JPH0245813Y2 -

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【考案の詳細な説明】本考案は、臨床試験等で行なわれている試薬に
よる検査に用いるプレパラートに関するものであ
る。

現在、臨床試験等で行われている例えばポリス
チレンに薬品を入れた試薬を用い、体液、血液等
に滴下し、検査する時に使用するプレパラートは
ガラス製であつた。このガラスプレパラートは、
価格が数千円するために検査に使用した後、洗浄
を行ない繰返し使用している。

また、ガラス製であるため破損するおそれがあ
り、取扱いに注意を要した。

さらに、ガラス製のプレパラートは、表面が平
担であるため、被検査物である体液や血液が検査
前にプレパラートから流れ出すおそれがあつた。

しかし、近年この種の検査は、増加し、洗浄を
行なう手間を省くため、使い捨て可能なプレパラ
ートの出現が望まれていた。

本考案は、上記目的を達成する使い捨て可能な
プレパラートを提供することを目的とするもので
ある。

以下、本考案を詳細に説明する。

本考案は、第１図および第２図に示すように基
疎水性フイルムからなる基材１の少なくとも検査
部２を親水性処理を施し、該検査部２の周囲に疎
水性部３を設けたプレパラートである。

また、検視し易くするため、第３図に示すよう
うに基材１の裏面に黒色の印刷層４を設けてもよ
い。

本考案の基材１としては、延伸ポリプロピレン
フイルムを用いるのが使用中における反りの防止
がなされ好しく、また延伸ポリプロピレンフイル
ム単体で用いるのではなく、紙との積層体を用い
るのが使い易く最適である。

そして、検査部２を少なくとも親水性処理を施
す施し方としてはシリカ微粉末を含む溶液を塗布
することによつて行う。

さらに検査部２の周囲に設ける疎水性部４はシ
ルク印刷方法により、10μ程度のインキ層を設け
ればよく、これにより反応液の流出を防止でき、
確実に検査を行うことができる。

具体的には、ポリエステル樹脂、ポリ塩化ビニ
ル樹脂等をバインダーとするインキにより形成す
る。

本考案のプレパラートは、以上の構成からなる
ので、親水性部を確実に被検査物を載置すること
ができ、また10μ以上厚い疎水性部を形成してな
るので、被検査物がこぼれるおそれがない。

また、本考案のプレパラートは、約５〜10円／
枚なので、価格的にも使い捨て可能となり、従来
の洗浄の手間が省け、検査の作業が容易になつ
た。

【図面の簡単な説明】

第１図は、本考案のプレパラートの一例を示す
説明図、第２図は、第１図Ａ−A′からの断面図、
第３図は、他の構成の断面図である。１……基材、２……検査部、３……疎水性部、
４……印刷層。