JPH0540874U - 呈色比較色調体 - Google Patents
呈色比較色調体Info
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- JPH0540874U JPH0540874U JP2464691U JP2464691U JPH0540874U JP H0540874 U JPH0540874 U JP H0540874U JP 2464691 U JP2464691 U JP 2464691U JP 2464691 U JP2464691 U JP 2464691U JP H0540874 U JPH0540874 U JP H0540874U
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 呈色試験具に現れた呈色状態の呈色比較色調
体との対比および結果の判定を簡単に且つ正確に行うこ
とができ、使い勝手のよい呈色比較色調体を提供するこ
と。 【構成】 病理学的にみて正常な未検出時の色調から病
理学的に非正常な高検出時の色調へと、色調が連続して
またはほぼ連続的して徐々に変化している呈色比較色調
体。
体との対比および結果の判定を簡単に且つ正確に行うこ
とができ、使い勝手のよい呈色比較色調体を提供するこ
と。 【構成】 病理学的にみて正常な未検出時の色調から病
理学的に非正常な高検出時の色調へと、色調が連続して
またはほぼ連続的して徐々に変化している呈色比較色調
体。
Description
【0001】
本考案は、尿試験紙やpH試験紙などの呈色試験具の呈色結果を比較判定する のに使用されている呈色比較色調体の改良に関する。
【0002】
尿中の潜血、ブドウ糖、蛋白等の有無や濃度、pH等を調べることによって、 特定の疾病の有無や疾病状態の軽重を判定することが可能である。そのために、 尿中の潜血、ブドウ糖、蛋白質等の有無や濃度、pH等に応じて、特定の色に発 色または色変化する呈色試験紙が、その簡便さや比較的正確な結果を与える点か ら各種医療機関や健康診断等において従来から広く使用されてきた。 また、近年、そのような呈色試験紙を家庭向けに販売することが許可され、各 家庭でも、そのような呈色試験紙を使用して尿等の検査を行うことが可能になっ た。 そして、呈色試験紙等の呈色試験具を使用する病理検査では、濃度既知の検体 または疑似検体によって呈色試験具を呈色させた場合と同じ色になるように、安 定な色素を用いて調製した呈色比較色調体(呈色比較色調表等)を別に用意して おき、検査の結果得られた呈色試験具の呈色状態(色調)を呈色比較色調体の色 と目視によって対比して、尿中の潜血、ブドウ糖、蛋白等の有無や濃度、pH等 の判定が行われている。
【0003】 ところで、従来の呈色比較色調体は、図1に示した呈色比較色調表1を例にと って説明すると、呈色比較色調表1上に、被検査成分の濃度や被検査液体のpH 等が、正常であり病理学的に心配なしと見なせる場合の色調2、病理学的に正常 でなく精密検査等が必要な高検出時の色調4、およびそれらの中間の要注意状態 の色調3からなる3個の色調、またはせいぜい多くても5個程度の少数の色調を 互いに間隔をあけて配置している。
【0004】 そして、上記従来の呈色比較色調表1を使用して呈色試験紙により尿等の検査 を行った場合に、呈色試験具で検出された色調が、呈色比較色調表1における上 記色調2、3または4のいずれか一つとぴったり一致するときは、検査結果の判 定を容易に且つ適確に行うことができる。しかしながら、呈色試験具で検出され る色調は、色調2、3または4とぴったり一致することはまれであり、色調2と 色調3の間の色、または色調3と色調4の間の色である場合が多い。 そのような中間の色調になった場合に、呈色試験具検査に熟練した医療従事者 等の場合は、呈色試験具の呈色状態がそのような中間の色調になっても、それま での経験等から、上記従来の呈色比較色調表により、その中間的な色調をどう判 定すべきかを比較的容易に決定できるかもしれない。 しかしながら、呈色試験具による試験に不慣れな初心者や各家庭では、そのよ うな中間の色調を、色調2、3または4のいずれに属すると判断すべきか、また 検査の結果を正常、要注意または非正常のいずれであるとすべきか、その判定が 難しく、場合によっては誤った判定を行う危険があった。
【0005】
上記の点から、本考案者らは、初心者や各家庭においても簡単に使用すること ができ、しかも正確な判定結果を得ることのできる呈色比較色調体の開発を目的 として研究を続けてきた。 その結果、呈色比較色調体を上記従来技術におけるような間隔をあけて断続的 に配置した少数の色調の組み合わせから構成せずに、呈色比較色調体の色調を、 病理学的に正常で心配なしと見なせる未検出時の色調から、病理学的に非正常で 精密検査等が必要な高検出時の色調へと、連続してまたはほぼ連続して徐々に変 化させると、初心者や各家庭でも容易に且つ正確に検査および判定できるように なることを見出して本考案を完成した。
【0006】 したがって、本考案は、病理学的にみて正常な未検出時の色調から病理学的に 非正常な高検出時の色調へと、色調が連続してまたはほぼ連続して徐々に変化し ている呈色比較色調体である。 本考案の「呈色比較色調体」は、呈色試験紙等の呈色試験具に現れた呈色状態 を対比して検査結果を判定するための標準呈色比較色調体であって、病理学的に みて正常な未検出時の色調から病理学的に非正常な高検出時の色調へと色調が連 続してまたはほぼ連続的して徐々に変化してあればどのようなものであってもよ く、素材の種類、形状、寸法等は特に限定されない。例えば、本考案の呈色比較 色調体は、紙やシートまたはフイルムから形成された呈色比較色調表であっても 、棒状、筒状、板状、ブロック状等の形状であってよい。 また、本考案の呈色比較色調体に上記の連続したまたはほぼ連続した色調を形 成するにあたっては、紙、フィルム、シート、板、棒、ブロック等の適当な基材 に該当する色紙等を貼っても、またはそれらの基材に該当する色調を印刷や塗布 等の適当な手段で直接施してもよい。上記のうちで、紙、フイルム、シート、板 等の平坦な素材に該当する色紙を貼るかまたは該当する色調を印刷等により直接 施したものが、製造の容易性、取り扱い性等の点から望ましい。
【0007】 また、本考案において、上記の「病理学的にみて正常な未検出時の色調」(以 後「未検出時色調」という)は、被検査液体中の検査対象成分の濃度やpH等の 検査項目が、正常な値にあることを示す色として、通常、呈色比較色調体の色調 配列の一方の端に配置されている色調をいう。例えば、図1に示した従来の呈色 比較色調表でいうと、間隔をあけて配置された3個の色調2、3および4のうち 、一方の端に位置する色調2が未検出時色調に相当する。そして、本考案におけ る「病理学的に非正常な高検出時の色調」(以後「高検出時色調」という)とは 、上記した検査対象成分の濃度やpH等の検査項目が、正常でなく精密検査等が 必要であることを示す色として呈色比較色調体の色調配列のもう一方の端に配置 されている色調をいう。図1の従来の呈色比較色調表を例にとって説明すると、 間隔をあけて配置された3個の色調2、3および4のうち、もう一方の端に位置 する色調4が高検出時色調に相当する。
【0008】 本考案の呈色試験具の色調、すなわち未検出時色調、高検出時色調および全体 の色調は、呈色比較色調体がどのような呈色試験具に対して用いられるものであ るかにより、当然異なっている。 例えば、グルコースオキシダーゼ法によって尿中のブドウ糖を検査するのに使 用されるブドウ糖試験紙、および尿中の潜血の有無を検査するのに使用される潜 血試験紙では、いずれも呈色剤としてオルト−トリジンの酸化物が一般に用いら れている。この呈色剤は、尿中のブドウ糖または潜血の濃度に応じて、未検出時 のくすんだピンク色から高検出時の紺色まで色調が徐々に変化する。そのために 、このブドウ糖試験紙および潜血試験紙と組み合わせて使用される図1に示した 従来の呈色比較色調表では、くすんだピンク色からなる未検出時色調2、くすん だピンク色と紺色との中間色からなる中間色調3および紺色からなる高検出時色 調4の3者が間隔をあけて配置されている。この呈色比較色調表では、未検出時 色調2と中間色調3とはかなり近似しており、また中間色調3と高検出時色調4 とはかなり近似している。そこで、ブドウ糖試験紙または潜血試験紙の呈色状態 が色調2と色調3の間の色調、または色調3と色調4の間の色調である場合には 、色調2の未検出、色調3の要注意状態および色調4の高検出のいずれであると 判定すべきかその判断がかなり困難である。
【0009】 また、例えば、pH指示薬のパンタク誤差法によって尿中の蛋白質を検査する のに使用される尿蛋白質試験紙では、呈色剤としてテトラブロモフェノールブル ーが一般に用いられている。この呈色剤は、尿中の蛋白質の濃度に応じて、未検 出時の黄色から高検出時の黄緑色まで色調が徐々に変化する。そのために、この 尿蛋白質試験紙と組み合わせて使用される図1に示した従来の呈色比較色調表で は、黄色からなる未検出時色調2、黄色と黄緑色の中間色からなる中間色調3お よび黄緑色からなる高検出時色調4の3者が間隔をあけて配置されている。この 呈色比較色調表でも、未検出時色調2と中間色調3とはかなり近似しており、ま た中間色調3と高検出時色調4とはかなり近似している。そこで、尿蛋白質試験 紙の呈色状態が色調2と色調3の間の色調、または色調3と色調4の間の色調で ある場合には、色調2の未検出、色調3の要注意および色調4の高検出のいずれ であるか判定が難しい。
【0010】 これに対して、本考案の呈色比較色調体では、呈色比較色調表の場合を例に挙 げて説明すると、例えば図2に示すように、未検出時色調2から高検出時色調4 まで、色調体の色が連続してまたはほぼ連続して徐々に変化している。したがっ て、検査に使用した呈色試験具を本考案の呈色比較色調体と直接対照すると、呈 色試験具の呈色状態に一致する色調部分を呈色比較色調体からほぼ100%見つ けることができる。その結果、本考案の呈色比較色調体による場合は、呈色試験 具の呈色状態が、未検出時色調により近い方の色調であるか否か、高検出時色調 により近い色調であるか否か、またはほぼ中間の色調であるか等を簡単に且つ正 確に判定することができる。
【0011】 そして、本考案の呈色比較色調体は、未検出時色調から高検出時色調まで色調 を、完全に連続して徐々に変化するようにして印刷等により着色された一つの色 素材(例えば一枚の色紙)から形成したりまたは直接基材にそのような着色を施 しても、または色調が少しづつ異なる多数枚の色素材(色紙)を色調がほぼ連続 して変化するように順次連続して接続させてまたはそのように直接着色して形成 していてもよい。
【0012】 また、本考案の呈色比較色調体に、例えば図3に示すように、連続して徐々に 変化する色調部分の横等に、各々の色調部分が意味する検査結果の内容を表す文 章(例えば“未検出”、“少量検出:要注意”、“多量検出:精密検査が必要”等 )を併記しておくと、呈色試験具の呈色状態を本考案の呈色比較色調体と対比す るだけで、その検査結果を極めて容易に判定できる。その結果、呈色試験具の検 査結果を説明するための説明書き等を別に添付したり読む必要がなくなり、初心 者や各家庭は勿論のこと、各種医療機関や検査機関等においても、本考案の呈色 比較色調体の使い勝手が極めてよくなる。
【0013】 上記では主として尿中の潜血、ブドウ糖、蛋白質の検査やpHの測定を行う場 合を例に挙げて説明してきたが、本考案の呈色比較色調体は、尿中の潜血、ブド ウ糖、蛋白質、pHの検査において使用される呈色比較色調体に限定されない。 すなわち、本考案の呈色比較色調体には、ヒトや動物の尿、血液、骨髄液、汗 、涙、唾液等の被検査液体を、浸漬、滴下、注入、散布、塗布等の任意の手段に よって呈色試験具に施した場合に、例えば潜血、ブドウ糖、蛋白質、ウロブリノ ーゲン、ケトン体、ビリルビン、pH、亜硝酸塩等の被検査液体中に含まれる特 定の物質の存在や濃度に応じて、発色または色変化して、それらの物質の有無や 濃度を知ることができる呈色試験具と組み合わせて使用される呈色比較色調体の いずれもが包含される。
【0014】
本考案の呈色比較色調体による場合は、呈色試験具に現れた呈色状態の呈色比 較色調体との対比および結果の判定を、極めて簡単に且つ正確に行うことができ 、使い勝手が良い。 本考案の呈色比較色調体は、検査に不慣れな初心者や各家庭が使用するのに特 に適している。しかしながら、各種医療機関や検査機関等で使用した場合にも、 従来の呈色比較色調体に比べて、判定を簡単に且つ短時間に、しかも正確に行う ことができる。
【図1】従来の呈色比較色調表を示す図である。
【図2】本考案の呈色比較色調体の一例を示す図であ
る。
る。
【図3】本考案の呈色比較色調体の別の例を示す図であ
る。
る。
1 呈色比較色調表 2 未検出時色調 3 中間色調 4 高検出時色調
Claims (1)
- 【請求項1】 病理学的にみて正常な未検出時の色調か
ら病理学的に非正常な高検出時の色調へと、色調が連続
してまたはほぼ連続して徐々に変化している呈色比較色
調体。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2464691U JPH0540874U (ja) | 1991-03-22 | 1991-03-22 | 呈色比較色調体 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2464691U JPH0540874U (ja) | 1991-03-22 | 1991-03-22 | 呈色比較色調体 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0540874U true JPH0540874U (ja) | 1993-06-01 |
Family
ID=12143907
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2464691U Pending JPH0540874U (ja) | 1991-03-22 | 1991-03-22 | 呈色比較色調体 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0540874U (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2014529083A (ja) * | 2011-09-27 | 2014-10-30 | ダイアグノスティクス・フォー・オール・インコーポレイテッドDiagnostics For All, Inc. | 定量マイクロ流体デバイス |
-
1991
- 1991-03-22 JP JP2464691U patent/JPH0540874U/ja active Pending
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2014529083A (ja) * | 2011-09-27 | 2014-10-30 | ダイアグノスティクス・フォー・オール・インコーポレイテッドDiagnostics For All, Inc. | 定量マイクロ流体デバイス |
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