JPH0246089Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 （産業上の利用分野） 本考案はAM変調器に関する。

（従来技術とその問題点） 従来よりAM変調器は種々のものが知られてい
るが、構造が複雑であつた。

（問題点を解決する為の手段） 本考案は差動増幅器の一方の入力端子に搬送波
信号を印加し、他方の入力端子に変調入力信号を
印加し、各差動出力を可変容量ダイオードを介し
て出力端子に導出し、一方の差動出力端子を高周
波的に接地したものである。

（作用） この様に接続したので、各可変容量ダイオード
は搬送波信号に対して分圧器として働き、その容
量値は変調入力信号に応じて互いに逆方向に変化
するので、分圧比が変動し、出力端子にはAM信
号が得られる。

（実施例） 図は本考案の一実施例である。図において、１
は搬送波入力端子、２は変調入力端子、１４は
AM出力端子、５，６はトランジスタ、９，１０
は可変容量ダイオード、１２，１５は小容量の高
周波用バイパスコンデンサ、１６は大容量のバイ
パスコンデンサ、３，４，７，８，１１，１３，
１７，１８は抵抗器である。以上の構成におい
て、高周波の搬送波入力信号はトランジスタ５で
増幅されてそのコレクタに現われる。低周波の変
調入力はトランジスタ６及び５で差動増幅されて
互いに逆相で同レベルの出力がコレクタに現われ
る。従つて可変容量ダイオード９は変調入力信号
の正及び負の半サイクルでそれぞれ高及び低レベ
ルにバイパスされる。又可変容量ダイオード１０
は逆に変調入力信号の正及び負の半サイクルでそ
れぞれ低及び高レベルにバイアスされる。一方ト
ランジスタ５のコレクタに現われる搬送波信号に
対しては、トランジスタ６のコレクタがコンデン
サ１５により高周波的に接地されるので、可変容
量ダイオード９及び１０は分圧回路となつて、出
力端子１４には、その可変容量ダイオード９及び
１０で分圧された搬送波信号が現われる。ここ
で、上述の様に可変容量ダイオード９及び１０の
容量値は一方が増加すれば他方が減少する様に変
調入力信号に応じて変化するので、出力端子１４
に現われる搬送波信号は変調入力信号に応じて変
化し、AM変調を受ける。

（効果） 以上の様に本考案によれば簡単な構成でAM変
調することが出来る。

【図面の簡単な説明】

図は本考案の一実施例である。 １……搬送波入力端子、２……変調入力端子、
１２，１５，１６……バイパスコンデンサ、９，
１０……可変容量ダイオード、１４……AM出力
端子。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 第１及び第２のトランジスタからなる差動増幅
   器と、AM出力端子と、上記差動増幅器の各差動
   出力端に第１の電極をそれぞれ接続し上記AM出
   力端子に第２の電極を共通接続した第１及び第２
   の可変容量ダイオードと、上記各差動出力端子の
   一方を高周波的に接地するバイパスコンデンサと
   を有し、上記第１のトランジスタの入力電極に搬
   送波信号を印加し、第２のトランジスタの入力電
   極に変調入力信号を印加したAM変調器。