JPH0240115B2 - Kinzokukakoyusoseibutsu - Google Patents
KinzokukakoyusoseibutsuInfo
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- JPH0240115B2 JPH0240115B2 JP10654083A JP10654083A JPH0240115B2 JP H0240115 B2 JPH0240115 B2 JP H0240115B2 JP 10654083 A JP10654083 A JP 10654083A JP 10654083 A JP10654083 A JP 10654083A JP H0240115 B2 JPH0240115 B2 JP H0240115B2
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Description
本発明は新規な金属加工油組成物、更に詳細に
は特定の水溶性高分子化合物及び極圧剤を含有す
る金属加工油組成物に関する。 従来から一般に使用されている金属加工油は、
油脂、鉱物油、または脂肪酸エステル等の潤滑油
成分に、油性向上剤、極圧剤、防錆剤、酸化防止
剤等の潤滑油助剤を加え、これを乳化剤でO/W
型エマルジヨン等として通常1〜20%濃度で金属
加工部に供給しているが、近年の加工設備、技術
の急速な進歩により金属加工速度の高速、大量生
産化がはかられ、潤滑性循環安定性、作業性、廃
水処理性等圧延油に対する要求が、増々苛酷なも
のとなつてきており、その要求に充分対応できる
金属加工油の開発がのぞまれているのが現状であ
る。しかしながら従来の乳化剤を用いた金属加工
油は、種々の難点を有し、満足し得るものではな
かつた。すなわち、従来の乳化剤を用いた金属加
工油では、乳化剤の種類、添加量を変化させ、加
工油と加工材の表面に付着する油量(プレートア
ウト量)を増減させ、潤滑性をコントロールして
いた。しかしこのような乳化剤を用いた金属加工
油においては、エマルジヨンの場合プレートアウ
ト量と、液循環安定性とは、相反する傾向を示
し、すなわち、エマルジヨンの安定性を高めれば
加工材へのプレートアウト量が減少して潤滑性が
不充分となり、またプレートアウト量を増大せん
とすれば、エマルジヨンが不安定になつて循環使
用する際に種々の支障をきたす欠点があつた。こ
の様な欠点を有する金属加工油としては、プレス
油、切削研削油、冷間圧延油、等が挙げられる
が、この外の金属加工油においてもより一層の潤
滑性の向上、作業性の改善が求められていた。 そこで、本発明者は、従来の乳化型金属加工油
の有する上記欠点を解決すべく研究を行い、融点
20〜100℃の油脂又はワツクスを含有する潤滑油
成分を特定の親水性分散剤(水溶性陰イオン高分
子化合物)を用いて、当該融点以下では固体状態
で水に安定に懸濁分散し、かつ加工部に供給する
際、すなわち当該融点以上では不安定になるよう
にすることによつて、上記欠点を改善することに
成功し、先に特許出願した(特開昭55−147593
号)。 本発明者は更に研究を行つた結果、実用上想定
される高剪断条件及び加工速度が早く加工度の高
い高速高圧条件下の圧延に使用でき、また厳しい
切削条件下でも金属加工ができ、しかも液循環安
定性等の工程管理が容易な金属加工油組成物を見
出した。 更に詳しくは、特定の水溶性高分子化合物と極
圧剤を併用すると、水溶性高分子化合物による保
護コロイド的機能の働きによつて、潤滑油成分は
均一で大きな粒径を保つて水中に安定に分散され
るので循環安定性がよく、また金属加工部に供給
され、金属被加工材に接触すれば、粒径の大きな
油粒子が金属被加工材に厚くて強力な潤滑膜を形
成すること、更にまた長期循環使用において、タ
ンク内撹拌、供給循環ポンプによる剪断力に対し
ても大きな粒径が安定に保持されること、更に
は、汚れ等の清浄作用を有する事により、加工材
の美レイ化が計られ、加工時金属間相互の接触に
よる境界潤滑状態での金属表面に潤滑皮膜を形成
する極圧剤の作用を、より有効に発揮させる事が
できること、を見出し、本発明を完成した。 従つて、本発明は、(a)油脂、鉱物油及び脂肪酸
エステルから成る群から選ばれる1種又は2種以
上の潤滑油成分、(b)分子量1000〜1000万の分子中
に窒素原子を含有する次の〜から成る群から
選らばれるものである陽イオン性もしくは両性イ
オン性の水溶性高分子化合物の1種又は2種以
上、並びに(c)極圧剤を必須成分として含有するこ
とを特徴とする金属加工油組成物を提供するもの
である。 次の一般式()〜()で表わされる含窒
素単量体又はその塩の単独重合物あるいは2種
以上の共重合物。 〔R1はH又はCH3、R2及びR3はH又は炭素
数1〜3のアルキル基〕 〔m1は1〜3の数、n1は1〜3の数、R1,
R2,R3は式()と同じ〕 〔m2及びn2は0〜3の数、R1,R2,R3は式
()と同じ〕 〔Aは−O−又は−NH−、R1,R2,R3、
n1は式()及び()と同じ〕 〔R1は式()と同じ。ピリジンの置換位
は2又は4位〕 前記一般式()〜()で表わされる含窒
素単量体又はその塩の1種又は2種以上と、
α,β−不飽和カルボン酸又はその塩あるいは
そのアマイド化物、エステル化物若しくは酸無
水物、スルホン酸基含有ビニル化合物又はその
塩、アクリロニトリル、ビニルピロリドン及び
炭素数2〜20の脂肪族オレフインから成る群か
ら選ばれるビニル系単量体の1種又は2種以上
との共重合物。 エチレンイミンの開環重合体の塩又は第4級
アンモニウム塩。 脂肪族ジカルボン酸とポリエチレンポリアミ
ン又はジポリオキシエチレンアルキルアミンと
の縮重合物の塩又は第4級アンモニウム塩。 ジハロアルカン−ポリアルキレンポリアミン
縮重合物。 エピハロヒドリン−アミン縮重合物。 カチオン化デンプン、カチオン化セルロー
ス、又はキトサンの塩、又はキトサンの4級
塩。 窒素原子6〜200個を有するポリアルキルイ
ミン類にアルキレンオキシドを付加して得られ
る分子量1000〜60万のポリエーテルポリオール
又はポリエーテルポリオール類(ポリエーテル
ポリオール末端のOHのエステル化物を含む;
以下同様)。 本発明金属加工油組成物の(a)成分である潤滑油
成分としては、例えば、スピンドル油、マシン
油、タービン油、シリンダー油等の鉱物油;鯨
油、牛脂、豚脂、ナタネ油、ヒマシ油、ヌカ油、
パーム油、ヤシ油等の動植物油の油脂;牛脂、ヤ
シ油、パーム油、ヒマシ油等から得られる脂肪酸
と炭素数1〜22の脂肪族1価アルコール、エチレ
ングリコール、ネオペンチルアルコール、ペンタ
エリスリトール等とのエステルが挙げられる。こ
れらの成分は、それぞれ1種でもよいが、2種を
混合して、使用することもできる。 (b) 成分の単量体の具体例としては次のものが挙
げられる。 ()式の3−メタクリロキシ−2−ヒドロ
キシプロピルジメチルアミン、 3−メタクリロキシ−2−ヒドロキシプロピ
ルエチルメチルアミン、 3−メタクリロキシ−2−ヒドロキシプロピ
ルジエチルアミン、 3−メタクリロキシ−2−ヒドロキシプロピ
ルジプロピルアミン等が;()式のN,N−
ジメチルアミノメチレンキヤツプドエチレング
リコールメタアクリレート、 N,N−ジメチルアミノエチレンキヤツプド
エチレングリコールメタアクリレート、 N,N−ジメチルアミノプロピレンキヤツプ
ドエチレングリコールメタアクリレート、 N,N−ジメチルアミノメチレンキヤツプド
ジエチレングリコールメタアクリレート、 N,N−ジメチルアミノエチレンキヤツプド
ジエチレングリコールメタアクリレート、 N,N−ジメチルアミノプロピレンキヤツプ
ドジエチレングリコールメタアクリレート、 N,N−ジエチルアミノメチレンキヤツプド
エチレングリコールメタアクリレート、 N,N−ジエチルアミノエチレンキヤツプド
エチレングリコールメタアクリレート、 N,N−ジエチルアミノプロピレンキヤツプ
ドエチレングリコールメタアクリレート、 N,N−ジエチルアミノメチレンキヤツプド
ジエチレングリコールメタアクリレート、 N,N−ジエチルアミノエチレンキヤツプド
ジエチレングリコールメタアクリレート、 N,N−ジエチルアミノプロピレンキヤツプ
ドジエチレングリコールメタアクリレート等が ()式のジメチルアミノエチルアクリレー
ト、ジエチルアミノエチルアクリレート、ジメ
チルアミノエチルメタクシリレート、ジエチル
アミノエチルメタクリレート、ジメチルアミノ
プロピルアクリルアミド、ジエチルアミノプロ
ピルアクリルアミド、ジメチルアミノプロピル
メタクリルアミド、ジエチルアミノプロピルメ
タクリルアミド等;()式のビニルピリジン
等が挙げられる。 前記一般式()〜()で表わされる含窒
素単量体又はその塩の1種又は2種以上と、
α,β−不飽和カルボン酸又はその塩あるいは
そのアマイド化物、エステル化物若しくは酸無
水物、スルホン酸基含有ビニル化合物又はその
塩、アクリロニトリル、ビニルピロリドン及び
炭素数2〜20の脂肪族オレフインから成る群か
ら選ばれるビニル系単量体の1種又は2種以上
との共重合物。 このビニル系単量体としては、例えばビニル
ピロリドン、アクリロニトリル;アクリル酸、
メタクリル酸、マレイン酸又はこれらの酸のア
ルカリ金属塩、アンモニウム塩、アマイド化合
物もしくはエステル化物;ビニルスルホン酸、
メタリルスルホン酸、2−アクリルアミド−2
−メチルプロパンスルホン酸、p−スチレンス
ルホン酸又はこれらの酸のアルカリ金属塩もし
くはアンモニウム塩等が挙げられる。 エチレンイミンの開環重合物の塩又は第4級
アンモニウム塩。 これは具体的にはその繰返し単位が次の一般
式()で表わされ、平均分子量が1000〜1000
万のものが挙げられる。 〔式中、n3は1〜5の整数、n5は0〜5の整
数を示す〕 脂肪族ジカルボン酸とポリエチレンポリアミ
ン又はジポリオキシエチレンアルキルアミンと
の縮重合物の塩又は第4級アンモニウム塩。 具体的には、それらの繰返し単位が一般式
()で表わされるポリエチレンポリアミンと
の縮重合物及び一般式()で表わされるジポ
リオキシエチレンアルキルアミンとの縮重合物
で分子量が1000〜1000万のものが挙げられる。 −〔OC−R7−CONH−(R′−NH−)o 5R′−NH
−〕 () 〔式中、R7はダイマー酸残基又は炭素数1
〜10のアルキレン基、R′は−CH2CH2−、n5は
2〜7の整数を示す〕 〔式中、R9は式()と同じ。R8は炭素数
1〜8のアルキル基、R9はH又はCH3、n6及
びn7は1〜10の整数を示す〕 上記脂肪族ジカルボン酸としては、ダイマー
酸、アジピン酸等が挙げられ、ポリエチレンポ
リアミンとしては、ジエチレントリアミン、ト
リエチレンテトラミン等が使用できる。 ジハロアルカン−ポリアルキレンポリアミン
縮重合物。 具体的には、1,2−ジクロルエタン、1,
2−ジブロムエタン、1,3−ジクロルプロパ
ン等のジハロアルカンと、分子内に2個もしく
はそれ以上の3級アミノ基を有するポリアルキ
レンポリアミンとの第4級アンモニウム塩であ
る縮重合物であり、その平均分子量が1000〜
1000万のものが挙げられる。 上記ポリアルキレンポリアミンとしては、次
のものが挙げられる。 エピハロヒドリン−アミン縮重合物。 具体的には繰返し単位が次の一般式()で
表わされ、平均分子量が1000〜1000万のものが
挙げられる。 〔式中、R10〜R12はCH3又はC2H5、Xは
ハロゲンイオンを示す〕 カチオン化デンプン、カチオン化セルロー
ス、又はキトサンの塩、又はキトサンの4級
塩。 窒素原子6〜200個を有するポリアルキルイ
ミン類にアルキレンオキシドを付加して得られ
る分子量1000〜60万のポリエーテルポリオール
類。 ポリアルキレンポリアミン類は分子内に下記
()式にて示す骨格を連続して5ケ以上有し、
且つそれらのうち1ケ以上は下記(XI)式に示す
骨格であり、末端がOH及び又はNH2である窒素
原子6〜100個を含むポリエチレンイミンである
のが好ましい。 また、ポリエーテルポリオール中のアルキレン
オキシドがエチレンオキシド、プロピレンオキシ
ド、スチレンオキシド、ブチレンオキシドから成
る群から選ばれる1種又は2種以上のものであ
り、その含有量がポリエーテルポリオールの3〜
80重量%であるのが好ましい。 上記〜の重縮合物は、その平均分子量が
1000〜100万のものがより好ましい。 また(c)成分の水溶性極圧剤としては、例えば次
の(i)〜(x)の化合物が挙げられる。 (i) リン酸、亜リン酸又はそれらのチオ又はエス
テル化合物。 (ii) アルキル、アルキルアリル又はアリル基に1
個以上の水酸基を有するモノもしくはジリン酸
エステル又はこれらのチオ化合物。 (iii) 炭素数1〜8のアルキル、アルキルアリル又
はアリル基を有するモノ又はジホスホン酸類又
はこれらのチオ化合物。 (iv) 炭素数1〜8のアルキル、アルキルアリル又
はアリル基を有するモノ又はジホスフイン酸類
又はこれらのチオ化合物。 (v) 窒素原子を含有するモノ又はジ又はトリホス
ホン酸。 (vi) 炭素数1〜8のアルキル基又はアリル基を有
するチオアルコール。 (vii) 炭素数1〜10のアルキル基、ヒドロキシアル
キル基、アルキルアリル基又はヒドロキシアル
キルアリル基を有するチオカルボン酸又はその
塩。 (viii) 有機金属亜鉛化合物。 (ix) R0−(S−)zR0 〔式中、Zは1〜5の整数、R0は(iii)と同一〕 (x) 含硫黄有機複素環化合物類又はその塩。 (i)〜(v)のリン酸化合物の具体例としては次のも
のが例示される。(i)のものとしては、正リン酸、
亜リン酸、炭素数1〜8の脂肪族又は脂環族又は
芳香族アルコールと正リン酸とのモノ又はジリン
酸エステル又はこれらのチオ化合物、又は上記ア
ルコールとの亜リン酸エステル又はこれらのチオ
化合物が例示される。(ii)のものとしては2−ヒド
ロキシプロピルホスフエートが例示される。(iii)の
ものとしては、一般式
は特定の水溶性高分子化合物及び極圧剤を含有す
る金属加工油組成物に関する。 従来から一般に使用されている金属加工油は、
油脂、鉱物油、または脂肪酸エステル等の潤滑油
成分に、油性向上剤、極圧剤、防錆剤、酸化防止
剤等の潤滑油助剤を加え、これを乳化剤でO/W
型エマルジヨン等として通常1〜20%濃度で金属
加工部に供給しているが、近年の加工設備、技術
の急速な進歩により金属加工速度の高速、大量生
産化がはかられ、潤滑性循環安定性、作業性、廃
水処理性等圧延油に対する要求が、増々苛酷なも
のとなつてきており、その要求に充分対応できる
金属加工油の開発がのぞまれているのが現状であ
る。しかしながら従来の乳化剤を用いた金属加工
油は、種々の難点を有し、満足し得るものではな
かつた。すなわち、従来の乳化剤を用いた金属加
工油では、乳化剤の種類、添加量を変化させ、加
工油と加工材の表面に付着する油量(プレートア
ウト量)を増減させ、潤滑性をコントロールして
いた。しかしこのような乳化剤を用いた金属加工
油においては、エマルジヨンの場合プレートアウ
ト量と、液循環安定性とは、相反する傾向を示
し、すなわち、エマルジヨンの安定性を高めれば
加工材へのプレートアウト量が減少して潤滑性が
不充分となり、またプレートアウト量を増大せん
とすれば、エマルジヨンが不安定になつて循環使
用する際に種々の支障をきたす欠点があつた。こ
の様な欠点を有する金属加工油としては、プレス
油、切削研削油、冷間圧延油、等が挙げられる
が、この外の金属加工油においてもより一層の潤
滑性の向上、作業性の改善が求められていた。 そこで、本発明者は、従来の乳化型金属加工油
の有する上記欠点を解決すべく研究を行い、融点
20〜100℃の油脂又はワツクスを含有する潤滑油
成分を特定の親水性分散剤(水溶性陰イオン高分
子化合物)を用いて、当該融点以下では固体状態
で水に安定に懸濁分散し、かつ加工部に供給する
際、すなわち当該融点以上では不安定になるよう
にすることによつて、上記欠点を改善することに
成功し、先に特許出願した(特開昭55−147593
号)。 本発明者は更に研究を行つた結果、実用上想定
される高剪断条件及び加工速度が早く加工度の高
い高速高圧条件下の圧延に使用でき、また厳しい
切削条件下でも金属加工ができ、しかも液循環安
定性等の工程管理が容易な金属加工油組成物を見
出した。 更に詳しくは、特定の水溶性高分子化合物と極
圧剤を併用すると、水溶性高分子化合物による保
護コロイド的機能の働きによつて、潤滑油成分は
均一で大きな粒径を保つて水中に安定に分散され
るので循環安定性がよく、また金属加工部に供給
され、金属被加工材に接触すれば、粒径の大きな
油粒子が金属被加工材に厚くて強力な潤滑膜を形
成すること、更にまた長期循環使用において、タ
ンク内撹拌、供給循環ポンプによる剪断力に対し
ても大きな粒径が安定に保持されること、更に
は、汚れ等の清浄作用を有する事により、加工材
の美レイ化が計られ、加工時金属間相互の接触に
よる境界潤滑状態での金属表面に潤滑皮膜を形成
する極圧剤の作用を、より有効に発揮させる事が
できること、を見出し、本発明を完成した。 従つて、本発明は、(a)油脂、鉱物油及び脂肪酸
エステルから成る群から選ばれる1種又は2種以
上の潤滑油成分、(b)分子量1000〜1000万の分子中
に窒素原子を含有する次の〜から成る群から
選らばれるものである陽イオン性もしくは両性イ
オン性の水溶性高分子化合物の1種又は2種以
上、並びに(c)極圧剤を必須成分として含有するこ
とを特徴とする金属加工油組成物を提供するもの
である。 次の一般式()〜()で表わされる含窒
素単量体又はその塩の単独重合物あるいは2種
以上の共重合物。 〔R1はH又はCH3、R2及びR3はH又は炭素
数1〜3のアルキル基〕 〔m1は1〜3の数、n1は1〜3の数、R1,
R2,R3は式()と同じ〕 〔m2及びn2は0〜3の数、R1,R2,R3は式
()と同じ〕 〔Aは−O−又は−NH−、R1,R2,R3、
n1は式()及び()と同じ〕 〔R1は式()と同じ。ピリジンの置換位
は2又は4位〕 前記一般式()〜()で表わされる含窒
素単量体又はその塩の1種又は2種以上と、
α,β−不飽和カルボン酸又はその塩あるいは
そのアマイド化物、エステル化物若しくは酸無
水物、スルホン酸基含有ビニル化合物又はその
塩、アクリロニトリル、ビニルピロリドン及び
炭素数2〜20の脂肪族オレフインから成る群か
ら選ばれるビニル系単量体の1種又は2種以上
との共重合物。 エチレンイミンの開環重合体の塩又は第4級
アンモニウム塩。 脂肪族ジカルボン酸とポリエチレンポリアミ
ン又はジポリオキシエチレンアルキルアミンと
の縮重合物の塩又は第4級アンモニウム塩。 ジハロアルカン−ポリアルキレンポリアミン
縮重合物。 エピハロヒドリン−アミン縮重合物。 カチオン化デンプン、カチオン化セルロー
ス、又はキトサンの塩、又はキトサンの4級
塩。 窒素原子6〜200個を有するポリアルキルイ
ミン類にアルキレンオキシドを付加して得られ
る分子量1000〜60万のポリエーテルポリオール
又はポリエーテルポリオール類(ポリエーテル
ポリオール末端のOHのエステル化物を含む;
以下同様)。 本発明金属加工油組成物の(a)成分である潤滑油
成分としては、例えば、スピンドル油、マシン
油、タービン油、シリンダー油等の鉱物油;鯨
油、牛脂、豚脂、ナタネ油、ヒマシ油、ヌカ油、
パーム油、ヤシ油等の動植物油の油脂;牛脂、ヤ
シ油、パーム油、ヒマシ油等から得られる脂肪酸
と炭素数1〜22の脂肪族1価アルコール、エチレ
ングリコール、ネオペンチルアルコール、ペンタ
エリスリトール等とのエステルが挙げられる。こ
れらの成分は、それぞれ1種でもよいが、2種を
混合して、使用することもできる。 (b) 成分の単量体の具体例としては次のものが挙
げられる。 ()式の3−メタクリロキシ−2−ヒドロ
キシプロピルジメチルアミン、 3−メタクリロキシ−2−ヒドロキシプロピ
ルエチルメチルアミン、 3−メタクリロキシ−2−ヒドロキシプロピ
ルジエチルアミン、 3−メタクリロキシ−2−ヒドロキシプロピ
ルジプロピルアミン等が;()式のN,N−
ジメチルアミノメチレンキヤツプドエチレング
リコールメタアクリレート、 N,N−ジメチルアミノエチレンキヤツプド
エチレングリコールメタアクリレート、 N,N−ジメチルアミノプロピレンキヤツプ
ドエチレングリコールメタアクリレート、 N,N−ジメチルアミノメチレンキヤツプド
ジエチレングリコールメタアクリレート、 N,N−ジメチルアミノエチレンキヤツプド
ジエチレングリコールメタアクリレート、 N,N−ジメチルアミノプロピレンキヤツプ
ドジエチレングリコールメタアクリレート、 N,N−ジエチルアミノメチレンキヤツプド
エチレングリコールメタアクリレート、 N,N−ジエチルアミノエチレンキヤツプド
エチレングリコールメタアクリレート、 N,N−ジエチルアミノプロピレンキヤツプ
ドエチレングリコールメタアクリレート、 N,N−ジエチルアミノメチレンキヤツプド
ジエチレングリコールメタアクリレート、 N,N−ジエチルアミノエチレンキヤツプド
ジエチレングリコールメタアクリレート、 N,N−ジエチルアミノプロピレンキヤツプ
ドジエチレングリコールメタアクリレート等が ()式のジメチルアミノエチルアクリレー
ト、ジエチルアミノエチルアクリレート、ジメ
チルアミノエチルメタクシリレート、ジエチル
アミノエチルメタクリレート、ジメチルアミノ
プロピルアクリルアミド、ジエチルアミノプロ
ピルアクリルアミド、ジメチルアミノプロピル
メタクリルアミド、ジエチルアミノプロピルメ
タクリルアミド等;()式のビニルピリジン
等が挙げられる。 前記一般式()〜()で表わされる含窒
素単量体又はその塩の1種又は2種以上と、
α,β−不飽和カルボン酸又はその塩あるいは
そのアマイド化物、エステル化物若しくは酸無
水物、スルホン酸基含有ビニル化合物又はその
塩、アクリロニトリル、ビニルピロリドン及び
炭素数2〜20の脂肪族オレフインから成る群か
ら選ばれるビニル系単量体の1種又は2種以上
との共重合物。 このビニル系単量体としては、例えばビニル
ピロリドン、アクリロニトリル;アクリル酸、
メタクリル酸、マレイン酸又はこれらの酸のア
ルカリ金属塩、アンモニウム塩、アマイド化合
物もしくはエステル化物;ビニルスルホン酸、
メタリルスルホン酸、2−アクリルアミド−2
−メチルプロパンスルホン酸、p−スチレンス
ルホン酸又はこれらの酸のアルカリ金属塩もし
くはアンモニウム塩等が挙げられる。 エチレンイミンの開環重合物の塩又は第4級
アンモニウム塩。 これは具体的にはその繰返し単位が次の一般
式()で表わされ、平均分子量が1000〜1000
万のものが挙げられる。 〔式中、n3は1〜5の整数、n5は0〜5の整
数を示す〕 脂肪族ジカルボン酸とポリエチレンポリアミ
ン又はジポリオキシエチレンアルキルアミンと
の縮重合物の塩又は第4級アンモニウム塩。 具体的には、それらの繰返し単位が一般式
()で表わされるポリエチレンポリアミンと
の縮重合物及び一般式()で表わされるジポ
リオキシエチレンアルキルアミンとの縮重合物
で分子量が1000〜1000万のものが挙げられる。 −〔OC−R7−CONH−(R′−NH−)o 5R′−NH
−〕 () 〔式中、R7はダイマー酸残基又は炭素数1
〜10のアルキレン基、R′は−CH2CH2−、n5は
2〜7の整数を示す〕 〔式中、R9は式()と同じ。R8は炭素数
1〜8のアルキル基、R9はH又はCH3、n6及
びn7は1〜10の整数を示す〕 上記脂肪族ジカルボン酸としては、ダイマー
酸、アジピン酸等が挙げられ、ポリエチレンポ
リアミンとしては、ジエチレントリアミン、ト
リエチレンテトラミン等が使用できる。 ジハロアルカン−ポリアルキレンポリアミン
縮重合物。 具体的には、1,2−ジクロルエタン、1,
2−ジブロムエタン、1,3−ジクロルプロパ
ン等のジハロアルカンと、分子内に2個もしく
はそれ以上の3級アミノ基を有するポリアルキ
レンポリアミンとの第4級アンモニウム塩であ
る縮重合物であり、その平均分子量が1000〜
1000万のものが挙げられる。 上記ポリアルキレンポリアミンとしては、次
のものが挙げられる。 エピハロヒドリン−アミン縮重合物。 具体的には繰返し単位が次の一般式()で
表わされ、平均分子量が1000〜1000万のものが
挙げられる。 〔式中、R10〜R12はCH3又はC2H5、Xは
ハロゲンイオンを示す〕 カチオン化デンプン、カチオン化セルロー
ス、又はキトサンの塩、又はキトサンの4級
塩。 窒素原子6〜200個を有するポリアルキルイ
ミン類にアルキレンオキシドを付加して得られ
る分子量1000〜60万のポリエーテルポリオール
類。 ポリアルキレンポリアミン類は分子内に下記
()式にて示す骨格を連続して5ケ以上有し、
且つそれらのうち1ケ以上は下記(XI)式に示す
骨格であり、末端がOH及び又はNH2である窒素
原子6〜100個を含むポリエチレンイミンである
のが好ましい。 また、ポリエーテルポリオール中のアルキレン
オキシドがエチレンオキシド、プロピレンオキシ
ド、スチレンオキシド、ブチレンオキシドから成
る群から選ばれる1種又は2種以上のものであ
り、その含有量がポリエーテルポリオールの3〜
80重量%であるのが好ましい。 上記〜の重縮合物は、その平均分子量が
1000〜100万のものがより好ましい。 また(c)成分の水溶性極圧剤としては、例えば次
の(i)〜(x)の化合物が挙げられる。 (i) リン酸、亜リン酸又はそれらのチオ又はエス
テル化合物。 (ii) アルキル、アルキルアリル又はアリル基に1
個以上の水酸基を有するモノもしくはジリン酸
エステル又はこれらのチオ化合物。 (iii) 炭素数1〜8のアルキル、アルキルアリル又
はアリル基を有するモノ又はジホスホン酸類又
はこれらのチオ化合物。 (iv) 炭素数1〜8のアルキル、アルキルアリル又
はアリル基を有するモノ又はジホスフイン酸類
又はこれらのチオ化合物。 (v) 窒素原子を含有するモノ又はジ又はトリホス
ホン酸。 (vi) 炭素数1〜8のアルキル基又はアリル基を有
するチオアルコール。 (vii) 炭素数1〜10のアルキル基、ヒドロキシアル
キル基、アルキルアリル基又はヒドロキシアル
キルアリル基を有するチオカルボン酸又はその
塩。 (viii) 有機金属亜鉛化合物。 (ix) R0−(S−)zR0 〔式中、Zは1〜5の整数、R0は(iii)と同一〕 (x) 含硫黄有機複素環化合物類又はその塩。 (i)〜(v)のリン酸化合物の具体例としては次のも
のが例示される。(i)のものとしては、正リン酸、
亜リン酸、炭素数1〜8の脂肪族又は脂環族又は
芳香族アルコールと正リン酸とのモノ又はジリン
酸エステル又はこれらのチオ化合物、又は上記ア
ルコールとの亜リン酸エステル又はこれらのチオ
化合物が例示される。(ii)のものとしては2−ヒド
ロキシプロピルホスフエートが例示される。(iii)の
ものとしては、一般式
【式】又は
【式】(R0,R0′は炭素数1〜8のアル
キル基、アルキルアリル基又はアリル基)で表わ
されるホスホン酸、例えば炭素数1のメチルホス
ホン酸、ジメチルホスホン酸から炭素数8のn−
オクチルホスホン酸、ジn−オクチルホスホン
酸、2−エチルヘキシルホスホン酸、ジ−2−エ
チルヘキシルホスホン酸、ベンジルホスホン酸、
ジベンジルホスホン酸、フエニルホスホン酸、ジ
フエニルホスホン酸、ヒドロキシエタンジホスホ
ン酸、並びにこれらのチオホスホン酸が例示され
る。ヒドロキシエタンジホスホン酸は次の式で表
わされる化合物である。 (iv)のものとしては、一般式
されるホスホン酸、例えば炭素数1のメチルホス
ホン酸、ジメチルホスホン酸から炭素数8のn−
オクチルホスホン酸、ジn−オクチルホスホン
酸、2−エチルヘキシルホスホン酸、ジ−2−エ
チルヘキシルホスホン酸、ベンジルホスホン酸、
ジベンジルホスホン酸、フエニルホスホン酸、ジ
フエニルホスホン酸、ヒドロキシエタンジホスホ
ン酸、並びにこれらのチオホスホン酸が例示され
る。ヒドロキシエタンジホスホン酸は次の式で表
わされる化合物である。 (iv)のものとしては、一般式
【式】又は
【式】(R0,R0′は前記と同じ)で表わ
されるホスフイン酸、例えば炭素数1のメチルホ
スフイン酸、ジメチルホスフイン酸から炭素数8
のn−オクチルホスフイン酸、ジn−オクチルホ
スフイン酸、2−エチルヘキシルホスフイン酸、
ジ−2−エチルヘキシルホスフイン酸、ベンジル
ホスフイン酸、ジベンジルホスフイン酸、フエニ
ルホスフイン酸、ジフエニルホスフイン酸、並び
にこれらのチオホスフイン酸が例示される。(v)の
ものとしては、テトラメチルホスホリツクジアミ
ド又はジメチルホスホリツクモノアミド、ニトリ
ロトリスメチレンホスホン酸が例示される。ニト
リロトリスメチレンホスホン酸は次の式で表わさ
れる化合物である。 本発明の金属加工油組成物は、上記各成分を配
合することによつて調整されるが、その配合量は
全組成に対して、(a)成分の潤滑油成分は50〜99.8
重量%(以下単に%と表わす)、特に70〜99.8%、
(b)成分の水溶性高分子化合物は0.1〜20%、特に
0.1〜10%、(c)成分の極圧剤は0.1〜10%、特に0.1
〜5%が好ましい。 本発明の金属加工油組成物には、上記成分の
他、必要に応じて公知の各種添加剤、例えば防錆
剤、油性向上剤、酸化防止剤等を添加することも
できる。 上記各種添加剤は、必要に応じ金属加工油組成
物全量に対して、それぞれ0〜2%、0〜20%、
0〜5%、の割合で添加することができる。 防錆剤としては、アルケニルコハク酸及びその
誘導体、オレイン酸などの脂肪酸、ソルビタンモ
ノオレエートなどのエステル又は、その他アミン
類等が、油性向上剤としては、オレイン酸、ステ
アリン酸等の高級脂肪酸及びその誘導体であるエ
ステル又はダイマー酸等の二塩基酸が、また、酸
化防止剤としては、2,4−ジt−ブチルp−ク
レゾールなどのフエノール系化合物、フエニルα
−ナフチルアミンなどの芳香族アミン等がそれぞ
れ例示される。 本発明の金属加工油組成物は、上記各成分を単
に用時混合するか、あるいは、水分量が80%位ま
での濃厚溶液として調製しておき、使用時水で希
釈することにより使用される。 斯くして得られる本発明の金属加工油組成物
は、高剪断力を有する撹拌条件下に比較的大きな
粒径で安定した粒度分布を与え、高潤滑圧延性能
を有し、経時変化の少ない圧延油を提供すると共
に、次のような特長を有する。すなわち、本発明
で用いられる水溶性高分子化合物自身、液体や固
体粒子に速やかに吸着し、それらを親水化する能
力を持つてはいるが、水と油の界面張力を下げて
乳化する能力は持ち合せていないので、潤滑油成
分の乳化が起らず従来の乳化剤を用いた金属加工
油に比べて、実圧延操業中に混入する汚れ油分
や、ダル粉等の夾雑物のいわゆる抱き込み現象も
少ない、常時クリーンな金属加工油として、高潤
滑特性を保持するという優れた点がある。また、
上記成分の機能により、作業環境の汚れが改善さ
れ、更には汚れの抱き込み現象が少なく、金属面
のより清浄化が計られる事によつて、加工時の金
属間接触即ち極圧潤滑状態で、金属面に潤滑被膜
を形成する極圧剤の効果がより有効に発揮できる
事、廃水処理性が優れているため、従来の乳化剤
を用いた圧延油には見られない、クリーンな作業
環境を実現するという優れた特徴を有する。 本発明の水溶性高分子化合物及び極圧剤の併用
による作用機構は完全には解明されていないが、
おおよそ次の如くであると考えられる。すなわ
ち、水層に完全均一に溶解した水溶性高分子化合
物が、機械的な剪断力に応じて微粒子化した潤滑
油成分の粒子を、合一の始まる以前に吸着し、そ
の高分子化合物が油粒子どうしを一種の凝集作用
によつて大きな粒子とし、更にその高分子化合物
の立体的かつ電気的保護コロイド作用によりその
大きな粒子を水中に安定に分散せしめている。こ
れは、特開昭55−147593号の水溶性陰イオン高分
子化合物の場合、油粒子に対する凝集作用が弱い
ため、微細粒子のまま保護コロイド的に安定化さ
れてしまい、一旦微細化された油粒子を大きな粒
子に回復できないのと相違する。 また、この高分子化合物のこれら油粒子に対す
る保護作用並びに表面張力をこれら高分子化合物
が低下させない等による加工油中への汚れの混入
(抱き込み現象)が見られない加工油のクリーン
化、高分子化合物による汚れの清浄性等に関連
し、極圧剤の作用がより効果的に発揮できると考
えられる。 次に実施例を挙げて説明する。 実施例中で使用した金属加工油組成物は次のと
おりである。尚水溶性高分子化合物、酸化防止
剤、極圧剤、乳化剤としては次のものを使用し
た。 水溶性高分子化合物: (A) ジエチルアミノメチルメタクリレートの重合
物のリン酸塩(MW=1万) (B−1) ジエチルアミノエチルメタクリレー
トの硼酸塩/ビニルピロリドン/アクリル酸ソ
ーダ=5/4/1(モル比で示す。本表におい
て以下同じ)である共重合物 (MW=20万) (B−2) 〃 (MW= 5万) (B−3) 〃 (MW=5000) (B−4) 〃 (MW=1500) (C) ジエチルアミノエチルメタクリレートのリン
酸塩/メタクリル酸ソーダ=4/5の共重合物
(MW=2万) (D) エチレンイミンのリン酸塩の開環重合物
(MW=10万) (E) ジメチルアミノエチルメタクリレートのエチ
ル亜ホスフイン酸塩/アクリル酸ソーダ=3/
1の共重合物(MW=30万) (F) ジメチルアミノエチルメタクリレートのエチ
ルホスホン酸塩/2−アクリルアミノ−2−メ
チルプロパンスルホン酸ソーダ=4/1の共重
合物(MW=10万) (G) ビニルピリジンのリン酸塩/ビニルピロリド
ン/アクリル酸ソーダ=6/3/1の共重合物
(MW=45万) (H) ジエチレントリアミンのチオリン酸塩とダイ
マー酸の重縮合物(MW=80万) (I) ジエチルアミノエチルメタクリルアミドのリ
ン酸塩/アクリル酸ソーダ/ビニルスルホン酸
ソーダ=3/1/1の共重合物(MW=40万) (J) ビニルピリジンのジメチルホスフイン酸によ
る第4級アンモニウム塩/ビニルピロリドン/
アクリル酸ソーダ=6/3/1の共重合物
(MW=45万) (K) 水溶性高分子化合物()のジエチルアミノ
エチルメタクリルアミドのリン酸塩を硼酸塩と
したもの。 (L) カチオン化セルロースの第4級アンモニウム
塩(MW=100万) (M) 1,2−ジクロルエタンとヘキサメチレ
ンテトラミンのリン酸塩の重縮合物(MW=5
万) (N) ジエチレントリアミンのエチルホスフイ
ン酸塩とダイマー酸の重縮合物(MW=80万) (O) エピクロルヒドリンのトリメチルアミン
第4級アンモニウム化合物の亜リン酸塩の開環
重合物(MW=10万) (P) テトラメチルプロピレンジアミンのジエ
チルホスホン酸による第4級アンモニウム塩の
重縮合物(MW=10万) (Q) 水溶性高分子化合物(G)のビニルピリ
ジンのリン酸塩を硫酸塩としたもの。 (R) 水溶性高分子化合物(H)のジエチレン
トリアミンのチオリン酸塩を硝酸塩としたも
の。 (S) 水溶性高分子化合物(F)のジメチルア
ミノエチルメタクリレートのエチルホスホン酸
塩を塩酸塩としたもの。 (T) 水溶性高分子化合物(E)のジメチルア
ミノエチルメタクリレートのエチル亜ホスフイ
ン酸塩をグリコール酸塩としたもの。 (U) 水溶性高分子化合物(D)のエチレンイ
ミンのリン酸塩を酢酸塩としたもの。 (V) ビニルピリジンのジメチル硫酸による第
4級アンモニウム塩/ビニルピロリドン/アク
リル酸ソーダ=6/3/1の共重合物(MW=
45万) (W) ポリエチレンイミンのエチレンオキシド
20%付加物(MW=5万) (X) ポリエチレンイミン/エチレンオキシ
ド/プロピレンオキシド=10/3/3付加物
(MW=15万) (Y) N−1ジメチルスルホエチルアクリルア
ミドの単独重合物のNa塩(MW=7万) (Z) N−1ジメチルスルホエチルアクリルア
ミドのNa塩/ジメチルアミノエチルメタクリ
レートのリン酸塩=1/1の共重合物(MW=
2万) (AA) ポリエチレンイミドのホスホン酸塩
(MW=6万)/ジメチルアミノエチルメタク
リレートのエチルホスフイン酸塩=1/1
(MW=6万)の混合物。 (BB) 3−メタクリロキシ−2−ヒドロキシ
プロピルトリメチルアンモニウムのリン酸塩/
ジメチルアミノエチルメタクリレートのエチル
ホスフイン酸塩=2/1の共重合物(MW=5
万) (CC) メタクリルジメチルアミノエチルエト
キシレートのホスホン酸塩(MW=8万)/ポ
リエチレンイミン(MW=8万)=1/1の混
合物。 酸化防止剤:2,4−ジt−ブチルp−クレゾー
ル 極圧剤: (1) リン酸亜鉛 (2) トリフエニルホスフアイト (3) トリデシルホスフアイト (4) 2−エチルヘキシルアシツドホスフエート (5) ブチルチオホスホン酸のMg塩 (6) オクチルチオホスフイン酸のMg塩 (7) チオブチルアルコール (8) ジンクジチオエチルリン酸塩 乳化剤:ポリオキシエチレンノニルフエニルエー
テル
スフイン酸、ジメチルホスフイン酸から炭素数8
のn−オクチルホスフイン酸、ジn−オクチルホ
スフイン酸、2−エチルヘキシルホスフイン酸、
ジ−2−エチルヘキシルホスフイン酸、ベンジル
ホスフイン酸、ジベンジルホスフイン酸、フエニ
ルホスフイン酸、ジフエニルホスフイン酸、並び
にこれらのチオホスフイン酸が例示される。(v)の
ものとしては、テトラメチルホスホリツクジアミ
ド又はジメチルホスホリツクモノアミド、ニトリ
ロトリスメチレンホスホン酸が例示される。ニト
リロトリスメチレンホスホン酸は次の式で表わさ
れる化合物である。 本発明の金属加工油組成物は、上記各成分を配
合することによつて調整されるが、その配合量は
全組成に対して、(a)成分の潤滑油成分は50〜99.8
重量%(以下単に%と表わす)、特に70〜99.8%、
(b)成分の水溶性高分子化合物は0.1〜20%、特に
0.1〜10%、(c)成分の極圧剤は0.1〜10%、特に0.1
〜5%が好ましい。 本発明の金属加工油組成物には、上記成分の
他、必要に応じて公知の各種添加剤、例えば防錆
剤、油性向上剤、酸化防止剤等を添加することも
できる。 上記各種添加剤は、必要に応じ金属加工油組成
物全量に対して、それぞれ0〜2%、0〜20%、
0〜5%、の割合で添加することができる。 防錆剤としては、アルケニルコハク酸及びその
誘導体、オレイン酸などの脂肪酸、ソルビタンモ
ノオレエートなどのエステル又は、その他アミン
類等が、油性向上剤としては、オレイン酸、ステ
アリン酸等の高級脂肪酸及びその誘導体であるエ
ステル又はダイマー酸等の二塩基酸が、また、酸
化防止剤としては、2,4−ジt−ブチルp−ク
レゾールなどのフエノール系化合物、フエニルα
−ナフチルアミンなどの芳香族アミン等がそれぞ
れ例示される。 本発明の金属加工油組成物は、上記各成分を単
に用時混合するか、あるいは、水分量が80%位ま
での濃厚溶液として調製しておき、使用時水で希
釈することにより使用される。 斯くして得られる本発明の金属加工油組成物
は、高剪断力を有する撹拌条件下に比較的大きな
粒径で安定した粒度分布を与え、高潤滑圧延性能
を有し、経時変化の少ない圧延油を提供すると共
に、次のような特長を有する。すなわち、本発明
で用いられる水溶性高分子化合物自身、液体や固
体粒子に速やかに吸着し、それらを親水化する能
力を持つてはいるが、水と油の界面張力を下げて
乳化する能力は持ち合せていないので、潤滑油成
分の乳化が起らず従来の乳化剤を用いた金属加工
油に比べて、実圧延操業中に混入する汚れ油分
や、ダル粉等の夾雑物のいわゆる抱き込み現象も
少ない、常時クリーンな金属加工油として、高潤
滑特性を保持するという優れた点がある。また、
上記成分の機能により、作業環境の汚れが改善さ
れ、更には汚れの抱き込み現象が少なく、金属面
のより清浄化が計られる事によつて、加工時の金
属間接触即ち極圧潤滑状態で、金属面に潤滑被膜
を形成する極圧剤の効果がより有効に発揮できる
事、廃水処理性が優れているため、従来の乳化剤
を用いた圧延油には見られない、クリーンな作業
環境を実現するという優れた特徴を有する。 本発明の水溶性高分子化合物及び極圧剤の併用
による作用機構は完全には解明されていないが、
おおよそ次の如くであると考えられる。すなわ
ち、水層に完全均一に溶解した水溶性高分子化合
物が、機械的な剪断力に応じて微粒子化した潤滑
油成分の粒子を、合一の始まる以前に吸着し、そ
の高分子化合物が油粒子どうしを一種の凝集作用
によつて大きな粒子とし、更にその高分子化合物
の立体的かつ電気的保護コロイド作用によりその
大きな粒子を水中に安定に分散せしめている。こ
れは、特開昭55−147593号の水溶性陰イオン高分
子化合物の場合、油粒子に対する凝集作用が弱い
ため、微細粒子のまま保護コロイド的に安定化さ
れてしまい、一旦微細化された油粒子を大きな粒
子に回復できないのと相違する。 また、この高分子化合物のこれら油粒子に対す
る保護作用並びに表面張力をこれら高分子化合物
が低下させない等による加工油中への汚れの混入
(抱き込み現象)が見られない加工油のクリーン
化、高分子化合物による汚れの清浄性等に関連
し、極圧剤の作用がより効果的に発揮できると考
えられる。 次に実施例を挙げて説明する。 実施例中で使用した金属加工油組成物は次のと
おりである。尚水溶性高分子化合物、酸化防止
剤、極圧剤、乳化剤としては次のものを使用し
た。 水溶性高分子化合物: (A) ジエチルアミノメチルメタクリレートの重合
物のリン酸塩(MW=1万) (B−1) ジエチルアミノエチルメタクリレー
トの硼酸塩/ビニルピロリドン/アクリル酸ソ
ーダ=5/4/1(モル比で示す。本表におい
て以下同じ)である共重合物 (MW=20万) (B−2) 〃 (MW= 5万) (B−3) 〃 (MW=5000) (B−4) 〃 (MW=1500) (C) ジエチルアミノエチルメタクリレートのリン
酸塩/メタクリル酸ソーダ=4/5の共重合物
(MW=2万) (D) エチレンイミンのリン酸塩の開環重合物
(MW=10万) (E) ジメチルアミノエチルメタクリレートのエチ
ル亜ホスフイン酸塩/アクリル酸ソーダ=3/
1の共重合物(MW=30万) (F) ジメチルアミノエチルメタクリレートのエチ
ルホスホン酸塩/2−アクリルアミノ−2−メ
チルプロパンスルホン酸ソーダ=4/1の共重
合物(MW=10万) (G) ビニルピリジンのリン酸塩/ビニルピロリド
ン/アクリル酸ソーダ=6/3/1の共重合物
(MW=45万) (H) ジエチレントリアミンのチオリン酸塩とダイ
マー酸の重縮合物(MW=80万) (I) ジエチルアミノエチルメタクリルアミドのリ
ン酸塩/アクリル酸ソーダ/ビニルスルホン酸
ソーダ=3/1/1の共重合物(MW=40万) (J) ビニルピリジンのジメチルホスフイン酸によ
る第4級アンモニウム塩/ビニルピロリドン/
アクリル酸ソーダ=6/3/1の共重合物
(MW=45万) (K) 水溶性高分子化合物()のジエチルアミノ
エチルメタクリルアミドのリン酸塩を硼酸塩と
したもの。 (L) カチオン化セルロースの第4級アンモニウム
塩(MW=100万) (M) 1,2−ジクロルエタンとヘキサメチレ
ンテトラミンのリン酸塩の重縮合物(MW=5
万) (N) ジエチレントリアミンのエチルホスフイ
ン酸塩とダイマー酸の重縮合物(MW=80万) (O) エピクロルヒドリンのトリメチルアミン
第4級アンモニウム化合物の亜リン酸塩の開環
重合物(MW=10万) (P) テトラメチルプロピレンジアミンのジエ
チルホスホン酸による第4級アンモニウム塩の
重縮合物(MW=10万) (Q) 水溶性高分子化合物(G)のビニルピリ
ジンのリン酸塩を硫酸塩としたもの。 (R) 水溶性高分子化合物(H)のジエチレン
トリアミンのチオリン酸塩を硝酸塩としたも
の。 (S) 水溶性高分子化合物(F)のジメチルア
ミノエチルメタクリレートのエチルホスホン酸
塩を塩酸塩としたもの。 (T) 水溶性高分子化合物(E)のジメチルア
ミノエチルメタクリレートのエチル亜ホスフイ
ン酸塩をグリコール酸塩としたもの。 (U) 水溶性高分子化合物(D)のエチレンイ
ミンのリン酸塩を酢酸塩としたもの。 (V) ビニルピリジンのジメチル硫酸による第
4級アンモニウム塩/ビニルピロリドン/アク
リル酸ソーダ=6/3/1の共重合物(MW=
45万) (W) ポリエチレンイミンのエチレンオキシド
20%付加物(MW=5万) (X) ポリエチレンイミン/エチレンオキシ
ド/プロピレンオキシド=10/3/3付加物
(MW=15万) (Y) N−1ジメチルスルホエチルアクリルア
ミドの単独重合物のNa塩(MW=7万) (Z) N−1ジメチルスルホエチルアクリルア
ミドのNa塩/ジメチルアミノエチルメタクリ
レートのリン酸塩=1/1の共重合物(MW=
2万) (AA) ポリエチレンイミドのホスホン酸塩
(MW=6万)/ジメチルアミノエチルメタク
リレートのエチルホスフイン酸塩=1/1
(MW=6万)の混合物。 (BB) 3−メタクリロキシ−2−ヒドロキシ
プロピルトリメチルアンモニウムのリン酸塩/
ジメチルアミノエチルメタクリレートのエチル
ホスフイン酸塩=2/1の共重合物(MW=5
万) (CC) メタクリルジメチルアミノエチルエト
キシレートのホスホン酸塩(MW=8万)/ポ
リエチレンイミン(MW=8万)=1/1の混
合物。 酸化防止剤:2,4−ジt−ブチルp−クレゾー
ル 極圧剤: (1) リン酸亜鉛 (2) トリフエニルホスフアイト (3) トリデシルホスフアイト (4) 2−エチルヘキシルアシツドホスフエート (5) ブチルチオホスホン酸のMg塩 (6) オクチルチオホスフイン酸のMg塩 (7) チオブチルアルコール (8) ジンクジチオエチルリン酸塩 乳化剤:ポリオキシエチレンノニルフエニルエー
テル
【表】
【表】
【表】
【表】
比較品No.1
潤滑油成分
牛 脂 94%
牛脂脂肪酸 2
乳化剤 2
酸化防止剤 1
比較品No.2
潤滑油成分
牛 脂 94%
牛脂脂肪酸 2
極圧剤(1) 1
乳化剤 2
酸化防止剤 1
比較品No.3
潤滑油成分
鉱物油(シリンダー油) 72%
ペンタエリスリトールテトラオレエート 20
乳化剤 2
酸化防止剤 1
比較品No.4
潤滑油成分
鉱物油(シリンダー油) 72%
ペンタエリスリトールテトラオレエート
20 極圧剤(3) 5 乳化剤 2 酸化防止剤 1 比較品No.5 潤滑油成分 鉱物油(スピンドル油) 67% ステアリン酸オクチルエステル 20 オレイン酸 5 乳化剤 2 酸化防止剤 1 比較品No.6 潤滑油成分 鉱物油(スピンドル油) 67% ステアリン酸オクチルエステル 20 オレイン酸 5 極圧剤(8) 5 乳化剤 2 酸化防止剤 1 実施例 1 耐焼付荷重試験(フアレツクス試験法) 耐焼付荷重の測定は、ASTM規格D−3233耐
圧荷重試験(フアレツクス試験)に準じておこな
つた。被検試料の調製は、各金属加工油組成物を
水で3%濃度に希釈し、これをホモミキサーによ
り回転数10000rpmで撹拌することによりおこな
つた。被検試料の塗布は、上記撹拌溶液をスプレ
ー量50ml/分(圧力0.5Kg/cm2)、分散液温度50℃
の条件でギヤーポンプを使用し、固定ブロツクの
中心の回転ピンに塗布する方法によつた。 結果は第2表のとおりである。
20 極圧剤(3) 5 乳化剤 2 酸化防止剤 1 比較品No.5 潤滑油成分 鉱物油(スピンドル油) 67% ステアリン酸オクチルエステル 20 オレイン酸 5 乳化剤 2 酸化防止剤 1 比較品No.6 潤滑油成分 鉱物油(スピンドル油) 67% ステアリン酸オクチルエステル 20 オレイン酸 5 極圧剤(8) 5 乳化剤 2 酸化防止剤 1 実施例 1 耐焼付荷重試験(フアレツクス試験法) 耐焼付荷重の測定は、ASTM規格D−3233耐
圧荷重試験(フアレツクス試験)に準じておこな
つた。被検試料の調製は、各金属加工油組成物を
水で3%濃度に希釈し、これをホモミキサーによ
り回転数10000rpmで撹拌することによりおこな
つた。被検試料の塗布は、上記撹拌溶液をスプレ
ー量50ml/分(圧力0.5Kg/cm2)、分散液温度50℃
の条件でギヤーポンプを使用し、固定ブロツクの
中心の回転ピンに塗布する方法によつた。 結果は第2表のとおりである。
【表】
【表】
実施例 2
焼付荷重試験(曽田四球式試験法)
焼付荷重の測定は、防衛庁暫定規格NDS
XXK2740油膜強度試験方法(曽田四球式試験法)
に準じて行つた。被検試料の調製は、各金属加工
油組成物を水で3%濃度に希釈し、これをホモミ
キサーにより回転数10000rpmで撹拌することに
より行つた。被検試料の塗布は、上記撹拌溶液を
スプレー量0.5/分(圧力0.5Kg/cm2)、試料溶
液温度50℃の条件でギヤーポンプを使用し、球押
えで固定した3個の試験用鋼球の下方から3個の
接触点の中心の空間を通して上方の回転鋼球に塗
布する方法によつた。 結果は第3表のとおりである。
XXK2740油膜強度試験方法(曽田四球式試験法)
に準じて行つた。被検試料の調製は、各金属加工
油組成物を水で3%濃度に希釈し、これをホモミ
キサーにより回転数10000rpmで撹拌することに
より行つた。被検試料の塗布は、上記撹拌溶液を
スプレー量0.5/分(圧力0.5Kg/cm2)、試料溶
液温度50℃の条件でギヤーポンプを使用し、球押
えで固定した3個の試験用鋼球の下方から3個の
接触点の中心の空間を通して上方の回転鋼球に塗
布する方法によつた。 結果は第3表のとおりである。
【表】
【表】
実施例 3
廃水処理性試験
実施例2と同様に調整した被検液(1)に硫
酸パン±3g添加後、2分間撹拌し、更にCa
(OH)2を添加しPH7.0に調整してから10分間撹拌
した。次いで30分静置後下澄液を採取し、COD
(KMnO4法)を測定した。結果は第4表のとお
りである。
酸パン±3g添加後、2分間撹拌し、更にCa
(OH)2を添加しPH7.0に調整してから10分間撹拌
した。次いで30分静置後下澄液を採取し、COD
(KMnO4法)を測定した。結果は第4表のとお
りである。
【表】
【表】
Claims (1)
- 【特許請求の範囲】 1 (a)油脂、鉱物油及び脂肪酸エステルから成る
群から選ばれる1種又は2種以上の潤滑油成分、
(b)分子量1000〜1000万の分子中に窒素原子を含有
する次の〜から成る群から選ばれるものであ
る陽イオン性もしくは両性イオン性の水溶性高分
子化合物の1種又は2種以上、並びに(c)極圧剤を
必須成分として含有することを特徴とする金属加
工油組成物。 次の一般式()〜()で表わされる含窒
素単量体又はその塩の単独重合物あるいは2種
以上の共重合物。 〔R1はH又はCH3、R2及びR3はH又は炭素
数1〜3のアルキル基〕 〔m1は1〜3の数、n1は1〜3の数、R1,
R2,R3は式()と同じ〕 〔Aは−O−又は−NH−、R1,R2,R3,
n1は式()及び()と同じ〕 〔R1は式()と同じ。ピリジンの置換位
は2又は4位〕 前記一般式()〜()で表わされる含窒
素単量体又はその塩の1種又は2種以上と、
α,β−不飽和カルボン酸又はその塩あるいは
そのアマイド化物、エステル化物若しくは酸無
水物、スルホン酸基含有ビニル化合物又はその
塩、アクリロニトリル、ビニルピロリドン及び
炭素数2〜20の脂肪族オレフインから成る群か
ら選ばれるビニル系単量体の1種又は2種以上
との共重合物。 エチレンイミンの開環重合体の塩又は第4級
アンモニウム塩。 脂肪族ジカルボン酸とポリエチレンポリアミ
ン又はジポリオキシエチレンアルキルアミンと
の縮重合物の塩又は第4級アンモニウム塩。 ジハロアルカン−ポリアルキレンポリアミン
縮重合物。 エピハロヒドリン−アミン縮重合物。 カチオン化デンプン、カチオン化セルロー
ス、又はキトサンの塩、又はキトサンの4級
塩。 窒素原子6〜200個を有するポリアルキルイ
ミン類にアルキレンオキシドを付加して得られ
る分子量1000〜60万のポリエーテルポリオール
類。 2 水溶性高分子化合物の分子量が1000〜100万
である特許請求の範囲第1項記載の金属加工用組
成物。 3 極圧剤が次の(i)〜(x)に示される化合物から選
ばれる1種又は2種以上のものである特許請求の
範囲第1項記載の金属加工油組成物。 (i) リン酸、亜リン酸又はこれらのチオ又はエス
テル化合物。 (ii) アルキル、アルキルアリル又はアリル基に1
個以上の水酸基を有するモノもしくはジリン酸
エステル又はこれらのチオ化合物。 (iii) 炭素数1〜8のアルキル、アルキルアリル又
はアリル基を有するモノ又はジホスホン酸類又
はこれらのチオ化合物。 (iv) 炭素数1〜8のアルキル、アルキルアリル又
はアリル基を有するモノ又はジホスフイン酸類
又はこれらのチオ化合物。 (v) 窒素原子を含有するモノ又はジ又はトリホス
ホン酸。 (vi) 炭素数1〜8のアルキル基又はアリル基を有
するチオアルコール。 (vii) 炭素数1〜10のアルキル基、ヒドロキシアル
キル基、アルキルアリル基又はヒドロキシアル
キルアリル基を有するチオカルボン酸又はその
塩。 (viii) 有機金属亜鉛化合物。 (ix) R0−(S)−zR0 〔式中、zは1〜5の整数、R0は(iii)と同一〕 (x) 含硫黄有機複素環化合物類もしくはその塩。 4 水溶性高分子化合物の量が、全組成の0.1〜
20重量%である特許請求の範囲第1項記載の金属
加工油組成物。 5 極圧剤の量が、全組成の0.1〜10重量%であ
る特許請求の範囲第1項又は第3級記載の金属加
工油組成物。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP10654083A JPH0240115B2 (ja) | 1983-06-14 | 1983-06-14 | Kinzokukakoyusoseibutsu |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP10654083A JPH0240115B2 (ja) | 1983-06-14 | 1983-06-14 | Kinzokukakoyusoseibutsu |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPS59232180A JPS59232180A (ja) | 1984-12-26 |
| JPH0240115B2 true JPH0240115B2 (ja) | 1990-09-10 |
Family
ID=14436207
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP10654083A Expired - Lifetime JPH0240115B2 (ja) | 1983-06-14 | 1983-06-14 | Kinzokukakoyusoseibutsu |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH0240115B2 (ja) |
Families Citing this family (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2779506B2 (ja) * | 1988-11-28 | 1998-07-23 | 花王株式会社 | アルミニウム及びアルミニウム合金用熱間圧延油組成物 |
-
1983
- 1983-06-14 JP JP10654083A patent/JPH0240115B2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPS59232180A (ja) | 1984-12-26 |
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