JPH0240343B2 - - Google Patents

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JPH0240343B2
JPH0240343B2 JP60197541A JP19754185A JPH0240343B2 JP H0240343 B2 JPH0240343 B2 JP H0240343B2 JP 60197541 A JP60197541 A JP 60197541A JP 19754185 A JP19754185 A JP 19754185A JP H0240343 B2 JPH0240343 B2 JP H0240343B2
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JP
Japan
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puncture needle
tip
thermoplastic polyester
needle
polyester resin
Prior art date
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JP60197541A
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English (en)
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Tsuneo Nakada
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Terumo Corp
Original Assignee
Terumo Corp
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Description

【発明の詳細な説明】 発明の背景 技術分野 本発明は、医療用穿刺針に関するものである。
詳しく述べると、輸液セツト、輸血セツト、連結
管セツト等の医療用具に使用される繊維強化熱可
塑性ポリエステル樹脂製医療用穿刺針に関するも
のである。 先行技術 従来、輸液セツト、輸血セツト等の使用時に
は、輸液管、輸血管等を連結されてなる瓶針を輸
液または輸血容器に備えられているゴム栓または
樹脂ダイヤフラムに刺通して、該容器内の液を取
出し可能としている。しかして、従来の瓶針は、
ステンレス鋼等の金属もしくはアクリロニトリル
−ブタジエン−スチレン(ABS)樹歯等の樹脂
によつて形成されている。 しかしながら、瓶針を金属によつて形成する場
合には、刃面で使用者が手指に径我をしたり、ゴ
ム栓刺通時にゴム詮クズが溶液内に入る、いわゆ
るコアリングを起したり、あるいは針に錆を生じ
たり、また樹脂製のハブ部と一体的に形成でき
ず、製造工程が複雑になる等の不都合がある。一
方、瓶針を樹脂によつて形成する場合には、刺通
抵抗が大きく、その使用回数の増大に伴なつて刺
通抵抗が増加したり、あるいな強度不足のために
折損するという不都合がある。 発明の目的 したがつて、本発明の目的は、新規な医療用穿
刺針を提供することにある。本発明の他の目的
は、使用者にとつて安全でコアリングを起しにく
く、錆を生ずることなく刺通抵抗を低減し、かつ
折損強度の向上が可能な医療用穿刺針を提供する
ことにある。 これらの諸目的は、熱可塑性ポリエステル樹脂
と該樹脂中に分散された繊維状体とからなる成形
体であり、該成形体は刺通先端部以外が中空状体
であり、該刺通先端部の先端半径が1.0mm以下の
実質的曲面であり、かつ該成形体の硬度はロツク
ウエル硬度Rスケールで100以上であることを特
徴とする医療用穿刺針により達成される。 また、本発明は、繊維状体がガラス繊維または
炭素繊維である医療用穿刺針である。さらに、本
発明は、成形体の硬度がロツクウエル硬度Rスケ
ール110以上である医療用穿刺針である。さらに、
本発明は、熱可塑性ポリエステル樹脂がポリエチ
レンテレフタレートである医療用穿刺針である。 発明の具体的構成 つぎに、図面を参照しながら本発明の一実施態
様を説明する。すなわち、第1図に示すように本
体部1の一端に刺通先端部2を、また他端に接続
部3を備えてなる瓶針4であり、該刺通先端部2
付近には針孔5が穿設されており、本体部1およ
び接続部3は中空部6を形成し、該中空部6は前
記針孔5に連通している。また、刺通先端部2は
実質的に曲面であり、その先端半径は1.0mm以下、
好ましくは1.0〜0.1mm、さらに好ましくは0.6〜
0.2mmである。さらに、本体部1と接続部の間に
は、チユーブ(図示せず)の接続や刺通先端部2
の刺通操作を容易にするために、必要により鍔部
7が設けられている。 第2図は、本発明の他の実施態様を示すもの
で、第1図に示す瓶針と同様に本体部11の一端
に刺通先端部12を、また他端に接続部13を備
えてなる瓶針14であり、該刺通先端部12付近
には針孔5が穿設されており、本体部11および
接続部13は中空部16を形成し、該中空部16
は前記針孔15に連通している。また、刺通先端
部12は実質的に曲面であり、その先端半径は第
1図の場合と同様であり、さらに必要により鍔部
17が設けられている。いずれの場合も、刺通先
端部2,12の先端角θは10〜50゜が好ましく、
特に15〜35゜が好ましい。 本発明に係る医療用穿刺針に使用される熱可塑
性ポリエステル樹脂としては、ポリエチレンテレ
フタレート、ポリブチレンテレフタレート等があ
り、好ましくはポリエチレンテレフタレートであ
る。ポリエチレンテレフタレートは、分子量
15000〜35000、好ましくは20000〜30000のものが
好適である。 繊維状体としては、ガラス繊維(例えばチヨツ
プドストランド)、炭素繊維、ロツクウール、ア
ルミナ繊維、金属ウイスカー等があるが、好まし
くはガラス繊維および炭素繊維であり、成形性、
射出時の配向性、強度、価格等の点からガラス繊
維が最も好ましい。また、熱可塑性ポリエステル
樹脂との親密性を高めるために、シランカツプリ
ング剤等の親和剤を被覆したガラス繊維が特に好
ましい。繊維状体は、種々の形体が使用できる
が、成形性の点から、直径25μm以下、長さ20mm
以下が望ましく、強度の点から直径5μm以上、
長さ0.1mm以上が望ましく、さらに直径7〜16μ
m、長さ0.3〜5mmがより望ましい。 熱可塑性ポリエステル樹脂と繊維状体との配合
比は、該樹脂100重量部当り10〜90重量部、好ま
しくは20〜50重量部である。繊維状体が10重量部
未満では充分な硬度および強度が得られないこと
があり、一方、90重量部を越えると成形が困難で
かつ成形体の表面に繊維状体が出てくることがあ
る。なお、前記熱可塑性ポリエステル樹脂中に
は、顔料、耐γ線向上剤、その他の添加剤が、必
要により配合される。 本発明による医療用穿刺針は、前記のごとき組
成物を用いて射出成形法、移送成形法、圧縮成形
法等により所定の形状に成形することにより製造
されるが、その作業性の点から射出成形法が最も
好ましい。 しかして、このようにして得られる穿刺針の硬
度は、ロツクウエル硬度Rスケールで100以上、
好ましくは110〜130である。 つぎに、実施例を挙げて本発明をさらに詳細に
説明する。 実施例 1 熱可塑性ポリエステル樹脂としてポリエチレン
テレフタレート(分子量24000)65重量部、ガラ
ス繊維としてチヨツプドストランドガラス繊維
(直径11μm、長さ0.5mm)30重量部および顔料5
重量部よりなる組成物を用いて第1図に示す医療
用穿刺針4を射出成形法により製造した。 得られた穿刺針についてASTMに基づいて測
定した物性は第1表のとおりであつた。
【表】 なお、得られた穿刺針は外径が3.2mm、刺通部
先端角30゜、先端半径0.2mmであつた。 この穿刺針(瓶針)の先端部にシリコーンオイ
ル[東レシリコーンSH200(粘度100000センチス
トークス)]を塗布したのち、刺通抵抗を測定し
た。刺通対象は、第3図に示すように、テルモ株
式会社の商品名テルパツクのゴム栓と第4図に示
すように大塚製薬株式会社の商品名プラボルトの
ゴム栓である。テルパツクのゴム栓は、第3図に
示すように、排出口チユーブ20の先端部に排出
膜21を当接し、これをゴム栓22で押え、該ゴ
ム栓22を排出口キヤツプ23で固定し、その先
端部にダンパープルーフフイルム24を貼着して
なるものである。さた、プラボトルのゴム栓は、
第4図に示すように、容器本体30に当接されて
いる排出口膜31にゴム栓32を被覆させ、その
表面にキヤツプ33を被せ、かしめチユーブ34
でかしめ固定したものである。 刺通試験は、オートグラフ(株式会社島津製作
所製引張圧縮試験機)を用いて前記ゴム栓を名穿
刺針で刺通(刺通速度100mm/min)するときの
応力を測定して行なつた。その結果を第2表に示
す。第2表の各刺通抵抗値(単位Kg)は、実験個
数3個の平均値である。なお、比較のために、従
来品(ABS樹脂製)およびカヌラ瓶針について
も同様な試験を行なつた。
【表】 針
第2表から明らかなように、本発明による穿刺
針は、従来品に比べて穿通抵抗が著しく低減し、
カヌラ瓶針とほぼ同じレベルになる。 実施例 2〜3 ガラス繊維の含量を変えた以外は実施例1と同
様の方法により穿刺針を作り、同様な試験を行な
つたところ、第3表の結果が得られた。
【表】 比較例 1〜2 ポリエチレンテレフタレート(PET)の代り
にアクリロニトリル−スチレン共重合体(AS樹
脂、日本合成ゴム株式会社製コリメートS−325)
(比較例1)に代え、また同様にポリスチレン
(デンカ株式会社製、デンカスチロールMT−
GF30)(比較例2)に代えた以外は実施例1と同
様の方法で穿刺針を作り、同様な試験を行なつた
ところ、第4表の結果が得られた。
【表】 第4表から明らかなように、比較的硬度の高い
樹脂の中でもポリエチレンテレフタレートは刺通
抵抗低減に優利である。 実施例 4 刺通抵抗は穿刺針最先端がゴム栓のゴム部を破
る時が最も高く、その値は先端形状によつても異
なる。 実施例1においてガラス繊維含量を25重量%に
した以外は同様の方法で穿刺針(実施例4)を作
り、同様の方法で試験したところ、第5表の結果
が得られた。 比較例 3 また、実施例1においてガラス繊維含量が25重
量%にし、かつ先端形状を球状とせずに鋭利にし
た以外は同様の方法で穿刺針を作り、同様の方法
で試験したところ、第5表の結果が得られた。
【表】 第5表から明らかなように、先端が鋭利な場
合、2回目以降の刺通抵抗が大幅に増大し、穿刺
針の差替時の刺通抵抗が大きくなる。これは1回
目の刺通時に発生する先端のヘタリに起因するも
のと考えられる。 実施例 5 実施例4において、刺通先端部の先端角θを
種々代えた以外は同様な方法により穿刺針を作
り、同様な方法で試験を行なつたところ、第6表
の結果が得られた。
【表】 実施例 6 実施例1で得られた穿刺針に塗布するシリコー
ンオイル(SH200)の粘度について試験したとこ
ろ、第7表の結果が得られた。
【表】 発明の具体的説明 以上述べたように、本発明は、熱可塑性ポリエ
ステル樹脂100重量部に対する繊維状体の配合量
が10〜90重量部である熱可塑性ポリエステル樹脂
と該樹脂中に分散された増維状体とからなる成形
体であり、該成形体は刺通先端部以外が中空状体
であり、該刺通先端部の先端半径が1.0mm以下の
実質的曲面であり、かつ該成形体の硬度はロツク
ウエル硬度Rスケールで100以上であることを特
徴とする弾性体または不撓性体を刺通し得る医療
用穿刺針であるから、金属の場合のように、錆を
生じることがなくかつ製造が容易であるばかりで
なく、他の熱可塑性樹脂も使用したものに比べた
刺通抵抗も小さく、カヌラ瓶針なみのものが得ら
れる。また、その形状の点から、カヌラ瓶針のよ
うにコアリングの発生がない。さらに、ハブと刺
通部分が一体成形により形成されているので、カ
ヌラ瓶針に比してコスト面で有利である。
【図面の簡単な説明】
第1〜2図は本発明による穿刺針の一実施態様
を表わす側面図であり、また第3〜4図は本発明
による穿刺針が刺通されるゴム栓の一例を示す断
面図である。 1,11……本体部、2,12……刺通先端
部、3,13……接続部、4,14……瓶針、
5,15……針孔、6,16……中空状部、7,
17……鍔部。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 熱可塑性ポリエステル樹脂100重量部に対す
    る繊維状体の配合量が10〜90重量部である熱可塑
    性ポリエステル樹脂と該樹脂中に分散された繊維
    状体とからなる成形体であり、該成形体は刺通先
    端部以外が中空状体であり、該刺通先端部の先端
    半径が1.0mm以下の実質的曲面であり、かつ該成
    形体の硬度はロツクウエル硬度Rスケールで100
    以上であることを特徴とする医療用穿刺針。 2 繊維状体はガラス繊維または炭素繊維である
    特許請求の範囲第1項に記載の医療用穿刺針。 3 成形体の硬度がロツクウエル硬度Rスケール
    110以上である特許請求の範囲第1項または第2
    項に記載の医療用穿刺針。 4 熱可塑性ポリエステル樹脂がポリエチレンテ
    レフタレートである特許請求の範囲第1項ないし
    第3項のいずれか一つに記載の医療用穿刺針。
JP60197541A 1985-09-09 1985-09-09 医療用穿刺針 Granted JPS6257565A (ja)

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