JPH0245516Y2 - - Google Patents

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JPH0245516Y2
JPH0245516Y2 JP1984193785U JP19378584U JPH0245516Y2 JP H0245516 Y2 JPH0245516 Y2 JP H0245516Y2 JP 1984193785 U JP1984193785 U JP 1984193785U JP 19378584 U JP19378584 U JP 19378584U JP H0245516 Y2 JPH0245516 Y2 JP H0245516Y2
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rectangular
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seal
length
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Description

【考案の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 この考案は、歯車ポンプ又はモータのサイドシ
ール部材に関する。
〔従来の技術〕
周知のように歯車ポンプやモータにおける歯車
の側面には、歯車の側面に設けられる側板あるい
は軸受箱等のサイドシール部材を挟む部材を吐出
圧力あるいは供給圧力の変動に応じた押圧力で押
圧することにより、歯車の側面をシールするサイ
ドシール部材が使用されている。
従来のこの種のサイドシール部材としては、実
開昭59−154878号で開示されたこの出願人等が提
案したものがある。この従来のサイドシール部材
の構成について説明する前に、前記出願内容と重
複するがサイドシール部材の使用部所及びその作
用について、第1図乃至第3図に基づいて説明す
る。
第1図に示す歯車ポンプは、駆動軸10に固定
した駆動歯車11と従動軸12に固定された従動
歯車13とが外接噛み合い状態でケーシング14
に嵌入し、前記駆動軸10と従動軸12とは、ケ
ーシング14に嵌入した軸受箱15で回転自在に
支承すると共に、この軸受箱15は、ケーシング
14の両端に固定した蓋14aで軸方向へ移動し
ないようになつている。この軸受箱15と歯車1
1と13の側面との間には、側板16が配置して
ありこの側板16にはシール溝17が設けてあ
り、シール部材1′が装着される。このシール部
材1′は、側板16と軸受箱15との合わせ面の
隙間を吐出口Hに接続する高圧室19aと吸入口
Lに接続する低圧室19bとに区画する(第3図
参照)。なお、この高圧室19aと低圧室19b
とは、軸受箱15と側板16との間に形成された
隙間(サイドクリアランス)で構成されるので、
以下、高圧室19aと低圧室19bとは、サイド
クリアランス19a,19bと記す場合もある。
この歯車ポンプは、駆動軸10がエンジンによ
り第2図に示す矢印A1の方向に回転駆動させら
れると、歯車11と13とが噛み合い回転し矢印
A1,A2の方向に回転する。従つて、吸入口Lの
油は、吐出口Hに搬送され、吐出口Hよりアクチ
ユエータへ供給される。このとき、高圧室19a
には、吐出口Hの油圧が作用する。このため側板
16は、吐出口Hの油圧に応じて歯車11,13
の側面に押圧され、歯車11,13の側面のシー
ルが行われる。
前記した従来のシール部材1′の全体形状は、
第7図に示す断面形状の部材が略3の字状に形成
されるものである。
第7図乃至第9図において、第1部分2′は、
シール溝17の幅より少しせまい長辺4a′,4
b′と、高圧室19a、低圧室19bを形成する軸
受箱15と側板16との隙間より広くシール溝1
7のほぼ半分の短辺5a′,5b′とを有する長方形
である。第2部分3′は、長辺4b′側に一体的に
連接してあり、短辺5a′側にL字形辺6′を形成
すると共にその先端部に鋭角部7′を形成する斜
辺8′を有する。
このような従来のサイドシール部材1′による
と、第8図に示すように、側板16のシール溝1
7に挿入され軸受箱15で押圧されたとき、鋭角
部7′が変形させられるが、この変形は、鋭角部
7′が先に押しつぶされその一部の材料がL字形
辺6′の方ににげる。従つて、変形量に対する側
板16への押圧力は弱い値となる。そして、第9
図に示すように、装着されたシール部材1′に高
圧室19aに油圧が作用すると、シール部材1′
は、シール部材1′のL字形辺6′とシール溝17
により形成される室にも作用し、第1部分2′を、
軸受箱15に押圧する。第2部分3′は、シール
溝17の低圧側へ押圧される。また第1部分2′
の短辺5a′にも、油圧による押圧力が作用するが
第1部分2′は大きい断面形状であるため、低圧
室19b側へ押し出される部分は極めて小さなも
のとすることができる利点がある。
〔考案が解決しようとする問題点〕
上記した従来技術は、第2部分3′の幅が第1
部分2′の長手方向のほぼ半分の厚みを有するも
のであるから、鋭角部7′の角度αは、直角に近
い角度となる。すなわち、第7図において、第1
部分2′の長辺4a′から第2部分3′の斜辺8′ま
での長さl1を、第10図に示す軸受箱15の側面
15aからシール溝17の底面17a迄の長さl2
にほぼ等しくしなければならない。なぜならば、
仮に長さl1が長さl2より長いとすれば、サイドシ
ール部材1′をシール溝17に装着した場合、サ
イドシール部材1′を挟む一方の部材である軸受
箱15の側面15aでサイドシール部材1′を挟
む他方の部材である側板16を押圧する力が大き
すぎて焼付を生じる。
他方、長さl1を長さl2より短くすると、サイド
シール部材1′がシール溝17に装着された状態
でシール溝17と第2部分3′の斜辺8′との間に
隙間17bが生じる。この隙間17bは、第3図
に示すようにシール溝17の一端がケーシング1
4の内孔に開口しているので、高圧の油圧がシー
ル部材1′の双方から作用し、その結果シール部
材1′が浮いた状態となつてシール能力が低下す
る。また、第1部分2′の長辺4a′と鋭角部7′と
の間の長さl3と前記の長さl2との差は、サイドシ
ール部材1′が軸受箱15と側板16との間に装
着され、サイドクリアランス19a,19bを規
定の値にしたときサイドシール部材1′にシール
力を保たせるためのサイドクリアランス19a,
19bの4〜6倍の寸法が必要である。その上
に、第2部分3′の幅が広いと鋭角部7′の角度が
直角に近くなる。従つて、鋭角部7′の強度が大
きくなり、側板16への押圧力が大きくなつて、
歯車の側面と側板とが焼きつく等の問題点を有す
るものである。
〔問題点を解決するための手段〕
この考案は上記事情に鑑みてなされたものであ
つて、その具体的手段とするところは、歯車ポン
プ又はモータの歯車側面をシールするための高圧
室を形成する2つの部材の隙間をシールするサイ
ドシール部材の断面形状を、長方形状の第1部分
とこの第1部分の長辺の一端から台形状の第2部
分を連設して構成し、前記長方形状の第1部分
が、サイドシール部材を挟む一方の部材に当接す
る長方形状の一方の長辺と、他方の部材に形成し
たシール溝の深さ方向の壁に当接する短辺とで形
成され、前記台形状の第2部分が、前記長方形状
の第1部分の一方の短辺の延長上で、その短辺と
の合計の長さが前記シール溝の深さ方向の長さと
前記サイドシール部材を挟む一方の部材と他方の
部材とのサイドクリアランスとの和にほぼ等しく
なる長さとした上辺と、前記長方形状の第1部分
の他方の長辺と直角方向でかつ前記上辺より、サ
イドクリアランスの4〜6倍だけ長くした底辺
と、この底辺の先端と前記上辺を結ぶ斜辺と、で
形成された、サイドシール部材において、前記台
形状の第2部分の前記上辺と前記底辺との幅を前
記長方形状の第1部分の長辺の約1/3以下にした
ところにある。
〔作用〕
このようなサイドシール部材によると、サイド
シール部材を形成する第2部分の上辺と底辺との
幅を、第1部分の長辺の約1/3以下にしたので、
上辺と底辺の間隔が短くなつて折れ曲がり易くな
る。従つて、シール溝の底面への押圧力も弱くな
る。また、第1部分の短辺と第2部分の上辺との
合計長を、シール溝の深さ方向の長さとサイドク
リアランスとの和にほぼ等しい長さとしたことか
ら、サイドシール部材とシール溝の低圧側の壁と
底面の間に間隙がほとんどなくなると共に、斜辺
がシール溝の底面に密着するので、十分且つ確実
にシールすることができる。更に、第2部分は台
形状とされていることから、サイドシール部材の
装着時には、第2部分の斜辺と底辺との交差部で
ある鋭角部が常に一定の方向に曲げ変形して押し
潰されることになる。
〔実施例〕
この考案の実施例を第4図乃至第6図に基づい
て説明する。尚、前記従来の技術の項で説明した
同じ構成部材については、同符号を付して説明を
省略する。
この考案の実施例のサイドシール部材1は、第
4図に示す断面形状の部材が略3の字状に形成さ
れてなるものである。この断面形状は、長方形状
の第1部分2と、台形状の第2部分3とからな
る。第1部分2は、シール溝17の底面17aの
幅とほぼ等しい長辺4a,4bと短辺5a,5b
で形成される長方形状を形成し、この第1部分2
の一方の長辺4bの短辺5b側に第2部分3を連
設している。この第2部分3は、第1部分2の一
方の短辺5bの延長上に、この短辺5bとの合計
長がシール溝17の深さ17cとほぼ長さが等し
い上辺3aが位置し、底辺3bは長辺4bの短辺
5b寄りの端部においてこの長辺4bと垂直方向
に位置し、長辺4bとの間でL字形辺6を形成し
ている。そして、上辺3aと底辺3bとの差は、
サイドシール部材1が、軸受箱15と側板16と
の間に装着され、サイドクリアランス19a,1
9bが適正に開けられた時、サイドシール部材1
がシール力を発生するための撓み代の為に、サイ
ドクリアランス19a,19bの4〜6倍程度と
してある。また、上辺3aと底辺3bとの間隔
(幅)は、長方形状の第1部分2の長手方向の寸
法の約1/3にしてある。このようにして形成され
た底辺3bの端と上辺3aの端を結ぶ直線によつ
て鋭角部7及び斜辺8を形成している。尚、第1
部分2の長辺4bと短辺5aが形成する頂角、鋭
角部7及び長辺4bと底辺3bが形成する頂角に
は、第4図に示すように丸みを形成させてもよ
い。
このようなサイドシール部材1をシール溝17
に装着するには、第6図に示すように第2部分3
をシール溝17側に向けて矢符A方向に差し込む
ように挿入する。すると、まず、鋭角部7の先端
がシール溝17の底面17aに当接し、この状態
からさらに部材15によつて矢符A方向にサイド
シール部材1の第1部分2の後方の長辺4a側を
押すと、鋭角部7に押圧力が作用して、加えられ
る部材15の押圧力に応じて鋭角部7の先端が第
2部分3と反対方向すなわちL字形辺6の直角部
分を折り曲げて斜辺8とシール溝17の底面17
aを密着状態とする。第2部分3の長辺4aはシ
ール溝17の幅とほぼ同じ長さを有し、かつ、第
1部分2の短辺5bと第2部分3の上辺3aの合
計長は、シール溝17の深さ17cとほぼ同じ長
さに形成してあるので、これらはシール溝17の
深さ17c方向の壁に密着すると共に第2部分3
の上辺3aと斜辺8が形成する頂角83aは底面
17aと深さ17c方向の壁が形成する角部に密
着する。したがつて、高圧側19aからの圧油
は、完全にサイドシール部材1によつて阻止され
て低圧側19aへ漏れ出ることを防止することが
できる。
〔考案の効果〕
上記説明からも明らかなように、この考案によ
ると、サイドシール部材を形成する第1部分の短
辺と第2部分の上辺の合計長がサイドシール部材
を挟む一方の部材に形成したシール溝の深さとサ
イドクリアランスとの和にほぼ等しい長さを有す
るものであるから、低圧側のシール溝の深さを形
成する壁とシール溝の底面及びサイドシール部材
との間に隙間が形成されないので、サイドシール
部材の上辺と斜辺が交差して形成する頂角は、シ
ール溝の隅に密着して、サイドシール部材が浮き
上がることもなく、シール効果を得ることができ
る。更に、第2部分の上辺と底辺との幅を第1部
分の長辺の約1/3以下にしたので、第2部分の上
辺と底辺の間隔が狭くなる結果、鋭角部がシール
溝の底面に押圧された際に容易に折れ曲がるの
で、シール溝の底面への押圧力は小さくてよくな
り、焼付の防止を図ることができる。また、第2
部分は台形状とされているので、サイドシール部
材の装着時には、第2部分の鋭角部が常に一定の
方向に曲げ変形して押し潰されることになり、こ
れにより、サイドシール部材装着作業の安定化及
び確実化が図られると共に、装着後においては斜
辺全体がシール溝の底面に密着して、シール効果
が高められることになる。
【図面の簡単な説明】
第1図は外接噛み合い型の歯車ポンプの断面
図、第2図は第1図の−線断面図、第3図は
第1図の−線断面図、第4図乃至第6図はこ
の考案の実施例を示し、第4図は断面図、第5図
及び第6図は装着説明図、第7図乃至第10図は
従来技術例を示し、第7図は断面図、第8図乃至
第10図は装着説明図を示す。 1……サイドシール部材、2……第1部分、3
……第2部分、4a,4b……長辺、5a,5b
……短辺、6……L字形辺、7……鋭角部、8…
…斜辺。

Claims (1)

  1. 【実用新案登録請求の範囲】 歯車ポンプ又はモータの歯車側面をシールする
    ための高圧室を形成する2つの部材の隙間をシー
    ルするサイドシール部材の断面形状を、長方形状
    の第1部分とこの第1部分の長辺の一端から台形
    状の第2部分を連設して構成し、 前記長方形状の第1部分が、サイドシール部材
    を挟む一方の部材に当接する長方形状の一方の長
    辺と、他方の部材に形成したシール溝の深さ方向
    の壁に当接する短辺とで形成され、 前記台形状の第2部分が、前記長方形状の第1
    部分の一方の短辺の延長上で、その短辺との合計
    の長さが前記シール溝の深さ方向の長さと前記サ
    イドシール部材を挟む一方の部材と他方の部材と
    のサイドクリアランスとの和にほぼ等しくなる長
    さとした上辺と、前記長方形状の第1部分の他方
    の長辺と直角方向でかつ前記上辺より、サイドク
    リアランスの4〜6倍だけ長くした底辺と、この
    底辺の先端と前記上辺を結ぶ斜辺と、で形成され
    た、 サイドシール部材において、 前記台形状の第2部分の前記上辺と前記底辺と
    の幅を前記長方形状の第1部分の長辺の約1/3以
    下にしたことを特徴とする歯車ポンプ又はモータ
    のサイドシール部材。
JP1984193785U 1984-12-20 1984-12-20 Expired JPH0245516Y2 (ja)

Priority Applications (1)

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JP1984193785U JPH0245516Y2 (ja) 1984-12-20 1984-12-20

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Publication Number Publication Date
JPS61107986U JPS61107986U (ja) 1986-07-09
JPH0245516Y2 true JPH0245516Y2 (ja) 1990-12-03

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ID=30751215

Family Applications (1)

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JP1984193785U Expired JPH0245516Y2 (ja) 1984-12-20 1984-12-20

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Citations (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS6058889B2 (ja) * 1978-09-22 1985-12-23 ユニリバ−・ナ−ムロ−ゼ・ベンノ−トシヤ−プ 高内部相の油中水型エマルジヨン

Family Cites Families (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS6058889U (ja) * 1983-09-30 1985-04-24 株式会社島津製作所 歯車ポンプまたはモ−タ

Patent Citations (1)

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JPS6058889B2 (ja) * 1978-09-22 1985-12-23 ユニリバ−・ナ−ムロ−ゼ・ベンノ−トシヤ−プ 高内部相の油中水型エマルジヨン

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JPS61107986U (ja) 1986-07-09

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