JPH0239573Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 イ 産業上の利用分野 本考案は、空気清浄機に使用される電気集塵機
のアフタフイルタ支持装置に関するものである。

ロ 従来の技術 電気集塵機のアフタフイルタは、コレクタの清
浄空気出口の全体を被い、含塵空気をアイオナイ
ザ、コレクタの順に通過させて、アイオナイザで
荷電した粉塵をコレクタで捕集し清浄化された空
気の臭や、同空気に残留する微粒粉塵を除去する
ものである。

従来のアフタフイルタは、通気性を有するケー
スに活性炭を入れ、そのケースをコレクタの清浄
空気出口に取外し可能に取付けるように構成され
たものが多い。

ハ 考案が解決しようとする問題点 上記アフタフイルタにおいては、コレクタの清
浄空気出口にアフタフイルタのケースを密着させ
て支持するため装置を設けなければならず、その
装置の構成が複雑で、製作に手間がかかるだけで
なく、アフタフイルタの交換時などにおけるアフ
タフイルタ取付け、取外しの作業が面倒であり、
同作業に手間がかかり、作業能率をあげにくいと
いう問題点がある。

ニ 問題点を解決するための手段 以下に上記問題点を解決するための手段を、本
考案の一実施例を示す第１図ないし第３図にもと
づいて説明する。

１は電気集塵機で、アイオナイザ２と、アイオ
ナイザ２の後部に接合したコレクタ３と、アイオ
ナイザ２の前面に設けられた空気入口を被うプレ
フイルタ４とからなる。５はコレクタ３のフレー
ムで、左右両側の縦フレーム６，７と、縦フレー
ム６，７の上端間と下端間とに架設した上フレー
ム８、下フレーム９とからなる。上フレーム８と
下フレーム９の間には、接地電極板１０と高圧電
極板１１とをそれらに設けた絶縁スペーサー１２
により間隔をおいて交互に架設しながら、フレー
ム５の空間全体に両電極板１１，１２を詰め込ん
である。１３は上フレーム８に沿つて架設したア
ースバーで、各接地電極板１０の通電端子１４を
それぞれ電気的に接触させてある。１５は下フレ
ーム９に架設し、かつ高圧電源の高圧側に接続し
た給電バーで、各高圧電極板１１の通電端子１６
をそれぞれ電気的に接触させてある。１７はフレ
ーム５の後端縁によつて形成された清浄空気出
口、１８は清浄空気出口１７の口縁部分のうち４
隅角部から突設した係止突起で、先端には先細に
成形した頭部１９を設けてある。２０はアフタフ
イルタで、伸縮性を有し、かつ清浄空気出口１７
の全体を被う多孔膜に活性炭を付着させてなる。
２１はアフタフイルタ２０の４隅角部に係止突起
１８の間隔よりもやや狭い間隔をおいて穿設した
係合孔、頭部１９の直径よりも小さい孔径を有す
るように穿設してある。２２，２３はフレーム
６，７上下２個所からそれぞれ突設した突起で、
これらは、空気清浄機内の所定位置に電気集塵機
１を格納するために電気集塵機の内部に設けられ
ているガイド溝に沿つて摺動自在に嵌合させるも
のである。２４は電気集塵機１を持ち運ぶための
把手である。

ホ 作用 各係合孔２１は各係止突起１８間隔に合致する
ようにアフタフイルタ２０を引張つて各係止突起
１８に係合させるため、アフタフイルタ２０はた
るみを生ずることなく、全面が緊張した状態で支
持される。また各係合孔２１の孔径が各係止突起
１８の頭部１９の直径より小さいため、各係合孔
２１が係止突起１８からはずれにくい。

ヘ 考案の効果 本考案は、叙上のように構成したから、アフタ
フイルタを支持する装置の構成が著しく簡単で、
製作に手間がかからず、量産化できるばかりでな
く、アフタフイルタの交換時などにおけるアフタ
フイルタの取付け、取外しの作業も著しく簡単に
なり、同作業に手間がかからず、作業能率を高め
ることができるという利点を有する。

【図面の簡単な説明】

第１図は本考案装置を設けた電気集塵機の清浄
空気出口側の正面図、第２図は同電気集塵機の側
面図、第３図はアフタフイルタの正面図である。 １……電気集塵機、３……コレクタ、５……コ
レクタ３のフレーム、１７……清浄空気出口、１
８……係止突起、２０……アフタフイルタ、２１
……係合孔。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. コレクタのフレームのうち清浄空気出口の口縁
   部分に間隔をおいて突設した係止突起と、伸縮性
   を有し、かつ上記清浄空気出口の全体を被う多孔
   膜に活性炭を付着させてなるアフタフイルタに、
   上記係止突起の間隔よりもやや狭い間隔をおいて
   穿設した係合孔とからなる電気集塵機のアフタフ
   イルタ支持装置。