JPH0245882B2 - - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 本発明は、隠蔽式案内レール組立体、特に引出
し用案内レール組立体に関し、該組立体は、引出
しの両側において、引出し側に引き出しレール及
び本体側に支持レールを含み、引出しの荷重は隣
接配列でランナーキヤリツジ内に取付けられかつ
少なくとも実質的に１つの水平面内に位置する円
筒形ランナーローラによつて伝達され、ランナー
キヤリツジは支持レール及び引き出しレールが互
いに分離される場合には、前記キヤリツジを一方
のレール組内に固定する固定用ラツチ類を具備し
ている。

案内部材組立体は、現代の家具製造、特に厨房
及び事務所用家具の製造にしばしば用いられる。

この形式の案内部材組立体は、引出しまたは棚
の引き出し及び挿し入れに便利で、家具本体から
部分的に引き出されるとき引出しまたは棚の円滑
な走行を提供しかつ引出しまたは棚が傾斜しない
ように固定する。

上記の機能の他に、案内部材組立体は次の要求
事項を遂行する。それらの組立体は、引出しの荷
重支持能力を極めて制限された程度に減じてはな
らず、すなわち引出しの幅寸法の損失をできる限
り小さくしなければならない。

そのうえ、ランナーキヤリツジが引出しによつ
て覆われるときはそれによつて塵埃からランナー
キヤリツジを保護するという利点が示された。こ
れは見た目の利点ばかりでなく長期にわたる使用
期間にも案内レール組立体の機能を保証する。

引出しの側壁を例えば押出し材のようなプラス
チツク材料で造ることが知られている。さらにま
た、案内レール組立体の引き出しレール及びラン
ナーキヤリツジを引出しの側壁に配設することが
知られ、これはまた、下向きに延びる覆いによつ
て、引き出しレール及びランナーキヤリツジを外
側に向けて覆うことも知られている。

レールが引出しの底の下方に取付けられた案内
レール組立体である隠蔽式案内レール組立体の一
例が本出願人のAT−PS362899に記載されてい
る。この形式の案内レール組立体は広い場所を要
せずに、持に引出しの幅を減ぜずに家具の本体内
に組み込めるという利点をもつ。

本発明の目的は、重い引出しの場合でも円滑な
走りと安定した横方向案内が得られるような上記
形式の案内レール組立体を改良するにある。

この種の安定した横方向案内は現在まではいわ
ゆる玉軸受引き出し案内部材によつて得られてき
た。上記案内部材の場合、玉軸受ケージは、レー
ルの溝状の案内経路上を走る鋼球が保持されたレ
ール間に配置される。この種の案内レール組立体
は引出しの良好な案内性を提供するが多くの欠点
をもつ。鋼球とレール間の圧力は被覆されたレー
ルが使用出来ない程に大きい。さらに、これらの
案内レール組立体は、それらは複雑な形状をもつ
ので自己定置性をもつことができず、完全に押し
入れられなかつた引出しは、開いたままとなる。

本発明による案内レール組立体を用いることに
よつて、円筒形ランナーローラで案内する簡単な
構造のランナーキヤリツジと玉軸受案内の円滑な
走行性が組合わされる。特に、引出しが完全に押
し入れられなかつた場合に自己定置性を提供する
ことが可能となる。

本発明によれば、支持レールの走路フランジが
両側に突出する水平の端縁フランジをもつＵ形を
形成し、かつランナーキヤリツジのランナーロー
ラがＵ形チヤンネル内をかつまた端縁フランジの
走路フランジの外側上を移動し、かつ引き出しレ
ールがＣ形を形成してランナーキヤリツジを抱く
構造によつて、上記性能が達成される。

ランナーキヤリツジ内のランナーローラが上方
から見て五の目形の配列を形成し中心のローラが
Ｕ形チヤンネル内を走行するように好適に構成さ
れている。よつて、ランナーキヤリツジの良好な
平衡が得られている。

引出しの特に円滑な走行性は、支持レールの走
路フランジを取付けアングルなどによつて横方向
へ調節可能に保持することによつて得られる。

以下に、本発明の一実施例を、該実施例によつ
て本発明を限定することなく、図面について詳細
に説明する。

本発明による案内レール組立体は、通常の方法
で、引出し１の各側において引出し側に引き出し
レール２を、及び本体側に支持レール３を含む。
それぞれ１つのランナーキヤリツジ４が支持レー
ル３と引き出しレール２との間に配置される。引
き出しレール２は引出しの側壁に続く引出しの底
部に配置される。ランナーキヤリツジ４は横たわ
つた状態で配置され、すなわちランナーローラ
５，５′は上下に配設されずに互いに横方向に並
んで配置される。

このように構成することにより、本発明による
案内レール組立体は極めて丈が低くかつ家具本体
の単に高さ範囲内の極めて僅かな場所を必要とす
るのみである。

支持レール３の案内フランジ６は、第２図から
第４図までの図面から分かるように、Ｕ形断面を
もち、かつ２つの外方へ突出する水平の周縁フラ
ンジ７を含む。ランナーキヤリツジ４のランナー
ローラ５，５′は、一方はＵ形輪郭によつて形成
されたチヤンネル内を移動し（ランナーローラ
５′）、及び他方は水平フランジ７の下側を移動す
る（ランナーローラ５）。この実施例において、
ランナーキヤリツジ４は該キヤリツジの隅部に配
置された４つのランナーローラ５、及び該ランナ
ーキヤリツジのほぼ中央に配置されたランナーロ
ーラ５′を具備する。ランナーローラ５′はランナ
ーローラ５よりも大きい直径をもつ。

第２図による実施例において、支持レール３の
走路フランジ６は取付アングル８に強固に溶接さ
れる。支持レール３及びランナーキヤリツジ４は
引き出しレール２よりも可成り幅狭であるので、
引出し１は横方向へ移動でき、それにより公差の
補償を可能にする。

第３図による実施例において、支持レール３と
ランナーキヤリツジ４と引き出しレール２とは、
横幅に関して互いに比較的精密に適合され、すな
わち引き出しレール２と支持レール３間での横移
動はできない。この場合、第４図に示すように、
支持レール３の走路フランジ６は取付アングル８
に調節可能に保持される。しかし、前記の調節作
用は家具本体の取付中においてのみ可能でなけれ
ばならない。例えば、第４図に示すように、走路
フランジ６は引出しの下方への方向に延びる溝穴
９をもち、該溝穴を通して取付アングル８内に取
付けられた鋲１０が突出する。よつて、走路フラ
ンジ６は双頭矢印Ｂの方向へ調節できる。調節が
終れば、走路フランジ６は取付アングルに、例え
ば鋲接などによつて好適に、強固に固定される。

引き出しレール２は、第２図に示すように、引
出し側壁と引出しの底部間の角度内と同時に引出
し側壁の下方に配置される。

本発明による支持レール３の輪郭及びランナー
キヤリツジ４内へのランナーローラ５，５′の配
置は、案内レール組立体の最適な安定性を提供す
る。

横方向の案内性を改良するために、横方向補償
ローラ１１がランナーキヤリツジ４に配設され
る。

支持レール３及び引き出しレール２は、ランナ
ーキヤリツジ４の案内に用いられるランナーキヤ
リツジ用の停止部分１２，１３，１４を有してい
る。

各ランナーキヤリツジ４は２つの脚部分１５′
を含むラツチ１５をもち、該脚部分は、案内レー
ル組立体の通常の機能中は水平フランジ７の上側
に沿つて移動する。

引出し１が家具本体から完全に抜き出され、す
なわち引き出しレール２が支持レール３から分離
される場合は、ラツチ１５はその固定用突起部１
６を引き出しレール２に形成された凹部１７内に
係合させ、次に各ランナーキヤリツジ４が引き出
しレール２内に取付けられ、引き出しレール２と
ともに支持レール３から引き抜かれる。

引出し１が家具本体内に挿入されるとき、すな
わち、引き出しレール２が支持レール３内に挿入
される場合は、ランナーキヤリツジ４は自動的に
固定が解除される。

引き出しレール２の前端には、停止部材１８が
設けられて、挿入された引出し１の傾くのを防
ぎ、もし望むならば引出し１の垂直方向の整合に
も使用される。

第５図及び第７図から分かるように、支持レー
ル３の走路フランジ６は後方へ傾斜した区域をも
ち、これは自己定置装置１９を形成する。前記自
己定置装置１９によつて、まだ完全には閉じられ
ていない引出しは、それ自身の重量によつて家具
本体内に引き入れられるであろう。

既述のように、ランナーローラ５，５′は、案
内レール組立体に潤滑を施す必要を無くしかつグ
リースを使用しないという可成りな好適状態を得
るために、プラスチツク材料で造ることが好まし
い。レール２及び３はプラスチツク材料で被覆す
ることが好適である。

【図面の簡単な説明】

第１図は、本発明による案内レール組立体を含
む引出しの垂直断面図、第２図は、案内レール組
立体の片側の断面図、第３図は、本発明の第２実
施例の案内レール組立体の片側の断面図、第４図
は、支持レールの一実施例の断面図、第５図は、
引き出し位置にある案内レール組立体の片側の縦
断面図、第６図は、案内レール組立体の片側の上
面図、第７図は、挿入位置にある案内レール組立
体の縦断面図、第８図は、挿入位置にある案内レ
ール組立体の上面図、第９図は、ローラキヤリツ
ジの縦断面図、第１０図は、ランナーキヤリツジ
の上面図、第１１図は、ランナーキヤリツジの前
面図を示す。 図中の符号 １…引出し、２…引き出しレー
ル、３…支持レール、４…ランナーキヤリツジ、
５，５′…ランナーローラ、６…走路フランジ、
７…水平フランジ、８…取付アングル、９…溝
穴、１０…鋲、１１…ローラ、１２，１３，１４
…停止部分、１５…ラツチ、１５′…脚部分、１
６…固定用ロツク、１７…凹部、１８…停止部
材、１９…自己定置装置、を示す。

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １ 引出しの両側において引出し側に引き出しレ
   ール及び本体側に支持レールを含み、引出しの荷
   重は隣接配列でランナーキヤリツジ内に取付けら
   れかつ少なくとも実質的に１つの水平面内に位置
   する円筒形ランナーローラによつて伝達され、前
   記ランナーキヤリツジが支持レール及び引き出し
   レールが互いに分離される場合には、前記キヤリ
   ツジを一方のレール組内に固定する固定用ラツチ
   類を具備し、かつ前記支持レールの前記走路フラ
   ンジが両側に突出する水平の周縁フランジをもつ
   Ｕ形を形成し、前記ランナーキヤリツジの前記ラ
   ンナーローラがＵ形チヤンネル内、及び前記ラン
   ナフランジの他側の前記周縁フランジ上で移動
   し、かつ前記引き出しレールがＣ形を形成して前
   記ランナーキヤリツジを抱く、特に引き出し用隠
   蔽式案内レール組立体。 ２ 前記ランナーキヤリツジ内の前記ランナーロ
   ーラが上方から見て五の目形配列を形成し、前記
   ランナーローラの中央のローラが前記Ｕ形チヤン
   ネル内を走行する特許請求の範囲第１項記載の隠
   蔽式案内レール組立体。 ３ 前記ランナーローラの前記中央のローラが前
   記ランナーローラの他のローラよりも大きい直径
   をもつ特許請求の範囲第３項記載の隠蔽式案内レ
   ール組立体。 ４ 前記支持レールの前記走路フランジが取付ア
   ングル類によつて横方向に調節可能に保持される
   特許請求の範囲第１項記載の隠蔽式案内レール組
   立体。