JPH0243724Y2 - - Google Patents

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JPH0243724Y2
JPH0243724Y2 JP1985012476U JP1247685U JPH0243724Y2 JP H0243724 Y2 JPH0243724 Y2 JP H0243724Y2 JP 1985012476 U JP1985012476 U JP 1985012476U JP 1247685 U JP1247685 U JP 1247685U JP H0243724 Y2 JPH0243724 Y2 JP H0243724Y2
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resin film
sail
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film
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Description

【考案の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本考案は帆透視窓用可撓性シートに関する。さ
らに詳しくは、ヨツトや、ボードセーリング等の
帆部分の透視窓用に使用するのに適した可撓性を
有するシートに関する。
(従来の技術) プラスチツクは合成高分子材料として材料分野
の大きな一角を占めるに至つており、一般に外力
によつて変形が与えられた場合、その与えられた
形をある程度の強さを保つて維持するような可塑
性を有し、縮合反応によつて得られるプラスチツ
クは主として熱硬化性樹脂であり、また、重合反
応によつて得られるものは熱可塑性プラスチツク
である。特に後者の熱可塑性樹脂は加工性が良好
で、再生もできる利点を有するが、寸法の精度や
温度に対する感性が悪い欠点がある。しかしなが
ら、一般にプラスチツクは可塑性が大きく、成型
性など加工性に富んでいること、展延性が大きく
容易に被膜を形成させることができ、実用上使用
可能な範囲の引張強さ、伸張率も大きく、耐化学
薬品性も大きいこと等から可塑物はじめ広く合成
繊維用、塗料用原料に至るまで用途が広がつてい
る。このため、透視用窓が必要な輸送機具、遊園
地での遊戯具はじめ、ボードセーリング、育児用
ベビーカー等に、広く塩化ビニール系樹脂フイル
ムシートが使用されている。
(考案が解決しようとする問題点) ガラス素材は建築物など主として外壁に用いる
透視性材料として不可欠のものであるが、きわめ
て脆いこと等から、輸送機具、スポーツ、レジヤ
ー向、また育児用ベビーカーなどに取り付け風雨
を防ぐ機能をもつた透視窓としては用いられず、
一般にこのような透視窓としては、特に取扱いの
簡便さ、加工のし易さ、かつ安価なこと等から、
塩化ビニール系樹脂が多く使用されている。
しかしながら、これらの塩化ビニール系樹脂は
歪を生じ易く、使用中不安定な凹凸が生じ易く、
透視用窓として適当とはいえない。これら歪は、
たとえば、ヨツトとサーフインの魅力を兼ね備え
たスリリングなマリンスポーツとして最近注目さ
れつつあるボードセーリングにおいては、セール
の死角を見通し、セーリング中の安全を確保する
ため、ブーム(把持部)の高さの上下付近にセー
ルを穿穴し透視窓、即ち、ウインドウを必らず設
けねばならないものでありながら、風圧加重によ
り伸びるので、日時の経過と共に生ずる不安定な
歪による凹凸とあいまつて、セールの風力を利用
することができなくなり、ひいてはボードセーリ
ングのスピードを低下せしめている。近年、ボー
ドセーリング熱が高まり、その人口は急増してお
り、これがオリンピツク種目にも加えられ、ま
た、世界選手権も開催されるようになつている。
かつて、スポーツレジヤーとしてのボードセーリ
ングから何秒を争うスポーツとして今や人々の関
心が高まつてきており、ボードセーリングのセー
ルにおいて、このウインドの改良は生産者、使用
者、設計者等からの強い要請となつている。この
ように、従来、主として使用されている塩化ビニ
ール系樹脂フイルムからなる透視窓は歪が生じ易
く、使用中に表面が不自然な凹凸状となること、
その部分の再生補修が不可能であり、取替え又は
張替え等を要し、また、ボードセーリングなどで
のセール中の安全確保のため前方を注視せねばな
らない用途では凹凸状態は危険を伴う事態をも生
ずる虞れがある。
本考案は透視性を有する積層プラスチツクシー
トにおいて、中層ならびに外層の樹脂フイルムが
それぞれ無色及び/又は着色されたものの組合わ
せからなり、該中層には寸法安定性を有するポリ
エステル樹脂フイルム等を、その両外層にはそれ
ぞれ同一素材であつて、かつ、厚さ0.05〜1.0mm
の実質的に均等である熱可塑性樹脂フイルムを一
体的に複合固着せしめたことを特徴とする帆透視
窓用可撓性シートに係るものである。
(問題点を解決するための手段) 本考案者等は上記の如き欠点を解決するため、
プラスチツクフイルムの複合固着された積層体フ
イルムを透視窓用に適用すべく種々検討の結果、
日時経過による歪の少なく、寸法安定性を有する
ポリエステル樹脂フイルム、或いはポリメチルメ
タアクリル系樹脂フイルム等を中層とし、その両
外層に同一素材であつて、かつ実質的に厚さが均
等である塩化ビニール系樹脂の如き熱可塑性樹脂
を複合固着せしめたシートにより、上記した欠点
を改良し得るとの結論に達した。
本考案に係る帆透視窓用可撓性シートは透視性
を要求されるため、いずれも透明性を有するプラ
スチツクスであることが必要である。そして、中
層のフイルムを基軸として、その両外層に当接す
る表面に接着剤を用いて塩化ビニール系樹脂フイ
ルムなどを複合固着せしめる概略構成となつてい
る。また、中層に用いるフイルムは透明性を有す
ると共に、寸法安定性を有するポリエステル系樹
脂フイルム或いはポリメチルメタアクリル系樹脂
フイルム等が適当である。そのフイルムの厚さは
5〜50μ、好ましくは10〜30μである。又、外層
のフイルムの厚さは片側で0.05〜1.0mm、好まし
くは0.10〜0.30mmである。さらに、中層のポリエ
ステル系樹脂フイルムなどの両外側に複合固着せ
しめる外層のフイルムは、それぞれ共に同一素材
であることが必要であり、かつ、その厚さが実質
的に均等であることが必須である。
かくして、両外層に同一素材、かつ、厚さが実
質的に均等であるフイルムを積層複合せしめるこ
とによつて、歪の発生を防止すると共に、寸法安
定性を有する中層のフイルムを基軸として、外力
によつつて変形が与えられた場合の可撓性の点に
おいても、両外層の素材ならびに厚さが均等であ
るため均衡を維持することができる。さらに、中
層及び両外層フイルムは前方又は側面を視認でき
ることが必要であるため、透視性を有することは
不可欠であるが、無色のみならず溶剤染色、或い
は比較的透明度を有する顔料着色等により着色透
明状とすることができる。そして、たとえば、中
層を無色とし、外層を着色したものとするか、或
いはこれらのいずれかの組合わせとすることがで
きる。
さらに、必要により耐候性、防汚性などが要求
される場合には、たとえば弗素系又はアクリル系
樹脂フイルム等をラミネートするか、或いは弗素
系又はアクリル系樹脂溶液をコーテイングするこ
ともできる。
(実施例) 以下、本考案の実施例をあげ説明する。
第1図は本考案の一実施例を示す断面図であ
り、第2図はその使用状態の一例を示す斜視図で
ある。第1図において、1は本考案にかかるシー
トであり、中層2は溶剤染色により青色に着色し
た寸法安定性を有する厚さ25μのポリエステル樹
脂フイルムである。この中層2の両外層3,3に
は同一素材である無着色の軟質塩化ビニール樹脂
フイルムで、厚さが片側で0.15mmのともに実質的
に均等である透明性フイルムを、ウレタン系接着
剤を使用し、圧着ロールにて温度180℃で加熱固
着せしめた。得られた積層体1は青色透明状であ
り、接着剤層4を含めた厚さは0.33mmであつた。
かくして得られたシート1を、たとえば第2図
に示すように、ボードセーリングのボード5に取
付けたマスト6の端部のマストスリーブに挿通せ
しめて張設したセールのうち、ブーム8の上下付
近に穿穴したウインドウ9の部位に周縁を縫着し
て装着せしめた。これにより、ブーム8を操作し
てセール7の展開を行なう場合も、ウインドー9
より前方を見通すことができる。また、該ウイン
ドー9はセール7の3つの頂点と、各辺のほぼ中
央の点を結んだ交差点近くにあるセールの風力中
心10付近に設けられているため、風圧等の影響
も起因して従来このウインドー9の部位に凹凸面
を生じ易いものと推定されるが、本考案ではこれ
らの点を含めて改良することができる。
(考案の効果) 本考案は上記のような構成よりなり、得られた
シートは寸法安定性を有するポリエステル系樹脂
フイルム等を基軸とし、両外層に同一素材で厚さ
の均等な熱可塑性樹脂等を強固に固着せしめてい
るため、外部から衝撃を受けても脱離することも
なく、また、ボードセーリングなどのように強い
風力を受けるような用途の場合でも、不自然な凹
凸を生ずることなく、前方を視認することができ
るためセーリング中の安全を確保し得る。さら
に、遊園地の乗物、遊戯具、育児用ベビーカー等
の前方または側方の透視窓用として可透視効果の
みならず、安全性を維持できる等、透視用素材と
してその効果は顕著である。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案の一実施例を示す断面図、第2
図はその使用状態の一例を示す斜視図である。 1……シート、2……中層、3,3……外層、
7……セール、9,9……ウインドー。

Claims (1)

  1. 【実用新案登録請求の範囲】 1 透視性を有する積層プラスチツクシートにお
    いて、中層ならびに外層の樹脂フイルムがそれ
    ぞれ無色及び/又は着色されたものの組合わせ
    からなり、該中層には寸法安定性を有するポリ
    エステル樹脂フイルム等を、その両外層にはそ
    れぞれ同一素材であつて、かつ、厚さ0.05〜
    1.0mmの実質的に均等である熱可塑性樹脂フイ
    ルムを一体的に複合固着せしめたことを特徴と
    する帆透視窓用可撓性シート。 2 前記熱可塑性樹脂フイルムが塩化ビニール系
    樹脂フイルムである実用新案登録請求の範囲第
    1項記載の帆透視窓用可撓性シート。
JP1985012476U 1985-01-31 1985-01-31 Expired JPH0243724Y2 (ja)

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JPS61128027U JPS61128027U (ja) 1986-08-11
JPH0243724Y2 true JPH0243724Y2 (ja) 1990-11-20

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Citations (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS4940376A (ja) * 1972-08-25 1974-04-15

Patent Citations (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS4940376A (ja) * 1972-08-25 1974-04-15

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Publication number Publication date
JPS61128027U (ja) 1986-08-11

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