JPH02392Y2 - - Google Patents

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JPH02392Y2
JPH02392Y2 JP18873184U JP18873184U JPH02392Y2 JP H02392 Y2 JPH02392 Y2 JP H02392Y2 JP 18873184 U JP18873184 U JP 18873184U JP 18873184 U JP18873184 U JP 18873184U JP H02392 Y2 JPH02392 Y2 JP H02392Y2
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【考案の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本考案は、自転車に装備する変速機として適し
ている自転車用無段変速装置に関するものであ
る。
(従来の技術) この種の無段変速装置としては、例えば特開昭
54−93754号公報に開示されたものがある。
(考案が解決しようとする問題点) この従来の無段変速装置は、本考案の揺動ピン
に相当するクランクピンが、リング状のカムフオ
ロアを介して、本考案の円形軌道に相当する円弧
状のスロツトに嵌合しているため、カムフオロア
とスロツトとの接触が、点または線接触になるか
ら、負荷がかかつた場合に、この接触部の面圧が
異常に高くなる結果、該部の損耗がはげしいた
め、無段変速機全体としての寿命も著しく短かく
なつて実用化が困難であるという問題点があつ
た。
(問題点を解決するための手段) 上述の問題点を解決するため本考案において
は、入力部材にキヤリヤを固定し、このキヤリヤ
に複数の遊星核を回転自在に枢支し、これらの各
遊星核に一方向クラツチを介して遊星歯車を一方
向にのみ回転できるように嵌装すると共に、前記
遊星核の偏心位置に突設した揺動ピンを案内する
円形軌道を中心軸に対して偏心量調整自在に設
け、前記各遊星歯車とそれぞれ噛合する太陽歯車
から出力を取り出すようにした装置において、前
記揺動ピンにほぼ角形ブロツク状の滑り子を嵌合
し、この滑り子を前記円形軌道の凹溝内に摺動自
在に嵌入して自転車用無段変速装置を構成する。
(作用) 上述のように本考案においては、揺動ピンにほ
ぼ角形ブロツク状の滑り子を嵌合し、この滑り子
を円形軌道の凹溝内に摺動自在に嵌入したから、
凹溝と滑り子との接触が面接触となる結果、負荷
がかかつた場合も、この接触部の面圧は従来のも
のと比較して著しく減少する。したがつて該部の
損耗も著しく軽減されるから、無段変速機全体と
しての寿命も長くなり、十分実用化することがで
きる。
(実施例) 以下図面について本考案の一実施例を説明す
る。図中1(第3,7図参照)は自転車フレーム
のメインパイプ、2は立パイプ、3はチエンステ
ー、4はハンガラツグ、5はクランク軸、6はク
ランク軸5に嵌着するクランクアーム、7はその
ロツクナツトである。また8は後輪、9は後輪ハ
ブ軸、10は後輪用スプロケツト、11はチエン
である。
本実施例においては、円盤形状のキヤリヤ12
をランクアーム6を介してクランク軸5に固定
し、このキヤリヤ12の同一円周上に複数(本実
施例では7個)の段付円筒形状の遊星核13を軸
14、ベアリング15およびスリーブ16を介し
て円周等分位置に回転自在に枢支する。
そしてこれら各遊星核13の外周部に、一方向
クラツチ17を介してリング形状の遊星歯車18
を一方向にのみ回転できるように嵌装する。
一方向クラツチ17はどのような形式のもので
もよいが、本実施例では第2図に示すように、リ
ング状の遊星歯車18の内周面にラチエツト17
aを形成すると共に、遊星核13にラチエツト1
7aと噛合して一方向の回転のみを阻止する爪1
7bを設けて、図示しないばねによつて爪17b
がラチエツト17aと噛合するように付勢してあ
る。
また前記各遊星核13の一側面(本実施例では
内側面)の軸14に対する偏心位置に軸14と平
行な揺動ピン19を突設ておく。
また第1図および第2図に示すように、クラン
ク軸5にベアリング20を介して回転自在に嵌合
する軸筒21の一端部に小径の第2太陽歯車22
を形成すると共に、軸筒21の他端部にクランク
ギヤ23を形成し、この軸筒21の外周部にベア
リング24を介して前記遊星歯車18とそれぞれ
噛合する大径の第1太陽歯車25を回転自在に設
け、この第1太陽歯車25の外側面の同一円周上
に複数(本実施例では4個)の軸26を円周等分
位置に突設すると共に、これらの軸26にそれぞ
れ前記第2太陽歯車22と噛合すると共に、キヤ
リヤ12に設けた内歯歯車12aと噛合する遊星
歯車27を回転自在に設ける。なお28は軸26
の外側端部を保持するために遊星歯車27の外側
面とキヤリヤ12の内側面との間に介挿したリン
グ状の円板である。またこの円板28は第1太陽
歯車25と一体に形成してもよい。
また第1太陽歯車25とクランクギヤ23との
間の軸筒21にベアリング29を介して固定偏心
カム30を軸筒21に対して回転自在に嵌装し、
この固定偏心カム30と一体的に後方へ向けて突
設したブラケツト31の後端部を第3図に示すよ
うにチエンステー3に固定する。そしてこの固定
偏心カム30の外周部に偏心シフター32を回動
自在に嵌装すると共に、この偏心シフター32の
外周部にボールベアリング33を介して円環状の
凹溝34aを有するリング状の円形軌道34を回
転自在に嵌装し、この凹溝34a内に前記各遊星
核13に突設した揺動ピン19を滑り子35を介
してそれぞれ摺動自在に嵌合する。この滑り子3
5は、ほぼ角形のブロツク状に形成し、中心部に
揺動ピン19が嵌入する孔35a(第3図参照)
を設けると共に、その外側面35bおよび内側面
35cをそれぞれ凹溝34aの外周面および内周
面と密接するように形成する。また偏心シフター
32と一体的にリール36を形成し、このリール
36に操作ワイヤー37を巻きつけて、この操作
ワイヤー37を操作することにより偏心シフター
32を約180゜回動できるようにする。
なお本実施例の場合、第3図に示すように固定
偏心カム30の中心O2はクランク軸5の中心O1
に対してl1だけ偏心しており、また偏心シフター
32の中心O3は、固定偏心カム30の中心O2
対してl2だけ偏心しており、l1=l2になつている。
つぎに上述のように構成した本考案装置の作用
を説明する。第1〜4図は偏心シフター32のク
ランク軸5に対する偏心量lが、l1+l2で最大偏
心量の状態である。そしてこの状態から、操作ワ
イヤー37を操作して偏心シフター32を約180゜
回転させると、第5図に示すように円形軌道34
のクランク軸5に対する偏心量はOになる。すな
わち偏心シフター32を第4図と第5図に示す範
囲内で任意に操作することによつて、円形軌道3
4のクランク軸5に対する偏心量を任意の量に無
段階に設定することができる。
つぎに無段変速機構の作用を第4図および第5
図について説明する。
第5図の偏心量Oの状態でクランクアーム6を
介してクランク軸5が矢印Pの方向に回転する
と、第1図に示すようにクランクアーム6と結合
したキヤリヤ12がクランク軸5と一体に回転
し、その結果軸14を介して各遊星核13および
遊星歯車18もキヤリヤ12と共に回動する。し
かしてこの場合遊星核13に突設した揺動ピン1
9は滑り子35を介して軸5と同心の円形軌道3
4内に嵌合した状態で回動するから、クランク軸
5の中心O1と軸14の中心O4と、揺動ピン19
の中心O5とのなす角θは不変である。したがつ
て遊星核13はキヤリヤ12に対しては全く回転
しない。
しかしながら各遊星歯車18は第1太陽歯車2
5とそれぞれ噛合しているため、この太陽歯車2
5の負荷抵抗によつて各遊星歯車18は第2,5
図において矢印Qの方向に回転しようとするが、
この回転は第2図に示すようにラチエツト17a
と爪17bから成る一方向クラツチ17の作用に
よつて阻止される。したがつて第1太陽歯車25
はキヤリヤ12と一体的に回動する遊星歯車18
によつて第5図の矢印Rのようにクランク軸5と
一体的に同方向に回転する。したがつてこの場合
のクランク軸5に対する第1太陽歯車25の変変
比は1:1である。
しかして第1太陽歯車25が回転すれば軸26
を介して4個の遊星歯車27が第2図の矢印Rの
ように第1太陽歯車25と共に公転する。この場
合各遊星歯車27はキヤリヤ12に形成した内歯
歯車12aと噛合しているが、この時キヤリヤ1
2も第1太陽歯車25と一体的に回転しているた
め、結局遊星歯車27は自転せず、公転するのみ
であるから、この各遊星歯車27と噛合している
第2太陽歯車22もクランク軸5と共に回転する
ことになる。したがつてこの場合のクランク軸5
に対する第2太陽歯車22の変速比も1:1であ
る。そして第2太陽歯車22が回転すれば、軸筒
21を介してクランクギヤ23も共に回転するか
ら、チエン11、後輪用スプロケツト10を介し
て後輪8が駆動される。(第7図参照) つぎに変速操作によつて偏心シフター32を第
3,4図に示す偏心状態にした場合は、クランク
軸5の矢印P方向の回転にともなつて、前述した
ようにキヤリヤ12が軸5と一体的に回転し、そ
の結果各遊星核13も軸14と共に回動するが、
この場合各揺動ピン19が滑り子35を介して嵌
合している円形軌道34は軸5に対して偏心して
いるから、前記した角θは、第4図に示すように
θ1〜θ7のように変化する。したがつて各遊星核1
3はキヤリヤ12に対しても時々刻々回動する。
すなわちこの場合θ1が最小で、θ4が最大であ
り、θ1〜θ4の間では、θ1<θ2<θ3<θ4の関係があ
るから、このθ1〜θ4までの間の遊星歯車18には
第4図に示す矢印S方向の回転が生ずるため、こ
の矢印S方向の回転と、軸5を中心とする遊星歯
車18の矢印P方向の公転によつて、これと噛合
する第1太陽歯車25を第4図の矢印Tで示すよ
うに軸5より増速して回転させる。なおこの場合
本実施例では遊星歯車18が7個あるため、回転
増速域にない歯車18は増速されないが、前記し
た一方向クラツチ17の作用によつて7個の遊星
歯車18の中、その時最高の増速域にある1個の
遊星歯車18のみが第1太陽歯車25を駆動し、
残りの6個の遊星歯車18は、逆にその太陽歯車
25によつて回転させられるようになる。すなわ
ちこの時その歯車18のラチエツト17aは爪1
7bに対してすべつて回転することになる。
第8図は縦座標に増速変速比をとり、横座標に
第1太陽歯車25の回転角度をとつて示した本実
施例の1組の増速遊星歯車による増速特性を示す
ものである。
これからわかるように、変速比の変動をできる
だけ小さくするためには、遊星歯車18の使用個
数を多くするのがよい。本実施例では7個の遊星
歯車18を使用しているため、各遊星歯車18の
第1太陽歯車25に対する駆動角度範囲は約51゜
となる。したがつて第8図からみても本実施例に
おいては、増速中もほとんど脈動のない回転駆動
力を得ることができる。
そして上述のように第1太陽歯車25が第4図
の矢印Tのように増速回転すれば、前記した第2
図の遊星歯車27の矢印R方向の公転速度が、キ
ヤリヤ12と一体の内歯歯車12aの矢印P方向
の回転速度より大きくなるため、各遊星歯車27
は矢印U方向の自転を生じる結果、これと噛合し
ている第2太陽歯車22を矢印V方向に、第1太
陽歯車25よりもさらに増速して回転させること
になる。したがつて増速比がさらに増大する。そ
してこの回転が軸筒21、クランクギヤ23、チ
エン11、後輪用スプロケツト10(第7図参
照)を介して後輪8に伝えられる。
また上述の説明では、最小増速比の場合と最大
増速比の場合を説明したが、偏心シフター32の
回動操作量を、中間の任意量に設定することによ
つて、本実施例によれば、無段階で任意の速度比
が得られることは説明するまでもなく明らかであ
る。
(考案の効果) 上述のように本考案においては、揺動ピン19
にほぼ角形ブロツク状の滑り子35を嵌合し、こ
の滑り子35を円形軌道34の凹溝34a内に摺
動自在に嵌入したから、凹溝34aと滑り子35
との接触が滑り子35の外側面35bと内側面3
5cにおいて面接触となる結果、負荷がかかつた
場合も、この接触部の面圧は従来のものと比較し
て著しく減少する。したがつて本考案によれば、
該部の損耗も著しく軽減されるから、無段変速機
全体としての寿命も長くなり、十分実用化するこ
とができるという効果が得られる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案装置の縦断面図、第2図は第1
図のA−A線による一部断面で示す正面図、第3
図は第1図のB−B線による一部断面で示す正面
図、第4図および第5図はその作用説明図、第6
図a,b,cは遊星歯車と太陽歯車の各種組み合
わせ状態を示す説明図、第7図は本考案装置を付
した自転車の側面図、第8図は本考案装置による
増速特性図である。 5……クランク軸(入力部材、中心軸)、6…
…クランクアーム、12……キヤリヤ、13……
遊星核、14……軸、17……一方向クラツチ、
18……遊星歯車、19……揺動ピン、22……
第2太陽歯車、23……クランクギヤ、25……
第1太陽歯車、27……遊星歯車、30……固定
偏心カム、32……偏心シフター、34……円形
軌道、35……滑り子、36……リール、37…
…操作ワイヤー。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 入力部材にキヤリヤを固定し、このキヤリヤに
    複数の遊星核を回転自在に枢支し、これらの各遊
    星核に一方向クラツチを介して遊星歯車を一方向
    にのみ回転できるように嵌装すると共に、前記遊
    星核の偏心位置に突設した揺動ピンを案内する円
    形軌道を中心軸に対して偏心量調整自在に設け、
    前記各遊星歯車とそれぞれ噛合する太陽歯車から
    出力を取り出すようにした装置において、前記揺
    動ピンにほぼ角形ブロツク状の滑り子を嵌合し、
    この滑り子を前記円形軌道の凹溝内に摺動自在に
    嵌入してなる自転車用無段変速装置。
JP18873184U 1984-12-14 1984-12-14 Expired JPH02392Y2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP18873184U JPH02392Y2 (ja) 1984-12-14 1984-12-14

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JP18873184U JPH02392Y2 (ja) 1984-12-14 1984-12-14

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Publication Number Publication Date
JPS61103288U JPS61103288U (ja) 1986-07-01
JPH02392Y2 true JPH02392Y2 (ja) 1990-01-08

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ID=30746195

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JP18873184U Expired JPH02392Y2 (ja) 1984-12-14 1984-12-14

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