JPH0245704Y2 - - Google Patents

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JPH0245704Y2
JPH0245704Y2 JP20380485U JP20380485U JPH0245704Y2 JP H0245704 Y2 JPH0245704 Y2 JP H0245704Y2 JP 20380485 U JP20380485 U JP 20380485U JP 20380485 U JP20380485 U JP 20380485U JP H0245704 Y2 JPH0245704 Y2 JP H0245704Y2
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duct
phenolic resin
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film
composite board
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Description

【考案の詳細な説明】 (イ) 産業上の利用分野 この考案は、ダクトに関する。さらに詳しく
は、各種空調用の通風管等として有用なダクトに
関する。
(ロ) 従来の技術 従来、エアーコンデイシヨナーの通風管等とし
て各種ダクトが用いられている。これらのダクト
は屋内に設置される点から耐熱性や断熱性が要求
されており、従来から鉄材と断熱材とを組合せた
ものが用いられている。しかしながら、鉄材を用
いたダクトはその重量面や取付け作業性の点で不
便であり、最近この点を改善すべく、ポリウレタ
ン発泡体で中空管を成形しこの表面にアルミ箔等
の面材を被覆一体化したダクトや、グラスウール
を中空管状に保持しこれにフエノール樹脂を直接
塗布して一体化した後、アルミ箔とグラスウール
クロスとのラミネートフイルムを被覆一体化した
ダクトが提案されるに到つている。
(ハ) 考案が解決しようとする問題点 しかしながら、ポリウレタン発泡体を用いた前
者のダクトは耐熱性が不充分であつて建築基準法
等によつてその使用範囲が限定されるという問題
点があつた。また後者のフエノール樹脂でグラス
ウールを結合したダクトは、現場での作製におけ
る組立作業性が不良であると共に中空成形体とし
ての機械的強度も不充分で撓み易く長手のダクト
を得ることが困難でかつ設置時に支持材をより多
数必要とするという問題点があつた。
この考案は、かかる従来の問題点を解消すべく
なされたものであり、ことに優れた耐熱性及び断
熱性を有し、充分な機械的強度を備え、かつ現場
での組立や取付作業性も良好なダクトを提供しよ
うとするものである。
(ニ) 問題点を解決するための手段 かくしてこの考案によれば無機質の骨材粒子を
均一に分散含有するフエノール樹脂発泡複合板が
中空管状に成形され、該中空管状体の両面に、耐
食性金属箔層を有する面材フイルムを被覆一体化
してなることを特徴とするダクトが提供される。
この考案は、ダクトの壁材を特定のフエノール
樹脂発泡複合板で構成した点を最も特徴とする。
かかるフエノール樹脂発泡複合板は、例えば、
所定の板状金型内に、フエノール樹脂初期縮合
物、分解型発泡剤及び硬化剤を混合してなる粉末
や顆粒状の発泡性フエノール樹脂組成物を導入し
て該組成物層を形成し、この上に所定の骨材粒子
を載置した分層状態で金型を閉じて加熱発泡させ
ることにより得ることができる。また、所定の骨
材粒子に上記発泡性フエノール樹脂組成物を加熱
軟化又は水、メタノール、トルエン等の結合剤の
散布により被覆し、この被覆骨材粒子を所定の金
型内に充填し加熱発泡することにより得ることが
できる。短に発泡性フエノール樹脂組成物と骨材
粒子とを混合して加熱発泡条件下に付しても、骨
材粒子が均一に分散含有されたフエノール樹脂発
泡複合板を得ることは困難である。
なお、上記発泡フエノール樹脂組成物に用いる
フエノール樹脂初期縮合物としては、ノボラツク
型又はレゾール型のいずれを用いることができ、
分解型発泡剤又び硬化剤としてもこれらに対応し
て通常用いられるものを適宜用いることができ
る。一方、骨材粒子としては、無機質の軽量なも
のが好ましく、例えばパーライト、シラスバルー
ン、ガラスバルーン、ガラス発泡粒、ガラス綿粒
状物、ロツクウール粒状物、スラツグ、粘土多泡
粒、石コウ粒状物等が挙げられる。これら骨材粒
子の形状は、球状でも破片状でもよく特に限定さ
れないが、その大きさは0.5〜7mm程度のものを
用いるのが適している。
上記フエノール樹脂発泡複合板におけるフエノ
ール発泡層の発泡倍率は5〜60倍程度が適してお
り、10〜20倍程度が好ましい。5未満では重量面
の点で適さず、80を越えると強度及び防火性の点
で適さない。また、骨材粒子の含有割合は得られ
た発泡複合板中、20〜80v/v%程度が適してお
り、40〜70v/v%程度が好ましい。20%未満で
は強度及び防火性の点で適さず、80%を越えると
重量及び加工性の点で適さない。さらに厚みは15
〜30mm程度が適している。
かかる発泡複合板から構成される中空管状体
は、矩形直管状でも円筒直管状でもよい。円筒直
管状のダクトを意図する場合には、断面半円状の
発泡複合板を組合わせて構成すればよく、矩形直
管状のダクトを意図する場合には、平板状の発泡
複合板を組合わせて構成するか、平板状の発泡複
合板に線状溝(例えば、断面V字状)を複数ケ所
形成し、この溝に沿つて折曲げることにより構成
すればよい。かかる中空管状体の構成は、後述す
る面材フイルムの被覆一体化後に行なつてもよ
い。なお、これらの中空管状体の固定は接着剤を
用いるが融着により行なえばよい。
両面に被覆一体化する面材フイルムとしては、
アルミ箔と不燃紙、アルミ箔とグラスウールクロ
ス、アルミ箔と不織布等のラミネートフイルムを
用いるのが適しておりアルミ箔とグラスウールク
ロスとのラミネートフイルムを用いるのが好まし
い。かかるラミネートフイルムは、例えば、シヨ
ーワクロス(昭和アルミニウム株式会社の商標
名)の名称で容易に入手可能である。ただしこれ
らには、さらに化粧面材や吸音性面材が積層され
ていてもよい。かかる面材フイルムの被覆一体化
は接着剤によつて行なつてもよいが、加熱融着に
より行なうのが簡便である。ことに、中空管状体
を構成するフエノール樹脂発泡複合板の成形時に
金型内にこれら面材フイルムを載置しておくこと
により発泡硬化と被覆を同時に行なうことができ
る。なお、被覆は通常耐食性金属箔層が表面側と
なるように行なわれる。
(ホ) 作用 この考案におけるダクトは、無機質の骨材粒子
を含むフエノール樹脂発泡体を壁材としているた
め、耐熱性及び断熱性が優れており、しかも骨材
粒子が均一に分散されているため発泡層の機械的
強度や面材フイルムの保護作用と相俟つて強度、
緩衡性が改善されており、また耐食性も良好であ
る。
(ヘ) 実施例 第1図に示す1はこの考案の矩形直管状のダク
トを示す斜視図であり、第2図はその部分断面図
である。図においてダクト1は、パーライト(2
1:60v/v%)をフエノール発泡層(22:
40v/v%)内に均一に分散含有するフエノール
樹脂発泡複合板2を側壁としてなり、この内・外
面に、グラスウールクロス(内側)とアルミ箔
(表面側)とのラミネートフイルムからなる面材
フイルム3,3が融着により被覆一体化された断
面正方形状の中空管状体からなる。かかるダクト
1は以下のごとく作成される。まず平均粒径約7
mmのパーライトに、分解型発泡剤及び硬化剤を含
むノボラツク型フエノール樹脂粉末を結合剤
(水)の存在下パン型造粒機を用いて被覆する。
この被覆粒子を、約20μ厚のアルミ箔と坪量86
g/m2のグラスウールクロスとがラミネートされ
た面材フイルムをグラスウールクロスが上面とな
るように敷設した板状体成形用金型内に充填し、
次いで同じ面材フイルムで充填層をカバーした後
金型を閉じ加熱して発泡硬化せしめて、幅1000
mm、長さ2000mm、厚み20mm、密度120Kg/m3、フ
エノール発泡層の発泡倍率約10倍で両面が面材フ
イルムで被覆された複合板状体を得る。この複合
板状体に第5図及び第6図に示すように所定間隔
で幅方向に断面V字状溝23,23′を設け、こ
の溝に沿つて折曲げて中空管状体としこの突き合
せ部分24を接着剤又は融着によつて接合するこ
とによりダクト1を得る。
かかるダクト1は、従来の鉄材からなるダクト
に比して著しく軽量で取扱い易くまた、同様なウ
レタンフオームからなるダクトに比して断熱性が
優れており、さらにこのダクト上に作業者が誤つ
て乗つた際にも充分耐えうると共に、天井設置の
支持材ピツチも従来に比して大きくとれるという
優れた機械的強度を有していた。
なお、中空管状体を発泡複合板の突き合せによ
り成型する際の突き合せ構造の他の例を第3図及
び第4図に示した。
(ト) 考案の効果 この考案のダクトは軽量でかつ断熱性、耐熱性
に優れており、しかも十分な機械的強度を備えて
いるため長スパンのダクトとすることができる。
また現場での発泡複合板からの組立も容易であ
り、軽量であると共に剛性があつて撓み難いため
取付時の支持材の間隔を従来に比して大きくとる
ことができ、組立及び取付作業性も優れたもので
ある。また、耐食性の面材フイルムの保護層が形
成されているとともにフエノール発泡層自体の耐
酸性によつて耐久性も改善されている。
【図面の簡単な説明】
第1図は、この考案のダクトの一実施例を示す
斜視図、第2図はその部分断面図、第3図は他の
実施例(矩形直管状)のダクトの横断面図、第4
図はさらに他の実施例(円筒直管状)のダクトの
横断面図、第5図は、第1図のダクトの製造工程
を示す構成説明図、第6図は、第5図の部分拡大
図である。 1……ダクト、2……フエノール樹脂発泡複合
板、3……面材フイルム、21……パーライト、
22……フエノール発泡層。

Claims (1)

  1. 【実用新案登録請求の範囲】 1 無機質の骨材粒子を均一に分散含有するフエ
    ノール樹脂発泡複合板が中空管状に成形され、
    該中空管状体の両面に、耐食性金属箔層を有す
    る面材フイルムを被覆一体化してなることを特
    徴とするダクト。 2 面材フイルムが、アルミ箔とグラスウールク
    ロスとのラミネートフイルムである実用新案登
    録請求の範囲第1項記載のダクト。 3 フエノール樹脂発泡複合板のフエノール発泡
    層の発泡倍率が5〜60倍であり、骨材粒子の含
    有割合が20〜80v/v%である実用新案登録請
    求の範囲第1項又は第2項に記載のダクト。 4 矩形直管又は円筒形直管状である実用新案登
    録請求の範囲第1〜3項のいずれかに記載のダ
    クト。
JP20380485U 1985-12-28 1985-12-28 Expired JPH0245704Y2 (ja)

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JP2010133690A (ja) * 2008-10-31 2010-06-17 Fujimori Sangyo Kk ダクト

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