JPH01291159A - 糖化タンパク質の分離方法 - Google Patents

糖化タンパク質の分離方法

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JPH01291159A
JPH01291159A JP63119375A JP11937588A JPH01291159A JP H01291159 A JPH01291159 A JP H01291159A JP 63119375 A JP63119375 A JP 63119375A JP 11937588 A JP11937588 A JP 11937588A JP H01291159 A JPH01291159 A JP H01291159A
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JP
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column
glycated
albumin
hemoglobin
sample
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Application number
JP63119375A
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English (en)
Inventor
Hisafumi Ito
伊藤 尚史
Takateru Uchida
内田 高照
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Asahi Chemical Industry Co Ltd
Original Assignee
Asahi Chemical Industry Co Ltd
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Publication date
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    • GPHYSICS
    • G01MEASURING; TESTING
    • G01NINVESTIGATING OR ANALYSING MATERIALS BY DETERMINING THEIR CHEMICAL OR PHYSICAL PROPERTIES
    • G01N30/00Investigating or analysing materials by separation into components using adsorption, absorption or similar phenomena or using ion-exchange, e.g. chromatography or field flow fractionation
    • G01N30/02Column chromatography
    • G01N30/88Integrated analysis systems specially adapted therefor, not covered by a single one of the groups G01N30/04 - G01N30/86

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  • Pathology (AREA)
  • Investigating Or Analysing Biological Materials (AREA)
  • Treatment Of Liquids With Adsorbents In General (AREA)
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本発明は、糖化アルブミンおよび糖化ヘモグロビンを含
む試料中の糖化アルブミンおよび糖化ヘモグロビンを、
液体クロマトグラフィーにより、1回の試料注入操作で
糖化アルブミンおよび糖化ヘモグロビンを分離する方法
に関する。
糖尿病のような長期間血糖値が高値を示す疾患では、さ
まざまな生体中のタンパク質が非酵素的に糖化反応を受
ける。血清アルブミンやヘモグロビンも゛それらに属す
るタンパク質である。
従来、糖尿病の診断には、血糖、尿糖、インスリン、グ
ルカゴンの測定、経口ブドウ糖負荷試験等が用いられて
いるが、生理条件あるいは測定方法により結果が影響さ
れ易いとか、被験者にも負担がかかる等の問題点がある
。それに対して、生体中の糖化タンパク質の濃度は、−
時的な生理条件の影響が少なく、過去数週間〜数ケ月の
血中の平均的yMn度の指標となるため、近年注目され
°ている。
例えば糖化ヘモグロビンは、過去1〜3ケ月の血糖値の
平均的指標となり、糖尿病患者の重症度と正の相関があ
ることから、糖尿病の新たな診断法、血糖コントロール
の指標としてすでに臨床応用されている。特に、全ヘモ
グロビンに対する糖化ヘモグロビンの割合は、3ケ月前
の空腹時血糖値とよく相関すると言われている。
糖化アルブミンは、その半減期が17日であり、糖化ヘ
モグロビンと比較すると、血糖状態に速やかに応答する
し、また、血糖値のように一時的な生理条件の影響を受
けて大きく変動することもない。糖尿病の診断では、数
週間から1ケ月程度前の血糖状態の情報が有用であるた
め、糖化アルブミンはこの要求に最も応え得る指標とし
て、最近各方面から注目を浴びている。
このように、糖化ヘモグロビンと糖化アルブミンは、臨
床的には異なる情報を与えることになる。
(従来の技術) 従来、糖化ヘモグロビンの分離方法としては、カルボキ
シメチル型イオン交換樹脂を固定相として用いるイオン
交換クロマトグラフィー〔イー・クリフォード・トーレ
ン・ジェーアール、ジャーナル・オブ・クロマトグラフ
ィー(E、 C11ffordToren Jr、 e
t al、+ Journal of Chromat
ography)。
266 207、1983) 、アガロース等の軟質ゲ
ルにジヒドロキシボロニル基を導入し、この官能基とグ
ルコースとの相互作用を利用するアフイニテイクロマト
グラフィー〔イー・シー・アブラハム、ジェー・ラフ゛
・タリノ・メト(E、 C,八braham、et a
l、、 J、、 Lab、 Cl1n、 Med、)、
 102. No、2.187゜19833等の方法が
ある。
糖化アルブミンの分離方法としては、カルボキシメチル
型セルロース等を固定相として用いるイオン交換クロマ
トグラフィー〔ジェームス・エフ・デイ、ジェー・バイ
オ・ケム(James F、 Day etal、、 
J、 Bio、 Chem、)、 254 、 No、
3,595.1979:l、セルロース等の軟質ゲルに
ジヒドロキシボロニル基を導入し、この官能基とグルコ
ースとの相互作用を利用するアフィニティクロマトグラ
フィー〔エイ・ケイ・マリア、アナリイティカル・レタ
ーズ(A、  K、  Mallia  et  al
、  八nalytical  Letters)。
14(B8)、 649〜661.19813等が試み
られている。
上記従来技術のうち、糖化アルブミンの分離方法に関し
ては、糖化アルブミンと非糖化アルブミンの分離は可能
であるが、それらと血清、血漿など体液中の他の成分、
例えば、免疫グロブリン類(IgG、 IgM等)、ハ
プトグロビン、トランスフェリン等との分離ができず、
実質的に体液中の糖化アルブミンと非糖化アルブミンを
定量することはできない。
したがって、従来は試料中からアルブミンを単離した後
、−旦クロマトグラフィーの系外に出し、濃縮後、改め
て糖化アルブミンと非糖化アルブミンを分離できるカラ
ムに導くという方法がとられζいた。すなわち、試料中
からアルブミンを分離する操作と、アルブミンを糖化ア
ルブミンと非糖化アルブミンとに分離する操作が、少な
くとも2段階の別個の操作として行われており、煩雑で
長時間を要していた。
これらのことが、迅速性、操作性、再現性および自動化
が要求される臨床検査の場で、現在、糖化アルブミンが
測定されず、また、そのための分析装置もない最大の原
因である。
ここで、これらの問題点を克服した糖化アルブミンの分
離方法として、特開昭62−226999号公報に記載
の方法がある。すなわち、第1カラムで試料中からアル
ブミンを分離し、それをクロマトグラフィーの流路系外
に出すことなく第2カラムに導き、そこでアルブミンを
糖化アルブミンと非糖化アルブミンとに分離することを
特徴とするクロマトグラフィーによる糖化アルブミンの
分離方法である。
(発明が解決しようとする課題) 上記のように、糖化ヘモグロビンや糖化アルブミンを単
独で迅速に分離する方法は知られている。
しかし、前述のように、糖化ヘモグロビンと糖化アルブ
ミンは、臨床的には異なる情報を与えるため、同一試料
中の両方の情報を同時に得ることは、常に求められてい
る。糖化ヘモグロビンと糖化アルブミンを単独で別々に
分離定量するという従来技術は、臨床検査の場で要求さ
れる操作性、迅速性の点で問題があった。
(課題を解決するための手段) 本発明者らは、前記の問題点を克服するため鋭意研究の
結果、迅速性、操作性、再現性にすぐれ、しかも、自動
化の可能な糖化アルブミンと糖化ヘモグロビンを同時に
分離定量する方法を開発し、本発明を完成するに至った
すなわち、本発明は、糖化アルブミンおよび糖化ヘモグ
ロビンを含む試料中の糖化アルブミンおよび糖化ヘモグ
ロビンを、液体クロマトグラフィーにより分離する方法
において、流路切換手段により接続された糖化アルブミ
ン分離部分と糖化ヘモグロビン分離部分の両方を有する
分離システムに、1回の試料注入操作により、糖化アル
ブミンおよび糖化ヘモグロビンの分離結果を得ることを
特徴とする糖化タンパク質の分離方法を提供する。
本発明において、糖化アルブミンとは、グルコースと共
有結合したアルブミン、非糖化アルブミンとは、グルコ
ースと結合していないアルブミンを言う。
また、本発明で言うアルブミンとは、糖化アルブミンと
非糖化アルブミンの両方を指す。
本発明における糖化ヘモグロビンとは、グルコースと共
有結合したヘモグロビン、非糖化ヘモグロビンとは、グ
ルコースと結合していないヘモグロビンを言う。
また、−本発明で言うヘモグロビンとは、糖化ヘモグロ
ビンと非糖化ヘモグロビンの両方を指す。
本発明で言う試料とは、少なくとも糖化アルブミンと非
糖化アルブミンのどちらか、もしくはその両方、および
少なくとも糖化ヘモグロビンと非糖化ヘモグロビンのど
ちらか、もしくはその両方を含有するもので、例えば、
血清、血漿、溶血液、尿等の体液を挙げることができる
本発明では、1回の注入操作により、試料は液体クロマ
トグラフィーの分離システムに導入される。本発明の分
離方法の一例のフローダイアグラムを第1図に示して、
流路切換手段、糖化アルブミン分離部分および糖化ヘモ
グロビン分離部分の関係を説明する。
第1図において、第1カラムは試料中のアルブミンとヘ
モグロビンを分離するカラム、第2カラムは糖化ヘモグ
ロビンと非糖化ヘモグロビンを分離するカラム、第3カ
ラムは糖化アルブミンと非糖化アルブミンを分離するカ
ラムである。
第1図において、移動相が送液ポンプ1により送られ、
試料注入部より注入された試料は、移動相とともに第1
カラムに送入され、試料中のアルブミンとヘモグロビン
が分離され検出される。次いで、波路切換手段により、
第1カラムで分離されたヘモグロビンが第2カラムに送
入される。該ヘモグロビンが第2カラムに送入され、第
1カラムからアルブミンが溶出された後、流路切換手段
により流路が切換えられ、送液ポンプ1から送液される
移動相は流路切換手段を通って第3カラムに送入される
。この時、第2カラムには、流路切換手段を介して送液
ポンプ2により移動相が送液される。送液ポンプ1.2
ともに移動相をA液からB液に切換えることにより、第
3カラムで糖化アルブミンと非糖化アルブミンは分離さ
れ、また、第2カラムで糖化ヘモグロビンと非糖化ヘモ
グロビンは分離され、それぞれのカラムからの溶出液は
検出器に送入される。
本発明で用いる第1カラムは、アルブミンとヘモグロビ
ンを分離できるカラムであればよく、特に限定されない
。好ましい例として、アルブミンと親和性の高い色素シ
バクロン・ブルーF3G−A等を結合させたゲルを充填
したカラム、血清中の大量成分であるIgG  (分子
量:約15万)とアルブミン(分子量゛:約6,6万)
とを分離できるゲル濾適用充填カラム、アミノ基を有す
るイオン交換ゲル充填カラム等が挙げられる。
ただし、シバクロン・ブルー等のアルブミンと親和性の
高い物質を導入する担体およびゲル濾適用固定相担体と
しては、機械的強度、化学的安定性にすぐれ、タンパク
質の非特異吸着が少ないという理由で、架橋共重合体重
量当たりアルコール性水酸基1.0〜14. 0meq
/g 、比表面積5〜1oooボ/g、保持し得る水の
量が0.5〜6゜0g/gである硬質の親水性架橋共重
合体が好ましい。最も好ましい例として、特開昭57−
30945号公報記載のビニルアルコール単位由来のア
ルコール性水酸基を有する架橋共重合体を挙げることが
できる。あるいは特開昭56−64657号および特開
昭59−145036号公報記載の架橋共重合体も好ま
しい。
該親水性架橋共重合体にアミノ基を導入する方法として
は、例えば、次の方法を挙げることができる。すなわち
、上記の親水性架橋共重合体とエピハロヒドリンビスエ
ボキシド等を反応させ、エポキシ基含有架橋共重合体を
得、ついで、アンモニア、エチルアミン等の一級アミン
、ジエチルアミン等の二級アミンを反応させることによ
って、得ることができる。
アミノ基としては、置換基を有しないアミノ基、エチル
アミノ基等の一置換アミノ基、ジエチルアミノ基等の二
置換アミノ基を挙げることができる。
アミノ基の量は、架橋共重合体重量当たり0.02〜5
.Omeq/gであり、好ましくは0.05〜2 、 
0 meq/gであり、さらに好ましくは0.2〜1 
、 0 meq/gである。
チバクロンブルーF 3 G−Aを導入する方法として
は、例えば、該親水性架橋共重合体の水酸基にブロムシ
アンを反応させ、ついで、チバクロンブルーF3G−A
を反応させる方法を挙げることができる。
チバクロンブルーF 3 G−Aの量は、架橋共重合体
重量当たり0. 002〜1. 0meq/gであり、
好ましくは0. 005〜0. 05meq/gである
これらのゲルのうち、親水性架橋共重合体にアミノ基を
導入したゲルが特に好ましい。
本発明で用いる最も好ましい例として、特開昭60−1
50839号公報記載のビニルアルコール単位由来のア
ルコール性水酸基とジエチルアミノ基を有する架橋共重
合体を挙げることができる。
この架橋共重合体は、特願昭60−1222号記載の方
法により、アルブミンとヘモグロビンを迅速に分離する
ことが可能である。
本発明で用いる第2カラムおよび第3カラムは、イオン
交換ゲルまたはジヒドロキシボロニル基を有するゲルを
充填したカラム等が挙げられるが、少なくとも第2カラ
ムでは、糖化ヘモグロビンと非糖化ヘモグロビンが分離
できればよく、また、第3カラムでは、糖化アルブミン
と非糖化アルブミンが分離できればよく、特に限定され
ない。
イオン交換ゲルを用いる場合、言うまでもなく、糖化ヘ
モグロビンと非糖化ヘモグロビン、あるいは糖化アルブ
ミン非糖化アルブミンのわずかな等電点の差を利用する
わけであるが、イオン交換基は陽イオン交換基の方が好
ましく、中でもカルボキシル基、スルホン酸基等が特に
好ましい。
また、ジヒドロキシボロニル基は、1,2−シスジオー
ルを有する化合物と特異的に結合するため、この官能基
を有するゲルを固定相としたアフィニティークロマトグ
ラフィーも、糖化ヘモグロビンと非糖化ヘモグロビン、
あるいは糖化アルブミンと非糖化アルブミンの分離に有
効である。
これらの官能基を導入する固定相担体としては、従来液
体クロマトグラフィー用固定相担体として−J’lQ的
に用いられているセルロース、アガロース等の多糖類の
軟質ゲル、シリカゲル、スチレン−ジビニルベンゼン系
共重合体等が挙げられるが、機械的強度、化学的安定性
にすぐれ、タンパク質の非特異吸着が少ないという点で
、架橋共重合体重量当たりアルコール性水酸基1.0〜
14.Omeq/g 、比表面積5〜1000ボ/g、
保持し得る水の量が0.5〜6.0g/gである硬質の
親水性架橋共重合体が好ましい。最も好ましい例として
、特開昭57−30945号、特開昭56−64657
号および特開昭54−145036号公報記載の架橋共
重合体を挙げることができる。
上記の親水性架橋共重合体にジヒドロキシボロニル基を
導入する方法としては、次の方法を挙げることができる
。すなわち、上記の親水性架橋共重合体とエビハロヒド
リン、ビスエポキシド等を反応させ、エポキシ基含有架
橋共重合体を得、ついで、メタアミノフェニルポロン酸
を反応させることによって得ることができる。
また、カルボキシル基を導入する方法としては、例えば
、モノクロロ酢酸やモノブロモ酢酸等のハロゲン化酢酸
を、該親水性架橋共重合体の水酸基と反応させる方法を
挙げることができる。
さらに、スルホン酸基を導入する方法としては、例えば
、プロパンスルトンを該親水性架橋共重合体の水酸基と
反応させる方法を挙げることができる。
ジヒドロキシボロニル基の量は、架橋共重合体重量当た
り0.05〜5 、 0 meq/gであり、好ましく
は0.05〜3. 0meq/g 、さらに好ましくは
0.1〜2 、 0 meq/gである。
カルボキシル基またはスルホン酸基の量は、架橋共重合
体重量当たり0.02〜5 、  Omeq/gであり
、好ましくは0. 05〜2.  Omeq/gであり
、さらに好ましくは0.2〜1 、  Omeq/gで
ある。
これらのゲルのうち、親水性架橋共重合体にジヒドロキ
シボロニル基を導入したゲルが特に好ましい。本発明で
用いる最も好ましい例として、特開昭62−19240
5号記載のアルコール性水酸基とジヒドロキシボロニル
基を有するホウ素含有架橋共重合体を挙げることができ
る。
本発明において用いられる官能基を固定化したゲルの形
状は、球状、破砕状等種々挙げることができるが、好ま
しくは球状である。その場合、重量平均粒径は1〜50
0μmであり、好ましくは1〜20μm、さらに好まし
くは1〜10μmである。
次に°、−本発明で用いる移動相について述べる。
糖化アルブミンと非糖化アルブミンを分離するため、あ
るいは糖化ヘモグロビンと非糖化ヘモグロビンを分離す
るための充填剤として、ジヒドロキシボロニル基が固定
化されたゲルを用い、アルブミンとヘモグロビンを分離
するための充填剤として、アミノ基が固定化されたゲル
をもちいる場合は、少なくとも2種類の移動相(A液と
B液)を用意し、途中でA液からB液に切り換える方法
を好ましい方法として挙げることができる。A液からB
液への切り換えは、ステップワイズに行うこともできる
し、連続的に比率を変える、いわゆるグラジェント法で
行うこともできる。
ここで言うA液は、10〜500mMの緩衝用基剤を有
し、1.2−シスジオールを有する物質を含有しないp
H7,5〜9.5の水溶液が好ましい。緩衝用基剤とし
ては、pH7,5〜9.5において緩衝能を有する基剤
が好ましいが、特に好ましい基剤としては、酢酸アンモ
ニウム等のアンモニウム塩、モルフォリン、N−2−ヒ
ドロキシエチルピペラジンN’ −2−エタンスルホン
酸等を挙げることができる。これらの緩衝用基剤は、ジ
ヒドロキシボロニル基と糖化アルブミンや糖化ヘモグロ
ビンなどの糖化タンパク質の糖の部分の結合を強めるこ
とができるため、糖化アルブミンや糖化ヘモグロビンな
どの糖化タンパク質と、非糖化タンパク質を硬度に分離
するのに有効である。
pHが7.5より低いと、ジヒドロキシボロニル基と糖
の結合が弱くなり好ましくない。また、pI]が9.5
より高くなると、アルブミンやヘモグロビン等のタンパ
ク質が変性し、沈澱を生ずるおそれがあり好ましくない
。また、A液は緩衝用基剤以外の塩を含むことができる
。特に、二価金属イオンの塩、例えば、塩化マグネシウ
ム等を含むことにより、糖鎖とジヒドロキシボロニル基
の結合を強めることができ好ましい。二価金属イオンの
塩の濃度は、好ましくは5mM〜100mMである。
1価金属イオンの塩、例えば、塩化ナトリウム等も含む
ことができ、その濃度は、好ましくは500mM以下で
ある。
一方゛、−B液は10〜500mMの緩衝用基剤を有す
るpH2〜6.5の水溶液が好ましく、pH7゜5以上
でも1.2−シスジオールを有する物質を含んでいれば
よい。その場合もpi(9,5以下が好ましい。この条
件を用いると、ジヒドロキシボロニル基と糖鎖の結合を
弱めることができ、ジヒドロキシボロニル基に結合した
糖化アルブミンや糖化ヘモグロビン等の糖化タンパク質
を溶出させることができる。
緩衝用基剤としては、使用p Hにおいて緩衝能を有す
る緩衝用基剤が好ましいが、特に好ましい例として、ト
リス(ヒドロキシメチル)アミノメタン、トリエタノー
ルアミン等を挙げることができる。これらの緩衝用基剤
は、ジヒドロキシホロニル基と糖鎖の結合を弱めること
ができ、ジヒドロキシボロニル基と結合した糖化タンパ
ク質の溶出を容易にする。
1.2−シスジオールを有する物質としては、例えば、
ソルビトール、マンニトール等の糖類を挙げることがで
きる。1.2−シスジオールを有する物質の濃度は、5
0〜2000mMが好ましい。
さらに、A液が二価金属イオンの塩を含有する場合は、
B液にエチレンジアミン四酢酸(EDTA)等の金属キ
レート剤を添加することが好ましい。その場合、金属キ
レート剤の濃度は5〜100mMが好ましい。A、B両
液共に、例えば、エタノール、メタノール、アセトニト
リル、エチレングリコール等の水溶性の有機溶媒を少量
含有している方が好ましい場合がある。
本発明で用いるカラムの形状は特に限定はされないが、
好ましくは内径10mm以下、長さ30cm以下が好ま
しく、内径2〜8 mm、長さ1〜10cmが特に好ま
しい。移動相の流量も特に限定はないが、0.1〜10
蔵/minが好ましく、特に好ましくは0.3〜5In
i/lll1nである。
本発明における流路切換手段は、糖化アルブミン分離部
分と糖化ヘモグロビン分離部分を切り換えることができ
るものであれば、特に限定されないが、四方切換バルブ
等の流路切換手段が好ましい。
零発°明、においては、第1カラムの出口に、例えば、
紫外吸収検出器、蛍光検出器等を接続することにより、
ヘモグロビンとアルブミンの分離を検出することができ
る。
また、第2カラムの出口には、紫外吸収検出器、蛍光検
出器、可視吸収検出器等を接続することにより、糖化ヘ
モグロビンと非糖化ヘモグロビンをそれぞれ検出、定量
することができる。この時に可視吸収検出器を用いると
、他の成分が混入していても、糖化ヘモグロビンおよび
非糖化ヘモグロビンを特異的に検出、定量することがで
きる。第3カラムの出口には、紫外吸収検出器、蛍光検
出器等を接続することにより、糖化アルブミンと非糖化
アルブミンをそれぞれ検出、定量することができる。
(発明の効果) 本発明の糖化タンパク質の分離方法は、同一試料中の糖
化アルブミンと糖化ヘモグロビンを、1回の試料注入操
作のみで分離、定量することができる。
従来、糖化アルブミンと糖化ヘモグロビンは、別々の方
法で分析されてきたが、本発明の方法により、迅速、簡
便に、糖化アルブミンと糖化ヘモグロビンの分析が可能
になった。
本発明の方法は、自動化が可能であり、再現性もよいた
め、一般の臨床検査の場での分析が可能である。
(実施例) 以下に、第1図のフローダイアダラムによる本発明の一
実施例を示すが、本発明は、この実施例により限定され
るものではない。
第1カラムとしてアミノ基を有するイオン交換ゲル充填
カラム、第2カラムおよび第3カラムとしてジヒドロキ
シボロニル基を導入したゲルを充填したカラムを使用し
た例を示す。
第1カラムは、特開昭60−150839号公報の実施
例1に記載のゲル(重量平均粒径9.0μm、水酸基密
度4. 9meq/g 、保持できる水の量がi’、−
9g/g、ジエチルアミノ基が0,5meq/g )を
内径7. 6mm、長さ100閣のステンレス製カラム
に充填したものを用いた。
第2カラムおよび第3カラムは、次のようにして作成し
たものを用いた。
特開昭57−30945号公報の実施例1に記載のビニ
ルアルコールポリマーゲル(X;0.3、水酸基量; 
7. 8meq/g 、保持し得る水の量;l。
78g/g、比表面積;78ボ/g、粒径19゜0μm
)25gに、エピクロルヒドリン116゜8g1ジメチ
ルスルフオキシド250成、ION水酸化ナトリウム水
溶液12.5dを加え、30°Cで20時間反応させた
。エポキシ基の導入量は1 、 0 meq/gであっ
た。なお、エポキシ基の定量法は、特開昭57−190
003号公報に記載の方法で行った。
次に、m−アミノフェニルボロン酸ヘミ硫酸塩13gを
250 mllの水に溶解し、pH11としたものに先
のエポキシ基導入ポリマー20gを加え、60゛Cで2
00時間反応行った。次に、残存エポキシ基を保護する
ために25mM)リス(ヒドロキシメチル)アミノメタ
ンを加え、50″Cで5時間反応を行った。ボロン酸の
導入量は0.28meq/gであった。ボロン酸の定量
は以下の方法によった。
上記のm−アミノフェニルボロン酸を導入したポリマー
1gに30%過酸化水素水10dを加え、5時間反応さ
せることによって、ホウ素〜炭素結合を切断した。次に
、ポリマーを遠沈し、その上清を採取した。これを脱炭
酸後、糖を加えることによってホウ酸エステルを形成さ
せ、強酸化し、水酸化ナトリウムで滴定することによっ
てホウ酸を定量した。
なお、この分析に用いた器具は、すべて石英製である。
m−アミノフェニルボロン酸を導入した共重合体の水酸
基密度は9. 2meq/g  (ジヒドロキシボロニ
ル基切断後)、保持し得る水の量は1.70g/gであ
った。また、粒径、比表面積は導入前と同じであった。
なお、保持し得る水の量および比表面積は、特開昭57
−30945号公報に記載の方法で求めた。
上記のアミノフェニルボロン酸導入共重合体を内径4.
6[11111,長さ100mmのステンレス製カラム
に充填し、第2カラムおよび第3カラムとした。
このフローダイアグラムによる分析について説明すると
、流路切換により以下に示すステップに分かれて作動す
る。
ステップ■(試料注入から、第1カラムで分離されたヘ
モグロビンの第2カラム への導入まで) 流路切換手段を実線流路にしておき、移動相A液を送液
ポンプ1により送液し、試料注入部から試料を注入する
。注入された試料は、第1カラムに導入される。第1カ
ラムで分離されたヘモグロビンは、検出器1から出た後
、流路切換手段を介して第2カラムに導入される。
ステップ■(第1カラムで分離されたアルブミンの第3
カラムへの導入) 第1カラムにより分離された試料中のアルブミンが検出
器1を通過した後、流路切換手段は破線流路に切り換え
られ、その結果、検出器1からの溶出液は、流路切換手
段を介して第3カラムに送られる。
ステップ■(第2カラムによる糖化ヘモグロビンと非糖
化ヘモグロビンの分離) 流路切換手段は破線流路の状態で、送液ポンプ2が移動
相をA液からB液への直線グラジェントにより送液する
。この時、第2カラムから非糖化ヘモグロビン、糖化ヘ
モグロビンの順に溶出され、検出器2により検出される
ステップ■(第3カラムによる糖化アルブミンと非糖化
アルブミンの分離) 流路切換手段は破線流路の状態で、送液ポンプ1により
移動相A液が第3カラムに送られて、非糖化アルブミン
が第3カラムから溶出される。次に、移動相B液が送液
ポンプlにより送液され、糖化アルブミンが第3カラム
から溶出される。非糖化アルブミンおよび糖化アルブミ
ンは、検出器3によ゛り検出される。
なお、ステップ■とステップ■は、ステップHの終了後
、続いて同時に行われる。
ステップV(カラムの再生) 送液ポンプ1および2が、それぞれ移動相A液を送液し
て、第1カラム、第2カラムおよび第3カラムを再生す
る。各カラムの再生が終了すると、流路切換手段は実線
流路に切り換えられ、次の分析に備えられる。
上記の各ステップにより、糖化アルブミンおよび非糖化
アルブミン、さらに、糖化ヘモグロビンおよび非糖化ヘ
モグロビンを含む試料の分析を行った一例を示す。分析
条件は以下のとおりである。
試 料:固形分を除いた健常者溶血液(5μ℃)移動相
: (A液) 250mM酢酸アンモニウム、50mM
塩化マグネシウムおよび500mM 塩化ナトリウムを含む水溶液(p )1 a、5)/エタノール=9515(B液) 10
0mM  トリス(ヒドロキシメチル)アミノメタン、
100mMソル ビトール、500mM塩化ナトリウ ム、および50mM EDTA 2Naを含む水溶液(
pH8,5) 流 量:lOd/分 温度:30°C 検出器:検出器1および検出器3;蛍光検出器。
励起波長285 nm 、蛍光波長340 nm検出器
2:可視吸収検出器、波長415nmこの結果を第2図
、第3図および第4図に示す。
第2図は第1カラムによる、ヘモグロビンを含むフラク
ションとアルブミンの分離の結果を、第3図は第2カラ
ムによる、糖化ヘモグロビンと非糖化ヘモグロビンの分
離の結果を、第4図は第3カラムによる、糖化アルブミ
ンと非糖化アルブミンの分離の結果を示すものである。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の糖化タンパク質の分離方法の一例のフ
ローダイアダラム、第2図、第3図および第4図は、本
発明の分離方法により試料の分析を行って得られたクロ
マトグラムである。 ほか1名 第3図

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 糖化アルブミンおよび糖化ヘモグロビンを含む試料中の
    糖化アルブミンおよび糖化ヘモグロビンを、液体クロマ
    トグラフィーにより分離する方法において、流路切換手
    段により接続された糖化アルブミン分離部分と糖化ヘモ
    グロビン分離部分の両方を有する分離システムに、1回
    の試料注入操作により、糖化アルブミンおよび糖化ヘモ
    グロビンの分離結果を得ることを特徴とする糖化タンパ
    ク質の分離方法。
JP63119375A 1988-05-18 1988-05-18 糖化タンパク質の分離方法 Pending JPH01291159A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007255912A (ja) * 2006-03-20 2007-10-04 Nokodai Tlo Kk 糖化タンパク質分離・検出用デバイス

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JP2007255912A (ja) * 2006-03-20 2007-10-04 Nokodai Tlo Kk 糖化タンパク質分離・検出用デバイス

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