JPH0244341B2 - Mushokusenryookenshokuzaikeiinkinoshokyozai - Google Patents

Mushokusenryookenshokuzaikeiinkinoshokyozai

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JPH0244341B2
JPH0244341B2 JP9323983A JP9323983A JPH0244341B2 JP H0244341 B2 JPH0244341 B2 JP H0244341B2 JP 9323983 A JP9323983 A JP 9323983A JP 9323983 A JP9323983 A JP 9323983A JP H0244341 B2 JPH0244341 B2 JP H0244341B2
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boiling point
solvent
ink
eraser
erasing
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Masahiro Iwata
Hiroshi Myashita
Makoto Yamaguchi
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Pentel Co Ltd
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Pentel Co Ltd
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Description

【発明の詳細な説明】 本発明は、フエノール性水酸基を有する顕色剤
と、この顕色剤によつて発色する無色の電子供与
性有機化合物(以下無色染料という)と、発色反
応を阻害しない溶剤とからなるインキ(以下無色
染料−顕色剤系インキという)による筆跡を消去
するための消去材に関するものである。
無色染料−顕色剤系インキは顕色剤によつて発
色した無色染料を含有するものであり、通常の油
性インキと同様に濃く呈色しているため濃色で鮮
明な筆跡をもたらすことができるとともに、減感
作用を有する極性化合物を用いて容易に消去でき
るという利点をもつている。すなわち、顕色剤と
無色染料ベースとの反応により生成した発色コン
プレツクスが極性化合物の減感作用により分解さ
れる結果、完全に無色化されるものと考えられて
いる。
無色染料−顕色剤系インキの消去材について
は、本願と同一出願人により既に特許出願されて
いる(特願昭57−11999)。この消去材は、融点60
℃以上でかつ150℃における蒸気圧1mmHg以下の
減感性有機化合物を沸点160℃以下の溶剤に溶か
した溶液からなるものであつて、溶液状態では減
感作用を発揮してインキを消去することができる
が溶剤が揮発してしまえば固化して減感作用がな
くなるような常温で固体の不揮発性減感性有機化
合物を使用しているため、消去直後(約3分以
内)に同じインキで消去面に再筆記しても筆跡が
再び無色化されることがないという利点を有して
いる。
しかしながら、実用面からはより短時間での再
筆記が強く望まれる。その為には消去材の溶剤と
してより低沸点の溶剤を使用すれば良いが、この
様な低沸点溶剤を使用した場合には、消し具のペ
ン先が乾燥し易くなつたり、長時間経時した場
合、消し具の軸筒からの溶剤の透過減量が多くな
るなどの欠点を生じ、実用面から好ましくない。
そこで本発明は、上述の如き欠点を解消でき、
しかも短時間での再筆記が可能な実用面に優れた
消去材を提供することを目的として鋭意研究の結
果上記のごときインキ消去剤の溶剤として前記発
色インキに対して良溶媒であり沸点120℃以下で
ある低沸点溶剤と、前記発色インキに対して貧溶
媒であり、該低沸点溶剤より高沸点であり、該低
沸点溶剤と共沸しない高沸点溶剤とよりなる混合
溶剤を使用することによつて上述したような欠点
のないインキ消去材を得ることができることを見
い出し、本発明を完成させたものである。即ち、
本発明は顕色剤と該顕色剤によつて発色する無色
染料とを含有してなる発色インキを無色化する不
揮発性減感剤を溶剤に溶解してなる無色染料−顕
色剤系インキの消去材において、前記消去材の溶
剤として前記発色インキに対して良溶媒であり沸
点120℃以下である低沸点溶剤と、前記発色イン
キに対て貧溶媒であり、該低沸点溶剤より高沸点
であり、該低沸点溶剤と共沸しない高沸点溶剤と
よりなる混合溶剤を使用することを特徴とする無
色染料−顕色剤系インキの消去材を要旨とするも
のである。
本発明で使用できる不揮発性減感剤としては例
えば、ジフエニルフタレート、ジフエニルウレタ
ン、ペンタエリスリトールテトラアセテート、ペ
ンタエリスリトールテトラベンゾエート、ジフエ
ニルグリコール酸、エチレングリコールジベンゾ
エート、N−フエニル−β−ナフチルアミン、N
−フエニルアンスラニル酸フエニルエステル、N
−フエニルアンスラニル酸メチルエステル、ベン
ゾグアナミン、4,4′−メチレンビス(アセトア
ニリド)、4,4′−スルホニルビス(アセトアニ
リド)、p−アミノアセトアニリド、ベンズアセ
チン、4−ブトキシ−N−ヒドロキシベンゼンア
セトアミド、2,3−ジヒドロ−2,2−ジメチ
ル−7−ベンゾフラノ−ルメチルカーバメート、
コトイン、ジアミノジフエニルメタン、ジアニシ
ジン、4−(フエニルメチルフエノール)カルバ
メート、ガラクチトール、フタル酸ジフエニル、
4′−(メチルスルフアモイル)スルフアニルアニ
リド、4,4′−テトラメチルジアミノジフエニル
メタン、ポリビニルピロリドン、ポリ酢酸ビニ
ル、N−ビニルピロリドン−酢酸ビニル共重合
体、ケトン樹脂、オリゴ−N−メチルモルホリニ
ウムプロピレンオキサイド、ポリアクリレート、
ポリメタクリレート、ポリエステル、尿素−ホル
ムアルデヒド樹脂、エチレン尿素−ホルムアルデ
ヒド樹脂、エチレン尿素−ブチルアルデヒド樹
脂、ポリ−N−ブトキシメチルアクリルアミド、
酢酸ビニル−マレイン酸共重合体等が挙げられ
る。
常温で固体の上記のごとき不揮発性減感剤を溶
解しうるものが溶剤として使用できるが、本発明
においては、消去面への再筆記性の観点から、溶
剤として、特に前記発色インキに対して良溶媒で
あり沸点120℃以下である低沸点溶剤と前記発色
インキに対して貧溶媒であり、後低沸点溶剤より
高沸点であり、該低沸点溶剤と共沸しない高沸点
溶剤とよりなる混合溶剤を使用するもので、この
場合、該低沸点溶剤は筆跡溶解力が強いため、イ
ンキと減感剤との反応を円滑にして、消去作用を
すみやかに発揮させると同時に、消去材中のの該
低沸点溶剤の量が低沸点溶剤単独溶剤の場合に比
べて少ないためすみやかに揮散し、消去跡が完全
には乾燥していなくても、発色インキに対して前
記高沸点溶剤が残つているのみなので、同じ発色
インキで再筆記しても、筆跡に対する溶解力が弱
く、従つて発色インキと減感剤との反応が起こり
にくいため、筆跡が消去されない。即ち短時間の
再筆記が可能となる。又、前記低沸点溶剤と前記
高沸点溶剤との混合溶剤を消去材の溶剤としてい
る為、消し具のペン先乾燥や長時間経過した場合
の消し具の軸筒からの透過による減量を極力防止
することができる。
低沸点溶剤としては前記発色インキに対して良
溶媒であり沸点120℃以下のものが使用でき、例
えば、酢酸メチル、酢酸エチル、酢酸n−プロピ
ル、酢酸イソプロピルなどのエステル類、イソプ
ロピルエーテル、テトラヒドロフラン、ジオキサ
ン、テトラヒドロピランなどのエーテル類、アセ
トン、メチルエチルケトン、メチルイソブチルケ
トンなどのケトン類などが挙げられる。
高沸点溶剤としては前記発色インキに対して貧
溶媒であり、前記低沸点溶剤より高沸点であり、
該低沸点溶剤と共沸しないものが使用でき、例え
ば、エチルアルコール、水、イソプロピルアルコ
ール、n−ブチルアルコール、1,1,1−トリ
クロルエタン、トリクレン、トルエン、キシレ
ン、メチルシクロヘキサン、エチルベンゼンなど
が挙げられる。
混合溶剤としては、前記低沸点溶剤と高沸点溶
剤の組合せのうち、低沸点溶剤と、該低沸点溶剤
より高沸点かつ共沸しない高沸点溶剤との組合せ
が使用でき、例えば、テトラヒドロフラン−エチ
ルアルコール、テトラヒドロフラン−イソプロピ
ルアルコール、ジオキサン−メチルセロソルブ、
酢酸エチル−トルエン、酢酸イソプロピル−トル
エン、アセトン−水などの組合せが挙げられ、こ
れらの混合比は不揮発性減感剤の溶解性、発色イ
ンキの溶解性に応じて適宜選択使用可能である
が、消去力及び再筆記の速さの点から低沸点溶剤
と高沸点溶剤の重量比は5:95〜40:60程度が特
に好ましい。
本発明の消去材は上記した各成分を混合するこ
とにより容易に得られる。
かような消去材溶液を用いて無色染料−顕色剤
系インキによる筆跡を消去するには、刷毛等で消
去材溶液を筆跡上に塗布したり、サインペンやフ
エルトペンのような筆記具用容器に充填して使用
することができる。
以下実施例および比較例を挙げて本発明を更に
詳しく説明する。なお実施例および比較例中
「部」とあるのはいずれも重量部を示す。
実施例 1 (無色染料−顕色剤系インキの調製) ノボラツク型フエノール樹脂「タマノル
PA」(荒川化学(株)製)〔顕色剤〕 10部 p−クレゾール−ホルマリン初期縮合物
〔顕色剤〕 20部 フルオラン系無色染料「BK−14」(山田
化学工業(株)製) 15部 クリスタルバイオレツトラクトン〔無色染
料〕 2部 ベンジルアルコール 30部 エチレングリコールモノフエニルエーテル
23部 上記各成分を混合して100℃にて1時間加熱溶
解せしめたのち過して少量の不溶物を除去し、
黒色に発色したインキを得た。このインキをボー
ルペン(JIS S 6039−1980細字用E型)に充填
して、本発明の消去材で消去可能な筆記具を作製
した。
(消去材の調整) N−ビニルピロリドン−酢酸ビニル共重合
体(3:7)(減感剤) 10部 テトラヒドロフラン(沸点66℃) 20部 エチルアルコール(沸点78.3℃) 70部 上記各成分を混合して50℃にて1時間撹拌し、
本発明のインキ消去材を得た。これを油性マーカ
ー(ぺんてる(株)製M−10)の部品に充填して消し
具を作製し、上記の黒インキボールペンによる紙
面(JIS P 3201、筆記用紙A)上の筆跡を2〜
3回こすつたところ完全に消すことができた。
この消去跡に消去15秒後に、上記の黒インキボ
ールペンで再筆記したところ鮮明に筆記すること
ができた。
比較例 1 (消去材の調整) N−ビニルピロリドン−酢酸ビニル共重合
体(3:7)(減感剤) 10部 テトラヒドロフラン(沸点66℃) 90部 上記各成分を実施例1と同様にして、インキ消
去材を調整し、マーカー型消し具を作製した。こ
の消し具を用いて実施例1で作成した黒インキボ
ールペンによる筆跡をこすつたところ、完全に消
すことができた。
この消去跡に消去15秒後に、上記の異インキボ
ールペンで再筆記したところ筆跡はうすくなりほ
とんど書けなかつた。
鮮明に再筆記できるようになつたのは30秒後で
あつた。
比較例 2 〔消去材の調整〕 N−ビニルピロリドン−酢酸ビニル共重合
体(3:7)(減感剤) 10部 エチルアルコール(沸点78.3℃) 90部 上記各成分を実施例1と同様にしてインキ消去
材を調整し、マーカー型消し具を作製した。この
消し具を用いて実施例1で作成した黒インキボー
ルペンによる筆跡をこすつたところ、やや消去が
悪く、完全には消えないところが残つた。
実施例 2 (消去材の調整) エチレン尿素−ブチルアルデヒド樹脂(減
感剤) 10部 酢酸エチル(沸点77.2℃) 25部 トルエン(沸点110.6℃) 65部 上記各成分を混合して50℃にて1時間撹拌し本
発明のインキ消去材を得た。これを油性マーカー
(ぺんてる(株)製M−10)の部品に充填して消し具
を作製し、実施例1の黒インキボールペンによる
紙面(JIS P 3201筆記用紙A)上の筆跡を2〜
3回こすつたところ完全に消すことができた。
この消去跡に消去20秒後に上記の黒インキボー
ルペンで再筆記したところ鮮明に筆記することが
できた。
比較例 3 (消去材の調整) エチレン尿素−ブチルアルデヒド樹脂(減
感剤) 10部 酢酸エチル(沸点77.2℃) 90部 上記各成分を実施例2と同様にしてインキ消去
材を調整し、マーカー型消し具を作成した。この
消し具を用いて実施例1で作成した黒インキボー
ルペンによる筆跡をこすつたところ、完全に消す
ことができた。
この消去跡に消去20秒後に、上記の黒インキボ
ールペンで再筆記したところ筆跡はうすくなりほ
とんど書けなかつた。
鮮明に再筆記できるようになつたのは35秒後で
あつた。
比較例 4 (消去材の調整) エチレン尿素−ブチルアルデヒド樹脂(減
感剤) 10部 トルエン(沸点110.6℃) 90 上記各成分を実施例2と同様にしてインキ消去
材を調整し、マーカー型消し具を作成した。この
消し具を用いて実施例1で作成した黒インキボー
ルペンによる筆跡をこすつたところ、消去力が弱
く、完全には消すことができなかつた。
以上に示した如く、本発明の無色染料−顕色剤
系インキの消去材は、消去性、再筆記性、実用性
を兼ね備えた優れたものである。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 1 顕色剤と該顕色剤によつて発色する無色染料
    とを含有してなる発色インキを無色化する不揮発
    性減感剤を溶剤に溶解してなる無色染料−顕色剤
    系インキの消去材において、前記消去材の溶剤と
    して前記発色インキに対して良溶媒であり沸点
    120℃以下である低沸点溶剤と、前記発色インキ
    に対して貧溶媒であり該低沸点溶剤より高沸点で
    あり、該低沸点溶剤と共沸しない高沸点溶剤とよ
    りなる混合溶剤を使用することを特徴とする無色
    染料−顕色剤系インキの消去材。
JP9323983A 1983-05-25 1983-05-25 Mushokusenryookenshokuzaikeiinkinoshokyozai Expired - Lifetime JPH0244341B2 (ja)

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