JPH024028B2 - - Google Patents

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JPH024028B2
JPH024028B2 JP58158358A JP15835883A JPH024028B2 JP H024028 B2 JPH024028 B2 JP H024028B2 JP 58158358 A JP58158358 A JP 58158358A JP 15835883 A JP15835883 A JP 15835883A JP H024028 B2 JPH024028 B2 JP H024028B2
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JP58158358A
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Norio Aoki
Saburo Tsuji
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Matsushita Electric Industrial Co Ltd
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Description

【発明の詳細な説明】 産業上の利用分野 本発明は、組立て、溶接ロボツトなどの3次元
物体を扱う産業機器において、対象物体の位置、
形状等を認識する物体検出方法に関するものであ
る。
従来例の構成とその問題点 近年、産業用ロボツトの普及はめざましく、よ
り高度な機能が要求されるようになつている。工
業用TVカメラなどを用いた視覚機能も、その1
つであり、視覚フイード・バツクによるロボツト
の知能化が期待されている。
しかし、現在までのところ、実用化レベルに至
つているのは、主に2次元情報を利用したものが
ほとんどで、産業応用の対象として最も重要な3
次元物体の認識は、盛んに研究されているが、実
用例は少ない。
3次元物体の位置、形状等を認識するための、
一般的な従来の方法は、2台のTVカメラによつ
て対象物を異なる角度から撮像し、両眼立体視す
ることにより、3次元的な位置、形状を求めるも
のであるが、次のような問題点がある。
(1) 階調を有する入力画像の中から、エツジ、コ
ーナ点などの特徴を抽出するのに膨大な計算量
が必要である。
(2) 左、右両画面間で、特徴となる線、点間の対
応関係を求める必要があり、これが困難であ
る。
問題点(2)は、両眼立体視する場合に特有の問題
点であり、あらかじめ対象となる物体の形状情報
などがなければ一意的には求められない。
そこで従来は上記(1)、(2)の問題点に対する解決
策として、スリツト光を利用する方法が研究され
てきた。
第1図には、従来のスリツト光を用いた距離測
定法の原理図を示す。同図の例では、スリツト光
源1から照射されるスリツト光束2を、回転ミラ
ー4によつて偏向させ、対象となる3次元物体3
に照射し、その反射光をTVカメラ5で撮像す
る。スリツト光束面の角度情報と、カメラの位置
情報(角度、距離等)から、物体上のスリツト光
の3次元位置を求めることができる。3次元物体
3の全体の距離情報を得るためには、回転ミラー
4によつてスリツト光を順次走査してゆき、その
都度距離を測定する。
同図に示す方法では、入力画像がスリツト・パ
ターンであるため、容易に2値化画像を得ること
ができ、スリツト・パターンの屈折点などの特徴
点の抽出も容易である。また、ミラーの回転角度
と、カメラの設定角度から一意的に3次元の距離
情報を求めることができ、前述の問題点(1)、(2)と
も解決できる手法である。
しかし、この従来の方法では、画像入力に時間
がかかるという問題点が残つている。すなわち、
1回の画像入力によつて得られるのは1本のスリ
ツト・パターンだけであるため、3次元物体の全
体にわたつて距離情報を得るためには、ミラー4
を回転させてスリツト・パターンを順次走査しな
がら走査の各ステツプごとに画像入力を行なわね
ばならず、実用的な見地からは、その入力時間が
大きな問題となつている。複数本のスリツト・パ
ターンを3次元物体の全体に照射するようにすれ
ば、画像入力の回数は、1回だけでよくなるが、
スリツト光速面が複数枚存在するため、入力画像
中のスリツト・パターンと、該当するスリツト光
束面との対応を求めることが困難であり、確実に
距離情報を求めることができない。
発明の目的 本発明は、以上に述べたような3次元物体の位
置、形状を求めるための従来の方法において問題
であつた画像入力時間を大幅に短縮し、実用的な
3次元物体の検出方法を提供することを目的とす
る。
発明の構成 本発明は、被検出物体にスリツト光源から複数
本のスリツト・パターンを照射し、前記被検出物
体を互いに異なる2つの方向から第1および第2
の画像入力装置によつて撮像し、前記第1の画像
入力装置の撮像面上に結像したスリツト・パター
ン上の任意の1点を選択し、前記選択した第1の
選択点と前記第1の画像入力装置のレンズ系の光
学的中心とを結んでなる3次元空間中の第1の仮
想的直線を求め、前記第2の画像入力位置の撮像
面上に結像したスリツト・パターン上の任意の1
点を選択し、前記選択した第2の選択点と前記第
2の画像入力装置のレンズ系の光学的中心とを結
んでなる3次元空間中の第2の仮想直線を求め、
前記第1および第2の仮想直線と、前記スリツト
光源から照射される複数のスリツト光束平面のう
ちの任意の1つとの第1および第2の交点を求
め、前記第1および第2の交点の3次元空間にお
ける位置を比較することによつて、前記第1およ
び第2の選択点の対応関係を検出し、対応のとれ
た前記選択点に該当する前記被検出物体表面上の
点の3次元位置を検出することを特徴とする物体
検出方法である。
実施例の説明 以下本発明の原理について、図面を用いながら
詳細に説明する。
第2図は、本発明の画像入力部の構成例を示す
図である。スリツト光源1から、複数枚のスリツ
ト光束群2を3次元物体3に照射する。これによ
つて3次元物体3の表面上、および床面上にはス
リツト・パターン群7が形成される。これを、第
1のTVカメラ5および、第2のTVカメラ6で
撮像する。第3図aには第1のカメラ5による入
力画像(右画面)を、第3図bには第2のカメラ
6による入力画像(左画面)の例をそれぞれ示
す。
第4図は、カメラ光学系と、撮像面、入力画像
の関係を示す図である。11はカメラのレンズ系
を表わしており、点E12はカメラ・レンズ系1
1の光学的中心(以下、視点と呼ぶ)である。3
次元空間中におかれた3次元物体3をカメラで撮
像すると、カメラの撮像面13上には、同図に示
すような結像が得られる。L1は、視点E12と、
撮像面13との距離である。通常撮像面13は、
レンズ系11の焦点面近傍に位置する。撮像面1
3上の結像を観測するためには、結像パターンを
別のイメージ面14に出力する必要がある。イメ
ージ面14としては、CRT画面、写真など任意
のものが考えられるが、通常計算機を用いて画像
データを処理するためには、入力画像を画像メモ
リに記録格納することが一般的であるので、ここ
ではイメージ面14として画像メモリを考える。
撮像面13上の結像パターンと、画像メモリ14
上の入力画像とは、撮像面上のX−Y平面と、イ
メージ面上のX′−Y′平面との平行移動量および
拡大比率の関係から、変換マトリクスTo、(To
は3×3のマトリクス)によつて、次のように線
型座標変換が可能である。
(X,Y,1)=(X′,Y′,1)・To Toは、カメラおよび、画像メモリの設計仕様、
あるいは入力画像データの解析などによつて、あ
らかじめ求めておくことができる。
15は、撮像面13を視点E12を対称点とし
て点対称な位置に移した仮想的な撮像面である。
一方16は、撮像面13上のX−Y平面の原点
と、イメージ面上の対応する点(平行移動がなけ
れば原点)とが、ともにカメラの光軸上にあると
考えた時に、平行移動量および拡大比率の関係か
ら3次元空間中に求められるイメージ面14を、
同様に視点E12を対称点として点対称な位置に
移した仮想的なイメージ面である。L2は、この
仮想的なイメージ面16と視点E12との距離で
ある。L2は、イメージ面16と、撮像面15と
の拡大比率Pから、L2=L1×Pとして求められ
る。撮像面13と15、イメージ面14と16と
は、視点E12を、対称点として点対称な位置に
あるため、3次元物体3上の点と、視点E12と
を結ぶ視線と、撮像面あるいはイメージ面との交
点の座標を考える上では等価である。(ただしZ
軸方向の座標および扱いは異なる。)従つて、説
明の簡単化のための以下の説明では、撮像面ある
いはイメージ面として15あるいは16を想定し
て説明する。
第5図は、本発明の構成と原理を説明するため
の図である。同図において、Oは絶対空間中の座
標原点であり、3次元物体3の置かれる床面上な
どに設定する。E1,E2はそれぞれ第1、第2の
TVカメラ5,6のレンズ系の光学的中心(視
点)である。21,22はそれぞれ第1、第2の
TVカメラの撮像面である。ただし、ここで考え
る撮像面は第4図において説明したように、実際
の撮像面を視点を対称点として点対称な位置に移
動した平面である。l1,l2は、それぞれ第1およ
び第2のTVカメラの視点と撮像面との距離であ
る。撮像面21,22のかわりに、第4図のイメ
ージ面16に相当するものを考えてもよい。ただ
し、その場合はl1,l2としては、各イメージ面と
視点との距離を考えなくてはならない。
O1は撮像面21上に想定するX1−Y1−Z1座標
系(Z1軸方向は、O1→E1の方向とする)の原点
である。O2は撮像面22上に想定するX2−Y2
Z2座標系(Z2軸方向はO2→E2の方向とする)の
原点である。同図の例では第1のTVカメラ5
は、光軸が原点Oを通り、絶対座標系のx−z平
面に対してα1、y−z平面に対してθの角度をも
つて設置されており、第2のカメラ6は、光軸が
原点Oを通り、絶対座標系のx−z平面に対して
α2の角度をもつて設置されているものとしてい
る。
絶対座標系の原点Oと、各視点E1,E2との距
離をそれぞれd1、d2とすると、上記のようなカメ
ラ系の接定条件(α1,α2,θ,l1,l2,d1,d2
れらを以後カメラ・パラメータと呼ぶ)は、2台
のカメラ5,6を、絶対空間中に設置するとき
に、実測したり基準入力画像を解析することによ
つて、あらかじめ求めておくことができる。従つ
て以後は、既知のデータとして扱う。
上記カメラ・パラメータがわかれば、撮像面2
1上のX1−Y1−Z1座標系から絶対座標系への変
換マトリクスT1、および撮像面22上のX2−Y2
−Z2座標系から絶対座標系への変換マトリクス
T2も一意的に決定できる。一般にT1、T2は4×
4のマトリクスとして表現できる。第5図の構成
例におけるT1を以下に例示する。
〔x,y,z,1〕 =〔X1,Y1,Z1,1〕・T1 T1、T2についてもあらかじめ求めておくもの
とする。
また、第5図には、スリツト光源1から照射さ
れる3枚のスリツト・光束平面2−1,2−2,
2−3についても示している。各スリツト光束平
面の3次元空間中における位置は、スリツト光源
1の設計仕様および、スリツト光源1の3次元空
間における設定位置および照射角度から一意的に
決定できる。また、スリツト光源1の3次元空間
中の位置と、物体3を除いた時に床面上に形成さ
れるスリツト・パターン像を計測することによつ
ても、各スリツト光束平面の位置を求めることが
可能である。上記のような方法によつて、各スリ
ツト光束平面2−1〜2−3の、絶対座標系にお
ける平面の式S1、S2、S3についても、あらかじめ
既知のデータとして求めておくものとする。
さて、上記の準備をした上で、第1、第2の
TVカメラ5,6によつて3次元物体3の表面上
に形成されるスリツト・パターン像を入力する
と、撮像面21,22上には、第5図に示すよう
なスリツト・パターンが得られる。
いま、特徴点として、スリツト・パターンの屈
折点を考え、第5図の撮像面21上の点Piを選択
したとする。同図の例では、図面が複雑になるの
を避けるため、スリツト光束面を3枚とし、対象
物体も単純な形状としたので、P1が第2のスリ
ツト光束面2−2によつて形成されたスリツト・
パターン上の点であることは人間には容易にわか
るが、計算機によつてこれが、スリツト光束面2
−2によつて形成されたものであることを求める
には、かなりのデータ処理が必要である。また、
より一般的には、位置検出精度の関係から、実用
的にはもつと多くのスリツト光束を照射するのが
普通であり、さらに対象となる3次元物体の形状
が複雑になれば、形成されるスリツト・パターン
がいくつかに途切れた線分状になるため、選択し
た特徴点がどのスリツト光束面によつて形成され
たものであるかを一意的に求めるのは不可能にな
つてくる。
従つて、一般的にはPiがどのスリツト光束面に
よつて形成されたものであるかは、未知であると
考えなくてはならない。そこで本発明では、2つ
のTVカメラによつて、両眼立体視した画像デー
タから、Piがどのスリツト光束面によつて形成さ
れたものであるかを求めてゆく。
絶対空間中において、撮像面21上の特徴点Pi
と、第1のカメラの視点E1とを結ぶ第1の仮想
的直線23を考え、この直線23の延長と、スリ
ツト光束面との交点を求める。このとき撮像面2
1のかわりに第4図中のイメージ面16に相当す
る任意のイメージ面を考えても、第1の仮想的直
線23は、撮像面上の点Piと、イメージ面上のPi
に相当する点を必ず通過するので、該直線とスリ
ツト光束面との交点としては同じ結果が得られ
る。直線23と、3つのスリツト光束面2−1〜
2−3との交点を第5図のPi1,Pi2,Pi3とする
と、Pi1〜Pi3のうち1つは、スリツト光束面が3
次元物体3と交わつてできる3次元物体の表面上
の特徴点であり、真の交点である。一方Pi1〜Pi3
のうちの残り2つは偽の交点であつて、3次元物
体3の表面に形成されるスリツト・パターン上の
点ではない。
一方、右画面上の特徴点Piに相当する3次元物
体3の表面上の点が、第2のTVカメラの視角か
らも見える点であれば、当然左画面上において
も、Piに対応する特徴点が存在するはずである。
そこで、撮像面22(左画面)上においても、ス
リツトパターンの形状から適当に特徴点Pjを選択
し、その特徴点Pjと第2のTVカメラ6の視点E2
を結ぶ第2の仮想的直線24を絶対空間中におい
て考え、この直線24の延長と、3つのスリツト
光束面2−1〜2−3との交点をPj1,Pj2,Pj3
する。右画面で考えた場合と同様に、Pj1〜Pj3
うち1つは、スリツト光束面が3次元物体3と交
わつてできるスリツト・パターン上の特徴点であ
り、真の交点である。そして右画面上のPiと、左
画面上のPjが、対応していれば、その交点は、右
画面上の特徴点Piから求めた第1の仮想的直線の
真の交点と一致する。第5図の例において、第2
のスリツト光束面2−2との交点であるPi2とPj2
とが一致する。
一方、Pj1〜Pj3のうちの残りの2つは偽の交点
であつて、3次元物体3の表面上に形成されたス
リツト・パターン上の点ではない。従つてPi1
Pi3のいずれとも一致しない。もちろんPiとPj
対応点同士でなければ、Pi1〜Pi3のどの組合せに
おいても一致は検出されない。
PiとPjとの対応関係は事前には不明であるた
め、実際の手順としては、右画面上の特徴点Pi
(i=1,2,……)によつて決定される第1の
仮想的直線群と各スリツト光束面との交点Pik(k
=1,2,3)、および、左画面上の特徴点Pj(j
=1,2,……)によつて決定される第2の仮想
的直線群と各スリツト光束面との交点Pjk(k=
1,2,3)をすべて求め、Pikの3次元的位置
とPjkの3次元的位置が一致するようなiとjの
ペアを、対応関係の確認できた特徴点として登録
してゆく、このときPik=Pjkの座標値が該当する
3次元物体表面上の点の3次元的位置を表わして
いる。上記の操作は、いくつかの顕著な特徴点に
対して行なえばよいものであつて、一度対応する
スリツト光束面の番号kが確認できれば、たとえ
ば、撮像面21上において、Piを含む一連のスリ
ツト・パターンは、すべて同一のスリツト光束面
によつて形成されたものであるから、Piを含むス
リツト・パターン上の任意の点について、第1の
仮想的直線と、該当するスリツト光束面2−kと
の交点を求めることにより、その絶対空間におけ
る位置を直接求めることができる。
カメラと、スリツト光源の設定角度および、3
次元物体の形状によつては、まれに第1あるいは
第2の仮想的直線の延長に、2つ以上の真の交点
が存在する可能性もある。2つ以上の真の交点が
あつても、一般にはそれぞれに対応関係が確認で
きるが、まれには対応関係が一意に決定できない
交点位置の組合せも存在する。
そのような場合には、入力画像中のスリツト・
パターン像を直線近似するなどの方法によつて直
線の両端点、あるいは直線上の数点などの特徴点
の組合せによつて対応関係の判断を行なつてゆ
く。
また一方の画面上には存在する特徴点が、他の
画面上では隠れてしまつて見えない場合もある。
この場合には、PikとPjkのあらゆる組合せの中に
も、3次元位置の一致するペアが存在しない。従
つてそのような特徴点は、他方の画面上では隠れ
ているとして情報を登録する。
以上説明してきたような構成によつてなる本発
明の物体検出方法を採用して、3次元物体の位
置、形状認識装置を構成した一実施例を以下に説
明する。第6図は同実施例のブロツク構成図であ
る。本実施例では、CPUによつて左・右両画面
の入力画像データを処理して、本発明にかかる位
置検出方法により、いくつかの特徴点について、
左・右両画面間での対応関係、および3次元物体
表面上での絶対位置を求める。それらのデータを
もとに対象である3次元物体の位置、形状の認識
を行なう。
第6図において、1はスリツト光源、5,6は
第1、第2のTVカメラである。31,32はそ
れぞれ第1、第2のTVカメラからの入力画像
a,bを格納する第1、第2の画像メモリであ
る。33はCPUであり、以下の構成要素は、す
べてこのCPUによつて動作する。42はカメ
ラ・パラメータ、43は光源パラメータであり、
あらかじめデータとして与えておく。35,36
は第1、第2の特徴抽出部であり、入力画像a,
bに対して2値化、細細化、直線近似などの従来
の方法によつて入力画像中の特徴点などの特徴デ
ータc,dを抽出する。37は第1の仮想的直線
を求める手段であり、前記特徴データc中の特徴
点Piと、第1のTVカメラ5の視点E1とを結ぶ直
線の式eを求める。t1は第1の画像メモリ上から
第1のTVカメラ5の撮像面上への座標変換を行
なう変換マトリクス、T1は第1のTVカメラ5の
撮像面上にとつたX1−Y1−Z1座標系から絶対座
標系への変換マトリクスであり、いずれもカメ
ラ・パラメータ等からあらかじめ求めておいて
CPU33が記憶している。38は第2の仮想的
直線を求める手段であり、前記特徴データdの中
から選択した特徴点Pjと、第2のTVカメラ6の
視点E2とを結ぶ直線の式fを求める。t2は第2の
画像メモリ32上から、第2のTVカメラ6の撮
像面上への座標変換を行なう変換マトリクス、
T2は第2のTVカメラ6の撮像面上にとつたX2
−Y2−Z2座標系から絶対座標系への変換マトリ
クスである。
39はスリツト光束面との交点を求める手段で
あり、第1の仮想的直線を求める手段37で求め
た第1の仮想的直線、あるいは第2の仮想的直線
を求める手段38で求めた第2の仮想的直線と、
CPU33によつて指示されるk番目のスリツト
光束面との交点Pik,Pjkの3次元座標g,hを求
める。SkはCPU33があらかじめ記憶している
k番目のスリツト光束面の式である。40は、第
1の座標データの登録部であり、39で求めた第
1の仮想的直線とスリツト光束面との交点Pik
座標gを格納する。41は、第2の座標データ登
録部であり、39で求めた第2の仮想的直線とス
リツト光束面との交点Pjkの座標hを格納する。
42は、対応関係検出部であり、前記第1、第2
の座標データ登録部に格納されているPikおよび
Pjk(i、j=1,2,……)の座標データg,h
の間で一致するペアを検出する。43は、対応関
係登録部であり、対応関係検出部42において対
応関係の確認された2つの特徴点PikとPjkおよび
対応するスリツト光束面の番号kを情報として登
録する。44は、位置、形状認識部であり、対応
関係登録部43に登録されている左、右両画面上
の特徴点同士、およびスリツト光束面との対応関
係のデータと、座標データ登録部40,41に格
納されている第1、第2の座標データg,h等を
もとに、対象である3次元物体の位置、形状等の
認識を行なう。
上記各構成要素の詳細について、さらに説明を
加えると、第1、第2の特徴抽出部35,36お
よび位置、形状認識部44については、従来から
研究発表が多く行なわれており、たとえば「土井
他、“レーザ光切断法による3D物体の認識”、計
測自動制御学会論文集、Vol9、No.1、PP18−
21、(1973)」、「大島他、“三次元物体認識のため
の特殊ハードウエア”、電子技術総合研究所報、
Vol37、No.5、PP493−501、(1973)」などに詳
しく開示されている。
仮想的直線を求める手段37,38〜対応関係
登録部43までの構成要素の一連の連作および具
体的方法については、第7図A〜Cのフロー・チ
ヤートで示す。フロー・チヤートの右に付した番
号は対応する第6図中の構成要素の番号である。
初期状態としてi=1、k=1の状態からスタ
ートする。まず第1の画像メモリ31上の特徴デ
ータcの中から任意の特徴点Piを選択する。これ
に対応する第1のTVカメラの撮像面上の点を求
めるため、座標変換マトリクスt1によつてPiを第
1のTVカメラの撮像面上にとつたX1−Y1座標
系の座標Pi=Pi×t1に変換する。撮像面のかわり
に最初から、第1の画像メモリ31上に相当する
イメージ面を考えておけば上記のステツプは不要
である。PiのX1−Y1−Z1座標系での座標をPi
(XPi,YPi,O)とすると、次にこれを絶対座標
系への変換マトリクスT1によつて絶対座標Pi=Pi
×T1に変換する。一方、第1のTVカメラ5の視
点E1のX1−Y1−Z1座標系での座標はE1(0,0,
l1)であり、これを同様に絶対座標E1=E1×T1
に変換する。次に絶対座標系において、上記Pi
E1とを結ぶ第1の仮想的直線の式eを求める。
次のステツプでは、あらかじめ既知データとし
て記憶しているk番号のスリツト光束面の平面式
Skと、上記直線の式eとを連立させて交点Pik
絶対座標gを求める。
上記一連の操作の実際上の方法としては、あら
かじめ座標変換と連立方程式の解を文字式の形で
求めておき、カメラ・パラメータ、光源パラメー
タの既知のデータと、Piの第1の画像メモリ上に
おける座標値およびスリツト光束面を表わす式の
係数をデータとして与えることにより、交点Pij
の3次元座標値を算出する。
なお上記の説明では、PiとE1を共に絶対座標に
変換してから、2点を結ぶ直線の式を求めている
が、PiとE1をX1−Y1−Z1座標系で表現し、2点
を結ぶ直線の式を同座標系において求め、次に該
直線の式を絶対座標系に変換するという手順も可
能であり、結果としては同じものが得られる。
求めた交点Pikの座標データgを、第1の座標
データ登録部40に格納した後、k=k+1とし
て次のスリツト光束面との交点を求める処理をく
り返す。最後のスリツト光束面(k=n)との交
点まで求め終ると、i=i+1として、次の特徴
点Piを選択して、上記の操作を最初からくり返
す。第1の画像メモリ上からは、l個の特徴点を
選択し、処理するものとする。
次に、第2の画像メモリ上からも、m個の特徴
点Pj(j=1,2,……,m)を選択して、全く
同様の処理をくり返すことにより、各スリツト光
束面との交点Pjk(k=1,2,……n)の座標デ
ータを、第2の座標データ登録部41に格納す
る。
次に、対応関係検出部42によつて、第1およ
び第2の座標データ登録部40,41に格納され
ているPikおよびPjkの座標データのあらゆる組合
せについて空間中での距離D=ikjkを求め、
あらかじめ定められているいき値Thとの比較を
行なう。いき値Thは、検出誤差、計算誤差など
を吸収するための値であり、D<Thが成立すれ
ばPikとPjkの座標が一致する。すなわち、PiとPj
とが対応点同士であると判断して、PiとPjの対応
関係および該当するスリツト光束面の番号kなど
を、対応関係登録部43に記録する。
座標データの一致するペアの検出できなかつた
PiあるいはPjについては、他方の画面上には、対
応する特徴点がないものとして情報を記録する。
対応点の検出が終了すると、位置、形状認識部
44に制御を移して、対応関係登録部43に格納
されている左、右両画面間の対応の関係のデータ
および座標データ登録部40,41に格納されて
いる3次元物体表面上の点の座標データ等をもと
に、対象物体の位置、形状認識を行なう。
なお、第1の画像メモリ31上において、対応
関係の確認されたPiを含むつながりのスリツト・
パターン上の任意の点は、もはや対応関係の確認
を行なう必要はなく、その点によつて決定される
第1の仮想的直線と、該当するスリツト光束面と
の交点から、直接3次元的な位置を求めることが
できる。従つて、必要に応じて認識を行なうため
のデータを補充することが簡単にできる。
なお、第5図の例で示した、2つのカメラおよ
びスリツト光源の設定条件(位置・角度等)は、
代表的な例であり、平行移動等も含めてより一般
的な設定条件のもとにカメラ等を配置することも
可能である。ただし、2つのカメラおよびスリツ
ト光源の配置をうまく設定することにより、位置
検出精度の向上、座標値計算の簡単化などの利点
が生ずるため、上記2つのカメラおよびスリツト
光源の設定条件をうまく選ぶことが望ましい。な
お、本発明では2つのカメラを使用することとし
ているが、ミラー等を用いて、1つのカメラで異
なる角度からの画像を順次入力する方法も、もち
ろん採用することができる。またスリツト光とし
て、網目状のパターン(グリツド光)などを採用
することも可能である。必要に応じて、本発明の
一部をハードウエアによつて構成することも可能
である。
発明の効果 以上の説明で述べてきたように、本発明の物体
位置検出方法によれば、簡単な構成で、従来の方
法のみでは困難であつた両眼立体視をした時の左
右両画面間の対応づけの問題を解決できると共
に、3次元物体上の特徴点の3次元的位置を直接
求めることができる。対応づけの問題が解決され
たことにより、従来n本のスリツト像に対してn
回の画像入力と、特徴抽出のための前処理が必要
であつたものが、1回ですむようになり、大幅な
画像入力、前処理時間の短縮が実現できる。また
以後のデータ処理も簡単な計算ですむため、本発
明は実用的な3次元物体の認識装置を実現可能に
するという意味で産業的に非常に大きな効果が期
待できるものである。
【図面の簡単な説明】
第1図は従来のスリツト光を用いた距離測定方
法を示す原理図、第2図は本発明の物体検出方法
の一実施例における画像入力部を示す概念図、第
3図a,bは第1図および第2のTVカメラによ
る入力画像の例を示すパターン図、第4図はカメ
ラ光学系と撮像面、入力画像の関係を示す概念配
置図、第5図は同実施例の構成を説明するための
概念図、第6図は同実施例の構成を示すブロツク
図、第7図A〜Cは同実施例の動作を説明するフ
ロー・チヤートである。 1……スリツト光源、2……スリツト光束面
群、5,6……第1、第2の画像入力装置、2
1,22……第1、第2の画像入力装置の撮像
面、23,24……第1、第2の仮想的直線、3
7,38……第1、第2の仮想的直線を求める手
段、39……スリツト光束面との交点を求める手
段、42……対応関係検出部、44……位置、形
状認識部。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 1 被検出物体にスリツト光源から複数本のスリ
    ツト・パターンを照射し、前記被検出物体を互い
    に異なる2つの方向から第1および第2の画像入
    力装置によつて撮像し、前記第1の画像入力装置
    の撮像面上に結像したスリツト・パターン上の任
    意の1点を選択し、前記選択した第1の選択点と
    前記第1の画像入力装置のレンズ系の光学的中心
    とを結んでなる3次元空間中の第1の仮想的直線
    を求め、前記第2の画像入力装置の撮像面上に結
    像したスリツト・パターン上の任意の1点を選択
    し、前記選択した第2の選択点と前記第2の画像
    入力装置のレンズ系の光学的中心とを結んでなる
    3次元空間中の第2の仮想的直線を求め、前記第
    1および第2の仮想的直線と、前記スリツト光源
    から照射される複数のスリツト光束平面のうちの
    任意の1つとの第1および第2の交点を求め、前
    記第1および第2の交点の3次元空間における位
    置を比較することによつて、前記第1および第2
    の選択点の対応関係を検出し、対応のとれた前記
    選択点に該当する前記被検出物体表面上の点の3
    次元位置を検出することを特徴とする物体検出方
    法。
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