JPS636218Y2 - - Google Patents

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JPS636218Y2
JPS636218Y2 JP1983189731U JP18973183U JPS636218Y2 JP S636218 Y2 JPS636218 Y2 JP S636218Y2 JP 1983189731 U JP1983189731 U JP 1983189731U JP 18973183 U JP18973183 U JP 18973183U JP S636218 Y2 JPS636218 Y2 JP S636218Y2
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JP
Japan
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polymer
spinneret
holes
inflow
discharge holes
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JP1983189731U
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JPS6097778U (ja
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  • Spinning Methods And Devices For Manufacturing Artificial Fibers (AREA)

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は、紡糸糸切れの減少、かつ、単糸間繊
度バラツキの減少に有効な紡糸口金に関するもの
である。
同一紡糸口金から1糸条分、あるいは生産性向
上のため多糸条分のフイラメントを吐出して、紡
糸することが一般的に行なわれている。
この紡糸工程で使用される紡糸口金は、フイラ
メント数と同一の個数のポリマ流入孔と該ポリマ
流入孔と同一個数のポリマ吐出孔とを有し、かつ
ポリマ流入孔とポリマ吐出孔は平面上の同一位置
に穿さくされてなるものであり、そして、この紡
糸口金は、紡糸パツクの濾材・多孔板(耐圧板)
の下方に、ポリマ溜め空間を介して取付けられ
る。このポリマ溜め空間は、第6図に示すよう
に、通常、多孔板と紡糸口金との間のほぼ全面に
わたる共通の空間となつているので、濾材を通つ
たポリマは多孔板の孔を流下し、ポリマ溜め空間
に至り、次に、紡糸口金の孔に流入する。
第1図は従来の紡糸口金の平面図であり、第2
図は第1図における−断面矢視図である。符
号11はポリマ吐出孔を示す(第1図・第2図で
明らかなように、ポリマ流入孔とポリマ吐出孔は
平面上の同一位置に穿たれ、実質上同一孔となつ
ている。) このような従来の紡糸口金では、特に、1口金
あたりのフイラメント数が少ない紡糸を実施する
ときには、必然的にポリマ吐出孔(従来の口金で
はポリマ流入孔と同じ)の数が少なくなる。
口金の上方近傍でのポリマの滞留は、ポリマの
ゲル化あるいは分解を促進し、紡糸糸切れの大き
な要因であるし、また、ポリマの滞留は、口金の
外周部分のポリマ吐出孔から離れた部分の上方近
傍で生じる。
従つて、従来の紡糸口金では、1口金あたりの
フイラメント数が少ない紡糸を実施するときに
は、口金の上方近傍にポリマ滞留部分(第1図の
斜線部分12)が生じることが紡糸上の最大の問
題とされていた。
このポリマ滞留部分の減少のめ、口金上にポリ
マを外周に導くための掃流板を設けるなどの方法
も考えられるが、掃流板下面に滞留部分が生じ
る、あるいは、また掃流板挿入のため紡糸パツク
が大きく複雑になるなどという欠点があり、実用
的な解決方法ではない。
また、溶融されたポリマは、紡糸パツク内で異
物除却用の濾材や多孔板によつて口金板上に分配
されるが、濾材の厚さの少しの違いや金網フイル
ターの目ずれなどにより、ポリマが口金板上に全
く均一に分配されるとはいい難い。
ポリマの分配の不均一さが単糸間繊度バラツキ
の大きな要因となる。
そこで、一般には、ポリマ吐出孔の孔径の計量
性により、単糸間繊度バラツキを小さく抑えてい
るのであつが、ポリマ吐出孔の数が少ない口金に
おいては、前記のポリマ分配の不均一さをポリマ
吐出孔の計量性により十分に補うことが困難であ
るので、寡フイラメント糸では単糸間繊度バラツ
キが比較的大きい。特にモノフイラメントあるい
は2〜3フイラメントを1糸条とする、多糸条用
紡糸口金においては、この繊度バラツキ減少が大
きな命題であつた。
そこで、本考案は、上記紡糸糸切れの減少およ
び単糸間繊度バラツキの減少を目的としてなされ
たものであり、この目的を達成するために次の構
造:多数のポリマ流入孔2が同一円周上にほぼ等
間隔に配設されてなる上口金板部1および、多数
のポリマ吐出孔5が穿設され、該ポリマ吐出孔と
前記ポリマ流入孔との両方に連通するポリマ移行
流路4が穿設されてなる下口金板部3からなる紡
糸口金であつて、前記ポリマ流入孔の数が前記ポ
リマ吐出孔の数の2倍以上であり、かつ、同一円
周上配列をなす前記ポリマ流入孔のうちの2孔以
上からそれぞれ延びる複数の前記ポリマ移行流路
がともに前記ポリマ吐出孔のうちの1孔に連通し
ている紡糸口金からなるものである。
本考案の一実施態様を示す第3〜5図に沿つて
以下説明する。
第3・4図は上・下の各口金板部を示す平面図
であり、第5図は第3・4図の上・下の各口金板
部を連設してなる紡糸口金を示す−断面矢視
図である。
本考案の紡糸口金は、前記したとおり、ポリマ
流入孔が同一円周上に配設された上口金板部1
と、ポリマ吐出孔が穿設され、かつ該ポリマ吐出
孔と複数の前記ポリマ流入孔との両方に連通する
ポリマ移行流路が穿設されてなる下口金板部3と
を有し、しかも、ポリマ流入孔がポリマ吐出孔の
数の2倍以上、好ましくは、2倍以上の整数倍の
個数穿設されているので、紡糸パツク内のポリマ
溜め空間から紡糸口金のポリマ流入孔2に溶融ポ
リマが流入する際に、口金板上での異常滞留部分
が著しく減少し、紡糸の糸切れが減少する。
さらに、口金板上におけるポリマの分配性に問
題があつて、ポリマ流入孔にはいるポリマ量の均
一性が不十分であつたとしても、そのポリマはポ
リマ移行流路4を経ることにより複数集められて
ポリマ吐出孔5にはいるので、ポリマ吐出孔にお
けるポリマ量の均一性が高められる。このよう
に、ポリマ吐出孔における溶融ポリマ分配の均一
性が増すので、単糸間繊度バラツキを減少させる
ことができる。
前記上口金板部1は、多数のポリマ流入孔を穿
設したものであり、この孔の配置は、口金板上で
の異常滞留防止のために、同一円周上に、しかも
ほぼ等間隔に配設されている。また、ポリマ流入
孔の数は、ポリマ吐出孔の数の2倍以上であれば
よく、各フイラメントの繊度を同一とする場合
は、2倍以上の整数倍とすることが必要である。
ポリマ流入孔は、その吐出孔端に、ポリマの計量
性を高めるため、通常のポリマ吐出孔の吐出孔端
と同様なしぼり部2′を設けることが好ましい。
前記下口金板部3は、ポリマ移行流路4が穿設
され、かつ複数の該ポリマ移行流路4の交わると
ころに、ポリマ吐出孔5が穿設されているもので
あり、すなわち、複数のポリマ移行流路4により
ポリマ吐出孔5の1孔と前記ポリマ流入孔2の複
数の流出端とが連通されているものである。
前記ポリマ移行流路4は、第4・5図に示した
ように、溝状であることが穿設作業の点から好ま
しい。
また、前記ポリマ吐出孔は、単糸間の融着が生
じないように、また多糸条口金の場合は、糸条分
割作業が容易であつて、糸条間の単糸移動を生じ
ないように穿設すればよく、通常の口金と同様で
よい。ポリマ流入孔の数がポリマ吐出孔の数の3
倍以上の整数倍であつて、かつポリマ流入孔が円
周上に配列されている場合等では、ポリマ移行流
路の長さが異なるが、ポリマ移行流路中をを通過
するポリマ通過時間は極めて短いので、ポリマ移
行流路の長さに差があつても、通常は特に問題と
はならない。しかし、非常に精密性を要する場合
は、ポリマ移行流路の深さおよび/あるいは幅を
変えて、ポリマ移行流路中の滞留容積を同じにす
ることが好ましい。
前記下口金板部3は、ポリマ移行通路4を穿設
した下口金板部(中)と、ポリマ吐出孔5を穿設
した下口金板部(下)との二つの部品からなつて
いてもよい。
次に、実施例により本考案の効果を説明する。
● 実施例 第3・4・5図に示した紡糸口金と同様な位置
にポリマ流入孔,ポリマ移行流路およびポリマ吐
出孔を有する、口金径100mmφ、ポリマ流入孔の
孔出口端のしぼり部の径0.35mmφ,吐出孔径0.5
mmφの紡糸口金を、第6図に示すように口金上に
ポリマ溜め空間を有する通常の紡糸パツクに組込
み、これを用いて、ナイロン6、15デニール2フ
イラメントの糸条を紡速900m/分で4糸条紡糸
して巻き取つた。
紡糸糸切れは0.025回/口金・日であり、この
未延伸糸の単糸間繊度バラツキは、繊度変動率で
1.3%であつた。繊度変動率は、未延伸糸の断面
写真から各単糸の直径を測定し、繊度に換算した
数値(Xi)をもとに、次式により計算した。
● 比較列 第1・2図に示した口金と同様な位置にポリマ
吐出孔を有する紡糸口金を用いた以外は前記実施
例と同様にナイロン6糸条を紡糸して巻き取つ
た。
紡糸糸切れは、0.038回/口金・日であり、こ
の未延伸糸の単糸間繊度バラツキは、繊度変動率
で2.8%であつた。
このように、本考案の紡糸口金を用いると、紡
糸糸切れの減少および単糸間繊度バラツキを大き
く減少することができるのである。
【図面の簡単な説明】
第1・2図は、従来の紡糸口金を示すものであ
り、第1図はその平面図、第2図は第1図におけ
る−断面矢視図である。第3〜5図は、本考
案の紡糸口金の一実施態様を示すものであり、第
3・4図は、上・下の各口金板部を各々示す平面
図であり、第5図は第3・4図の上・下の口金板
部を連設してなる紡糸口金の−断面矢視図で
ある。第6図は、本考案に係る紡糸口金を紡糸パ
ツクに組込んだ状態を例示する縦断面図である。 符号の説明、1:上口金板部、2:ポリマ流入
孔、3:下口金板部、4:ポリマ移行流路、5:
ポリマ吐出孔。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 多数のポリマ流入孔が同一円周上にほぼ等間隔
    に配設されてなる上口金板部、および、多数のポ
    リマ吐出孔が穿設され、該ポリマ吐出孔と前記ポ
    リマ流入孔との両方に連通するポリマ移行流路が
    穿設されてなる下口金板部からなる紡糸口金であ
    つて、前記ポリマ流入孔の数が前記ポリマ吐出孔
    の数の2倍以上であり、かつ、同一円周上配列を
    なす前記ポリマ流入孔のうちの2孔以上からそれ
    ぞれ延びる複数の前記ポリマ移行流路がともに前
    記ポリマ吐出孔のうちの1孔に連通していること
    を特徴とする紡糸口金。
JP18973183U 1983-12-08 1983-12-08 紡糸口金 Granted JPS6097778U (ja)

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Application Number Priority Date Filing Date Title
JP18973183U JPS6097778U (ja) 1983-12-08 1983-12-08 紡糸口金

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JP18973183U JPS6097778U (ja) 1983-12-08 1983-12-08 紡糸口金

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JPS6097778U JPS6097778U (ja) 1985-07-03
JPS636218Y2 true JPS636218Y2 (ja) 1988-02-22

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JP6578861B2 (ja) * 2015-09-30 2019-09-25 東レ株式会社 溶融紡糸用パック

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