JPH02449B2 - - Google Patents

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JPH02449B2
JPH02449B2 JP16041282A JP16041282A JPH02449B2 JP H02449 B2 JPH02449 B2 JP H02449B2 JP 16041282 A JP16041282 A JP 16041282A JP 16041282 A JP16041282 A JP 16041282A JP H02449 B2 JPH02449 B2 JP H02449B2
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JP
Japan
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spinning
stock solution
hole
spinneret
holes
Prior art date
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Expired
Application number
JP16041282A
Other languages
English (en)
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JPS5953709A (ja
Inventor
Haruki Yamazaki
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Tanaka Kikinzoku Kogyo KK
Original Assignee
Tanaka Kikinzoku Kogyo KK
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Filing date
Publication date
Application filed by Tanaka Kikinzoku Kogyo KK filed Critical Tanaka Kikinzoku Kogyo KK
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Publication of JPS5953709A publication Critical patent/JPS5953709A/ja
Publication of JPH02449B2 publication Critical patent/JPH02449B2/ja
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  • Spinning Methods And Devices For Manufacturing Artificial Fibers (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】 本発明は、紡糸口金に係り特に多数の微細な紡
糸孔を有する湿式紡糸用の口金に関するものであ
る。
従来、多数の微細な紡糸孔を有する紡糸口金、
つまり紡糸孔が密集した状態の紡糸口金は、原液
が紡糸孔から紡出される際、紡糸面の内周部付近
と外周部付近の凝固液に温度、濃度の差が生じ、
その結果、凝固速度にむらが生じ、糸の太さにば
らつきが生じるものである。
このような現象は、紡糸孔の密集度が高くなる
程、また紡糸口金が大型化する程顕著となり、生
産性の向上とは逆に紡糸される糸の品質の低下を
招いていた。
この為、特に大型或いは紡糸孔が超密集の紡糸
口金を製作する際、第1図に示す如く紡糸孔1を
部分的に設けない所謂レーン部2を設けて、これ
を凝固液が内周部、外周部共に均一した温度、濃
度を保持する為の通路となしている。
然し乍ら、斯かる形態の紡糸孔1を有する紡糸
口金を製造する過程に於いては、次のような問題
点があつた。
即ち、第2図に示す如く紡糸口金板3にパンチ
工具4にて多輪環状にレーン部2を避けて原液導
入孔5を順次多数穿設していくが、その際紡糸口
金板3の下面(紡糸面)側に出る凸部6を基台7
に設けられている凹溝8に拘束させ乍ら加工して
いくと、加工が進むにつれて紡糸口金板3に伸び
が発生し、この伸びは第2輪以降の原液導入孔5
の穿設の際凸部6が凹溝8に拘束されていないレ
ーン部2付近に集中する為、レーン部2の周縁の
材料は前記の伸びの為、上方に彎曲する。従つて
第3図に示す如く原液導入孔5の底に原液吐出孔
9を穿設して形成した紡糸孔1の軸芯の先端はレ
ーン部2側に向く。またレーン部2の周縁の材料
が上方に彎曲して基台7から浮き上がることから
原液導入孔5を穿設したパンチ工具4は他の部分
よりも深く入ることになり、第3図に示す如く紡
糸孔1に於ける原液吐出孔9の長さが短くなる。
このようにレーン部2の周縁の紡糸孔1が傾い
ていたり、紡糸孔1に於ける原液吐出孔9の長さ
が他の部分より短かいと、紡糸中に糸同志がくつ
ついたり、原液の吐出量に差が生じてデニールむ
らが生じるなど、紡糸口金としては精度が悪く、
信頼性に乏しいものである。
本発明は上記の問題点を解消すべくなされたも
のであり、紡糸孔が超密集している大型の紡糸口
金であつても、紡糸孔の軸芯に傾きが悪く且つ紡
糸孔の原液吐出孔の長さが一定している品質良好
な信頼性の高い紡糸口金を提供せんとするもので
ある。
本発明の紡糸口金は、第4図に示す如く原液導
入孔5及びそれに連なる原液吐出孔9で構成され
る微細な紡糸孔1を多数有する紡糸口金に於い
て、前記紡糸孔1群が原液導入孔5のみを有し原
液吐出孔9を有しない有底の盲状の偽紡糸孔1′
群で分割されていることを特徴とするものであ
る。
このように本発明の紡糸口金は、微細な紡糸孔
1群を、原液導入孔5のみから成る盲状の偽紡糸
孔1′群で分割してあるので、これの製作時、紡
糸孔1の軸芯に傾きが生ぜずしかも紡糸孔1の原
液吐出孔9の長さが一定するものである。即ち、
第5図に示す如く紡糸口金板3の全面にパンチ工
具4にて原液導入孔5を順次多数穿設していくの
で、紡糸口金板3の下面(紡糸面)側に出る凸部
6は基台7に設けられている凹溝8に拘束され、
孔明け加工の進行による紡糸口金板3の伸びは分
散されて特に集中する個所が無く、紡糸口金板3
が部分的に彎曲するようなことが無い。従つて紡
糸孔1の軸芯が傾くことが無く、また紡糸口金板
3が部分的に彎曲することが無いことから原液導
入孔5を穿設するパンチ工具4の穿孔深さは均一
になり、これに伴い紡糸孔1に於ける原液吐出孔
9の長さは均一となる。
かくして、このように多数の紡糸孔1の軸芯に
傾きが無く、各紡糸孔1の原液吐出孔9の長さが
均一な本発明の紡糸口金にて原液を湿式紡糸する
と、紡糸中に糸同志がくつついたり、原液の吐出
量に差が生じてデニールむらが生じるようなこと
がなく、寸法精度の高い品質良好を糸を得ること
ができるものである。
次に本発明による紡糸口金の効果を明瞭にする
為その具体的な実施例と従来例について説明す
る。
実施例 第4図に示す如く直径100mm、厚さ0.5mmのステ
ンレス鋼より成る紡糸口金板は、開口径350μ、
深さ450μの逆円錐状の原液導入孔5及びそれに
連なる直径30μ、長さ50μの原液吐出孔9で構成
された30000個の微細な紡糸孔1群が前記の原液
導入孔5のみ有し原液吐出孔9を有しない有底の
盲状の偽紡糸孔1′を放射状に2000個配設した偽
紡糸孔1′群で分割された紡糸口金。
従来例 第1図及び第3図に示す如く直径100mm、厚さ
0.5mmのステンレス鋼より成る紡糸口金板3に、
開口径350μ、深さ450μの逆円錐状の原液導入孔
5及びそれに連なる直径30μ、長さ50μの原液吐
出孔9で構成された30000個の微細な紡糸孔1群
が、紡糸孔1を部分的に全く設けない放射状のレ
ーン部2で分割された紡糸口金。
これら実施例及び従来例の紡糸口金で原液を湿
式紡糸した処、従来例の紡糸口金ではレーン部2
の周縁の紡糸孔1から紡糸された糸がくつついた
り、原液の吐出量に差が生じてデニールむらの生
じるものが多数あつたのに対し、実施例の紡糸口
金ではそのようなものは皆無で、寸法精度の高い
品質良好な糸が得られた。これはひとえに本発明
の紡糸口金に於ける多数の紡糸孔1の軸芯に傾き
が無く、各紡糸孔1の原液吐出孔9の長さが均一
となつているからに他ならない。
尚、上記実施例では紡糸孔1群を放射状の偽紡
糸孔1′群で分割しているが、これに限るもので
は無く、原液が紡糸孔1から紡出された際、紡糸
面の内周部付近と外周部付近の凝固液に温度、濃
度の差を生じさせないようにできれば、紡糸孔1
群はどのような配置形状の偽紡糸孔1′群で分割
しても良いものである。
以上の説明で判るように本発明の紡糸口金は、
紡糸孔が超密集している大型の紡糸口金であつて
も、紡糸孔群を原液導入孔のみの偽紡糸孔群で分
割されているので、孔明け加工時に生じた紡糸口
金板の伸びが均等に分散して変形が無く、従つて
各紡糸孔の軸芯に傾きが無く、且つ各紡糸孔の原
液吐出孔の長さが一定していて、原液の湿式紡糸
した際、糸同志がくつついたり、原液の吐出量に
差が生じてデニールむらが生じることが無く、寸
法精度の高い品質良好な糸を得ることができると
いう優れた効果がある。
【図面の簡単な説明】
第1図は従来の紡糸口金の紡糸面側の平面図、
第2図はその紡糸口金の原液導入孔の穿設状態を
示す一部拡大破断斜視図、第3図はその原液導入
孔の底に原液吐出孔を穿設した状態を示す一部拡
大縦断面図、第4図は本発明の紡糸口金を示す一
部拡大破断斜視図、第5図はその紡糸口金の原液
導入孔の穿設状態を示す一部拡大破断斜視図であ
る。 1……紡糸孔、1′……偽紡糸孔、5……原液
導入孔、9……原液吐出孔。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 1 原液導入孔及びそれに連なる原液吐出孔で構
    成される微細な紡糸孔を多数有する紡糸口金に於
    いて、前記紡糸孔群が原液導入孔のみを有し原液
    吐出孔を有しない有底の盲状の偽紡糸孔群で分割
    されていることを特徴とする紡糸口金。
JP16041282A 1982-09-14 1982-09-14 紡糸口金 Granted JPS5953709A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP16041282A JPS5953709A (ja) 1982-09-14 1982-09-14 紡糸口金

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP16041282A JPS5953709A (ja) 1982-09-14 1982-09-14 紡糸口金

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPS5953709A JPS5953709A (ja) 1984-03-28
JPH02449B2 true JPH02449B2 (ja) 1990-01-08

Family

ID=15714371

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Application Number Title Priority Date Filing Date
JP16041282A Granted JPS5953709A (ja) 1982-09-14 1982-09-14 紡糸口金

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JPS5953709A (ja) 1984-03-28

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