JPH024266Y2 - - Google Patents

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JPH024266Y2
JPH024266Y2 JP1983040201U JP4020183U JPH024266Y2 JP H024266 Y2 JPH024266 Y2 JP H024266Y2 JP 1983040201 U JP1983040201 U JP 1983040201U JP 4020183 U JP4020183 U JP 4020183U JP H024266 Y2 JPH024266 Y2 JP H024266Y2
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JP
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oil
piston
push rod
needle valve
hole
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JP1983040201U
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JPS59146636U (ja
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Description

【考案の詳細な説明】 本考案は、外部操作による減衰力調整と油温変
化に伴なう減衰力の変動を補正する温度補償を兼
ね備えた油圧緩衝器に関する。
従来より第1図に示す如く油圧緩衝器の温度補
償機構として、ピストンロツド1にピストン2を
横断するような通油路3を設け、該通油路3に内
挿したブツシユ4をオイル室内の熱膨張用オイル
5内に依つて摺動せしめて上記通油路3のオリフ
イス孔6の孔面積を変え、その孔面積の変化に依
つて、オイル粘度低下に伴なう減衰力特性の低下
を補正するものがある。
しかし、この種の機構では温度補正はできるが
伸側減衰力の調整ができない欠点を有する為、こ
の伸側の減衰力特性を調整可能にした機構として
第2図に示す如くニードル弁7を外部操作によつ
て進退調整することによつてニードル弁7先端の
オリフイス孔8の開口面積を調整すると共に、ニ
ードル弁7とプツシユロツド9間に、有底筒状容
器10とプツシユロツド9によつて形成される中
空部に熱膨張用オイル5を充填し、該熱膨張用オ
イル5の温度膨張変化を利用して、ニードル弁7
先端のオリフイス孔8の開口面積を自動的に調整
すると同時に、プツシユロツド9を外部からその
長さを調節し、減衰力を調整することができるよ
うにしたものがある。
しかし、上記装置に依れば有底筒状容器10が
プツシユロツド9に対して単に嵌挿され、その内
部に熱膨張用オイル5等の液体又は気体を封入し
たものである為、該液体又は気体が洩れた時、外
部操作による減衰力調整までも調節が不能に成る
不具合を有するばかりでなく、該熱膨張用オイル
5等を所定量封入することが困難であり、特別の
非入治具を要するもので組立が困難であつた。
本考案は上記問題に鑑み、不具合を解消する目
的でなされたもので、プツシユロツド先端とニー
ドル弁を有底筒状に構成して相互に嵌挿せしめる
と共に、その内部に温度膨張用の油を封入したも
ので、該油が洩れた状態でも、ニードル弁に設け
た円筒部がロツド側円筒部の底部に当接するよう
組付けられるため、プツシユロツドの進退操作で
減衰力調整可能なようにしたものである。
また今一つの目的は上記油の所定量封入が簡単
に成る温度補償機構を提供せんとするものであ
る。
以下、本考案の一実施例を図面に従つて説明す
るに、第3図は油圧緩衝器の正断面図、第4図は
同要部正断面図、第5図はニードル弁部の拡大断
面図である。
11は有底筒状のシリンダであり、該シリンダ
11の下端部にはフリーピストン12が気密的且
つ摺動自在に内挿されると共に、その下部室に所
定圧のガスを封入して伸縮自在に成るガス室Aを
構成し且つ上部室には作動油を充填して油室Bを
構成する。
13は上記油室Bに於いてシリンダ11に対し
て気密的且つ摺動自在に内挿したピストンであ
り、シリンダ11の上端に設けたロツドガイド1
4から気密的且つ摺動自在に突出したピストンロ
ツド15の内端部に固着し、油室Bを上部油室B
1と下部油室B2に分割する。
当該ピストンロツド15はパイプ状に成り上端
から下端に連通する軸孔16を有すると共に、該
軸孔16の下端部にスリーブ17を気密的に内挿
し、スリーブ17の上側に於いてピストンロツド
15に穿設した油通路18を介して、上記ピスト
ン13に依つて区画された上部油室B1と下部油
室B2を連通して成る。
前記軸孔16内に挿入したプツシユロツド19
の下端には有底の筒状凹部20が形成され、該筒
状凹部20に対して円錐状尖端21aを有するニ
ードル弁21を気密的且つ摺動自在に内挿すると
共に、該ニードル弁21の後端にも有底の筒状凹
部21bを形成し、熱膨張用の液体又は気体22
を充填する熱膨張室Cを構成するもので、ニード
ル弁21の内端は筒状凹部20の内段部20aに
当接し、且つ尖端21aは前記スリーブ17の円
孔に対向せしめ、オリフイス23を構成して成
り、ニードル弁21の尖端21aの位置変位に依
り油通路18の開口量が変動するように構成す
る。
前記ピストンロツド15の上端に螺着したマウ
ントパイプ24は、その端部に対して自動二輪車
等の車体側に固定する取付リング25を固着する
と共に、外周に調節ナツト26を螺合し、且つマ
ウントパイプ24の上端縁より所定の深さ形成し
た切欠溝から、プツシユロツド19の上端に突設
した支持ピン27の両端をそれぞれ突出せしめ、
上記調節ナツト26の内段縁26aに対し、摺動
自在に係合して成る。
また、28は前記ピストン13に開設した通油
孔であり、該通油孔28の上面には弁板29を弾
性的に圧接して設け、ピストン13の下降又は上
昇時に下部油室B2又は上部油室B1が所定圧に
達した時、油圧に依つて開口せしめられるように
成る。
尚、図中30はプツシユロツド19側の熱膨張
室Cに穿設した油入孔31を閉止する封入栓、3
2はシリンダ11とマウントパイプ24間に対し
てピストンロツド15と同心に弾装したコイルス
プリング、33はゴムダンパである。
上記構成に成る油圧緩衝器は、シリンダ11内
をピストン13が下降すると、弁板29が下部油
室B2が所定圧以上に成つた時点で、油圧により
外周端が上向に押し上げられて通油孔28を開口
させると共に、ピストン13が上昇すると上部油
室B1が所定圧以上に成つた時点で該油圧によつ
て内周端を下向きに押し下げて通油孔28を開口
せしめ、該通油孔28の開口に依り、ピストン1
3の下降又は上昇時において、作動油が通油路1
8のみを流動する初期緩衝以後の緩衝作用を成
す。
従つて初期緩衝作用はニードル弁21とスリー
ブ17に依つて形成されたオリフイス23を通過
する作動油の流動抵抗に依つて決定されるもので
あり、ニードル弁21はガス室Aのガス圧に依つ
て圧縮される下部油室B2の内圧によつて常時上
向に押圧され、該ニードル弁21と熱膨張用の液
体又は気体22を介して連結したプツシユロツド
19の上方への摺動が、支持ピン27の調節ナツ
ト26への係合に依り、規制されることで前記油
通路18のオリフイス23の開口量を設定された
状態に保持すると共に、上記調節ナツト26を手
動に依つて回動し、螺合位置を変えることによつ
て、支持ピン27,プツシユロツド19及び熱膨
張用の液体又は気体22を介してニードル弁21
を軸方向に移動し、オリフイス23の開口量を調
節するように成り、緩衝力制御機構の初期制御値
を外部から調節することができる。
而して、油室B内の作動油の油度が上昇する
と、上記プツシユロツド19とニードル弁21間
に構成した熱膨張室C内に封入した熱膨張用の液
体又は気体22が膨張して、該熱膨張室Cの嵌合
が軸方向に伸長し、ニードル弁21が降下して、
その尖端21aがスリーブ17孔に侵入し、オリ
フイス23が自動的に絞られるように成り、作動
油の温度上昇に伴なう粘性低下に伴ない、流動抵
抗の減少を、オリフイス23を絞ることに依つて
補償するように成り、安定した緩衝力を得ること
ができるものである。
以上述べたように本考案の緩衝装置は、緩衝力
制御機構を外部から手動に依つて調節することが
できる為、装置の適正な伸側の初期緩衝力が得ら
れると共に、作動に伴なつて作動油の油温が変化
しても、その油温の変化に応じて緩衝力制御機構
を構成する熱膨張用の液体又は気体が膨張又は収
縮してニードル弁とプツシユロツドの連結部を伸
縮して自動的にオリフイスの初期開口量を維持調
整するものであり、一定した緩衝特性が得られる
特徴を有する。
又、本考案に依れば上記緩衝力制御機構に於い
て、熱膨張用の液体又は気体を封入する熱膨張室
を、プツシユロツド先端とニードル弁を有底筒状
に構成して相互に嵌挿せしめると共に、何れかの
内端部が他方の底部に当接するように組付けた構
造に成る為、例え熱膨張用の液体又は気体が洩れ
た場合でも外部からの手動操作に依り、減衰力の
調整を行ない得るものである等の特徴を有し、本
考案実施後の実用的効果は極めて大きい。
【図面の簡単な説明】
図面の第1図及び第2図はそれぞれ従来の機構
を示す要部正断面図、第3図は本考案の正断面
図、第4図は同要部正断面図、第5図は緩衝力制
御機構部の拡大正断面図である。 11…シリンダ、13…ピストン、15…ピスト
ンロツド、17…スリーブ、18…油通路、19
…プツシユロツド、20,21b…有底筒状凹
部、21…ニードル弁、22…熱膨張用の液体又
は気体、23…オリフイス、26…調節ナツト、
28…油通孔、B…油室。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. シリンダ内に挿入したピストンにより、油室を
    上部油室と下部油室に区画すると共に、該ピスト
    ンに油通孔を形成して上下油室を連通して成る油
    圧緩衝器において、上記ピストンに連結されたピ
    ストンロツドの軸孔に対して、該ピストンの上下
    側室に連通する通油路を形成し、該通油路の途中
    に設けた弁座に対して上記ピストンロツドの軸孔
    内に位置したニードル弁の先端を対向せしめると
    共に、軸方向に操作可能なプツシユロツドの先端
    に前記ニードル弁を気密且つ摺動自在に内装し、
    当該ニードル弁の端部をプツシユロツドの底部に
    当接する如く嵌挿せしめ、該嵌挿部に形成した熱
    膨張室に、上記プツシユロツドに穿つた封入孔を
    介して熱膨張液体又は気体を封入し、当該封入孔
    を封入栓にて封鎖するようにした油圧緩衝器。
JP4020183U 1983-03-18 1983-03-18 油圧緩衝器 Granted JPS59146636U (ja)

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JP4020183U JPS59146636U (ja) 1983-03-18 1983-03-18 油圧緩衝器

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JP4020183U JPS59146636U (ja) 1983-03-18 1983-03-18 油圧緩衝器

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Publication Number Publication Date
JPS59146636U JPS59146636U (ja) 1984-10-01
JPH024266Y2 true JPH024266Y2 (ja) 1990-01-31

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS58173845U (ja) * 1982-05-15 1983-11-21 株式会社昭和製作所 油圧緩衝器におけるサブタンク

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JPS59146636U (ja) 1984-10-01

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