JPH022964B2 - - Google Patents
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- JPH022964B2 JPH022964B2 JP13668982A JP13668982A JPH022964B2 JP H022964 B2 JPH022964 B2 JP H022964B2 JP 13668982 A JP13668982 A JP 13668982A JP 13668982 A JP13668982 A JP 13668982A JP H022964 B2 JPH022964 B2 JP H022964B2
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- spinning
- irregularly shaped
- stock solution
- discharge hole
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- 239000011550 stock solution Substances 0.000 claims description 25
- 230000001788 irregular Effects 0.000 claims description 5
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- 239000004743 Polypropylene Substances 0.000 description 1
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- Spinning Methods And Devices For Manufacturing Artificial Fibers (AREA)
Description
【発明の詳細な説明】
本発明は、溶融紡糸法により異形糸を紡糸する
口金の改良に関するものである。
口金の改良に関するものである。
従来、溶融紡糸法により異形糸を紡糸する口金
の原液吐出孔の形状は、例えば第1図に示す如く
単一の異形の原液吐出孔1であり、このような異
形の原液吐出孔1から紡糸される糸は、第2図に
示す如く中央部が膨らみ且つ角部が丸みを帯びた
異形糸2となり、原液吐出孔1に近似したシヤー
プな角部を有する異形糸を得ることができなかつ
た。
の原液吐出孔の形状は、例えば第1図に示す如く
単一の異形の原液吐出孔1であり、このような異
形の原液吐出孔1から紡糸される糸は、第2図に
示す如く中央部が膨らみ且つ角部が丸みを帯びた
異形糸2となり、原液吐出孔1に近似したシヤー
プな角部を有する異形糸を得ることができなかつ
た。
このような問題を解決すべく、異形の原液吐出
孔1の各辺を複数個に分割した第3図に示す如き
原液分割吐出孔1′を有する口金なども用いられ
ている。
孔1の各辺を複数個に分割した第3図に示す如き
原液分割吐出孔1′を有する口金なども用いられ
ている。
この原液分割吐出孔1′は、異形糸の中央部が
膨らむことを予想して空中での溶着、所謂バルー
ニング現象を利用して望むべきシヤープな角部を
持つ異形糸を得んとする為のものであるが、この
ような原液分割吐出孔1′を有する口金で紡糸す
る場合には、原液吐出量、紡糸圧力、巻取り速度
などの条件設定にかなりの難しさがあり、例えば
紡糸圧力が高過ぎたり、原液吐出量が多くなる
と、第1図に示される単一の異形の原液吐出孔1
より紡糸される第2図の異形糸2と差異が無くな
る。また原液吐出量が少なく或いは巻取り速度が
早くなると、極細の部分で溶着しているか、或い
は完全に分離してしまうことになる。さらに最適
条件で得られた異形糸であつても各辺の中央部は
膨らんだ糸となる。
膨らむことを予想して空中での溶着、所謂バルー
ニング現象を利用して望むべきシヤープな角部を
持つ異形糸を得んとする為のものであるが、この
ような原液分割吐出孔1′を有する口金で紡糸す
る場合には、原液吐出量、紡糸圧力、巻取り速度
などの条件設定にかなりの難しさがあり、例えば
紡糸圧力が高過ぎたり、原液吐出量が多くなる
と、第1図に示される単一の異形の原液吐出孔1
より紡糸される第2図の異形糸2と差異が無くな
る。また原液吐出量が少なく或いは巻取り速度が
早くなると、極細の部分で溶着しているか、或い
は完全に分離してしまうことになる。さらに最適
条件で得られた異形糸であつても各辺の中央部は
膨らんだ糸となる。
本発明は上記諸事情に鑑みなされたもので、中
央部に膨らみが無く、シヤープな角部を有する異
形糸を紡糸することのできる口金を提供せんとす
るものである。
央部に膨らみが無く、シヤープな角部を有する異
形糸を紡糸することのできる口金を提供せんとす
るものである。
本発明の異形糸紡糸用口金は、横断面異形で且
つその異形の中央部で複数に分割されている原液
分割吐出孔を有する異形糸紡糸用口金に於いて、
前記原液分割吐出孔に囲まれた中央部の紡糸面に
円錐状の凸部が設けられていることを特徴とする
ものである。
つその異形の中央部で複数に分割されている原液
分割吐出孔を有する異形糸紡糸用口金に於いて、
前記原液分割吐出孔に囲まれた中央部の紡糸面に
円錐状の凸部が設けられていることを特徴とする
ものである。
以下本発明による異形糸紡糸用口金の一実施例
を第4図及び第5図によつて説明すると、原液導
入孔3に連なる横断面十字形で且つ十字形の各辺
が中央部で分割されて不連続となつている原液分
割吐出孔1′を有する異形糸紡糸用口金に於いて、
前記原液分割吐出孔1′に囲まれた中央部の紡糸
面に、各原液分割吐出孔1′と連絡する浅い十字
形の細溝4が設けられている。
を第4図及び第5図によつて説明すると、原液導
入孔3に連なる横断面十字形で且つ十字形の各辺
が中央部で分割されて不連続となつている原液分
割吐出孔1′を有する異形糸紡糸用口金に於いて、
前記原液分割吐出孔1′に囲まれた中央部の紡糸
面に、各原液分割吐出孔1′と連絡する浅い十字
形の細溝4が設けられている。
このように原液分割吐出孔1′と十字形の細溝
4を有する異形糸紡糸用口金で紡糸すると、原液
は原液導入孔3より各原液分割吐出孔1′に入り、
この各原液分割吐出孔1′より吐出されるが、こ
の吐出の際各原液分割吐出孔1′の中央部寄りの
端縁より浅い十字形の細溝4内に原液が伝い流れ
るので、各原液分割吐出孔1′より吐出された原
液は強制的に中央部に引き寄せられて一体とな
る。従つて、原液吐出量、紡糸圧力、巻取り速度
などの紡糸条件に変動があつても中央部に膨らみ
が無く、シヤープな角部を有する第6図に示す如
き断面十字形の異形糸2′を容易に得ることがで
きる。
4を有する異形糸紡糸用口金で紡糸すると、原液
は原液導入孔3より各原液分割吐出孔1′に入り、
この各原液分割吐出孔1′より吐出されるが、こ
の吐出の際各原液分割吐出孔1′の中央部寄りの
端縁より浅い十字形の細溝4内に原液が伝い流れ
るので、各原液分割吐出孔1′より吐出された原
液は強制的に中央部に引き寄せられて一体とな
る。従つて、原液吐出量、紡糸圧力、巻取り速度
などの紡糸条件に変動があつても中央部に膨らみ
が無く、シヤープな角部を有する第6図に示す如
き断面十字形の異形糸2′を容易に得ることがで
きる。
次に本発明の効果を明瞭にする為、その具体的
な実施例と従来例について説明する。
な実施例と従来例について説明する。
実施例
第4図及び第5図に示す如く長径2mm、深さ19
mmの原液導入孔3に連なる横断面十字形で且つ十
字形の各辺が中央部で分割されて不連続となつて
いる幅0.1mm、長さ0.5mm、深さ1mmの原液分割吐
出孔1′を24個有する板厚20mmのステンレス鋼よ
り成る異形糸紡糸用口金に於いて、前記原液分割
吐出孔1′に囲まれた中央部の紡糸面に、各原液
分割吐出孔1′と連絡する幅0.03mm、深さ0.1、長
さ0.15mmの十字形の細溝4を設けた異形糸紡糸用
口金。
mmの原液導入孔3に連なる横断面十字形で且つ十
字形の各辺が中央部で分割されて不連続となつて
いる幅0.1mm、長さ0.5mm、深さ1mmの原液分割吐
出孔1′を24個有する板厚20mmのステンレス鋼よ
り成る異形糸紡糸用口金に於いて、前記原液分割
吐出孔1′に囲まれた中央部の紡糸面に、各原液
分割吐出孔1′と連絡する幅0.03mm、深さ0.1、長
さ0.15mmの十字形の細溝4を設けた異形糸紡糸用
口金。
従来例
前記実施例と同一寸法、形状の原液導入孔3及
びそれに連なる原液分割吐出孔1′を24個有する
板厚20mmのステンレス鋼より成り、原液分割吐出
孔1′に囲まれた中央部の紡糸面に十字形の細溝
4を有しない異形糸紡糸用口金。
びそれに連なる原液分割吐出孔1′を24個有する
板厚20mmのステンレス鋼より成り、原液分割吐出
孔1′に囲まれた中央部の紡糸面に十字形の細溝
4を有しない異形糸紡糸用口金。
これら実施例及び従来例の異形糸紡糸用口金に
て、原液吐出量1c.c./sec、紡糸圧力300g/mm2、
巻取り速度15m/secの条件でポリプロピレンを
溶融紡糸した処、従来例の異形糸紡糸用口金から
紡糸された糸は、第2図に示す如く中央部が膨ら
み、角部が丸みを帯びた断面形状の異形糸2とな
つたのに対し、実施例の異形糸紡糸用口金から紡
糸された糸は、第6図に示す如く中央部に膨らみ
が無く、シヤープな角部を有する断面形状の異形
糸2′となつた。また原液吐出量を0.8c.c./secと
少なくし、巻取り速度を20m/secと早くし、紡
糸圧力は前記と同じ300g/mm2の条件で溶融紡糸
した処、従来例の異形糸紡糸用口金から紡糸され
た糸は、原液分割吐出孔1′毎に分離していたの
に対し、実施例の異形糸紡糸用口金から紡糸され
た糸は、幾分中央部が細くなつてはいたが、第6
図に示す異形糸2′と大差は無かつた。
て、原液吐出量1c.c./sec、紡糸圧力300g/mm2、
巻取り速度15m/secの条件でポリプロピレンを
溶融紡糸した処、従来例の異形糸紡糸用口金から
紡糸された糸は、第2図に示す如く中央部が膨ら
み、角部が丸みを帯びた断面形状の異形糸2とな
つたのに対し、実施例の異形糸紡糸用口金から紡
糸された糸は、第6図に示す如く中央部に膨らみ
が無く、シヤープな角部を有する断面形状の異形
糸2′となつた。また原液吐出量を0.8c.c./secと
少なくし、巻取り速度を20m/secと早くし、紡
糸圧力は前記と同じ300g/mm2の条件で溶融紡糸
した処、従来例の異形糸紡糸用口金から紡糸され
た糸は、原液分割吐出孔1′毎に分離していたの
に対し、実施例の異形糸紡糸用口金から紡糸され
た糸は、幾分中央部が細くなつてはいたが、第6
図に示す異形糸2′と大差は無かつた。
尚、上記実施例は断面十字形の異形糸を紡糸す
る場合の口金であるが、本発明の異形糸紡糸用口
金は断面T字形、Y字形、星形等の異形糸を紡糸
する場合にも適用できるものである。
る場合の口金であるが、本発明の異形糸紡糸用口
金は断面T字形、Y字形、星形等の異形糸を紡糸
する場合にも適用できるものである。
以上詳記した通り本発明の異形糸紡糸用口金に
よれば、原液吐出量、紡糸圧力、巻取り速度など
の紡糸条件に変動があつてもあまり影響されるこ
となく、中央部に膨らみの無いシヤープな角部を
有する異形糸を紡糸することができるという優れ
た効果がある。
よれば、原液吐出量、紡糸圧力、巻取り速度など
の紡糸条件に変動があつてもあまり影響されるこ
となく、中央部に膨らみの無いシヤープな角部を
有する異形糸を紡糸することができるという優れ
た効果がある。
第1図は従来の異形糸紡糸用口金の原液吐出孔
の一例を示す図、第2図は第1図の原液吐出孔か
ら紡糸された異形糸の断面形状を示す図、第3図
は従来の異形糸紡糸用口金の原液分割吐出孔を示
す図、第4図は本発明の異形糸紡糸用口金の原液
分割吐出孔の一例を示す縦断面図、第5図はその
仰面斜面図、第6図は第4,5図に示される原液
分割吐出孔から紡糸された異形糸の断面形状を示
す図である。 1′……原液分割吐出孔、4……十字形の細溝。
の一例を示す図、第2図は第1図の原液吐出孔か
ら紡糸された異形糸の断面形状を示す図、第3図
は従来の異形糸紡糸用口金の原液分割吐出孔を示
す図、第4図は本発明の異形糸紡糸用口金の原液
分割吐出孔の一例を示す縦断面図、第5図はその
仰面斜面図、第6図は第4,5図に示される原液
分割吐出孔から紡糸された異形糸の断面形状を示
す図である。 1′……原液分割吐出孔、4……十字形の細溝。
Claims (1)
- 1 横断面異形で且つその異形の中央部で複数に
分割されている原液分割吐出孔を有する異形糸紡
糸用口金に於いて、前記原液分割吐出孔に囲まれ
た中央部の紡糸面に各原液分割吐出孔と連絡する
細溝が設けられていることを特徴とする異形糸紡
糸用口金。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP13668982A JPS5926514A (ja) | 1982-08-05 | 1982-08-05 | 異形糸紡糸用口金 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP13668982A JPS5926514A (ja) | 1982-08-05 | 1982-08-05 | 異形糸紡糸用口金 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS5926514A JPS5926514A (ja) | 1984-02-10 |
JPH022964B2 true JPH022964B2 (ja) | 1990-01-22 |
Family
ID=15181164
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP13668982A Granted JPS5926514A (ja) | 1982-08-05 | 1982-08-05 | 異形糸紡糸用口金 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPS5926514A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH0245265U (ja) * | 1988-09-22 | 1990-03-28 |
Families Citing this family (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS6311296U (ja) * | 1986-07-08 | 1988-01-25 | ||
JPH0364511A (ja) * | 1989-07-28 | 1991-03-19 | Tanaka Kikinzoku Kogyo Kk | 異形糸紡糸用口金 |
-
1982
- 1982-08-05 JP JP13668982A patent/JPS5926514A/ja active Granted
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH0245265U (ja) * | 1988-09-22 | 1990-03-28 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPS5926514A (ja) | 1984-02-10 |
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