JPH0245647A

JPH0245647A - 自動二輪車およびそのエンジン

Info

Publication number: JPH0245647A
Application number: JP19454388A
Authority: JP
Inventors: Hiroo Takemura; 浩生竹村; Yasuhiko Nakano; 靖彦中野; Tomoo Shiozaki; 塩崎　智夫; Yoshiyuki Kawaguchi; 川口　佳之
Original assignee: Honda Motor Co Ltd
Current assignee: Honda Motor Co Ltd
Priority date: 1988-08-05
Filing date: 1988-08-05
Publication date: 1990-02-15

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】主１上皇机几分立本発明は、自動二輪車用の燃料噴射式２サイクルエンジ
ンおよびこのエンジンを搭載した自動二輪車に関する。

従ＪＬＬ歪− 従来、自動二輪車用ガソリンエンジンにおいて、燃料を
燃料ポンプで加圧して燃料噴射弁を通じて吸気中に噴射
するようにしたものがあり、例えば特開昭５８−９８６
３２号公報にこのような燃料噴射方式の２サイクルエン
ジンが示されている。

”°　しよ゛と　るｉ一般に自動二輪車用のエンジンは車体との関係からその
巾が小さいことが望まれ、また、車体フレームまわりの
狭い空間を有効に利用して設置されるので、メンテナン
スの容易性およびエンジンおよび吸気の冷却について特
に留意する必要がある。

従って本発明は、全体の巾をできるだけ狭くするととも
に、自動二輪車に搭載した時にメンテナンスが容易で、
かつ有効な冷却を行うことのできる前記のような自動二
輪車用燃料噴射式２サイクルエンジ′ンもしくはこのよ
うなエンジンを搭載した自動二輪車を提供しようとする
ものである。

を　°　るための　　およびこのため、本発明においては、自動二輪車用の燃料噴射
式２サイクルエンジンにおいて、クランクケース内にク
ランク軸とミッション軸とを互いに前後方向に離隔して
自動二輪車の車体中方向に配し、前記クランクケースの
上面に前記クランク軸とミッション軸との中間位置にお
いて吸気管をほぼ上下方向に立設するとともに、該吸気
管に取付けた燃料噴射弁を該吸気管から前後方向に延出
させる。

上記エンジンにおいては、クランク軸側においてクラン
クケースから突出しているシリンダの背後に吸気管が上
下方向に立設され、しかもこの吸気管に取付けられる燃
料噴射弁は該吸気管から前後方向に延出するので、吸気
管および燃料噴射弁はシリンダおよびクランクケースよ
りも側方に突出することなく、上方から見てクランクケ
ースの輪郭内に納められ、従ってエンジン全体の巾が吸
気管および燃料噴射弁の存在によって広くなることかな
い。

従ってまた、このエンジンは前記吸気管および燃料噴射
弁をエンジン上方の車体フレーム間に延長させて自動二
輪車に搭載できるが、この場合車体フレームとエンジン
との間に仕切板を設けることにより、エンジンの発する
熱により吸気が加熱されるのを防止し、かつこの仕切板
により走行風を前方から吸気管に導いて、低温の空気を
エンジンに吸入させて充填効率を高めることができる。

また、燃料噴射弁を含む燃料系統が仕切板の上部に集中
して配設されるのでメンテナンスが容易である。

実−」Ｌ二Ｎ以下、本発明を図示の一実施例について説明する。

第１図、第２図において、２は自動二輪車のヘッドバイ
ブ、３は該ヘッドバイブに連接されクロスパイプ３ａに
よって互いに連結された左右１対の角形断面を有する主
フレームで、この主フレーム３にエンジン１が懸吊支持
されている。このエンジン１は燃料噴射式の２サイクル
■形２気筒エンジンであり、クランクケース４の前部に
２個のシリンダ５が互いに７字状に、かつ車体巾方向に
並列して突出している。６は排気管、７は点火プラグ、
８はシリンダ５の前方に配設された図示してないラジェ
ータに接続されている冷却水管である。

なお、ＯＩ、０□、０３および０４はそれぞれクランク
軸、ミッション軸、ミッション出力軸および水ポンプ軸
の軸線位置を示し、図面から分かるようにこれらの軸は
車体中方向に指向している。

そしてクランク軸０．とミッション軸０□とは前後方向
に間隔を隔てて配設されている。クランクケース４の内
部は中央の隔壁によって左右のシリンダ５．５にそれぞ
れ対応する２つのクランク室に区画されており、各クラ
ンク室にそれぞれ吸気口１０が設けられ、これらの吸気
口１０にそれぞれ吸気管９が接続されて上方へ延出して
いる。吸気口１０はクランク軸Ｏ３とミッション軸０２
との中間位置においてクランクケース４の上面（背面）
に設けられており、従って左右の吸気管９．９は、第２
図に示すように、それぞれ対応するシリンダ５．５の背
後においてほぼ上下方向に延びている。

吸気管９の上端は左右の主フレーム３間に開口した空気
取入口１１となっており、吸気管９の中間部にはスロッ
トル弁１２が設けられている。各吸気管９にはそれぞれ
、該吸気管９から前方へ突出する燃料噴射弁１４ａと、
後方へ突出する燃料噴射弁１４ｂとが取付けられている
。これらの燃料噴射弁１４ａ　、　１４ｂはこのように
吸気管９から前後方向に延出しているので、左右の主フ
レーム３，３と干渉することなく、またスロットル弁１
２を操作するために吸気管９の側部に設けられているス
ロットルプーリ１３等の部材とも干渉しない。

クランクケース４の側部を覆うサイドカバーに、クラン
ク軸に連動しこれによって機械的に駆動される燃料ポン
プ１５が設けられている。０．は該燃料ポンプ１５のポ
ンプ軸の軸線位置を示す。燃料ポンプ１５には主フレー
ム３の上部に設けられた燃料タンク１６内の燃料がコッ
ク１７．燃料吸入管１８を経て吸入される。燃料ポンプ
１５からの吐出燃料は燃料吐出管１９を経て金属製の給
油管２０に送り込まれる。燃料吸入管１８および燃料吐
出管１９は、クランクケース４内のクラッチを覆うため
にクランクケース４のサイドカバーに側方へ突出させて
形成されたクラッチカバ一部２５の上方を通って配設さ
れ、また燃料ポンプ１５に燃料系統内の空気を抜くため
に設けられたエア抜弁２６は燃料ポンプ１５の前部に前
方へ向けて設けられており、極力エンジン１から側方へ
張出す部材をなくしてエンジンｌの全体中を縮小するよ
うにしである。

給油管２０は第２図に示すように左右の吸気管９゜９を
取り囲むようにコ字状に配管されており、この給油管２
０の前方部分２０ａから２本の耐圧ラバーホース製の接
続管２１ａが分岐し、左右の吸気管９゜９の前記前方の
燃料噴射弁１４ａにそれぞれ接続されている。給油管２
０の後方部分２０ｂからも２本の同様な接続管２１ｂが
分岐し、吸気管９，９の後方の燃料噴射弁１４ｂ　、　
１４ｂにそれぞれ接続されている。給油管２０にはまた
調圧弁２２が設けられており、この調圧弁２２に接続さ
れた戻し管２３を通じて余分の燃料を燃料タンク１６に
戻すことにより、給油管２０内の油圧を一定に保持する
ようになっている。

燃料噴射弁１４は電磁ソレノイド等から成る電磁開閉手
段２４を内蔵し、接続管２１を経て燃料噴射弁１４に送
られる燃料は該電磁開閉手段２４が作動して燃料噴射弁
１４が開いた時のみ燃料噴射弁１４から吸気管９内に噴
射される。電磁開閉手段２４には電線２７を通じて電気
信号が入力され、この電気信号によって電磁開閉手段２
４が作動するが、該電気信号は、前記吸気口１０に設け
られたり一ド弁２８が開いている時期にのみ入力され、
かつその時の所望燃料供給量に応じた時間だけ持続する
ように、コンピュータ等により制御されている。従って
燃料噴射弁１４からはり−ド°弁２８が開いた時に所望
供給量に応じた量の燃料が噴射され、効率のよいエンジ
ン運転が行われる。

なお、本実施例では前述のように各吸気管９にそれぞれ
前後２本の燃料噴射弁１４ａ　、　１４ｂが設けられて
いるので、低回転、低出力運転時には例えば前方の燃料
噴射弁１４ａのみから燃料が噴射され、高回転、高出力
状態になると後方の燃料噴射弁１４ｂも開いて２本の燃
料噴射弁１４ａ　、　１４ｂから燃料が噴射されるよう
に制御する。このようにすれば燃料供給量をエンジンの
運転状態に合わせて広範囲にわたって調節することがで
きる。

第１図に示すように、主フレーム３とエンジン１との間
には仕切ｖｉ、２９が設けられており、該仕切板２９は
シリンダ５およびその前方に設けられている図示してな
いラジェータの上方を覆うように前方へ向かって延びて
いる。そして吸気管９が該仕切板２９を貫通して上方へ
延び、燃料噴射弁１４ａ。

１４ｂとともに左右の主フレーム３間に位置している。

従ってシリンダ５およびラジェータから放射される熱お
よびこれらによって加温された空気が仕切板２９によっ
て遮られるので、吸気管９．燃料噴射弁１４および燃料
噴射弁１４に接続された燃料系統は低温に保持される。

さらに仕切板２９の上部には前方に適宜設けられた開口
部から走行風Ｗが導かれ、該走行風Ｗが仕切板２９と主
フレーム３とにより案内されて吸気管９近傍に達してこ
の部分を冷却するとともに、空気取入口１１からエンジ
ンに吸入される。このようにして低温の空気がエンジン
に供給されるので充填効率が良（なるが、さらに仕切板
２９の後部２９ａは吸気管９部分の背後を遮るように立
上がっているので、該仕切板部分２９ａによって空気取
入口１１付近の空気に動圧が生じ、この動圧によっても
充填効率が向上する。

また、燃料噴射弁１４．接続管２１．給油管２０．調圧
弁２２等から成る燃料系統が仕切板２９の上部に集中し
て設けられているのでメンテナンスが容易である。

発１図Ｂ九果以上の通り、本発明においては、自動二輪車用の燃料噴
射式２サイクルエンジンにおいて、クランクケース内に
クランク軸とミッション軸とを互いに前後方向に離隔し
て自動二輪車の車体巾方向に配し、前記クランクケース
の上面に前記クランク軸とミッション軸との中間位置に
おいて吸気管をほぼ上下方向に立設するとともに、該吸
気管に取付けた燃料噴射弁を該吸気管から前後方向に延
出させたので、エンジン全体の巾を狭くでき、自動二輪
車に他の部材と干渉することなく容易に搭載できる。

また、前記吸気管および燃料噴射弁をエンジン上方の左
右の車体フレーム間に延長させるとともに、該車体フレ
ームとエンジンとの間に仕切板を設けることにより、エ
ンジンの熱によって影響されない低温の空気をエンジン
に供給して充填効率を高めることでき、かつ燃料噴射弁
を含む燃料系統が仕切板の上部に集中して配設されるの
でメンテナンスが容易である。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明の一実施例に係るエンジンの側面図、第
２図は同エンジンを上方から見た概略図である。１・・・エンジン、２・・・ヘッドパイプ、３・・・主
フレーム、４・・・クランクケース、５・・・シリンダ
、６・・・排気管、７・・・点火プラグ、８・・・冷却
水管、９・・・吸気管、１０・・・吸気口、１１・・・
空気取入口、１２・・・スロットル弁、１３・・・スロ
ットルプーリ、１４・・・燃料噴射弁、１５・・・燃料
ポンプ、１６・・・燃料タンク、１７・・・コック、１
８・・・燃料吸入管、１９・・・燃料吐出管、２０・・
・給油管、２１・・・接続管、２２・・・調圧弁、２３
・・・戻し管、２４・・・電磁開閉手段、２５・・・ク
ラッチカバ一部、２６・・・エア抜弁、２７・・・電線
、２８・・・リード弁、２９・・・仕切板。

Claims

【特許請求の範囲】

（１）自動二輪車用の燃料噴射式２サイクルエンジンに
おいて、クランクケース内にクランク軸とミッション軸
とを互いに前後方向に離隔して自動二輪車の車体巾方向
に配し、前記クランクケースの上面に前記クランク軸と
ミッション軸との中間位置において吸気管をほぼ上下方
向に立設するとともに、該吸気管に取付けた燃料噴射弁
を該吸気管から前後方向に延出させたことを特徴とする
自動二輪車用エンジン。
（２）前記吸気管および燃料噴射弁をエンジン上方の左
右の車体フレーム間に延長させるとともに、該車体フレ
ームとエンジンとの間に仕切板を設けた請求項１記載の
エンジンを搭載した自動二輪車。