点から
各七ツマー成分およびその使用量を適宜決定すればよい
本発明の共重合体(I)を調製するには、溶液(加圧)
、塊状、懸濁重合などの公知のいずれの方法によること
もできるが、このうち、溶液重合法によるのが最も簡便
である。
その際用いられるラジカル重合開始剤としては、アセチ
ルパーオキサイド、ベンゾイルパーオキサイド、ラウロ
イルパーオキサイド、メチルエチルケトンパーオキサイ
ド、シクロヘキサノンパーオキサイド、tert−ブチ
ルハイドロパーオキサイド、クメンハイドロパーオキサ
イド、ジーtert−ブチルパーオキサイド、ジクミル
パーオキサイド、tert−ブチルパーオキシベンゾエ
ート、tert−ブチルパーオキシオクトエート、te
rt−ブチルパーオキシアセテート、tert−ブチル
パーオキシピバレートの如きパーオキザイド類;アゾビ
スイソブチロニトリルまたはアゾビスイソバレロニトリ
ルの如きアゾ系化合物などが代表的なものとして挙げら
れる。
また重合時に用いられる溶剤としては、トルエン、キシ
レン、シクロヘキサン、n−ヘキサン、オクタンの如き
炭化水素系溶剤;酢酸メチル、酢酸エチル、酢酸ブチル
、エチレングリコールモノエチルエーテルアセテートの
如きエステル系溶剤;アセトン、メチルエチルケトン、
メチルイソブチルケトン、メチルアミルケトン、シクロ
ヘキサノンの如きケトン系溶剤;ジメチルホルムアミド
、ジメチルアセトアミド、N−メチルピロリドンの如き
アミド系溶剤;またはメタノール、エタノール、n−プ
ロパツール、1so−プロパツール、n−ブタノール、
1so−ブタノール、5ec−ブタノール、tert−
ブタノール、エチレングリコール−しノアルキルエーテ
ルの如きアルコール系溶剤、あるいはこれらの混合物な
どが代表的なものとして挙げられる。
また、重合に際して、ラウリルメルカプタン、2−メル
カプトエタノール イマーなどの連鎖移動剤も使用することができる。
本発明における硬化剤(n)としてはアミノアルデヒド
樹脂またはイソシアネート化合物の如き、水酸基と反応
性のあるものが挙げられ、まずアミノアルデヒド樹脂と
して代表的なものにはメラミン、尿素、アセトグアナミ
ン、ベンゾグアナミン、ステログアナミンまたはスピロ
グアナミンの如きアミン基含有化合物と、ホルムアルデ
ヒド、パラホルムアルデヒド、アセチルアルデヒド、ま
たはグリオキザールの如きアルデヒド系化合物とを常法
により反応させて得られる縮合生成物、あるいはこれら
の各縮合生成物を1価アルコール類でエーテル化せしめ
て得られる、いわゆる変性物があるが、こうした代表的
なもの以外にも、塗料用として用いられているものであ
れば、いずれも適用することができる。
また、前記したイソシアネート化合物として代表的なも
のにはテトラメチレンジイソシアネート、ヘキ奮ナメヂ
レンジイソシアネートもしくはトリメチルへキサメチレ
ンジイソシアネートの如き脂肪族ジイソシアネート:イ
ソホロンジイソシアネート、メチルシクロヘキサン−2
.4− (ないしは2.6−)ジイソシアネート、4.
4°−メチレンビス(シクロヘキシルイソシアネート)
もしくは1,3−ジ(イソシアネートメチル)シクロヘ
キザンの如き脂環式ジイソシアネート:あるいはこれら
の各ジイソシアネート類と、多価アルコールもしくは低
分子量の水酸基含有手合体などとの付加物(アダクト体
)、上掲した如きジイソシアネート類と、水、ビユレッ
ト化剤との反応物(ビユレット体)、ざらには上掲した
如きジイソシアネート類の三量体くイソシアヌレート体
)などがある。
ざらに、以上に掲げられた各ポリイソシアネート類をメ
ヂールケlへオキシムやカプロラクタムなどの如き公知
のブロック化剤でブロック化せしめたものも、基体とす
べぎ累月ヤ硬化条件によっては、イソシアネート化合物
として使用することができる。
そして、当該硬化剤(II>としてのアミノアルデヒド
樹脂またはイソシアネート化合物の使用量としては、前
記した共重合体(I>の100重量部に対して5〜10
0重量部となる範囲内が適当である。この硬化剤(I[
)成分の使用量が5重量部未満である場合には、塗膜の
架]n不足という事態に陥り易く、ひいては耐候性、硬
度および耐溶剤性などが低下することになるし、逆に1
00重量部を超える場合には機械的物性が低下し、好ま
しくない。
さらに、本発明の組成物を得るに際しては、必要に応じ
て硬化触媒を用いることもてきる。
その際、前記した硬化剤(n)としてアミノアルデヒド
樹脂を用いる場合には、かかる硬化触媒としてはp−ト
ルエンスルホン酸、ジノニルナフタレンジスルホン酸、
ドデシルベンゼンスルホン酸、燐酸、燐酸エステルもし
くは塩類、あるいはそれらの酸基をアミン類でブロック
化せしめたものや、フタル酸またはハロゲンフタル酸な
どのジカルボン酸を01〜C4なる1価アルコールで半
エステル化せしめたちのくセミエステル化物)などを用
いるのが適当である。
他方、前記した硬化剤(n)としてイソシアネート化合
物を用いる場合には、当該硬化触媒としてはジブチル錫
ジアセテート、ジブチル錫ジラウレート、トリエチルア
ミンまたはジェタノールアミンなどを用いるのが適当で
ある。
本発明の樹脂組成物には顔料を配合してもよいし、しな
くてもよい。
顔料を配合する場合、用いられる顔料としては、従来公
知のものがいずれも使用できる。例えば、酸化チタン、
酸化鉄、鱗片状雲母に酸化チタン処理を施したもの、炭
酸カルシウム、硫酸バリウム、カーボンブラック、鉛丹
、黄鉛、各種焼成顔料の如き無機系顔料;アゾ系、フタ
ロシアニン系、キナクリドン系の如き有機顔料;また、
金粉、銀粉、真ちゅう粉、アルミニウム粉または銅粉な
どの金属粉末も含まれる。
本発明の樹脂組成物には、ざらに必要に応じて各種樹脂
類、溶剤類をはじめ、流動調整剤、色分れ防止剤、酸化
防止剤、紫外線吸収剤、光安定剤またはシランカップリ
ング剤などの如き公知慣用の各種添加剤を加えることが
できるのは勿論のことである。
前記各種樹脂類の代表的なものには、ニトロセルロース
、セルロースアセテートブチレートの如き繊維素系樹脂
、塩化ビニル・酢酸ビニル共重合樹脂、ケトン樹脂、石
油樹脂、アクリル系重合体、オイルフリーアルキド樹脂
、アルキド樹脂またはエポキシ樹脂などがある。
前記溶剤類としては、本発明の共重合体(I)を調製す
る際に用いられるものと同様の前掲した溶剤、およびそ
れらの混合物が使用できる。
本発明の樹脂組成物は常法により被塗物に塗布し、常温
で数日間乾燥せしめることにより、あるいは60〜30
0 ’Cなる温度で30秒〜60分間焼き付けることに
より硬化塗膜となすことができる。その条件は使用する
共重合体(■)、硬化剤(n)や被塗物の性状などから
適宜、選択すればよい。
本発明の樹脂組成物を用いて着色塗料となした場合には
自動車補修用、一般建材用、建築外装用、スレート用、
凡用、金属用、プラスチック用の被覆材として適用でき
るし、他方、本発明の樹脂組成物をクリヤー塗料として
用いる場合は、自動車補修などの2コートメタリツク塗
膜形成のためのクリヤー用塗料としての適用も可能であ
る。1掲の諸用途のうち、自動車の弾性バンパー、その
他プラスチック部品等への被覆材、プレコートメタル用
被覆材、コンクリートモルタルのヒビ割防止被覆材等の
高度の耐候性、機械的物性を要求される用途には特に有
効である。
[実施例] 以下、本発明を原料製造例、実施例および比較例により
更に具体的に説明するが、本発明はこれら実施例に限定
されるものではない。なお、以下において、部および%
は、特に断りのない限りすべて重量基準で市る。
原料製造例1(ラクトン変性ビニルモノマーの調製例) 撹拌装置、温度計、窒素導入管および還流冷却器を備え
た反応器に、4−ヒドロキシブチルアリルエーテル43
2部、ε−カプロラクトン568部、重合禁止剤として
ハイドロキノンメチルエーテル0.05部、触媒として
テトライソプロピルチタネート0.06部を仕込み、窒
素雰囲気中、120’Cで20時間反応させ、ラクトン
変性4−ヒドロキシブチルアリルエーテル(式[I]に
おけるnの平均値;1.5)を得た。ε−カプロラクト
ンの反応率は99.1%であった。得られたラクトン変
性4−ヒドロキシブチルアリルエーテルをラクトン変性
ビニルモノマ−(b−1>と略称する。
原料製造例2(ラクトン変性ごニルモノマーの調製例) 原料製造例1において、4−ヒドロキシブチルアリルエ
ーテルのかわりに、2−ヒドロキシエチルアリルエーテ
ル230部、ε−カプロラクトンの量を770部とした
以外は、同様の方法で、ラクトン変性2−ヒドロキシエ
チルアリルエーテル(式[工]におけるnの平均値;3
)を19た。これをビニルモノマー(b−2>と略称す
る。
原料製造例3(共重合体(I>の調製例)窒素で十分置
換した2j2のステンレス製オートクレーブにエチルビ
ニルエーテル(以下、EVEと略称する)90部、ベオ
バー9(オランダ国シェル社製、C9なる分岐脂肪酸の
ビニルエステル)248部、ラクトン変性ビニルモノマ
ー(b〜1)262部、酢酸ブチル430部、アゾビス
イソバレロニトリル(以下、ABNVと略称する)15
部、t−ブチルパーオキシオクトエート(以下、TBP
Oと略称する)io部、サノールLS−765(三共(
株)製、ヒンダードアミン化合物)3部を仕込んだ。次
いで液化採取したクロロトリフルオロエチレン400部
を圧入し、撹拌しなから60’Cで15時間反応させる
と、不揮発分(N、 V、 )67%となった。室温ま
で冷却したのち、キシレン175部を加え、N、V、6
0%、色数1の共重合体を得た。
以下、これを共重合体(I−1>と略称する。
原料製造例4(共重合体(I>の調製例)原料製造例3
と同様の反応器に、EVE142部、シクロヘキシルビ
ニルエーテル72部、ラクトン変性ビニルモノマー(b
−2)386部、メチルイソフチルケトン430部、A
BNV15部、TBP010部、4ノノールLS−76
53部を仕込んだ。次いで液化採取したクロロトリフル
オロエチレン400部を圧入し、撹拌しなから60’C
で15時間反応させると、N、V、68%となった。室
温まで冷却したのち、キシレン194部を加え、N、V
、60%、色数1の共重合体を得た。以下、これを共重
合体(I−2>と略称する。
比較用原料製造例5(比較対照用水酸基含有フル号ロオ
レフィン共重合体の調製例) 原料製造例1と同様の反応器に、水酸基を有するフルオ
ロオレフィン共重合体く旭硝子゛(株)製、ルミフロン
LF−200、水酸基価53、不揮発分60%)882
部、ε−カプロラクトン114部、テトラインプロピル
チタネート0.1部、キシレン40部、酢酸ブチル36
部を仕込んだ。
窒素雰囲気中、120’Cで18時間反応させて、N、
V、50%、色数(ガードナー法)4のラクトンで変性
した水酸基含有フルオロオレフィン共重合体を得た。以
下、これを共重合体(R−1>と略称する。
実施例1 共重合体(I−1>100部、タイベークCR−93(
5原産業(株)製、酸化チタン)47部、キシレン20
部、酢酸ブチル15部の混合物をサンドミルで1時間か
けて顔料を分散した。
次いで、パーノック()N−980(大日本インキ化学
工業(株)製、イソシアネート化合物)を14.4部加
え、ツルペッツ100(エクソン社製、石油系溶剤)、
キシレン、セロソルブアセテートがそれぞれ50/30
/20の小母比からなる混合溶剤で塗装粘度(フォード
カップ#420℃ 16秒)に希釈し、樹脂組成物を調
製した。
実施例2〜5.比較例1〜3 実施例1と同様の方法で、表−1に示す配合で混合し、
希釈して樹脂組成物を調製した。
(以下余白) $1)日本ポリウレタン(株)製;ブロック化したポリ
イソシアネート化合物 傘2)住友化学(株)製:メチル化メラミン樹脂*3)
米国キング・インダストリー社製ニジノニルスルホン酸
系硬化促進剤 *4)日本チバガイギー社製;紫外線吸収剤応用例1〜
5.比較応用例1〜3 各実施例および比較例で得られた、それぞれの白色塗料
用の樹脂組成物を用いて、常法でスプレーI装を行い、
次いで表−2に示されるような条件で硬化せしめた。
このようにして得られた、それぞれの硬化塗膜について
行った諸性能の比較の結果を表−2に併せて示す。
表−2より明らかなように、本発明の樹脂組成物は極め
て優れた機械的物性と耐候性を示す。
(以下余白)

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)(a)フルオロオレフィン15〜70重量% (b)一般式、 ▲数式、化学式、表等があります▼ (ただし、R_1は水素原子またはメチル基、mは2以
    上の整数、nは0以上の整数で 平均値0.5〜9を示す) で表されるビニルモノマー3〜60重量% (c)これと共重合可能な他のビニルモノマー82〜5
    重量% からなる共重合体( I )と、水酸基と反応する官能基
    を有する硬化剤(II)との混合物を主成分とすることを
    特徴とする塗料用硬化性樹脂組成物。
  2. (2)水酸基と反応する官能基を有する硬化剤(II)が
    アミノアルデヒド樹脂である請求項(1)記載の塗料用
    硬化性樹脂組成物。
  3. (3)水酸基と反応する官能基を有する硬化剤(II)が
    イソシアネート化合物である請求項(1)記載の塗料用
    硬化性樹脂組成物。
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