JPH0240278Y2 - - Google Patents

Info

Publication number
JPH0240278Y2
JPH0240278Y2 JP9837284U JP9837284U JPH0240278Y2 JP H0240278 Y2 JPH0240278 Y2 JP H0240278Y2 JP 9837284 U JP9837284 U JP 9837284U JP 9837284 U JP9837284 U JP 9837284U JP H0240278 Y2 JPH0240278 Y2 JP H0240278Y2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
clutch
power transmission
clutch outer
stroke engine
friction means
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired
Application number
JP9837284U
Other languages
English (en)
Other versions
JPS6114222U (ja
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed filed Critical
Priority to JP9837284U priority Critical patent/JPS6114222U/ja
Publication of JPS6114222U publication Critical patent/JPS6114222U/ja
Application granted granted Critical
Publication of JPH0240278Y2 publication Critical patent/JPH0240278Y2/ja
Granted legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Control Of Vehicle Engines Or Engines For Specific Uses (AREA)
  • One-Way And Automatic Clutches, And Combinations Of Different Clutches (AREA)

Description

【考案の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 この考案の2サイクルエンジンの動力伝達装置
に関し、特に、アイドリング回転時に、発生する
不整撚焼を防止し、排気ガス中のHC濃度を低減
させるようにした2サイクルエンジンの動力伝達
装置に関する。
〔従来技術〕
一般に2サイクルエンジンでは、アイドリング
回転時に不整爆発が発生し易く、このためアイド
リング回転時に排出される排気ガス中に多量の
HC(未燃炭化水素)が含有されている。このよ
うなアイドリング回転材の排気ガスのHC濃度は
2サイクルエンジンのメカニカルロスを増大させ
スロツトル開度を大きくすると低減する傾向にあ
ることは知られている。ところが、単に、2サイ
クルエンジンおよびその動力伝達装置のメカニカ
ルロスを増大させると、確かにアイドリング回転
域のHC濃度は低減するが、一方、それ以上の回
転域では、出力低下を招き、走行性能を著るしく
低下させる要因となつていた。
〔考案の目的〕
この考案は上述した問題点に鑑み、走行性能を
低下させることなく、アイドリング回転時のHC
濃度の低減を図つた2サイクルエンジの動力伝達
装置を提供することを目的とする。
〔考案の構成〕
上述した目的を達成するため、この考案では、
自動遠心クラツチを介して動力を伝達させるよう
にした2サイクルエンジンの動力伝達装置におい
て、前記遠心クラツチのクラツチシユーとクラツ
チアウターとの間に、該クラツチアウターと前記
クラツチシユーとを常時摩擦接触させる摩擦手段
を介在させ、この摩擦手段によつてアイドリング
回転時のみ積極的にメカニカルロスをエンジンに
発生させるようにしたものである。
〔実施例〕
以下、本考案に係る動力伝達装置の一実施例を
詳述する 第1図は本考案の動力伝達装置を示す2サイク
ルエンジン10の要部概念図で、特にスクータ等
の小型自動二輪車に使用される動力伝達装置を示
したものである。
この2サイクルエンジン10では、クランクシ
ヤフト12の動力が自動遠心クラツチ14を介し
てドライブスプロケツト16に伝達され、このド
ライブスプロケツト16に伝達された動力は、該
スプロケツト16に巻回されたドライブチエーン
18を介して、図示せぬ後輪駆動装置に伝達され
る一方、前記自動遠心クラツチ14は、クランク
軸12と一体に回動するプレート20に支承され
たクラツチシユー22と、このクラツチシユー2
2を収容するとともに、前記クランク軸12に対
し遊転自在に支承されたクラツチアウター24と
により構成されている。なお前記ドライブスプロ
ケツト16はクラツチアウター24に固着し、該
スプロケツトアウター24と一体に回転する。ま
た前記クラツチシユー22は第1図のAA断面で
示す第2図のように、前記クラツチアウター24
内に一対収容されている。まこれらの各クラツチ
シユー22は、各クラツチシユー22,22間に
差し渡して配置されたコイルスプリング26,2
6によつて互いに内方へ付勢されている。なお第
2図で符号28,28は各クラツチシユー22,
22を第1図に示すプレート20に支承した軸で
あり、30は各クラツチシユー22,22の周面
に貼着された摩擦部材である。一方、これらの各
クラツチシユー22,22には前記クラツチアウ
ター24のスラスト面に対向する側面に摩擦手段
32が配置されている。この摩擦手段32は第2
図のBB断面で示す第3のように、断面をコの字
形状に形成したクラツチアウター24のスラスト
面24aに接触する摩擦部材34と、この摩擦部
材34を貼着した基部36、およびこの基部36
を、常時所定の押圧力で前記クラツチアウター2
4のスラスト面24aに付勢するコイルスプリン
グ38により構成されており、これらの摩擦手段
32は前記クラツチアウター24のスラスト面2
4aに対向するクラツチシユー22の側面22a
に形成された穴22b内に位置決め収容されてい
る。
次に、上述した動力伝達装置の作用を説明し、
併せて構成をより詳細に説明する。
エンジン10が始動し、アイドリング状態にあ
ると第1図に示すようにクラツチシユー22はク
ランクシヤフト12に連結したプレート20によ
り所定の回転域で回転し、その遠心力によつて軸
28を中心に外側へ移動しようとするが、各クラ
ツチシユー22は第2図に示すようにコイルスプ
リング26によつて内方へ付勢されているためア
イドリング回転時には、クラツチシユー22の摩
擦部材30とクラツチアウター24の外周壁面2
4bとは密着することはなく、このため、クラツ
チシユー22の摩擦部材30を介してクラツチア
ウター24に動力が伝達されることはない。一
方、第3図に示すように、アイドリング回転時に
おいても、各クラツチシユー22の側面22aに
収容された摩擦手段32の摩擦部材34は、クラ
ツチアウター24のスラスト面24aに所定の押
圧力で接触している。ところで、この摩擦部材3
4の接触面積、およびこの摩擦部材34をクラツ
チアウター24のスラスト面24aに押しつける
スプリング38の押圧力は、クラツチアウター2
4とクラツチシユー22とが一体化しない程度に
設定されているので、クラツチシユー22はクラ
ツチアウター24に対しすべつた状態で接触しエ
ンジン10に対しメカニカルロスを発生させてい
る。なお、第3図に示すアイドリング状態におい
ては、摩擦手段32とクラツチアウター24とが
すべり接触しているので、通常のアイドリング状
態とは異なりメカニカルロスの発生分だけスロツ
トルバルブの開度を大きく設定することは言うま
でもない。次に、第3図に示すアイドリング状態
から更にスロツトルバルブの開度を大きくしてエ
ンジン10の回転を上げると、第3図と同一部分
を同一符号で示す第4図のように、クラツチシユ
ー22がクランクシヤフト12の回転による遠心
力により、コイルスプリング26に抗して外側に
移動するので、クラツチシユー22の摩擦部材3
0とクラツチアウター24の外周壁面24bとが
密着し、クラツチアウター24とクラツチシユー
22とは一体に回転することとなる。なお、この
状では、クラツチアウター24とクラツチシユー
22とは一体となつて回転するので、摩擦手段3
2とクラツチアウター24との摩擦接触はもはや
メカニカルロスとして働くことはない。
なお、上記実施例では、自動遠心クラツチ14
のクラツチシユー22側面に穴22bを形成し、
この穴22b内に摩擦手段32を位置決め収容し
たが、勿論本考案は上記実施例に限定されること
なく、クラツチアウター24のスラスト面24a
所定位置に穴を形成し、この穴内に摩擦手段32
を位置決め収容させるようにしても良い。
〔考案の効果〕
本考案は自動遠心クラツチのクラツチシユーと
クラツチアウターとの間に、常時両者を接触させ
る摩擦手段を介在させ、エンジンのアイドリング
回転時に、クラツチアウターとクラツチシユーと
をすべり接触させるようにしたため、アイドリン
グ回転時のみメカニカルロスが発生し、このため
アイドリング回転時における2サイクルエンジン
の不整燃焼を防止して排気ガスのHC濃度を低減
させることが出来る。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案の動力伝達装置を示す2サイク
ルエンジンの要部概念図、第2図は第1図のAA
断面図、第3図および第4図はそれぞれ自動遠心
クラツチの作用を示す第2図のBB断面図であ
る。 10…2サイクルエンジン、14…自動遠心ク
ラツチ、22…クラツチシユー、22b…穴、2
4…クラツチアウター、32…摩擦手段、34…
摩擦部材、36…基部、38…コイルスプリン
グ。

Claims (1)

  1. 【実用新案登録請求の範囲】 (1) 自動遠心クラツチを介して動力を伝達させる
    ようにした2サイクルエンジンの動力伝達装置
    において、前記自動遠心クラツチのクラツチア
    ウターのスラスト面とクラツチシユーの側面と
    の間に、該クラツチアウターとクラツチシユー
    とを常時摩擦接触させる摩擦手段を介在させる
    ようにしたことを特徴とする2サイクルエンジ
    ンの動力伝達装置。 (2) 前記摩擦手段は、摩擦部材を貼着した基部
    と、この基部を前記摩擦部材が対向する方向に
    押圧するコイルスプリングであり、この摩擦手
    段は前記クラツチアウターのスラスト面と、該
    クラツチアウターのスラスト面に対向するクラ
    ツチシユーの側面とのいずれか一方の面に形成
    された穴内に位置決め収容されたことを特徴と
    する実用新案登録請求の範囲第(1)項記載の2サ
    イクルエンジンの動力伝達装置。
JP9837284U 1984-06-29 1984-06-29 2サイクルエンジンの動力伝達装置 Granted JPS6114222U (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP9837284U JPS6114222U (ja) 1984-06-29 1984-06-29 2サイクルエンジンの動力伝達装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP9837284U JPS6114222U (ja) 1984-06-29 1984-06-29 2サイクルエンジンの動力伝達装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPS6114222U JPS6114222U (ja) 1986-01-27
JPH0240278Y2 true JPH0240278Y2 (ja) 1990-10-26

Family

ID=30657915

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP9837284U Granted JPS6114222U (ja) 1984-06-29 1984-06-29 2サイクルエンジンの動力伝達装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPS6114222U (ja)

Also Published As

Publication number Publication date
JPS6114222U (ja) 1986-01-27

Similar Documents

Publication Publication Date Title
EP0408335B1 (en) Balancer system for internal combustion engine
KR20050025252A (ko) 일방향 클러치
JPH0240278Y2 (ja)
JP3201147B2 (ja) 4サイクル4気筒エンジンの動弁装置
JP2605120B2 (ja) 内燃機関用スプリングクラッチ
JPS5827153Y2 (ja) 変速プ−リ−装置
JP3944053B2 (ja) 圧縮比可変エンジン
EP1630455A2 (en) Transmission gear with variable pulley
JP2927360B2 (ja) カム軸の支持機構
JP2575589Y2 (ja) 遠心クラッチ
JPS6392078U (ja)
JP3271289B2 (ja) 4サイクルエンジンのバルブ駆動装置
JPS60187761A (ja) 内燃機関のスタ−タ装置
JPH0131801Y2 (ja)
JPH0218369Y2 (ja)
JPS6348841Y2 (ja)
JPH0627807Y2 (ja) エンジンケ−ス
JPS6314118Y2 (ja)
JPS61179307U (ja)
JPS622351Y2 (ja)
JPH0225868U (ja)
JPS6140423A (ja) エンジンの出力装置
JPS6115255Y2 (ja)
JPH039545Y2 (ja)
JPH0343484Y2 (ja)