JPH0241739Y2 - - Google Patents
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- JPH0241739Y2 JPH0241739Y2 JP1983068070U JP6807083U JPH0241739Y2 JP H0241739 Y2 JPH0241739 Y2 JP H0241739Y2 JP 1983068070 U JP1983068070 U JP 1983068070U JP 6807083 U JP6807083 U JP 6807083U JP H0241739 Y2 JPH0241739 Y2 JP H0241739Y2
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- 238000009499 grossing Methods 0.000 claims description 13
- 238000010586 diagram Methods 0.000 description 7
- 230000007257 malfunction Effects 0.000 description 6
- 238000001514 detection method Methods 0.000 description 5
- 238000010411 cooking Methods 0.000 description 4
- 230000003321 amplification Effects 0.000 description 3
- 238000003199 nucleic acid amplification method Methods 0.000 description 3
- 238000004140 cleaning Methods 0.000 description 1
- 230000000694 effects Effects 0.000 description 1
- 230000003252 repetitive effect Effects 0.000 description 1
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Description
【考案の詳細な説明】
本考案は、例えば、油を使用した整理時等に多
く発生する厨房火災を自動的に消火するようにし
た厨房火災用自動消火装置において、その消火信
号としての火炎検知信号を出力する火炎検知器に
関するものである。
く発生する厨房火災を自動的に消火するようにし
た厨房火災用自動消火装置において、その消火信
号としての火炎検知信号を出力する火炎検知器に
関するものである。
従来より、この種の自動消火装置として、例え
ば第1図に示すようなものが知られている。すな
わち、厨房装置としてのガスこんろ1上方のフー
ド付ダクト2内の所定場所に、サーミスタ等の感
熱素子で構成した火炎検知器3を配設するととも
に、上記ダクト2のフード2a内に、消火剤を充
填した自動消火装置4の消火用ノズル5を設け、
該自動消火装置4に前記火炎検知器3を接続し
て、前記ガスこんろ1上で鍋6等を使用する調理
時に、鍋6内の油に引火して火炎が増大し火災が
発生しようとする際、その火炎を火炎検知器3で
検知して自動消火装置4の作動により消火用ノズ
ル5から消火剤を噴射することにより、自動的に
消火するようにしたものである。
ば第1図に示すようなものが知られている。すな
わち、厨房装置としてのガスこんろ1上方のフー
ド付ダクト2内の所定場所に、サーミスタ等の感
熱素子で構成した火炎検知器3を配設するととも
に、上記ダクト2のフード2a内に、消火剤を充
填した自動消火装置4の消火用ノズル5を設け、
該自動消火装置4に前記火炎検知器3を接続し
て、前記ガスこんろ1上で鍋6等を使用する調理
時に、鍋6内の油に引火して火炎が増大し火災が
発生しようとする際、その火炎を火炎検知器3で
検知して自動消火装置4の作動により消火用ノズ
ル5から消火剤を噴射することにより、自動的に
消火するようにしたものである。
しかしながら、上記従来のものでは、火炎検知
器3が熱時定数の比較的大きいサーミスタ等の感
熱素子により構成されているため、すみやかな消
火を必要とするにも拘わらず、火炎検知に時間的
な遅れが生じ、その結果、消火に遅れた生じると
いう問題があるとともに、ダクト2内は火災時な
くとも、例えば単なるガスこんろ1の火炎によつ
ても高温となりやすく、そのため、ダクト2内に
火炎検知器3を配設しておくと誤動作しやすいと
いう欠点がある。
器3が熱時定数の比較的大きいサーミスタ等の感
熱素子により構成されているため、すみやかな消
火を必要とするにも拘わらず、火炎検知に時間的
な遅れが生じ、その結果、消火に遅れた生じると
いう問題があるとともに、ダクト2内は火災時な
くとも、例えば単なるガスこんろ1の火炎によつ
ても高温となりやすく、そのため、ダクト2内に
火炎検知器3を配設しておくと誤動作しやすいと
いう欠点がある。
また、中華料理の調理時等においては調理人が
意識的に一時鍋6内の油に引火させた状態で調理
することがあり、そのような場合における火炎の
増大を火災と区別することができないために誤動
作するおそれがあつた。
意識的に一時鍋6内の油に引火させた状態で調理
することがあり、そのような場合における火炎の
増大を火災と区別することができないために誤動
作するおそれがあつた。
そこで、本出願人は、先に、上記諸欠点を解消
すべく厨房装置の側方で該厨房装置より上方の所
定高さ位置に焦電型赤外センサを仰角零以上に設
定して配置して、火炎が所定高さ以上に増大した
ときには該赤外センサから火災信号を出力する一
方、火炎が所定高さ以下に縮小したときには消炎
信号を出力するようにするとともに、該焦電型赤
外センサの出力信号に基づいて作動するタイマ機
能を有する制御回路を設け、焦電型赤外センサか
らの火災信号の受信時には該制御回路で設定時間
のカウントを開始し、カウント終了時に消火指令
信号を出力する一方、焦電型赤外センサからの消
炎信号を受信してカウントをクリアするようにす
ることにより、火炎検知の時間的遅れを解消する
と共に、単なるガスこんろ等の火炎を誤検知する
ことにより誤動作および一時的な火炎の増大に対
する誤動作をなくすようにした厨房火災用自動消
火装置の火炎検知器を提案している(特願昭56−
149763号明細書および図面参照)。
すべく厨房装置の側方で該厨房装置より上方の所
定高さ位置に焦電型赤外センサを仰角零以上に設
定して配置して、火炎が所定高さ以上に増大した
ときには該赤外センサから火災信号を出力する一
方、火炎が所定高さ以下に縮小したときには消炎
信号を出力するようにするとともに、該焦電型赤
外センサの出力信号に基づいて作動するタイマ機
能を有する制御回路を設け、焦電型赤外センサか
らの火災信号の受信時には該制御回路で設定時間
のカウントを開始し、カウント終了時に消火指令
信号を出力する一方、焦電型赤外センサからの消
炎信号を受信してカウントをクリアするようにす
ることにより、火炎検知の時間的遅れを解消する
と共に、単なるガスこんろ等の火炎を誤検知する
ことにより誤動作および一時的な火炎の増大に対
する誤動作をなくすようにした厨房火災用自動消
火装置の火炎検知器を提案している(特願昭56−
149763号明細書および図面参照)。
しかるに、上記提案のものでは、焦電型赤外セ
ンサの出力信号(火炎信号、消炎信号およびこん
ろ上方の熱気流による信号)は微視的に見ると、
第4図イ,ロおよびハに示すように火炎の状態や
熱気流の状態に応じて小刻みに揺れ動く波形とな
つていること、および鍋上の火炎は鍋の火皿面積
に応じた所定の極低周波数(例えば1Hz)でもつ
て増大および消失を繰返してゆらぐものであるた
めに火災信号と消炎信号とが頻繁に出力されるこ
とに起因して、焦電型赤外センサの出力信号に基
づく制御回路の作動が不正確になり易く、例えば
制御回路がカウントとリセツトとを頻繁に繰返し
て、火炎であるにも拘わらず自動消火装置が作動
しない場合があり、自動消火装置の作動を確実に
行い得ないという憾みがある。
ンサの出力信号(火炎信号、消炎信号およびこん
ろ上方の熱気流による信号)は微視的に見ると、
第4図イ,ロおよびハに示すように火炎の状態や
熱気流の状態に応じて小刻みに揺れ動く波形とな
つていること、および鍋上の火炎は鍋の火皿面積
に応じた所定の極低周波数(例えば1Hz)でもつ
て増大および消失を繰返してゆらぐものであるた
めに火災信号と消炎信号とが頻繁に出力されるこ
とに起因して、焦電型赤外センサの出力信号に基
づく制御回路の作動が不正確になり易く、例えば
制御回路がカウントとリセツトとを頻繁に繰返し
て、火炎であるにも拘わらず自動消火装置が作動
しない場合があり、自動消火装置の作動を確実に
行い得ないという憾みがある。
本考案は斯かる点に鑑みてなされたものであ
り、焦電型赤外センサの第4図イおよびロに示す
ような出力信号のうち、火炎のゆらぎの周波数を
含む狭帯域の周波数成分のみを波して、第5図
に示すような火炎のゆらぎに対応した電気信号を
得るとともに、この出力信号を整流し、平滑した
のち基準値と比較してタイマ回路へのカウント指
令信号およびリセツト信号を作成するようにする
ことにより、タイマ回路の作動すなわち自動消火
装置の作動を確実にすることを目的とするもので
ある。
り、焦電型赤外センサの第4図イおよびロに示す
ような出力信号のうち、火炎のゆらぎの周波数を
含む狭帯域の周波数成分のみを波して、第5図
に示すような火炎のゆらぎに対応した電気信号を
得るとともに、この出力信号を整流し、平滑した
のち基準値と比較してタイマ回路へのカウント指
令信号およびリセツト信号を作成するようにする
ことにより、タイマ回路の作動すなわち自動消火
装置の作動を確実にすることを目的とするもので
ある。
この目的達成のため、本考案の構成は、厨房装
置の側方に該厨房装置より発生する所定高さ以上
の火炎を検知するように配設され、火炎が所定高
さ以上になると火炎信号を出力し、火炎が所定高
さよりも縮小すると消炎信号を出力する焦電型赤
外センサと、上記厨房装置より発生する火炎のゆ
らぎの周波数を含む極低周波の狭帯域幅で上記焦
電型赤外センサの出力信号を波する帯域フイル
タと、該帯域フイルタを通過した出力信号を整流
する整流回路と、該整流回路の出力信号を平滑す
る平滑回路と、該平滑回路の出力信号を基準値と
比較して基準値以上のときにはカウント指令信号
を出力する一方、基準値より小さいときにはリセ
ツト信号を出力する比較器と、該比較器のカウン
ト指令信号を受けて設定時間をカウントし、カウ
ント完了時に消火指令信号を出力する一方、上記
比較器のリセツト信号を受けてカウントをクリア
するタイマ回路とを備えてなるものである。
置の側方に該厨房装置より発生する所定高さ以上
の火炎を検知するように配設され、火炎が所定高
さ以上になると火炎信号を出力し、火炎が所定高
さよりも縮小すると消炎信号を出力する焦電型赤
外センサと、上記厨房装置より発生する火炎のゆ
らぎの周波数を含む極低周波の狭帯域幅で上記焦
電型赤外センサの出力信号を波する帯域フイル
タと、該帯域フイルタを通過した出力信号を整流
する整流回路と、該整流回路の出力信号を平滑す
る平滑回路と、該平滑回路の出力信号を基準値と
比較して基準値以上のときにはカウント指令信号
を出力する一方、基準値より小さいときにはリセ
ツト信号を出力する比較器と、該比較器のカウン
ト指令信号を受けて設定時間をカウントし、カウ
ント完了時に消火指令信号を出力する一方、上記
比較器のリセツト信号を受けてカウントをクリア
するタイマ回路とを備えてなるものである。
上記の構成により、本考案では、焦電型赤外セ
ンサの出力信号が帯域フイルタで波されること
により、焦電型赤外センサの出力信号に含まれる
第4図イ,ロ及びハの如き高周波の微振動成分が
除去されるので、この微振動成分に起因するタイ
マ回路でのカウントの誤つたクリア動作が防止さ
れる。続いて、上記帯域フイルタで波された極
低周波の出力信号が整流回路で整流され、平滑回
路で平滑されるので、厨房装置より発生する火炎
のゆらぎ現象に起因する影響が取除かれる。そし
て、上記平滑回路で平滑された出力信号が比較器
で基準値と比較されて、タイマ回路へのカウント
指令信号とリセツト信号とが作成されるので、真
の火災時にはタイマ回路から消火指令信号が出力
されて、自動消火装置の作動が確実に行われるこ
とになる。
ンサの出力信号が帯域フイルタで波されること
により、焦電型赤外センサの出力信号に含まれる
第4図イ,ロ及びハの如き高周波の微振動成分が
除去されるので、この微振動成分に起因するタイ
マ回路でのカウントの誤つたクリア動作が防止さ
れる。続いて、上記帯域フイルタで波された極
低周波の出力信号が整流回路で整流され、平滑回
路で平滑されるので、厨房装置より発生する火炎
のゆらぎ現象に起因する影響が取除かれる。そし
て、上記平滑回路で平滑された出力信号が比較器
で基準値と比較されて、タイマ回路へのカウント
指令信号とリセツト信号とが作成されるので、真
の火災時にはタイマ回路から消火指令信号が出力
されて、自動消火装置の作動が確実に行われるこ
とになる。
以下、本考案の実施例を図面に基づいて詳細に
説明する。尚、厨房火災用自動消火装置の概略構
成は第1図により既述したので、その説明を省略
する。
説明する。尚、厨房火災用自動消火装置の概略構
成は第1図により既述したので、その説明を省略
する。
第2図において、7は焦電型赤外センサであつ
て、該焦電型赤外センサ7は、例えばガスこんろ
1側方の壁8で該ガスこんろ1より上方の所定高
さ位置(例えば20cm高さ位置)に設けられ、且つ
その仰角が零以上になるように、内部に集光レン
ズ9を配設した筒10により構成する赤外透過用
窓10aを水平に、もしくは斜め上方に向けて取
付けられ、よつてガスこんろ1より発生する所定
高さ以上の火炎を検知するように配設されてい
る。該焦電型赤外センサ7は、4〜6μの波長を
選択的に透過するフイルタが取付けられて、火炎
が所定高さ以上になると第4図イに示すような火
災信号を出力し、火炎が所定高さよりも縮小する
と同図ロに示すような消炎信号を出力するもので
あり、該両出力信号は制御回路11に入力されて
いる。
て、該焦電型赤外センサ7は、例えばガスこんろ
1側方の壁8で該ガスこんろ1より上方の所定高
さ位置(例えば20cm高さ位置)に設けられ、且つ
その仰角が零以上になるように、内部に集光レン
ズ9を配設した筒10により構成する赤外透過用
窓10aを水平に、もしくは斜め上方に向けて取
付けられ、よつてガスこんろ1より発生する所定
高さ以上の火炎を検知するように配設されてい
る。該焦電型赤外センサ7は、4〜6μの波長を
選択的に透過するフイルタが取付けられて、火炎
が所定高さ以上になると第4図イに示すような火
災信号を出力し、火炎が所定高さよりも縮小する
と同図ロに示すような消炎信号を出力するもので
あり、該両出力信号は制御回路11に入力されて
いる。
上記制御回路11の内部構成は第3図に示され
ている。該制御回路11は、上記焦電型赤外セン
サ7の出力信号のうち、厨房装置1上の鍋6より
発生する火皿面積に応じた火炎のゆらぎの周波数
(例えば1Hzまたは2.5Hz)を含む狭帯域幅の極低
周波数成分のみを波し増幅して、第5図に示す
ような火炎のゆらぎに対応した出力信号を得る帯
域フイルタとしての帯域増幅回路12と、該帯域
増幅回路12の出力信号を第6図ロに示す波形の
如く全波整流する整流回路13と、該整流回路1
3で整流された出力信号を同図ハに示す波形の如
く平滑する平滑回路14と、該平滑回路14で平
滑された出力信号をしきい値設定回路15の基準
値thと比較して該基準値th以上のときには同図ニ
に示すような「H」レベルのカウント指令信号を
出力する一方、基準値thより小さいときには
「L」レベルのリセツト信号を出力するコンパレ
ータよりなる比較器16と、該比較器16のカウ
ント指令信号を受けて設定時間Tのカウントを開
始し、カウントを完了すると第7図ホに示すよう
な消火指令信号を出力する一方、上記比較器16
のリセツト信号を受けてカウントをクリアするタ
イマ回路17と、該タイマ回路17の消火指令信
号をゲート回路18を介して受けると第7図トに
示すような「H」レベルの消火信号を自動消火装
置4に出力して該自動消火装置4を作動させるフ
リツプフロツプ回路19とを備えている。尚、第
3図中20は上記タイマ回路17と別個に消火指
令信号を出力する手動操作スイツチよりなるセツ
ト回路であつて、該セツト回路20の消火指令信
号を所定時間Tの経過を待たずにゲート回路18
を経てフリツプフロツプ回路19に入力せしめる
ことにより、手動操作でもつて自動消火装置4の
作動を直ちに開始できるようにしている。また、
21はフリツプフロツプ回路19をリセツトする
リセツト回路である。
ている。該制御回路11は、上記焦電型赤外セン
サ7の出力信号のうち、厨房装置1上の鍋6より
発生する火皿面積に応じた火炎のゆらぎの周波数
(例えば1Hzまたは2.5Hz)を含む狭帯域幅の極低
周波数成分のみを波し増幅して、第5図に示す
ような火炎のゆらぎに対応した出力信号を得る帯
域フイルタとしての帯域増幅回路12と、該帯域
増幅回路12の出力信号を第6図ロに示す波形の
如く全波整流する整流回路13と、該整流回路1
3で整流された出力信号を同図ハに示す波形の如
く平滑する平滑回路14と、該平滑回路14で平
滑された出力信号をしきい値設定回路15の基準
値thと比較して該基準値th以上のときには同図ニ
に示すような「H」レベルのカウント指令信号を
出力する一方、基準値thより小さいときには
「L」レベルのリセツト信号を出力するコンパレ
ータよりなる比較器16と、該比較器16のカウ
ント指令信号を受けて設定時間Tのカウントを開
始し、カウントを完了すると第7図ホに示すよう
な消火指令信号を出力する一方、上記比較器16
のリセツト信号を受けてカウントをクリアするタ
イマ回路17と、該タイマ回路17の消火指令信
号をゲート回路18を介して受けると第7図トに
示すような「H」レベルの消火信号を自動消火装
置4に出力して該自動消火装置4を作動させるフ
リツプフロツプ回路19とを備えている。尚、第
3図中20は上記タイマ回路17と別個に消火指
令信号を出力する手動操作スイツチよりなるセツ
ト回路であつて、該セツト回路20の消火指令信
号を所定時間Tの経過を待たずにゲート回路18
を経てフリツプフロツプ回路19に入力せしめる
ことにより、手動操作でもつて自動消火装置4の
作動を直ちに開始できるようにしている。また、
21はフリツプフロツプ回路19をリセツトする
リセツト回路である。
したがつて、上記実施例においては、ガスこん
ろ1上の火炎が一旦所定高さ以上に増大したのち
所定時間T内に消失した場合、すなわち調理人が
鍋6内の油に意識的に引火して調理している場合
等の火災でない場合には、第6図に示すように、
平滑回路14からの出力信号(同図ハ)がしきい
値設定回路15の基準値thより高くなつた時点
で、比較器16はカウント指令信号を出力して
(同図ニ)、タイマ回路17は設定時間Tのカウン
トを開始するが、平滑回路14の出力が所定時間
T内に基準値thより低くなるため、比較器16の
リセツト信号によりタイマ回路17はカウントを
クリアして消火指令信号は出力されない。このた
め、フリツプフロツプ回路19は消火信号を出力
せず、自動消火装置4は作動することがない。
ろ1上の火炎が一旦所定高さ以上に増大したのち
所定時間T内に消失した場合、すなわち調理人が
鍋6内の油に意識的に引火して調理している場合
等の火災でない場合には、第6図に示すように、
平滑回路14からの出力信号(同図ハ)がしきい
値設定回路15の基準値thより高くなつた時点
で、比較器16はカウント指令信号を出力して
(同図ニ)、タイマ回路17は設定時間Tのカウン
トを開始するが、平滑回路14の出力が所定時間
T内に基準値thより低くなるため、比較器16の
リセツト信号によりタイマ回路17はカウントを
クリアして消火指令信号は出力されない。このた
め、フリツプフロツプ回路19は消火信号を出力
せず、自動消火装置4は作動することがない。
これに対し、所定高さ以上の火炎が所定時間T
以上継続した火災時には、第7図に示すように、
平滑回路14の出力信号(同図ハ)が所定時間T
より長い間基準値th以上となるので、比較器16
はカウント指令信号の出力を設定時間T以上続行
して、タイマ回路17からは消火指令信号が出力
される(同図ホ)。その結果、フリツプフロツプ
回路19から消火信号が出力され、自動消火装置
4が作動して速やかに自動消火が行われることに
なる。
以上継続した火災時には、第7図に示すように、
平滑回路14の出力信号(同図ハ)が所定時間T
より長い間基準値th以上となるので、比較器16
はカウント指令信号の出力を設定時間T以上続行
して、タイマ回路17からは消火指令信号が出力
される(同図ホ)。その結果、フリツプフロツプ
回路19から消火信号が出力され、自動消火装置
4が作動して速やかに自動消火が行われることに
なる。
ここにおいて、火炎検知手段として検知速度が
速い焦電型赤外センサ7が使用されていることに
より、火災発生の検知の時間的な遅れが生じるこ
とがなく、速やかに自動消火が行われる。また、
焦電型赤外センサ7がガスこんろ1の側方で該ガ
スこんろ1より上方の所定高さ位置に設けられ、
且つその赤外透過用窓10aが水平もしくは斜め
上方に向けられた状態で所定高さ以上の火炎を検
知するように配設されていることにより、ガスこ
んろ1の火炎を焦電型赤外センサ7が誤検知する
ことはなく、自動消火装置4の誤動作が防止され
る。
速い焦電型赤外センサ7が使用されていることに
より、火災発生の検知の時間的な遅れが生じるこ
とがなく、速やかに自動消火が行われる。また、
焦電型赤外センサ7がガスこんろ1の側方で該ガ
スこんろ1より上方の所定高さ位置に設けられ、
且つその赤外透過用窓10aが水平もしくは斜め
上方に向けられた状態で所定高さ以上の火炎を検
知するように配設されていることにより、ガスこ
んろ1の火炎を焦電型赤外センサ7が誤検知する
ことはなく、自動消火装置4の誤動作が防止され
る。
さらに、調理上一時的に火炎が増大した場合に
おいては、その火炎の増大が設定時間T内である
ので、比較器16のリセツト信号によりタイマ回
路17がリセツトされることにより、消火指令信
号が出力されることはなく、一時的な火炎の増大
に対する誤動作も防止される。
おいては、その火炎の増大が設定時間T内である
ので、比較器16のリセツト信号によりタイマ回
路17がリセツトされることにより、消火指令信
号が出力されることはなく、一時的な火炎の増大
に対する誤動作も防止される。
そして、本考案の特有の効果として、焦電型赤
外センサ7の出力信号(第4図イ,ロおよびハ参
照)は、帯域増幅回路12(帯域フイルタ)で高
周波成分の通過が阻止されて、第5図に示すよう
な鍋6の火皿面積に応じた火炎のゆらぎ周波数を
含む所定の極低周波数成分のみの出力信号になる
ので、焦電型赤外センサ7の出力信号の小刻み変
動に起因するタイマ回路17の頻繁なカウント−
リセツト繰返し動作を防止することができるとと
もに、上記帯域増幅回路12を通過した焦電型赤
外センサ7の出力信号は、整流回路13で全波整
流され、平滑回路14で平滑されたのち比較器1
6で基準値thと比較されるので、火炎のゆらぎ現
象に影響されないカウント指令信号およびリセツ
ト信号を作成することができ、火炎のゆらぎ現象
に起因するタイマ回路17の頻繁なカウント−リ
セツト繰返し動作を防止することができる。よつ
て、該タイマ回路17の確実な作動により、所定
高さ以上の火炎が設定時間T以上継続した場合に
は自動消火装置を確実に作動させることができ、
装置の信頼性を向上させることができる。
外センサ7の出力信号(第4図イ,ロおよびハ参
照)は、帯域増幅回路12(帯域フイルタ)で高
周波成分の通過が阻止されて、第5図に示すよう
な鍋6の火皿面積に応じた火炎のゆらぎ周波数を
含む所定の極低周波数成分のみの出力信号になる
ので、焦電型赤外センサ7の出力信号の小刻み変
動に起因するタイマ回路17の頻繁なカウント−
リセツト繰返し動作を防止することができるとと
もに、上記帯域増幅回路12を通過した焦電型赤
外センサ7の出力信号は、整流回路13で全波整
流され、平滑回路14で平滑されたのち比較器1
6で基準値thと比較されるので、火炎のゆらぎ現
象に影響されないカウント指令信号およびリセツ
ト信号を作成することができ、火炎のゆらぎ現象
に起因するタイマ回路17の頻繁なカウント−リ
セツト繰返し動作を防止することができる。よつ
て、該タイマ回路17の確実な作動により、所定
高さ以上の火炎が設定時間T以上継続した場合に
は自動消火装置を確実に作動させることができ、
装置の信頼性を向上させることができる。
以上説明したように、本考案によれば、焦電型
赤外センサの出力信号の小刻み変動と火炎のゆら
ぎ現象とに起因するタイマ回路の誤動作を防止す
るようにしたので、自動消火の即行性能の向上化
に加えて、自動消火装置の作動を確実に行うこと
ができ、信頼性の向上を図ることができるのであ
る。
赤外センサの出力信号の小刻み変動と火炎のゆら
ぎ現象とに起因するタイマ回路の誤動作を防止す
るようにしたので、自動消火の即行性能の向上化
に加えて、自動消火装置の作動を確実に行うこと
ができ、信頼性の向上を図ることができるのであ
る。
第1図は従来例を示す厨房火災用自動消火装置
の全体概略構成図、第2図ないし第7図は本考案
の実施例を示し、第2図は焦電型赤外センサの取
付状態を示す図、第3図は制御回路の内部構成を
示すブロツク図、第4図イ,ロおよびハは焦電型
赤外センサの出力信号の波形図、第5図は帯域フ
イルタを通過したのちの焦電型赤外センサの出力
信号の波形図、第6図イ〜トは非火災時における
制御回路各部の出力波形図、第7図イ〜トは火災
時における第6図イ〜ト相当図である。 1……ガスこんろ(厨房装置)、4……自動消
火装置、6……鍋、7……焦電型赤外センサ、1
2……帯域増幅回路(帯域フイルタ)、13……
整流回路、14……平滑回路、15……しきい値
設定回路、16……比較器、17……タイマ回
路。
の全体概略構成図、第2図ないし第7図は本考案
の実施例を示し、第2図は焦電型赤外センサの取
付状態を示す図、第3図は制御回路の内部構成を
示すブロツク図、第4図イ,ロおよびハは焦電型
赤外センサの出力信号の波形図、第5図は帯域フ
イルタを通過したのちの焦電型赤外センサの出力
信号の波形図、第6図イ〜トは非火災時における
制御回路各部の出力波形図、第7図イ〜トは火災
時における第6図イ〜ト相当図である。 1……ガスこんろ(厨房装置)、4……自動消
火装置、6……鍋、7……焦電型赤外センサ、1
2……帯域増幅回路(帯域フイルタ)、13……
整流回路、14……平滑回路、15……しきい値
設定回路、16……比較器、17……タイマ回
路。
Claims (1)
- 厨房装置1の側方に該厨房装置1より発生する
所定高さ以上の火炎を検知するように配設され、
火炎が所定高さ以上になると火炎信号を出力し、
火炎が所定高さよりも縮小すると消炎信号を出力
する焦電型赤外センサ7と、上記厨房装置1より
発生する火炎のゆらぎの周波数を含む極低周波の
狭帯域幅で上記焦電型赤外センサ7の出力信号を
波する帯域フイルタ12と、該帯域フイルタ1
2を通過した出力信号を整流する整流回路13
と、該整流回路13の出力信号を平滑する平滑回
路14と、該平滑回路14の出力信号を基準値と
比較して基準値以上のときにはカウント指令信号
を出力する一方、基準値より小さいときにはリセ
ツト信号を出力する比較器16と、該比較器16
のカウント指令信号を受けて設定時間Tをカウン
トし、カウント完了時に消火指令信号を出力する
一方、上記比較器16のリセツト信号を受けてカ
ウントをクリアするタイマ回路17とを備えたこ
とを特徴とする厨房火災用自動消化装置の火炎検
知器。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP6807083U JPS59174690U (ja) | 1983-05-06 | 1983-05-06 | 厨房火災用自動消火装置の火炎検知器 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP6807083U JPS59174690U (ja) | 1983-05-06 | 1983-05-06 | 厨房火災用自動消火装置の火炎検知器 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS59174690U JPS59174690U (ja) | 1984-11-21 |
JPH0241739Y2 true JPH0241739Y2 (ja) | 1990-11-07 |
Family
ID=30198255
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP6807083U Granted JPS59174690U (ja) | 1983-05-06 | 1983-05-06 | 厨房火災用自動消火装置の火炎検知器 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPS59174690U (ja) |
Families Citing this family (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS6254400A (ja) * | 1985-09-02 | 1987-03-10 | 関 広 | 複合火災警報装置 |
Citations (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS5525862A (en) * | 1978-08-14 | 1980-02-23 | Fujitsu Ltd | Major-minor loop type bubble memory |
JPS5510105B2 (ja) * | 1974-07-12 | 1980-03-13 | ||
JPS56110021A (en) * | 1980-02-04 | 1981-09-01 | Kureha Chem Ind Co Ltd | Take-out circuit for pyroelectric signal |
JPS57112614A (en) * | 1980-08-27 | 1982-07-13 | Honeywell Inc | Flame monitoring apparatus for burner |
Family Cites Families (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS5834555Y2 (ja) * | 1978-07-01 | 1983-08-03 | ホーチキ株式会社 | 蓄積型火災感知器 |
JPS5940707Y2 (ja) * | 1980-03-10 | 1984-11-19 | ホーチキ株式会社 | 炎感知器 |
-
1983
- 1983-05-06 JP JP6807083U patent/JPS59174690U/ja active Granted
Patent Citations (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS5510105B2 (ja) * | 1974-07-12 | 1980-03-13 | ||
JPS5525862A (en) * | 1978-08-14 | 1980-02-23 | Fujitsu Ltd | Major-minor loop type bubble memory |
JPS56110021A (en) * | 1980-02-04 | 1981-09-01 | Kureha Chem Ind Co Ltd | Take-out circuit for pyroelectric signal |
JPS57112614A (en) * | 1980-08-27 | 1982-07-13 | Honeywell Inc | Flame monitoring apparatus for burner |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPS59174690U (ja) | 1984-11-21 |
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