JPH0610862U - 簡易検査用試験紙 - Google Patents

簡易検査用試験紙

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JPH0610862U
JPH0610862U JP2084491U JP2084491U JPH0610862U JP H0610862 U JPH0610862 U JP H0610862U JP 2084491 U JP2084491 U JP 2084491U JP 2084491 U JP2084491 U JP 2084491U JP H0610862 U JPH0610862 U JP H0610862U
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清和 中庄司
和子 中庄司
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南越ケミカル株式会社
和子 中庄司
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 本考案は、尿や血液更に唾液等の被検査液中
の検査目的物質の量を一層正確に且つ至極容易に測定で
きるだけでなく、熟練を要せず、家庭でも極めて簡便且
つ容易に使用し得る上、検査目的物質の含有量が異常で
あるか否かの判定を何人でも至極容易に行える簡易検査
用試験紙を提供する。 【構成】 本考案は、検査部と該検査部に隣接して設け
られた判定用色調部からなる試験紙であって、上記検査
部には被検査液中の検査目的物質の量に応じて色調変化
する検査試薬が保持されており、又、上記判定用色調部
には、上記検査部の色調変化に対応させて、検査目的物
質の量が判定し得る色調表示部が形成されていることを
特徴とする。

Description

【考案の詳細な説明】 【産業上の利用分野】
本考案は血液、尿などの被検査液中の検査目的物質がどの程度含まれているか 、或いは被検査液の検査目的物質の量が臨界値を超えているか否かを何人も至極 容易に判定できる簡易検査用試験紙に関する。
【0002】
【従来の技術】
血液や尿中の成分検査は、医療における臨床検査として、疾病の予防や診断に 不可欠のものである。
【0003】 この検査方法としては、試験管に採血或いは採尿を行い、その中の検査目的物 質の存在を確認したり、定量するものが挙げられるが、この方法は操作が繁雑で 、病院等の特定の場所でないと検査を行うことができないだけでなく、分析に時 間がかかるなどの問題がある。
【0004】 このため、紙や合成樹脂製シート等の支持体に予め検査試薬を保持させて検査 用試験紙を製造し、この検査用試験紙に被検査液中を接触させ、該検査用試験紙 に生ずる色調の変化によって検査目的物質の存在を確認したり、その量を測定す る等の方法が提案されている(特開昭60ー40953号公報、特開平2ー78 956号公報、実開昭57ー79767号公報、実開昭64ー57号公報、実開 平2ー67263号公報)。
【0005】 これらの方法によると、操作が簡単で判定が短時間で行えるという利点があり 、しかも何人も使用が可能であることから自己の健康管理の一環として使用する ことが増加しつつある。
【0006】
【考案が解決しようとする課題】
しかしながら、従来の検査用試験紙では、試験紙の容器に色調表が貼付されて いることが多く、容器の無い所、つまり色調表が無い所では検査目的物質の判定 ができないのである。又、検査目的物質の量を正確に認定するには検査用試験紙 を容器における色調表に近付ける必要があり、至極煩わしいのであった。
【0007】 又、被検査液中の検査目的物質の含有量に応じて検査用試験紙の色調が変化す るが、発色した検査用試験紙の色調を色調表のそれと比較して被検査液中の検査 目的物質の含有量が正常値か異常値かを決定するには熟練が必要であった。
【0008】 更に、被検査液中の検査目的物質の含有量が異常値を示した場合において、入 院或いは通院の必要があるか、又は食事療法など家庭療法でも良いかを判定する 必要があるが、一般人がこのような場合の判定を行うことは至極困難であった。
【0009】 本考案は、上記技術的課題に鑑み完成されたものであって、検査部と該検査部 に隣接して設けられた判定用色調部からなり、上記検査部には被検査液中の検査 目的物質の量に応じて色調変化する検査試薬が保持されており、又、上記判定用 色調部には、上記検査部の色調変化に対応させて、検査目的物質の量が判定し得 る色調表示部が形成されていることにより、両者を直接対比することにより、被 検査液中の検査目的物質の量が正常か否かの判定を何人でも至極容易に行える簡 易検査用試験紙を提供することを目的とするものである。
【0010】
【課題を解決するための手段】
本考案は、上記目的を達成するために、以下に述べる技術的手段を講じたもの である。
【0011】 即ち、本考案の簡易検査用試験紙においては、検査部と該検査部に隣接して設 けられた判定用色調部からなる試験紙であって、上記検査部には被検査液中の検 査目的物質の量に応じて色調変化する検査試薬が保持されており、又、上記判定 用色調部には、上記検査部の色調変化に対応させて、検査目的物質の量が判定し 得る色調表示部が形成されていることを特徴とするものである。
【0012】 本考案においては、被検査液中の検査目的物質の量に応じて色調変化する検査 部と、該検査部の色調変化に対応させて、検査目的物質の量が判定し得る判定用 色調部が互いに隣接して設けられており、これによって、検査部の変化した色と 判定用色調部の色を直接対比して、被検査液中の検査目的物質の量を判定し得る からその量を一層正確に且つ至極容易に判定し得るのである。
【0013】 本考案において、検査部と判定用色調部を隣接する方法としては特に限定され るものではないが、具体的には、例えば後述する一体の支持体を上下2列にし、 その下列に検査部を、又、その上列に判定用色調部を形成して検査用試験紙を製 造したり、後述する一体の支持体を上、中、下の3列にし、その中央部を検査部 とし、上下両側を判定用色調部として、検査用試験紙を製造しても良いのである 。
【0014】 又、本考案において、検査部と判定用色調部を隣接する他の方法としては、上 述の方法に代えて、例えば後述する一体の支持体を左右2列にし、その右列に検 査部を、又、その左列に判定用色調部を形成して検査用試験紙を製造したり、後 述する一体の支持体を右、中、左の3列にし、その中央部を検査部とし、左右両 側を判定用色調部として、検査用試験紙を製造しても良いのである。
【0015】 本考案において測定可能な被検査液中の検査目的物質としては尿や血液等の被 検査液中のCa、Mg、Fe、Cu等の無機質成分、蛋白質、アルブミン、尿素、ク レアチニン、アンモニア、尿酸、ビリルビン等の蛋白質や窒素成分、トランスア ミナーゼ、乳酸脱水素酵素、アルカリホスフアターゼ、ロイシンアミノペプチダ ーゼ、アミラーゼ等の酵素、細菌、潜血、ウルビルノーゲン、ケトン体、アスク ルビン酸、ホルモン、水素イオン濃度更にブドウ糖、乳酸、コレステロール等の 糖質及び脂質等が挙げられる。
【0016】 又、上記検査部には、上記検査目的物質の量に応じて色調変化する検査試薬が 保持されているが、該検査試薬としては、従来から用いられている検査試薬がそ のまま使用でき、一般に、色素、酵素、pH緩衝剤等の混合成分からなるもので あり、この検査試薬の組み合わせによって、上記検査目的物質の種類や量に応じ てそれぞれ異なった色調変化を呈するものである。
【0017】 具体的には、後述する支持体に、検査目的物質に応じた検査試薬を保持させて 検査部を形成するに当たり、該検査試薬としては、例えばブドウ糖検査用にはグ ルコースオキシターゼ、ペルオキシターゼ及びO−トリジンの混合物、蛋白質検 査用にはテトラブロモフェノールブルー、ケトン体試験用にはニトロプルシッド ナトリウム、アミノ酢酸及びリン酸三ナトリウムの混合物、潜血試験用にはクメ ンヒドロペルオキシド及びO−トリジンの混合物、ウロビリノーゲン検査用には 4,4'−ビス−ジアゾニウムジフェニルスルフィド=四フッ化硼酸塩等が挙げら れる。
【0018】 このように、検査部は支持体に検査試薬を保持させて形成されるが、該支持体 としてはフィルム状或いはシート状のものであって、上記検査試薬を保持し得る ものであれば特に限定されるものではなく、具体的には、例えば上質紙、コート 紙、アート紙等の紙類、ポリスチレン、ポリエチレン、ポリ塩化ビニル、ポリプ ロピレン又はポリエステル等の合成樹脂をベースとした合成紙、ポリプロピレン 、ポリ塩化ビニル又はポリエチレン等の合成樹脂製フィルムをラミネートしたラ ミネート紙、その他、ポリプロピレン、ポリウレタン、ポリエステル、ナイロン 、ポリ塩化ビニリデン、ポリエチレン或いは親水性のフィルムやシート等の透明 或いは白色の合成樹脂製のフィルム又はシート、更に各種合成樹脂で形成された 多孔質のフィルム又はシート(発泡体も含む。)等が挙げられる。
【0019】 本考案において、上記の支持体に上記の検査試薬を保持させるには支持体に検 査試薬を含浸、塗工或いは印刷によって固定すれば良いのである。
【0020】 具体的には、例えば適当な溶媒中或いは分散媒中に、指示薬である色素、酵素 、pH緩衝剤等と、必要に応じて、種々のバインダーなどを投入し、これを均一 に混合して検査試薬の溶液或いは分散液を調製し、この検査試薬液(以下、溶液 Aという。)を、検査試薬の保持性を有する支持体、例えば、紙類や、多孔質の フィルム又はシート(発泡体も含む。)等に含浸或いは塗工して乾燥させたもの を、短冊状に裁断したり、又は、上記溶液Aに、更に検査試薬の吸着性を有する 吸着剤を分散させ、これを、支持体に含浸、印刷又は塗工して乾燥させたものを 、短冊状に裁断するなどの方法が採用される。
【0021】 本考案の簡易検査用試験紙においては、検査部と判定用色調部が隣接して設け られており、予め、印刷等によって形成された判定用色調部の上方又は下方に連 接して、上記短冊状の検査部を各種接着剤で貼付しても良いが、支持体を上下2 列にし、その下列又は上列の検査部と、又、その上列又は下列の判定用色調部と を同時に印刷したり、或いは検査部と判定用色調部を別々に2段階に分けて印刷 して検査用試験紙を製造したり、若しくは支持体を上、中、下の3列にし、その 中央部の検査部と、上下両側の判定用色調部とを同時に印刷したり、或いは検査 部と判定用色調部を別々に2段階或いは3段階に分けて印刷して検査用試験紙を 製造しても良いのである。
【0022】 本考案の簡易検査用試験紙においては、検査部と判定用色調部が隣接して設け られており、予め、印刷等によって形成された判定用色調部の側方に連接して、 上記短冊状の検査部を各種接着剤で貼付しても良いが、支持体を左右2列にし、 その右列又は左側の検査部と、又、その左列又は右側の判定用色調部とを同時に 印刷したり、或いは検査部と判定用色調部を別々に2段階に分けて印刷して検査 用試験紙を製造したり、若しくは支持体を右、中、左の3列にし、その中央部の 検査部と、左右両側の判定用色調部とを同時に印刷したり、或いは検査部と判定 用色調部を別々に2段階或いは3段階に分けて印刷して検査用試験紙を製造して も良いのである。
【0023】 これらのうち、印刷による方法が生産性が良好であり、製品精度が高いので最 も望ましいが、この印刷の方法としては、オフセット印刷、シルクスクリーン印 刷、グラビア印刷、フレキソ印刷等が挙げられるのであり、この方法は支持体の 種類によって適宜選択される。
【0024】 上記各種バインダーとしては、検査目的物質と検査試薬との反応を阻害せず、 適度の吸水性と保水性を有するものが選択される。例えば、グルコースの検出に は、バインダーとしてイソブチレン−無水マレイン酸共重合体のブタノールエス テルを水ーn−ブタノールに溶解させたものを用いることが好ましい。
【0025】 本考案においては、判定用色調部がフィルム状或いはシート状の支持体に2種 類以上の色分けがなされている色調表示部が形成されており、且つ該判定用色調 部における色調表示部或いは色調表示部に隣接する箇所には判定表示部が形成さ れているものが有益である。
【0026】 即ち、このように支持体における判定用色調部を色調表示部と判定表示部に分 け、この色調表示部には、被検査液中の検査目的物質の量によって発色した上記 検査部の色にそれぞれ対応する、色が形成されるが、上記検査目的物質の量が正 常か、或いは異常かを区別するために、少なくとも2種類の色分けが必要であり 、また、上記判定表示部は何人でも検査目的物質の量が正常か、或いは異常かを 至極容易に判断し得るようにするためのものであり、この判定表示部にはマイナ ス符号、プラスマイナス符号或いはプラス符号の表示、或いは陰性、疑陽性又は 陽性等の正常か、異常かを示す文字、若しくは検査目的物質の濃度表示が示され る。
【0027】 この場合において、上記判定表示部には検査目的物質の量が所定の臨界値を超 える箇所に注意を喚起する符号或いは文字を表示してなるものも有益である。
【0028】 この臨界値は家庭での食事療法等では疾病の治療が困難な場合に、自己や家族 にその異常を確実に知らせ、入院や通院の必要性を喚起するためのものである。
【0029】 この符号や文字は、この目的を達成できるものであれば特に限定されないが、 「注」の赤文字や「Dr」の赤文字、病院を示す模様、符号又は文字等が挙げら れる。
【0030】 本考案においては、判定用色調部における色調表示部及び判定表示部が印刷に よって形成されているものが有益である。
【0031】 このように、印刷によって判定用色調部における色調表示部及び判定表示部が 形成されると、生産性が良好で低コストで簡易検査用試験紙が得られるのであり 、又、品質の安定した製品が得られるので最も望ましいが、この印刷の方法とし ては、オフセット印刷、シルクスクリーン印刷、グラビア印刷、フレキソ印刷等 が挙げられるのであり、この方法は支持体の種類によって適宜選択される。
【0032】 本考案の簡易検査用試験紙においては、検査部と判定用色調部が一体の支持体 に形成されているものが、印刷等によって、簡単に、且つ経済的に製造し得るか ら最も有益である。
【0033】 又、本考案の簡易検査用試験紙においては、上述のように 検査部と判定用 色調部が別体で形成されており、且つ該検査部に隣接して判定用色調部が貼着さ れているもの、或いは 検査部と判定用色調部が別体で形成されており、且つ 該判定用色調部に隣接して検査部が貼着されているものも有益である。
【0034】 即ち、上記のものは、例えば支持体の一側に、予め検査部を印刷等によって 形成し、この側方に隣接して、上述の方法で形成した短冊状の判定用色調部を接 着剤で貼付したものである。
【0035】 又、上記のものは、例えば支持体の一側に、予め判定用色調部を印刷等によ って形成し、この側方に隣接して、上述の方法で形成した短冊状の検査部を接着 剤で貼付したものである。
【0036】 本考案で用いられる接着剤としてはホットメルト系接着剤或いは感圧性接着剤 のいずれでも良いが、取り扱い性や生産性等の観点より、感圧性接着剤が望まし い。
【0037】 この感圧性接着剤の具体例としては、例えば、ゴム系粘着剤、アクリル系粘着 剤、ビニル系粘着剤、シリコン系粘着剤、ポリエステル系粘着剤又はポリウレタ ン系粘着剤等が挙げられる。
【0038】 本考案の簡易検査用試験紙においては、名前、或いはカルテの番号等の何人の 試験紙かを明確にするための記入欄が設けられているものが、検査対象の誤りが 無くなるので望ましい。
【0039】
【作用】
本考案の簡易検査用試験紙は、上記構成を有し、検査部と該検査部に隣接して 設けられた判定用色調部からなり、上記検査部には被検査液中の検査目的物質の 量に応じて色調変化する検査試薬が保持されており、又、上記判定用色調部には 、上記検査部の色調変化に対応させて、検査目的物質の量が判定し得る色調表示 部が形成されており、上記の検査部に被検査液を接触させることにより、被検査 液中の検査目的物質の量に応じて、当該検査部が変色するのであり、この色と、 判定用色調部の色を直接対比して、検査目的物質の量を決定するからその量が一 層正確に且つ至極容易に測定できるだけでなく、検査目的物質の含有量が異常で あるか否かの判定を何人でも至極容易に行える作用を有するのである。
【0040】
【実施例】
以下、本考案を実施例に基づき詳細に説明するが、本考案はこれに限定される ものではない。 実施例1 図1はブドウ糖検査用の簡易検査用試験紙1であり、該簡易検査用試験紙1は 、紙製支持体2の端縁部表面に、下記検査試薬[A]成分からなるブドウ糖検査用 の印刷インキを用いて形成された検査部3と該検査部3に隣接して設けられた判 定用色調部4からなり、上記検査部3には被検査液中の検査目的物質の量に応じ て色調変化する検査試薬、この場合、グルコースオキシターゼ、ペルオキシター ゼ及びo−トリジンを有効成分とする検査試薬が保持されており、又、上記判定 用色調部4には、上記検査部3の色調変化に対応させて、検査目的物質の量が判 定し得る色調表示部4a〜4cが形成されている。
【0041】 この場合、検査部3と判定用色調部4は一体の支持体2の表面に印刷により形 成されており、該判定用色調部4における色調表示部4a〜4cに隣接する箇所 には、プラス或いはマイナスの符号からなる判定表示部5が印刷によって形成さ れている。
【0042】 この判定表示部5は、上記の例に代えて、色調表示部4a〜4c内に形成して もよく、又、この判定表示部5は検査目的物質の量が正常か或いは異常かを示す ものであれば特に限定されるものではなく、プラス或いはマイナスの符号に代え て、陰性、疑陽性又は陽性の文字、若しくは検査目的物質の濃度表示でもよいの である。
【0043】 又、本考案の簡易検査用試験紙においては、上述のように一体の支持体2上に 、印刷によって、検査部3と判定用色調部4を形成するのに代えて、検査部3と 判定用色調部4を別体で形成し、且つ該検査部3に隣接して判定用色調部4を貼 着してもよいのである。
【0044】 即ち、例えば支持体2の端縁部に、予め検査部3を印刷等によって形成し、こ の上方に隣接して、短冊状に形成した判定用色調部4を接着剤で貼付しても良い のである。
【0045】 検査試薬[A]成分 スチレン−マレイン酸樹脂 20重量部 水−エタノール(容積比2/8)混合溶剤 70重量部 グルコースオキシターゼ 2重量部 ペルオキシターゼ 2重量部 o−トリジン 1重量部 シリカ系充填剤(徳山ソーダ(株)フローライトM) 5重量部
【0046】 実施例2 図2は蛋白質検査用の簡易検査用試験紙1であり、該簡易検査用試験紙1は、 紙製支持体2の一端部を上、中、下の3列に区分けし、その中央部の表面に、下 記検査試薬[B]成分からなる蛋白質検査用の印刷インキを用いて形成された検査 部3と、該検査部3における両側の判定用色調部4、4とを印刷して形成されて おり、上記検査部3には被検査液中の検査目的物質の量に応じて色調変化する検 査試薬、この場合、テトラブロムフェノールフタレインエチルエステルを有効成 分とする検査試薬が保持されており、又、上記判定用色調部4には、上記検査部 3の色調変化に対応させて、検査目的物質の量が判定し得る色調表示部4a〜4 fが形成されている。
【0047】 この場合、検査部3と判定用色調部4は一体の支持体2の一端部表面に印刷に より形成されており、該判定用色調部4における色調表示部4a〜4fに隣接す る箇所には、プラス或いはマイナス更にプラスマイナスの符号からなる判定表示 部5が印刷によって形成されている。
【0048】 検査試薬[B]成分 酢酸ビニル樹脂 10重量部 エチルアルコール/メチルエチルケトン3/7混合溶剤 80重量部 テトラブロムフェノールフタレインエチルエステル 1重量部 硫酸マグネシウム 1重量部 クエン酸 1重量部 クエン酸ナトリウム 1重量部 シリカ系充填剤(徳山ソーダ(株)フローライトS−800) 6重量部
【0049】 実施例1の簡易検査用試験紙1を尿に接触させてテストを行った結果、ブドウ 糖を含む尿中においては、検査部3が薄黄色から青緑色に変化した。 この場合、この簡易検査用試験紙1は、検査部3と判定用色調部4が隣接して 形成されており、検査部3の色と、判定用色調部4の色を直接対比して、検査目 的物質の量を決定し得るからその量が一層正確に且つ至極容易に測定できること が認められた。
【0050】 又、判定用色調部4における判定表示部5により、検査目的物質の含有量が異 常であるか否かの判定を何人も至極容易に行えることが確認された。
【0051】 実施例2の簡易検査用試験紙1を尿に接触させてテストを行った結果、蛋白質 を含む尿中においては、検査部3が薄黄色から青色に変化した。
【0052】 この場合、この簡易検査用試験紙1は、検査部3と判定用色調部4が隣接して 形成されており、検査部3の色と、判定用色調部4の色を直接対比して、検査目 的物質の量を決定し得るからその量が一層正確に且つ至極容易に測定できること が認められた。
【0053】 又、判定用色調部4における判定表示部5により、検査目的物質の含有量が異 常であるか否かの判定を何人も至極容易に行えることが確認された。
【0054】 実施例3 図3は各種検査目的物質の簡易検査用試験紙1であり、該簡易検査用試験紙1 は、ほぼ名刺大で、且つ紙製支持体2において、その一端部に名前或いはカルテ の番号の記入欄6が、又、その他の空白部表面に、各検査目的物質に応じた各検 査試薬成分からなる印刷インキを用いて形成された各検査部3と、該各検査部3 における一側或いは両側の各判定用色調部4とを印刷して形成されており、上記 各検査部3には被検査液中の検査目的物質の量に応じて色調変化する検査試薬、 この場合、例えばブドウ糖検査用の検査部3aにはグルコースオキシターゼ、ペ ルオキシターゼ及びO−トリジンの混合物、蛋白質検査用の検査部3bにはテト ラブロモフェノールブルー、ケトン体検査用の検査部3cにはニトロプルシッド ナトリウム、アミノ酢酸及びリン酸三ナトリウムの混合物、潜血検査用の検査部 3dにはクメンヒドロペルオキシド及びO−トリジンの混合物、ウロビリノーゲ ン検査用の検査部3eには4,4'−ビス−ジアゾニウムジフェニルスルフィド= 四フッ化硼酸塩を有効成分とする検査試薬が保持されており、又、上記判定用色 調部4には、上記検査部3の色調変化に対応させて、検査目的物質の量が判定し 得る色調表示部4a〜4fが形成されている。
【0055】 この場合、検査部3と判定用色調部4は一体の支持体2の一端部表面に印刷に より形成されており、該判定用色調部4における色調表示部4a〜4fに隣接す る箇所には、プラス或いはマイナス更にプラスマイナスの符号からなる判定表示 部5が印刷によって形成されている。
【0056】 このように、名前、或いはカルテの番号等の何人の試験紙かを明確にするため の記入欄6が設けられていると、検査対象の誤りが無くなるので望ましい。
【0057】 又、この簡易検査用試験紙1は、図示しないが採尿カップ中に入れられ、該カ ップ中に尿を入れて当該試験紙1を尿中に浸し、この状態で持ち運んだり、その まま放置し、所定の時間が経過した後に引き上げて、各検査部3の色と、各判定 用色調部4の色を直接対比して、各検査目的物質の量を決定し得るからその量が 一層正確に且つ至極容易に測定できる。
【0058】 更に、この簡易検査用試験紙1は、採尿したカップ中に所定の時間浸して各検 査部3を発色させた後、これを取り出し、これを透明な合成樹脂製の袋に入れ、 この状態で持ち運んだり、そのまま放置し、所定の場所で各検査部3の色と、各 判定用色調部4の色を直接対比して、各検査目的物質の量を決定し得るからその 量が一層正確に且つ至極容易に測定できる。
【0059】 この場合においても、判定用色調部4における判定表示部5により、検査目的 物質の含有量が異常であるか否かの判定を何人も至極容易に行えるのである。
【0060】 尚、上記実施例においては、尿検査用の簡易検査用試験紙1について説明した が、本考案はこれに限定されるものではなく、他の被検査液、例えば血液や唾液 等についても適用できるのである。
【0061】
【考案の効果】
本考案の簡易検査用試験紙は、上記構成を有し、検査部に被検査液を接触させ ることにより、被検査液中の検査目的物質の量に応じて、当該検査部が変色する ので、この色と、判定用色調部の色を直接対比して、検査目的物質の量を決定す るからその量が一層正確に且つ至極容易に測定できるだけでなく、熟練を要せず 、家庭でも極めて簡便且つ容易に行える上、検査目的物質の含有量が異常である か否かの判定を何人でも至極容易に行える効果を有するのである。
【0062】
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は本考案の簡易検査用試験紙の一実施例を
示す平面図である。
【0063】
【図2】図2は本考案の簡易検査用試験紙の他の実施例
を示す平面図である。
【0064】
【図3】図3は本考案の簡易検査用試験紙の更に他の実
施例を示す平面図である。
【0065】
【符号の説明】
1 簡易検査用試験紙 2 支持体 3 検査部 3a〜3e 検査部 4 判定用色調部 4a〜4f 色調表示部 5 判定表示部 6 記入欄

Claims (10)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 検査部と該検査部に隣接して設けられた
    判定用色調部からなる試験紙であって、上記検査部には
    被検査液中の検査目的物質の量に応じて色調変化する検
    査試薬が保持されており、又、上記判定用色調部には、
    上記検査部の色調変化に対応させて、検査目的物質の量
    が判定し得る色調表示部が形成されていることを特徴と
    する簡易検査用試験紙。
  2. 【請求項2】 検査部がフィルム状或いはシート状の支
    持体に検査試薬が含浸、塗工或いは印刷によって形成さ
    れている請求項1に記載の簡易検査用試験紙。
  3. 【請求項3】 判定用色調部がフィルム状或いはシート
    状の支持体に2種類以上の色分けがなされている色調表
    示部が形成されており、且つ該判定用色調部における色
    調表示部或いは色調表示部に隣接する箇所には判定表示
    部が形成されている請求項1または2に記載の簡易検査
    用試験紙。
  4. 【請求項4】 判定表示部が検査目的物質の量が正常か
    或いは異常かを示すマイナス符号、プラスマイナス符号
    或いはプラス符号の表示、或いは陰性、疑陽性又は陽性
    の文字、若しくは検査目的物質の濃度表示である請求項
    3に記載の簡易検査用試験紙。
  5. 【請求項5】 判定表示部には検査目的物質の量が所定
    の臨界値を超える箇所に注意を喚起する符号或いは文字
    を表示してなる請求項4に記載の簡易検査用試験紙。
  6. 【請求項6】 判定用色調部における色調表示部及び判
    定表示部が印刷によって形成されている請求項5に記載
    の簡易検査用試験紙。
  7. 【請求項7】 検査部と判定用色調部が一体の支持体で
    形成されている請求項1ないし6のいずれかに記載の簡
    易検査用試験紙。
  8. 【請求項8】 検査部と判定用色調部が別体で形成され
    ており、且つ該検査部に隣接して判定用色調部が貼着さ
    れている請求項1ないし7のいずれかに記載の簡易検査
    用試験紙。
  9. 【請求項9】 検査部と判定用色調部が別体で形成され
    ており、且つ該判定用色調部に隣接して検査部が貼着さ
    れている請求項1ないし7のいずれかに記載の簡易検査
    用試験紙。
  10. 【請求項10】 請求項1ないし9のいずれかに記載の
    簡易検査用試験紙には名前、或いはカルテの番号の記入
    欄が設けられている簡易検査用試験紙。 【0001】
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