JPH0247021B2 - - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 本発明は、ブロツク単位でデジタル情報の記録
を行い、かつブロツクを検出するための制御信号
を該ブロツクの最初に記録する磁気テープ装置な
どの磁気記録装置の書込み装置に関する。

一般に磁気テープ装置などにおいては、PE、
GCRと呼ばれる記録形式を使用することが主流
となつており、6250BPI（ビツト／インチ）など
の高記録密度が実現している。

これら記録密度の高い記録形式においては、記
録媒体上において単位面積当りの磁化反転が非常
に大くなり、磁化反転間隔が小さくなつているた
め、記録された情報の相互汗渉を防止するために
書込み電流が低く押えられている。しかしながら
この記録形式は、記録密度は高いが、書き込み電
流が低く押えられているために、等然再生信号出
力も小さくなり、磁気ヘツド及び磁気記録媒体間
の外乱の影響を非常に受けやすい状態となつてい
る。この外乱とは例えば磁気ヘツドに付着したゴ
ミや、記録媒体の磁気ヘツドからの浮き等があ
る。これらの外乱の影響は、再生の途中において
生じた場合にはデータエラーとして、リトライを
行なう事により回避する事が可能であるが、記録
密度が高いがためにデータブロツクの長さが短く
なつているためデータブロツクを検出出来ず読み
飛ばしてしまいデータが記録されないと認識して
しまう可能性があり、この点においては回避する
方法がなくデータの信頼性の点で大きな問題とな
つている、単純には、上記問題点を解決するため
に再生信号出力を大きくすればよいので書き込み
電流を増す方法が考えられるが上述したように記
録密度が高いために生ずる波形汗渉によるピーク
シフトが生じ磁化反転位置がずれて検出された
り、再生不能となる可能性があり問題を解決する
事が出来ない。

そこで本発明では上記問題点を解決するために
新規な磁気記録媒体の書込み装置を提供する事を
目的とするもので、その目的は磁気記録媒体上に
デジタル情報をブロツク単位で記録すると共に、
ブロツクの最初にブロツクを検出するための制御
信号を書込み電流を等間隔で反転させて記録する
磁気記録装置において、前記デジタル情報をブロ
ツク単位で記録する際の書込み電流を発生する第
１の電流制御手段と、前記ブロツク検出のための
制御信号を記録する際の書込み電流を前記第１の
電流制御手段より高くして発生する第２の電流制
御手段とを備えた磁気記録装置の書込み装置によ
り達成することができる。すなわち本発明は、デ
ータとして判別を行なう必要のないブロツク検出
のための制御信号の書込み電流をデータ部に比て
高める事によりブロツクの読飛ばしを防止したも
のである。

以下本発明を図面により詳述する。

第１図は本発明に係る磁気テープの記録形式を
示す図である。

図において１はプリアンブル、２はポストアン
ブル、３はデータ部、４はインターブロツクギヤ
ツプ（IBG）をそれぞれ示す。

磁気テープの記録形式は情報の何も記録されて
いないIBG４の間隔をもつてデータブロツクが記
録される。

データブロツクは、プリアンブル１、ポストア
ンブル２と称される制御信号をそれぞれ先頭及び
後部に設けられその間に実際のデータ３が記録さ
れる。この磁気テープに記録された情報は、まず
プリアンブル１を読取る。

プリアンブル１においては、所定以上の出力が
複数トラツクにわたり得られている事を条件にデ
ータブロツクである事を検出する。

プリアンブル１の記録形式は、例えば各トラツ
クにオール“０”情報を数十バイトにわたり記録
されたものでデータブロツク検出後に復調回路を
記録媒体の情報に同期させるためにこのプリアン
ブル１を使用し位相引き込みを行なう。その後プ
リアンブル１の最後部にはデータ部３との境界を
示す信号、例えば各トラツクにオール“１”情報
を１バイト記録し、この信号を検出する事により
以降の信号をデータとして情報の判別する。

さらにこのデータ部３の後にはデータの終了を
示すポストアンブル２が記録され、データ部３の
終了が確認出来る。

ここで注目しなければならないのは制御情報で
あるプリアンブル１である。

前述したようにこのプリアンブル１はオール
“０”情報を数十バイトにわたり記録されたもの
であり、得られる再生波形は、磁化反転方向及び
反転間隔が等しい状態である。従つて、このプリ
アンブル１を記録する際に書込み電流を相当高く
しても相互汗渉にアンバランスを生じないためピ
ークシフトを生じない事となる。

よつて本発明では、第２図及び第３図に示す如
くこのプリアンブル１の書込み電流を高める事に
よりデータブロツクの検出ミスを防止したもので
ある。

第３図は本発明の磁気記録装置の書込み装置の
一実施例、第２図は第３図の各部の波形を示す。

図において５は書込み命令、６は書込みデー
タ、７は書込み電流制御信号、８は書込み電流、
９はライトデータ発生回路、１０は書込み電流制
御回路、１１は書込み電圧発生回路、１２，１
３，１４は書込み電流発生回路（各トラツク対
応）、１５，１５′，１５″は磁気ヘツドをそれぞ
れ示す。磁気ヘツド１５〜１５″は必ず第１図で
示すIBG４中に停止している。

第２図及び第３図に示すように書込み命令５が
ライトデータ発生回路９に入力されると、それと
同時に書込み命令５が電流制御回路１０及び書込
み電圧発生回路に入力される。

その後書込み命令５と同時に起動された記録媒
体が一定速度に達した事により上位装置より書込
みデータ６がライトデータ発生回路９に送られ、
各書込み電流発生回路を駆動する。

本発明では、この書込みデータ６の内プリアン
ブル部分の情報をライトデータ発生回路９が検出
し電流制御回路１０によりこのプリアンブル部分
のみで高電流制御信号７を発生し、第２図に示す
ように書込み電流８のプリアンブル部分を高めた
ものである。

このようにする事によりプリアンブル１の部分
の情報を高電流で記録出来るので再生出力信号が
大となるため、ゴミや記録媒体の浮きに対しての
影響が少なくなる。

その後情報の記録（データ部３及びポストアン
ブル２）が終了すると書込み命令５を落し記録媒
体を停止させる。尚実施例においてはプリアンブ
ル１の書込み電流を高めたがブロツクが検出され
ればいいのでポストアンブル２の書込み電流を高
めてもよいし、プリアンブル１及びポストアンブ
ル２両方でもよい。

このように本発明においてはブロツク単位で情
報を記録しブロツクの最初と最後にブロツク検出
のための制御信号を付加した磁気記録装置におい
てデータ部の書込み電流に比して制御信号の書込
み電流を高めているためブロツクの読飛ばしを防
止出来る。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明に係る磁気テープの記録形式を
示す図、第２図は本発明の磁気記録装置の書込み
方式の一実施例、第３図は第２図に示す磁気記録
装置の書込み装置の具体的回路例をそれぞれ示
し、さらに図において、 １……プリアンブル、２……ポストアンブル、
３……データ部、４……インターブロツクギヤツ
プ（IBG）、５……書込み命令、６……書込みデ
ータ、７……書込み電流制御信号、８……書込み
電流、９……ライトデータ発生回路、１０……書
込み電流制御回路、１１……書込み電圧発生回
路、１２，１３，１４……書込み電流発生回路、
１５，１５′，１５″……磁気ヘツドをそれぞれ示
す。

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １ 磁気記録媒体上にデジタル情報をブロツク単
   位で記録すると共に、ブロツクの最初にブロツク
   を検出するための制御信号を書込み電流を等間隔
   で反転させて記録する磁気記録装置において、 前記デジタル情報をブロツク単位で記録する際
   の書込み電流を発生する第１の電流制御手段と、 前記ブロツク検出のための制御信号を記録する
   際の書込み電流を前記第１の電流制御手段より高
   くして発生する第２の電流制御手段と、 を備えたことを特徴とする磁気記録装置の書込み
   装置。