JPH0245759A - 糖化アルブミン分析用装置 - Google Patents

糖化アルブミン分析用装置

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Publication number
JPH0245759A
JPH0245759A JP19617288A JP19617288A JPH0245759A JP H0245759 A JPH0245759 A JP H0245759A JP 19617288 A JP19617288 A JP 19617288A JP 19617288 A JP19617288 A JP 19617288A JP H0245759 A JPH0245759 A JP H0245759A
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JP
Japan
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column
flow path
albumin
glycated albumin
flow passage
Prior art date
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Pending
Application number
JP19617288A
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English (en)
Inventor
Hisafumi Ito
伊藤 尚史
Takateru Uchida
内田 高照
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Asahi Chemical Industry Co Ltd
Original Assignee
Asahi Chemical Industry Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野ン 本発明は、試料中のアルブミンの分離と、糖化アルブミ
ンと非糖化アルブミンの分離を、クロマトグラフィーの
同−流路内で行う糖化アルブミンの分析装置に関する。
糖尿病のような長期間血糖値が高値を示す疾患では、さ
まざまな生体中の蛋白質が非酵素的に糖化反応を受ける
1、血清アルブミンもそれらの蛋白質の一つである。
糖化アルブミンは、その半減期が17日であり、3ケ月
前の空腹時血糖値とよく相関する指標となると言われる
糖化ヘモグロビンと比較すると、血糖状態に速やかに応
答するし、また、血糖値のように一時的な生理条件の影
響を受けて大きく変動することもない。糖尿病の診断で
は、数週間〜1ケ月程変曲の血糖状態の情報が有用であ
るため、糖化アルブミンはこの要求に最も応え得る指標
として、最近各方面から注目を浴びている。
例えば、糖化アルプミ/は現行の、または新たに変更し
た食餌療法が、その患者に適当か否かを早期に判定する
のに有効である等、その有用性が示唆されている。〔ケ
イ・エフ・マクファーラン)e・ダイアペッツ(Kay
 F 、Mcfarland atal 、DIA−B
ETSン、 2g、 1011.1979、シー・アー
ル・ガスロウ、ブロク・ナタル・アカビ・サイ、ニー・
x ス−x −(C−Earl Guthrow et
al、 Proe、Natl、Aead。
Sei 、USA) 、 76、 sn9 、4258
.1s79 ](従来の技術) 従来、糖化アルブミンの分離方法および検出方法として
は、カルボキシメチル型セルロース等ヲ固定相として用
いるイオン交換クロマトグラフィー(シェームス・エフ
・ティ・ジエー・バイオ・ケA (James F、D
ay etal J、Blo、Chem、) 、 25
4. 随3、595.1979)、セルロース等の軟質
ゲルにジとドロキシボロニル基を導入し、この官能基と
グルコースとの相互作用を利用するアフイニテイーク四
マドグラフィー〔エイ・ケイ・マリア、アナリイテイカ
ルーvターズ(A、に、Mallia  etal、A
naly−tical Lett@rs)、 14 (
B8) 、 649〜661.1981)等が試みられ
ている。
上記従来技術は、糖化アルブミンと非糖化アルブミンの
分離は可能であるが、それらと血清、血漿など体液中の
他の成分、例えば、免疫グロブリン類(IgG、IgM
等)、ノ・ブトグロビン、トランスフェリン等との分離
ができず、実質的に体液中の糖化アルブミンと非糖化ア
ルブミンを定食することはできない、。
したがって、従来は試料中からアルブミンを単離した後
、−旦クロマトグラフイーの系外に出し、濃縮後、改め
て糖化アルブミンと非糖化アルブミンを分離できるカラ
ムに導くという方法がとられていた。すなわち、試料中
からアルブミンを分離する操作と、アルブミンを糖化ア
ルブミンと非糖化アルブミンとに分離する操作が、少な
くとも2段階の別個の操作として行われており、煩雑で
長時間を要していた。
これらのことが、迅速性、操作性、再現性および自動化
が要求される臨床検査の場で、現在A糖化アルブミンが
測定されず、また、そのための分析装置もない最大の原
因である。
ここで、これらの問題点を克服した糖化アルブミンの分
析方法として、特開昭62−226999号公報に記載
の方法がある。すなわち、第1カラムで試料中からアル
ブミンを分離し、それをクロマトグラフィーの流路系外
に出すことなく第2カラムに導き、そこでアルブミンを
糖化アルブミンと非糖化アルブミンとに分離すること全
特徴とするクロマトグラフィーによる糖化アルブミンの
分離方法である。
上記特開昭62−226999号に記載の実施例によれ
ば、非糖化アルブミンと糖化アルブミンは、30分以内
で分離される。しかし、分析が終了して、次の分析全開
始するまでに、第1カラムと第2カラム金再生するため
の時間を要するため、分析サイクルは長くなり、そのた
め、臨床検査の場で用いるには、特に迅速性の点で、ま
だ、問題が残っていた。
この問題を克服した分析装置として、Iri願昭63−
82997号に記載の糖化アルブミン分析装置がある。
すなわち、液体クロマトグラフィーにより、試料中の糖
化アルブミンと非糖化アルブミンを分離分析する装置に
おいて、■試料中からアルブミンを分離する第1カラム
、■該アルブミンを糖化アルブミンと非糖化アルブミン
に分離する第2カラム、■第1カラムの下流と第2カラ
ムの上流の間に存在する流路切換手段を介して、第1カ
ラムと第2カラムが連結されている第1流路、および、
■第1カラムの上流に存在する流路切換手段と、上記(
3)の流路切換手段を介して、第1流路に連結されてい
る第2流路を有すること全特徴とする糖化アルブミン分
析装置である。
上記装置により、従来は長時間t−要した1回の分析時
間は大幅に短縮された。
ところで、上記装置では、第1カラムでのアルブミンの
分離の状況を確認するためには、第1カラムの出口と流
路切換手段との間にモニター用の検出器を備える、すな
わち、1つの装置に検出器を2台備える必要があり、迅
速性、操作性が要求される臨床検査用の装置では、検出
益金2台備えることによる、分析時間の増大やメンテナ
ンスの煩雑さは、無視できない問題となる場合が多い。
そこで、本発明者らは、上記の問題を解消するため鋭意
検討の結果、検出器を1台用いて、迅速性、操作性、再
現性にすぐれ、しかも、自動化された糖化アルブミンと
非糖化アルブミンの分析装置を開発し、本発明を完成す
るに至った。
すなわち、本発明は、液体クロマトグラフィーにより、
試料中の糖化アルブミンと非糖化アルブミンを分離分析
する装置において、■試料中からアルブミンを分離する
第1カラム、■該アルブミンを糖化アルブミンと非糖化
アルブミンに分離する第2カラム、■第1カラムの上流
に存在する第1の流路切換手段、■第1力2ムの下流と
第2カラムの上流の間に存在する第20流路切換手段、
■第2カラムの下流に存在する第3の流路切換手段、■
上記(4)の第2の流路切換手段を介して、第1カラム
と第2カラムが連結されている第1流路、■上記(3)
の第10流路切換手段と上記(4)の第20流路切換手
段を介して第1流路に連結されている第2流路、■上記
(4)の第20流路切換手段と上記(5)の第3の流路
切換手段を介して第1流路に連結されている第3流路、
および、■上記(5)の第3の流路切換手段の下流に連
結された検出器を有することを特徴とする糖化アルブミ
ン分析用装置である。
本発明において、糖化アルブミンとは、ダルコースと共
有結合したアルブミン、非糖化アルブミンとはダルコー
スと結合していないアルブミンを言う。
また、本発明で言うアルブミンとは、糖化アルブミンと
非糖化アルブミンの両方を指す。
本発明で言う試料とは、少なくとも糖化アルブミンと非
糖化アルブミンのどちらか、もしくはその両方を含有す
るもので、例えば、血清、崩漿、溶血液、尿等の体液を
挙げることができる。
本発明で用いる第1カラムは、アルブミンと体液中のそ
の他の成分を分離できるカラムであればよく、特に限定
されない。好ましい例として、アルブミンと親和性の高
い色素シバクロン、ブルーF3G−A等を結合させたゲ
、A/を充填したカラム、血清中の大量成分であるIg
G(分子量:約15万)とアルブミン(分子量:約6.
6万)とを分離できるゲル濾過用充填カラム、アミノ基
を有するイオン交換ゲル充填カラム等が挙げられる。
ただし、シバクロン傘ブルー等のアルブミンと親和性の
高い物質を導入する担体およびゲルテ適用固定相担体と
しては、機械的強度、化学的安定性にすぐれ、タンパク
質の非特異吸着が少ないという理由で、架橋共重合体重
量轟たりアルコール性水酸基1−0〜14.Omeq/
P、比表面積5〜1000d/ ’ %  保持し得る
水の量が0.5〜6.r)t/lである硬質の親水性架
橋共重合体が好ましい。最も好ましい例として、特開昭
57−30945号公報記載のビニルアルコール単位由
来のアルコール性水酸基を有する架橋共重合体を挙げる
ことができる。
あるいは特開昭56−64657号および@開昭59−
145036号公報記載の架橋共重合体も好ましい。
該親水性架橋共重合体にアミノ基を導入する方法として
拡、例えば、次の方法を挙げることができる。すなわち
、上記の親水性架橋共重合体とエピハロヒドリンビスエ
ボキシド等全反応させ、エポキシ基含有条種共重合体を
得、ついで、アンモニア、エチルアミン等の一級アミン
、ジエチルアミン等の二級アミンを反応させることKよ
って得ることができる。
アミノ基としては、置換基を有しないアミノ基、エチル
アミノ基等の一置換アミノ基、ジエチルアミノ基等の二
置換アミノ基を挙げることができる。
アミノ基の量は、架橋共重合体重量轟たり0.02〜5
 、0 meq/fであり、好ましくは0 、05〜2
 、Orxheq/fであり、さらに好ましくは0.2
〜1.0meq/Pである。
チバクロンブルーF3G−Aを導入する方法としては、
例えば、該親水性架橋共重合体の水酸基にプ四ムシアン
を反応させ、ついで、チバクロンブルーF3G−Aを反
応させる方法を挙げることができる。
チバクロンブルーF3G−Aの量は、架橋共重合体重量
当たり0.002〜1.0 meq/fであり、好まし
くは0.005〜0 、05 meq/rである。
これらのゲルのうち、親水性架橋共重合体にアミノ基を
導入したゲルが特に好ましい。
本発明で用いる最も好ましい例として、特開昭60−1
50839号公報記載のビニルアルコール単位由来のア
ルコール性水酸基とジェチルアミノ基を有する架橋共重
合体を挙げることができる。この架橋共重合体は、特願
昭60−1222号記載の方法により、アルブミンと体
液中の他の成分を迅速に分離することが可能である。
本発明で用いる第2カラムは、イオン交換ゲルまたはジ
ヒドロキシボロニル基を有するゲルを充填したカラ五等
が挙げられるが、少なくとも糖化アルブミンと非糖化ア
ルブミンが分離できればよく、tRK限定されない。
イオン交換ゲ、/I/を用いる場合、言うまでもなく、
糖化アルブミンと非糖化アルブミンのわずかな等電点の
差を利用するわけであるが、イオン交換基は陽イオン交
換基の方が好ましく、中でもカルボキシル基、スルホン
酸基等が待に好ましい。
また、ジヒドロキシボロニル基は、1,2−シスジオー
ルを有する化合物と特異的に結合するため、この官能基
を有するゲルを固定相としたアフィニティークロマトグ
ラフィーも、糖化アルブミンと非糖化アルブミンの分離
に有効である。
これらの官能基を導入する固定相担体としては、従来液
体クロマトグラフィー用固定相担体として一般的に用い
られているセルロース、アガロース等の多糖類の軟質ゲ
ル、シリカゲル、スチレン−ジビニルベンゼン系共重合
体等が挙げられるが、機械的強度、化学的安定性にすぐ
れ、タンパク質の非特異吸着が少ないという点で、架橋
共重合体重量当たりアルコール性水酸基1.0〜14.
Orneq/11比表面積5〜100G&/f、保持し
得る水の量が0.5〜6.Qt/fである硬質の親水性
架橋共重合体が好ましい。最も好ましい例として、燭開
昭57−30945号、特開昭56−64657号およ
び特開昭54−145036号公報記載の架橋共重合体
を挙げることができる。
上記の親水性架橋共重合体にジヒドロキシボロニル基を
導入する方法としては、次の方法を挙げることができる
4、すなわち、上記の親水性架橋共重合体とエピハロヒ
ドリン、ビスエポキシド等を反応させ、エポキシ基含有
架橋共重合体を得、ついで、メタアミノフェニルポロン
酸を反応させることによって得ることができる。
また、カルボキシル基を導入する方法としては、例えば
、モノクロロ酢酸やモノブロモ酢酸等のハロゲン化酢酸
を、該親水性架橋共重合体の水酸基と反応させる方法を
挙げることができる。
さらに、スルホン酸基を導入する方法としては、例えば
、プロパンスルトンを該親水性架橋共重合体の水酸基と
反応させる方法を挙げることができる。
ジヒドロキシボロニル基の量は、架橋共重合体重量当た
170 、05〜5.0 meq/Pであり、好ましく
u 0 、05〜3.0 meq/f 、さらに好まし
くはO,i 〜2.0meq/Pである。
カルボキシル基また社スルホン酸基の量は、架橋共重合
体重量当たり0o02〜5.0 meq/fであり、好
ましくは0.05〜2.0 meq/fであり、さらに
好ましくは0.2〜1.0 meq/fである。
これらのゲルのうち、親水性架橋共重合体にジヒドロキ
シボロニル基を導入したゲルが%に好ましい。本発明で
用いる最も好ましい例として、特開昭62−19240
5号公報記載のアルコール性水酸基とジヒドロキシボロ
ニル基を有するホウ素含有架橋共重合体を挙げることが
できる。
本発明において用いられる官能基を固定化したゲルの形
状は、球状、破砕状等種々挙げることができるが、好ま
しくは球状である。その場合、重量平均粒径は1〜50
0μmであり、好ましくは1〜20μm1さらに好まし
くは1〜10μmである。
本発明の装置の一例のフローダイアダラムを第1図に示
して、第1力2ム、第2カラム、第1流路、第2流路お
よび第3流路の関係を説明する。
第1図において、通常の糖化アルブミン分析の場合は、
次に示すように流路が切換えられることKなる。すなわ
ち、移動相のA液が送液ポンプによL第1の流路切換手
段を介して第1流路に送られ、試料注入部より注入され
た試料は、移動相とともに第1カラムに送入され、試料
中のアルブミンと他の成分が分離される。次いで、第2
の流路切換手段により、第1カラムで分離されたアルブ
ミンのみがwc2カラムに送入される。該アルブミンが
第2カラムに送入された後、第10流路切換手段および
第2の流路切換手段により流路が切換えられ、送液ポン
プから送液される移動相は、第2流路を通って第2の流
路切換手段を介して第2カラムに送入される。移動相を
A液からB液に切換えること忙より、第2カラムで糖化
アルブミンと非糖化アルブミンは分離され、検出器に送
入される。その後、移動相はB液からA液に切換えられ
、第2流路を通って第2の流路切換手段を介して第2カ
ラムに送られ、第2カラムを再生する。
第2カラムの再生が終了すると、第1の流路切換手段お
よび第2の流路切換手段により流路が切換えられ、移動
相は第1流路に送られ、次の分析が可能になる。
次に、第1カラムでのアルブミンの分離の確認をする場
合には、次に示すように流路が切換えられる。すなわち
、移動相のA液が送液ポンプにより、第1の流路切換手
段を介して第1流路に送られ、試料注入部より注入され
た試料は、移動相とともに第1カラムに送入される。第
1カラムから出た溶出液は、第20流路切換手段を介し
て第3流路を通り、第3の流路切換手段を介して検出器
に送入される。
なお、糖化アルブミン分析の場合に、分析全開始して第
1カラムで試料中のアルブミンを分離し、該アルブミン
を第2カラムに送入するまでの時間も、もう1台の送液
ポンプを用いて第2カラムの再生に利用することができ
る。
次に、本発明で用いる移動相について述べる。
糖化アルブミンと非糖化アルブミンを分離するための充
填剤として、ジヒドロキシボロニル基カ固定化されたゲ
ルを用い、アルブミンとその他の成分を分離するための
充填剤として、アミノ基が固定化されたゲルを用いる場
合は、少なくとも2種類の移動相(A液とB液)を用意
し、途中でA液からB液に切り換える方法を好ましい方
法として挙げることができる。A液からB液への切り換
えは、ステップワイズに行うこともできるし、連続的に
比率を変える、いわゆるグラジェント法で行うこともで
きる。
ここで言うA液は、10〜500 mMの緩衝用基剤を
有し、1,2−シスジオールを有する物質を含有しない
pH7,5〜9.5の水溶液が好ましい。
緩衝用基剤としては、pH7,5〜9.5において緩衝
能を有する基剤が好ましいが、特に好ましい基剤として
は、酢酸アンモニウム等のアンモニウム塩、モルフォリ
ン、N−2−ヒドロキシェチルピはラジンN/  2−
エタンスルホン酸等ヲ挙ケることができる。これらの緩
衝用基剤は、ジヒドロキシボロニル基と糖化アルブミン
などの糖化タンパク質の糖の部分の結合を強めることが
できるため、糖化アルブミンなどの糖化タンパク質と、
非糖化タンパク質を高度に分離するのに有効である。
pHが7.5より低いと、ジヒドロキシボロニル基と塘
の結合が弱くなり好ましくない。また、pHが9.5よ
り高くなると、アルブミン等のタンパク質が変成し、沈
澱を生ずるおそれがあり好ましくない。また、A液は緩
衝用基剤以外の塩を含むことができる。判に、二価金属
イオンの塩、例えば、塩化マグネシウム等を含むことに
より、糖鎖とジヒ)”El”ホロニル基の結合音強める
ことができ好ましい。二価金属イオンの塩の濃度は、好
ましくは5〜1oomMである。1価金属イオンの塩、
例えば、塩化ナトリウム等も含むことができ、その濃度
は、好ましくは500mM以下である。
一方、B液は10〜500 mB/Iの緩衝用基剤を有
するpH2〜6.5の水溶液が好ましく 、PH7,5
以上でも1.2−シスジオールを有する物質を含んでい
ればよい。その場合もPH9,5以下が好ましい。この
条件を用いると、ジヒドロキシボロニル基と糖鎖の結合
を弱めることができ、ジヒドロキシボロニル基に結合し
た糖化アルブミン等の糖化タンパク質を溶出させること
ができる。
緩衝用基剤としては、使用pHにおいて緩衝能を有する
緩衝用基剤が好ましいが、特に好ましい例として、トリ
ス(ヒト90キシメチル)アミノメタン、トリエタノー
ルアミン等を挙げることができる。これらの緩衝用基剤
は、ジヒドロキシボロニル基と糖鎖の結合を弱めること
ができ、ジヒドロキシボロニル基と結合した糖化タンパ
ク質の溶出を容易にする。
1.2−シスジオールを有する物質としては、例えば、
フルビトール、マンニトール等の糖類を挙げることがで
きる。1,2−シスジオールを有スる物質の濃度は、5
0〜2000mMが好ましい。
さらに、A液が二価金属イオンの塩を含有する場合は、
B液にエチレンジアミン四酢酸(EDT人)等の金属キ
レート剤を添加することが好ましい。その場合、金属キ
レ−・ト剤の濃度は5〜ioOmMが好ましい、A、B
両液共に、例えば、エタノール、メタノール、アセトニ
トリル、エチレングリコール等の水溶性の有機溶媒を少
量含有している方が好ましい場合がある。
本発明で用いるカラムの形状は豹に限定はされないが、
内径10−以下、長さ30611以下が好ましく、内径
2〜8■、長さ1〜101:mが特に好ましい。移動相
の流量も*に限定はないが、0.1〜10111/mi
nが好ましく、特に好ましくは0.3〜5ml/ mi
n  である。
本発明における流路切換手段は、第1流路と第2流路お
よび第1流路と第3流路を切り換えることができるもの
であれば、特に限定されないが、三方切換パルプ、四方
切換ノZルプまたは六方切換パルプ等の流路切換手段が
好ましい。
本発明においては、第3の流路切換手段の下流に、例え
ば、紫外吸光検出器、螢光検出器等を接続することによ
り、通常の糖化アルブミン分析の場合には糖化アルブミ
ン、非循化アルブミンを、また、第1カラムでのアルブ
ミンの分SO確認の場合には、アルブミンとその他の成
分をそれぞれ検出、定量することができる。
(発明の効果) 本発明の糖化アルブミン分析用装置は、1回の試料注入
操作のみで、試料中の糖化アルブミンと非糖化アルブミ
ンを短時間で、分離、定量することができるが、糖化ア
ルブミン分析に用いたのと同じ検出器を用いて、第1カ
ラムてのアルブミンの分離を確認することができる。
また、本発明では、第1カラムには一定組成の移動相が
流れているため、また、分析後の第2カラム再生のため
の移動相は、第1カラム全経由せずに短い流路を通って
第2カラムに達するために、分析が終了して次の分析の
開始までの時間が大幅に短縮された。
さらに1本発明では、第1カラムから出た移動相が第2
カラムを経由せずに検出器に送られる流路を通ることが
できるため、糖化アルブミン分析の合間に第1カラムで
のアルブミン分離の確認を短時間で正確におこなうこと
ができる。
本発明では、1台の検出器を、流路切換により糖化アル
ブミン分析と、第1カラムでのアルブミン分離のどちら
かに用いることができるため、2台の検出器を用いて、
rg1カラムでのアルブミン分離を確認しながら糖化ア
ルブミンを分析するのに比べ、分析時間を大幅に短縮し
、装置のメンテナンスの手間を軽減した。
本発明の装置は、自動化が可能であり、その結果、迅速
、簡便に1かつ再現性よく、糖化アルブミンと非糖化ア
ルブミンの分析ができる。
(実施例) 本発明の一実施例を第2図に示す構成説明図に基づいて
説明する。
第2図において、1は移動相A液相容器、2は移動相B
液用容器で、その流路は、移動相切換ノzルプ3および
ポンプ4t−介して流路切換パルプA5に連結し、該流
路切換パルプA5からの第1流路KFi、試料注入部6
、第1カラム丁、流路切換パルプB8、第2カラム9、
流路切換パルプ1G。
および螢光検出器11が連結され、流路切換/eルプA
5と流路切換パルプB8を介して、上記第1流路に連結
された第2E路12がまた、流路切換バルブB8と流路
切換パルプCIO′f!:介して、上記第1流路に連結
された第3流路13が形成されている。14はデータ処
理機、15は試料冷却機、16はカラム用恒温槽、17
Vi自動制御システムである。
第1カラム7は、特開昭60−150839号公報の実
施例IK記載のゲル(重量平均粒径9.0μm1水酸基
密U 4.9 meq/r、保持できる水の量が1.9
f/2、ジエチルアミノ基が0.5 meq/l )を
内径7.611111.長さ100mのステンレス製カ
ラムに充填したものを用いた。
第2力2ム9は、次のようにして作成したものを用いた
。即ち、特開昭57−30945号公報の実施例1に記
載のビニルアルコールコポリマーゲル(X;0.3、水
酸基量; 7−8 me q/l N保持し得る水の量
: 1−78 ’/’ N比表面積;78♂/f、粒径
:9.0μm)251に、エビクロルヒドリ7116.
821ジメチルスルフオキシド2sowt、1oN水酸
化ナトリウム水溶液12.5−を加え、30℃で200
時間反応せた。エポキシ基の導入量は1.0meq/l
であった。なお、エポキシ基の定置法は、特開昭57−
190003号公報に記載の方法で行った。次に、m−
アミノフェニルボロン酸ヘミ石112塩13fを250
dの水に溶解し、pH11としたものに先のエポキシ基
導入ポリマー2Ofを加え、60℃で20時間反反応性
った。次に、残存エポキシ基全保護するために2!Sm
M)リス(ヒrロキクメチル]アミノメタンを加え、5
0℃で5時間反応を行った。ボロン酸の導入量は0.2
8meq/fであった。ボロン酸の定量は以下の方法に
よった。
上記のm−アミノフェニルボロンat導入したポリマー
1fに30%過酸化水素水10−を加え、5時間反応さ
せることによって、ホウ素−炭素結合を切断した。次に
、ポリマーを遠心分離により沈澱させ、その上清を採取
した。これを脱炭酸後、糖を加えることKよってホウ酸
エステルを形成させ、強酸化し、水酸化す) IJウム
で滴定することによってホウ酸全定量した。なお、この
分析に用いた器具は、すべて石英製である。rn−アミ
ノフェニルボロン酸を導入した共重合体の水酸基密度i
j 9 、2 meq/f (ジヒドロキシボ四ニル基
切断後)、保持し得る水の量は1.70 t/lであっ
た。また、粒径、比表面積は導入前と同じであった。な
お、保持し得る水の量および比表面積は、特開昭57−
30945号公報に記載の方法で求めた。上記のアミノ
フェニルボロン酸導入共重合体を内径6■、長さ10G
−のステンレス製カラムに充填し、第2カラムとした。
この分析装置の作動について説明すると、流路切換によ
り以下に示すステップに分かれて作動する。
作動1(第1カラムでのアルブミン分離の確認)まず、
カラム用恒温槽16により、第1カラム丁および第2カ
ラム9を20〜60℃に保持しておく。試料は試料冷却
機15により0〜10℃に保持しておく。次いで、移動
相切換バルブ3、流路切換バルブA5および流路切換パ
ルプB8を実線流路にまた、流路切換パルプCxo2破
線流路にしておき、移動相A液用容器1中の移動相A液
を送液ポンプ4により、流路切換パルプAs金経て送液
し、試料注入部6から試料を注入する。注入された試料
は、第1カラム7に導入され、分離された後に流路切換
バルブB8、第3流路13および流路切換バルブC1o
2介して螢光検出器11に送られる。螢光検出器11で
の検出結果は、データ処理機14により処理される。
作動2(糖化アルブミンの分析) ステップ■(試料注入から第1カラムでのアルブミン分
離まで) 作動1と同様に、カラム用恒温槽16により、第1カ2
ム7および第2カラム9を20〜60℃に保持しておく
。試料は試料冷却機15により0〜10℃に保持してお
く。次いで、移動相切換バルブ3、流路切換パルプA−
85、流路切換パルプB8および流路切換)eルプCI
Oを実線流路にしておき、移動相A液剤容器l中の移動
相A液を送液ポンプ4により、流路切換パルプA5を経
て送液し、試料注入部6から試料を注入する。
ステラ7’l[(試料中のアルブミンの第2カラムへの
導入) 第1カラム7により分離された試料中のアルブミンが第
1カラム7から溶出される時間になると流路切換パルプ
B8は破線流路に切換えられ、アルブミンは第2カラム
9に送られる1゜ステップ■ (第1カラムを経由しな
い流路への流路変更) 試料中のアルブミンが第2カラム9に導入された後、流
路切換パルプA5は破線流路に1また、流路切換パルプ
B8は実線流路に切換えられ、その結果、送液ポンプ4
からの送液は、流路切換パルプA5から第2流路12を
経由して、流路切換パルプB8を介して第2カラム9に
送られる。
ステップIV(m化アルブミンと非糖化アルブミンの分
離のステップ) 次に、移動相切換パルプ3が破線流路に切換えられ、移
動相B液層容器2中の移動相B液が送液ポンプ4により
、上記ステップ■の流路を通って第2カラム9に送られ
る。第2力2ム9で分離された糖化アルブミンおよび非
糖化アルブミンは、螢光検出器11に送られ、その検出
結果は、データ処理機14により処理される。
ステップV(第2力2ムの再生) 移動相切換ノ;ルプ3が実線流路に切換えられ、移動相
A液相容器1中の移動相A液が送液ポンプ4により、上
記ステップ■の流路を通って第2カラム9に送られ、第
2カラム9を再生する。
なお、以上の作動は、自動制御システム17で制御され
る。
上記装置!!、を用いて、糖化アルブミンおよび非糖化
アルブミンを含む試料の分析を行った一例を示す。分析
条件は以下の通りである。
試 料:健常者面清(5μt) 移動相:(A液)250mM酢酸アンモニウム50mM
塩化マグネシウムお よび200 mM塩化ナトリウ ムを含む水溶液(pHs、sン/ エタノール=9575 (B液)  100 mM ) I) ス(ヒF” C
I キシメチル)アミノメタン、 100mMソルビトール、お よび50 mM EDTA 2 Na f含む水溶液(
pHs、s) 流 量:1.Od/分 温 度=30℃ 検 出:励起波長:2ssnm、螢光波長:340圓こ
の結果を第3図および第4図に示す。第3図は第1カラ
ムによる試料中のアルブミンの分離の結果を、第4図は
第2力2ムによる糖化アルブミンと非糖化アルブミンの
分離の結果を示すものである。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の糖化アルブミン分析用装置の一例を示
すフローダイアダラム、第2図は本発明の装置の一実施
例を示す構成説明図、第3図および第4図は本発明の装
置を用いて試料の分析を行って得られたり四マドグラム
である。 1・・・移動相A液用容器、2・・・移動相B液用容器
、3・・・移動相切換パルプ、4・・・送液ポンプ、5
・・・流路切換パルプA、6・・・試料注入部、7・・
・第1カラム、8・・・流路切換パルプB、9・・・第
2カラム、10・・・流路切換パルプC,11・−・螢
光検出器、12・・・第2流路、13・・・第3流路、
14・・・データ処理機、15・・・試料冷却機、16
・・・カラム用恒温槽、17・・・自動制御システム 特却出願人 旭化戊工業株式会社 第3 図 第4 図 (分]

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 液体クロマトグラフイーにより、試料中の糖化アルブミ
    ンと非糖化アルブミンを分離分析する装置において、(
    1)試料中からアルブミンを分離する第1カラム、(2
    )該アルブミンを糖化アルブミンと非糖化アルブミンに
    分離する第2カラム、(3)第1カラムの上流に存在す
    る第1の流路切換手段、(4)第1カラムの下流と第2
    カラムの上流の間に存在する第2の流路切換手段、(5
    )第2カラムの下流に存在する第3の流路切換手段、(
    6)上記(4)の第2の流路切換手段を介して、第1カ
    ラムと第2カラムが連結されている第1流路、(7)上
    記(3)の第1の流路切換手段と上記(4)の第2の流
    路切換手段を介して第1流路に連結されている第2流路
    、(8)上記(4)の第2の流路切換手段と上記(5)
    の第3の流路切換手段を介して第1流路に連結されてい
    る第3流路および、(9)上記(5)の第3の流路切換
    手段の下流に連結された検出器を有することを特徴とす
    る糖化アルブミン分析用装置
JP19617288A 1988-08-08 1988-08-08 糖化アルブミン分析用装置 Pending JPH0245759A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008307089A (ja) * 2007-06-12 2008-12-25 Sumitomo Bakelite Co Ltd 医療用チューブ継手
US10279159B2 (en) 2013-03-28 2019-05-07 Dentsply Ih Ab Catheter coupling arrangement

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