JPH0240148A - 光磁気ディスクおよびその記録ならびに消去方法 - Google Patents

光磁気ディスクおよびその記録ならびに消去方法

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JPH0240148A
JPH0240148A JP18801888A JP18801888A JPH0240148A JP H0240148 A JPH0240148 A JP H0240148A JP 18801888 A JP18801888 A JP 18801888A JP 18801888 A JP18801888 A JP 18801888A JP H0240148 A JPH0240148 A JP H0240148A
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magneto
optical disk
film
recording
optical
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JP18801888A
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Inventor
Fumiyoshi Kirino
文良 桐野
Noriyuki Ogiwara
荻原 典之
Masahiko Takahashi
正彦 高橋
Shigenori Okamine
岡峯 成範
Norio Ota
憲雄 太田
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Hitachi Ltd
Maxell Ltd
Original Assignee
Hitachi Ltd
Hitachi Maxell Ltd
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明はレーザ光を用いて情報を記録、再生および消去
を行う光ディスクに係り、特に光磁気記録膜の温度分布
の制御性が良好で熱安定性に優れた信頼性の高い光磁気
ディスクおよびその記録ならびに消去方法に関する。
〔従来の技術〕
近年、高度の情報化社会の進展に伴い、高密度で大容量
のファイルメモリのニーズが高まっており、その要望に
答えるものとして光ディスクが注目されている。その中
で、情報の書換えが可能でしかもランダムアクセスがで
きるメモリとして。
光磁気記録が実用化の直前にある。この光磁気記録は、
光磁気記録膜の熱磁気的性質と磁気光学的性質の両方を
用いて記録、再生および消去を行うが、その際に重要な
のは光磁気記録膜の熱安定性である。しかし、現在まで
のところ光磁気ディスクに関する研究は2例えば、テレ
ビジョン学会誌第39巻第4号(1985年)第365
頁から第373頁[vol、39. No、4 (1,
985) pp365−375)またはテレビジョン学
会誌第42巻第4号(1988年)第323頁から第3
29頁(vol、42. No、4 (1988) p
p323〜329〕において論じられているごとく、光
磁気記録媒体の磁気的特性および磁気光学的特性を向上
し、光磁気ディスクの信頼性を得る研究が中心であり。
さらには実用化に向けてディスクドライブとディスクと
のマツチングをとるための検討などが盛んに行われてい
る。
〔発明が解決しようとする課題〕
上記従来技術においては、光磁気記録媒体の熱磁気記録
における課題の一つである光磁気記録膜の熱安定性に関
する配慮が十分になされておらず。
記録ならびに消去の繰り返しにより光磁気ディスクの再
生出力が著しく低下するという問題があった。
本発明の目的は、上記従来技術における問題点を解消し
、光磁気記録膜の熱安定性が優れ、情報の記録ならびに
消去の繰り返しに伴う再生出力の劣化を抑制するのに好
適な構造を有する光磁気ディスクおよびその記録ならび
に消去方法を提供することにある。
〔課題を解決するための手段〕
上記本発明の目的は、光磁気ディスクにおける光磁気記
録膜の温度分布の制御を行うことのできる構造の光磁気
ディスクとすること、および情報の記録、再生ならびに
消去において、照射するレーザ出力を調整して光磁気記
録膜の温度分布を制御することにより、達成される。
本発明の光磁気ディスクは、透明基板上に、下地膜、光
磁気記録膜および保護膜、もしくは上記保護膜上に、さ
らに反射膜を順次積層して構成した光磁気ディスクであ
って、上記光磁気記録膜にレーザ光を照射して情報の記
録、再生および消去を行う場合に、上記光磁気記録膜の
温度分布を所定の温度以下に制御し得る構造の光磁気記
録膜。
保護膜もしくは反射膜を備えたものである。
本発明の光磁気ディスクにおいて、光磁気記録膜の温度
が、該光磁気記録膜のキュリー温度プラス50〜80℃
以下、もしくは補償温度プラス50〜80°C以下の範
囲に制御し得る構造を有するものである。
本発明の光磁気ディスクにおいて、光磁気記録膜は、F
e、Co、Niなどのうちより選択される少なくとも1
種の遷移金属と、 Gd、 Tb、 Dy+Ho、Pr
、Ndなどのうちより選択される少なくとも1種の希土
類元素と、 Nb、 Ta、 Ti、 Cr+Pt、P
d、Au、Rhなどのうちより選択される少なくとも1
種の耐食性向上元素を含むものである。
そして、光磁気記録膜の膜厚が、おおよそ200人〜5
00人もしくは800〜1400人の範囲にあることが
好ましい。
本発明の光磁気ディスクにおいて、設ける保護膜は熱伝
導性の良好な誘電体材料、もしくは上記誘電体材料と金
属材料とを混合もしくは複合させた材料などからなるこ
とが望ましく、保護膜を構成する材料としては、SiN
x、Sin、SiCなどの化合物およびCr、 Ni、
 Cu、 All、 Auなどの金属のうちより選択さ
れる少なくとも1種の化合物または金属もしくは合金か
らなることが好ましい。
そして、保護膜の膜厚は、おおよそ200〜600人も
しくは1000〜2000人の範囲にあることが望まし
い。
本発明の光磁気ディスクに設ける反射膜は。
Cr、 Ni、 Cu、 An、 Auなどのうちより
選択される少なくとも1種の金属、もしくはそれらを主
成分とする合金からなるものが好ましい。
本発明の光磁気ディスクにおける情報の記録方法は、光
磁気ディスクを構成する光磁気記録膜に。
レーザ光を照射して情報の記録、再生および消去を行う
場合に、照射するレーザ光の出力を調整して、上記光磁
気記録膜の温度分布を所定の温度以下に制御しながら記
録、再生および消去を行うことにより、達成される。
本発明の光磁気ディスクにおける情報の記録方法は、光
磁気記録膜の温度が、該光磁気記録膜のキュリー温度プ
ラス50〜80℃以下、もしくは補償温度プラス50〜
80℃以下となるようにレーザ出力を制御しながら行う
ものである。
本発明の光磁気ディスクにおける情報の記録方法におい
て、記録または消去を行うレーザ光の出力を、光磁気デ
ィスクの位置によって変化させ。
かつ消去レーザ出力を記録レーザ出力とほぼ同じとする
か、もしくは記録レーザ出力よりも大きくすることによ
って、光磁気記録膜の温度分布を制御することができる
そして9本発明の光磁気ディスクにおける情報の記録方
法において、光磁気ディスクの内周部分では記録レーザ
出力を小さくし、上記光磁気ディスクの外周部分では記
録のレーザ出力を大きくすることにより好適に光磁気記
録膜の温度分布を制御することができる。
〔作用〕
光磁気記録膜の温度分布の制御を行うことにより、光磁
気記録膜の最高到達温度を自在に制御することが可能と
なり、光磁気記録膜の熱安定性が確保できる。これによ
り、記録ならびに消去の繰り返しに伴う磁気特性の劣化
の抑制、さらには再生出力信号の低下を防止することが
でき、光磁気ディスクの耐熱性さらには信頼性の向上を
はかることが可能となる。
〔実施例〕
以下に本発明の一実施例を挙げ2図面を参照しながら、
さらに詳細に説明する。
(実施例1) 第1図に示す構造の光磁気ディスクを以下の手順で作製
した。まず、直径が5.25インチのガラス円板上に、
紫外線硬化樹脂により案内溝を設けた基板1上に、スパ
ッタリング法によりSiNxよりなる下地膜2を700
人の膜厚に形成し、その上に光磁気記録膜3としてTb
24Fe63Co□。Nb3からなる膜を800人の膜
厚に成膜し、さらにその上に保護膜4としてS i N
 xよりなる膜を1500人の膜厚に順次積層した多層
構造の光磁気ディスクを作製した。
この光磁気ディスクを用いて、光磁気ディスクの半径が
30mm上(内周部分)にレーザ出力8mWで、半径が
60闘上(外周部分)にはレーザ出力10.5mWで2
周期1.5T 、パルス幅は内周部分で70ns、外周
部分で60nsとして、記録/再生/消去(W/ R/
 E )を繰返した。このW/R/Eの繰返し回数と、
キャリアレベルの変化AC(dBm)を第2図に示す。
ここで、再生時のレーザ出力は1.5mWであった。
(比較例1) 上記実施例1と比較するために、光磁気ディスクの内周
部分における記録レーザ出力を9.5mWとし、消去レ
ーザ出力を10.5mWとし、光磁気ディスクの位置に
よりレーザ出力を変えない場合についてテストした。
以上の実施例1および比較例1における結果を第2図に
示す。図から明らかなごとく、光磁気ディスクの内周部
分と外周部分とで記録および消去レーザ出力を変えて記
録および消去を行った本発明の実施例1の場合には、W
/R/Eを106回繰返してもキャリアレベルの変化Δ
Cが起こらなかった。これに対し、比較例1に示すごと
く、光磁気ディスクの内周部から外周部まで同じレーザ
出力(10,5mW)で記録および消去を繰返すと。
2000回のW/R/Eを繰返した後からキャリアレベ
ルが劣化しはじめ106回繰返しで約10dBm低下し
た。本発明の実施例1に示すごとく、記録および消去の
レーザパワーを、光磁気ディスクの位置により適正な大
きさに変えることによりキャリアレベルの低下、ひいて
は再生出力の低下を抑制することができる。
この原因は、光磁気記録膜における温度分布にあって、
これを計算機シミュレーションで求めると、第3図に示
すようになる。すなわち、光磁気ディスクの外周部分で
は、光磁気記録膜の最高到達温度を240℃以下にする
ことができ、また内周部分においては、レーザ出力を8
mWとすると最高到達温度は250以下となり、外周部
分のそれとほぼ同じ温度にすることができた。ところが
、内周部分におけるレーザパワーを10.5mWに上昇
させると、光磁気記録膜の最高到達温度が340℃と著
しく上昇し、また200℃以上の温度領域もlp幅と著
しく大きくなる。この温度で、W/R/Eを繰返すと光
磁気記録膜に構造緩和を引き起こし。
磁気的特性、特に垂直磁気異方性エネルギーが低下して
しまい、そのため、再生出力がW/R/Eの繰返しと共
に減少するものと考えられる。
(実施例2) 第4図に示す構造の光磁気ディスクを以下の手順で作製
した。まず、ポリカーボネートからなる基板1上に、下
地膜2として安定化ジルコニア膜を850人の膜厚にス
パッタ法により形成し、その上にTb24 Fe63C
o、oNbaからなる光磁気記録膜3を200人の膜厚
にスパッタ法により形成した。
次に、これを包込むような形で、SiOからなる保護膜
4を500人の膜厚に成膜し、最後にCrからなる反射
膜5を500人の膜厚に形成した。この光磁気ディスク
を用い、内周部分(半径= 30mm)に記録レーザ出
力9.5mW、そして消去レーザ出力10.5mW、周
期1.5T、パルス幅64ns+再生レーザパワー1.
5mWにて、記録/再生/消去(W/R/E)を繰返し
た。その時のキャリアレベルの変化ΔC(dBm)とW
/R/E繰返し回数との関係を第5図に示す。なお1反
射膜としてCr以外にCu。
Au、 Al、 Ni、ステンレススチールあるいはA
n−Ni合金を用いても同様の効果が得られた。
(比較例2) 」二記実施例2と比較するために、Crの反射膜5を設
けない光磁気ディスクを作成し、実施例2と同様の条件
でW/R/Eのサイクルを繰返した。
以上の実施例2および比較例2における結果を第5図に
示す。図から明らかなごとく2本実施例の光磁気ディス
ク構造を用いると、光磁気記録膜の繰返し消去による再
生出力の低下を抑制することができる。比較例2におい
て示した通常の光磁気ディスク構造では、W/R/Eを
1000回程度繰返した状態でキャリアレベルの低下が
始まり、その後、急激にキャリアレベルが減少し、10
6回においては約]1dBmと大幅に低下した。この差
は、光磁気記録膜の温度上昇を反射膜5によって抑制し
低温に制御した結果であるが、これを計算機シミュレー
ションにより定量的に求めると第6図に示すごとくなる
。すなわち9本実施例で用いた光磁気ティスフの構造は
金属Crの反射層を設けているため、光磁気記録膜が2
00人と薄いにもかかわらず温度が上昇しないことを示
している。これに対して、比較例2で示した通常の光磁
気ディスクの構造ではSiOの無機誘電体層の保護膜の
みであるので、金属Cr膜よりも二相程度熱伝導率が悪
いので、光磁気記録膜は著しく加熱され易く。
最高到達温度で約100℃程度の差が生じ、比較例2に
おいては光磁気記録膜がトラックに沿って熱劣化を起こ
し、キャリアレベルの著しい低下が生じたものと考えら
れる。
(実施例3) 本実施例においては、光磁気記録膜の温度分布を制御す
るために保護膜あるいは光磁気記録膜の膜厚を変えて、
第1図に示す構造の光磁気ディスクを作製した。すなわ
ち、基板1上にエンハンス膜としてSiNxを用い、ス
パッタ法により850人の膜厚の下地膜2を形成した。
続いて、 Tb2゜F eso Co1. Nb5P 
t6からなる光磁気記録膜3をスパッタ法により、膜厚
を600人、800人、 1000人。
1200人、 1400人とそれぞれ変化させて成膜し
た。
そして、最後にS i N xの保護膜4を形成し、そ
の膜厚を2000人とした。ただし、光磁気記録膜3の
膜厚が800人の光磁気ディスクについては、保護膜4
の厚さを500人、 1000人、 1500人、 2
000人。
3000人に変化させた。
次に、これらの光磁気ディスクについて、記録/再生/
消去(W/R/E)サイクルテストを行った。記録およ
び消去条件は加速条件とした。すなわち、レーザビーム
の線速を上記実施例の1/2とし、記録レーザ出力8m
W、消去レーザ出力10mWとした。そして、W/R/
Eサイクルを10000回繰返した後のキャリアレベル
の変化ΔC(dBm)を調べた。その結果を第1表に示
す。
第1表に示すごとく、まず、保護膜の膜厚を一定(20
00人)となし、光磁気記録膜の膜厚を600〜140
0人の範囲に変化させた場合に、W/R/Eのサイクル
を繰返したときのキャリアレベルの変化へC(dBm)
は、光磁気記録膜の膜厚が厚くなるほどその変化が小さ
くなることを示している。
また、光磁気記録膜の膜厚が一定(goo人)のもとて
保護膜の膜厚を変えてゆくと2000人までは膜厚の増
加と共に劣化が小さくなるが、それ以上の膜厚では抑制
効果が飽和し、これ以上キャリアレベルでの改善はみら
れなかった。このように光磁気記録膜あるいは保護膜の
膜厚を変えることによって光磁気記録膜の温度分布を調
整することができるので、繰返し記録ならびに消去によ
る光磁気記録膜の劣化を抑制することができる。この他
に。
保護膜の膜厚および磁性膜の膜厚を薄くすると記録感度
が向上するという効果があった。
また、計算機シミュレーションにより光磁気記録膜およ
び保護膜の膜厚を変えた場合の温度分布を調べた結果を
第7図(a)および(b)に示す。
第7図(a)は光磁気記録膜の膜厚を変化させた光磁気
ディスクに連続光ビーム(10,5mW)を照射したと
きの温度分布を示すもので、光磁気記録膜の膜厚が薄い
程、大きな磁区が形成され、しかも光磁気ディスクの感
度が高いことが分かる。また、第7図(b)に示すごと
く、保護膜の膜厚が薄い程、光磁気記録膜の温度は高く
なり、かつ大きな磁区が形成でき、しかも光磁気ディス
クの記録感度が高くなることが分かる。このように、光
磁気記録膜あるいは保護膜の膜厚を制御することにより
、光磁気記録膜の温度分布を自在に調整することが可能
となる。
(実施例4) 本実施例においては、光磁気ディスクの保護膜の熱伝導
率を制御して記録膜の温度分布を調整した場合の一例を
示す。作製した光磁気ディスクの構造は第1図に示すと
おりである。すなわち、基板1としては、紫外線硬化樹
脂からなるホトキャスト基板を用いた。この上に、下地
膜2としてSiNxをスパッタ法により850人の膜厚
に形成し。
続いて、光磁気記録膜3として(Tb、、6Ndo、、
)25Fe、7Co、、Nb、を800人の膜厚に形成
した。そして、保護膜4は、SiCとSi3N4の混合
物をターゲットに用い、スパッタ法によりSiC:51
3N4の混合比を、2:1,1:1,1:2と変えて。
膜厚を1000人に成膜し光磁気ディスクを作製した。
作製した光磁気ディスクについて、記録/再生/消去(
W/R/E)を繰返したときの再生出力の変化を調べた
。その結果を、第8図にまとめて示す。なお、比較例4
として、Si3N4を保護膜4として1000人の膜厚
に形成した光磁気ディスクおよびSiCを保護膜4とし
て1000人形成した光磁気ディスクの場合を合せて示
した。W/R/Eの繰返し条件は、記録パワーを8mW
、消去パワーを10.5mW、周期1.5T、回転数を
240Orpmとした。本実施例において保護膜4とし
て用いたSi3N、とSiCは熱伝導率で約2桁違いが
あるので、この両者の混合物を用い、かつ混合比を変え
ることによって、熱伝導率を自由に制御すること2〇− ができることになる。その結果、保護膜4の熱伝導率を
大きくすればする程、W/R/Eサイクルを繰返した時
のキャリアレベルの劣化が小さくなることが分かる。そ
れに伴い、光磁気ディスクの記録感度は逆に劣化してゆ
く。次に2本実施例における光磁気記録膜の温度分布を
計算機シミュレーションにより求めた結果を第9図に示
す。
SiCの含有比率が高くなる程、同じ条件で記録したと
きに形成される磁区サイズが小さく、かつ記録感度が低
下することが分かる。
このように、保護膜4の熱伝導率を変えることにより、
光磁気記録膜の温度分布を自在に制御することが可能と
なる。
〔発明の効果〕
以上詳細に説明したごとく2本発明の光磁気ディスクは
、記録/再生/消去の繰返しにおいて。
光磁気記録膜の温度分布を自在に制御することが可能と
なり、光磁気記録膜の最高到達温度を調整することがで
きるので、光磁気記録膜の構造緩和による磁気特性の劣
化、ひいては再生出力の低下を抑制することができる効
果がある。またこの他に、光磁気ディスクの記録感度の
制御も合せて調整することができ、光磁気ディスクの特
性の制御に極めて有効である。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の実施例1において例示した光磁気ディ
スクの断面構造を示す模式図、第2図は実施例1の光磁
気ディスクにおいて記録/再生/消去の繰返しによるキ
ャリアレベルの変化を示すグラフ、第3図は実施例1の
光磁気ディスクにおけるトラック幅に対する光磁気記録
膜の温度分布を示すグラフ、第4図は本発明の実施例2
において例示した光磁気ディスクの断面構造を示す模式
図、第5図は実施例2の光磁気ディスクにおいて記録/
再生/消去の繰返しによるキャリアレベルの変化を示す
グラフ、第6図は実施例2の光磁気ディスクにおけるト
ラック幅に対する光磁気記録膜の温度分布を示すグラフ
、第7図(a)および(b)は本発明の実施例3におい
て例示した光磁気ディスクの光磁気記録膜および保護膜
の膜厚の変化とトラック幅に対する光磁気記録膜の温度
分布を示すグラフ、第8図は本発明の実施例4において
例示した光磁気ディスクの保護膜の種類と記録/再生/
消去の繰返しによるキャリアレベルの変化を示すグラフ
、第9図は実施例4における光磁気ディスクのトラック
幅に対する光磁気記録膜の温度分布を示すグラフである
。 1・・・基板       2・・・下地膜3・・・光
磁気記録膜   4・・保護膜5・・・反射膜 代理人弁理士  中 村 純之助 第 2図 第 図 第 図 5−及側蝮 第4 図 第6図 第 図 トラック+Sしemノ 第 図

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1、透明基板上に、下地膜、光磁気記録膜および保護膜
    、もしくは上記保護膜上に、さらに反射膜を順次積層し
    て構成した光磁気ディスクであって、上記光磁気記録膜
    にレーザ光を照射して情報の記録、再生および消去を行
    う場合に、上記光磁気記録膜の温度分布を所定の温度以
    下に制御し得る構造の光磁気記録膜、保護膜もしくは反
    射膜を備えたことを特徴とする光磁気ディスク。 2、特許請求の範囲第1項記載の光磁気ディスクにおい
    て、光磁気記録膜の温度が、該光磁気記録膜のキュリー
    温度プラス50〜80℃以下、もしくは補償温度プラス
    50〜80℃以下の範囲に制御し得る構造であることを
    特徴とする光磁気ディスク。 3、特許請求の範囲第1項記載の光磁気ディスクにおい
    て、光磁気記録膜は、Fe、Co、Niのうちより選択
    される少なくとも1種の遷移金属と、Gd、Tb、Dy
    、Ho、Pr、Nd、Smのうちより選択される少なく
    とも1種の希土類元素と、Nb、Ta、Ti、Cr、P
    t、Pd、Au、Rhのうちより選択される少なくとも
    1種の耐食性向上元素からなることを特徴とする光磁気
    ディスク。 4、特許請求の範囲第3項記載の光磁気ディスクにおい
    て、光磁気記録膜の膜厚が800〜1400Åもしくは
    200〜500Åの範囲にあることを特徴とする光磁気
    ディスク。 5、特許請求の範囲第1項記載の光磁気ディスクにおい
    て、保護膜は熱伝導性の良好な誘電体材料、もしくは上
    記誘電体材料と金属材料とを混合もしくは複合させた材
    料からなることを特徴とする光磁気ディスク。 6、特許請求の範囲第5項記載の光磁気ディスクにおい
    て、保護膜はSiNx、SiO、SiCの化合物および
    Cr、Ni、Cu、Al、Au、ステンレススチールの
    金属のうちより選択される少なくとも1種の化合物また
    は金属もしくは合金からなることを特徴とする光磁気デ
    ィスク。 7、特許請求の範囲第5項記載の光磁気ディスクにおい
    て、保護膜の膜厚が1000〜2000Åの範囲にある
    ことを特徴とする光磁気ディスク。 8、特許請求の範囲第1項記載の光磁気ディスクにおい
    て、反射膜はCr、Ni、Cu、Al、Auのうちより
    選択される少なくとも1種の金属、もしくはそれらを主
    成分とする合金からなることを特徴とする光磁気ディス
    ク。 9、光磁気ディスクの光磁気記録膜に、レーザ光を照射
    して情報の記録、再生および消去を行う光磁気記録方法
    において、上記照射するレーザ光の出力を調整して、上
    記光磁気記録膜の温度分布を所定の温度以下に制御しな
    がら記録、再生および消去を行うことを特徴とする光磁
    気ディスクにおける情報の記録方法。 10、特許請求の範囲第9項記載の光磁気ディスクにお
    ける情報の記録方法において、光磁気記録膜の温度が、
    該光磁気記録膜のキュリー温度プラス50〜80℃以下
    、もしくは補償温度プラス50〜80℃以下に制御する
    ことを特徴とする光磁気ディスクにおける情報の記録方
    法。 11、特許請求の範囲第9項記載の光磁気ディスクにお
    ける情報の記録方法において、記録または消去を行うレ
    ーザ光の出力を、光磁気ディスクの半径方向の位置によ
    って変化させ、かつ消去レーザ出力を記録レーザ出力と
    ほぼ同じとするか、もしくは記録レーザ出力よりも大き
    くすることを特徴とする光磁気ディスクの記録方法。 12、特許請求の範囲第9項、第10項または第11項
    記載の光磁気ディスクにおける情報の記録方法において
    、光磁気ディスクの内周部分では記録レーザ出力を小さ
    くし、上記光磁気ディスクの外周部分では記録レーザ出
    力を大きくすることを特徴とする光磁気ディスクにおけ
    る情報の記録方法。
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