JPH0244058Y2 - - Google Patents
Info
- Publication number
- JPH0244058Y2 JPH0244058Y2 JP12288381U JP12288381U JPH0244058Y2 JP H0244058 Y2 JPH0244058 Y2 JP H0244058Y2 JP 12288381 U JP12288381 U JP 12288381U JP 12288381 U JP12288381 U JP 12288381U JP H0244058 Y2 JPH0244058 Y2 JP H0244058Y2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- coil
- ignition
- output
- signal
- generator
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired
Links
- 238000010248 power generation Methods 0.000 claims description 10
- 230000002093 peripheral effect Effects 0.000 claims description 6
- 239000004065 semiconductor Substances 0.000 claims description 3
- 239000003990 capacitor Substances 0.000 description 23
- 230000004907 flux Effects 0.000 description 11
- 239000000696 magnetic material Substances 0.000 description 5
- 230000007423 decrease Effects 0.000 description 3
- XEEYBQQBJWHFJM-UHFFFAOYSA-N Iron Chemical compound [Fe] XEEYBQQBJWHFJM-UHFFFAOYSA-N 0.000 description 2
- 238000010586 diagram Methods 0.000 description 2
- XAGFODPZIPBFFR-UHFFFAOYSA-N aluminium Chemical compound [Al] XAGFODPZIPBFFR-UHFFFAOYSA-N 0.000 description 1
- 229910052782 aluminium Inorganic materials 0.000 description 1
- 239000002131 composite material Substances 0.000 description 1
- 230000000694 effects Effects 0.000 description 1
- 238000009434 installation Methods 0.000 description 1
- 229910052742 iron Inorganic materials 0.000 description 1
- 238000004519 manufacturing process Methods 0.000 description 1
Landscapes
- Ignition Installations For Internal Combustion Engines (AREA)
- Permanent Magnet Type Synchronous Machine (AREA)
Description
【考案の詳細な説明】
この考案は機関点火装置に関し、特に4極の磁
石発電機を電源とする機関点火装置に関するもの
である。
石発電機を電源とする機関点火装置に関するもの
である。
まず第1図、第2図及び第3図に示すコンデン
サ放電形点火装置を挙げて、この種の従来装置の
要部構造及び点火動作を説明する。図において、
機関により回転駆動される磁石発電機には、低速
充電用の第1発電コイル1及び高速充電用の第2
発電コイル2が設けられている。夫々の発電コイ
ルは、機関の低速回転或いは高速回転時に夫々充
分な交流出力電圧を発生するようにコイルの巻数
が設定されている。前記両発電コイル1及び2の
他、磁石発電機に設けられた機関の点火時期に対
応して交流出力電圧を発生する信号コイル3が設
けられている。
サ放電形点火装置を挙げて、この種の従来装置の
要部構造及び点火動作を説明する。図において、
機関により回転駆動される磁石発電機には、低速
充電用の第1発電コイル1及び高速充電用の第2
発電コイル2が設けられている。夫々の発電コイ
ルは、機関の低速回転或いは高速回転時に夫々充
分な交流出力電圧を発生するようにコイルの巻数
が設定されている。前記両発電コイル1及び2の
他、磁石発電機に設けられた機関の点火時期に対
応して交流出力電圧を発生する信号コイル3が設
けられている。
前記第1発電コイル1には、発生した交流出力
を整流するためのダイオード4が接続され、この
ダイオード4の他端は整流出力電圧により充電す
るためのコンデンサ5が接続されている。前記第
1発電コイル1には、コンデンサ5を充電しない
半波の出力電圧を短絡するためのダイオード6が
接続されている。第2発電コイル2についても交
流出力電圧を整流するためのダイオード7が接続
され、このダイオード7の他端は前記コンデンサ
5に接続されて、第2発電コイル2の出力電圧に
よつてもコンデンサ5は充電される。前記コンデ
ンサ5の他端には点火コイル9の一次コイルが接
続され、点火コイル9の二次コイルは誘起された
点火電圧を受けて火花放電する点火プラグ13と
なつている。コンデンサ5の一次コイルへの放電
路には半導体スイツチング素子であるサイリスタ
8が接続され、このサイリスタ8のゲートは制限
抵抗11及びダイオード10を介して前記信号コ
イル3に接続されている。前記サイリスタ8のゲ
ートとカソード間には更にバイアス抵抗12が接
続されている。
を整流するためのダイオード4が接続され、この
ダイオード4の他端は整流出力電圧により充電す
るためのコンデンサ5が接続されている。前記第
1発電コイル1には、コンデンサ5を充電しない
半波の出力電圧を短絡するためのダイオード6が
接続されている。第2発電コイル2についても交
流出力電圧を整流するためのダイオード7が接続
され、このダイオード7の他端は前記コンデンサ
5に接続されて、第2発電コイル2の出力電圧に
よつてもコンデンサ5は充電される。前記コンデ
ンサ5の他端には点火コイル9の一次コイルが接
続され、点火コイル9の二次コイルは誘起された
点火電圧を受けて火花放電する点火プラグ13と
なつている。コンデンサ5の一次コイルへの放電
路には半導体スイツチング素子であるサイリスタ
8が接続され、このサイリスタ8のゲートは制限
抵抗11及びダイオード10を介して前記信号コ
イル3に接続されている。前記サイリスタ8のゲ
ートとカソード間には更にバイアス抵抗12が接
続されている。
上述した電気回路をもつ磁石発電機の構造は、
第2図及び第3図に示すように、磁性材により形
成された断面凹状のフライホイール14に対し
て、中心部に磁性材により形成されたボス15が
固定され、このボス15が機関の回転軸に嵌着さ
れることによりフライホイール14は機関によつ
て回転駆動される。このフライホイール14の内
周面の4個所には、NS極が径方向に着磁された
円弧状の永久磁石16が配置されている。フライ
ホイール14の凹部空間に位置する関係に、第1
発電コイル1を巻回した第1コア17、第2発電
コイル2を巻回した第2コア18、及びランプ等
の負荷に給電するための負荷用発電コイル20を
巻回した第3コア19が配置されている。これら
第1、第2、第3コア17,18,19はいずれ
も鉄板等の磁性材で形成され、各コアの両端には
前記永久磁石16の極面に対向する円弧状の磁極
部が設けられている。また、信号コア3を巻回し
た磁性材からなる信号用コア21が同様にフライ
ホイール空間に位置させて配置され、コアの一端
は永久磁石16の極面に対向し、他端はボス15
の外周面に対向する。前記各コイルが巻回された
第1、第2、第3コア17,18,19及び信号
用コア21は非磁性材(例えばアルミ)からなる
ベース22にネジにより取付けられて機関に固定
され、回転運動するフライホイール14側に対し
て回転不可能に固定されている。ここで第1発電
コイル1を巻回した第1コア17と第2発電コイ
ル2を巻回した第2コア18は、互いに積み重ね
られた位置関係でフライホイール14とベース2
2との空間内に納められる。
第2図及び第3図に示すように、磁性材により形
成された断面凹状のフライホイール14に対し
て、中心部に磁性材により形成されたボス15が
固定され、このボス15が機関の回転軸に嵌着さ
れることによりフライホイール14は機関によつ
て回転駆動される。このフライホイール14の内
周面の4個所には、NS極が径方向に着磁された
円弧状の永久磁石16が配置されている。フライ
ホイール14の凹部空間に位置する関係に、第1
発電コイル1を巻回した第1コア17、第2発電
コイル2を巻回した第2コア18、及びランプ等
の負荷に給電するための負荷用発電コイル20を
巻回した第3コア19が配置されている。これら
第1、第2、第3コア17,18,19はいずれ
も鉄板等の磁性材で形成され、各コアの両端には
前記永久磁石16の極面に対向する円弧状の磁極
部が設けられている。また、信号コア3を巻回し
た磁性材からなる信号用コア21が同様にフライ
ホイール空間に位置させて配置され、コアの一端
は永久磁石16の極面に対向し、他端はボス15
の外周面に対向する。前記各コイルが巻回された
第1、第2、第3コア17,18,19及び信号
用コア21は非磁性材(例えばアルミ)からなる
ベース22にネジにより取付けられて機関に固定
され、回転運動するフライホイール14側に対し
て回転不可能に固定されている。ここで第1発電
コイル1を巻回した第1コア17と第2発電コイ
ル2を巻回した第2コア18は、互いに積み重ね
られた位置関係でフライホイール14とベース2
2との空間内に納められる。
上述のような点火装置において、フライホイー
ル14が機関により回転されると、各永久磁石1
6の磁束が第1、第2、第3コア17,18,1
9及び信号用コア21に鎖交し、この鎖交磁束が
機関の回転に伴つて変化するため各発電コイル
1,2,20、信号コイル3には機関の回転に同
期して交流出力が発生する。この交流出力に基い
てコンデンサ5は第1、第2発電コイル1,2の
整流出力電圧によつて充電され、機関の点火時期
に対応して発生する信号コイル3の整流出力電圧
によりサイリスタ8が導通するとコンデンサ5に
蓄えられた充電電荷はサイリスタ8を通じて点火
コイル9の一次コイルに充電され、この放電によ
り二次コイルには点火電圧が誘起されて点火プラ
グ13に火花放電が生じる。
ル14が機関により回転されると、各永久磁石1
6の磁束が第1、第2、第3コア17,18,1
9及び信号用コア21に鎖交し、この鎖交磁束が
機関の回転に伴つて変化するため各発電コイル
1,2,20、信号コイル3には機関の回転に同
期して交流出力が発生する。この交流出力に基い
てコンデンサ5は第1、第2発電コイル1,2の
整流出力電圧によつて充電され、機関の点火時期
に対応して発生する信号コイル3の整流出力電圧
によりサイリスタ8が導通するとコンデンサ5に
蓄えられた充電電荷はサイリスタ8を通じて点火
コイル9の一次コイルに充電され、この放電によ
り二次コイルには点火電圧が誘起されて点火プラ
グ13に火花放電が生じる。
ところで上述の従来装置にあつては、コンデン
サ5の充電電荷を機関の低速回転から高速回転に
亘つて常に充分な値に充電するために、低速充電
専用と高速充電専用の第1、第2発電コイル1,
2が夫々設けられ、またサイリスタ8を導通させ
るために信号コイル3が設けられ、しかもランプ
を点灯させたりバツテリを充電するために負荷用
発電コイル20が設けられている。
サ5の充電電荷を機関の低速回転から高速回転に
亘つて常に充分な値に充電するために、低速充電
専用と高速充電専用の第1、第2発電コイル1,
2が夫々設けられ、またサイリスタ8を導通させ
るために信号コイル3が設けられ、しかもランプ
を点灯させたりバツテリを充電するために負荷用
発電コイル20が設けられている。
しかるに、磁石発電機であるという性格、特に
ベース22上に第1、第2発電コイル1,2、点
灯用発電コイル20、信号コイル3を夫々巻回し
た第1、第2、第3コア17,18,19及び信
号用コア21を全て取り付けねばならない空間的
制約から、例えば実開昭54−18351号公報に見ら
れるように第1、第2コア17,18は2段に積
み重ねて配置されていた。このような構造を採る
ため、第1、第2コア17,18には相隣り合う
2個の永久磁石16から共通的に磁束が鎖交する
ことになり、そのために各コア17,18の鎖交
磁束量は大幅に減少すると共に、互いの鎖交磁束
が磁気的に干渉し、第1、第2発電コイル1,2
の出力電圧が著しく低下するという欠点があつ
た。このような不都合に対して、第1、第2発電
コイル巻数を多くするとか、第1、第2コア1
7,18の板厚を大きくして鎖交磁束量を増すこ
とが考えられるが、製作費用が著しく高価にな
り、また取付けスペースが狭い関係から磁石発電
機の大型化を招くという新たな問題を伴うという
欠点があつた。
ベース22上に第1、第2発電コイル1,2、点
灯用発電コイル20、信号コイル3を夫々巻回し
た第1、第2、第3コア17,18,19及び信
号用コア21を全て取り付けねばならない空間的
制約から、例えば実開昭54−18351号公報に見ら
れるように第1、第2コア17,18は2段に積
み重ねて配置されていた。このような構造を採る
ため、第1、第2コア17,18には相隣り合う
2個の永久磁石16から共通的に磁束が鎖交する
ことになり、そのために各コア17,18の鎖交
磁束量は大幅に減少すると共に、互いの鎖交磁束
が磁気的に干渉し、第1、第2発電コイル1,2
の出力電圧が著しく低下するという欠点があつ
た。このような不都合に対して、第1、第2発電
コイル巻数を多くするとか、第1、第2コア1
7,18の板厚を大きくして鎖交磁束量を増すこ
とが考えられるが、製作費用が著しく高価にな
り、また取付けスペースが狭い関係から磁石発電
機の大型化を招くという新たな問題を伴うという
欠点があつた。
また、第2の発電コイル2と信号コイル3とを
兼用させたものが、例えば特開昭56−44461号に
示されているが、このようなものにおいては、空
間的制約から負荷用発電コイル20の設置が困難
なものとなつていた。さらに第1図乃至第3図に
示した従来装置においても空間的制約から負荷用
発電コイル20の大型化(コイル巻数増加、コア
板厚増加等)は困難であり、近年増え続けている
電気負荷に対して充分な負荷用出力を得ることが
困難となつている欠点があつた。
兼用させたものが、例えば特開昭56−44461号に
示されているが、このようなものにおいては、空
間的制約から負荷用発電コイル20の設置が困難
なものとなつていた。さらに第1図乃至第3図に
示した従来装置においても空間的制約から負荷用
発電コイル20の大型化(コイル巻数増加、コア
板厚増加等)は困難であり、近年増え続けている
電気負荷に対して充分な負荷用出力を得ることが
困難となつている欠点があつた。
この考案は上記のような欠点を解消するために
なされたもので、装置を大型化することなく点火
電圧および負荷用出力の増大を図つたものであ
る。
なされたもので、装置を大型化することなく点火
電圧および負荷用出力の増大を図つたものであ
る。
第4図はこの考案の一実施例の電気回路図であ
る。図において、機関の回転に同期して交流出力
を発生する点火用発電コイルである低速充電用発
電コイル23が設けられ、この発電コイル23
は、機関の低速回転時に充分な交流出力電圧を発
生するように予めコイルの巻数が多く設計されて
いる。発生した交流出力は第1図の回路と同様に
一方向出力成分はダイオード6により短絡され、
他方向出力成分のみがダイオード4を通してコン
デンサ5を充電する。
る。図において、機関の回転に同期して交流出力
を発生する点火用発電コイルである低速充電用発
電コイル23が設けられ、この発電コイル23
は、機関の低速回転時に充分な交流出力電圧を発
生するように予めコイルの巻数が多く設計されて
いる。発生した交流出力は第1図の回路と同様に
一方向出力成分はダイオード6により短絡され、
他方向出力成分のみがダイオード4を通してコン
デンサ5を充電する。
前記発電コイル23とは別に、機関の回転に同
期して交流出力を発生する信号コイル24が設け
られ、点火時期にサイリスタ8を導通させるため
の点火信号用電源として機能するだけではなく、
発電コイル23に比べて巻数が少なく設計され、
機関の高速回転時に前記コンデンサ5を低速充電
用発電コイル23と共に充電するための高速充電
用電源を兼用する。即ち、信号コイル24に発生
した交流出力の夫々の方向出力成分のいずれをも
利用するため、互いに逆方向のダイオード25及
び26が信号コイル24の一端に接続され、ダイ
オード25を通過する一方向出力成分は、信号コ
イル24のアース側からダイオード27を介して
サイリスタ8のゲートを通流し、制限抵抗28を
経て前記ダイオード25から信号コイルの他端に
戻る電流路でサイリスタ8のスイツチングを制御
する。これに対して交流出力の他方向出力成分は
信号コイル24の他端からダイオード26を通じ
てコンデンサ5に接続されて、発電コイル23の
出力と共にコンデンサ5を充電する。サイリスタ
8のカソードとアース間には信号コイル24の交
流出力の一方向出力が逆流するのを阻止するダイ
オード29が挿入されている。
期して交流出力を発生する信号コイル24が設け
られ、点火時期にサイリスタ8を導通させるため
の点火信号用電源として機能するだけではなく、
発電コイル23に比べて巻数が少なく設計され、
機関の高速回転時に前記コンデンサ5を低速充電
用発電コイル23と共に充電するための高速充電
用電源を兼用する。即ち、信号コイル24に発生
した交流出力の夫々の方向出力成分のいずれをも
利用するため、互いに逆方向のダイオード25及
び26が信号コイル24の一端に接続され、ダイ
オード25を通過する一方向出力成分は、信号コ
イル24のアース側からダイオード27を介して
サイリスタ8のゲートを通流し、制限抵抗28を
経て前記ダイオード25から信号コイルの他端に
戻る電流路でサイリスタ8のスイツチングを制御
する。これに対して交流出力の他方向出力成分は
信号コイル24の他端からダイオード26を通じ
てコンデンサ5に接続されて、発電コイル23の
出力と共にコンデンサ5を充電する。サイリスタ
8のカソードとアース間には信号コイル24の交
流出力の一方向出力が逆流するのを阻止するダイ
オード29が挿入されている。
上述のような電気回路からなる磁石発電機の構
造を、第5図及び第6図を用いて説明する。図に
おいて、機関の回転軸に固着されたボス15を中
心部に備えた椀状のフライホイール14は、前述
の従来構造と同様に内周面に4個の永久磁石16
が取付けられ、フライホイール14を被う状態に
設けられるベース22との間に空間が形成され
る。この空間に収納される形態で、発電コイル2
3、信号コイル24、第1、第2の負荷用発電コ
イル20,32が設けられる。即ち、発電コイル
23を巻回するコア30は、一端が永久磁石16
の磁極面に対向し、他端がボス15の外周面に対
向する位置関係にベース22に取付けられてい
る。信号コイル24を巻回したコア31は、一端
が永久磁石16の磁極面に対向し、他端がボス1
5の外周面に対向するように、前記発電コア30
とは略々180゜周方向にずらせた位置にネジで取付
けられている。また、第1の負荷用発電コイル2
0を巻回するコア19は両端が各々隣接する2個
の永久磁石16の磁極面に対向するようにベース
22に取付けられている。第2の負荷用発電コイ
ル32を巻回するコア33は両端が各々、他の隣
接する2個の永久磁石16の磁極面に対向するよ
うに、前期コア19とは略々180゜周方向にずらせ
た位置に取付けられており、発電コイル23また
は信号コイル24と第1または第2の負荷コイル
20,32とは周方向に交互に配設されている。
造を、第5図及び第6図を用いて説明する。図に
おいて、機関の回転軸に固着されたボス15を中
心部に備えた椀状のフライホイール14は、前述
の従来構造と同様に内周面に4個の永久磁石16
が取付けられ、フライホイール14を被う状態に
設けられるベース22との間に空間が形成され
る。この空間に収納される形態で、発電コイル2
3、信号コイル24、第1、第2の負荷用発電コ
イル20,32が設けられる。即ち、発電コイル
23を巻回するコア30は、一端が永久磁石16
の磁極面に対向し、他端がボス15の外周面に対
向する位置関係にベース22に取付けられてい
る。信号コイル24を巻回したコア31は、一端
が永久磁石16の磁極面に対向し、他端がボス1
5の外周面に対向するように、前記発電コア30
とは略々180゜周方向にずらせた位置にネジで取付
けられている。また、第1の負荷用発電コイル2
0を巻回するコア19は両端が各々隣接する2個
の永久磁石16の磁極面に対向するようにベース
22に取付けられている。第2の負荷用発電コイ
ル32を巻回するコア33は両端が各々、他の隣
接する2個の永久磁石16の磁極面に対向するよ
うに、前期コア19とは略々180゜周方向にずらせ
た位置に取付けられており、発電コイル23また
は信号コイル24と第1または第2の負荷コイル
20,32とは周方向に交互に配設されている。
次に前期磁石発電機の動作を説明する。機関の
動作開始によりフライホイール14が回転する
と、コア30には各永久磁石16からの磁束がボ
ス15を通じて鎖交し、この磁束変化により低速
充電用発電コイル23に機関の回転に同期した交
流出力が発生する。この交流出力の他方向出力成
分はダイオード4により整流されてコンデンサ5
を充電する。同様にコア31には永久磁石16か
らの磁束がボス15を通じて鎖交し、この磁束変
化により信号コイル24にも機関の回転に同期し
た交流出力が発生する。この発生した交流出力の
他方向出力成分はダイオード26により整流され
てコンデンサ5を充電する。ここで、コア30と
コア31とは略々180゜周方向にずらせた位置にあ
るので発電コイル23と信号コイル24との出力
は略々同相となり、各々の他方向出力成分の重畳
に支障はない。
動作開始によりフライホイール14が回転する
と、コア30には各永久磁石16からの磁束がボ
ス15を通じて鎖交し、この磁束変化により低速
充電用発電コイル23に機関の回転に同期した交
流出力が発生する。この交流出力の他方向出力成
分はダイオード4により整流されてコンデンサ5
を充電する。同様にコア31には永久磁石16か
らの磁束がボス15を通じて鎖交し、この磁束変
化により信号コイル24にも機関の回転に同期し
た交流出力が発生する。この発生した交流出力の
他方向出力成分はダイオード26により整流され
てコンデンサ5を充電する。ここで、コア30と
コア31とは略々180゜周方向にずらせた位置にあ
るので発電コイル23と信号コイル24との出力
は略々同相となり、各々の他方向出力成分の重畳
に支障はない。
一方、機関点火時期に到ると信号コイル24の
交流出力の一方向出力成分はダイオード27を通
じてサイリスタ8のゲートに給電され、サイリス
タ8を導通させる。サイリスタ8の導通によりコ
ンデンサ5の充電電荷は点火コイル9の一次コイ
ルに放電され、その結果二次コイルに点火電圧が
誘起されて点火プラグ13は火花放電する。
交流出力の一方向出力成分はダイオード27を通
じてサイリスタ8のゲートに給電され、サイリス
タ8を導通させる。サイリスタ8の導通によりコ
ンデンサ5の充電電荷は点火コイル9の一次コイ
ルに放電され、その結果二次コイルに点火電圧が
誘起されて点火プラグ13は火花放電する。
ここで低速充電用発電コイル23は信号コイル
巻数より多く設計されているため、機関の低速回
転時にはコンデンサ5は、ほぼ満充電状態とな
る。しかし、機関の高速回転時には、発電コイル
23の抵抗、インダクタンス及びアマチユアリア
クシヨンが大きいため発電コイル23の交流出力
が低下し、コンデンサ5の充電電荷が減少する。
一方、信号コイル24は低速充電用発電コイル2
3のコイル巻数より予め少なく設定されているた
め、発生する交流出力は低速回転時には小さく、
高速回転時になると、コンデンサ5ほぼ満充電が
可能となる。従つてコンデンサ5は機関の低速回
転時から高速回転時に亘り、低速充電用発電コイ
ル23と信号コイル24の各交流出力の整流電圧
が重畳された合成電圧により充電され、常に満充
電状態を得ることができる。その結果、点火コイ
ル9の二次コイルには機関回転数とは関係なく安
定した充分大きい点火電圧が得られる。しかも信
号コイル24はコンデンサ5の高速充電用発電コ
イルを兼ねているので、従来装置のように専用の
高速充電用発電コイル及びコアを不要にできる。
巻数より多く設計されているため、機関の低速回
転時にはコンデンサ5は、ほぼ満充電状態とな
る。しかし、機関の高速回転時には、発電コイル
23の抵抗、インダクタンス及びアマチユアリア
クシヨンが大きいため発電コイル23の交流出力
が低下し、コンデンサ5の充電電荷が減少する。
一方、信号コイル24は低速充電用発電コイル2
3のコイル巻数より予め少なく設定されているた
め、発生する交流出力は低速回転時には小さく、
高速回転時になると、コンデンサ5ほぼ満充電が
可能となる。従つてコンデンサ5は機関の低速回
転時から高速回転時に亘り、低速充電用発電コイ
ル23と信号コイル24の各交流出力の整流電圧
が重畳された合成電圧により充電され、常に満充
電状態を得ることができる。その結果、点火コイ
ル9の二次コイルには機関回転数とは関係なく安
定した充分大きい点火電圧が得られる。しかも信
号コイル24はコンデンサ5の高速充電用発電コ
イルを兼ねているので、従来装置のように専用の
高速充電用発電コイル及びコアを不要にできる。
また、ここで低速充電用発電コイル23及び信
号コイル24が巻回されてなるコア30及びコア
31は各々単独でしかも一端が各永久磁石16の
磁極面に対向し、他端がボス15の外周面に対向
するべくベース22に取付けられるため、各コア
30,31には別々の永久磁石16から充分に大
きな鎖交磁束量を得ることができ、しかもコア3
0,31間の磁気的干渉が防止されるので、発電
コイル23、信号コイル24の出力が向上される
うえ、コア30及びコア31は周方向に対して著
しく小型化されるので、空間的余裕が生じる。
号コイル24が巻回されてなるコア30及びコア
31は各々単独でしかも一端が各永久磁石16の
磁極面に対向し、他端がボス15の外周面に対向
するべくベース22に取付けられるため、各コア
30,31には別々の永久磁石16から充分に大
きな鎖交磁束量を得ることができ、しかもコア3
0,31間の磁気的干渉が防止されるので、発電
コイル23、信号コイル24の出力が向上される
うえ、コア30及びコア31は周方向に対して著
しく小型化されるので、空間的余裕が生じる。
更に、ベース22の前期余裕部分に第2の負荷
用発電コイル32が巻回されてなるコア33を取
付けることにより、従来と同様の第1の負荷用発
電コイル20に加えて第2の負荷用発電コイル3
2を設けて負荷用出力の増大を計ることができ、
ランプの増設、バツテリの充電量の増加が可能と
なり、近年増加を続ける電気負荷にも充分対応が
でき、磁石発電機の機能を高め得る。また、更に
コア19,33は両端が磁極面に対向するもので
あるため、第1,第2の負荷用発電コイル20,
32は大きな出力を得ることができると共に、コ
ア19とコア33とは周方向に略々180゜ずらせた
位置にあるので、第1,第2の負荷用発電コイル
出力は同相となるため、出力の重畳が容易に可能
であり、より大きな電気負荷に対応し得る。
用発電コイル32が巻回されてなるコア33を取
付けることにより、従来と同様の第1の負荷用発
電コイル20に加えて第2の負荷用発電コイル3
2を設けて負荷用出力の増大を計ることができ、
ランプの増設、バツテリの充電量の増加が可能と
なり、近年増加を続ける電気負荷にも充分対応が
でき、磁石発電機の機能を高め得る。また、更に
コア19,33は両端が磁極面に対向するもので
あるため、第1,第2の負荷用発電コイル20,
32は大きな出力を得ることができると共に、コ
ア19とコア33とは周方向に略々180゜ずらせた
位置にあるので、第1,第2の負荷用発電コイル
出力は同相となるため、出力の重畳が容易に可能
であり、より大きな電気負荷に対応し得る。
なお、上述の実施例はコンデンサ放電形点火装
置について説明したが、その他発電コイルの出力
を断続する断続形等いかなる磁石発電機の点火装
置にも適用でき、半導体スイツチング素子はサイ
リスタ以外にトランジスタ等で構成することもで
きる。
置について説明したが、その他発電コイルの出力
を断続する断続形等いかなる磁石発電機の点火装
置にも適用でき、半導体スイツチング素子はサイ
リスタ以外にトランジスタ等で構成することもで
きる。
以上のように、この考案によればコアの形状、
配置を改善し、かつ、信号コイルの他方向出力成
分を点火用発電コイル出力に重畳させたことによ
り、装置を大型化することなく点火用出力、負荷
用出力共に向上する実用上顕著なる効果を得るこ
とができる。
配置を改善し、かつ、信号コイルの他方向出力成
分を点火用発電コイル出力に重畳させたことによ
り、装置を大型化することなく点火用出力、負荷
用出力共に向上する実用上顕著なる効果を得るこ
とができる。
第1図は従来の機関点火装置の電気回路図、第
2図は従来の磁石発電機の正面図、第3図は同磁
石発電機の側断面図、第4図はこの考案の一実施
例を示す電気回路図、第5図は同実施例の正面
図、第6図は同実施例の側断面図である。 図において、4,6,25,26,27,29
はダイオード、5はコンデンサ、8はサイリス
タ、9は点火コイル、14はフライホイール、1
5はボス、16は永久磁石、22はベース、23
は低速充電用発電コイル、24は信号コイル、3
0は発電用コア、31は信号用コアである。
2図は従来の磁石発電機の正面図、第3図は同磁
石発電機の側断面図、第4図はこの考案の一実施
例を示す電気回路図、第5図は同実施例の正面
図、第6図は同実施例の側断面図である。 図において、4,6,25,26,27,29
はダイオード、5はコンデンサ、8はサイリス
タ、9は点火コイル、14はフライホイール、1
5はボス、16は永久磁石、22はベース、23
は低速充電用発電コイル、24は信号コイル、3
0は発電用コア、31は信号用コアである。
Claims (1)
- 機関の回転軸に嵌着されるボス、このボスに固
定された椀状のフライホイール、このフライホイ
ールの内周面に固定された4個の永久磁石、この
永久磁石の磁極面に一端が対向し、上記ボスの外
周面に他端が対向するようにベースに設置された
コアに巻回されてなる点火用発電コイル、上記永
久磁石の磁極面に一端が対向し、上記ボスの外周
面に他端が対向するようベースに設置されたコア
に巻回されてなる信号コイル、この信号コイルの
発生する交流出力のうち、一方向出力成分を上記
点火用発電コイルの出力に重畳し、上記信号コイ
ルの交流出力の他方向成分により制御される半導
体スイツチング素子の動作により、上記重畳され
た出力で点火コイルに点火電圧を発生させる点火
手段、上記4個の永久磁石の内、隣接する2個の
永久磁石の磁極面に両端が対向するようベースに
設置されたコアに巻回されてなる第1の負荷用発
電コイル、及び上記4個の永久磁石の内、他の隣
接する2個の永久磁石の磁極面に両端が対向する
ようベースに設置されたコアに巻回されてなる第
2の負荷用発電コイルを備え、上記点火用発電コ
イルおよび上記信号コイルを上記フライホイール
の周方向に略180゜位置をずらして配置し、かつ上
記点火用発電コイルと信号コイルとの上記周方向
の間に上記第1及び第2の負荷用発電コイルをそ
れぞれ配置したことを特徴とする機関点火装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP12288381U JPS5827577U (ja) | 1981-08-18 | 1981-08-18 | 機関点火装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP12288381U JPS5827577U (ja) | 1981-08-18 | 1981-08-18 | 機関点火装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS5827577U JPS5827577U (ja) | 1983-02-22 |
JPH0244058Y2 true JPH0244058Y2 (ja) | 1990-11-22 |
Family
ID=29916797
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP12288381U Granted JPS5827577U (ja) | 1981-08-18 | 1981-08-18 | 機関点火装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPS5827577U (ja) |
-
1981
- 1981-08-18 JP JP12288381U patent/JPS5827577U/ja active Granted
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPS5827577U (ja) | 1983-02-22 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
US6278194B1 (en) | Stator generator for an internal combustion engine | |
JPS622946Y2 (ja) | ||
US4244337A (en) | Ignition system for internal combustion engines | |
JPH0244058Y2 (ja) | ||
JPS6040869Y2 (ja) | 磁石発電機を電源とする機関点火装置 | |
JPS60174048A (ja) | 内燃機関用磁石発電機 | |
JPS6213427Y2 (ja) | ||
JPS585091Y2 (ja) | 内燃機関点火装置 | |
JPS6067769A (ja) | エンジン用点火装置 | |
JPH0623185Y2 (ja) | 内燃機関用3相磁石発電機 | |
JP4179559B2 (ja) | 磁石発電装置 | |
JPS585088Y2 (ja) | 無接点点火装置用磁石発電機 | |
JP2001061263A (ja) | 内燃機関駆動発電装置 | |
JPS5813106Y2 (ja) | 内燃機関無接点点火装置用信号発電機 | |
JPH0224953Y2 (ja) | ||
WO1992000453A1 (en) | Generator with power-supply system for electronic ignitions | |
JPH0521978Y2 (ja) | ||
JPH10196503A (ja) | コンデンサ放電式内燃機関点火装置 | |
JP2517335Y2 (ja) | フライホイ−ル磁石発電機 | |
JPS5823984Y2 (ja) | 内燃機関用磁石発電機 | |
JPS61192850A (ja) | 内燃機関用点火装置 | |
JPS6233511Y2 (ja) | ||
JPS6318779Y2 (ja) | ||
JPS585094Y2 (ja) | 内燃機関点火装置 | |
JPS609425Y2 (ja) | 無接点点火装置の点火時期制御用発電機 |