JPH0241281Y2 - - Google Patents

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JPH0241281Y2
JPH0241281Y2 JP19134685U JP19134685U JPH0241281Y2 JP H0241281 Y2 JPH0241281 Y2 JP H0241281Y2 JP 19134685 U JP19134685 U JP 19134685U JP 19134685 U JP19134685 U JP 19134685U JP H0241281 Y2 JPH0241281 Y2 JP H0241281Y2
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valve
valves
cylinder
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Description

【考案の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本考案は、4つのシリンダーを十文字状に同一
平面に配置した十文字型4気筒エンジンにおける
弁装置に関する。
〔従来の技術〕
従来の十文字型エンジンの弁装置は、古くはカ
ミネのカム・エンジン〔「内燃機関の歴史」(昭和
44・12・25三栄書房発行)P260〕の弁装置や、
最近ではロータリーバルブを弁装置に用いたもの
〔「オートメカニツク7月号」(1976年内外出版発
行)P180〕がある。上記カミネのカム・エンジ
ンや一般の十字型エンジンでのO.H.C型弁装置と
しては4本のカム軸を必要とする。また、ロータ
リーバルブ型式では円筒型のローターを回転させ
る必要上圧縮洩れを防止するためそのハウジング
に特殊構造を必要とする。
〔発明が解決しようとする問題点〕
十字型エンジンでの通常のO.H.C型弁装置は4
本のカム軸を必要とし、カム軸の駆動が複雑とな
る欠点があり、一方、ロータリーバルブ型ではロ
ータリーバルブのハウジング部にローラー、シー
ル材、パツド等の特殊構造を必要とし構造が複雑
となる。また、上記何れの弁装置でも吸入気化燃
料は充分な渦流状態での吸入は困難で充填効率を
高めパワーアツプをするのには限度がある。
本発明はこのような点に着目し、十字型エンジ
ンでのO.H.C型弁装置のカム軸本数を減らし、構
造が簡単で気化燃料の充填効率のよい弁装置を提
供することを目的とする。
〔問題点を解決するための手段〕
本考案においては、4つのシリンダーを十文字
状にそれぞれ対向する1対のシリンダーの軸線を
同一平面で直交するように配置した十字型エンジ
ンにおいて、弁の配置を工夫して、シリンダーの
吸入気化燃料を充分な渦流状態で吸入するのと弁
の駆動装置を簡単化するために、隣り合う一組の
シリンダーC1,C2の各1対の弁V1,V1′及びV2
V2′をそれら各1対の弁の軸線により形成される
平面がそれぞれのシリンダーC1,C2の軸線に45゜
傾斜して互いに平行になるように配置し、上記シ
リンダーC1,C2と対称位置にあるもう一組の隣
り合うシリンダーC3,C4の各1対の弁V3,V3′及
びV4,V4′を上記シリンダーC1,C2の弁V1
V1′及びV2,V2′と対称的に配置する。さらに、
上記弁の軸線のなす平面がそれぞれ平行状態にあ
る各1組の隣り合うシリンダーの各1対の弁棒間
を挿通して、弁の開閉制御カムを備えた1対のカ
ム軸S1,S2を上記平行状態にある平面に垂直方向
に互いに平行に配置し、この平行な1対のカム軸
を十字型エンジンの出力回転軸に連動せしめて弁
を開閉するようになつている。
〔作用〕
本考案の弁装置では、十字型エンジンを作動さ
せるとき、その出力回転軸に連動して1対のカム
軸S1,S2が回転し、それにより4つのシリンダー
の各弁が開閉するが、これらの弁は、それぞれ1
対の弁の軸線のなす平面がシリンダー軸線方向に
45゜傾斜して取付られており、1対の吸気弁と排
気弁のそれぞれの軸線のなす角度は鋭角をなして
いるため、弁軸線はシリンダー軸線から外れてシ
リンダー軸線とシリンダー内壁面との間を通るよ
うになるもので、吸入された気化燃料はシリンダ
ー内壁面に沿つて渦を巻いて吸入される。従つ
て、吸入気化燃料の充填効率が向上し、エンジン
のパワーアツプをもたらし、また、弁の配置の形
態から燃焼室の形状が燃焼効率の高い半球形に近
い形状に形成できる。さらに、1対の平行なカム
軸の駆動により弁の開閉を行うため、通常のO.
H.C機構によるよりも駆動機構の簡単化をもたら
す。
〔実施例〕
本考案の実施例を添付の図面に基いて説明す
る。
第1図は、本考案にかかる弁装置を備えた十字
型エンジンの要部を示す断面平面図で、第2図は
該弁装置の要部の側面図である。なお、十字型エ
ンジンは先に本出願人が提案(昭和60年11月19日
出願)した型式の運動変換装置を持つものにつき
説明する。
4つのシリンダーC1,C2,C3,C4はそれぞれ
同一軸線上に対向して配置したシリンダーC1
C3の軸線とシリンダーC2,C4の軸線とが同一平
面で直交するごとく、該軸線の交点より等距離に
配置されている。隣り合う一組のシリンダーC1
C2の各1対の弁は該1対の弁V1,V1′及びV2
V2′の軸線により形成される各平面がそれぞれの
シリンダーC1,C2の軸線に45゜傾斜して取付けら
れる。つまり、第1図の十字型シリンダーの平面
図上では、シリンダー毎に吸気弁と排気弁が重つ
た状態で、すなわち、吸気弁V1と排気弁V1′が、
また、吸気弁V2と排気弁V2′がそれぞれ重つた状
態で取付けられる。このとき、1対の吸気弁と排
気弁の軸線のなす角度が鋭角をなしているため
(第2図参照)、それらの弁の軸線は各シリンダー
の内壁面と軸線との間を通つて該内壁面に斜めに
向うことになり、吸入された気化燃料はシリンダ
ー内壁面に沿つて渦を巻いてシリンダー内に吸入
充填されるようになる。また、燃焼室B1,B2
内面が半球形に近い形で形成されており、点火栓
I,IはそれぞれのシリンダーC1,C2の各1対
の吸気弁と排気弁の開閉部の間に該点火栓の軸線
が臨むように取付けられる(第3図参照)。また、
上記シリンダーC1,C2と対称位置にあるもう一
組の隣り合うシリンダーC3,C4の各1対の弁V3
V3′及びV4,V4′も同様にして上記シリンダーC1
C2の弁V1,V1′及びV2,V2′と対称的に配置しそ
れぞれの燃焼室B3,B4も同様に形成される。さ
らに、上記の隣り合う1組のシリンダーC1及び
C2の各1対の弁V1,V1′の弁軸及び弁V2,V2′の
弁軸間をそれぞれ等分して、各弁の軸線がなす平
面が平行状態にある該平面に垂直方向に1対のカ
ム軸S1,S2を設ける(第2図参照)。そして該1
対の平行なカム軸S1,S2をエンジンの回転軸と同
期して回転せしめるため、該カム軸S1,S2の軸端
部にそれぞれ同期用プーリー17,17を固着
し、十字型エンジンの出力回転軸の副軸4bに固
着した同期用プーリー14との間を同期用ベルト
18により連結してカム軸S1,S2を駆動せしめる
ようにする。なお19は同期用ベルト18用のガ
イドプーリーである。この同期用プーリーと同期
用ベルトとの組合せは、同期用ベルトにローラチ
エン又は合成樹脂製タイミングベルトなど任意の
ものを用いて構成する。実施例では4気筒エンジ
ンの回転軸を上記カム軸S1,S2と平行に配置する
ことにより容易に該カム軸S1,S2を駆動すること
ができる。このカム軸S1,S2には各シリンダー毎
に1対のカムK,Kがそれぞれロツカーアーム
R,Rを介してそれぞれのシリンダーの吸気弁及
び排気弁を所定のタイミングで開閉せしめるよう
に固着されており、出力回転軸の回転により4つ
のシリンダーにおいて、吸入、圧縮、爆発、排気
が順次正確なタイミングで行われるようになつて
いる。この実施例においては、エンジンのピスト
ンから出力回転軸迄の構成は次のようにつてい
る。すなわち、シリンダーC1内のピストンP1
ピストンピンp1と、シリンダーC2内のピストンン
P2のピストンピンp2と、シリンダーC3内のピス
トンP3のピストンピンp3と、シリンダーC4内の
ピストンP4のピストンピンp4のそれぞれ相隣るピ
ストンピン間を4等辺のリンクL1,L2,L3,L4
で連結し、対向する平行リンクL1,L3及びL2
L4のそれぞれの中点に、中央でX状に重なつて
交叉しているクロスアームA1,A2の端部をそれ
ぞれ関着し、下部のクロスアームA1下部に固設
した揺動軸1の下部のヨーク2の二叉に分岐した
アーム2a,2a間に、直交軸受6の左右の1対
の揺動ピン6a,6aを懸架してZクランク軸3
の両側の回転軸4a,4b間の軸線に斜交するク
ランクピン5に該直交軸受6を摺嵌せしめて、ヨ
ーク2の揺動により直交軸受6がミソスリ運動を
起こしZクランク軸3が回転するようになつてい
る(第4図参照)。Zクランク3の主軸4aには
フライホイール11が、また、上部クロスアーム
A2上部に固設された揺動軸1aには揺動バラン
スウエイト10が固着されている。第1図におい
て4つのシリンダーC1,C2,C3,C4の何れか1
つのシリンダー内の吸入気化燃料が爆発すると、
該シリンダー内のピストンが十字型シリンダーの
中心に向つて押されると同時に対向するシリンダ
ー内のピストンも該中心に向かつて引き寄せら
れ、他の対向するシリンダーの1対のピストンは
4等辺リンクの変形で外方向へつまりシリンダー
内へ押し込まれる。すなわち、爆発により十字型
シリンダーの中心に向つて移動するピストンと対
向して該中心に向つて移動するピストンが摺動す
るシリンダー内には外気が吸入され、他の1対の
対向するシリンダー内ではピストンの外向きの移
動押込みにより一方では吸入気化燃料の圧縮が、
他の一方では爆発燃焼ガスが排気されるようにな
つている。爆発が順次シリンダーC1,C2,C3
C4の順に行われると各シリンダーで吸入、圧縮、
爆発、排気が順次行われることになり、それに伴
い、対向する各1対の平行リンクL1,L3及びL2
L4が交互に近づいたり遠ざかつたりして、下部
のクロスアームA1と上部のクロスアームA2とが
反対方向に揺動し、この1回のクロスアームの揺
動往復により下部のクロスアームA1からヨーク
2、直交軸受6を介してZクランク3が回転し、
一方、揺動バランスウエイト10もヨーク2など
の揺動による振動を相殺する方向に揺動する。こ
のようにして、或るシリンダーの吸入気化燃料の
爆発から次回の爆発までクロスアームA1及びA2
はそれぞれ2回往復揺動しヨーク2が2回往復揺
動してZクランク3は2回転する。そして、Zク
ランク軸3の2回転により同期用プーリー14、
同期用ベルト18を経てカム軸S1,S2は1回転す
るものである。実施例に示すように本考案におい
ては4つの各シリンダーの吸気弁及び排気弁の駆
動は二本のカム軸S1,S2ですみ、エンジンからの
カム駆動用の回転軸〔実施例では出力回転軸の副
軸4b〕をカム軸S1,S2と平行に配置することに
より、弁駆動機構を極めて簡単に構成できる。
なお、上記実施例においては十字型エンジンに
おける弁装置を、本出願人が先に提案した型式の
運動変換装置を有する十字型エンジンについて説
明したが、任意の十字型エンジンでも本考案のご
とく弁を配置して、弁駆動のカム軸S1,S2の駆動
軸(エンジンの回転副軸)を該カム軸と平行に配
置することにより、気化燃料がシリンダー内に渦
流状態で効率良く吸入充填されると共にO.H.C式
弁装置を備えた十字型エンジンの弁駆動構造を簡
単化するものである。
〔考案の効果〕
本考案の弁装置では、十字型エンジンのシリン
ダー配置の特徴を利用して、弁配置を工夫するこ
とにより弁の駆動を通常のO.H.C機構による四本
のカム軸を使用するものよりも簡単化するととも
に、弁の軸線方向がシリンダー軸線とシリンダー
内壁面との間を通つて該内壁面に斜めに向うよう
になるから、通常の弁配置のものに比較して吸気
弁より気化燃料がシリンダー内壁面に沿つて効率
良く渦流状態で吸入され充填効率が向上して多量
の燃料を吸入することができ、エンジンのパワー
アツプをもたらす効果がある。また、弁の配置が
シリンダー軸線に対し通常の弁配置よりも大きく
傾いて設置でき燃焼室の形状が燃焼効率の高い半
球形に近い形状とすることができる。さらに、点
火プラグ取付の自由度が高いので火焔伝播の距離
をノツキングなどの異常燃焼の起り難い最も効率
のよい場所に設定することができる。このように
本考案の弁装置は十字型エンジンのシリンダー配
置の特徴を利用して弁駆動の構造が通常のO.H.C
機構によるものより簡単で吸入気化燃料の充填効
率の良いパワーアツプ可能な、また、燃焼効率の
高い弁装置を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
図面は、本考案の一実施例を示すもので、第1
図は、本考案にかかる弁装置を備えた十字型エン
ジンの要部を示す断面平面図、第2図は、第1図
の弁装置の要部を示す側面図、第3図は、弁取付
部分の斜視図、第4図は、第1図の十字型エンジ
ンの回転軸と弁駆動用のカム軸との連動を示す側
面図、である。 C1,C2,C3,C4……シリンダー、P1,P2,P3
P4……ピストン、V1,V2,V3,V4……吸気弁、
V1′,V2′,V3′,V4′……排気弁、S1,S2……カム
軸、R……ロツカーアーム、K……カム、4a,
4b……エンジンの回転軸、14,17……同期
用プーリー。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 同一軸線上に対向して配置した各1対のシリン
    ダーの各軸線が同一平面で直交するごとく4つの
    シリンダーを十文字状に配置したエンジンにおい
    て、隣り合う1組のシリンダーC1,C2の各1対
    の弁V1,V1′及びV2,V2′を該各1対の弁の軸線
    がなす平面がそれぞれのシリンダーC1,C2の軸
    線に45゜傾斜して平行するごとく対向して配置す
    る一方、上記シリンダーC1,C2と対称位置にあ
    る他の隣り合う1組のシリンダーC3,C4の各1
    対の弁V3,V3′及びV4,V4′を上記シリンダーC1
    C2の弁V1,V1′及びV2,V2′と対称的に配置する
    とともに、弁の軸線のなす平面がそれぞれ平行状
    態にある各1組の隣り合うシリンダーの各1対の
    弁棒間を挿通して弁の開閉制御カムKを備えた1
    対のカム軸S1,S2を上記弁の軸線のなす平面に垂
    直に互いに平行に配置し、該カム軸S1,S2を4シ
    リンダーによる出力回転軸に連動するようにした
    ことを特徴とする十字型エンジンにおける弁装
    置。
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Publication Number Publication Date
JPS6298705U JPS6298705U (ja) 1987-06-23
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