JPH0240042Y2

JPH0240042Y2 -

Info

Publication number: JPH0240042Y2
Application number: JP1985050364U
Authority: JP
Priority date: 1985-04-04
Filing date: 1985-04-04
Publication date: 1990-10-25
Also published as: JPS61165940U

Description

【考案の詳細な説明】［産業上の利用分野］本考案は、穀物乾燥機等に収容した籾や麦など
の穀物を高所のタンクや穀倉に揚穀するスロワー
の先端に設ける除塵機に関する考案であり、更に
詳述すると、除塵機に対するスロワーの排出樋の
連結角度を自由に変更出来、しかも、連結部から
塵埃が噴出しないようにした揚穀スロワー用除塵
機に関するものである。

［従来の技術］スロワー等の排出管の先端に防塵装置を設けて
塵埃等を除去するようにした装置は、例えば、実
公昭57−12237号公報および実開昭58−158028号
公報に記載され、本願出願前公知である。また、
本出願人が昭和59年10月19日付で出願した実願昭
59−159049号の穀物等の塵埃除去装置は、前記公
知のものと同様、スロワー等の排出管の先端に設
ける除塵機そのものの考案である。

［考案が解決しようとする問題点］一般にスロワーの排出樋の角度は、水平に対し
30°〜45゜の範囲で配設するため、上記従来の除塵
機に於いては、穀物を揚穀するタンクの高さや広
さによつて排出樋の先端を無理に上方に上げた
り、下方に下げたりするので、除塵機と排出樋と
の連結角度が穀物の供給に好適な直角を保持出来
ない。このため、連結部での穀物の詰りがしばし
ば発生し、その都度作業者は高所まで登り、詰つ
た穀物を取り出さなければならない欠点があつ
た。

また、従来の除塵機においては、スロワーの排
出樋の先端が除塵機の上部に連結し、流穀板を天
板に固定しているので、スロワーの排出風量によ
つて除塵機内の静圧が上昇し、排出樋と除塵機の
連結部や排出樋と排出樋の継ぎ目から塵埃が噴出
する欠点があつた。

本考案は、従来の除塵機の上記問題点に鑑み、
これらを改良すべくなされたものであつて、排出
樋の先端を連結する投入部を回転自在に枢着する
ことにより、排出樋の先端と投入部との連結角度
を最適に保持しながら排出樋の角度を変えられる
ようにしたものである。さらに、スロワーの排出
樋の先端を投入部を介して除塵機上方の一側に斜
めに接続すると共に、対向する除塵機内部の流穀
板を天板と間隔を置いて設置して、スロワーから
送入する風量を直接吸引送風機で吸引除去するこ
とにより、除塵機内部の静圧を下げ、接続部から
塵埃が外扮に噴出しないようにしたものである。

さらに、投入部の周縁と対向する除塵機内部に
弾性材を投入部と圧接するように設けて、投入部
を回動しても、投入部と除塵機との間の隙間から
塵埃が噴出しないようにした揚穀スロワー用除塵
機に関するものである。

［問題点を解決するための手段］本考案は、上記目的を達成するため、特にその
構成を、除塵機の上部一側を傾斜面に形成し、こ
の傾斜面に開口部を設け、この開口部に排出樋の
先端を連結する投入部を回動自在に斜めに枢着す
ると共に、この投入部の周縁と対向する除塵機内
側に、投入部の周縁が圧接するように弾性材を設
け、更に前記傾斜面と対向する除塵機の内部に天
板と所望の間隔を置いて流穀板を設けたものであ
る。

［作用］除塵機１の傾斜面３を開口し投入部１９をヒン
ジ２０で回転自在に枢着した構成にしたので、排
出樋８の設置角度を変えても、排出樋８の先端は
連結管２を介して投入部１９と最適な連結角度
（90゜）を保持して、例えば、実線位置から仮想線
の位置まで回動して容易に角度を調整できる。

また、投入部１９の周縁と対向する除塵機１の
左右側板１１，１１、前側板２１、天板９のそれ
ぞれ内側に厚肉の弾性材２２が投入部１９の周縁
に圧接するように設けられているので、排出樋８
の位置角度を変え、投入部１９が回動しても除塵
機１と投入部１９との間に隙間が生じても、弾性
材２２の弾性作用によつて隙間を密封して、塵埃
の噴出を防止する作用をなす。

さらに、排出樋８を介して、スロワー７によつ
てはね上げられた穀物と共に、除塵機１の内部に
供給された風は大部分天板９と流穀板１０の間に
形成された風路を通つて直接吸引送風機１４によ
り除塵機１外に排出されるので、除塵機１内の静
圧は上昇せず、排出樋８の連結部から塵埃の噴出
は防止される。

［実施例］本考案を添付図面に示された好適な一実施例に
ついて説明する。

１は穀物タンク２の上部に設置した除塵機であ
つて、その正面上部に傾斜面３が形成してある。
この傾斜面３には乾燥機４に付設した昇降機５の
排出樋６の下部と連絡する揚穀スロワー７の排出
樋の先端が連絡し、除塵機１の内部と連通してい
る。排出樋８は所望の高さと傾斜（通常、水平に
対し30゜〜45゜）を得るよう複数本継ぎ合せてあ
る。

本考案においては、前記傾斜面３と対向する除
塵機１の内部に天板９と所望の間隔を置いて流穀
板１０が左右の側板１１，１１間に固定されてい
る。さらに、流穀板１０の下方には流穀板１１，
１３が互い違いに段設され、風選部を形成してい
る。１４は吸引送風機、１５は吸引送風機１４に
取付ける排塵ダクトである。

さらに、本考案においては、上記傾斜面３を開
口して、その内側に正面板１６、扇形状の左右側
板１７，１７および円弧状のたて板１８からなる
塵取り形の投入部１９を前記開口部を閉塞するよ
うにヒンジ２０で除塵機１の左右側板１１，１１
に回動自在に枢着している。そして、厚肉の弾性
材２２が投入部１９の周縁と対向する除塵機１の
左右側板１１，１１、前面板２１、天板９のそれ
ぞれ内側に投入部１９の周縁に圧接するように設
けられ、除塵機１と投入部１６との間に形成され
る隙間を密封している。投入部１９の正面板１６
の外側にはスロワー７の排出樋８の先端に設けた
連結管２３がほぼ直角に取付けられ、正面板１６
に穿設した貫通孔を介して排出樋８と除塵機１の
内部とを連通している。

［考案の効果］本考案は、排出樋の先端と投入部の連結角度を
最適（90゜）に保持するよう回動自在に枢着して
いるので、排出樋の角度を変えても、排出樋の先
端と投入部とが連結する角度は最適のほぼ90゜の
まま変らない。したがつて、穀物は連結部に詰ま
ることなく良好に除塵機に供給される効果を奏す
る。

また、投入部を回動するようにしたので、除塵
機の各側板との間に隙間が生じるが、弾性材を投
入部の周縁と対向する除塵機の内側に投入部に圧
接するように貼り、隙間を密封したので、塵埃の
噴出を防止する効果を奏する。

さらにまた、排出樋を除塵機の傾斜面に連結
し、その対向する位置に流穀板を設けたので、排
出樋から供給された穀物は流穀板に当つて塵埃を
飛散させると共に、スロワーから供給された風も
流穀板に当つて上昇し、天板と流穀板との間に設
けた風路から直接吸引送風機に吸引されるので、
除塵機内の静圧を上昇させないため、連結部から
の塵埃の噴出を防止する効果がある。

【図面の簡単な説明】

第１図は除塵機の使用状態を概説する一部縦断
側面図、第２図は本考案に係る装置の設置状態を
示す側面図、第３図は第２図の要部縦断側面図、
第４図は第３図の上面図である。１……除塵機、３……傾斜面、７……スロワ
ー、８……排出樋、９……天板、１０……流穀
板、１９……投入部、２２……弾性材。

Claims

【実用新案登録請求の範囲】

除塵機の上部一側を傾斜面に形成し、この傾斜
面に開口部を設け、この開口部に排出樋の先端を
連結する投入部を回動自在に斜めに枢着すると共
に、この投入部周縁と対向する除塵機内側に、投
入部の周縁が圧接するように弾性材を設け、更に
前記傾斜面と対向する除塵機の内部に天板と所望
の間隔を置いて流穀板を設けた揚穀スロワー用除
塵機。