JPH0246519Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 【技術分野】

本考案は、洗髪や洗面用に使用されるシヤワー
ヘツドを備えた洗面化粧台において、シヤワーホ
ースを伝つてカウンターの下方へ流下する水を受
ける水受けタンクを簡単に取り付けるための構造
に関する。

【背景技術】

従来より、洗髪を目的としてシヤワーヘツド３
を備えた業務用などの洗面化粧台が用いられてい
るが、シヤワーホース２をカウンター１に挿通さ
せる通路となつているシヤワーベース１１はシヤ
ワーホース２を自由に移動させられる構造となつ
ているためにシヤワーベース１１とシヤワーホー
ス２との間を完全にシールすることはできず、こ
のためシヤワーホース２を伝つてカウンター１の
下方へ水が流下し易く、キヤビネツト８が濡れた
り、キヤビネツト８内の収納物が濡れたり、キヤ
ビネツト８を腐らせたりすることがあつた。 このため、シヤワーホース２を伝つてカウンタ
ー１の下方へ流下した水を受けるための水受けタ
ンク４をキヤビネツト８内に設けた第７図のよう
な洗面化粧台が提供されているが、その取付け方
法はキヤビネツト８の内壁面９からビス１７を突
出させ、水受けタンク４の背面の側壁面５に設け
られただるま孔６をこのビス１７に引つ掛けて取
り付けていた。しかしながら、水受けタンク４の
だるま孔６は前方の側壁面５に隠されて見えない
ので、だるま孔６をビスに合わせて引つ掛ける作
業が困難であつた。特に、水受けタンク４の取付
けはカウンター１の下の狭いキヤビネツト８内で
行うため、作業しにくい場所であり、作業が困難
であつた。

【考案の目的】

本考案は叙上のような技術的背景に鑑みて為さ
れたものであり、その目的とするところは水受け
タンクの取付け作業を簡単且つ迅速に行えるよう
にすることにある。

【考案の開示】

本考案シヤワー付き洗面化粧台の水受けタンク
の構造は、カウンター１の下方にシヤワーホース
２を配設され、カウンター１を抜き出し自在に挿
通させられたシヤワーホース２の先端にシヤワー
ヘツド３を設け、カウンター１の下方に設けられ
た水受けタンク４内に前記シヤワーホース２の中
間部を垂らすように納入したシヤワー付き洗面化
粧台において、水受けタンク４の背面の側壁面５
にだるま孔６を設けると共にだるま孔６と対向さ
せて前面の側壁面５に前記だるま孔６の全体を見
透かすことのできる透孔７を開口し、キヤビネツ
ト８の内壁面９から突出したビスのような係止体
１０にだるま孔６を引つ掛けて水受けタンク４を
取り付けて成ることを特徴とするものである。し
かして、水受けタンク４の透孔７とだるま孔６を
通して水受けタンク４の向こうの係止体１０の位
置を確認できるので、簡単にだるま孔６を係止体
１０に引つ掛けることができ、更に係止体１０が
だるま孔６に確実に引つ掛けられていることを確
認でき、簡単に水受けタンク４の取付け作業を行
えるものである。 以下本考案の実施例を添付図に基いて詳述す
る。洗面化粧台は、第２図に示すように、キヤビ
ネツト８の上面にカウンター１を設け、カウンタ
ー１の中央にボール１２を設けると共に周囲に給
水栓１３と取付け、カウンター１の開口に取り付
けられたシヤワーベース１１にシヤワーヘツド３
を通して立てられるようになつている。給水栓１
３からは更にシヤワーホース２が延出され、シヤ
ワーホース２はシヤワーベース１１をスライド自
在に挿通させられてカウンター１の上面へ引き出
され、シヤワーホース２の先端にはシヤワーヘツ
ド３が取り付けられている。しかして、温水は給
水栓１３とシヤワーヘツド３とのいずれかから給
湯できるように切換手段を設けられている。シヤ
ワーヘツド３は使用しない時には第２図に示すよ
うにシヤワーベース１１に立てられており、使用
する時には第１図に示すようにシヤワーホース２
をシヤワーベース１１から引き出して使用するよ
うになつている。キヤビネツト８内に取り付けら
れる水受けタンク４は、透明な素材で形成されて
いて内部の水が見えるようになつており、第３図
及び第４図に示すような構造となつている。水受
けタンク４の底は湾曲していて最下底部には水抜
きホース１４が取り付けられており、側面には水
抜きホース１４を縦に保持するホルダー１５が取
り付けられている。従つて、水抜きホース１４を
水受けタンク４から外して倒すと水受けタンク４
内の水を排出できるようになつている。更に、前
面の側壁面５にはこれ以上内部に水が溜まるとシ
ヤワーホース２の動きによつて内部の水が跳ねて
外部に飛散するという高さに目印のマーク１６が
形成されている。水受けタンク４の背面の側壁面
５には第３図に示すように略逆Ｔ字形のだるま孔
６が形成されており、だるま孔６と対向させて前
面の側壁面５にはだるま孔６の全体を見透かすこ
とのできる丸孔状の透孔７が開口されている。し
かして、水受けタンク４をキヤビネツト８内に取
り付けるには、キヤビネツト８の内壁面９の棧木
１９などに係止体１０であるビス１７を打つてお
き、透孔７とだるま孔６からビス１７を見て、だ
るま孔６をビス１７に合わせて引つ掛け、引つ掛
け後第５図に示すように透孔７からドライバー１
８でビス１７を締めて確実に水受けタンク４を固
定するのである。水受けタンク４の側面にはシヤ
ワーホース２を通すための孔２０が開口され、上
部にはシヤワーベース１１の下端に接続された案
内ホース２１を挿入するための開口部２２が設け
られており、シヤワーホース２は上記孔２０から
水受けタンク４内に挿入され、水受けタンク４内
に垂らすように納入され、更に開口部２２内に挿
入された案内ホース２１内を遊挿されてシヤワー
ベース１１へ至つている。従つて、シヤワーホー
ス２を伝つたり、シヤワーベース１１から浸入し
た水は案内ホース２１内を通つて水受けタンク４
内へ落とされ、溜められるのである。

【考案の効果】

本考案は、叙述のごとく水受けタンクの背面の
側壁面にだるま孔を設けると共にだるま孔と対向
させて前面の側壁面に前記だるま孔の全体を見透
かすことのできる透孔を開口し、キヤビネツトの
内壁面から突出したビスのような係止体にだるま
孔を引つ掛けて水受けタンクを取り付けてあるか
ら、水受けタンクの透孔とだるま孔を通して水受
けタンクの向こうの係止体の位置を確認でき、簡
単にだるま孔を係止体に引つ掛けることができ、
更に係止体がだるま孔に確実に引つ掛けられてい
ることを確認でき、簡単に水受けタンクの取付け
作業を行えるという利点がある。

【図面の簡単な説明】

第１図は本考案の一実施例を示す一部破断した
正面図、第２図は同上の洗面化粧台の側断面図、
第３図は同上の水受けタンクの正面図、第４図は
同上の水受けタンクの側面図、第５図は同上の水
受けタンクの取付け方法を示す説明図、第６図は
水受けタンクの取付け状態を示す側面図、第７図
は従来例の洗面化粧台の正断面図であり、１はカ
ウンター、２はシヤワーホース、３はシヤワーヘ
ツド、４は水受けタンク、５は側壁面、６はだる
ま孔、７は透孔、８はキヤビネツト、９は内壁
面、１０は係止体である。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. カウンターの下方にシヤワーホースを配設さ
   れ、カウンターを抜き出し自在に挿通させられた
   シヤワーホースの先端にシヤワーヘツドを設け、
   カウンターの下方に設けられた水受けタンク内に
   前記シヤワーホースの中間部を垂らすように納入
   したシヤワー付き洗面化粧台において、水受けタ
   ンクの背面の側壁面にだるま孔を設けると共にだ
   るま孔と対向させて前面の側壁面に前記だるま孔
   の全体を見透かすことのできる透孔を開口し、キ
   ヤビネツトの内壁面から突出したビスのような係
   止体にだるま孔を引つ掛けて水受けタンクを取り
   付けて成るシヤワー付き洗面化粧台の水受けタン
   クの構造。